JPS5938998Y2 - ナツトランナ - Google Patents

ナツトランナ

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JPS5938998Y2
JPS5938998Y2 JP11347480U JP11347480U JPS5938998Y2 JP S5938998 Y2 JPS5938998 Y2 JP S5938998Y2 JP 11347480 U JP11347480 U JP 11347480U JP 11347480 U JP11347480 U JP 11347480U JP S5938998 Y2 JPS5938998 Y2 JP S5938998Y2
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Japan
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clutch
drive shaft
output shaft
rotation
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JP11347480U
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Inventor
清 宮崎
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芝浦メカトロニクス株式会社
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ボルト・ナノ、トの締付は及び弛めに使用し
、2段自動変速機構を有するナツトランナに関するもの
である。
ボルト・ナツトを締付けろ場合に、その負荷に応じて、
高速低トルク締付けより低速高トルク締付けに自動的に
切替わる2段自動変速機構を有する従来0ナツトランナ
においては、その2段自動変速機構に通常の減速歯車列
又は内歯車式の遊星歯車機構を使用しているため、高速
と低速の回転数の比が精々8〜10しか取れないので、
通常用いられる低速回転10〜20rpmに対して、高
速回転は80〜200 rpmとなり、インパクトレン
チの回転数1.00Orpm以上に対して非常に小さく
、従って作業能率がインパクトレンチより劣るという欠
点があった。
また、従来の2段自動変速機構を有するナツトランチで
ボルト・ナツトを締付ける場合は、原動機の回転力は第
1減速歯車機構、クラッチ及び駆動軸を介して、前記駆
動軸に取付けられたソケットに伝達され、前記ソケット
に嵌合されたボルト・ナツトを高速低トルクで回転させ
て締付、ボルト・ナツトが被締結物に密着して、締付ト
ルクが増加し、その締付トルクが所定値に達すると、前
記クラッチが切j5前記原動機の回転力は、前記第1減
速歯車機構、第2減速歯車機構、一方向クラッチ及び前
記駆動軸を介して前記ソケットに伝達され、前記ソケッ
トに嵌合されたボルト・ナツトを低速高トルクで締付け
、その締付トルクが所定値に達すると、前記原動機を停
止させ、ボルト・ナンドの締付けを完了する。
しかし、このナンドランチを用いて、既に締付けられて
いるボルト・ナツトを弛める場合は、前記ソケットに弛
めるべきボルト・ナンドを嵌合させ、前記原動機をボル
ト・ナンド締付けの場合と逆方向に回転させると、前記
原動機の回転力は前記第1減速歯車機構、クラッチ及び
駆動軸を介して前記ソケットに伝達され、高速低トルク
でボルト・ナツトを弛めるように作用するが、ボルト。
ナツトの初期の弛めトルクが太きいと前記クラッチが切
れ、前記原動機の回転力は、前記第1減速歯車機構、前
記第2減速歯車機構及び前記一方向クラッチに伝達され
る。
しかし、前記一方向クラッチは、ボルト・ナツトの締付
けの場合の回転方向に対してのみ、回転力を前記駆動軸
に伝達するように構成されているので、ボルト・ナツト
の弛めの場合の回転方向に対しては、回転力を前記駆動
