JPH09300232A - シャーレンチ - Google Patents

シャーレンチ

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JPH09300232A
JPH09300232A JP8116396A JP11639696A JPH09300232A JP H09300232 A JPH09300232 A JP H09300232A JP 8116396 A JP8116396 A JP 8116396A JP 11639696 A JP11639696 A JP 11639696A JP H09300232 A JPH09300232 A JP H09300232A
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speed
motor
shear wrench
increasing
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Tomoumi Yoshimizu
智海 吉水
Yasushi Yasukura
寧 安蔵
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Hitachi Koki Co Ltd
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    • B25B23/00Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
    • B25B23/14Arrangement of torque limiters or torque indicators in wrenches or screwdrivers
    • B25B23/1415Break members; Arrangements specially adapted for break-bolts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナットの空送り時間を短縮すると共にモータ
スイッチの小型化を図ってモータスイッチをモータハウ
ジング内に実装可能とし、操作性を向上可能なコードレ
スシャーレンチを提供する。 【解決手段】 負荷状態に応じ、無負荷時には低減速比
で高速に、負荷時には高減速比で低速に回転するよう自
動切換式の変速機構を設けると共にカチアゲ作業時にモ
ータハウジング24を握って作業する際にモータスイッ
チ19、71を操作しやすいようにモータハウジング内
にモータスイッチを実装できるようモータスイッチによ
って付勢励磁されるリレー70の接点によってモータ回
路を開閉するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビル建築、橋梁建築
等に使用される鉄骨の締結に用いるシャーレンチに関す
るもので、特にコードレスシャーレンチに採用して好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】図9は鉄骨の締結に用いられるシャーボ
ルトを示し、M16〜M24のボルト1の先端には、締
付時にインナソケット2に把持されるチップ3が設けら
れ、ナット4とボルト1の頭5の間に鉄骨6を挾み込
み、図12に示すシャーレンチのアウタソケット7及び
インナソケット2で夫々ナット4及びチップ3を保持
し、300〜1000Nmの強大なトルクで締め付け
る。チップ3にはくびれ部8があり、くびれ部8の均一
な剪断トルクでねじ切れる性質を利用し、所定の締付ト
ルクを得るようにしている。
【0003】図12に示すコードレスシャーレンチは、
本出願人が先に出願した特願平7−29257号で提案
したもので、ハンドル14の下部に着脱可能な蓄電池2
8によりモータ9を駆動し、平歯車10、11、傘歯車
12、13及び3段の遊星歯車機構を介して約1/24
00に差動減速し、インナソケット2とアウタソケット
7の間に300〜1000Nmの強大な締結トルクを得
ていた。ハンドル14は、ソケット2、7、遊星歯車機
構、傘歯車12、13からなる出力部とモータ9等の動
力部を連結する形で出力部後端18から下方に突出して
取り付けられている。ハンドル14内にはモータ9と蓄
電池28の接続を開閉するメインスイッチ(以下モータ
スイッチという)19と、傘歯車13の後端からプラン
ジャ20とソレノイドコイル21の吸引力を利用して歯
車内部の貫通穴を介して前方に延びたロッド22によっ
て剪断されたチップ3を押し出すソレノイドコイル式チ
ップ排出機構を駆動するサブスイッチ(以下チップスイ
ッチという)23が収納されている。図12のシャーレ
ンチを以下説明の便宜上従来のシャーレンチという。
