JP2515241Y2 - 異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型 - Google Patents

異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型

Info

Publication number
JP2515241Y2
JP2515241Y2 JP2837591U JP2837591U JP2515241Y2 JP 2515241 Y2 JP2515241 Y2 JP 2515241Y2 JP 2837591 U JP2837591 U JP 2837591U JP 2837591 U JP2837591 U JP 2837591U JP 2515241 Y2 JP2515241 Y2 JP 2515241Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
different hardness
partition plate
mold
cavity
headrest
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2837591U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04115617U (ja
Inventor
暉生 小木曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoac Corp filed Critical Inoac Corp
Priority to JP2837591U priority Critical patent/JP2515241Y2/ja
Publication of JPH04115617U publication Critical patent/JPH04115617U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2515241Y2 publication Critical patent/JP2515241Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、硬さの異なる二以上の
発泡体から枕部が形成された異硬度裸ヘッドレスト用の
発泡成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】異硬度裸ヘッドレストは、枕部に表皮が
被せられて自動車のヘッドレストとして用いられるもの
で、通常、図8に示すように、頭部との接触部10が他部
よりも柔らかい発泡体からなる異硬度部材で構成され、
頭部接触時の感触がソフトになるようにされている。と
ころで本出願人は、先に前記異硬度裸ヘッドレストを容
易に成形でき、しかも異硬度裸ヘッドレストの脱型時に
該ヘッドレストの枕部に破れ等の不具合が生じない発泡
成形型を、特願平2−324146号で提案した。その
発泡成形型は、図9の断面図に示すように、キャビティ
面12の所定部に、所定間隔離れて対向する仕切り板14、
15を設けてキャビティ面を一部区画し、その区画された
キャビティ面12aに所定硬さの発泡体からなる異硬度部
材16を仕切り板14、15で挟着保持しうるようにするとと
もに、その対向する仕切り板14、15を、その先端がキャ
ビティ18内に突出し基部が型分割面20、22に挟着される
ように設けて、該仕切り板14、15が型開き時に基部先端
を中心にして回転しうるようにした構成からなる。な
お、対向する仕切り板は型開き時に少なくとも一つが回
転しうるものであればよい。
【0003】その発泡成形型を用いて行う異硬度裸ヘッ
ドレストの成形は、所定硬さの発泡体からなる異硬度部
材16を仕切り板14、15で挟着して該仕切り板で区画され
たキャビティ面12aに保持し、次にキャビティ18に液状
発泡原料24を注入して異硬度部材16と一体に枕部を発泡
成形し、その後発泡成形型を開け、仕切り板14、15を回
転させて異硬度裸ヘッドレストを取り出すことにより行
う。図中26はインサートである。その際、仕切り板で区
画された成形型のキャビティには仕切り板によりアンダ
ーカット形状が形成されるが、型開き時の仕切り板14、
15の回転によりそのアンダーカット形状が解消されるた
め、異硬度裸ヘッドレストの取り出しが困難になった
り、あるいは異硬度裸ヘッドレストの一部が仕切り板に
引掛って破れる等の不具合を生じることがなく、効率よ
く異硬度裸ヘッドレストを成形できる。また、異硬度部
材16が仕切り板14、15により挟着されるため、液状発泡
原料の注入、発泡時に異硬度部材16に位置ずれを生じる
ことも少ない。
【0004】しかし、その発泡成形型は、耐久性および
精度等の点から金属製とされるのが常であり、また回転
