JP3493645B2 - コードレス締結工具 - Google Patents

コードレス締結工具

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JP3493645B2
JP3493645B2 JP02925795A JP2925795A JP3493645B2 JP 3493645 B2 JP3493645 B2 JP 3493645B2 JP 02925795 A JP02925795 A JP 02925795A JP 2925795 A JP2925795 A JP 2925795A JP 3493645 B2 JP3493645 B2 JP 3493645B2
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビル建築、橋梁建築等に
使用される鉄骨の締結に用いるナットランナーやシャー
レンチ等のコードレス締結工具に関するものである。以
下、ボルト先端のチップを一定の剪断力で剪断してボル
トを一定トルクで締結するシャーレンチをコードレス締
結工具として説明する。
【0002】
【従来の技術】図3は鉄骨の締結に用いられているシャ
ーボルトを示す。M16〜M24のボルト41の先端に
は、締付時にインナソケット16で把持されるチップ4
2が設けられ、ナット43とボルト41の頭40の間に
複数の鉄骨44を挾み込み、図4に示すシャーレンチの
アウタソケット15でナット43を、インナソケット1
6でチップ42を保持し、300〜1000Nmの強大
なトルクで締め付ける。チップ42にはくびれ部45が
あり、該くびれ部45の均一な剪断トルクでねじ切れる
性質を利用し、一定の締付トルクを得るようにしてい
た。
【0003】従来、この作業に用いる電動式シャーレン
チは、図4に示すように商用の100V〜200Vの交
流電源から、30m〜60mの長大なコード101を介
して電源を得ていた。モータ102の回転を、アイドル
ギヤ3、ファーストギヤ4、小傘歯車5、大傘歯車6、
3段の遊星歯車等で約1/1500に差動減速し、イン
ナソケット16とアウタソケット15の間に300〜1
000Nmの強大な締結トルクを得ていた。ハンドル1
03は、前記ソケット15、16、遊星歯車、傘歯車
5、6からなる出力部とモータ102等の動力部を連結
する形で出力部後端のテールカバー106から後方に突
出して取り付けられていた。ハンドル103内にはモー
タ102と電源の接続を開閉する電源スイッチ27と、
小傘歯車5の後端からプランジャ17とソレノイドコイ
ル18の吸引力を利用して歯車内部の貫通穴を介してロ
ッド19でチップ42を押し出すソレノイド式のチップ
排出機構を駆動するサブスイッチ28が収納されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記シャーレンチには
以下に示す問題があった。 (1) この種の作業はビルや橋梁等の高所で足場や電源
事情も悪い状態で行われるが、商用電源を利用するた
め、コード101を30m〜60mと長く引き回す必要
があり非能率的であると共に強大なトルクを出すために
モータ102そのものも入力電力が1200W以上の大
型のものとなり、例えば100Vでは13Aを超す大電
流となり、長いコード101の抵抗による電圧降下が1
2〜24Vに達してしまう。このため、モータ回転数の
低下による締結速度の低下やソレノイドコイル18の吸
引力の低下によるチップ42の排出不良等の性能の低下
及びコード101が太く重いものとなり操作性が悪い。
【0005】(2) これら問題を解決するために、電池
を電源としたコードレス締結工具にすることも考えられ
るが、現状技術では電圧24V、容量2Ah、質量1.
2kg程度の電池が必要である。しかし、モータの焼損
やスイッチ接点の溶着に対する電流許容量の限界から、
24Vでは約30Aが電流の限界であり、この制限から
得られるモータの許容入力電力は、24V×30A=7
20W程度が限界である。AC100Vに比べて約40
%も非力なモータで従来同様のトルクを得るためには、
減速比を従来の1/1500から1.6倍の1/240
0に上げる必要があり、モータピニオンから傘歯車5、
6の間のファーストギヤ4等の平歯車を大型化し減速比
を大きくせざるをえない。このため図4に示す如く大傘
歯車6を小傘歯車5の前方に設けると、小傘歯車5に係
合したファーストギヤ4の大型化によって出力部の全長
(図4のL寸法)が長くなり、寸法上の制限のあるH形
鋼の中での締め付けにおいて本体が長くH形鋼の中に入
らない恐れがある。 (3) 締結途中で電池の残量が無くなりカセット式電池
を交換する際、例えば、H形鋼のコーナ部等では、本体
の上方向、ソケットの長手方向が建築物に近接し、もし
もこの方向に電池の挿入方向があると、電池を取外せな
い恐れがある。 (4) 電池の大きさは100×100×70mmの大き
なサイズとなるため、H形鋼のコーナ部等の狭所でナッ
ト43とソケット15の嵌合を阻害する恐れがある。
【0006】(5) 図14の従来のドライバドリルのよ
