JPH09302029A - スチレン系単量体、スチレン系重合体およびプラスチック光学材料 - Google Patents
スチレン系単量体、スチレン系重合体およびプラスチック光学材料Info
- Publication number
- JPH09302029A JPH09302029A JP12175896A JP12175896A JPH09302029A JP H09302029 A JPH09302029 A JP H09302029A JP 12175896 A JP12175896 A JP 12175896A JP 12175896 A JP12175896 A JP 12175896A JP H09302029 A JPH09302029 A JP H09302029A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- styrene
- monomer
- meth
- acrylate
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 屈折率やアッベ数が高く、かつ耐衝撃性に優
れたプラスチック光学材料およびそれを得るためのスチ
レン系単量体およびスチレン系重合体を提供する。 【解決手段】 スチレン系単量体は下記一般式(1)で
表される新規な化合物である。スチレン系重合体は、こ
のスチレン系単量体を加熱硬化法または活性エネルギー
線硬化法により、重合させることによって得られる。プ
ラスチック光学材料は、前記スチレン系単量体の単独重
合体またはスチレン系単量体を必須成分として得られる
共重合体より形成される。このプラスチック光学材料
は、眼鏡用レンズなどとして有用である。 【化1】 (但し、式中Rは硫黄原子を含む総炭素数20以下のア
ルキレン基である。Xは水素原子またはメチル基であ
る。)
れたプラスチック光学材料およびそれを得るためのスチ
レン系単量体およびスチレン系重合体を提供する。 【解決手段】 スチレン系単量体は下記一般式(1)で
表される新規な化合物である。スチレン系重合体は、こ
のスチレン系単量体を加熱硬化法または活性エネルギー
線硬化法により、重合させることによって得られる。プ
ラスチック光学材料は、前記スチレン系単量体の単独重
合体またはスチレン系単量体を必須成分として得られる
共重合体より形成される。このプラスチック光学材料
は、眼鏡用レンズなどとして有用である。 【化1】 (但し、式中Rは硫黄原子を含む総炭素数20以下のア
ルキレン基である。Xは水素原子またはメチル基であ
る。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、眼鏡用プラスチ
ックレンズ、カメラレンズ、光学素子などの原料として
好適に使用されるスチレン系単量体、スチレン系重合体
および耐衝撃性に優れ、かつ屈折率の高いプラスチック
光学材料に関するものである。
ックレンズ、カメラレンズ、光学素子などの原料として
好適に使用されるスチレン系単量体、スチレン系重合体
および耐衝撃性に優れ、かつ屈折率の高いプラスチック
光学材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、眼鏡用レンズの分野においては、
無機ガラスに代わって有機ガラスが広く用いられてい
る。有機ガラスが用いられる理由は、有機ガラスが耐衝
撃性、軽量性、成形性および染色性に優れているからで
ある。
無機ガラスに代わって有機ガラスが広く用いられてい
る。有機ガラスが用いられる理由は、有機ガラスが耐衝
撃性、軽量性、成形性および染色性に優れているからで
ある。
【0003】このような有機ガラスを形成する重合体と
しては、ポリメチルメタクリレ−ト、ポリジエチレング
リコ−ルビスアリルカ−ボネ−ト、ポリスチレンなどが
挙げられる。
しては、ポリメチルメタクリレ−ト、ポリジエチレング
リコ−ルビスアリルカ−ボネ−ト、ポリスチレンなどが
挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ポリメチル
メタクリレ−トは、色収差の程度を示すアッベ数が58
と大きく優れているものの、屈折率が1.49程度と低
い。このため、強度の近視のためのレンズを作製する場
合、レンズのコバを厚くしなければならないという問題
があった。
メタクリレ−トは、色収差の程度を示すアッベ数が58
と大きく優れているものの、屈折率が1.49程度と低
い。このため、強度の近視のためのレンズを作製する場
合、レンズのコバを厚くしなければならないという問題
があった。
【0005】また、ポリジエチレングリコ−ルビスアリ
ルカ−ボネ−トは、耐衝撃性に優れ、さらにアッベ数も
58と大きい。しかし、比重が1.33程度と比較的大
きく、またポリメチルメタクリレ−トと同様に屈折率が
1.49程度と低い。このため、強度の近視のためのレ
ンズを作製する場合、レンズのコバを厚くしなければな
らないという問題があった。
ルカ−ボネ−トは、耐衝撃性に優れ、さらにアッベ数も
58と大きい。しかし、比重が1.33程度と比較的大
きく、またポリメチルメタクリレ−トと同様に屈折率が
1.49程度と低い。このため、強度の近視のためのレ
ンズを作製する場合、レンズのコバを厚くしなければな
らないという問題があった。
【0006】さらに、ポリスチレンは屈折率が1.59
と高く優れているが、耐衝撃性に劣っている。さらに、
耐熱性、ハ−ドコ−ト皮膜の密着性にも劣るという問題
があった。
と高く優れているが、耐衝撃性に劣っている。さらに、
耐熱性、ハ−ドコ−ト皮膜の密着性にも劣るという問題
があった。
【0007】この発明は、上記のような従来技術の問題
点に着目してなされたものである。その目的とするとこ
ろは、耐熱性や耐溶剤性を維持しつつ、屈折率およびア
ッベ数が高く、かつ耐衝撃性に優れたスチレン系単量
体、スチレン系重合体およびプラスチック光学材料を提
供することにある。
点に着目してなされたものである。その目的とするとこ
ろは、耐熱性や耐溶剤性を維持しつつ、屈折率およびア
ッベ数が高く、かつ耐衝撃性に優れたスチレン系単量
体、スチレン系重合体およびプラスチック光学材料を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明のスチレン系単量体は、下記一般式
(1)で表されるものである。
めに、第1の発明のスチレン系単量体は、下記一般式
(1)で表されるものである。
【0009】
【化3】 (但し、式中Rは硫黄原子を含む総炭素数20以下のア
ルキレン基、Xは水素原子またはメチル基である。) また、第2の発明のスチレン系単量体は、第1の発明の
一般式(1)におけるRが、下記一般式(2)で表され
るアルキレン基である。
ルキレン基、Xは水素原子またはメチル基である。) また、第2の発明のスチレン系単量体は、第1の発明の
一般式(1)におけるRが、下記一般式(2)で表され
るアルキレン基である。
【0010】
【化4】 (但し、式中nは0〜5の整数である。) 第3の発明のスチレン系重合体は、第1の発明のスチレ
ン系単量体を含む単量体を重合してなるものである。
ン系単量体を含む単量体を重合してなるものである。
【0011】第4の発明のプラスチック光学材料用のス
チレン系重合体は、第1の発明のスチレン系単量体を含
む単量体を加熱硬化法または活性エネルギー線硬化法に
より重合してなるものである。
チレン系重合体は、第1の発明のスチレン系単量体を含
む単量体を加熱硬化法または活性エネルギー線硬化法に
より重合してなるものである。
【0012】第5の発明のプラスチック光学材料は、第
3の発明のスチレン系重合体を所定形状に成形してなる
ものである。
3の発明のスチレン系重合体を所定形状に成形してなる
ものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
形態について詳細に説明する。新規なスチレン系単量体
は下記一般式(1)で表される。一般式(1)中のR
は、硫黄原子を含む総炭素数20以下のアルキレン基で
あり、環状構造を形成していても良い。R中の総炭素数
は2〜12が好ましく、2〜8がさらに好ましい。総炭
素数が20を越えると、得られるスチレン系重合体の耐
衝撃性や耐熱性などの物性が低下するためである。
形態について詳細に説明する。新規なスチレン系単量体
は下記一般式(1)で表される。一般式(1)中のR
は、硫黄原子を含む総炭素数20以下のアルキレン基で
あり、環状構造を形成していても良い。R中の総炭素数
は2〜12が好ましく、2〜8がさらに好ましい。総炭
素数が20を越えると、得られるスチレン系重合体の耐
衝撃性や耐熱性などの物性が低下するためである。
【0014】また、R中における硫黄原子数に対する炭
素数の割合は、大きすぎると屈折率が小さくなってしま
うために、硫黄原子数に対する炭素数の割合は1〜10
が好ましく、1〜6がさらに好ましく、2〜3が特に好
ましい。
素数の割合は、大きすぎると屈折率が小さくなってしま
うために、硫黄原子数に対する炭素数の割合は1〜10
が好ましく、1〜6がさらに好ましく、2〜3が特に好
ましい。
【0015】
【化5】 (但し、式中Rは硫黄原子を含む総炭素数20以下のア
ルキレン基、Xは水素原子またはメチル基である。) その中でも、Rは下記一般式(2)で表されるものが好
ましい。
ルキレン基、Xは水素原子またはメチル基である。) その中でも、Rは下記一般式(2)で表されるものが好
ましい。
【0016】
【化6】 (但し、式中nは0〜5の整数である。) 一般式(1)で表されるスチレン系単量体の代表的な化
合物を例示すると、下記の化学式6〜19に示される化
合物が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
合物を例示すると、下記の化学式6〜19に示される化
合物が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】
【化9】
【0020】
【化10】
【0021】
【化11】
【0022】
【化12】
【0023】
【化13】
【0024】
【化14】
【0025】
【化15】
【0026】
【化16】
【0027】
【化17】
【0028】
【化18】
【0029】
【化19】 この一般式(1)で表されるスチレン系単量体は新規化
合物であり、その合成方法は、1−(ビニルベンジルオ
キシ)−2,3−エポキシプロパンとチオ−ル化合物と
を触媒存在下に反応させるものである。その触媒として
は、トリエチルアミン、イミダゾ−ル、1,8−ジアザ
ビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エン(DB