【0004】図13に示すシャーレンチは、30〜60
mに及ぶ長い電源コードを介して供給される商用100
V電源によって駆動される直巻整流子モータを駆動源と
するもので、動作原理は前記コードレスシャーレンチと
ほぼ同じである。以下図13のシャーレンチをコード付
シャーレンチという。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】コードレスシャーレン
チは、コード付シャーレンチに比べて以下に示す原理的
な理由によりいくつかの性能の違いがあった。
【0006】1.コードレスシャーレンチはナットの空
送りの回転が低く時間がかかる コード付シャーレンチは、高電圧のため12A程度の電
流でも100V×12A=1200Wの入力電力が得ら
れ、モータのパワーは大きく取れる。しかし、コードレ
スシャーレンチの場合、現状技術では電圧24V、容量
2Ah程度の蓄電池が限界であり、モータの焼損やスイ
ッチ接点の溶着に対する電流許容量の限界から、24V
では約30Aが電流の限界であるため、この制限から得
られるモータの許容入力電力は、24V×30A=72
0W程度が限界である。コード付シャーレンチのモータ
に比べて約40%も非力なモータでコード付シャーレン
チと同様の締結トルクを得るためには、コードレスシャ
ーレンチの減速比をコード付シャーレンチの減速比の1
/1500から1.6倍の1/2400に上げる必要が
ある。従ってモータの回転数がたとえ同じでも、減速さ
れた先端のインナ、アウタソケット2、7の回転はコー
ドレスシャーレンチの方がより低速になってしまう。
【0007】コードレスシャーレンチとコード付シャー
レンチでは前記パワーの差以外に、モータの構造に違い
があり特性も異なる。すなわちコードレスシャーレンチ
のモータは、界磁が永久磁石で一般的に他励形モータに
分類され、界磁の強さが永久磁石によって決まる一定値
のため、負荷電流と回転数の関係は右下がりの一次的な
ものとなり(図10の実線)、負荷電流とトルクの関係
は右上がりの一次的なものとなる(図11の実線)。コ
ード付シャーレンチは、界磁巻線が電機子巻線と直列に
接続されるため、負荷電流によって界磁の強さが変化
し、負荷電流と回転数の関係は右下がりの二次関数的な
ものとなり(図10の点線)、負荷電流とトルクの関係
は右上がりの二次関数的なものとなる(図11の点
線)。すなわちこの違いによって、無負荷回転数と締結
時の回転数の差が、コードレスシャーレンチよりもコー
ド付シャーレンチの方が大きい。
【0008】更にコードレスシャーレンチは蓄電池28
とモータ9間のリード線は僅か数10cmと短くかつ一
定であるが、コード付シャーレンチは30〜60mの長
い電源コードによる電圧降下が大きく、電圧降下量は流
れる負荷電流が大きければ大きい程大きくなる。従っ
て、コードレスシャーレンチの場合無負荷時と負荷時の
回転数の差は図10と同じであるが、コード付シャーレ
ンチの場合、無負荷時と締結中の負荷時では電圧降下量
の差が大きく、図10の鎖線のように大きくなる。
【0009】シャーレンチでナット4を締め込む際には
予め鉄骨6にボルト1を挿入しワッシャとナット4をは
め込み、手でナット4とワッシャ、鉄骨6が密着するま
で締め込んでおく。ところが、この仮締めが不完全でね
じピッチ1ピッチ分位ナット4が浮いた状態でシャーレ
ンチによって本締めする場合が現場作業では多い。この
場合、ナット4が密着するまでシャーレンチは無負荷回
転数で回転しながら締め込むが、無負荷状態でも回転数
が25rpm程度と低速のため1ピッチ分締めるのに
2.5秒かかってしまう。これはコード付シャーレンチ
の場合で、コードレスシャーレンチの場合、無負荷回転
数が10rpm程度と更に低速のため、1ピッチ分締め
るのに6秒もかかってしまう。ナット4と鉄骨6が密着
後約90度程回転し締め付けが完了するまでの時間は4
秒程度であり、これはコードレスシャーレンチ及びコー
ド付シャーレンチ共に同じ様にセットされている。従っ
て、コード付シャーレンチの場合仮締めから本締めまで
の1サイクルの時間は6.5秒で、コードレスシャーレ
ンチは10秒と倍近くかかってしまう。これはコードレ
スシャーレンチが低電圧で永久磁石モータを用い、無負
荷回転数が上がりにくいという宿命的欠点であるが、現
場作業者にとっては例えば図8に示すようなカチアゲ作
業では5kgに及ぶ重いシャーレンチを10秒も支えて
待つことは、疲労が大きいと共に能率が悪く絶対的に改
善を望まれる欠点である。
【0010】2.モータハウジング部は狭く、モータス
イッチとチップスイッチの2個のスイッチが入らない 前記カチアゲ作業時には、ハンドル14が作業者から離
れた位置にあるためボルト締付けからチップ排出までの
一連の作業の間重いシャーレンチを支える疲労が大き