軸に伝達できず、従って、従来の2段自動変速機構を有
するナツトランナは、ボルト・ナツトの弛めには使用で
きないという欠点がある。
本考案は、以上の欠点を除去するためになされたもので
、原動機を正回転させて、ボルト・ナツトの締付けを行
なう場合に、不思議歯車機構を使用することにより、高
速低トルク締付けど低速高トルク締付けにおける高速と
低速の回転数の比を太ぎくして、インパクトレンチ相当
以上の作業能率を得ることができるようにし、かつ前記
原動機を逆転させて、ボルト・ナンドの弛めを行なう場
合に、クラッチを介して低速高トルクがボルト・ナンド
に伝達されるようにして、ボルト・ナンドの弛めを行な
うことができるナツトランチを提供するものである。
以下、本考案の一実施例を図面について詳細に説明する
第1図は本考案の一実施例のナンドランチの要部断面正
面図、第2図は第1図をA矢方向より見た拡大図、第3
図は第1図のB−B断面図、第4図は第1図のC−C断
面図、第5図は第1図のD矢視図、第6図は第1図のE
矢視図である。
第1図において、ナツトランナ1の主要部は、正逆転可
能な原動機2、減速歯車機構3、不思議歯車機構4、第
1クラッチ5;一方向クラッチ6、第2クラクチT、駆
動軸8及びボルト・ナツト回転用ソケット9より構成さ
れている。
歯車筐10の上部に取付けられた原動機2には、起動、
停止用スイッチ11が取付けられたハンドル12が設け
られている。
減速歯車機構3は、歯車筐10内に収納され、原動機2
の出力軸13の軸端に設けられた小歯車14と、この小
歯車14と噛合う大歯車15と、この大歯車15と同軸
に設けられた小歯車16と、この小歯車16と噛合う大
歯車17を取付けた出力軸18とより構成されている。
なお、減速歯車機構3は減速歯車列のみで構成されてい
るが、これは遊星歯車機構のみ又は減速歯車列と遊星歯
車機構とを組合わせて構成してもよいっ 不思議歯車機構4は、減速歯車機構3の出力軸18の中
間に設けられた太陽歯車19と、この太陽歯車19と噛
合い、上下に二つに分割され、ボルト20で結合され、
下端に推力軸受21を有する遊星キャリア22に軸23
を介して取付けられ、軸23の回りに自転し、かつ太陽
歯車19の回りに公転する複数個の遊星歯車24と、こ
の遊星歯車24と噛合い、複数個のボルト25で歯車筐
10と下部ゲージング10′の間に固定された固定内歯
車26と、遊星歯車24と噛合いながら回転する可動内
歯車27と、この可動内歯車27と一体の中空出力軸2
8とより構成されている。
この場合、太陽歯車19の歯数をZ19、固定内歯車2
6の歯数をZ26、可動内歯車21の歯数をZ27とす
ると、不思議歯車機構4の中空出力軸28の回転数は、
減速歯車機構3の出力軸18の回転数に不思議歯車機構
4の減速比i−M を乗じた直となる。
この減速比iは非常に大きな値、例えば100以上にす
ることができ、かつz27〉z26とすれば、不思議歯
車機構4の中空出力軸28は、減速歯車機構3の出力軸
18と同方向に回転する。
また、中空出力軸28の下端には、後述の第2クラツチ
Tの爪52′と噛合う爪52が設けられている。
第1クラツチ5は、第1図及び第2図に示すように、減
速歯車機構3の出力軸18の下部に5出力軸18を横方
向に貫通して取付けられた軸29と、この軸29の両端
に取付けられた2個のローラ30と、この2個のローラ
30と係合し、出力軸18に上下方向に摺動可能に取付
けられたカムリング31と、カムリング31に嵌合され
、カムリング31と共に上下方向に移動でき、下端に複
数個の爪32を有する爪クラッチ33と、この爪クラッ
チ33と不思議歯車機構4の下端の推力軸受210座の
下面の間に設けられたばね34とより構成され、爪クラ
ッチ33の爪32は、通常はばね34により下方に押下
げられ、後述の駆動軸8の上端に設けられた爪32′と
噛合い、減速歯車機構3の出力軸18と駆動軸8を連結
している。
この第1クラツチ5の作用は次の通りである。