U)、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリ
ウム等が使用される。また、このエポキシプロパン誘導
体は、ビニルベンジルハロゲン体とグリシド−ルとを塩
基の存在下にて反応させることによって得られる。別法
として、ビニルベンジルアルコ−ルと2,3−エポキシ
プロパンのハロゲン化物とを塩基の存在下で反応させる
ことによっても得られる〔マクロモレキュ−ルケミスト
リ−,ラピッドコミュニケ−ション.7,143(19
86)〕。
合物であり、その合成方法は、1−(ビニルベンジルオ
キシ)−2,3−エポキシプロパンとチオ−ル化合物と
を触媒存在下に反応させるものである。その触媒として
は、トリエチルアミン、イミダゾ−ル、1,8−ジアザ
ビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エン(DB
U)、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリ
ウム等が使用される。また、このエポキシプロパン誘導
体は、ビニルベンジルハロゲン体とグリシド−ルとを塩
基の存在下にて反応させることによって得られる。別法
として、ビニルベンジルアルコ−ルと2,3−エポキシ
プロパンのハロゲン化物とを塩基の存在下で反応させる
ことによっても得られる〔マクロモレキュ−ルケミスト
リ−,ラピッドコミュニケ−ション.7,143(19
86)〕。
【0030】次に、新規なスチレン系重合体は、前記一
般式(1)で表されるスチレン系単量体を含む単量体を
重合することにより得られる。すなわち、スチレン系単
量体を単独重合またはスチレン系単量体を必須成分とし
他の重合可能な単量体を併用して共重合することによっ
て得られる。
般式(1)で表されるスチレン系単量体を含む単量体を
重合することにより得られる。すなわち、スチレン系単
量体を単独重合またはスチレン系単量体を必須成分とし
他の重合可能な単量体を併用して共重合することによっ
て得られる。
【0031】一般式(1)で表されるスチレン系単量体
と併用できる他の重合可能な単量体としては、例えば、
ビニル芳香族単量体としてスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、エチルスチレン、p−クロロスチ
レン、o−クロロスチレン、クロロメチルスチレン、p
−ブロモスチレン、m−ブロモスチレン、ジビニルベン
ゼン、ジビニルビフェニル、ビニルフェノ−ル、ビニル
ナフタレン、ビニルカルバゾ−ル、ビニルピリジン、ビ
ニルチオフェン、ビニルフラン等が挙げられる。
と併用できる他の重合可能な単量体としては、例えば、
ビニル芳香族単量体としてスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、エチルスチレン、p−クロロスチ
レン、o−クロロスチレン、クロロメチルスチレン、p
−ブロモスチレン、m−ブロモスチレン、ジビニルベン
ゼン、ジビニルビフェニル、ビニルフェノ−ル、ビニル
ナフタレン、ビニルカルバゾ−ル、ビニルピリジン、ビ
ニルチオフェン、ビニルフラン等が挙げられる。
【0032】さらに、他の重合可能な単量体としては、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、
(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレ−ト、エ
チル(メタ)アクリレ−ト、イソプロピル(メタ)アク
リレ−ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、
グリシジル(メタ)アクリレ−ト、テトラヒドロフリル
(メタ)アクリレ−ト、メチルトリグリコ−ル(メタ)
アクリレ−ト、n−ブトキシエチル(メタ)アクリレ−
ト、メトキシジエチレングリコ−ル(メタ)アクリレ−
ト、メトキシテトラエチレングリコ−ル(メタ)アクリ
レ−ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレ−ト、フェ
ノキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレ−ト、アリル(メタ)アクリレ−ト、
フェニル(メタ)アクリレ−ト、ベンジル(メタ)アク
リレ−ト、p−クロルフェニル(メタ)アクリレ−ト、
p−クロルベンジル(メタ)アクリレ−ト、p−ブロモ
フェニル(メタ)アクリレ−ト、p−ブロモベンジル
(メタ)アクリレ−ト、ナフチル(メタ)アクリレ−
ト、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、2−
ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレ
−ト、エチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、
1,6−ヘキサンジオ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、
1,3−ブチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、
ジエチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ポリエ
チレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、プロピレン
グリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ジプロピレングリ
コ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ポリプロピレングリコ
−ルジ(メタ)アクリレ−ト、グリセリンジ(メタ)ア
クリレ−ト、3−アクリロイルグリセリンモノメタクリ
レ−ト、トリメチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレ
−ト、ペンタエリスリト−ルテトラ(メタ)アクリレ−
ト、2,2−ビス[4−[(メタ)アクリロイルオキ
シ]フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−[(メ
タ)アクリロイルオキシエトキシ]フェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−[(メタ)アクリロイルオキシ
ジエトキシ]フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−
[(メタ)アクリロイルオキシトリエトキシ]フェニ
ル]プロパン、2,2−ビス[4−[(メタ)アクリロ
イルオキシテトラエトキシ]フェニル]プロパン、2,
2−ビス[4−[(メタ)アクリロイルオキシヘキサエ
トキシ]フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−
[(メタ)アクリロイルオキシプロピルオキシ]フェニ
ル]プロパン、2,2−ビス[4−[(メタ)アクリロ
イルオキシポリエトキシ]フェニル]プロパン、2,2
−ビス[4−[3−[(メタ)アクリロイルオキシ]−
2−[ヒドロキシプロピルオキシ]]フェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−[2−[3−[(メタ)アクリ
ロイルオキシ]−2−ヒドロキシプロポキシ]プロポキ
シ]フェニル]プロパン、ビスフェノ−ルS−ジ(メ
タ)アクリレ−ト、ビスフェノ−ルケトンジ(メタ)ア
クリレ−ト、ビスフェノ−ルスルフィドジ(メタ)アク
リレ−ト、2,2−ビス[4−[3−[(メタ)アクリ
ロイルオキシ]−2−ヒドロキシプロポキシ]フェニ
ル]プロパン、トリメチロ−ルプロパントリ(メタ)ア
クリレ−ト、ジエチレングリコ−ルビスアリルカ−ボネ
−ト、ジイソプロピルフマレ−ト、ジイソプロピルマレ
−ト、ジアリルフマレ−ト、ジアリルマレ−ト、ジベン
ジルフマレ−ト、ジベンジルマレ−ト、ジベンジルメサ
コネ−ト、無水マレイン酸、無水イタコン酸、フタル酸
ジアリル、イソフタル酸ジアリル、テレフタル酸ジアリ
ル、シアヌル酸アリル、イソシアヌル酸アリル、ナフタ
レンジカルボン酸ジアリル、アリルメタクリレ−ト等が
挙げられる。これらの単量体は、単独または混合物とし
て使用される。
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、
(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレ−ト、エ
チル(メタ)アクリレ−ト、イソプロピル(メタ)アク
リレ−ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、
グリシジル(メタ)アクリレ−ト、テトラヒドロフリル
(メタ)アクリレ−ト、メチルトリグリコ−ル(メタ)
アクリレ−ト、n−ブトキシエチル(メタ)アクリレ−
ト、メトキシジエチレングリコ−ル(メタ)アクリレ−
ト、メトキシテトラエチレングリコ−ル(メタ)アクリ
レ−ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレ−ト、フェ
ノキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレ−ト、アリル(メタ)アクリレ−ト、
フェニル(メタ)アクリレ−ト、ベンジル(メタ)アク
リレ−ト、p−クロルフェニル(メタ)アクリレ−ト、
p−クロルベンジル(メタ)アクリレ−ト、p−ブロモ
フェニル(メタ)アクリレ−ト、p−ブロモベンジル
(メタ)アクリレ−ト、ナフチル(メタ)アクリレ−
ト、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、2−
ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレ
−ト、エチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、
1,6−ヘキサンジオ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、
1,3−ブチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、
ジエチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ポリエ
チレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、プロピレン
グリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ジプロピレングリ
コ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ポリプロピレングリコ
−ルジ(メタ)アクリレ−ト、グリセリンジ(メタ)ア
クリレ−ト、3−アクリロイルグリセリンモノメタクリ
レ−ト、トリメチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレ
−ト、ペンタエリスリト−ルテトラ(メタ)アクリレ−
ト、2,2−ビス[4−[(メタ)アクリロイルオキ
シ]フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−[(メ
タ)アクリロイルオキシエトキシ]フェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−[(メタ)アクリロイルオキシ
ジエトキシ]フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−
[(メタ)アクリロイルオキシトリエトキシ]フェニ
ル]プロパン、2,2−ビス[4−[(メタ)アクリロ
イルオキシテトラエトキシ]フェニル]プロパン、2,
2−ビス[4−[(メタ)アクリロイルオキシヘキサエ
トキシ]フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−
[(メタ)アクリロイルオキシプロピルオキシ]フェニ
ル]プロパン、2,2−ビス[4−[(メタ)アクリロ
イルオキシポリエトキシ]フェニル]プロパン、2,2
−ビス[4−[3−[(メタ)アクリロイルオキシ]−
2−[ヒドロキシプロピルオキシ]]フェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−[2−[3−[(メタ)アクリ
ロイルオキシ]−2−ヒドロキシプロポキシ]プロポキ
シ]フェニル]プロパン、ビスフェノ−ルS−ジ(メ
タ)アクリレ−ト、ビスフェノ−ルケトンジ(メタ)ア
クリレ−ト、ビスフェノ−ルスルフィドジ(メタ)アク
リレ−ト、2,2−ビス[4−[3−[(メタ)アクリ
ロイルオキシ]−2−ヒドロキシプロポキシ]フェニ
ル]プロパン、トリメチロ−ルプロパントリ(メタ)ア
クリレ−ト、ジエチレングリコ−ルビスアリルカ−ボネ
−ト、ジイソプロピルフマレ−ト、ジイソプロピルマレ
−ト、ジアリルフマレ−ト、ジアリルマレ−ト、ジベン
ジルフマレ−ト、ジベンジルマレ−ト、ジベンジルメサ
コネ−ト、無水マレイン酸、無水イタコン酸、フタル酸
ジアリル、イソフタル酸ジアリル、テレフタル酸ジアリ
ル、シアヌル酸アリル、イソシアヌル酸アリル、ナフタ
レンジカルボン酸ジアリル、アリルメタクリレ−ト等が
挙げられる。これらの単量体は、単独または混合物とし
て使用される。
【0033】共重合体において、一般式(1)で表され
るスチレン系単量体と上記他の重合可能な単量体との組
成比は、所望とする光学材料に要求される光学特性、機
械的特性及び製造の際要求される重合条件等により異な
る。このため、一律には限定できないが、一般式(1)
で表されるスチレン系単量体が10重量%以上、好まし
くは20重量%以上となるようにするのが望ましい。1
0重量%より少ない場合、得られる共重合体は、屈折率
および耐衝撃性の向上効果は得られない。
るスチレン系単量体と上記他の重合可能な単量体との組
成比は、所望とする光学材料に要求される光学特性、機
械的特性及び製造の際要求される重合条件等により異な
る。このため、一律には限定できないが、一般式(1)
で表されるスチレン系単量体が10重量%以上、好まし
くは20重量%以上となるようにするのが望ましい。1
0重量%より少ない場合、得られる共重合体は、屈折率
および耐衝撃性の向上効果は得られない。
【0034】次に、プラスチック光学材料は、通常スチ
レン系単量体を重合すると同時に所定形状に成形するこ
とにより得られる。成形方法としては、例えば加熱硬化
法と活性エネルギ−線硬化法がある。加熱硬化法は、前
述の単量体と重合開始剤を混合して単量体混合物を調製
し、これを所望形状の成形凹部を有する金型内に流し込
んで加熱硬化させる方法である。
レン系単量体を重合すると同時に所定形状に成形するこ
とにより得られる。成形方法としては、例えば加熱硬化
法と活性エネルギ−線硬化法がある。加熱硬化法は、前
述の単量体と重合開始剤を混合して単量体混合物を調製
し、これを所望形状の成形凹部を有する金型内に流し込
んで加熱硬化させる方法である。
【0035】その際用いられる重合開始剤としては、1
0時間半減期温度が120℃以下のアゾ系重合開始剤ま
たは有機過酸化物が使用される。これらの重合開始剤は
1種または2種以上が用いられる。この重合開始剤のう
ちアゾ系重合開始剤としては、例えば2,2−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2−アゾビ
スイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−メチロ
ブチロニトリル)、1,1−アゾビス(シクロヘキサン
−1−カルボニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビス
イソブチレ−ト等が好ましい。
0時間半減期温度が120℃以下のアゾ系重合開始剤ま
たは有機過酸化物が使用される。これらの重合開始剤は
1種または2種以上が用いられる。この重合開始剤のう
ちアゾ系重合開始剤としては、例えば2,2−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2−アゾビ
スイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−メチロ
ブチロニトリル)、1,1−アゾビス(シクロヘキサン
−1−カルボニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビス
イソブチレ−ト等が好ましい。
【0036】また、有機過酸化物としては、過酸化ベン
ゾイル、ジイソプロピルパ−オキシジカ−ボネ−ト、ジ
−n−プロピルパ−オキシジカ−ボネ−ト、ビス(4−
t−ブチルシクロヘキシル)パ−オキシジカ−ボネ−
ト、t−ブチルパ−オキシイソプロピルカ−ボネ−ト、
t−ブチルパ−オキシベンゾエ−ト、t−ブチルパ−オ
キシ−2−エチルヘキサノエ−ト、t−ブチルパ−オキ
シネオデカノエ−ト、ジ−t−ブチルパ−オキサイド、
1,1−ビス(t−ブチルパ−オキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン等が好ましい。
ゾイル、ジイソプロピルパ−オキシジカ−ボネ−ト、ジ
−n−プロピルパ−オキシジカ−ボネ−ト、ビス(4−
t−ブチルシクロヘキシル)パ−オキシジカ−ボネ−
ト、t−ブチルパ−オキシイソプロピルカ−ボネ−ト、
t−ブチルパ−オキシベンゾエ−ト、t−ブチルパ−オ
キシ−2−エチルヘキサノエ−ト、t−ブチルパ−オキ
シネオデカノエ−ト、ジ−t−ブチルパ−オキサイド、
1,1−ビス(t−ブチルパ−オキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン等が好ましい。
【0037】この重合開始剤の使用量は、単量体組成物
中0.05〜5重量%が好適で、0.1〜4重量%がさ
らに好適である。この使用量が0.05重量%未満の場
合は単量体の硬化が不十分で、得られる成形物の物性が
低下し、5重量%を越える場合は硬化反応の制御が困難
となり、成形物表面にクラックが生じ易くなるので好ま
しくない。
中0.05〜5重量%が好適で、0.1〜4重量%がさ
らに好適である。この使用量が0.05重量%未満の場
合は単量体の硬化が不十分で、得られる成形物の物性が
低下し、5重量%を越える場合は硬化反応の制御が困難
となり、成形物表面にクラックが生じ易くなるので好ま
しくない。
【0038】また、硬化反応時には、酸素による硬化速
度の低下や成形物の着色を防ぐため、不活性ガス例えば
窒素、ヘリウム、二酸化炭素等で置換もしくはその雰囲
気下で行うことが望ましい。硬化温度および硬化時間
は、使用する硬化剤により異なるが、20〜130℃の
範囲で5〜48時間とするのが好ましい。硬化時間の短
縮、硬化反応の完結および未反応の硬化剤の分解処理を
目的として適時昇温することができる。例えば、使用す
る硬化剤の10時間半減期温度より約30℃低い温度か
ら徐々に昇温し、最終的には10時間半減期温度より約
30℃高い温度で硬化を完結させる。
度の低下や成形物の着色を防ぐため、不活性ガス例えば
窒素、ヘリウム、二酸化炭素等で置換もしくはその雰囲
気下で行うことが望ましい。硬化温度および硬化時間
は、使用する硬化剤により異なるが、20〜130℃の
範囲で5〜48時間とするのが好ましい。硬化時間の短
縮、硬化反応の完結および未反応の硬化剤の分解処理を
目的として適時昇温することができる。例えば、使用す
る硬化剤の10時間半減期温度より約30℃低い温度か
ら徐々に昇温し、最終的には10時間半減期温度より約
30℃高い温度で硬化を完結させる。
【0039】このような加熱硬化により得られる成形物
には内部歪みが存在するので、好ましくは100〜14
0℃、さらに好ましくは110〜130℃で加熱し、3
0分以上6時間未満、好ましくは1〜4時間アニ−リン
グ処理を行うのが良い。また、単量体組成物の粘度が低
い場合、あるいは硬化収縮が大きい場合には予め予備重
合を行った後に所望の金型内に仕込んで硬化させること
ができる。
には内部歪みが存在するので、好ましくは100〜14
0℃、さらに好ましくは110〜130℃で加熱し、3
0分以上6時間未満、好ましくは1〜4時間アニ−リン
グ処理を行うのが良い。また、単量体組成物の粘度が低
い場合、あるいは硬化収縮が大きい場合には予め予備重
合を行った後に所望の金型内に仕込んで硬化させること
ができる。
【0040】一方、活性エネルギ−線硬化法は、単量体
と増感剤を型内に仕込み、紫外線や電子線などの活性エ
ネルギ−線を照射して硬化させる方法である。増感剤と
しては、例えばベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフ
ェノン、4−フェノキシベンゾフェノン、2,2−ジエ
トキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−
