JPH04115617U - 異硬度裸ヘツドレスト用発泡成形型 - Google Patents

異硬度裸ヘツドレスト用発泡成形型

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JPH04115617U
JPH04115617U JP2837591U JP2837591U JPH04115617U JP H04115617 U JPH04115617 U JP H04115617U JP 2837591 U JP2837591 U JP 2837591U JP 2837591 U JP2837591 U JP 2837591U JP H04115617 U JPH04115617 U JP H04115617U
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foam
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bare
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暉生 小木曽
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株式会社イノアツクコーポレーシヨン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異硬度裸ヘッドレストの頭部接触部を所望の
ソフト感にすることができる異硬度裸ヘッドレスト用発
泡成形型を提供する。 【構成】 キャビティ面64の所定部に、所定間隔離れて
対向する仕切り板56、58を設けてキャビティ面64を一部
区画し、その区画されたキャビティ面64aに所定硬さの
発泡体からなる異硬度部材66を仕切り板56、58で挟着保
持しうるようにするとともに、その対向する仕切り板5
6、58の少なくとも一つを、先端がキャビティ36内に突
出し基部56a、58aが型分割面40、42に挟着されるよう
に設けて、該仕切り板56、58が型開き時に基部56a、58
a先端を中心として回転しうるようにした異硬度裸ヘッ
ドレスト用発泡成形型において、回転する仕切り板56、
58の少なくとも異硬度部材66側の基部表面を弾性シール
材68、70で被覆する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、硬さの異なる二以上の発泡体から枕部が形成された異硬度裸ヘッド レスト用の発泡成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】
異硬度裸ヘッドレストは、枕部に表皮が被せられて自動車のヘッドレストとし て用いられるもので、通常、図8に示すように、頭部との接触部10が他部よりも 柔らかい発泡体からなる異硬度部材で構成され、頭部接触時の感触がソフトにな るようにされている。 ところで本出願人は、先に前記異硬度裸ヘッドレストを容易に成形でき、しか も異硬度裸ヘッドレストの脱型時に該ヘッドレストの枕部に破れ等の不具合が生 じない発泡成形型を、特願平2−324146号で提案した。その発泡成形型は 、図9の断面図に示すように、キャビティ面12の所定部に、所定間隔離れて対向 する仕切り板14、15を設けてキャビティ面を一部区画し、その区画されたキャビ ティ面12aに所定硬さの発泡体からなる異硬度部材16を仕切り板14、15で挟着保 持しうるようにするとともに、その対向する仕切り板14、15を、その先端がキャ ビティ18内に突出し基部が型分割面20、22に挟着されるように設けて、該仕切り 板14、15が型開き時に基部先端を中心にして回転しうるようにした構成からなる 。なお、対向する仕切り板は型開き時に少なくとも一つが回転しうるものであれ ばよい。
【0003】 その発泡成形型を用いて行う異硬度裸ヘッドレストの成形は、所定硬さの発泡 体からなる異硬度部材16を仕切り板14、15で挟着して該仕切り板で区画されたキ ャビティ面12aに保持し、次にキャビティ18に液状発泡原料24を注入して異硬度 部材16と一体に枕部を発泡成形し、その後発泡成形型を開け、仕切り板14、15を 回転させて異硬度裸ヘッドレストを取り出すことにより行う。図中26はインサー トである。その際、仕切り板で区画された成形型のキャビティには仕切り板によ りアンダーカット形状が形成されるが、型開き時の仕切り板14、15の回転により そのアンダーカット形状が解消されるため、異硬度裸ヘッドレストの取り出しが 困難になったり、あるいは異硬度裸ヘッドレストの一部が仕切り板に引掛って破 れる等の不具合を生じることがなく、効率よく異硬度裸ヘッドレストを成形でき る。また、異硬度部材16が仕切り板14、15により挟着されるため、液状発泡原料 の注入、発泡時に異硬度部材16に位置ずれを生じることも少ない。