うに電池31をハンドル24cの下部に配置すると、シ
ャーレンチの場合先端の出力機構部が約2.5kgと重
いため先端側に傾き倒れてしまう。このため本体を立て
られず寝せておくと全重量約5kgの本体を取り上げる
際、本体を起こすこととなり操作性が悪い。 (6) 入力電力720W程度の従来のコードレス工具に
はない大出力のモータでは、内蔵の磁石も従来になく強
力かつ大形となり、モータの外部に漏れる磁束も大きく
なる。このため図15に示す如く本体を鉄骨や足場板の
上に寝かせて置いた時に、鉄骨や足場板上の鉄粉や鉄製
の切粉がモータハウジング外周に吸い付けられる恐れが
大きい。また、この大きな入力電力に耐えるためモータ
には冷却用ファンが装着されるが、吸着した鉄粉や切粉
が冷却ファンによってモータ内に吸引されて回転子と磁
石の間に付着し、メカニカルロスが増える恐れがある。 (7) 本体重量が約4〜5kg有るのに加えて、電池が
1.2kg加わるため、バランスを考慮しないと重く操
作性の悪いものになってしまう。 (8) 重い電池は本体落下時にハウジング等の外枠部品
に相当のダメージを与え破損の原因となる。
【0007】(9) 図4のシャーレンチのように出力部
に対してハンドルが後方に突出した構造では、H形鋼の
中等の狭い場所ではハンドルが邪魔になって作業ができ
なかったり、カチアゲ作業とよばれる足元のボルトを下
から上へ締め上げる際(図13参照)に、ハンドルが出
力部よりも突出している分ハンドル位置が操作者から遠
くなり、スイッチの操作がしにくい。 (10) 重心バランスを良くするためにハンドルやモータ
を前方のソケット部に近ずけて配置し、重心位置とハン
ドルの握り部を近ずけると、ソケットの周囲に手の入る
スペースが無くなり、ソケットをナットに挿入する際に
両手で(一方の手でハンドルを他方の手でソケットを)
保持することが難しく操作性が悪い。 (11) 遊星歯車列やインナソケット、アウタソケット等
の出力機構部は摩耗やかじりによって寿命が短く、定期
的に交換する必要がある。しかし、出力機構部が歯車箱
となるインナカバー104内の大傘歯車6に隠れた取付
ボルト107で直接固定されているため、交換修理の際
に取付ボルトを外して出力機構部を分離するには、イン
ナカバー104をハウジング108から外し、ギヤカバ
ー105とインナカバー104を分離し、テールカバー
106を分離し、更にコイル18、プランジャ17、大
傘歯車6、小傘歯車5を取り外す作業が必要となり、修
理が面倒で費用がかさむ。 (12) 100V、60Aで動作していたチップ排出用コ
イル18を電池の24V、30A程度の電源能力で駆動
しなければならない。しかし低電圧のためコイルの吸引
力が不足であり、同じチップ排出力を得ることができな
い。これを解決するためにコイル外周を鉄板で被い磁束
の漏れを防ぐことは可能であるが、スペース及び部品点
数が増し好ましくない。 (13) 締結途中で電池の残量が無くなり、まだチップが
剪断されていない場合、電源スイッチを切ってもモータ
ピニオンからナットまでの軸系にはこの間の部材のねじ
れ変形による残留トルクが残っている。ある程度は自然
に逆回転し戻るが、モータのカーボンブラシの摩擦抵抗
や途中の歯車のメカニカルロス及び磁石モータ特有の磁
石による磁力で復元しきらず、残留したねじりトルクで
ナットとアウタソケット及びチップとインナソケットの
間に摩擦抵抗力が働き、本体をナットから外すことがで
きなくなる。この場合、満充電の別の電池を持って来て
交換するまで現場に本体を放置しなければならない。
【0008】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
をなくし、操作性、信頼性を向上すると共に分解修理が
容易で、コンパクトなコードレス締結工具を提供するこ
とである。尚、本願発明の説明の便宜上、図1に示すコ
ードレス締結工具の場合、紙面の上方を工具の上方、紙
面の下方を工具の下方と呼ぶことにする。また紙面の左
側を工具の前方、紙面の右側を工具の後方と称して以下
説明する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、前記課
題の順に次のようにすることにより達成される。 (1) 電源を着脱自在なカセット式電池とするか、また
は該カセット式電池の端子部とほぼ同じ形状の端子部を
有するアダプタを設け、該アダプタを短いコードを介し
てカセット式電池とは別の外部電池に接続し、該外部電
池を電源とする。 (2) ファーストギヤに係合する小傘歯車を大傘歯車の
前方に設ける。 (3) 電池の着脱方向をソケットの長手方向と直角でハ
ンドルの長手方向とする。 (4) ハンドルの上方にハンドルの長手方向と直角方向
前方に延びる出力部を配置し、電池をハンドルに対して
出力部と対称の位置に当たるハンドルの下方に配置す
る。
【0010】(5) ハンドルとモータに対して前記出力
部と対称の位置に当たるハンドル及びモータの下方にこ
れらにまたがる位置に電池を配置し、本体の重心の長手
方向の位置が電池の底面に収まる範囲に配置する。 (6) 前記ハンドルとモータの下方にこれらにまたがる