1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケ
タ−ル等が挙げられる。これらは単独または混合物とし
て用いられる。
と増感剤を型内に仕込み、紫外線や電子線などの活性エ
ネルギ−線を照射して硬化させる方法である。増感剤と
しては、例えばベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフ
ェノン、4−フェノキシベンゾフェノン、2,2−ジエ
トキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−
1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケ
タ−ル等が挙げられる。これらは単独または混合物とし
て用いられる。
【0041】増感剤の使用量は、単量体組成物中0.0
1〜1重量%が好ましく、0.02〜0.5重量%がさ
らに好ましい。使用量が0.01重量%未満の場合には
単量体の重合が不十分となり、得られる成形物の物性が
低下する。1重量%を越える場合は重合反応の制御が困
難となり、成形物に着色や表面クラックが生じ易くなる
ので好ましくない。
1〜1重量%が好ましく、0.02〜0.5重量%がさ
らに好ましい。使用量が0.01重量%未満の場合には
単量体の重合が不十分となり、得られる成形物の物性が
低下する。1重量%を越える場合は重合反応の制御が困
難となり、成形物に着色や表面クラックが生じ易くなる
ので好ましくない。
【0042】硬化反応時には、酸素による硬化速度の低
下や成形物の着色を防ぐため、不活性ガスたとえば窒
素、ヘリウム、二酸化炭素等で置換もしくはその雰囲気
下で行うことが望ましい。活性エネルギ−線としては、
波長200〜600nm程度の範囲のものが好ましい。
また、その線源としてはケミカルランプ、キセノンラン
プ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、金属ハロゲンランプ等が
挙げられる。さらに硬化成形物の内部歪みを除去するた
めに加熱硬化法と同様のアニ−リング処理を施すのが好
ましい。
下や成形物の着色を防ぐため、不活性ガスたとえば窒
素、ヘリウム、二酸化炭素等で置換もしくはその雰囲気
下で行うことが望ましい。活性エネルギ−線としては、
波長200〜600nm程度の範囲のものが好ましい。
また、その線源としてはケミカルランプ、キセノンラン
プ、低圧水銀灯、高圧水銀灯、金属ハロゲンランプ等が
挙げられる。さらに硬化成形物の内部歪みを除去するた
めに加熱硬化法と同様のアニ−リング処理を施すのが好
ましい。
【0043】また、加熱硬化法と活性エネルギ−線硬化
法を併用することができる。すなわち単量体に重合開始
剤および増感剤を混合し、重合開始剤による加熱予備重
合を行った後、所望の型内に仕込み活性エネルギ−線に
よる重合を行う。逆に活性エネルギ−線による重合を行
った後に、加熱重合によって重合を完結することができ
る。
法を併用することができる。すなわち単量体に重合開始
剤および増感剤を混合し、重合開始剤による加熱予備重
合を行った後、所望の型内に仕込み活性エネルギ−線に
よる重合を行う。逆に活性エネルギ−線による重合を行
った後に、加熱重合によって重合を完結することができ
る。
【0044】さらに、一般式(1)で表されるスチレン
系単量体のスチレン部分を加熱硬化法で重合させる場
合、同時に一般式(1)で表される単量体の有するヒド
ロキシ基と反応する官能基を有する化合物を共存させて
も良い。例えば、ヒドロキル基とウレタン結合を形成す
るイソシアネ−ト化合物としては、3−イソプロペニル
−α,α−ジメチルベンジルイソシアネ−ト、4−イソ
プロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネ−
ト、3−ビニルベンジルイソシアネ−ト、m−キシリレ
ンジイソシアネ−ト、p−キシリレンジイソシアネ−
ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、イソホロンジイ
ソシアネ−ト、テトラクロロ−m−キシリレンジイソシ
アネ−ト、テトラクロロ−p−キシリレンジイソシアネ
−ト、p−フェニレンジイソシアネ−ト、m−フェニレ
ンジイソシアネ−ト、トリレンジイソシアネ−ト、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、ベンジルイ
ソシアネ−ト、フェニルイソシアネ−ト、ノルボルナン
ジイソシアネート、水添メタキシリレンジイソシアネー
ト等が挙げられる。
系単量体のスチレン部分を加熱硬化法で重合させる場
合、同時に一般式(1)で表される単量体の有するヒド
ロキシ基と反応する官能基を有する化合物を共存させて
も良い。例えば、ヒドロキル基とウレタン結合を形成す
るイソシアネ−ト化合物としては、3−イソプロペニル
−α,α−ジメチルベンジルイソシアネ−ト、4−イソ
プロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネ−
ト、3−ビニルベンジルイソシアネ−ト、m−キシリレ
ンジイソシアネ−ト、p−キシリレンジイソシアネ−
ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、イソホロンジイ
ソシアネ−ト、テトラクロロ−m−キシリレンジイソシ
アネ−ト、テトラクロロ−p−キシリレンジイソシアネ
−ト、p−フェニレンジイソシアネ−ト、m−フェニレ
ンジイソシアネ−ト、トリレンジイソシアネ−ト、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、ベンジルイ
ソシアネ−ト、フェニルイソシアネ−ト、ノルボルナン
ジイソシアネート、水添メタキシリレンジイソシアネー
ト等が挙げられる。
【0045】そのウレタン形成条件は、重合開始剤を使
用するときの設定条件で良い。その場合、一般式(1)
で表されるスチレン系単量体とイソシアネ−ト化合物の
使用量は、イソシアネ−ト基(NCO)/ヒドロキル基
(OH)のモル比率が0.01から3.0の範囲内、好
ましくは0.05〜1.5の範囲内が好ましい。
用するときの設定条件で良い。その場合、一般式(1)
で表されるスチレン系単量体とイソシアネ−ト化合物の
使用量は、イソシアネ−ト基(NCO)/ヒドロキル基
(OH)のモル比率が0.01から3.0の範囲内、好
ましくは0.05〜1.5の範囲内が好ましい。
【0046】なお、単量体組成物に必要に応じて染料、
顔料等の着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、各種安定
剤、帯電防止剤、フォトクロミック化合物、蛍光増白
剤、反応促進剤、内部離型剤、重合度調整剤等を添加す
ることができる。
顔料等の着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、各種安定
剤、帯電防止剤、フォトクロミック化合物、蛍光増白
剤、反応促進剤、内部離型剤、重合度調整剤等を添加す
ることができる。
【0047】前述したように、所望形状をなすプラスチ
ック光学材料は、前記単量体を加熱硬化法または活性エ
ネルギ−線硬化法により型内で重合すると同時に、所定
形状に成形することにより得られる。あるいは、このプ
ラスチック光学材料は単量体を加熱硬化法または活性エ
ネルギ−線硬化法により予備重合した後、型内でさらに
重合して所定形状に成形することにより得られる。さら
に、プラスチック光学材料は単量体を加熱硬化法または
活性エネルギ−線硬化法により重合して一定形状の成形
物を得、この成形物をレンズ形状に切削研磨することに
より得られる。
ック光学材料は、前記単量体を加熱硬化法または活性エ
ネルギ−線硬化法により型内で重合すると同時に、所定
形状に成形することにより得られる。あるいは、このプ
ラスチック光学材料は単量体を加熱硬化法または活性エ
ネルギ−線硬化法により予備重合した後、型内でさらに
重合して所定形状に成形することにより得られる。さら
に、プラスチック光学材料は単量体を加熱硬化法または
活性エネルギ−線硬化法により重合して一定形状の成形
物を得、この成形物をレンズ形状に切削研磨することに
より得られる。
【0048】なお、プラスチック光学材料は、予めスチ
レン系単量体を重合してスチレン系重合体を製造し、そ
の重合体を射出成形法、押出成形法などの成形法により
所定形状に成形することによっても得られる。
レン系単量体を重合してスチレン系重合体を製造し、そ
の重合体を射出成形法、押出成形法などの成形法により
所定形状に成形することによっても得られる。
【0049】また成形物の表面にハ−ドコ−ト皮膜を設
け、表面の耐磨耗性をさらに向上させることができる。
このハ−ドコ−ト剤の塗布は、硬化終了後の成形物また
はハ−ドコ−ト皮膜の密着性を向上させるために、プラ
イマ−液が塗布された成形物表面に対して行われる。プ
ライマ−液としては、ポリウレタンやメラミン等の溶液
が用いられる。塗布方法としては、デッピング法、スピ
ンコ−ト法、フロ−コ−ト法、スプレ−法等が採用され
る。
け、表面の耐磨耗性をさらに向上させることができる。
このハ−ドコ−ト剤の塗布は、硬化終了後の成形物また
はハ−ドコ−ト皮膜の密着性を向上させるために、プラ
イマ−液が塗布された成形物表面に対して行われる。プ
ライマ−液としては、ポリウレタンやメラミン等の溶液
が用いられる。塗布方法としては、デッピング法、スピ
ンコ−ト法、フロ−コ−ト法、スプレ−法等が採用され
る。
【0050】さらに、成形物表面に反射防止膜を設け、
表面反射を抑制することによって可視光線透過率を高め
ることができる。以上のように、実施形態によれば、次
のような効果が発揮される。 (a) 一般式(1)で表されるスチレン系単量体中の
Rは、硫黄原子を含む総炭素数20以下のアルキレン基
で構成されている。このため、スチレン系単量体を重合
して得られる重合体よりなるプラスチック光学材料の屈
折率を1.60以上まで高めることができる。
表面反射を抑制することによって可視光線透過率を高め
ることができる。以上のように、実施形態によれば、次
のような効果が発揮される。 (a) 一般式(1)で表されるスチレン系単量体中の
Rは、硫黄原子を含む総炭素数20以下のアルキレン基
で構成されている。このため、スチレン系単量体を重合
して得られる重合体よりなるプラスチック光学材料の屈
折率を1.60以上まで高めることができる。
【0051】しかも、アッベ数を高く維持できて、屈折
率の分散を小さくすることができる。 (b) 一般式(1)中には水酸基が含まれているた
め、そのスチレン系単量体より得られる重合体は水素結