【0004】 しかし、その発泡成形型は、耐久性および精度等の点から金属製とされるのが 常であり、また回転する仕切り板(以下回転仕切り板と記す。)も同様の観点か ら金属製とされるため、回転仕切り板基部とそれを挟着する型分割面とのシール が、硬い平面同志の密着によるものとなる。そのため、キャビティ内に注入され た液状発泡原料が発泡してキャビティ内の圧力が増大すると、回転する仕切り板 基部と型分割面との間に僅かな隙間を生じ、その隙間を通ってキャビティ内のガ スがキャビティ外へ逃げ出すようになる。そしてそのガスの流れに沿って液状発 泡原料が流動して仕切り板14、15と異硬度部材16縁部との間に侵入し、更には区 画されたキャビティ面12aと異硬度部材16表面間にも侵入して、図8に示す異硬 度部材縁部16aおよび表面16bに液状発泡原料の含浸硬化部を形成するようにな る。その結果、その含浸硬化部により異硬度部材の硬度が所期の値より高くなっ て、異硬度裸ヘッドレストにおける頭部接触部のソフト感が所望のものになり難 い問題がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、前記の点に鑑み、異硬度裸ヘッドレストの頭部接触部を所望 のソフト感にできる異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型を提供しようとするもの である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため本考案は、キャビティ面の所定部に、所定間隔離れ て対向する仕切り板を設けてキャビティ面を一部区画し、その区画されたキャビ ティ面に所定硬さの発泡体からなる異硬度部材を仕切り板で挟着保持しうるよう にするとともにその対向する仕切り板の少なくとも一つを、先端がキャビティ内 に突出し基部が型分割面に挟着されるように設けて、該仕切り板が型開き時に回 転しうるようにした異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型において、前記回転仕切 り板の少なくとも異硬度部材側の基部表面を弾性シール材で被覆したのである。
【0007】
【作用】
発泡成形型は、その閉型時に、前記回転仕切り板の少なくとも異硬度部材側基 部表面を被覆する弾性シール材が型分割面により圧縮され、その圧縮された弾性 シール材により回転仕切り板の異硬度部材側基部表面と型分割面間がシールされ る。そのため、異硬度裸ヘッドレストの成形時に、液状発泡原料の発泡により増 大したキャビティ内圧によって前記回転仕切り板基部と型分割面との間の間隔が 少し広がっても、その広がり分だけ弾性シール材が復元して回転仕切り板の異硬 度部材側基部表面と型分割面間を相変わらずシールする。したがって、回転仕切 り板の異硬度部材側の基部表面と型分割面間のシールが常に確実になり、キャビ ティ内のガスがその回転仕切り板と型分割面間を通ってキャビティ外へ流出する ことがなくなる。その結果、従来そのガスの流出に伴って生じていた液状発泡原 料の異硬度部材縁部あるいは表面への含浸硬化が防止される。
【0008】
【実施例】
以下本考案の実施例について説明する。 図1は本考案の一実施例にかかる発泡成形型の断面図、図2はその発泡成形型 の一部の斜視図、図3はその発泡成形型の開いた状態を示す断面図、図4と図5 は図3のA部とB部の拡大断面図、図6および図7は他の実施例の回転仕切り板 を示す図で図3のB部と同一部における拡大断面図である。
【0009】 この実施例の発泡成形型27は、二つの上型28、30と二つの下型32、34の計四つ の分割型から構成され、内部に製品形状のキャビティ36が形成されている。なお 、38、40、42、44は型分割面である。 上型28、30と下型32、34はヒンジ46、48、50によって開閉可能に連結されてい る。二つの上型の分割面38には、インサートのスティ挿通用の穴52と、発泡原料 注入用の穴54が形成されている。 一方の下型32には、一組の対向する回転仕切り板56、58が型分割面40、42に設 けられ、またその回転仕切り板56、58の両端にあって回転仕切り板56、58とほぼ 直交する一組の対向する固定仕切り板60、62がキャビティ面64に立設されている 。そして、それらの仕切り板により下型のキャビティ面64の一部が区画され、そ の区画されたキャビティ面64aに後記の異硬度部材66が挟着保持されるようにな っている。仕切り板で区画されるキャビティ面64aは、通常異硬度裸ヘッドレス トにおける頭部接触面を形成する部分とされる。また回転仕切り板56、58は、異 硬度部材側の表面が弾性シール材68、70で被覆された金属板から構成される。そ の回転仕切り板56、58は、基部56a、58aが型分割面にヒンジ72、74で取り付け られている。そして、型分割面40、42が閉じられた際に回転仕切り板の基部56a 、58aが型分割面で挟着されて、回転仕切り板がその先端に近づく程キャビティ 内で互いに近づくように保持され、一方、型開き時には回転仕切り板56、58がそ の先端を互いに遠ざけるようにして回転できるようにされている。なお回転仕切 り板は、型構造等によっては対向する仕切り板の一方のみとし、他方は固定仕切 り板としてもよい。弾性シール材68、70としては、通常シール材として使用され るゴム、好ましくはシリコンゴム等の離型性に優れる弾性材が用いられ、また弾 性シール材68、70の金属板表面への固着は、接着材あるいは焼付け等により行わ れる。