い。この課題解決のためハンドル前方のモータハウジン
グ24を握って作業ができるようにするためには、次の
ような問題点を解決する必要がある。 (1)モータスイッチとチップスイッチの2個のスイッ
チを、モータハウジング近くに配置し、かつモータスイ
ッチには30A程度の大電流が流れるため耐久性の面か
らモータスイッチの容積は大きくなり、スペースが必要
となる。 (2)電源、モータスイッチ、モータを接続するリード
線はロスを避けるため太いリード線が必要になり、リー
ド線を配線するために大きなスペースが必要になる。
【0011】3.ナット空送り高速化のための自動変速
機構の問題点 上記したコードレスシャーレンチ固有の空送りが遅いと
いう問題点の解決策として、減速歯車列のいずれかの部
位に無負荷状態では回転数が高く(減速比小、低トル
ク)、締結を開始した負荷状態では回転数を低く(減速
比大、高トルク)なるような自動変速機構を備える方法
は有効である。従来の締結工具用自動変速機構として
は、遊星歯車列を用い遊星歯車機構全体を回転させるこ
とによって低トルク高速回転させ、内歯車の回転を止め
ることで遊星歯車歯車支持枠から高トルク低速回転を得
ることができる例えば特公昭57−48348号等で提
案されている。これを例えば、外周の2組の内歯車が一
体で形成された2段の遊星歯車列からなる減速機構(図
14)で自動変速を行う場合を例に説明すると図15の
ようになる。1段目の内歯車を2段目とは別体ものと
し、内歯車の外周に回転方向を一方向に規定するワンウ
ェイクラッチを配し、また太陽歯車を駆動する駆動軸に
対して遊星歯車支持体をクラッチによって係脱自在とす
る。遊星歯車支持体にかかるトルクが所定値以下の場
合、クラッチによって駆動軸から遊星支持体に直接減速
なしに回転が伝わり、この時内歯車はワンウェイクラッ
チの作用で空転している。遊星歯車支持体にかかるトル
クが所定値以上になると、クラッチが外れ駆動軸の回転
は遊星歯車で減速され遊星歯車支持体へ伝わると同時に
内歯車には回転方向とは逆方向にトルクが作用するため
ワンウェイクラッチは空転せずロックされる。この自動
変速機構の問題点としては、 (1)2段の遊星歯車列の内歯車を、夫々別個の内歯車
に分割する必要があり、高価になる。 (2)大きな締結力に耐えるだけの強力なワンウェイク
ラッチを外径の大きな内歯車の外周に取付ける必要があ
りワンウェイクラッチが大型でかつ高価なものとなるば
かりか、減速部の外径方向に大きくなり、直径の2乗に
比例して重量がアップする。 (3)従来からの2段の遊星歯車列を、そのまま利用す
ることができないためコード付シャーレンチの自動変速
無しの歯車列とコードレスシャーレンチの自動変速付の
歯車列とを別々に2種類作る必要がありコスト高となっ
てしまう。
【0012】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
を無くし、コードレスシャーレンチのナット空送りスピ
ードを上げると共にモータスイッチの小型化によるモー
タハウジング近くへのスイッチの配置を可能とし、疲労
の軽減、能率向上を図ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、前記課
題の順に次の手段により達成される。
【0014】1. モータと先端のソケットの間の歯車
列の減速機構部のいずれかの部位に、負荷の状態によっ
て、無負荷に近い軽負荷の場合は減速比が小さく高速回
転し、負荷が大きく重負荷になると減速比が大きくなリ
低速回転するように、自動的に切り換える変速機構を設
ける。
【0015】2. ハンドル内とは別に前方のモータハ
ウジングにもモータスイッチ及びチップスイッチを構成
する一対の小型のマイクロスイッチを設け、電源とモー
タの間に高容量のリレーを設けモータへの電源開閉をリ
レーで行い、モータスイッチ及びリード線に流れる電流
を小さくすることにより、スイッチの小型化及びリード
線の細線化を図る。
【0016】3. 従来の自動変速機構の無い歯車列に
増速用の小型の遊星歯車列を1段直列に付加し、ナット
空送り中の無負荷状態では駆動軸の回転を遊星歯車支持
体から太陽歯車へ増速伝達し、太陽歯車から従来の歯車
列への駆動軸へ増速して伝達する高速低トルク状態と
し、締結開始後の負荷状態では内歯車の反動トルクが大
となり外周のスリップクラッチがすべって内歯車が空転
し、増速作用が無くなると共に駆動軸の回転は従来の歯
車の駆動軸へワンウェイクラッチを介してダイレクトに
接続し低速高トルク状態に自動的に切換える。
【0017】
【発明の実施の形態】以下実施例図面を参照して本発明
を説明する。図3は本発明コードレスシャーレンチの全
体構成を示す。モータ9の回転軸先端にモータピニオン
25が圧入され、モータハウジング24内に取付けられ