合を介する結合構造をとることにより、プラスチック光
学材料の耐衝撃性を向上させることができる。さらに、
一般式(1)のスチレン系単量体はスチレンと異なり、
有機基を介して2分子のスチレンが結合する2官能性単
量体であって架橋構造をとることから、その効果を高め
ることができる。 (c) さらに、分子間の水素結合や架橋構造(網目構
造)により、スチレン系重合体の耐熱性や耐溶剤性など
の物性を向上させることができる。 (d) 一般式(1)中の水酸基とイソシアネ−ト化合
物とを反応させることにより、ウレタン結合が形成さ
れ、その水素結合効果により耐衝撃性をさらに向上させ
ることができる。
率の分散を小さくすることができる。 (b) 一般式(1)中には水酸基が含まれているた
め、そのスチレン系単量体より得られる重合体は水素結
合を介する結合構造をとることにより、プラスチック光
学材料の耐衝撃性を向上させることができる。さらに、
一般式(1)のスチレン系単量体はスチレンと異なり、
有機基を介して2分子のスチレンが結合する2官能性単
量体であって架橋構造をとることから、その効果を高め
ることができる。 (c) さらに、分子間の水素結合や架橋構造(網目構
造)により、スチレン系重合体の耐熱性や耐溶剤性など
の物性を向上させることができる。 (d) 一般式(1)中の水酸基とイソシアネ−ト化合
物とを反応させることにより、ウレタン結合が形成さ
れ、その水素結合効果により耐衝撃性をさらに向上させ
ることができる。
【0052】
【実施例】以下に、実施例および比較例を挙げてこの発
明をさらに具体的に説明するが、この発明はこれら実施
例により何ら限定されるものではない。また、以下の説
明で用いる単量体の略記号を下記に示す。
明をさらに具体的に説明するが、この発明はこれら実施
例により何ら限定されるものではない。また、以下の説
明で用いる単量体の略記号を下記に示す。
【0053】単量体の略記号 MONO−1は前記化学式6の化合物を示す。MONO
−2は前記化学式6と7の割合が4対6の混合物を示
す。
−2は前記化学式6と7の割合が4対6の混合物を示
す。
【0054】MONO−3は前記化学式8の化合物を示
す。MONO−4は前記化学式8と9の割合が4対6の
混合物を示す。MONO−5は前記化学式10の化合物
を示す。
す。MONO−4は前記化学式8と9の割合が4対6の
混合物を示す。MONO−5は前記化学式10の化合物
を示す。
【0055】MONO−6は前記化学式11の化合物を
示す。MONO−7は前記化学式12の化合物を示す。 BZ: ベンジルメタクリレ−ト MP: 2,2−ビス[4−(メタクリロイルオキシト
リエトキシ)フェニル]プロパン XC: キシリレンジイソシアネート IC: イソフォロンジイソシアネート ST: スチレン 上記単量体MONO−1〜MONO−7の合成を実施例
で説明する。 (実施例1、MONO−1の合成)窒素雰囲気下、4−
ビニルベンジルクロライド400g(2.62mol)
のジメチルホルムアミド2リットル溶液に、グリシド−
ル180ml(2.71mol)、水素化ナトリウム1
05g(鉱油60重量%品、2.63mol)を加え0
℃にて1時間反応させた。反応液を氷水1リットル中に
加えてトルエン2リットルにて抽出操作を行った。その
有機層を1%水酸化ナトリウム水溶液、水、0.35%
塩酸水溶液さらに水にて洗浄操作を行った。この有機層
を硫酸マグネシウムで脱水処理した後、減圧蒸留するこ
とにより、1−(4−ビニルベンジルオキシ)−2,3
−エポキシプロパン431g(2.27mol)を得
た。
示す。MONO−7は前記化学式12の化合物を示す。 BZ: ベンジルメタクリレ−ト MP: 2,2−ビス[4−(メタクリロイルオキシト
リエトキシ)フェニル]プロパン XC: キシリレンジイソシアネート IC: イソフォロンジイソシアネート ST: スチレン 上記単量体MONO−1〜MONO−7の合成を実施例
で説明する。 (実施例1、MONO−1の合成)窒素雰囲気下、4−
ビニルベンジルクロライド400g(2.62mol)
のジメチルホルムアミド2リットル溶液に、グリシド−
ル180ml(2.71mol)、水素化ナトリウム1
05g(鉱油60重量%品、2.63mol)を加え0
℃にて1時間反応させた。反応液を氷水1リットル中に
加えてトルエン2リットルにて抽出操作を行った。その
有機層を1%水酸化ナトリウム水溶液、水、0.35%
塩酸水溶液さらに水にて洗浄操作を行った。この有機層
を硫酸マグネシウムで脱水処理した後、減圧蒸留するこ
とにより、1−(4−ビニルベンジルオキシ)−2,3
−エポキシプロパン431g(2.27mol)を得
た。
【0056】このエポキシプロパン233g(1.22
mol)のトリエチルアミン342ml溶液に、ビス
(2−メルカプトエチル)スルフィド94.1g(0.
61mol)を加え、室温にて12時間反応させた。反
応液を減圧濃縮し、その残査をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィ−(ジクロロメタン−メタノ−ル 100:
1)にて精製することによりMONO−1を303g
(0.57mol)得た。
mol)のトリエチルアミン342ml溶液に、ビス
(2−メルカプトエチル)スルフィド94.1g(0.
61mol)を加え、室温にて12時間反応させた。反
応液を減圧濃縮し、その残査をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィ−(ジクロロメタン−メタノ−ル 100:
1)にて精製することによりMONO−1を303g
(0.57mol)得た。
【0057】 純度(液体クロマトグラフィ−): 99.1% マススペクトルの分子イオンピ−ク(m/e): 534 元素分析(C28H38O4 S3 として): C H S 測定値(%) 62.94 7.19 17.94 計算値(%) 62.88 7.16 17.99 赤外線吸収スペクトル(cm-1、CHCl3 ):3573、3
471(-OH )、1629、1604(CH2=CH-Ph-)1 H−核磁気共鳴スペクトル(ppm 、CDCl3 ):7.4
0〜7.19(8H)、6.76〜6.66(2H)、
5.79〜5.71(2H)、5.28〜5.22(2
H)、4.53(4H)、3.95〜3.85(2
H)、3.54〜3.48(4H)、2.89〜2.5
9(14H) (実施例2、MONO−2の合成)窒素雰囲気下、1−
ビニルベンジルオキシ−2,3−エポキシプロパン〔m
体−p体の混合物(6:4)〕335g(1.76mo
l)、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド136
g(0.88mol)、テトラブチルアンモニウムブロ
マイド57g(0.18mol)のトルエン980ml
溶液に、水酸化ナトリウム88g(2.20mol)の
245mlを加えて0℃にて4時間撹拌した。
471(-OH )、1629、1604(CH2=CH-Ph-)1 H−核磁気共鳴スペクトル(ppm 、CDCl3 ):7.4
0〜7.19(8H)、6.76〜6.66(2H)、
5.79〜5.71(2H)、5.28〜5.22(2
H)、4.53(4H)、3.95〜3.85(2
H)、3.54〜3.48(4H)、2.89〜2.5
9(14H) (実施例2、MONO−2の合成)窒素雰囲気下、1−
ビニルベンジルオキシ−2,3−エポキシプロパン〔m
体−p体の混合物(6:4)〕335g(1.76mo
l)、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド136
g(0.88mol)、テトラブチルアンモニウムブロ
マイド57g(0.18mol)のトルエン980ml
溶液に、水酸化ナトリウム88g(2.20mol)の
245mlを加えて0℃にて4時間撹拌した。
【0058】その後、有機層を水、2重量%水酸化ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウムで
脱水処理した。それを減圧濃縮し、残査をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−(ジクロロメタン−メタノ−ル
100:1)にて精製することにより、MONO−2
を441g(0.82mol)得た。
リウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネシウムで
脱水処理した。それを減圧濃縮し、残査をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−(ジクロロメタン−メタノ−ル
100:1)にて精製することにより、MONO−2
を441g(0.82mol)得た。
【0059】 純度(液体クロマトグラフィ−): 99.2% マススペクトルの分子イオンピ−ク(m/e): 534 元素分析(C28H38O4 S3 として): C H S 測定値(%) 62.84 7.21 17.95 計算値(%) 62.88 7.16 17.99 赤外線吸収スペクトル(cm-1、CHCl3 ):3573、3
471(-OH )、1630、1605(CH2=CH-Ph-)1 H−核磁気共鳴スペクトル(ppm 、CDCl3 ):7.4
0〜7.19(8H)、6.76〜6.66(2H)、
5.79〜5.71(2H)、5.28〜5.22(2
H)、4.53(4H)、3.95〜3.85(2
H)、3.55〜3.48(4H)、2.91〜2.5
9(14H) (実施例3、MONO−3の合成)窒素雰囲気下、1−
(4−ビニルベンジルオキシ)−2,3−エポキシプロ
パン416g(2.19mol)のトリエチルアミン6
00溶液に1,2−ジメルカプトエタン102g(1.
08ml)を加え、室温にて12時間反応させた。反応
液を減圧濃縮し、その残査をシリカゲルカラムクロマト
グラフィ−(ジクロロメタン−メタノ−ル 100:
1)にて精製することにより、MONO−3を467g
(0.98mol)得た。
471(-OH )、1630、1605(CH2=CH-Ph-)1 H−核磁気共鳴スペクトル(ppm 、CDCl3 ):7.4
0〜7.19(8H)、6.76〜6.66(2H)、
5.79〜5.71(2H)、5.28〜5.22(2
H)、4.53(4H)、3.95〜3.85(2
H)、3.55〜3.48(4H)、2.91〜2.5
9(14H) (実施例3、MONO−3の合成)窒素雰囲気下、1−
(4−ビニルベンジルオキシ)−2,3−エポキシプロ
パン416g(2.19mol)のトリエチルアミン6
00溶液に1,2−ジメルカプトエタン102g(1.