2個のローラ30を取付けた軸29は、2個のローラ3
0を介してカムリング31の斜面35と係合しながら、
減速歯車機構3の出力軸18と共に回転する。
いま、出力軸18がボルト・ナツトを締付ける方向、即
ち第2図に示すように矢印18′の方向に回転している
とすると、斜面35の作用ニより、ボルト・ナンドに作
用する締付トルクに比例した上向き0力が、ローラ30
及びカムリング31を介して爪クラッチ33に作用する
ボルトナツトに作用する締付トルクが増加し、爪クラッ
チ33に作用する上向きの力が、爪クラッチ33に作用
しているばね34の力に打ち勝つと、カムリング31は
ローラ300上面を滑りながら斜面35に沿って上方に
押上げられろ。
従って、カムリング31と嵌合している爪クラッチ33
もカムリング31と共に上方に押上げられ、爪クラッチ
33の爪32と、駆動軸8の爪32′との噛合いが外れ
、減速歯車機構3の出力軸18と駆動軸8の連結が遮断
される。
一方向クラッチ6は、第1図及び第3図に示すように、
不思議歯車機構4の中空出力軸28の円筒の一部に形成
された外筒36と、駆動軸8の上部に一体に形成された
内筒37と、外筒36と内筒37の間に嵌装されたロー
ラ38と5ばね39とより構成されている。
内筒3Tはその外周に沿って、その半径方向に対して傾
斜している座面40及び切立った端面41により、形成
された切欠部42が等間隔で複数個設けられ、その各切
欠部42と外筒36の内周面の間にはローラ38がそれ
ぞれ嵌装され、各ローラ38と切欠部42の端面41の
間にはばね39を介在させて、ローラ38が常に外筒3
6の内周面と内筒37の座面40に接触するようにしで
ある。
また、ローラ38がその軸方向に移動しないように、外
筒36の上部に座金43が設けられ、内筒3Tの下端に
隣接して不思議歯車機構4の中空出力軸28を支承する
軸受44が設けられ、軸受44の下端には後述の第2ク
ラツチ7のばね49を受けるための座金45が設けられ
ている。
この一方向クラッチ6の作用は次の通りである。
第3図に示すように、外筒36及び内筒3Tが共に矢印
46.47の方向(上刃より見て時計方向、即ちボルト
・ナンドを締付ける方向、以下、回転方向は総て上方よ
り見た場合とする)に回転し、内筒3Tの回転が外筒3
6の回転より早い場合は、各ローラ38は内筒37の端
面41とばね39を介して係合し、外筒36の内周面を
転動し、内筒3Tは外筒36の回転に無関係に回転する
しかし、円筒370回転が外筒36の回転より遅くなる
と、各ローラ38は外筒36の内周面と、内筒37の座
口40の間に楔状に係合し、外筒36と内筒37は一体
となって回転し、外筒36の回転は内筒37と一体の駆
動軸8に伝達される。
しかし、円筒37が静止し、外筒36が矢印46′の方
向(反時計方向、即ちボルト・ナツトを弛める方向)に
回転する場合は、各ローラ38は外筒36の内周面に沿
って転動しながら、ばね39を介して内筒3Tの切欠部
42の端面41側に押出される。
従って、各ローラ38は外筒36の内周佃と内筒37の
切欠部42の座直40の間に楔状に保合できず、外筒3
6の回転36の回転は内筒37及び駆動軸8vc伝達さ
れない。
第2クラツチ7は、不思議歯車機構4の中空出力軸28
と駆動軸8の間に設けられ、不思議歯車機構4の中空出
力軸28と駆動軸8を連結又は遮断するもので、第1図
の中心線F−Fの右半分には、第2クラツチγにより、
不思議歯車機構4の中空出力軸28と駆動軸8が遮断さ
れた状態が示してあり、また第1図の中心線F−Fの左
半分には、第2クラツチTにより、不思議歯車機構4の
中空出力軸28と駆動軸8が連結された状態が示しであ
る。
第2クラツチ7は、爪クラッチ48、ばね49.2個の
ピン50及び操作環51より構成されている。
爪クラッチ48は、不思議歯車機構4の中空出力軸28
の下端に設けられた爪52と噛合つ52′と胴部53と
から成っている。
こい胴部53の中央部には、駆動軸8の嵌合部54と嵌
合する嵌合穴55を有し、爪クラッチ48は、第4図に