ている。以下この部位を動力部27という。モータハウ
ジング24とほぼ平行に設けられたハンドル14内には
モータ9と蓄電池28間を開閉するモータスイッチ19
が収納されている。以下この部位をハンドル部29とい
う。ハンドル14とモータハウジング24の下方にはこ
れらをまたぐ状態で蓄電池28が配設され、蓄電池28
の電極30に接触したターミナル31はモータスイッチ
19に接続される。蓄電池28は、後述するインナソケ
ット2や遊星歯車からなる後述する出力機構部32とは
ハンドル14を基準に対称の位置に、ハンドル14の蓄
電池挿入部33へ下方から挿入され、ハンドル14とモ
ータハウジング24のまたぐ位置でバネ78により付勢
されてスライドするスライドプレート79に設けられた
ラッチ34、35で着脱可能に保持されている。図4に
示す如く、正面から見ると蓄電池28の幅寸法Bはモー
タハウジング24の幅寸法Aよりも45mmほど広幅に
形成され、蓄電池28がハンドル14の後端からモータ
ハウジング24の底部の1/3位にかかる位置まで延び
ている。以下この部位を電源部36という。
【0018】モータハウジング24にはモータ9に内蔵
された図示しない冷却ファンの風の入り口となる風窓3
7が蓄電池28寄りに、風の出口となる風窓38がモー
タピニオン25寄りに設けられている。蓄電池28の抜
き差し方向はインナソケット2の長手方向と直角でハン
ドル14の長手方向と同一である。出力機構部32の重
量は約2.5kgであり、蓄電池28の重量は約1.2
kgであるが、ハンドル14の握り部の位置となるモー
タスイッチ19の位置はハンドル14の上方1/3の位
置にあり、これはシャーレンチの重心の高さ方向の位置
にほぼ等しい。
【0019】モータスイッチ19をONするとリレー7
0がONしてモータ9が駆動されてモータ9の回転が減
速機構部39に伝わる。減速機構部39ではギヤカバー
40に内蔵された平歯車10、11で減速し、平歯車1
1に圧入された傘歯車12から90度方向転換して傘歯
車13を介して傘歯車軸53に伝わり、モータピニオン
25の回転は約1/24に減速される。以下この部位を
減速機構部39という。
【0020】傘歯車軸53の回転は、3段の遊星歯車
列、アウタソケット7、インナソケット2、これらソケ
ット2、7をギヤカバー40に固定するためのインナカ
バー42等から構成される出力機構部43に伝わる。傘
歯車13と太陽歯車41の間の動作については後で図
1、図2を参照して詳細に説明する。太陽歯車41の回
転は遊星歯車15、内歯車44からなる1段目遊星歯車
列、太陽歯車45、遊星歯車16、内歯車44からなる
2段目遊星歯車列及び太陽歯車46、遊星歯車17、内
歯車47からなる3段目遊星歯車列で減速される。内歯
車47にはアウタソケット7が、内歯車44にはインナ
ソケット2が連結され、内歯車44と47の差動減速で
傘歯車13の回転は約1/100に減速される。遊星歯
車15、16は、共に同一モジュール、同一歯数の一体
で削り出された内歯車44に噛み合っている。減速機構
部39と出力機構部43を合わせて出力部48という
が、以上の伝達経路でモータ9の回転は約1/2400
に減速され、トルクは500Nmに増加し、ナット4を
締めながらチップ3を剪断でねじ切り、結果として50
0Nmのトルクで鉄骨6を締結する。出力機構部43は
板状のインナカバー42に6個の小ねじ49で固定さ
れ、インナカバー42は外周に設けられたねじ穴50と
ギヤカバー40の外周に設けられたねじ穴50を4個の
取付ボルト52でギヤカバー40の外部から固定されて
いる。ねじ切られたチップ3はインナソケット2の中に
残されるが、ハンドル14のチップスイッチ23または
モータハウジング14の上部のチップスイッチ72をO
Nすることで、鋼製の傘歯車軸53を中空にしてその中
に配設されたソレノイドコイル21に、駆動回路68か
ら24V、30Aの大電流が数10msecの間通電さ
れ、プランジャ20がソレノイドコイル21に吸引さ
れ、プランジャ20から出力機構部43を貫通して延び
るロッド22及びロッド先端のハンマ51を介してイン
ナソケット2の中に残っているチップ3を排出する。
【0021】図1、図2は出力機構部43の3段の遊星
歯車列の内歯車44、47、遊星歯車15〜17、遊星
歯車支持体に何ら変更を加えることなく、特に1段目と
2段目の内歯車44を分割することなく自動2段変速機
構を直列に追加した例を示すものである。傘歯車13の
回転軸となる傘歯車軸53は2個の軸受に支持されなが
ら回転する。傘歯車軸53の先端はピン54で3個の遊
星歯車55を保持する遊星歯車支持体の作用も兼ねてい
る。遊星歯車55の外周には内歯車56がインナカバー
42に回転可能に嵌合されている。内歯車56の外周に
は円錐状の溝57が設けられ、溝57にボール58が押