位置に電池を配置すると共に電池の幅(図2のB)をモ
ータハウジングの幅(図2のA)よりも広くする。 (7) ハンドルの上方に出力部を配置すると共に前方に
モータ部を配置し、ハンドルとモータに対して出力部と
対称の位置に当たるハンドル及びモータの下方でこれら
にまたがる位置に電池を配置する。 (8) モータハウジングと電池挿入口とハンドルと出力
部の夫々の外枠をほぼ四角形状に連結する。
【0011】(9) 出力部のアウタソケットとは反対側
に位置する出力部の後端部とほぼ同じか僅かにへこむ位
置にハンドルと電池を配置する。 (10) アウタソケットとモータハウジングの間に空間部
を形成する。 (11) 複数段の遊星歯車列とソケット部からなる出力部
に歯車箱とは別体の板状のインナカバーを設けると共に
傘歯車を覆う外枠の歯車箱となるギヤカバーに外部から
取付ボルトで固定する。 (12) 大傘歯車の軸となるファーストサンピニオンを磁
性の有る鋼材製の中空構造とし、内部にソレノイドコイ
ルを配置する。 (13) モータの通電極性を切替て回転方向を切替る自動
復帰の押しボタン式等のスイッチをモータと電池の間に
配置する。あるいは、モータからセカンドリングギヤに
至る間の回転軸のいずれかに、スパナ、レンチ等の補助
具を取付け可能な部分を設けるか、モータピニオンから
セカンドリングギヤに至る間の回転軸のいずれかに回転
の伝達を離脱するクラッチを設ける。
【0012】
【作用】上記のように構成したシャーレンチにおいては
前記課題の順に次のように作用する。 (1) 電池には従来のAC100V品のように数10m
にも及ぶ長いコードが無く本体内部の数10cmのリー
ド線のみあるいは別電池からの短いコードのみのため、
電流が流れても電圧降下は1/20程度に小さく、コー
ドの長さや太さに無関係に一定となる。 (2) ファーストギヤが係合する小傘歯車を大傘歯車の
前方に配置したことによって、従来に比べて1.6倍程
度外径の大きなファーストギヤを出力部後方のギヤカバ
ーから突出することなく配置できる。 (3) H形鋼のコーナ部等周囲に障害物のある作業場所
において、電池の着脱方向が、本体のハンドルを支えて
いる操作者の腕の方向であるハンドルの長手方向に一致
するので、障害物があっても電池を着脱できる。 (4) 形状の大きな電池がソケットから最も離れた位置
にあるため、ボルトを中心とした本体の振り角が図11
のように大きくとれる。
【0013】(5) 本体の重心位置が電池の底面の中に
あるので、本体を電池を下にして立てても倒れない。従
って作業の合間に置いたり取ったりする際に本体を起こ
す必要がない。 (6) 本体を鉄粉や切粉の付いた鉄骨や足場板の上に横
に寝せても、広幅の電池によってモータ及びモータハウ
ジングが鉄骨や足場板に直接接することなく数10mm
浮くため、モータの磁石の磁力が鉄粉や切り粉に達せ
ず、モータやモータハウジングに吸引、付着することが
ない。またモータに内蔵された冷却ファンの風窓からの
吸い込み力も達しない。 (7) 電池の重さがハンドルに対して出力部の重さと釣
り合う形となり、ハンドルの握り部が本体重心に近ずく
ためバランスが良い。 (8) ハンドルとモータをつなぐ形で4角形状に外枠が
形成されるので、ハンドルやモータの外枠が片持ち構造
にならず、落下や打撃に対して強度が強い。
【0014】(9) ハンドルや電池が、全長の最も長い
出力部よりも出張らないため、狭い所の作業でも邪魔に
ならない。 (10) アウタソケットを一方の手で持って本体を保持す
る際に、アウタソケットとモータハウジングの間に設け
た空間部に手が入るので、もう一方の手でハンドルを握
り、本体を両手で楽に保持できる。 (11) 出力部は、他の部分を分解することなく外枠の外
部からインナカバーの取付ボルトを外すのみで本体から
分離できる。 (12) ソレノイドコイルから発生する磁束の漏れを中空
のファーストサンピニオンが防ぐので、別部品のヨーク
を付けることなく吸引力を大きくできる。 (13) 締結途中で電池が消耗し、チップが剪断されない
状態でソケットが喰い付いたままモータが停止しても、
押しボタンスイッチを押しながらメインスイッチを入れ
ると、残っている電池の僅かの残量の電気でもモータは
逆転可能なため、本体内の前記残留トルクは逆転で解放
され、ナットとソケットの摩擦抵抗が無くなり、本体を
ナットから外すことが可能となる。またはスパナやレン
チ等の補助具でモータ回転軸を逆転させても同様の作用
が得られる。あるいは、モータピニオンからセカンドリ
ングギヤの間のクラッチを切り、残留トルクを解放して
も同様の作用が得られる。
【0015】
【実施例】以下本発明を実施例図面を参照して説明す
る。図1は本発明をコードレスシャーレンチに適用した
一実施例を示すものである。モータ1の上方に突出した
回転軸の先端にはピニオン2が圧入により装着され、モ
ータ1はモータハウジング24a、25a内に取付けら
れている。以下この部位を動力部83と称する。モータ
ハウジング24a、25aとほぼ平行に設けられたハン
ドル24c、25c内にはモータ1と電池31間を開閉
