JPH07285138A - 表皮付き発泡体を表面に有するプラスチック成形品およびその製造方法 - Google Patents

表皮付き発泡体を表面に有するプラスチック成形品およびその製造方法

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JPH07285138A
JPH07285138A JP6102266A JP10226694A JPH07285138A JP H07285138 A JPH07285138 A JP H07285138A JP 6102266 A JP6102266 A JP 6102266A JP 10226694 A JP10226694 A JP 10226694A JP H07285138 A JPH07285138 A JP H07285138A
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    • B29C44/14Incorporating or moulding on preformed parts, e.g. inserts or reinforcements the preformed part being a lining

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発泡体の厚みを薄くできる等デザイン上の制
約が少なく、しかも相手物品への取付け後の美感にも優
れる表皮付き発泡体を有するプラスチック成形品を提供
する。 【構成】 コア11は表皮付き発泡体21の取付け部位
の縁部に表裏面を貫通するコア貫通孔12を有し、一方
前記表皮付き発泡体21は、表裏面を貫通する表皮貫通
孔29を有する縁部が断面ほぼコの字形に裏面側へ折り
曲げられて、前記表皮貫通孔がコア貫通孔に位置合わせ
されて縁部表面が前記コアの表面に当接した表皮27
と、前記表皮とコア間を満たして表皮およびコアに接着
するとともに、一部が前記表皮貫通孔または切り欠きを
通ってコア貫通孔に嵌まる係止部25になった発泡体2
3とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コアの表面に表皮付
き発泡体を有するプラスチック成形品およびその製造方
法に関する。なお、「コアの表面」の語句は、プラスチ
ック成形品の表面側にあるコアの片面を言い、一方「コ
アの裏面」の語句は、プラスチック成形品の裏面側にあ
るコアの片面を言う。
【0002】
【従来の技術】自動車のインストルメントパネルなどの
プラスチック成形品にあっては、図8に示すように、コ
ア61の一部に設けた凹部63に表皮付き発泡体67を
設けたもの(部分的に表皮付き発泡体を設けたもの)、
あるいは図9に示すようにコア71の周囲に側壁72を
立設して、その側壁72により包囲された凹部73に表
皮付き発泡体77を設けたもの(全面に表皮付き発泡体
を設けたもの)が知られている。符号64,74は表
皮、65,75は発泡体である。
【0003】しかし、前記のプラスチック成形品にあっ
ては、コアに凹部の側壁62,72が必要なため、デザ
イン上制約を受ける問題がある。さらに、後者のように
全面に表皮付き発泡体77を設けたものにあっては、プ
ラスチック成形品を相手物品に取り付けた際に、相手物
品と表皮付き発泡体間にコアの側壁72が介在するた
め、その側壁72により美感が損なわれる問題もある。
【0004】また、前記プラスチック成形品の製造方法
として、図10に示すように、縁部を裏面側へほぼL字
形に折り曲げた表皮84を下型93の型面に配置し、一
方前記表皮が嵌まる大きさの凹部83を形成したコア8
1を上型91の型面に配置して、前記表皮84とコア8
1間に注入した発泡原料Pを発泡させる方法がある。そ
の製造方法においては、発泡原料Pの発泡圧により、表
皮の折り曲げ縁部85をコアの凹部の側壁82内面に圧
着して表皮の折り曲げ縁部85をシールする。。
【0005】しかし、前記の方法においては、シール部
が発泡体の側面部分になるため、シール性を高めようと
すると、発泡体の厚みを充分大きくして、表皮の折り曲
げ縁部85とコアの凹部の側壁82内面との密着面積を
大にする必要がある。そのため、発泡体部分の厚みを薄
くできない問題がある。さらに、前記シール性の点から
コアの凹部の側壁82を充分高くする必要があるため、
これによってもデザイン上制約を受ける問題がある。