しバネ59に押されて内歯車56が空転しないよう保持
している。これは押しバネ59の強さと溝57の傾斜角
で自由に滑りトルクを決められるスリップクラッチの一
種である。傘歯車軸53は中空で、この中に太陽歯車4
1と一体でこの後端に位置する太陽歯車60が歯切りさ
れた軸部が回転可能にはめ込まれ、端部をワッシャ61
と止めメワッシャ62で抜け止めされている。太陽歯車
41と傘歯車軸53の外周は同径に仕上げられ、その外
周に0.5mm程度の締め代を持ってスプリングクラッ
チ63が取り付けられている。スプリングクラッチ63
は1×1.5mm程度の角線を12巻程左巻きに巻いた
コイルバネにより構成される。スプリングクラッチ63
は、太陽歯車41に対して傘歯車軸53が相対的に右回
りに回転すると締り勝手の方向となり、30Nm程度の
大トルクが伝達可能であるが、逆に相対的に左回りに回
転すると緩み勝手の方向になり、0.01Nm程度の小
さいトルクで滑るワンウェイクラッチの役目をする。
【0022】次に本発明コードレスシャーレンチの動作
について説明する。ボルト1を鉄骨6に締め付ける際に
ナット4がねじ1山分ほど浮いているとする。この場合
ナット4を空転するトルクは非常に軽微(0.005N
m程度)のため、モータ9は無負荷状態に近く、傘歯車
軸53は1000rpm程度で回転する。図12に示す
従来のシャーレンチでは更に先端の減速機構部39でそ
のまま減速され、アウタソケット7は10rpm程度で
ゆっくり回転するため1山の空送りでも6秒程時間を要
した。しかし、本発明によれば内歯車56がボール58
で固定された状態で遊星歯車55が傘歯車軸53により
回転数Naで回転されると、太陽歯車60は増速されN
s=(Zr/Zs+1)×Na(Zrは内歯車56の歯
数、Zsは太陽歯車60の歯数)で回転し、本実施例の
場合約3.2倍の3200rpmで回転する。太陽歯車
60が同軸上に歯切りされた太陽歯車41は右回りにN
s(3200rpm)で回転し、傘歯車軸53は同じく
右回りにNa(1000rpm)で回転するので、太陽
歯車41から見ると傘歯車軸53は左回りに(Ns−N
a)=2200rpmで回転していることになり、スプ
リングクラッチ63は緩み勝手の方向になり、傘歯車軸
53の回転は直接太陽歯車41には伝達されず、遊星歯
車55、太陽歯車60で増速され高速に伝達される。従
って、更に出力機構部43で1/100に減速されても
先端のアウタソケット7は約3.2倍の32rpmで早
送りされ、ねじ1山分送るのに約2秒と高速になる。ま
た、この場合に作用しているトルクは前記0.005N
mを減速比で割った更に小さな5×10-5Nm程の軽微
なものであるため、内歯車56や遊星歯車55は非常に
小型でかつ焼結等の加工の容易な方法で安価に作ること
ができる。また増速用歯車列55、56、60は締結時
には作用しないので、増速の比率は任意に設定でき自由
度が大きい。また内歯車の外周にワンウェイクラッチを
設ける必要がないので径方向に大形化することはなく軽
量化できる。
【0023】ナット4の空送りが終わり、ナット4と鉄
骨6が密着し本締めに入るとナット4の回転角に1次関
数的に比例して締付トルクが上昇するため、傘歯車軸5
3の伝達トルクTaも上昇する。この時遊星歯車55を
介して回転が伝わる時に反力として内歯車56に生じる
トルクTrは、周知な如く、Tr=(Zr/Za)×T
aであり、もしもトルクTaが上昇しボール58と押し
バネ59によるスリップクラッチの滑りトルクよりもト
ルクTrが大きくなると、内歯車56は空転し始める。
内歯車56が空転すると増速作用がなくなり、遊星歯車
55と太陽歯車60は同じ回転数で回転し、この経路で
の伝達トルクはスリップクラッチで規定されるトルク以
上には上がらないので、太陽歯車41に対して傘歯車軸
53は等速もしくは低速で回ることになり、スプリング
クラッチ63は締り勝手の方向になり、傘歯車軸53の
回転数Naはそのまま太陽歯車41に伝わり、更に先端
の減速機構部39で減速され、強大なトルクでナット4
を本締めする。本実施例によれば従来の出力機構部43
の歯車列に何ら変更を加えず、すなわち従来の減速機構
部を共通に使いながら自動変速機構を実現できるので、
新たに高価な歯車列を新設せずにすみ、コスト上優れて
いる。
【0024】上記例は高速から低速への自動切り換えを
軸系に作用するトルクで感知しスリップクラッチで行っ
たものであるが、低速高トルク動作中は内歯車56はボ
ール58と押しバネ59の押付力に抗して滑るためその
分ロスとなる。しかしボール58と押しバネ59を用い
るとスリップ開始時のトルクに対して滑っている時の動
的トルクは1/2〜1/3に小さくなる特性があるた
め、ロスも1/2〜1/3に小さくなり都合がよい。
【0025】ロスを更に減らす方法としては図5、図6