する仕切り板(以下回転仕切り板と記す。)も同様の観
点から金属製とされるため、回転仕切り板基部とそれを
挟着する型分割面とのシールが、硬い平面同志の密着に
よるものとなる。そのため、キャビティ内に注入された
液状発泡原料が発泡してキャビティ内の圧力が増大する
と、回転する仕切り板基部と型分割面との間に僅かな隙
間を生じ、その隙間を通ってキャビティ内のガスがキャ
ビティ外へ逃げ出すようになる。そしてそのガスの流れ
に沿って液状発泡原料が流動して仕切り板14、15と異硬
度部材16縁部との間に侵入し、更には区画されたキャビ
ティ面12aと異硬度部材16表面間にも侵入して、図8に
示す異硬度部材縁部16aおよび表面16bに液状発泡原料
の含浸硬化部を形成するようになる。その結果、その含
浸硬化部により異硬度部材の硬度が所期の値より高くな
って、異硬度裸ヘッドレストにおける頭部接触部のソフ
ト感が所望のものになり難い問題がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】そこで本考案は、前記
の点に鑑み、異硬度裸ヘッドレストの頭部接触部を所望
のソフト感にできる異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型
を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本考案は、キャビティ面の所定部に、所定間隔離れて
対向する仕切り板を設けてキャビティ面を一部区画し、
その区画されたキャビティ面に所定硬さの発泡体からな
る異硬度部材を仕切り板で挟着保持しうるようにすると
ともにその対向する仕切り板の少なくとも一つを、先端
がキャビティ内に突出し基部が型分割面に挟着されるよ
うに設けて、該仕切り板が型開き時に回転しうるように
した異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型において、前記
回転仕切り板の少なくとも異硬度部材側の基部表面を弾
性シール材で被覆したのである。
【0007】
【作用】発泡成形型は、その閉型時に、前記回転仕切り
板の少なくとも異硬度部材側基部表面を被覆する弾性シ
ール材が型分割面により圧縮され、その圧縮された弾性
シール材により回転仕切り板の異硬度部材側基部表面と
型分割面間がシールされる。そのため、異硬度裸ヘッド
レストの成形時に、液状発泡原料の発泡により増大した
キャビティ内圧によって前記回転仕切り板基部と型分割
面との間の間隔が少し広がっても、その広がり分だけ弾
性シール材が復元して回転仕切り板の異硬度部材側基部
表面と型分割面間を相変わらずシールする。したがっ
て、回転仕切り板の異硬度部材側の基部表面と型分割面
間のシールが常に確実になり、キャビティ内のガスがそ
の回転仕切り板と型分割面間を通ってキャビティ外へ流
出することがなくなる。その結果、従来そのガスの流出
に伴って生じていた液状発泡原料の異硬度部材縁部ある
いは表面への含浸硬化が防止される。
【0008】
【実施例】以下本考案の実施例について説明する。図1
は本考案の一実施例にかかる発泡成形型の断面図、図2
はその発泡成形型の一部の斜視図、図3はその発泡成形
型の開いた状態を示す断面図、図4と図5は図3のA部
とB部の拡大断面図、図6および図7は他の実施例の回
転仕切り板を示す図で図3のB部と同一部における拡大
断面図である。
【0009】この実施例の発泡成形型27は、二つの上型
28、30と二つの下型32、34の計四つの分割型から構成さ
れ、内部に製品形状のキャビティ36が形成されている。
なお、38、40、42、44は型分割面である。上型28、30と
下型32、34はヒンジ46、48、50によって開閉可能に連結
されている。二つの上型の分割面38には、インサートの
スティ挿通用の穴52と、発泡原料注入用の穴54が形成さ
れている。一方の下型32には、一組の対向する回転仕切
り板56、58が型分割面40、42に設けられ、またその回転
仕切り板56、58の両端にあって回転仕切り板56、58とほ
ぼ直交する一組の対向する固定仕切り板60、62がキャビ
ティ面64に立設されている。そして、それらの仕切り板
により下型のキャビティ面64の一部が区画され、その区
画されたキャビティ面64aに後記の異硬度部材66が挟着
保持されるようになっている。仕切り板で区画されるキ
ャビティ面64aは、通常異硬度裸ヘッドレストにおける
頭部接触面を形成する部分とされる。また回転仕切り板
56、58は、異硬度部材側の表面が弾性シール材68、70で
被覆された金属板から構成される。その回転仕切り板5
6、58は、基部56a、58aが型分割面にヒンジ72、74で
取り付けられている。そして、型分割面40、42が閉じら
れた際に回転仕切り板の基部56a、58aが型分割面で挟
着されて、回転仕切り板がその先端に近づく程キャビテ