示すように、この嵌合穴55を介して駆動軸8の嵌合部
54に嵌合し、この嵌合部54に沿って、上下方向に移
動できると共に、駆動軸8と共に回転することができる
また、胴部53の全外周に沿って溝56が設けられてい
る。
ばね49は軸受44の下端に設けられた座金45と、爪
クラッチ48の胴部53の間に取付けられ、常時は胴部
53を後述の軸受63の上端部に当接する位置まで押し
下げ、不思議歯車機構40中空出力軸28の爪52と、
爪クラッチ48の爪52′が噛合わないようにして、中
空出力軸28と駆動軸8の連断状態を保持する。
ピン50はつまみ57と軸部58より成り、軸部58が
つまみ57と接する部分にはねじ部59が設けられてい
る。
操作環51は、下部ゲージング10に上下方向には摺動
自在に、円周方向には回動自在に嵌合され、ピン50の
ねじ部59と螺合する2個のねじ穴5gが対向して設け
られている。
また、下部ケーシング10′には、第5図及び第6図に
示すように、対向して2個の溝穴60.60’が設けら
れ、各溝穴60.6σはそれぞれ垂直部61.61’と
、垂直部61 、61’の上端部より向って右方向に延
びる水平部62.62’より成っている。
また、2個のピン50の軸部58は、それぞれ操作環5
1の2個のねじ穴59′、下部ケーシング10′に設け
られた溝穴60.60’を通って、爪クラッチ48の胴
部53の溝56に係合し、また各ピン50はそのねじ部
59を操作環51のねじ穴59′に螺合することによす
、操作環51に固定されている。
従って、ピン50をそのつまみ57を把持して、ばね4
9の力に抗して溝穴60又は60′の垂直部61又は6
1′に沿って、操作環51と共に上方に移動させて、爪
クラッチ48の爪52′を不思議歯車機構4の中空出力
軸28の爪52と噛合わせ、然る後ピン50を操作環5
1と共に向って右方向に回動させれば、第6図に示すよ
うに、ピン50の軸部58は爪クラッチ48の溝56、
下部ケーシング10′の溝穴60′(又は60)の水平
部62′(又は62)と係合し、第1図の中心線F−F
の左半分に示すように、爪クラッチ48の爪52′と不
思議歯車機構4の中震出力軸28の爪52が噛合った状
態を保持することができる。
また、前記のように爪52′と爪52が噛合った状態の
時に、ピン50のつまみ5Tを把持して、操作環51と
共にピン50を溝穴60(又は60′)の水平部62(
又は62′)に沿って左方向へ一杯に回動させ、次にピ
ン50を操作環51と共に溝穴60(又は60′)の垂
直部61(又は61′)に沿って下方に押下げると、ピ
ン50と操作環51はばね34の力によって加速されて
、急速に下方に移動し、爪52′と爪52の噛合いは遮
断されて、第1図の中心線F−Fの右半分に示す状態及
び第5図に示す状態となる。
駆動軸8は、上端には第1クラツチ5の爪クラッチ33
の複数個の爪32と噛合う複数個の爪32′を有し、ま
た上部には一方向クラッチ6の内筒37が一体に形成さ
れ、中間部には第2クラツチTの爪クラッチ48の胴部
53が嵌合する嵌合部55が形成されている。
また、駆動軸8は軸受63を介して下部ケーシング10
′に回転自在に支承され、その下端にはソケット9がピ
ン64を介して取付けられている。
次に、以上の構成を有するナツトランナの作用について
説明する。
まず、ボルト・ナツトを締付けろ場合について説明する
第2クラツチ7を遮断し、ナツトランナ1を動力源(図
示せず)に接続し、ソケット9を締付けるべきボルト・
ナツトに嵌合させ、原動機2のスイッチ11を入れると
、原動機2起動し、その回転は減速歯車機構3、出力軸
18、第1クラツチ5、駆動軸8を介してソケット9に
伝達され、ソケット9を出力軸18と同じ回転数で時計
方向に回転させ、ソケット9に嵌合されたボルト・ナン
ド(図示せず)を高速低トルクで回転させる。
また一方、原動機20回転は減速歯車機構3及び不思議
歯車機構4vr、より大幅に減速されて、不思議歯車機
構40中空出力軸28に伝達され、中空出力軸28は減