【0006】また、表皮は縁部の端が開放端になってい
るため、上型と下型を閉じる際に表皮の縁部の端がコア
の凹部の側壁と干渉して皺になったり、干渉しない場合
でも自重により内側へ垂れ易く、発泡成形時に不良を生
じ易い。さらに、発泡原料の発泡ガス等が、表皮とコア
の凹部間に閉じ込められて発泡体にボイド(空気溜ま
り)等の不具合を生じ易い問題もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、前
記の点に鑑みなされたもので、発泡体部分の厚みを薄く
できる等デザイン上の制約が少なく、しかも相手物品へ
の取付け時の美感にも優れる表皮付き発泡体を有するプ
ラスチック成形品と、その成形品をボイド等の不具合な
く、閉型時に表皮の縁部がコアと干渉して皺等になら
ず、しかも容易に製造できる方法を提供しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、コアの表
面に表皮付き発泡体を有するプラスチック成形品におい
て、前記コアは表皮付き発泡体の取付け部位の縁部に表
裏面を貫通するコア貫通孔を有し、一方前記表皮付き発
泡体は、表裏面を貫通する表皮貫通孔または切り欠きを
有する縁部が断面ほぼコの字形に裏面側へ折り曲げられ
て、前記表皮貫通孔または切り欠きがコア貫通孔に位置
合わせされて前記縁部表面が前記コアの表面に当接した
表皮と、前記表皮とコア間を満たして表皮およびコアに
接着するとともに、一部が前記表皮貫通孔または切り欠
きを通ってコア貫通孔に嵌まる係止部になった発泡体と
からなることを特徴とする。
【0009】第二の発明は、下型の型面に表皮を、また
上型の型面にコアを配置して、前記表皮とコア間に注入
した発泡原料を発泡させて表皮およびコアと一体に発泡
体を形成することにより、表皮付き発泡体を表面に有す
るプラスチック成形品を製造する方法において、前記表
皮は表裏面を貫通する表皮貫通孔または切り欠きを有す
る縁部が、断面ほぼコの字形に表皮裏面側へ折り曲げら
れた形状からなり、一方前記コアは表皮付き発泡体取付
け部位の縁部に表裏面を貫通するコア貫通孔が設けられ
てなり、前記表皮貫通孔または切り欠きとコア貫通孔と
の位置を合わせるとともに表皮の折り曲げ縁部表面がコ
アの表面に当接するようにして前記表皮を下型の型面に
配置し、また前記コアを上型の型面に配置して、前記表
皮とコア間で発泡原料を発泡させることを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明の表皮付き発泡体を有するプラスチッ
ク成形品は、表皮付き発泡体が嵌まる凹部をコアに設け
る必要がないため、デザインの自由度が高くなる。ま
た、このプラスチック成形品を相手物品に取り付ける際
には、前記凹部の側壁が存在しないため、表皮付き発泡
体と相手物品との間を密着させることができ、美感が向
上する。さらに、表皮とコア間にある発泡体が表皮裏面
とコア表面に接着し、かつ発泡体の一部が係止部となっ
てコアおよび表皮縁部の貫通孔に嵌まっているため、表
皮付き発泡体の外れ、浮き上がりの恐れがない。
【0011】一方、製造方法においては、表皮の縁部が
ほぼコの字形に折り曲げられているため、L字形に折り
曲げられたものと比べて表皮縁部の形状保持性が高くな
っており、上型と下型を閉じる際に表皮の縁部が自重で
垂れ下がったりすることがない。さらに、表皮の縁部が
配置されるコアの部分には凹部の側壁が存在しないた
め、閉型時にコアと表皮の縁部が干渉する恐れがなく、
表皮の縁部に皺等を生じることがない。
【0012】また、表皮とコア間に注入された発泡原料
の発泡圧により、表皮の縁部がコアの内面に圧着して成
形品の裏面側でシールする。したがって、従来のように
発泡体の側面がシール部とならないため、表皮付き発泡
体の厚みを薄くしてもシール性が低下することがない。
そして、発泡原料から発生した発泡ガスや閉型時に表皮
とコア間に閉じ込められた空気は、表皮の縁部とコアに
形成された貫通孔を通って外へ放出されるため、発泡体
にボイド等の不具合を生じるのが防止される。
【0013】さらに、前記発泡原料は発泡により表皮と
コア間に充満した後、前記表皮とコアの貫通孔に侵入す
る。そして、前記発泡原料は、その自己接着性により表
皮とコアに接着し、硬化して表皮付き発泡体になり、ま
た前記貫通孔に侵入した発泡原料は発泡体の係止部を形
成する。その結果、表皮付き発泡体がコアに確実に固着