ィ内で互いに近づくように保持され、一方、型開き時に
は回転仕切り板56、58がその先端を互いに遠ざけるよう
にして回転できるようにされている。なお回転仕切り板
は、型構造等によっては対向する仕切り板の一方のみと
し、他方は固定仕切り板としてもよい。弾性シール材6
8、70としては、通常シール材として使用されるゴム、
好ましくはシリコンゴム等の離型性に優れる弾性材が用
いられ、また弾性シール材68、70の金属板表面への固着
は、接着材あるいは焼付け等により行われる。
【0010】なお弾性シール材68、70は、回転仕切り板
の異硬度部材側基部表面と型分割面間をシールするため
のものであるため、必ず前記実施例のように回転仕切り
板56、58の異硬度部材側表面全体を被覆する必要はな
い。すなわち、図6に示す他の実施例における回転仕切
り板76の弾性シール材78のように、回転仕切り板76の少
なくとも異硬度部材側の基部76a表面を覆うものであれ
ばよい。もちろん、図7に示す更に別の実施例における
回転仕切り板80の弾性シール材82のように、回転仕切り
板80の両面全体を覆うものであってもよい。しかし図7
の場合には、異硬度部材側のみならず他側の型分割面も
シールされることになるため、その他側の型分割面から
もキャビティ内のガスが外へ逃げられなくなって回転仕
切り板付近でガス溜りが発生し、そのガス溜りによる欠
肉が異硬度裸ヘッドレストに生じ易くなる。特に、キャ
ビティ内のガスはキャビティ上部に集まり易いため、キ
ャビティ上部に位置する図1の回転仕切り板56について
は異硬度部材側のみに弾性シール材を設け、他側の型分
割面からガスがキャビティ外へ逃げれるようにしてガス
溜りを防止するのが好ましい。一方前記固定仕切り板6
0、62は、成形品である異硬度裸ヘッドレストを発泡成
形型から取り出し易くするため、キャビティにアンダー
カットを形成しないように設けるのが好ましい。
【0011】このようにしてなる前記実施例の発泡成形
型を用いて行う異硬度裸ヘッドレストの成形は、前記従
来技術の説明で述べたのと同様に行う。まず、軟質ポリ
ウレタン発泡体のスラブ等からなる異硬度部材(図1の
二点鎖線で示す66)を回転仕切り板56、58と固定仕切り
板60、62で挟着してそれらの仕切り板で区画されたキャ
ビティ面64aに保持するとともに、主に補強用の埋設部
と取付用のスティとからなるインサート(図1の二点鎖
線で示す84)をスティ挿通用の穴52を利用してキャビテ
ィ内に宙づりで保持する。そして、そのキャビティ内に
発泡原料注入用の穴54からポリウレタンフォーム等の液
状発泡原料を注入し、異硬度部材66およびインサート84
と一体に枕部を発泡成形し、その後発泡成形型を開き回
転仕切り板56、58を回転させて成形品を取り出す。なお
キャビティ内に注入する液状発泡原料は、異硬度部材よ
り硬度の高い発泡体を形成するものである。
【0012】前記実施例は発泡成形型27が金属製からな
る場合についてであるが、本考案の発泡成形型は、必ず
しも金属製に限るものではなく、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂等金属の代用となる硬さを有する樹脂型にお
いても同様の構成にしうるものである。
【0013】
【考案の効果】本考案の異硬度裸ヘッドレスト用発泡成
形型は前記の構成からなり、回転仕切り板の異硬度部材
側基部と型分割面間を確実にシールできるため、異硬度
裸ヘッドレストの成形時に異硬度部材の縁部および表面
に液状発泡原料が含浸して硬化するの防ぐことができ、
頭部接触部が所望のソフト感を有する異硬度裸ヘッドレ
ストを成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかる発泡成形型の断面図
である。
【図2】図1に示す発泡成形型の一部の斜視図である。
【図3】図1に示す発泡成形型の型開き時を示す断面図
である。
【図4】図3のA部の拡大断面図である。
【図5】図3のB部の拡大断面図である。
【図6】本考案の他の実施例の回転仕切り板を示す部分
断面図で、図3のB部と同一位置を示す図である。
【図7】本考案の更に別の実施例の回転仕切り板を示す
部分断面図で、図3のB部と同一位置を示す図である。
【図8】異硬度裸ヘッドレストの断面図である。
【図9】従来の発泡成形型を示す断面図である。
【符号の説明】
36 :キャビティ 40 :型分割面 42 :型分割面 56 :回転仕切り
板 56a:回転仕切り板の基部 58 :回転仕切り
板 58a:回転仕切り板の基部 60 :固定仕切り
板 62 :固定仕切り板 64 :キャビティ
面 64a:区画されたキャビティ面 66 :異硬度部材 68 :弾性シール材 70 :弾性シール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:20 B29L 31:58