速歯車機構3の出力軸18と同方向に回転する。
しかし、この場合、一方向クラッチ6の外筒36は中空
出力軸28と、内筒31は出力軸18とそれぞれ一体に
構成されているので、内筒37が外筒36より早く、か
つ同方向に回転し、既述のように、内筒37は外筒36
の回転とは無関係に回転する。
従って、ボルト・ナンドは高速低トルクで回転しながら
下降し、被締結物に接触し、締付トルクが増大しである
値に達すると、第1クラツチ50ローラ30とカムリン
グ31の斜面35を介して爪クラッチ33に作用する上
向きの力がばね34の力に打勝ち、爪クラッチ33はカ
ムリング33と共に上方に移動し、爪クラッチ33の爪
32と駆動軸8の爪32′との噛合いが外れ、減速歯車
機構3の出力軸18の回転は駆動軸8に伝達されなくな
る。
従って、締付トルクの増大に伴なって、駆動軸8は減速
され、一方向クラッチ6の内筒37の回転が外筒360
可転より遅くなると一方向クラッチ6が作動し、不思議
歯車機構4の中空出力軸28と駆動軸8は一体となって
回転し、原動機2の回転は減速歯車機構3、不思議歯車
機構4、一方向クラッチ6及び駆動軸8を介してソケッ
ト9に伝達されソケット9に嵌合されたボルト・ナンド
を低速高トルクで締付ける。
このボルト・ナンドの締付トルクが所定の締付トルクに
達した時点又はボルト・ナンドの回転角が所定の回転角
に達した時点を検出して、原動機2を停止させればこボ
ルト・ナツトを所定の締付トルク又は所定の回転角で締
付けることがセきろ。
この場合、原動機2の無負荷回転数を20、OOOrp
m、減速歯車機構3の減速比を20、不思議歯車機構4
の減速比を100とすると、減速歯車機構3の出力軸1
8の回転数は1.00Orpm 、不思議歯車機構4の
中空出力軸28の回転数は10rpm となり、高速低
トルク締付けの場合の作業速度をインパクトレンチ相当
又はそれ以上とすることができる。
次に、ボルト・ナンドを弛める場合について説明する。
ナツトライナ1を動力源に接続し、ソケット9を弛める
べきボルト・ナンドに嵌合させ、原動機2をボルト・ナ
ンドを締付けろ場合の回転力向と逆方向に回転するよう
に設定してスイッチ11を入れると、原動機2は起動し
、その回転は減速歯車機構3、出力軸18、第1クラツ
チ5、駆動軸8を介してソケット9に伝達され、ソケッ
ト9に嵌合されたボルト・ナツトを反時計方向に回転さ
せ、ボルト・ナンドを弛めようとするが、ボルト。
ナツトの初期の弛めトルクが太きいと、第1クラツチ5
が既述のようにして遮断され、減速歯車機構3の出力軸
18の回転は、駆動軸8及びソケット9に伝達されず、
駆動軸8及びソケット9は停虚した11となる。
従って、原動機20回転は減速歯車機構3、不思議歯車
機構4及び中空出力軸28を介して、一方向クラッチ6
の外筒36に伝達され、外筒36を反時計方向に回転さ
せる。
従って、既述のように、第3図において、外筒36が矢
印46′の方向に回転する場合に相当することになるの
で、外筒36と内筒3γは一体になるように係合できず
、外筒36の回転、即ち出力中空軸28の回転は、内筒
3T、即ち駆動軸8及びソケット9に伝達されないので
、ボルト・ナンドを弛めることはできない。
そこで、第2クラツチ7のピン50のつ1み5Tを手で
把持して、ピン50を操作環51と共に、溝穴60又は
60′の垂直部61又は61′に沿って移動させで、ピ
ン50の軸部58と係合している爪クラッチ48を上方
に移動させ、爪クラッチ48の爪52′を、回転してい
る中空出力軸28の爪52と噛合わせ、ピン50のつ曾
み57を溝穴60又は60′の水平部62又は62′の
方向に移動させれば、爪52′と爪52を噛合った状態
に保持することができる。
従って、原動機2の回転は減速歯車機構3、不思議歯車
機構4、第2クラツチ7を介して駆動軸8及びソケット
9に伝達され、ソケット9に嵌合されたボルト・ナンド
を低速高トルクで弛めることができろ。
なお、この場合、ピン5QJ’!、l1lJ転する爪ク