08ml)を加え、室温にて12時間反応させた。反応
液を減圧濃縮し、その残査をシリカゲルカラムクロマト
グラフィ−(ジクロロメタン−メタノ−ル 100:
1)にて精製することにより、MONO−3を467g
(0.98mol)得た。
【0060】 純度(液体クロマトグラフィ−): 99.3% マススペクトルの分子イオンピ−ク(m/e): 474 元素分析(C26H34O4 S2 として): C H S 測定値(%) 65.83 7.19 13.49 計算値(%) 65.79 7.22 13.51 赤外線吸収スペクトル(cm-1、CHCl3 ):3573、3
473(-OH )、1630、1605(CH2=CH-Ph-)1 H−核磁気共鳴スペクトル(ppm 、CDCl3 ):7.4
0〜7.19(8H)、6.76〜6.65(2H)、
5.79〜5.70(2H)、5.27〜5.22(2
H)、4.53(4H)、3.95〜3.85(2
H)、3.55〜3.47(4H)、2.87〜2.5
8(10H) (実施例4、MONO−4の合成)窒素雰囲気下、1−
ビニルベンジルオキシ−2,3−エポキシプロパン〔m
体−p体の混合物(6:4)〕537g(2.82mo
l)のトリエチルアミン790ml溶液に1,2−ジメ
ルカプトエタン133g(1.41mol)を加え、室
温にて12時間反応させた。反応液を減圧濃縮し、その
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ジクロロ
メタン−メタノ−ル 100:1)にて精製することに
より、MONO−4を614g(1.29mol)得
た。
473(-OH )、1630、1605(CH2=CH-Ph-)1 H−核磁気共鳴スペクトル(ppm 、CDCl3 ):7.4
0〜7.19(8H)、6.76〜6.65(2H)、
5.79〜5.70(2H)、5.27〜5.22(2
H)、4.53(4H)、3.95〜3.85(2
H)、3.55〜3.47(4H)、2.87〜2.5
8(10H) (実施例4、MONO−4の合成)窒素雰囲気下、1−
ビニルベンジルオキシ−2,3−エポキシプロパン〔m
体−p体の混合物(6:4)〕537g(2.82mo
l)のトリエチルアミン790ml溶液に1,2−ジメ
ルカプトエタン133g(1.41mol)を加え、室
温にて12時間反応させた。反応液を減圧濃縮し、その
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ジクロロ
メタン−メタノ−ル 100:1)にて精製することに
より、MONO−4を614g(1.29mol)得
た。
【0061】 純度(液体クロマトグラフィ−): 99.2% マススペクトルの分子イオンピ−ク(m/e): 474 元素分析(C26H34O4 S2 として): C H S 測定値(%) 65.75 7.27 13.55 計算値(%) 65.79 7.22 13.51 赤外線吸収スペクトル(cm-1、CHCl3 ):3573、3
473(-OH )、1630、1605(CH2=CH-Ph-)1 H−核磁気共鳴スペクトル(ppm 、CDCl3 ):7.4
1〜7.19(8H)、6.77〜6.65(2H)、
5.79〜5.70(2H)、5.27〜5.22(2
H)、4.53(4H)、3.95〜3.85(2
H)、3.55〜3.45(4H)、2.89〜2.5
8(10H) (実施例5、MONO−5の合成)窒素雰囲気下、1−
(4−ビニルベンジルオキシ)−2,3−エポキシプロ
パン201g(1.06mol)のジメチルホルムアミ
ド600ml溶液に、硫化ナトリウム41.2g(0.
528mol)の200ml水溶液を0℃で加えて、室
温にて12時間撹拌した。その後、有機層を水、2%水
酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネ
シウムで脱水処理した。それを減圧濃縮し、残査をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィ−(ジクロロメタン−メ
タノ−ル 100:1)にて精製することにより、MO
NO−5を207g(0.499mol)得た。
473(-OH )、1630、1605(CH2=CH-Ph-)1 H−核磁気共鳴スペクトル(ppm 、CDCl3 ):7.4
1〜7.19(8H)、6.77〜6.65(2H)、
5.79〜5.70(2H)、5.27〜5.22(2
H)、4.53(4H)、3.95〜3.85(2
H)、3.55〜3.45(4H)、2.89〜2.5
8(10H) (実施例5、MONO−5の合成)窒素雰囲気下、1−
(4−ビニルベンジルオキシ)−2,3−エポキシプロ
パン201g(1.06mol)のジメチルホルムアミ
ド600ml溶液に、硫化ナトリウム41.2g(0.
528mol)の200ml水溶液を0℃で加えて、室
温にて12時間撹拌した。その後、有機層を水、2%水
酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し硫酸マグネ
シウムで脱水処理した。それを減圧濃縮し、残査をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィ−(ジクロロメタン−メ
タノ−ル 100:1)にて精製することにより、MO
NO−5を207g(0.499mol)得た。
【0062】 純度(液体クロマトグラフィ−): 99.1% マススペクトルの分子イオンピ−ク(m/e): 414 元素分析(C24H30O4 Sとして): C H S 測定値(%) 69.48 7.33 7.68 計算値(%) 69.53 7.29 7.73 赤外線吸収スペクトル(cm-1、CHCl3 ):3573、3
435(-OH )、1630、1605(CH2=CH-Ph-)1 H−核磁気共鳴スペクトル(ppm 、CDCl3 ):7.3
9〜7.19(8H)、6.75〜6.65(2H)、
5.78〜5.70(2H)、5.26〜5.21(2
H)、4.52(4H)、3.95〜3.85(2
H)、3.51〜3.48(4H)、3.15(2
H)、2.79〜2.59(4H) (実施例6、MONO−6の合成)窒素雰囲気下、1−
(4−イソプロペニルベンジルオキシ)−2,3−エポ
キシプロパン261g(1.28mol)のトリエチル
アミン356ml溶液にビス(2−メルカプトエチルチ
オ)エタン137g(0.64mol)を加え、室温に
て12時間反応させた。反応液を減圧濃縮し、その残査
をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ジクロロメタ
ン−メタノ−ル 100:1)にて精製することによ
り、MONO−6を359g(0.58mol)得た。
435(-OH )、1630、1605(CH2=CH-Ph-)1 H−核磁気共鳴スペクトル(ppm 、CDCl3 ):7.3
9〜7.19(8H)、6.75〜6.65(2H)、
5.78〜5.70(2H)、5.26〜5.21(2
H)、4.52(4H)、3.95〜3.85(2
H)、3.51〜3.48(4H)、3.15(2
H)、2.79〜2.59(4H) (実施例6、MONO−6の合成)窒素雰囲気下、1−
(4−イソプロペニルベンジルオキシ)−2,3−エポ
キシプロパン261g(1.28mol)のトリエチル
アミン356ml溶液にビス(2−メルカプトエチルチ
オ)エタン137g(0.64mol)を加え、室温に
て12時間反応させた。反応液を減圧濃縮し、その残査
をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ジクロロメタ
ン−メタノ−ル 100:1)にて精製することによ
り、MONO−6を359g(0.58mol)得た。
【0063】 純度(液体クロマトグラフィ−): 99.2% マススペクトルの分子イオンピ−ク(m/e): 622 元素分析(C32H46O4 S4 として): C H S 測定値(%) 61.74 7.41 20.61 計算値(%) 61.70 7.44 20.59 赤外線吸収スペクトル(cm-1、CHCl3 ):3573、3
498(-OH )、1630、1604(CH2=CCH3-Ph-)1 H−核磁気共鳴スペクトル(ppm 、CDCl3 ):7.4
2〜7.22(8H)、5.36(2H)、5.08
(2H)、4.54(4H)、3.95〜3.85(2
H)、3.56〜3.48(4H)、2.88〜2.5
9(18H)、2.13(6H) (実施例7、MONO−7の合成)窒素雰囲気下、1−
(4−ビニルベンジルオキシ)−2,3−エポキシプロ
パン319g(1.68mol)のトリエチルアミン4
70ml溶液に1,4−ブタンジチオ−ル102g
(0.834mmol)を加え、室温にて12時間反応
させた。反応液を減圧濃縮し、その残査をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−(ジクロロメタン−メタノ−ル
100:1)にて精製することにより、MONO−7
を394g(0.784mol)得た。
498(-OH )、1630、1604(CH2=CCH3-Ph-)1 H−核磁気共鳴スペクトル(ppm 、CDCl3 ):7.4
2〜7.22(8H)、5.36(2H)、5.08
(2H)、4.54(4H)、3.95〜3.85(2
H)、3.56〜3.48(4H)、2.88〜2.5
9(18H)、2.13(6H) (実施例7、MONO−7の合成)窒素雰囲気下、1−
(4−ビニルベンジルオキシ)−2,3−エポキシプロ
パン319g(1.68mol)のトリエチルアミン4
70ml溶液に1,4−ブタンジチオ−ル102g
(0.834mmol)を加え、室温にて12時間反応
させた。反応液を減圧濃縮し、その残査をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−(ジクロロメタン−メタノ−ル
100:1)にて精製することにより、MONO−7
を394g(0.784mol)得た。
【0064】 純度(液体クロマトグラフィ−): 99.1% マススペクトルの分子イオンピ−ク(m/e): 502 元素分析(C28H38O4 S2 として): C H S 測定値(%) 66.86 7.57 12.82 計算値(%) 66.90 7.62 12.76 赤外線吸収スペクトル(cm-1、CHCl3 ):3573、3
475(-OH )、1630、1604(CH2=CH-Ph-)1 H−核磁気共鳴スペクトル(ppm 、CDCl3 ):7.3
9〜7.19(8H)、6.75〜6.64(2H)、
5.78〜5.69(2H)、5.26〜5.21(2
H)、4.52(4H)、3.95〜3.85(2
H)、3.55〜3.47(4H)、2.92〜2.9
1(2H)、2.72〜2.51(8H)、1.75〜
1.60(4H) 次に、上記で合成された各単量体を用いて重合を行い、
所定形状のプラスチック光学材料を調製したので、以下
の実施例にて示す。
475(-OH )、1630、1604(CH2=CH-Ph-)1 H−核磁気共鳴スペクトル(ppm 、CDCl3 ):7.3
9〜7.19(8H)、6.75〜6.64(2H)、
5.78〜5.69(2H)、5.26〜5.21(2
H)、4.52(4H)、3.95〜3.85(2
H)、3.55〜3.47(4H)、2.92〜2.9
1(2H)、2.72〜2.51(8H)、1.75〜
1.60(4H) 次に、上記で合成された各単量体を用いて重合を行い、
所定形状のプラスチック光学材料を調製したので、以下
の実施例にて示す。
【0065】なお、その諸物性を以下に示す方法により
測定し、評価した。 屈折率、アッベ数: アッベ屈折率計[アタゴ(株)社
製の商品名2T]を用いて、成形物の屈折率およびアッ
ベ数を測定した。
測定し、評価した。 屈折率、アッベ数: アッベ屈折率計[アタゴ(株)社
製の商品名2T]を用いて、成形物の屈折率およびアッ
ベ数を測定した。
【0066】耐衝撃性: 成形物(直径8cm、厚さ1.