する電源スイッチ27が収納されている。以下この部位
をハンドル部82と称する。ハンドル24c、25cと
モータハウジング24a、25aの下方にはこれらをま
たぐ状態で電池31が設けられ、電池31の電極31a
に接触する端子30は電源スイッチ27に接続される。
電池31は後述するインナソケット16や遊星歯車列か
らなる後述する出力機構部50とはハンドル24c、2
5cを基準に対称の位置にあるハンドル24c、25c
下方の電池挿入部24d、25dに図中下方から挿入さ
れ、ハンドル24c、25cとモータハウジング24
a、25aのまたぐ位置に両端をラッチ32とラッチ3
3で着脱自在に保持されている。また、図2に示す如く
側面から見ると電池31の幅Bはモータハウジング24
a、25aの幅Aよりも45mmほど大きくされ、この
幅を有する電池31がハンドル24c、25cの後端か
らモータハウジング24a、25aの底部の1/3位に
かかる位置まで延びている。以下この部位を電源部84
と称する。
【0016】モータハウジング24a、25aにはモー
タ1に内蔵された図示しない冷却ファンの風の入口とな
る入口側風窓71が電池31寄りに、また風の出口とな
る出口側風窓72がピニオン2寄りに設けられている。
電池31の着脱方向はソケットの長手方向と直角でハン
ドル24c、25cの長手方向と同一である。前記出力
機構部50の重量は約2.5kg、電池31の重量は約
1.2kgであるが、前記ハンドル24c、25cの握
り部の位置となる電源スイッチ27の位置はハンドル2
4c、25cの上方1/3の位置にあり、これは、本体
の重心の高さ方向の位置にほぼ等しい。
【0017】電源スイッチ27をオンするとモータ1、
ピニオン2が回転し減速機構部51に伝わる。減速機構
部51ではギヤカバー24b、25b内のアイドルギヤ
3とファーストギヤ4で減速し、更にファーストギヤ4
に圧入された小傘歯車5から90度方向転換して図中右
方後端に設けられた大傘歯車6とこれに圧入されたファ
ーストサンピニオン7に伝わり、ピニオン2の回転は約
1/24に減速される。以下この部位を減速機構部51
と称する。
【0018】前記ファーストサンピニオン7の回転は、
減速のための3段の遊星歯車列とナットを保持するアウ
ターソケット15、チップ42を保持するインナソケッ
ト16、これらソケット15、16をギヤカバー24
b、25bに固定するためのインナカバー22等から成
る出力機構部50に伝わる。
【0019】出力機構部50では、ファーストサンピニ
オン7の回転はファーストアイドルギヤ8、ファースト
リングギヤ13からなる1段目の遊星歯車列、セカンド
サンピニオン11、セカンドアイドルギヤ9、ファース
トリングギヤ13からなる2段目の遊星歯車列、サード
サンピニオン12、サードアイドルギヤ10、セカンド
リングギヤ14からなる3段目の遊星歯車列で減速され
る。ここで、セカンドリングギヤ14にはアウタソケッ
ト15が、また、ファーストリングギヤ13にはインナ
ソケット16が連結されており、ファーストリングギヤ
13とセカンドリングギヤ14の差動減速で大傘歯車6
の回転数は約1/100に減速される。これら減速機構
部51と出力機構部50を合わせて出力部81と称する
が、以上の伝達経路でモータ1の回転は約1/2400
に減速され、トルクは500Nmに増加し、ナット43
を締めながらチップ42を剪断でねじ切り、結果とし
て、500Nmのトルクで鉄骨44を締結する。前記出
力機構部50は板状のインナカバー22に6個の小ねじ
48で固定され、インナカバー22は外周に設けられた
ねじ穴49とギヤカバー24b、25bの外周に設けら
れたねじ穴47を4個の取付けボルト23でギヤカバー
24b、25bの外部から固定されている。
【0020】ねじ切られたチップ42はインナソケット
16の中に残されるが、これは、ハンドル24c、25
c内のサブスイッチ28をオンすることで、鋼製のファ
ーストサンピニオン7の中を中空にしてその中に設けら
れたソレノイドコイル18に、制御回路29から24
V、30Aの大電流が数10msecの間通電され、コ
イル18内のプランジャ17が、コイル18のセンタ方
向すなわち図1の左方向に吸引され、プランジャ17か
ら出力機構部50を貫通して伸びるロッド19を介して
ハンマ20を図中左方のインナソケット16方向に飛ば
し、インナソケット16内に残っているチップ42に衝
突させてチップ42を排出する。
【0021】本実施例の外枠部品は、モータハウジング
24a、ハンドル24c、ギヤカバー24b、電池挿入
口24dが一体の樹脂成形品で形成された外枠24と、
同様にモータハウジング25a、ハンドル25c、ギヤ
カバー25b、電池挿入口25dが一体の樹脂成形品で
形成された外枠25の二つ割構造となっている。そし
て、ハンドル24c、25cと電池31の後端面は、ギ
ヤカバー24b、25bの後端面よりもややへこんだ位
置に配置してある。またピニオン2のモータ1からの突
出量は短い方が強度上好ましいが、これを故意に長く
し、その分、モータハウジング24a、25aをへこま
せ、セカンドリングギヤ14とモータハウジング24
a、25aの間に手の入る空間74を形成している。
【0022】モータ1の下部には、図1のように電池3
1及び電源スイッチ27からの正極、負極2本のリード
線35a、35bと共モータ1の正極、負極2本のリー
ド線36a、36bの接続を切り替える2回路3接点か
らなる押しボタンスイッチ34が設けられている。図1
2に示すように、押しボタンスイッチ34を放した状態
では電池31の正極とモータ1の正極及び電池31の負
極とモータ1の負極が直接接続され、押しボタンスイッ
チ34を押した状態では図12の破線のように押しボタ
ンスイッチ34は接続され電池31の正極とモータ1の
負極及び電池31の負極とモータ1の正極が数Ωの抵抗
37を介して接続されている。押しボタンスイッチ34
を押しながら電源スイッチ27を押すとモータ1に加わ
る電圧は抵抗37で降下し、モータ1はゆっくり低速で
逆転する。また、通常、押しボタンスイッチ34を放し
た状態では押しボタンスイッチ34は弾性部材39の復
元力で自動復帰し、図12の実線のように押しボタンス
イッチ34は接続され、電源スイッチ27を入れると、
モータ1は正回転して締め付け可能なようになってい
る。
【0023】図5は寸法上制限のあるH形鋼61の中で
の締結作業を示す図である。ハンドル24c、25cや
電池31の後端がギヤカバー24b、25bの後端より
出張らないと共にファーストギヤ4が大きくなっても小
傘歯車5が前方に設けられているので、アウタソケット
15先端からギヤカバー24b、25b後端までが短く
コンパクトとなり、図5のような狭い場所での締結作業
が可能となる。また電池31の着脱方向がハンドル24
c、25cの長手方向と同じで操作者の腕62の方向と
同じなので、締結途中で電池31の残量がなくなったと
しても、工具本体をナット43から外すことなく電池3
1を着脱でき、作業能率を向上できる。
【0024】図6は締結前を示す図で、モータハウジン
グ24a、25aとアウタソケット15及びセカンドギ
ヤリング14間の空間74に操作者の手を入れることが
できるので、アウタソケット15を十分握ることが可能
となり作業能率を向上できると共に操作者の疲れを減少
させることが可能となる。
【0025】図7は出力機構部50の分解状況を示す図
で、4個の取付けボルト23を取外すだけで出力機構部
50を取外すことができ、モータ1、ハンドル24c、
25c、平歯車3、4、傘歯車5、6、コイル18等を
取外す必要がないので、分解修理、組立が短時間で行え
るようになり経済的である。
【0026】図8は工具本体の縦方向の重心Gがハンド
ル24c、25cの上方であって電源スイッチ27近傍
の握り部73の範囲内にあることを示す図である。すな
わち、ハンドル24c、25cの上下に重さ2.5kg
の出力機構部50及び1.2kgの電池31を取付け、
重心Gが図示の如く握り部73近傍に位置するようにし
たので、バランスが良くなり、振り回しが楽で操作者の
疲れを減少できるようになる。
【0027】図9は工具本体を鉄骨44等の上に横に寝
かせておいた状態を示す図で、上記した如く、電池31
の幅Bをモータハウジング24a、25aの幅Aより大
きくしたので、モータハウジング24a、25aが鉄骨
44等に直接接触することがなくなり、約δ=30mm
程度浮く。このためモータ1内の永久磁石によって鉄粉
や切粉70を吸着することがなくなると共にモータ1内
に吸引されることもほとんどなくなる。この結果モータ
1のメカロスが増すことがなくなり、工具の信頼性が増
す。
【0028】図10はモータハウジング24a、25
a、ギヤカバー24b、25b及びハンドル24c、2
5cが一体の外枠24、25で形成されていることを示
す図である。外枠24、25は出力部81、ハンドル部
82、動力部83、電源部84の4方向で連結し強度的
に優れていると共に重い電池31がモータハウジング2
4a、25aとハンドル24c、25cにまたがって配
置されているため、落下、衝突、振動等によって電池3
1の慣性力に起因する外力に対して外枠24、25の耐
力が強くなる。この結果外枠24、25を軽くて安価な
合成樹脂で形成することが可能となり、経済的でかつ軽
量で操作性の良いコードレス工具を提供できるようにな
る。
【0029】図11は幅広の電池31をアウタソケット
15から最も離れた位置に設けたために振れる角度θを
約170度と大きくすることができることを示す図で、
締結対象のボルト41近傍の障害物63に干渉すること
が少なくなり、締結場所を選ぶ必要がなくなる。
【0030】図13はボルトを下から上に締めあげるカ
チアゲ作業状況を示す図で、操作者の上半身よりも下方
で本体を支えながらの作業となるが、ハンドル24c、
25cがギヤカバー24b、25b等より出張らない分
電源スイッチ27に近づくので、腕を伸ばす量が少なく
なり、操作性が良くなると共に安全性が増す。
【0031】図16、図17は本発明の他の実施例を示
すもので、前記カセット式電池31の代わりにアダプタ
55を電池挿入口24d、25dに挿入し、該アダプタ
55及び約1.5m程度の短いコード54を介して外部