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ面の所定部に、所定間隔離れ
    て対向する仕切り板を設けてキャビティ面を一部区画
    し、その区画されたキャビティ面に所定硬さの発泡体か
    らなる異硬度部材を仕切り板で挟着保持しうるようにす
    るとともに、その対向する仕切り板の少なくとも一つを
    先端がキャビティ内に突出し基部が型分割面に挟着され
    るように設けて、該仕切り板が型開き時に回転できるよ
    うにした異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型において、
    前記回転する仕切り板の少なくとも異硬度部材側基部表
    面を弾性シール材で被覆したことを特徴とする異硬度裸
    ヘッドレスト用発泡成形型。
JP2837591U 1991-03-29 1991-03-29 異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型 Expired - Fee Related JP2515241Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2837591U JP2515241Y2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2837591U JP2515241Y2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04115617U JPH04115617U (ja) 1992-10-14
JP2515241Y2 true JP2515241Y2 (ja) 1996-10-30

Family

ID=31912485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2837591U Expired - Fee Related JP2515241Y2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2515241Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04115617U (ja) 1992-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5234639A (en) Flexible gasketing device for foam control in crash pad pour molds
JP2515241Y2 (ja) 異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型
JP2515242Y2 (ja) 異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型
JPH09220724A (ja) 発泡原料注入口の弁体
JP3526510B2 (ja) 発泡成形品及びその製造方法
JP2939645B2 (ja) 異硬度裸ヘッドレストおよびその製造方法
JPH05294196A (ja) エアバッグ収納カバー体
JP2998037B2 (ja) 異硬度裸ヘッドレストの製造方法およびそれに用いられる成形型
JP2551082Y2 (ja) ウレタン発泡成形型構造
JPH04107110A (ja) 表皮付きパッドの製造方法
JP2958538B2 (ja) 異硬度クッション体の成形型
JPH0751292Y2 (ja) 発泡成形型の表皮材固定構造
JP2517099Y2 (ja) 異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型
JP2517101Y2 (ja) 異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型
JP2517100Y2 (ja) 異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型
JPH0550449A (ja) 発泡成形型
JP2795739B2 (ja) グローブボックスリッド
JPH08155977A (ja) 一体発泡成形用芯材および一体発泡成形法
JP2574065Y2 (ja) インサート一体発泡成形型の構造
JPH04284210A (ja) 異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型
JPH0234088Y2 (ja)
JP2559422Y2 (ja) ヘッドレスト成形型
JPH0742673Y2 (ja) 弾性パッド
JPH07256686A (ja) 中空成形品の製造方法
JPH08300374A (ja) インサート内蔵発泡成形品の製造方法および発泡成形型

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees