JPH09286353A - 自動車ボディの発泡体充填部の構造 - Google Patents

自動車ボディの発泡体充填部の構造

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JPH09286353A
JPH09286353A JP12268696A JP12268696A JPH09286353A JP H09286353 A JPH09286353 A JP H09286353A JP 12268696 A JP12268696 A JP 12268696A JP 12268696 A JP12268696 A JP 12268696A JP H09286353 A JPH09286353 A JP H09286353A
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JP
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foam
foaming
foaming material
filled
hole
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JP12268696A
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English (en)
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Takabumi Nishiii
高文 西飯
Yasuhiro Uno
靖鴻 鵜野
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車ボディの発泡体充填部へ発泡体を充填
する際に、発泡体充填部内への発泡体の充填状態を、発
泡原料の漏出を生じることなく、簡単かつ確実にしかも
経済的な方法で知ることができ、自動車ボディ発泡体充
填部の強度や断熱性さらには遮音性ならびに制振性を確
実に向上させる。 【解決手段】 自動車ボディの中空骨格部11に発泡体
充填部12を設け、該発泡体充填部に発泡原料19を注
入し発泡させることにより発泡体を充填するようにした
自動車ボディの発泡体充填部において、前記発泡体充填
部の端部付近の壁面14に孔15を形成し、該孔に、前
記発泡時に発泡体充填部の端部付近に至る発泡体により
押圧されて外方に膨らむ弾性膜体16を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車ボディの発
泡体充填部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車には、補強および遮音など
の点から、ボディの骨格部を中空としている部分があ
る。たとえば、自動車のピラー部Pにおいては、図5の
鎖線のように、上下に長い柱状の空洞21を有する中空
骨格部20となっている。そして、ピラー部Pの強度や
断熱性さらには遮音性および制振性を向上させるため、
前記ピラー部Pに発泡体充填部22を設けその内部をウ
レタンなどの発泡体で充填させることが行なわれる。な
お、前記ピラー部P表面には、最終的にピラーガーニッ
シュが取り付けられて、表面の装飾がなされる。
【0003】前記ピラー部Pの壁面には発泡体充填部2
2の底部所定位置に通じる発泡原料注入口23が設けら
れており、発泡原料注入機のノズルNから、前記注入口
23を介して前記発泡体充填部22内に発泡原料が注入
される。前記発泡体充填部22内への発泡原料の充填量
は車種や発泡体の種類などによって種々に異なるので、
発泡体充填部22の端部所定の位置まで充填が完了した
かどうかを、車体ごとに確認する必要がある。また、発
泡体充填部22の内部形状や注入時の外部環境によって
発泡原料の流れ(発泡体の充満状態)が変化するため、
前記発泡体充填部22内全体に確実にかつ充分に発泡体
を充填できないことがあり、車両の当該部分の強度や遮
音など目的とする特性が得られないという問題がある。
そのため、前記ピラー部Pの所定位置に、発泡体充填部
22内の発泡体の充填状況が確認できる検査用の孔を設
けることが提案されている(特開平1−141182号
公報)。
【0004】しかしながら、この構造では、前記発泡体
充填部22内に充満した発泡体が前記検査用の孔から溢
れて前記発泡体充填部内に充填する充分な発泡体量が不
足するおそれがある。そのため、前記ピラー部に透明な
窓を設けて発泡体の充填量を確認するようにしたり、ピ