電池53から電力を供給するようにし、工具本体を軽く
して操作性の向上を図るようにしたものである。なお外
部電池53は保持用ベルト56を介して操作者の腰に吊
り下げられる。
【0032】図18はモータ1下方の他の実施例を示す
もので、モータ1の回転軸をモータケースの下方に突出
させると共に先端にマイナス溝58を設け、ドライバ5
7をマイナス溝58に係合させてモータ1を手動で回転
させることができるようにしたものである。従って締結
途中で電池31の残量が少なくなってアウタソケット1
5等がナット43から外すことができなくなった場合、
ドライバ57によってモータ1を逆転させると、アウタ
ソケット15及びインナソケット16を夫々ナット43
及びチップ42から外すことができ、工具本体を放置し
てしまうということはなくなる。なお前記モータ1の回
転軸を下方に突出させるとしたが、上方に突出させると
共に該回転軸の上端にマイナス溝を設け、ドライバ等に
よって回転させるようにしてもよい。またモータ1の回
転軸を回転させるとしたが、任意の回転軸例えばアイド
ルギヤ3の軸を回転させるようにしてもよい。
【0033】図19は締結途中で電池31の残量が少な
くなってアウタソケット15等がナット43から外すこ
とができなくなった場合の回復法を示す更に他の実施例
を示すものである。小傘歯車5の軸部にスプライン溝7
6で空転防止され回転を伝達するクラッチ板69があ
り、スプリング68で付勢されクラッチ板69の爪65
はファーストギヤ4の爪64と噛み合い、ソケット1
5、16から伝わるねじりトルクはファーストギヤ4へ
伝達し、モータ1の抵抗でブレーキがかかり、残留トル
クが生じる。ここで、図20のように支軸75を支点と
して回動自在なレバー67の一端のレバーツマミ67a
を図中下向きに下げると、レバー先端67bは上昇し、
クラッチ板69の溝69aに係合したレバー先端67b
はクラッチ板69を押し上げ、クラッチ板69の爪65
とファーストギヤ4の爪64との噛み合いが外れ、小傘
歯車5とクラッチ板69は一体のまま空転し、モータ1
でブレーキのかかったファーストギヤ4から解放され
る。従って、アウタソケット15を逆転させることによ
りアウタソケット15及びインナソケット16を夫々ナ
ット43及びチップ42から外すことができる。
【0034】上記した実施例によれば、前記課題の順に
次の効果を得ることができる。 (1) 電池駆動のコードレスのため、長いコードを引き
回す必要が無く能率的であると共にコードが鉄骨にひっ
かかるなどの恐れもない。また長大なコードによる電圧
降下が全くないので、締め付けスピードの低下がなく能
率的である。更にコードを引き回す重さが無いので操作
者の疲労も少ない。また本構成のコードレスシャーレン
チは図16、図17の外部電池53とアダプタ55が取
付け可能であり、これを用いれば、ハンドル下部から短
いコードが出るだけなので、コードの出る方向や重量等
が従来のコード付シャーレンチと同様の感覚で使え、か
つ重い電池は保持ベルトで吊り下げられるので操作性は
更に向上すると共に上記したコードレスシャーレンチの
メリットも併せ持つ。 (2) ファーストギヤ4は大きくなっても、その分小傘
歯車5が前方に移動しているので、アウタソケット15
からギヤカバー24b、25bの後端38までの長さは
短くコンパクトである。このため図5のように寸法上制
限のあるH形鋼61の中での締付作業において有利とな
る。 (3) H形鋼61のコーナ部等周囲に障害物のある作業
場所であって締結途中で電池31の残量が無くなったと
しても、電池31の着脱方向が工具本体を支える操作者
の腕62の方向と同じ方向のため、図5のように工具本
体をボルト40から動かすことなく電池31を着脱でき
便利である。 (4) 電池31がアウタソケット15から最も離れたハ
ンドル24c、25cの下方にあるため、図11のよう
にボルト41に対して振れる角度θが170度と大き
い。このため、電池31が締付対象のボルト41の近傍
の障害物63に干渉することが少ない。
【0035】(5) 図10のように工具本体の長手方向
の重心位置Gが電池31底面の長さCの中にあるので、
電池31を下にして立てても倒れない。従って作業の合
間に工具本体を置いたり取ったりする際に重い工具本体
を起こす必要がなく操作性が良い。 (6) 図9のように工具本体を鉄粉や切粉70の付いた
鉄骨44や足場板の上に横に寝かせても、モータ1及び
モータハウジング24a、25aが広幅の電池31によ
って鉄骨44に直接接触することなくδ=30mm程度
浮くため、モータ1の永久磁石の磁力で鉄粉や切粉70
を吸着し、モータ1の冷却ファンで入口側風窓71から
モータ1内部に吸引されて永久磁石とコアの間に挟まり
メカロスが増す等の恐れがなく信頼性が増す。 (7) 図8のようにハンドル24c、25cの上下に重
さ2.5kgの出力機構部50と重さ1.2kgの電池
31があるので、ハンドル上方のメインスイッチ27付
近の握り部73の範囲内に工具本体の縦方向重心Gがあ
り、バランスが良く振り回しが楽で疲れない。 (8) 図10のように外枠24、25が、出力部81、
