JPH09300520A - 画像貼着シート材 - Google Patents

画像貼着シート材

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JPH09300520A
JPH09300520A JP8123030A JP12303096A JPH09300520A JP H09300520 A JPH09300520 A JP H09300520A JP 8123030 A JP8123030 A JP 8123030A JP 12303096 A JP12303096 A JP 12303096A JP H09300520 A JPH09300520 A JP H09300520A
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JP
Japan
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layer
image
base material
sheet material
adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP8123030A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Tsuji
孝弘 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keiwa Shoko KK
Original Assignee
Keiwa Shoko KK
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Publication date
Application filed by Keiwa Shoko KK filed Critical Keiwa Shoko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デザイナーがインクジェットプリンター等で
印字した画像情報を用いて簡便にパッケージ見本を作製
する。 【解決手段】 インクジェットプリンターで画像情報を
印字することが可能で、且つ、印字後は離型フィルムを
剥離すれば、熱貼着又は押圧貼着によって、簡単に所望
する画像情報を被貼着体に貼着することができる画像貼
着シート材を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式のプリンターによって印刷することが可能で、且つ、
印刷後に簡便に被貼着体に貼着することが可能な貼着シ
ート材に関する。
【0002】
【従来の技術】今日通常に用いられている商品包装用の
パッケージは、図3に示すように、パッケージ基材3と
なる厚手(0.1〜0.5mm程度)の紙に、画像・文字等の情
報を印刷した紙又はフィルム等からなる印刷済みシート
を粘着剤を介して貼着し、これを組み立てることによっ
て得られるものである。
【0003】ここで、上記印刷法としては、大量の印刷
には安価であり、且つ、ハーフトーンの再現に優れてい
ることから、グラビア印刷がよく用いられている。
【0004】ところで、この印刷を行うためには、グラ
ビア印刷用の凹版が必要であるため、デザイナーが、手
画き、またはコンピューター等の手段によって原情報と
なる画像・文字等の原情報を作製し、これをもとに製作
した凹版を用いて紙またはフィルム等の表面にグラビア
印刷を施している。
【0005】その後、パッケージ基材3の表面に接着剤
を塗布して、情報の印刷された紙又はフィルムを貼着さ
せ、これを所定形状に切断し、組み立てることによって
パッケージを製作している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、新柄の画像
・文字等を付与したパッケージ等の見本は、少数個しか
必要とされないものである。
【0007】しかしながら、従来は、パッケージの見本
を製作する場合でも、上述の複数個のパッケージを量産
する場合と同様の工程を経ていた。すなわち、デザイナ
ーが作成した画像・文字等の原情報をもとに作製した凹
版を用いて、紙又はフィルム等にグラビア印刷を行い、
これを接着剤を塗布したパッケージ基材に貼着し、これ
を所定形状に切断、組立することで製作されていた。
【0008】ところで、上述のグラビア印刷を行うため
には、凹版を作成しなければならない。そのため、パッ
ケージ見本のように少数個の製品見本しか必要としない
場合には、上述の工程はコスト高になるばかりでなく、
作業工程も繁雑であり、また、デザイナーが原情報を作
成してから後の製作工程にかなりの時間を要してしまう
ものであった。
【0009】そのため、デザイナーが作成したパッケー
ジデザインである原情報を用いて、簡便にパッケージ見
本を製作する方法が望まれていたのである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述したよう
な従来技術における課題及び目的を達成するために発明
なされたものであって、以下の記述をその構成要旨とす
るものである。
【0011】すなわち、本発明の貼着シートは、インク
ジェットプリンターの被印刷物として使用することが可
能な貼着シート材であって、柔軟性を有する基材層と、
該基材層の上面に形成されたインクジェットプリンター
からのインクを受容・定着するためのインク受像体層と
を有している。そのため、プリンターの被印刷物と同様
に給紙可能であって、且つ、通常インクジェットプリン
ターの被印刷物としては使用不可である素材を、上記基
材層として用いても確実に画像等の情報を印字すること
ができるものである。
【0012】また、本発明の画像貼着シート材は、前記
基材層を被貼着体に貼着するために、予め上記該基材層
の下面に貼着層が設けられ、該貼着層の下面には離型フ
ィルムが仮貼着されている。そのため、画像等の情報を