のように高速から低速への自動切り換えを電流で検出す
る例もある。歯車関係の構成は上記実施例と同じである
が、内歯車56の外周の切欠64にはソレノイドコイル
65によって吸引駆動されるロッド66が押しバネ67
で押され、内歯車56の回り止めを行っている。ソレノ
イドコイル65は駆動回路68でON・OFFされる。
ソレノイドコイル65が駆動されるとロッド66が押し
バネ67に抗してソレノイドコイル65内に吸引されて
ロッド66と切欠64の係合が外れ、内歯車56は空転
可能になる。駆動回路68は、モータ9に流れる電流を
検出し、所定以上の電流が流れた時出力を発生する電流
検出回路69の出力を受けてソレノイドコイル65を駆
動する。ナット4が空転中はモータ9にかかる負荷が軽
微で電流も2A程度と小さく電流検出回路69は出力を
発生しないのでソレノイドコイル65も駆動されず、内
歯車56は固定されたままで、遊星歯車55の回転は太
陽歯車60で上記同様ギヤ比分約3.2倍に増速され、
アウタソケット7を高速で早送りする。空送りが終り本
締めに入ると負荷トルクが増大して電流も大きくなり、
5Aを超えるとソレノイドコイル65が駆動してロッド
66を後退させて内歯車56のロックを解除する。この
ため内歯車56が空転を開始し、遊星歯車55から太陽
歯車60へのトルクの伝達が遮断され、上記同様傘歯車
軸53から太陽歯車41へスプリングクラッチ63を介
して直接低速で回転を伝達し、ナット4を強力なトルク
で締結する。この際内歯車56は押しバネ59とかボー
ル58等の摩擦トルクが全くないフリー状態のためロス
は非常に少ない。またボール58が衝突する音も全くな
く静かである。
【0026】図5、図6は負荷電流がトルクに比例する
特性を利用して電流値を検出した例であるが、トルクが
回転数に反比例する特性を利用し、軸のいずれかの任意
場所で回転数を検出して制御してもよい。またトルクそ
のものを感知するスプリングを配置し、トルクに比例し
てスプリングがたわみ、たわみ量がある量を超えるとマ
イクロスイッチをオンさせてソレノイドコイル65を制
御するようにしてもよい。ソレノイドコイル65の動作
を負荷電流を検出して制御する場合、モータ起動時の1
00Aにも及ぶ起動電流で電流検出回路69が検出する
のを禁止する防御手段が必要になる。しかし、負荷電流
の代わりに回転数やトルクで検出することによって起動
電流の影響を無くせるので構成を簡素化できる。
【0027】図17はワンウェイクラッチをスプリング
クラッチ63ではなく、ニードル80及びニードル80
を内側に押付ける斜面81からなるニードル方式ワンウ
ェイクラッチで構成した例を示すもので、スプリングク
ラッチ方式では駆動側と従動側を軸方向に対向させるた
め長さ方向が長くなる問題があったが、ニードル方式は
径方向に対向できるため全長を短くできるメリットがあ
る。
【0028】夫々2個のモータスイッチ19、71とチ
ップスイッチ23、72は図3に示す如くハンドル14
内とモータハウジング24内の夫々に実装されている。
電源部36はハンドル14の下方に配設される蓄電池2
8からなり、蓄電池28の電極30に接触したターミナ
ル31は、図18に示す如く、リレー70及びチップス
イッチ23、72に接続される。リレー70の上部及び
モータ9の上部にリレー70と蓄電池28間を開閉する
モータスイッチ19、71を配設し、チップスイッチ2
3、72もモータスイッチ19、71と同様に配置され
ている。モータスイッチ19、71にはモータ9に流れ
る負荷電流が流れず、負荷電流(約30A)よりもはる
かに小さい電流(約0.3A)とすることができるの
で、スイッチ単体でモータ9の通電、遮断を行う場合の
スイッチに比べて容量、体格共に小型のマイクロスイッ
チでモータスイッチ19、71を構成することができ
る。また電流が小さくなったので、モータスイッチ1
9、71をリレー70及び蓄電池28に接続するリード
線も2mm2程度から0.2mm2程度の細いリード線を
使用できるようになる。なおチップスイッチ23、72
には上記した如く約30Aの大電流が流れるが、時間が
10msecと短いため、チップスイッチ23、72及
びリード線も共に小型化、細線化が可能となる。この結
果、スイッチが小型化すると共にリード線も細くなるの
で、モータハウジング24内の限られた狭いモータ上部
の空間にチップスイッチ72とモータスイッチ71の2
個のスイッチを実装できるようになり、モータハウジン
グ24を握っての操作が可能となり操作性が良くなる。
すなわち図8に示すカチアゲ作業時の操作性を向上でき
る。
【0029】図7はリレー70を内蔵した蓄電池28の
他の実施例を示す。ハンドル14の蓄電池挿入部33に
蓄電池28の端子75a、75b、76a、76bに夫
々接触する電極73a、73b、74a、74bが設け