される。
【0014】なお、コア貫通孔が位置する上型の型面部
分に、発泡ガスの逃がし用凹部または凹溝を設けた場合
には、発泡ガス等が一層逃げやすくなって、ボイド等の
発生を効率良く防止できる。
【0015】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の一実施例に係る表皮付き発泡
体を表面に有するプラスチック成形品の断面図、図2は
その要部の拡大断面図、図3は表皮の貫通孔と切り欠き
の例を示す平面図、図4はこの発明の製造実施例の表皮
およびコアの配置時を示す断面図、図5はその製造時の
発泡原料注入後を示す成形型の断面図、図6はその部分
拡大断面図、図7は発泡終了後を示す成形型の部分拡大
断面図である。
【0016】図1および図2に示す表皮付き発泡体を表
面に有するプラスチック成形品10は、自動車のインス
トルメントパネルに用いられるもので、コア11の表面
全面に表皮付き発泡体21が設けられている。なお、以
下の説明ではインストルメントパネルを例にして説明す
るが、この発明の成形品および製造方法はインストルメ
ントパネルに限るものではなく、用途に応じて各種の成
形品に適用される。また、コアの表面全面に表皮付き発
泡体を設けたものに限定されるものではなく、表皮付き
発泡体を部分的に設けたものについても適用される。
【0017】前記コア11はABS樹脂等の硬質プラス
チック、あるいは繊維強化プラスチック等のような形状
保持性の高いプラスチックからなり、前記表皮付き発泡
体21の取付け部位の縁部、この実施例ではコア11の
縁部に表裏面を貫通するコア貫通孔12が所定間隔で形
成されている。このコア貫通孔12は、後記する発泡体
の係止部が嵌まる部分であり、またこの成形品の成形時
に前記係止部を形成するとともに、発泡原料の発泡ガス
を逃がすためのものである。
【0018】なお、コア貫通孔12の大きさおよび数
は、発泡ガス等の逃がし、発泡原料の侵入および漏出を
適量にして、形成される発泡体にボイド、欠肉を起こさ
ない大きさおよび数とされ、用いる発泡原料の配合等に
応じて定められる。通常、0.5〜2.5mm程度の孔
が150〜200mm間隔で設けられる。また、この実
施例のコア11は、縁部が表面側(表皮付き発泡体側の
面)に段差を設けて薄くされており、その薄肉部13
に、後記する表皮27の縁部が配置される。これによ
り、表皮27の縁部と、その縁部に隣接するコア11の
表面の高さをほぼ等しくして、発泡成形時に発泡原料が
表皮27の縁部端面に衝突して発泡原料の流れが阻害さ
れたり、前記衝突により表皮27の縁部がさらに内側へ
折り曲げられるのを、確実に防止している。
【0019】表皮付き発泡体21は、発泡体23と、そ
の発泡体23の表面および側面を覆う表皮27とよりな
り、コア11の表面に固着されている。前記発泡体23
はポリウレタンフォーム等からなり、前記コア貫通孔1
2および後記する表皮貫通孔29に嵌まってコア11裏
面に接着してなる発泡体係止部25を、突起状に有して
いる。この発泡体23は、表皮27とコア11表面間で
発泡成形されたもので、発泡成形時の自己接着力により
コア11の表面および表皮27の裏面と接着し、かつ前
記コア貫通孔12に係止部25が係止することにより確
実に固着されている。
【0020】表皮27は、縁部28がほぼコの字形に表
皮裏面側へ折り曲げられていて、前記発泡体23の表
面、側面および裏面の縁を覆って発泡体23に接着され
ている。また、表皮の縁部28には、前記コア貫通孔1
2の位置に合わせて表皮の表裏面を貫通する表皮貫通孔
29が形成され、発泡体の係止部25が嵌まっている。
図3の(ア)図に前記表皮貫通孔29の一例の平面図を
示すが、貫通孔29は円形に限られない。また、表皮貫
通孔29に代えて図3の(イ)図に示すように表皮の縁
部28の端から切り欠き29aを設けてもよい。なお、
表皮27の材質は、種々のものが用いられるが、通常、
プラスチックレザー、あるいはファブリック裏面にプラ
スチックフィルム等が積層された不透液性のものが用い
られる。
【0021】このような構成からなる前記成形品10
は、表皮付き発泡体21の外周に、従来存在していたコ
アの凹部の側壁が存在しないため、表皮付き発泡体のデ
ザインの自由度が高い。さらにこの成形品を相手物品に
取り付ける際には、前記コアの凹部の側壁が存在しない
ために、表皮付き発泡体21の側面を相手物品に密着さ