ラー部の所定位置に小孔を設け発泡体が小孔まで充填さ
れると前記小孔からわずかに吹き出すようにした構造が
知られている。
【0005】しかるに、前者の構造では、作業者が窓か
ら中を覗いて充填量を確認しなければならないので面倒
であった。また、後者の方法では、小孔から発泡体が多
量に吹き出すことがあり、前記した構造と同様に、発泡
体充填部内の発泡体量が不足するという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明はかかる問題
点を解決するために提案されたものであって、自動車ボ
ディの発泡体充填部へ発泡体を充填する際に、発泡体充
填部内への発泡体の充填状態を簡単かつ確実にしかも経
済的な方法で知ることができ、自動車ボディ発泡体充填
部の強度や断熱性さらには遮音性ならびに制振性を確実
に向上させることのできる構造を提供しようとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
自動車ボディの中空骨格部に発泡体充填部を設け、該発
泡体充填部に発泡原料を注入して発泡させるようにした
発泡体充填部の構造において、前記発泡体充填部の端部
付近の壁面に孔を形成し、該孔に、前記発泡時の発泡体
により押圧されて外方に膨らむ弾性膜体を設けたことを
特徴とする自動車ボディの発泡体充填部の構造に係る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明に一実施例における
発泡体の充填時を示す自動車ピラー部の縦断面図、図2
は弾性膜体の一例を示す斜視図、図3はそのA−A断面
図、図4は同実施例における発泡体充填完了時を示す縦
断面図である。
【0009】この発明にあっては、発泡体充填部に注入
された発泡原料が発泡する際、発泡体充填部の端部付近
の孔に設けられた弾性膜体が、発泡体充填部の端部付近
まで充満した発泡体により押圧されて膨らむので、発泡
体充填部の端部まで発泡体が正しく充填されたのを目視
で確実に知ることができる。また、前記発泡体充填部の
孔を弾性膜体で塞いだ状態で発泡体の充填状態を確認で
きるため、発泡体(発泡原料)が漏出することなく、発
泡体充填部内に発泡体を確実に充填することができる。
したがって、自動車ボディ強度や断熱性および遮音性を
確実に向上させることができるのみならず、原料の無駄
を生じるおそれがない。
【0010】この発明の構造は、先に図5で説明したよ
うな、自動車のピラー部Pなどのような中空骨格部20
に設けられた発泡体充填部22内に、発泡原料を注入し
て発泡させることにより発泡体を充填するようにした自
動車ボディの発泡体充填部に好適に用いられる。図1に
その例を示す。符号11はピラー部の中空骨格部、12
は発泡体充填部、13は発泡原料注入口である。
【0011】発泡体充填部12は、前記中空骨格部11
内の所定位置に設けられた仕切られた空間で、その壁面
14に孔15が形成されている。なお、この実施例の発
泡体充填部12は、上下端の閉じられたものからなる
が、上端については、解放状態の場合もある。この孔1
5は、次に述べる弾性膜体16が取り付けられて、発泡
体充填部12内に充填された発泡体の充填状態を外部か
ら確認するためのものである。この孔15の大きさは、
発泡体充填部12の大きさなどにより適当とすることが
でき、本実施例では直径が約16mmである。また、前
記孔15の位置は、前記発泡体充填部12の端部まで確
実に発泡体が充填されたかどうかを確認できるようにす
るため、前記発泡原料注入口13から離れた発泡体充填
部12端部の壁面14に設けることが好ましい。あまり
発泡原料注入口13に近いと、発泡体充填部12の端部
まで発泡体が充填されたかどうかが確認しにくいからで
ある。
【0012】弾性膜体16は、発泡体が発泡体充填部1
2の端部付近まで充填された際に発泡体の圧力により押
圧されて外方へ膨らむことにより、発泡体の充填状態を
中空骨格部11の外側から確認可能にするもので、図2
および図3に示すような円板状に形成され、その端縁に
沿って前記孔15との取付部17を有するキャップ状の
ものからなる。前記弾性膜体16はゴムなどからなり、
孔15を覆うことのできる大きさに形成される。また、
その厚みは、発泡体充填部12内で反応し膨張する発泡
体の圧力で弾力的に変形可能な程度とされ、用いられる
発泡原料の種類に応じて適当に決定される。たとえば、
発泡原料がポリウレタン発泡原料の場合、その発泡圧は
一般的に約0.5〜3.0kg/cm2 であるため、そ
の圧力で弾性変形するものとされる。本実施例では0.
