JP2574065Y2 - インサート一体発泡成形型の構造 - Google Patents

インサート一体発泡成形型の構造

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JP2574065Y2
JP2574065Y2 JP1992042751U JP4275192U JP2574065Y2 JP 2574065 Y2 JP2574065 Y2 JP 2574065Y2 JP 1992042751 U JP1992042751 U JP 1992042751U JP 4275192 U JP4275192 U JP 4275192U JP 2574065 Y2 JP2574065 Y2 JP 2574065Y2
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秋男 桐生
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はインサート一体発泡成
形型の構造に関し、特には内部にインサート部材の本体
部が一体に埋設され、両側部に前記インサート部材の突
出部が突出する発泡成形品を得る成形型の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】前記インサート一体発泡成形品の一例で
ある一般的な自動車の可倒式アームレストを図3に示
す。図示したように、このアームレスト30は、内部に
インサート部材31が埋設された発泡成形品32よりな
り、その両側部30aには前記インサート部材31の一
部が突出して前記アームレスト30の回動軸35を構成
している。
【0003】インサート部材31の一例を図4に示す。
前記インサート部材31は所定形状に成形された金属板
などからなる本体部33と前記回動軸35を構成する突
出部34とからなり、前述したようにその突出部34を
成形品外に突出させた状態で一体に発泡成形される。
【0004】このような可倒式アームレストを製造する
ための成形型の一例を図5に示す。符号50は発泡成形
型、51は下型、52は成形品キャビティ、53は上型
でヒンジ54によって前記下型51に対して開閉自在に
構成されている。下型51の型面にはマグネットなどか
らなるインサート受け部材56が設けられていて、前記
インサート部材31の本体部33を吸着しキャビティ内
の所定位置に、インサート部材31を横に寝させた状態
で位置決め固定するようになっている。
【0005】しかるに、インサート部材の大きさや形状
によっては、成形時の発泡圧によってインサート部材3
1の位置ずれを生じることがあった。また、図4に示さ
れるようなインサート形状にあっては、配される下型5
1が深くなって製品の脱型が困難となるばかりか、前記
突出部34が成形品30にアンダーカット部36を形成
するため、脱型の際に破れや裂けを生じて製品不良とな
ることがあった。
【0006】そのため、下型51に前記インサート部材
31の突出部34を取り付けるための入れ子57,57
が設けられることがあるが、かかる入れ子57への突出
部34の固定には煩雑な手間を要していた。さらに、前
記インサート部材31は本体部33が板状であるため、
注入される発泡樹脂材料の流れが阻害されて、成形品に
欠肉などの外観不良を生じることがあった。
【0007】特にかかる可倒式アームレストのような回
動して用いられる発泡形成品は、使用時および収納時に
目に触れる表裏(上下)両面ともが重要な意匠面を構成
する。
【0008】ところが、前記形成型50にあっては、前
記インサート部材31を横に寝させた状態で型内に配置
するため、前記アームレストの意匠面が上型53型面と
下型51型面で形成され、特に上型53型面付近には空
気溜りを生じやすいため、意匠面の良好なアームレスト
が得られないという問題がある。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】この考案は上記した問
題点に鑑み提案されたものであって、インサート部材の
成形型への固定を容易かつ確実にするだけでなく製品不
良の発生を抑えて、かかるインサート一体発泡成形品の
製造における作業性および成形性を大幅に向上させるこ
とのできる新規なインサート一体発泡成形型の構造を提
供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、この考案は、
内部にインサート部材の本体部が一体に埋設され、両側
部に前記インサート部材の突出部が突出する発泡成形品
を得る成形型であって、下型は固定下型部と該固定下型
部に連結された可動下型部とよりなり、前記固定下型部
の型面に前記インサート部材の一方の突出部を保持する
下側保持部を有し、上型は保持上型部と該保持上型部に
隣り合う一般上型部とよりなり、前記保持上型部の型面
に前記インサート部材の他方の突出部を保持する上側保
持部を有し、前記固定下型部の下側保持部と保持上型部
の上側保持部とで前記インサート部材の両突出部を保持
することによって該インサート部材を型内に立てて固定
するようにしたことを特徴とするインサート一体発泡成
形型の構造に係る。
【0011】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説
明する。図1はこの考案構造の一例を示すインサート一
体発泡成形型の斜視図、図2はその成形状態の一例を示