ハンドル部82、動力部83、電源部84の4方向で連
結し強度的に優れていると共に重い電池31がモータハ
ウジング24a、25aとハンドル24c、25cにま
たがって固定されるので、落下、衝突、振動等によって
電池31の慣性力に起因する外力に対して外枠24、2
5の耐力が強くなる。これにより、外枠24、25を軽
くて安価な合成樹脂成形品で作ることができ経済的かつ
軽量で操作性が良い。
【0036】(9) 図5のように工具本体のギヤカバー
24b、25bの後端38よりもハンドル24c、25
cや電池31が出張らないので、狭い場所での作業時に
ハンドル24c、25cや電池31が邪魔にならず、今
まで不可能であったような深くて狭い場所での作業が可
能となる。また、図13のようなボルトを下から上へ締
めあげるカチアゲ作業においては、操作者の上半身より
も下方で工具本体を支えながらの作業となるが、ハンド
ル24c、25cが出張らない分電源スイッチ27が近
づくので腕を伸ばす量が少なくなり、操作性が良くかつ
安全性が増す。 (10) 図6のように本体を両手で持ってアウタソケット
15をナット43に挿入する際も、モータハウジング2
4a、25aとアウタソケット15及びセカンドリング
ギヤ14の間の空間74に手が入るので、アウタソケッ
ト15を十分握れて持ちやすく疲れない。 (11) 図7のように、モータ1やハンドル24c、25
c、平歯車3、4、傘歯車5、6、ソレノイドコイル1
8等の内蔵部品を分解することなく、外側から取付けボ
ルト23を4個外すだけで出力機構部50を取外せるの
で、修理の時間が短く経済的である。 (12) 図1のようにコイル18の外側を鋼製のファース
トサンピニオン7で覆うことにより磁束の漏れが低下
し、チップ42の排出力が覆う前の5倍に向上し、24
Vの電池31でも従来のAC100V品と同等に排出可
能となった。またヨークをファーストサンピニオン7の
軸部で兼用しているので、新たな部品の追加もなく経済
的である。 (13) 締結途中で電池31の残量が無くなっても、モー
タ1を逆転させることでピニオン2からナット43まで
の軸系に溜った部材のねじれ変形による残留トルクを解
除できるので、アウタソケット15とナット43の間の
摩擦抵抗がなくなり、ナット41から工具本体を抵抗な
く外せるので、電池31の交換時に工具本体をナット4
3に喰い付いたまま宙吊り状態で放置することがなくな
り、紛失や落下の恐れがなく安全である。また、抵抗3
7がなくても上記効果は同様であるが、逆転時に図12
の抵抗37を介して電流がモータ1に流れると、モータ
1に加わる電圧は降下し、回転数もトルクも低くゆっく
りと回転するので安心である。また図18に示す如くモ
ータ1の回転軸をドライバ57等の補助工具で逆転させ
ても、あるいは図19、図20のように回転軸中に設け
たクラッチ板69によってモータ1とソケット15、1
6の伝達を切り離しても同様の効果が得られる。なおこ
のクラッチ板69は爪式の他に摩擦板式やスプリングク
ラッチ式等伝達を入りきりするものであれば任意のもの
で良い。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、操作性、
信頼性を向上したコンパクトなコードレス締結工具を提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すコードレスシャーレン
チの断面図。
【図2】図1の右側面図。
【図3】シャーボルトの取付け状態を示す断面図。
【図4】従来のコード付シャーレンチを示す断面図。
【図5】本発明シャーレンチによるH形鋼コーナ部での
作業状態を示す斜視図。
【図6】本発明シャーレンチの作業前の状態を示す正面
図。
【図7】本発明シャーレンチの出力機構部の分解状態を
示す正面図。
【図8】図1に示すシャーレンチの重心バランスを示す
右側面図。
【図9】本発明シャーレンチを鉄骨の上に放置した状態
を示す右側面図。
【図10】本発明シャーレンチの重心バランスを示す正
面図。
【図11】本発明シャーレンチの振り角を示す右側面
図。
【図12】本発明シャーレンチの電気配線を示す回路
図。
【図13】本発明シャーレンチでカチアゲ作業をしてい
る状態を示す正面図。
【図14】従来のコードレスドリル等と同様の電池配置
をした場合の重心配置を示す正面図。
【図15】従来のコードレスドリル等と同様の電池配置
をした場合の鉄骨上に放置した場合の側面図。
【図16】本発明コードレスシャーレンチの他の実施例
を示す正面断面図。
【図17】図16の側面図。
【図18】本発明の他の実施例を示すモータ下方の断面
図。
【図19】本発明の更に他の実施例を示す要部断面図。
【図20】図19の要部拡大断面図。
【符号の説明】
図において、1はモータ、2はピニオン、3はアイドル
ギヤ、4はファーストギヤ、5は小傘歯車、6は大傘歯
車、7はファーストサンピニオン、15はアウタソケッ
ト、16はインナソケット、18はソレノイドコイル、
19はロッド、20はハンマ、21はハンマスプリン
グ、22はインナカバー、23は取付けボルト、24、