インクジェットプリンターで印字した後は、離型フィル
ムを剥離して、貼着層を所望する被貼着物に面するよう
載置して熱溶融、又は押圧することによって簡便に被貼
着物に貼着することができるものである。
【0013】従って、パッケージ基材3に印字後の本発
明を貼着すれば、簡便且つ安価にパッケージ見本を作製
することができるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】上記の構成よりなる本発明の実施
の形態を図面に基づいてより詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の画像貼着シート材の概略断
面図であり、基材層10の上層に受像体層20が設けら
れている。また、基材層10の下面には貼着層30が設
けられており、貼着層30の下面には、離型フィルム4
0が仮貼着されているものである。
【0016】インクジェットプリンターに上記画像貼着
シート材を用いた場合は、基材層10の上面の受像体層
20にインクジェットプリンターのインクが受容・定着
される。そのため、鮮明な画像を基材層10上面に現す
ことができる。また、画像情報を印刷した後には、画像
貼着シートの最下面の離型フィルム40を貼着層30か
ら剥離すれば、受像体層20を有する基材層10を、適
当な被貼着体2に対して該貼着層30を介して貼着する
ことができるものである。
【0017】以下に、本発明の画像貼着シートの各構成
について説明する。
【0018】まず、基材層10は、インクジェットプリ
ンターで印字し、印字後には離型フィルム40を剥離す
るため、適宜の柔軟性と腰を有していることが必要であ
り、また、後述するように加熱手段によって貼着層30
を介して被貼着体2に貼着する場合には120〜200℃程度
の耐熱性を有していれば、使用目的に応じた素材を用い
ることができる。例えば、紙、合成樹脂フィルム、紙表
面に合成樹脂フィルムをラミネート加工した複合シー
ト、または、紙表面にアルミニウム等の薄膜を加工した
もの等が使用可能である。なかでも、透明性を有するポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(P
E)、およびポリプロピレン(PP)等の合成樹脂フィル
ムを用いると、印字後の画像貼着シート材を被貼着体2
に貼着する際の位置合わせが容易になる。
【0019】また、基材層10の厚さとしては、ハンド
リング性、柔軟性、強度およびプリンターの給紙性を考
慮すれば、50〜150μmとするのが好ましい。
【0020】次に、受像体層20は、インクジェットプ
リンターに用いる水溶性のインクが受容・定着する層で
あるため、水溶性のインクの吸収性、定着性、乾燥性に
優れた高吸水性ポリマーを用いることが好ましく、高吸
水性ポリマーとしては、ポリビニルアルコール、アルキ
ルアセタール樹脂等を用いることが好ましい。
【0021】また、後述する貼着層30を熱溶融によっ
て被貼着体2に貼着する場合は、本受像体層20が加熱
手段との接触面になるため、この場合受像体層20は、
120〜200℃程度の耐熱温度を有している必要があ
り、このときはポリアクリルアミド、アルキルアセター
ル樹脂等の高吸水性ポリマーを用いることが好ましい。
【0022】また、受像体層20の厚さとしては、イン
クの吸収性、定着性を考慮すれば、5〜15μmとするのが
好ましく、基材層10の上面に上記高吸水性ポリマーを
ロールコーター法等の手段を用いて塗布・乾燥すれば形
成できるものである。
【0023】また、基材層10の下面に形成された貼着
層30は、基材層10を被貼着体2に貼着する場合に貼
着位置決めが容易であるように透明性を有していること
が好ましい。ここで、貼着層30を被貼着体2に熱貼着
するのであれば、80〜200℃の温度で溶融するポリオレ
フィン系樹脂、例えば、低密度ポリエチレン(LDP
E)、ポリプロピレン(PP)、或いはエチレン−酢酸
ビニル共重合体(EVA)等を用いることが好ましく、
また、アイオノマー樹脂を用いることも可能である。こ
こで、貼着層30の厚みとしては、熱溶融による接着
力、及びハンドリング性等を考慮すると、10〜50μmと
するのが好ましい。
【0024】一方、被貼着体2に熱貼着しないのであれ
ば、貼着層30は、離型フィルム40と仮貼着され、且
つ、離型フィルム40の剥離後には被貼着体2と貼着す
ることが可能であるよう、常温で粘着力を有しているこ
とが好ましく、その場合は、貼着層30としては、アク
リル系、アクリルウレタン系、又は、ゴム系の粘着剤を
用いることが好ましい。また、この場合の貼着層30の
厚みとしては、粘着力、及びハンドリング性等を考慮す
ると、6〜40μmとするのが好ましい。
【0025】また、貼着層30の下面に仮貼着する離型
フィルム40としては、プリンターに用いることから、
適当に腰があることが好ましい。また、該離型フィルム
40を基材層10から剥離する前に、被貼着体2と仮の
位置合わせをすることを考慮すれば、透明性を有してい
ることが好ましい。そのため、離型フィルム40として
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、2軸延伸ポ
リプロピレン(OPP)等の透明性を有する合成樹脂を用
いることが好ましく、また、その厚みとしては、基材層
10との剥離、および画像貼着シート全体の75〜175μm
の厚みを考慮すれば、30〜50μm程度であることが好ま
しい。
【0026】上述の構成を有する画像貼着シート材を構
成するには、まず、基材層10の上面に高級水性ポリマ
ーを周知のロールコーター法によって塗布し、受像体層
20を形成する。その後、基材層10の下面に貼着層3
0を形成する。このとき、貼着層30を熱貼着用の熱可
塑性樹脂によって形成する場合は、押出ラミネート法よ
って形成し、一方、貼着層30に常温で貼着可能な粘着
剤を用いる場合は、ロールコーター法によって基材層1