8mm)に127cmの高さより45gの鋼球を落下し、
割れなかったものを○、割れたものを×とした。 耐熱性: 成形物を130℃の乾燥機中に2時間放置し
た後、目視および「フィルム配向ビュア−」(ユニチカ
リサ−チラボ社製の商品名)にて成形物を観察した。そ
して、変形、割れ、表面劣化、着色等の変化が全く認め
られないものを○、いずれかが認められたものを×とし
た。
8mm)に127cmの高さより45gの鋼球を落下し、
割れなかったものを○、割れたものを×とした。 耐熱性: 成形物を130℃の乾燥機中に2時間放置し
た後、目視および「フィルム配向ビュア−」(ユニチカ
リサ−チラボ社製の商品名)にて成形物を観察した。そ
して、変形、割れ、表面劣化、着色等の変化が全く認め
られないものを○、いずれかが認められたものを×とし
た。
【0067】耐溶剤性: 成形物をアセトン中に2時間
放置した後、成形物に変形、割れ、着色等の変化が認め
られないものを○、認められたものを×とした。 (実施例8)MONO−1を20g、重合開始剤として
t−ブチル パ−オキシ−2−エチルヘキサノエ−トを
0.2g混合し、脱気操作した後、直径8cmの二枚のガ
ラスとシリコ−ン製ガスケットとからなるレンズ注型鋳
型に注入した。それらを窒素ガス置換された恒温槽中で
40℃から110℃まで15時間かけて加熱し、さらに
110℃にて2時間加熱した。加熱硬化後、型から硬化
した成形物を取り出し、120℃にて4時間アニ−リン
グ処理を行った。その成形物の屈折率、アッベ数、耐衝
撃性、耐熱性、耐溶剤性の物性を測定し、その結果を表
1に示した。 (実施例9〜18)実施例8において、単量体としてM
ONO−1の代わりにMONO−2、3、4、5、7、
MONO−2とBZの混合物(93:7)、MONO−
2とMPの混合物(88:12)、MONO−6とBZ
とMPの混合物(58:30:12)、MONO−2と
XCの混合物(84:16)、MONO−2とICの混
合物(90:10)を各々用いて、実施例8と同様にし
て、熱硬化成形、アニ−リングを行った。その成形物の
屈折率、アッベ数、耐衝撃性、耐熱性、耐溶剤性の物性
を測定し、その結果を表1に示した。 (比較例1及び2)実施例8において、単量体としてM
ONO−1の代わりにST、BZを各々用いて、実施例
8と同様にして、熱硬化成形、アニ−リングを行った。
その成形物の屈折率、アッベ数、耐衝撃性、耐熱性、耐
溶剤性の物性を測定し、その結果を表1に示した。
放置した後、成形物に変形、割れ、着色等の変化が認め
られないものを○、認められたものを×とした。 (実施例8)MONO−1を20g、重合開始剤として
t−ブチル パ−オキシ−2−エチルヘキサノエ−トを
0.2g混合し、脱気操作した後、直径8cmの二枚のガ
ラスとシリコ−ン製ガスケットとからなるレンズ注型鋳
型に注入した。それらを窒素ガス置換された恒温槽中で
40℃から110℃まで15時間かけて加熱し、さらに
110℃にて2時間加熱した。加熱硬化後、型から硬化
した成形物を取り出し、120℃にて4時間アニ−リン
グ処理を行った。その成形物の屈折率、アッベ数、耐衝
撃性、耐熱性、耐溶剤性の物性を測定し、その結果を表
1に示した。 (実施例9〜18)実施例8において、単量体としてM
ONO−1の代わりにMONO−2、3、4、5、7、
MONO−2とBZの混合物(93:7)、MONO−
2とMPの混合物(88:12)、MONO−6とBZ
とMPの混合物(58:30:12)、MONO−2と
XCの混合物(84:16)、MONO−2とICの混
合物(90:10)を各々用いて、実施例8と同様にし
て、熱硬化成形、アニ−リングを行った。その成形物の
屈折率、アッベ数、耐衝撃性、耐熱性、耐溶剤性の物性
を測定し、その結果を表1に示した。 (比較例1及び2)実施例8において、単量体としてM
ONO−1の代わりにST、BZを各々用いて、実施例
8と同様にして、熱硬化成形、アニ−リングを行った。
その成形物の屈折率、アッベ数、耐衝撃性、耐熱性、耐
溶剤性の物性を測定し、その結果を表1に示した。
【0068】なお、実施例8〜18、比較例1〜2のい
ずれの成形物においても着色は認められず、無色透明で
あった。
ずれの成形物においても着色は認められず、無色透明で
あった。
【0069】
【表1】 表1に示したように、実施例8〜18では屈折率が1.
60以上で、アッベ数も高く、かつ耐衝撃性に優れてい
る。しかも、耐熱性および耐溶剤性にも優れている。
60以上で、アッベ数も高く、かつ耐衝撃性に優れてい
る。しかも、耐熱性および耐溶剤性にも優れている。
【0070】一方、比較例1〜2では、屈折率が1.5
9であり、耐衝撃性に劣っている。しかも、耐熱性及び
耐溶剤性が不良である。なお、前記実施形態より把握さ
れる技術的思想について以下に記載する。 (イ) 前記一般式(1)中のRは、総炭素数が2〜1
2であり、硫黄原子数に対する炭素数の割合が1〜10
である請求項1に記載のスチレン系単量体。
9であり、耐衝撃性に劣っている。しかも、耐熱性及び
耐溶剤性が不良である。なお、前記実施形態より把握さ
れる技術的思想について以下に記載する。 (イ) 前記一般式(1)中のRは、総炭素数が2〜1
2であり、硫黄原子数に対する炭素数の割合が1〜10
である請求項1に記載のスチレン系単量体。
【0071】このように構成した場合、得られるスチレ
ン系重合体の耐衝撃性や耐熱性などの物性を維持しつ
つ、屈折率を高めることができる。 (ロ) 前記一般式(1)中のRは、総炭素数が2〜8
であり、硫黄原子数に対する炭素数の割合が2〜3であ
る請求項1に記載のスチレン系単量体。
ン系重合体の耐衝撃性や耐熱性などの物性を維持しつ
つ、屈折率を高めることができる。 (ロ) 前記一般式(1)中のRは、総炭素数が2〜8
であり、硫黄原子数に対する炭素数の割合が2〜3であ
る請求項1に記載のスチレン系単量体。
【0072】このように構成した場合、得られるスチレ
ン系重合体の耐衝撃性や耐熱性などの物性を保持しつ
つ、屈折率を確実に高めることができる。 (ハ) 1−ビニルベンジルオキシ−2,3−エポキシ
プロパンとチオール化合物とを、触媒の存在下に反応さ
せて得られるものである請求項1に記載の一般式(1)
で表されるスチレン系単量体。
ン系重合体の耐衝撃性や耐熱性などの物性を保持しつ
つ、屈折率を確実に高めることができる。 (ハ) 1−ビニルベンジルオキシ−2,3−エポキシ
プロパンとチオール化合物とを、触媒の存在下に反応さ
せて得られるものである請求項1に記載の一般式(1)
で表されるスチレン系単量体。
【0073】この構成によれば、一般式(1)で表され
るスチレン系単量体を容易に、しかも収率良く得ること
ができる。 (ニ) 一般式(1)で表されるスチレン系単量体を含
む単量体を、重合開始剤により不活性ガスの雰囲気下で
重合してなる請求項3に記載のスチレン系重合体の製造
方法。
るスチレン系単量体を容易に、しかも収率良く得ること
ができる。 (ニ) 一般式(1)で表されるスチレン系単量体を含
む単量体を、重合開始剤により不活性ガスの雰囲気下で
重合してなる請求項3に記載のスチレン系重合体の製造
方法。
【0074】この方法によれば、スチレン系単量体の重
合時における重合速度の低下や重合物の着色を防止する
ことができる。 (ホ) 一般式(1)で表されるスチレン系単量体と、
そのスチレン系単量体のヒドロキシル基と反応する官能
基を有する化合物とを混合し、加熱硬化法により重合し
てなる請求項3または4に記載のスチレン系重合体。
合時における重合速度の低下や重合物の着色を防止する
ことができる。 (ホ) 一般式(1)で表されるスチレン系単量体と、
そのスチレン系単量体のヒドロキシル基と反応する官能
基を有する化合物とを混合し、加熱硬化法により重合し
てなる請求項3または4に記載のスチレン系重合体。
【0075】このように構成すれば、得られる重合体の
耐衝撃性や耐熱性などの物性を向上させることができ
る。 (ヘ) 上記スチレン系単量体のヒドロキシル基と反応
する官能基を有する化合物は、イソシアネート化合物で
ある(ホ)に記載のスチレン系重合体。
耐衝撃性や耐熱性などの物性を向上させることができ
る。 (ヘ) 上記スチレン系単量体のヒドロキシル基と反応
する官能基を有する化合物は、イソシアネート化合物で
ある(ホ)に記載のスチレン系重合体。
【0076】このように構成した場合、得られる重合体
の耐衝撃性や耐熱性などの物性を確実に向上させること
ができる。 (ト) 請求項1または2に記載のスチレン系重合体
を、所定形状の成形凹部を有する金型内に収容し、加熱
硬化法または活性エネルギー線硬化法により重合するこ
とにより所定形状に成形したプラスチック光学材料用の
スチレン系重合体。
の耐衝撃性や耐熱性などの物性を確実に向上させること
ができる。 (ト) 請求項1または2に記載のスチレン系重合体
を、所定形状の成形凹部を有する金型内に収容し、加熱
硬化法または活性エネルギー線硬化法により重合するこ
とにより所定形状に成形したプラスチック光学材料用の
スチレン系重合体。
【0077】このように構成した場合、所望の形状と物
性を有するプラスチック光学材料を容易に製造すること
ができる。 (チ) 請求項4に記載のスチレン系重合体を、さらに
加熱処理したプラスチック光学材料用のスチレン系重合
体。
性を有するプラスチック光学材料を容易に製造すること
ができる。 (チ) 請求項4に記載のスチレン系重合体を、さらに
加熱処理したプラスチック光学材料用のスチレン系重合
体。
【0078】このように構成した場合、プラスチック光
学材料の内部歪みを除去することができる。
学材料の内部歪みを除去することができる。
【0079】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
以下のような優れた効果を奏する。第1の発明の新規な
スチレン系単量体および第3の発明の新規なスチレン系
重合体によれば、スチレン系単量体より得られる重合体
の耐熱性および耐溶剤性などの物性を維持しつつ、屈折
率とアッベ数を高くでき、かつ耐衝撃性を向上させるこ
とができる。第2の発明のスチレン系単量体によれば、
第1の発明の効果をより確実に発揮することができる。
以下のような優れた効果を奏する。第1の発明の新規な
スチレン系単量体および第3の発明の新規なスチレン系
重合体によれば、スチレン系単量体より得られる重合体
の耐熱性および耐溶剤性などの物性を維持しつつ、屈折
率とアッベ数を高くでき、かつ耐衝撃性を向上させるこ
とができる。第2の発明のスチレン系単量体によれば、
第1の発明の効果をより確実に発揮することができる。
【0080】第4の発明のプラスチック光学材料用のス
チレン系重合体によれば、第3の発明の効果に加え、加
熱硬化法または活性エネルギー線硬化法により、所定形
状をなす光学材料を容易に得ることが可能となる。
チレン系重合体によれば、第3の発明の効果に加え、加
熱硬化法または活性エネルギー線硬化法により、所定形
状をなす光学材料を容易に得ることが可能となる。