25は外枠、24a、25aはモータハウジング、24
b、25bはギヤカバー、24c、25cはハンドル、
27は電源スイッチ、28はサブスイッチ、29は制御
回路、31は電池、31aは電池電極、35a、35b
は電源リード線、36a、36bはモータのリード線、
37は抵抗、38はギヤカバー後端面、41はボルト、
42はチップ、43はナット、44は鉄骨、50は出力
機構部、51は減速機構部、52は足場板、70は鉄粉
や切粉、71は入口側風窓、72は出口側風窓、81は
出力部、82はハンドル部、83は動力部、84は電源
部である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−57212(JP,A) 特開 平4−310378(JP,A) 特開 平6−285771(JP,A) 特開 平4−223881(JP,A) 特開 昭61−50778(JP,A) 実開 平6−53066(JP,U) 実開 平6−11972(JP,U) 実公 平2−30705(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25B 21/00 - 23/18 B25F 1/00 - 5/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータと該モータを収納するモータハウジ
    ングとを有する動力部と、電源スイッチを内蔵し、上記
    モータの回転軸と平行な方向に沿って延びるハンドル部
    と、上記動力部及び上記ハンドル部の長手方向の一方の
    端部側に設けられ、上記モータの回転軸の回転を減速す
    る平歯車及び該平歯車の回転方向を変えて減速するため
    の第1の傘歯車及び第2の傘歯車と、該歯車を収納する
    ギアカバーとを有する減速機構部と、上記モータの回転
    軸と直角方向に延びるように設けられ、上記減速機構部
    により減速された駆動力により、締結するボルトまたは
    ナットを回転させる先端部材を有する出力機構部とより
    なるコードレス締結工具において、上記第2の傘歯車に
    連結され、且つ中空部を有すると共に磁性体からなる歯
    車を有し、破断されたボルト部材を排出するためのロッ
    ドを前記出力機構部にスライド可能に取付け、該ロッド
    を駆動するためのソレノイドコイルを上記磁性体からな
    る歯車の中空部に配設したことを特徴とするコードレス
    結工具。
  2. 【請求項2】前記モータハウジング、ハンドル部及びギ
    アカバーを合成樹脂により一体に形成したことを特徴と
    する請求項1記載のコードレス締結工具。
  3. 【請求項3】請求項1において、上記動力部及び上記ハ
    ンドル部の長手方向であって、前記一方の端部とは反対
    側の他方の端部側に電池を収納する電源部を着脱自在に
    設け、該電源部は上記動力部と上記ハンドル部をまたぐ
    方向であって且つ上記回転軸と直角方向に所定の長さC
    を持つように配設すると共に、工具全体の重心を上記モ
    ータの回転軸と平行に延長した線が上記長さCを有する
    電源部と交わるような位置に配置し、且つ上記電源部の
    着脱方向を上記モータの回転軸と平行な方向としたこと
    を特徴とするコードレス結工具。
  4. 【請求項4】 前記モータの回転軸の回転を複数個の平歯
    車で減速すると共に、最終段平歯車の回転を第1の傘歯
    車及び該第1の傘歯車に噛み合う第2の傘歯車を介して
    回転方向を変えて減速し、更に該第2の傘歯車を前記ギ
    アカバー内であって前記出力機構部と反対側の前記減速
    機構部の端部と、前記第1の傘歯車との間に位置するよ
    うに配設したことを特徴とする請求項1記載のコードレ
    ス締結工具。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記モータの回転軸と
    は平行で且つ前記電源部の長さC方向とは直角な方向に
    延びる前記ハンドル部の端面を、上記と同じ方向に延び
    るギアカバーの端面と同一面かまたは上記回転軸により
    近い面に沿って延びるように構成したことを特徴とする
    コードレス締結工具。
  6. 【請求項6】 請求項3において前記動力部と前記出力機
    構部との間に所定の空間を形成したことを特徴とするコ
    ードレス締結工具。
  7. 【請求項7】 工具全体の重心は、前記ハンドル部の中の
    握り部の範囲内にあることを特徴とする請求項3記載の
    コードレス締結工具。
  8. 【請求項8】 前記出力機構部の先端部を、ナットに嵌合
    してナットを回転させるアウタソケットと、ボルトに嵌
    合しボルトを回転させ、ボルトのくびれ部を破断させる
    インナーソケットより構成し、締結工具をシャーレンチ
    としたことを特徴とする請求項1記載のコードレス締結
    工具。
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