すインサート一体発泡成形型の断面図である。
【0012】この考案構造によるインサート一体発泡成
形型10は、図3に示したような、内部にインサート部
材31の本体部33が一体に埋設され、両側部30aに
インサート部材31の突出部34が突出した形状の発泡
成形品30を得るためのものである。
【0013】図1および図2に示されるように、この発
泡成形型10は下型11と上型21とからなり成形品形
状を規定するキャビティCを有している。
【0014】下型11は固定下型部12と可動下型部1
3とから構成されている。固定下型部12は、図2から
よりよく理解されるように、その底部型面12aに、キ
ャビティC内に配されるインサート部材31の片側突出
部34aを保持する下側保持部15を備えている。この
下側保持部15には前記突出部34aが係着される保持
孔16が形成されている。一方、可動下型部13はヒン
ジ14によって前記固定下型部12に対して開閉自在に
連結された構成となっている。
【0015】上型21は保持上型部22とそれに隣り合
う一般上型部23とからなり、それぞれヒンジ24,2
7を介して前記固定下型部12に開閉自在に取り付けら
れている。保持上型部22の型面22aには、前記イン
サート部材31の他方の片側突出部34bを保持する上
側保持部25が形成されている。この上側保持部25に
も下側保持部15同様に突出部34bが係着される保持
孔26が形成されている。一般上型部23は、この考案
構造による発泡成形型10において、樹脂材料の注入口
の蓋型を構成している。
【0016】成形にあたっては、まず、前記インサート
部材31の片側突出部34aを、前記固定下型12に形
成された下側保持部15の保持孔16に係着固定する。
そして、保持上型部22を型閉めしてその上側保持部2
5の保持孔26に前記インサート部材31の他方の片側
突出部34bを係着させ、当該インサート部材31を型
キャビティC内に上下方向から確実に保持固定する。
【0017】次に、下型11の可動下型13が型閉めさ
れ、図示しないクランプなどによって型締め固定され
る。しかる後、注入口より発泡樹脂材料Pが注入され、
一般上型部23が型閉めされて前記インサート部材31
とともに一体に発泡成形がなされる。
【0018】
【考案の効果】以上図示し説明したように、この考案の
インサート一体発泡成形型の構造によれば、インサート
部材が上型と下型とによって立てられた状態で上下方向
から保持固定されるので、入れ子およびインサート受け
部材を用いてインサート部材を横に寝かして保持固定す
る従来の成形型と比較してインサート部材のセットは容
易かつ確実であり、その作業性を大幅に向上させること
ができる。また、インサート部材は型内に縦方向に配さ
れるので、キャビティ内に注入される樹脂材料の流れを
阻害することがなく、精度の高い製品を得ることができ
る。特に可倒式アームレストのように製品の両面ともが
重要な意匠面を構成する発泡成形品を、本発明の構造か
らなる成形型で製造する場合には、その意匠面がキャビ
ティの側面によって形成されることになり、空気溜り等
による欠肉が重要な意匠面に現れることがない。加え
て、成形型にアンダーカット部が形成されていないの
で、成形型に入れ子などを設ける必要がなく成形型の製
造コストを低滅することができるだけでなく、脱型の際
の製品の破れや裂けなどを防止し、成形性も良好であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案構造の一例を示すインサート一体発泡
成形型の斜視図である。
【図2】その発泡成形状態の一例を示すインサート一体
発泡成形型の断面図である。
【図3】一般的なインサート一体発泡成形品の一例を示
す可倒式アームレストの斜視図である。
【図4】インサート部材の一例を示す斜視図である。
【図5】一般的なインサート一体発泡成形品を製造する
ための発泡成形型の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 発泡成形型 11 下型 12 固定下型部 13 可動下型部 15 下側保持部 21 上型 22 保持上型部 23 一般上型部 25 上側保持部 31 インサート部材 33 本体部 34 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:58

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にインサート部材の本体部が一体に
    埋設され、両側部に前記インサート部材の突出部が突出
    する発泡成形品を得る成形型であって、 下型は固定下型部と該固定下型部に連結された可動下型
    部とよりなり、前記固定下型部の型面に前記インサート
    部材の一方の突出部を保持する下側保持部を有し、 上型は保持上型部と該保持上型部に隣り合う一般上型部
    とよりなり、前記保持上型部の型面に前記インサート部
    材の他方の突出部を保持する上側保持部を有し、 前記固定下型部の下側保持部と保持上型部の上側保持部
    とで前記インサート部材の両突出部を保持することによ
    って該インサート部材を型内に立てて固定するようにし
    たことを特徴とするインサート一体発泡成形型の構造。
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