ラッチ48の胴部53に設けられた溝56を介して、溝
穴60.60’の水平部62.62’17’)向って右
端に押し付けられ5垂直部61.61’の力に押し戻さ
れることな(、爪52′と爪52の噛合いを確実に保持
することができる。
以上のように、本考案の2段変速機構を有するナツトラ
ンナは、高い減速比を得ることができろ不思議歯車機構
を使用しているので、ボルト・ナンドを締付ける場合、
高速低トルク締付けと低速高トルク締付けの場合の高速
と低速の回転数の比を大きく摩ることができ、インパク
トレンチと相当以上の作業速度及び作業能率を得ること
ができる。
また、従来の2段自動変來機構を有するナツトランナで
はできなかったボルト・ナンドの弛め作業を、第2クラ
ツチを用いて、不思議歯車機構の中空出力軸と駆動軸を
連結し、低速高トルクを駆動軸に伝達することにより行
なうことができろ等、その効果は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例い要部断面正面図、第2図は
第1図のA矢視図の拡大図、第3図は第1図のB−B断
面図、第4図は第1図のC−C断面図、第5図は第1図
のD矢視図、第6図は第1図のE矢視図である。 1・・・ナンドランナ、2・・・原動機、3・・・減速
歯車機構、4・・・不思議歯車機構、5−・・第1クラ
ツチ、6・・・一方向クラッチ、7・・・第2クラツチ
、8・・・駆動軸、9・・・ソケット、18・・・出力
軸、19・・・太陽歯車、26・・・固定内歯車、2T
・・・可動内歯車、28・・・中空出力軸、29・・・
軸、30・・・ローラ、331・・・カムリング、32
.32’、52.52’・・・爪、33.48・・・爪
クラッチ、50・・・ピン、51・・・操作環、60.
60’−・・溝穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 正逆転可能な原動機と、前記原動機の正転時の回転力を
    減速歯車機構及び第1クラツチを介してボルト・ナツト
    回転用ソケットを取付けた駆動軸に伝達する機構と、前
    記原動機の正転時の回転力が所定値に達すると、自動的
    に前記第1クラツチが切れ、前記原動機の正転時の回転
    力を前記減速歯車機構、不思議歯車機構及び一方向クラ
    ッチを介して前記駆動軸に伝達する機構と、前記原動機
    を逆転させた時の回転力を前記減速歯車機構、前記不思
    議歯車機構及びこの不思議歯車機構の中空出力軸と前記
    駆動軸の間に設けられた第2クラツチを介して前記駆動
    軸に伝達することを特徴とするナツトランナ。
JP11347480U 1980-08-12 1980-08-12 ナツトランナ Expired JPS5938998Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11347480U JPS5938998Y2 (ja) 1980-08-12 1980-08-12 ナツトランナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11347480U JPS5938998Y2 (ja) 1980-08-12 1980-08-12 ナツトランナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5738768U JPS5738768U (ja) 1982-03-02
JPS5938998Y2 true JPS5938998Y2 (ja) 1984-10-30

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JP11347480U Expired JPS5938998Y2 (ja) 1980-08-12 1980-08-12 ナツトランナ

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