られ、電極73a、73bは太いリード線77a、77
bを介してモータ9、リレー70に接続され、電極74
a、74bは細いリード線78a、78bを介してリレ
ー70、スイッチ19、23、71、72に接続され
る。この実施例によれば蓄電池28とリレー70間のリ
ード線が短くなり、組立工数等を低減できる効果があ
る。
【0030】上記実施例においては、本発明をコードレ
スシャーレンチに採用するとしたが、コード付シャーレ
ンチに採用してもよく、その場合、コードレスシャーレ
ンチと同様、無負荷時すなわちナットの空送り速度を更
に高めることが可能となり、コード付シャーレンチの作
業能率を更に向上できるという作用効果を奏し得ること
ができるようになる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば次の効果が
得られる。 1. 従来の3段の遊星歯車機構(メインの締結トルク
伝達用)とは別の早送り用の増速形遊星歯車機構を用い
ることによって、変速の切換えが、従来とは逆のパター
ンすなわち内歯車の空転を止めて高速、内歯車を空転さ
せて低速という構成となり、ナット空送り時に低トルク
の状態で内歯車を止めるため、制御用のスリップクラッ
チ(またはソレノイドコイル)に加わる荷重が小さく、
従って、シャーレンチの小形化や信頼性(寿命)の向上
が図れる。
【0032】2. 増速用歯車機構を付加し、これを自
動入切することで従来からの減速機構部をそのまま共通
に使えるためコスト的に優れ、また従来の内歯車外周に
設けた大型のワンウェイクラッチに比べ小形のもので良
く安価に製作でき、内歯車外周方向には大型化しないの
で重量の増加も少ない、更に増速用歯車機構のギヤ比を
任意に設定することで早送りの度合を変えられるので自
由度が大きい。
【0033】3. スリップクラッチの代わりにソレノ
イドコイルで低速高速を切換えることで、スリップクラ
ッチの作動中の騒音を無くすことができる。またスリッ
プクラッチの作動トルクは締結中ロスになっており、こ
れに比較してソレノイドコイルの作動電流ははるかに小
さいので、限られた容量の蓄電池駆動のコードレスシャ
ーレンチにとって蓄電池の容量を無駄にせず好都合であ
る。
【0034】4. 蓄電池を電源としているので、コー
ドを引き回す手間が不要となり能率が良く、またナット
の空送りを早め、コード付シャーレンチ並のスピードで
ナットを空送りできるので、カチアゲ作業時の疲労が少
なくなる。
【0035】5. 通常のハンドルを握った作業の他に
カチアゲ作業時に前方のモータハウジングを握っての作
業が可能なため腕を伸ばす量が少なくなって疲労が少な
くなる。またモータハウジングを握ったままモータの起
動停止及びチップの排出が両方できるので、スイッチ操
作のたびにシャーレンチを持ち上げる必要がなく疲労が
少なく能率的である。
【0036】6. 蓄電池とモータ間にリレーを接続
し、モータの通電遮断をするモータスイッチに流れる電
流を小さく抑えたので、モータスイッチの小型化、リー
ド線の細線化が可能となる。これによりシャーレンチの
小型軽量化を図りながら狭いモータハウジングにモータ
スイッチとチップスイッチの2個のスイッチを内蔵でき
るようになり、前記カチアゲ作業がより容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速機構の一実施例を示す部分断
面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】本発明コードレスシャーレンチの一実施例を示
す断面図。
【図4】図3の右側面図。
【図5】本発明の他の実施例を示すギヤカバー内の要部
断面図。
【図6】図5の電気回路を示す回路図。
【図7】蓄電池の他の実施例を示す部分断面図。
【図8】本発明シャーレンチでのカチアゲ作業状態を示
す斜視図。
【図9】鉄骨とシャーボルトの取付状態を示す断面図。
【図10】モータの回転数と負荷電流の関係を示すグラ
フ。
【図11】モータのトルクと負荷電流の関係を示すグラ
フ。
【図12】先に提案されたコードレスシャーレンチの一
例を示す断面図。
【図13】コード付シャーレンチの一例を示す断面図。
【図14】図12のシャーレンチの歯車機構を示す模式
図。
【図15】図12のシャーレンチに減速機構を設けた歯
車機構を示す模式図。
【図16】本発明シャーレンチの歯車機構を示す模式
図。
【図17】本発明の増速機構の他の例を示す要部の縦断
面図及び横断面図。
【図18】本発明シャーレンチの電気回路の一実施例を
示す回路図。
【符号の説明】
1はシャーボルト、3はチップ、4はナット、7はアウ
ターソケット、9はモータ、10、11は平歯車、1
2、13は傘歯車、14〜16、55は遊星歯車、1
9、71はモータスイッチ、23、72はチップスイッ