0下面をコーティングすればよい。
【0027】このように構成される転写型画像形成シー
ト材1は、インクジェットプリンターで画像などの情報
を、高吸水性ポリマーからなる受像体層20側から印字
して、受像体層20に吸収・定着させる。その後、離型
フィルム40を貼着層30から剥離して、被貼着体2に
貼着させる。
【0028】このとき、貼着層30に熱可塑性樹脂を用
いる場合は、受像体層20側からアイロン等の手段を用
いて80〜200℃程度の熱を付加すれば、貼着層30が熱
溶融するため、画像貼着シート材を被貼着体2に貼着す
ることができる。
【0029】一方、貼着層30に常温で貼着可能な粘着
剤を用いる場合は、そのまま貼着層30を被貼着体2に
押圧すれば、容易に画像貼着シート材を被貼着体2に貼
着することができる。
【0030】なお、本画像貼着シート材は、プリンター
によって印字した後、離型フィルムを剥離する前に、必
要とする印字画像形状を適宜切り取って個別に被貼着体
2に貼着することも可能である。
【0031】
【実施例】基材層として、厚さ100μmのポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルムを用い、この上面に高吸
水性ポリマー(「C-118」(商品名)(株)クラレ製)
を塗布し、厚さ10μmの受像体層20を形成した。
【0032】次いで、基材層の下面にアクリル系粘着剤
(「BPS-5160」(商品名)東洋インキ製造(株)製)を
ロールコーター法により塗布して、貼着層を形成し、こ
こに厚み25μmの離型フィルムを貼着することにより厚
さ160μmの画像貼着シート材を得た。
【0033】このようにして得られた画像貼着シート材
を、インクジェットプリンター(「BJC-600S」(商品
名)キャノン(株)製)によって、画像情報を印字し
て、受像体層に浸透・定着させた。
【0034】その後、上記印字済みの画像貼着シート材
の離型フィルムを剥離して、貼着層側を厚み200μmの
紙からなるパッケージ基材に重ね合わせて、受像体層側
より押圧することによって画像貼着シート材をパッケー
ジ基材に貼着させた。
【0035】その結果、画像の印字状態は良好で、且
つ、パッケージ基材との貼着状態も良好であり、容易に
パッケージ見本を製作することができた。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る画像貼着シート材は、基材
の材質にかかわらずインクジェットプリンターによって
画像等の情報の印字が可能で、且つ、印字後は、離型フ
ィルムを剥離して、貼着層の熱溶融または押圧によって
被貼着体に貼着することが可能である。
【0037】そのため、本シート材は、デザイナーが作
製したパッケージデザインとなる原情報を、簡便にプリ
ンターで印字することができ、また、該原情報をパッケ
ージ基材に貼着することも容易であるため、安価にパッ
ケージの見本を製作することができるものである。ま
た、本画像貼着シート材は、はさみ、カッターナイフ等
で容易に切断することが可能であるため、印字後に所望
する部分のみ切り取って被貼着体に貼着することも可能
である。
【0038】また、手画きの原情報も、コンピューター
画面に取り込んでインクジェットプリンターによって本
画像貼着シート材に印字すれば、容易に被貼着体に貼着
することができるのである。
【0039】従って、本発明の画像貼着シート材は、簡
便に所望する画像情報を被貼着体に貼着することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の画像貼着シート材の概略断面図であ
る。
【図2】本実施例の画像貼着シート材を被貼着体に貼着
した概略断面図である。
【図3】通常のパッケージの概略断面図である。
【符号の説明】
1…画像貼着シート材 2…被貼着体 3…パッケージ基材 10…基材層 20…受像体層 30…貼着層 40…離型フィルム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットプリンターの被印刷物と
    して使用可能な貼着シート材であって、 柔軟性を有する基材層と、 インクジェットプリンターからのインクを受容して定着
    するため基材層の上面に形成されたインク受像体層と、 前記基材層を被貼着体に貼着するために基材層の下面に
    設けられた貼着層と、 前記貼着層の貼着面を保護するために、貼着層下面に仮
    貼着された離型フィルムと、を含む構成を有することを
    特徴とする画像貼着シート材。
  2. 【請求項2】 前記インク受像体層が、高吸水性ポリマ
    ーで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    画像貼着シート材。
  3. 【請求項3】 前記貼着層が、熱可塑性樹脂で形成され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像
    貼着シート材。
  4. 【請求項4】 前記貼着層が、アクリル系、アクリルウ
    レタン系、又はゴム系の粘着剤で形成されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の画像貼着シート
    材。
JP8123030A 1996-05-17 1996-05-17 画像貼着シート材 Pending JPH09300520A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010099863A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Mitsui Chemicals Inc 塗布膜の製造方法、および部材の洗浄方法

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