せることができ、表皮付き発泡体21と相手物品との境
界部分の外観が良好となる。
【0022】次に前記成形品の製造方法の実施例につい
て説明する。図4ないし図7はその製造時を示す断面図
である。なお、前記と同一のものについては同一符号を
付した。まず、図4に示すように、表皮付き発泡体の取
付け部位の縁部にコア貫通孔12を有する前記コア11
を上型31の型面に、また縁部28が裏面側へほぼコの
字形に折り曲げられて表皮貫通孔29の形成された前記
表皮27を、下型33の型面に配置する。符号40は発
泡原料注入ノズルである。
【0023】この実施例では、コア11と上型31に発
泡原料注入口14、32が設けられている。また、上型
31の型面には、コア貫通孔12が位置することなる部
分にガス逃がし用の凹溝34が形成されている。この凹
溝34は、コア貫通孔12各々を連通させるように連続
に形成されている。また凹溝34に代えて、コア貫通孔
12各々に対応する凹部を、連続させることなく独立し
て形成してもよい。これらの凹溝34または凹部は、発
泡ガスがコア貫通孔12を通ってコア11の裏面側へ逃
げ易いようにするとともに、発泡時にコア貫通孔12に
侵入した発泡原料がこの凹溝34または凹部でコア11
裏面側へ広がって、アンカー効果を有する係止部25を
形成できるようにする。
【0024】前記コア11および表皮27の配置時、表
皮27は裏面側を上向きにし、一方、コア11は、表面
側を下向きにするとともに、コア貫通孔12が上型31
の前記凹溝34位置になるようにし、かつ上型31と下
型33の閉型時に表皮貫通孔29とコア貫通孔12が連
通するように配置される。なお、コア11の配置は、あ
らかじめコア11の裏面に取り付けておいたクリップ
(図示せず)等を、上型31の型面に設けたクリップ嵌
着孔(図示せず)に嵌める等により行なう。
【0025】続いて、図5に示すように上型31と下型
33を閉じる。この閉型により、前記表皮27の縁部2
8表面がコア11の表面に当接して、表皮貫通孔29、
コア貫通孔12および上型31型面の凹溝34が連通す
る。また、この閉型時、表皮の縁部28はほぼコの字形
に折り曲げられていて形状保持性が高いため、表皮の縁
部28が内側へ垂れ下がったり、皺になることが少な
い。なお、表皮の縁部28が多少垂れ下がっることがあ
っても、次に示す発泡圧により押し上げられてコア11
に圧着するためほとんど問題にならない。
【0026】そして、注入ノズル40から表皮27とコ
ア11間にポリウレタン原料等の発泡原料Pを注入す
る。注入された発泡原料Pは、図6に示すように表皮2
7とコア11間で発泡し、その際増大する発泡圧により
表皮27の縁部28をコア11の表面に圧着してシール
する。また、発泡原料Pから発生する発泡ガス、および
閉型時に表皮27とコア11間に閉じ込められた空気
は、表皮貫通孔29、コア貫通孔12を通って上型31
型面の凹溝34へ逃げる。さらに、発泡により表皮27
とコア11間に充満した発泡原料Pは、図7に示すよう
に表皮貫通孔29、コア貫通孔12を通って上型31型
面の凹溝34へ漏出する。この際の漏出量は、表皮27
とコア11間の発泡原料が不足しないよう、あらかじめ
用いる発泡原料の粘度等に応じて表皮貫通孔29、コア
貫通孔12の大きさ、数等が決定されている。
【0027】前記発泡原料Pは、その後硬化して自己接
着性により表皮27およびコア11と一体になった発泡
体23を形成し、また前記表皮貫通孔29およびコア貫
通孔12に侵入した部分が発泡体の係止部25となる。
その後、上型31を下型33から離して成形品を脱型す
れば、前記図1および図2に示した成形品10と同様の
成形品が得られる。
【0028】なお、前記実施例では、閉型状態で発泡原
料を注入するクローズド注入法により成形品を製造した
が、上型と下型を開いた状態で発泡原料を注入し、その
後閉型するオープン注入法によってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
よれば、表皮付き発泡体の周囲にコアの凹部の側壁が存
在しないためデザインの自由度が高く、また相手物品へ
の取付け時にその側壁の介在により美感が損なわれる恐
れがない。また、表皮の縁部に形成された表皮貫通孔お
よびコアに形成されたコア貫通孔に発泡体の係止部が嵌
まるとともに、その発泡体がコアおよび表皮と接着して
いるため、表皮付き発泡体の外れ、浮き上がりもない。
【0030】一方、その製造方法においては、成形品の