チ、24はモータハウジング、27は動力部、29はハ
ンドル部、32は出力部、39は減速機構部、40はギ
ヤカバー、41、45、46、60は太陽歯車、44、
56は内歯車、53は傘歯車軸、58はボール、59は
押しバネ、64は切欠、65はソレノイド、66はロッ
ド、68は駆動回路である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄電池によって駆動されるモータの回転
    を減速歯車列及び複数の遊星歯車機構を介し減速してイ
    ンナソケット及びアウタソケットに伝達し、インナソケ
    ット及びアウタソケットによりボルト先端及びナットを
    保持回転させて締結するようにしたコードレスシャーレ
    ンチであって、 増速歯車機構を付加し、増速歯車機構の入力側及び出力
    側の回転駆動軸及び増速回転軸をワンウェイクラッチを
    介して連結すると共に負荷増大時に増速歯車機構の何れ
    かの部位が空転して回転駆動軸から増速回転軸へのトル
    ク伝達をなくすクラッチ機構を設けたことを特徴とする
    コードレスシャーレンチ。
  2. 【請求項2】 前記増速歯車機構を、減速歯車列の最終
    段歯車と1段目遊星歯車機構の間に設けたことを特徴と
    する請求項1記載のコードレスシャーレンチ。
  3. 【請求項3】 前記増速歯車機構を遊星歯車機構により
    構成し、遊星歯車が減速歯車列の最終段歯車の回転駆動
    軸に支持され、太陽歯車が1段目遊星歯車機構の太陽歯
    車の後端に形成され、太陽歯車を増速回転軸としたこと
    を特徴とする請求項2記載のコードレスシャーレンチ。
  4. 【請求項4】 前記ワンウェイクラッチを、両端が回転
    駆動軸及び太陽歯車に装着されたスプリングクラッチに
    より構成したことを特徴とする請求項3記載のコードレ
    スシャーレンチ。
  5. 【請求項5】 前記クラッチ機構を、増速歯車機構を構
    成する遊星歯車機構の内歯車の外周に接するボール及び
    ボールを内歯車に付勢するスプリングにより構成したこ
    とを特徴とする請求項3記載のコードレスシャーレン
    チ。
  6. 【請求項6】 前記クラッチ機構を、増速歯車機構を構
    成する遊星歯車機構の内歯車に設けられた穴に係合する
    ロッド、ロッドを穴に向かって付勢するスプリング及び
    ロッドを穴から吸引後退させるソレノイドコイルにより
    構成したことを特徴とする請求項3記載のコードレスシ
    ャーレンチ。
  7. 【請求項7】 前記ソレノイドコイルを、モータに流れ
    る電流が所定値を超えた時、またはモータ、減速歯車
    列、遊星歯車機構の何れかのトルクあるいは回転数が所
    定値を超えた時あるいは所定値以下になった時に駆動さ
    せることを特徴とする請求項6記載のコードレスシャー
    レンチ。
  8. 【請求項8】 下方に蓄電池が挿入される蓄電池挿入部
    を有し、モータと蓄電池間を開閉するモータスイッチを
    内蔵したハンドルと、ハンドルの前方にハンドルと同じ
    方向に延びる如く設けられ、モータを内蔵するモータハ
    ウジングと、ハンドル、モータハウジングの上方に設け
    られ、減速歯車列を内蔵したギヤカバーと、ギヤカバー
    の前方に設けられ、複数の遊星歯車機構により構成され
    る出力機構部と、出力機構部により駆動されるインナソ
    ケット及びアウタソケットとを備え、インナソケット及
    びアウタソケットによりボルト先端及びナットを保持回
    転させて締結するコードレスシャーレンチであって、 前記モータと蓄電池間に前記モータスイッチにより付勢
    励磁されるリレーの接点を挿入すると共にモータスイッ
    チと並列に接続される第2モータスイッチをモータハウ
    ジング内に設けたことを特徴とするコードレスシャーレ
    ンチ。
  9. 【請求項9】 モータの回転を減速歯車列及び複数の遊
    星歯車機構を介し減速してインナソケット及びアウタソ
    ケットに伝達し、インナソケット及びアウタソケットに
    よりボルト先端及びナットを保持回転させて締結するよ
    うにしたシャーレンチであって、 増速歯車機構を付加し、増速歯車機構の入力側及び出力
    側の回転駆動軸及び増速回転軸をワンウェイクラッチを
    介して連結すると共に負荷増大時に増速歯車機構の何れ
    かの部位が空転して回転駆動軸から増速回転軸へのトル
    ク伝達をなくすクラッチ機構を設けたことを特徴とする
    シャーレンチ。
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