【0081】第5の発明のプラスチック光学材料によれ
ば、光学材料は耐熱性および耐溶剤性などの物性が維持
され、屈折率とアッベ数を高くでき、かつ耐衝撃性を向
上できるため、眼鏡用プラスチックレンズ等として好適
に使用することができる。従って、この発明は工業的に
極めて有用である。
ば、光学材料は耐熱性および耐溶剤性などの物性が維持
され、屈折率とアッベ数を高くでき、かつ耐衝撃性を向
上できるため、眼鏡用プラスチックレンズ等として好適
に使用することができる。従って、この発明は工業的に
極めて有用である。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるスチレン系
単量体。 【化1】 (但し、式中Rは硫黄原子を含む総炭素数20以下のア
ルキレン基、Xは水素原子またはメチル基である。) - 【請求項2】 前記一般式(1)におけるRが、下記一
般式(2)で表されるアルキレン基である請求項1に記
載のスチレン系単量体。 【化2】 (但し、式中nは0〜5の整数である。) - 【請求項3】 請求項1に記載のスチレン系単量体を含
む単量体を重合してなるスチレン系重合体。 - 【請求項4】 請求項1に記載のスチレン系単量体を含
む単量体を加熱硬化法または活性エネルギー線硬化法に
より重合してなるプラスチック光学材料用のスチレン系
重合体。 - 【請求項5】 請求項3に記載のスチレン系重合体を所
定形状に成形してなるプラスチック光学材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12175896A JPH09302029A (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | スチレン系単量体、スチレン系重合体およびプラスチック光学材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12175896A JPH09302029A (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | スチレン系単量体、スチレン系重合体およびプラスチック光学材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09302029A true JPH09302029A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14819167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12175896A Pending JPH09302029A (ja) | 1996-05-16 | 1996-05-16 | スチレン系単量体、スチレン系重合体およびプラスチック光学材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09302029A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004263164A (ja) * | 2003-02-12 | 2004-09-24 | Nippon Soda Co Ltd | 新規アニオン重合体 |
EP1600821A1 (en) * | 2004-05-28 | 2005-11-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Bridged charge transport materials having a central sulfur atom linkage |
US7230138B2 (en) * | 2004-12-10 | 2007-06-12 | Air Products And Chemicals, Inc. | Bis(3-alkoxypropan-2-ol) sulfides, sulfoxides, and sulfones: new preparative methods |
CN112969532A (zh) * | 2018-11-06 | 2021-06-15 | Jsr株式会社 | 有机硫化合物的制造方法、载体、该载体的制造方法、固定有配体的载体、色谱柱和目标物质的检测或分离方法 |
-
1996
- 1996-05-16 JP JP12175896A patent/JPH09302029A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004263164A (ja) * | 2003-02-12 | 2004-09-24 | Nippon Soda Co Ltd | 新規アニオン重合体 |
JP4551069B2 (ja) * | 2003-02-12 | 2010-09-22 | 日本曹達株式会社 | 新規アニオン重合体 |
EP1600821A1 (en) * | 2004-05-28 | 2005-11-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Bridged charge transport materials having a central sulfur atom linkage |
KR100677124B1 (ko) * | 2004-05-28 | 2007-02-02 | 삼성전자주식회사 | 중앙 황원자 연결을 갖는 브릿지된 전하 수송 물질 |
US7326506B2 (en) | 2004-05-28 | 2008-02-05 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Bridged charge transport materials having a central sulfur atom linkage |
US7230138B2 (en) * | 2004-12-10 | 2007-06-12 | Air Products And Chemicals, Inc. | Bis(3-alkoxypropan-2-ol) sulfides, sulfoxides, and sulfones: new preparative methods |
US7476766B2 (en) | 2004-12-10 | 2009-01-13 | Air Products And Chemicals, Inc. | Bis(3-alkoxypropan-2-ol) sulfides, sulfoxides, and sulfones: new preparative methods |
CN112969532A (zh) * | 2018-11-06 | 2021-06-15 | Jsr株式会社 | 有机硫化合物的制造方法、载体、该载体的制造方法、固定有配体的载体、色谱柱和目标物质的检测或分离方法 |
EP3878551A4 (en) * | 2018-11-06 | 2022-08-24 | JSR Corporation | METHOD OF PREPARING AN ORGANIC SULFUR COMPOUND, SUPPORT, METHOD OF PREPARING SUCH SUPPORT, LIGAND IMMOBILIZING SUPPORT, CHROMATOGRAPHIC COLUMN, AND METHOD OF DETECTING OR ISOLATING A TARGET SUBSTANCE |
CN112969532B (zh) * | 2018-11-06 | 2024-02-09 | Jsr株式会社 | 载体及其制造方法、色谱柱和目标物质的检测或分离方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000356702A (ja) | スチレン系単量体、その組成物、スチレン系重合体及びプラスチック光学材料 | |
JPH04164910A (ja) | ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びそれを含む注型重合用樹脂組成物 | |
JPH09302029A (ja) | スチレン系単量体、スチレン系重合体およびプラスチック光学材料 | |
JPH0931136A (ja) | プラスチックレンズ成形用組成物及びそれを用いたプラスチックレンズ | |
JPH1143514A (ja) | スチレン系単量体、スチレン系単量体組成物、スチレン系重合体及びそれを用いたプラスチック光学材料 | |
JPH11240864A (ja) | プラスチック光学材料用スチレン系重合体及びその原料 | |
JPH05303003A (ja) | 光学材料用組成物及び光学材料 | |
US6528601B1 (en) | Polymerizable sulfur-containing (meth) acrylate, polymerizable composition and optical lens | |
US5942303A (en) | Resin composition for polymerization casting and optical material | |
JPH07206944A (ja) | プラスチックレンズ成形用組成物及びそれを用いたプラスチックレンズ | |
JPH09132563A (ja) | 含硫(メタ)アクリレート化合物およびその用途 | |
JPH11116625A (ja) | プラスチック光学材料 | |
JP3543359B2 (ja) | チオアセタール化合物、単量体組成物及び光学用材料 | |
US5594090A (en) | Alkylene sulfide group-containing prepolymer, polymerizable composition and optical material | |
JP3524739B2 (ja) | 眼鏡レンズ用組成物および眼鏡レンズ | |
JPH08208776A (ja) | 樹脂組成物、レンズ用組成物及びその硬化物 | |
JPH09208529A (ja) | (メタ)アクリル系単量体およびそれを用いたプラスチック光学材料 | |
JP2002020433A (ja) | 単量体組成物及びその硬化物 | |
JP3363990B2 (ja) | プラスチックレンズ成形用組成物及びそれを用いたプラスチックレンズ | |
JPH0532735A (ja) | プラスチツクレンズ用組成物およびプラスチツクレンズの製造方法 | |
JPH08208775A (ja) | 樹脂組成物、レンズ用組成物及びその硬化物 | |
JP4164389B2 (ja) | 光重合性組成物とその用途 | |
JP3636260B2 (ja) | 光学樹脂用組成物及び光学樹脂 | |
JPH0786131B2 (ja) | 重合体及びそれを用いた光学製品 | |
JPH06192333A (ja) | 光学用樹脂の製造方法 |