裏面側で表皮の縁部を発泡圧によりコアに圧着して表皮
の縁をシールするため、成形品の表面側には発泡原料の
漏出がなく、成形品の表面外観が良好となる。しかも、
成形品の裏面側でシールするため、表皮付き発泡体の厚
みを薄くすることができ、デザインの自由度が一層高ま
る。さらに、成形品の裏面側となる表皮の縁部に形成し
た表皮貫通孔およびコアに形成したコア貫通孔を通っ
て、発泡ガスが表皮とコア間から外部へ逃げるため、発
泡体にボイドを生じず、良好な成形品が得られる。
【0031】また、表皮付き発泡体をコアの表面全面に
設けることも、部分的に設けることもできる利点があ
る。その上、表皮付き発泡体の成形と同時にコアとの一
体化を行なうため、後工程により表皮付き発泡体をコア
に組み付ける必要がなく、きわめて作業が容易で、安価
に成形品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る表皮付き発泡体を表
面に有するプラスチック成形品の断面図である。
【図2】その要部の拡大断面図である。
【図3】表皮貫通孔または切り欠きの例を示す平面図で
ある。
【図4】この発明の製造方法の一例における表皮および
コア配置時を示す断面図である。
【図5】その製造時の発泡原料注入後を示す成形型の断
面図である。
【図6】その部分拡大断面図である。
【図7】発泡終了後を示す断面図である。
【図8】従来品を示す断面図である。
【図9】従来品の他例を示す断面図である。
【図10】従来の製造方法を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10 成形品 11 コア 12 コア貫通孔 21 表皮付き発泡体 23 発泡体 25 係止部 27 表皮 29 表皮貫通孔 31 上型 33 下型 34 凹溝 P 発泡原料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアの表面に表皮付き発泡体を有するプ
    ラスチック成形品において、 前記コアは表皮付き発泡体の取付け部位の縁部に表裏面
    を貫通するコア貫通孔を有し、 一方前記表皮付き発泡体は、表裏面を貫通する表皮貫通
    孔または切り欠きを有する縁部が断面ほぼコの字形に裏
    面側へ折り曲げられて、前記表皮貫通孔または切り欠き
    がコア貫通孔に位置合わせされて前記縁部表面が前記コ
    アの表面に当接した表皮と、前記表皮とコア間を満たし
    て表皮およびコアに接着するとともに、一部が前記表皮
    貫通孔または切り欠きを通ってコア貫通孔に嵌まる係止
    部になった発泡体とからなることを特徴とする、表皮付
    き発泡体を表面に有するプラスチック成形品。
  2. 【請求項2】 下型の型面に表皮を、また上型の型面に
    コアを配置して、前記表皮とコア間に注入した発泡原料
    を発泡させて表皮およびコアと一体に発泡体を形成する
    ことにより、表皮付き発泡体を表面に有するプラスチッ
    ク成形品を製造する方法において、 前記表皮は表裏面を貫通する表皮貫通孔または切り欠き
    を有する縁部が、断面ほぼコの字形に表皮裏面側へ折り
    曲げられた形状からなり、 一方前記コアは表皮付き発泡体取付け部位の縁部に表裏
    面を貫通するコア貫通孔が設けられてなり、 前記表皮貫通孔または切り欠きとコア貫通孔との位置を
    合わせるとともに表皮の折り曲げ縁部表面がコアの表面
    に当接するようにして前記表皮を下型の型面に配置し、
    また前記コアを上型の型面に配置して、前記表皮とコア
    間で発泡原料を発泡させることを特徴とする、表皮付き
    発泡体を表面に有するプラスチック成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、コア貫通孔の位置す
    る上型の型面部分に、発泡ガスの逃がし用凹溝または凹
    部を設けたことを特徴とする、表皮付き発泡体を表面に
    有するプラスチック成形品の製造方法。
JP6102266A 1994-04-15 1994-04-15 表皮付き発泡体を表面に有するプラスチック成形品およびその製造方法 Expired - Fee Related JP2991321B2 (ja)

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