2〜0.3mm厚のゴムからなる。
【0013】取付部17は、当該取付部17を含む弾性
膜体16の大きさが、前記孔15よりも大となるように
形成され、その厚みは、孔15が設けられている中空骨
格部11の壁面14の厚みよりも大とされる。前記取付
部17の外周面には、前記孔15の内周縁と嵌合可能な
幅および深さに形成された溝部18が設けられている。
本実施例では、前記取付部17の厚みは約8mmに形成
され、その略中央部分に、幅1.5mmで深さ3.5m
mの溝部18が設けられている。
【0014】前記弾性膜体16は、当該弾性膜体16お
よびその取付部17を屈曲変形させて前記溝部18を孔
15の内周縁に嵌着することにより、当該孔15を塞い
で取り付けられる。なお、この弾性膜体16の取付部1
7の弾力性により、溝部18が前記孔15の内周縁に密
着するので、内部の発泡体が外へ漏れ出すということは
ない。
【0015】この構造によれば、まず、前記中空骨格部
内11の発泡体充填部12に、発泡原料注入口13を介
して発泡原料19が注入される。前記発泡体充填部12
内に注入された発泡原料19は、発泡反応により体積膨
張して発泡体充填部12内に充満し、当該発泡体充填部
12の端部付近に設けられた前記孔15の位置に至る。
その際、前記孔15には、発泡体の発泡圧により押圧さ
れて外方に膨らむ程度の厚みに形成された弾性膜体16
が取り付けられているため、発泡体が前記弾性膜体16
の位置まで充填されると、前記弾性膜体16が発泡体の
発泡圧により内側から押圧される。それによって前記弾
性膜体16が外方へ膨らむので、該弾性膜体16を外し
て発泡体充填部12内を覗かなくても発泡体が発泡体充
填部12の端部付近まで充填されたことが外側からはっ
きり確認される。この例では、発泡体充填部12内に注
入された発泡原料19がポリウレタン発泡原料であっ
て、発泡体が発泡体充填部12の端部付近まで充填され
た際には、弾性膜体16が約5mm外方へ膨らんで、発
泡体充填部12の発泡体の充填状況を明らかに知ること
ができた。
【0016】なお、前記弾性膜体16に、その膨出によ
って作動するリミットスイッチを設けておけば、発泡体
の充填状態の検出を自動的にかつ確実に行なうことがで
きる。
【0017】また、前記実施例においては、発泡原料充
填部が上下方向に伸びている場合について示したが、本
発明は、それに限られず、水平方向や斜めに伸びる発泡
原料充填部に対しても適用できる。その場合、孔および
弾性膜体は、発泡原料充填部の水平方向端部あるいは斜
め方向端部に設けられる。
【0018】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
構造にあっては、中空骨格部に設けられた発泡体充填部
の端部付近に孔を設け、前記孔に発泡体により押圧され
て外方へ膨らむ弾性膜体が設けられているので、発泡体
の充填時に発泡体充填部内の発泡体を外部に漏出させる
ことなくその発泡状況を簡単かつ確実に知ることができ
る。したがって、発泡原料の漏出による無駄がなく、発
泡体を発泡体充填部内に充分に充填することができるの
で、自動車ボディの中空骨格部の強度、断熱性、遮音性
および制振性を高めることができる。また、この弾性膜
体には、公知のゴムキャップなどを用いることができる
ので、極めて経済的に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における発泡体の充填時を
示す自動車ピラー部の縦断面図である。
【図2】弾性膜体の一例を示す斜視図である。
【図3】そのA−A断面図である。
【図4】同実施例における発泡体充填完了時を示す縦断
面図である。
【図5】自動車ボディの中空骨格部の一例であるピラー
部の斜視図である。
【符号の説明】
10 自動車ボディ 11 中空骨格部 12 発泡体充填部 13 発泡原料注入口 14 壁面 15 孔 16 弾性膜体 19 発泡原料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車ボディの中空骨格部に発泡体充填
    部を設け、該発泡体充填部に発泡原料を注入して発泡さ
    せるようにした発泡体充填部の構造において、 前記発泡体充填部の端部付近の壁面に孔を形成し、該孔
    に、前記発泡時の発泡体により押圧されて外方に膨らむ
    弾性膜体を設けたことを特徴とする自動車ボディの発泡
    体充填部の構造。
JP12268696A 1996-04-19 1996-04-19 自動車ボディの発泡体充填部の構造 Pending JPH09286353A (ja)

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JP (1) JPH09286353A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021041840A (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 株式会社Subaru 車両パネル構造およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021041840A (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 株式会社Subaru 車両パネル構造およびその製造方法

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