【0010】 なお弾性シール材68、70は、回転仕切り板の異硬度部材側基部表面と型分割面 間をシールするためのものであるため、必ず前記実施例のように回転仕切り板56 、58の異硬度部材側表面全体を被覆する必要はない。すなわち、図6に示す他の 実施例における回転仕切り板76の弾性シール材78のように、回転仕切り板76の少 なくとも異硬度部材側の基部76a表面を覆うものであればよい。もちろん、図7 に示す更に別の実施例における回転仕切り板80の弾性シール材82のように、回転 仕切り板80の両面全体を覆うものであってもよい。しかし図7の場合には、異硬 度部材側のみならず他側の型分割面もシールされることになるため、その他側の 型分割面からもキャビティ内のガスが外へ逃げられなくなって回転仕切り板付近 でガス溜りが発生し、そのガス溜りによる欠肉が異硬度裸ヘッドレストに生じ易 くなる。特に、キャビティ内のガスはキャビティ上部に集まり易いため、キャビ ティ上部に位置する図1の回転仕切り板56については異硬度部材側のみに弾性シ ール材を設け、他側の型分割面からガスがキャビティ外へ逃げれるようにしてガ ス溜りを防止するのが好ましい。 一方前記固定仕切り板60、62は、成形品である異硬度裸ヘッドレストを発泡成 形型から取り出し易くするため、キャビティにアンダーカットを形成しないよう に設けるのが好ましい。
【0011】 このようにしてなる前記実施例の発泡成形型を用いて行う異硬度裸ヘッドレス トの成形は、前記従来技術の説明で述べたのと同様に行う。まず、軟質ポリウレ タン発泡体のスラブ等からなる異硬度部材(図1の二点鎖線で示す66)を回転仕 切り板56、58と固定仕切り板60、62で挟着してそれらの仕切り板で区画されたキ ャビティ面64aに保持するとともに、主に補強用の埋設部と取付用のスティとか らなるインサート(図1の二点鎖線で示す84)をスティ挿通用の穴52を利用して キャビティ内に宙づりで保持する。そして、そのキャビティ内に発泡原料注入用 の穴54からポリウレタンフォーム等の液状発泡原料を注入し、異硬度部材66およ びインサート84と一体に枕部を発泡成形し、その後発泡成形型を開き回転仕切り 板56、58を回転させて成形品を取り出す。なおキャビティ内に注入する液状発泡 原料は、異硬度部材より硬度の高い発泡体を形成するものである。
【0012】 前記実施例は発泡成形型27が金属製からなる場合についてであるが、本考案の 発泡成形型は、必ずしも金属製に限るものではなく、エポキシ樹脂、ポリエステ ル樹脂等金属の代用となる硬さを有する樹脂型においても同様の構成にしうるも のである。
【0013】
【考案の効果】 本考案の異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型は前記の構成からなり、回転仕切 り板の異硬度部材側基部と型分割面間を確実にシールできるため、異硬度裸ヘッ ドレストの成形時に異硬度部材の縁部および表面に液状発泡原料が含浸して硬化 するの防ぐことができ、頭部接触部が所望のソフト感を有する異硬度裸ヘッドレ ストを成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかる発泡成形型の断面図
である。
【図2】図1に示す発泡成形型の一部の斜視図である。
【図3】図1に示す発泡成形型の型開き時を示す断面図
である。
【図4】図3のA部の拡大断面図である。
【図5】図3のB部の拡大断面図である。
【図6】本考案の他の実施例の回転仕切り板を示す部分
断面図で、図3のB部と同一位置を示す図である。
【図7】本考案の更に別の実施例の回転仕切り板を示す
部分断面図で、図3のB部と同一位置を示す図である。
【図8】異硬度裸ヘッドレストの断面図である。
【図9】従来の発泡成形型を示す断面図である。
【符号の説明】
36 :キャビティ 40 :型分割面 42 :型分割面 56 :回転仕切り
板 56a:回転仕切り板の基部 58 :回転仕切り
板 58a:回転仕切り板の基部 60 :固定仕切り
板 62 :固定仕切り板 64 :キャビティ
面 64a:区画されたキャビティ面 66 :異硬度部材 68 :弾性シール材 70 :弾性シール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:20 B29L 31:58 4F

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ面の所定部に、所定間隔離れ
    て対向する仕切り板を設けてキャビティ面を一部区画
    し、その区画されたキャビティ面に所定硬さの発泡体か
    らなる異硬度部材を仕切り板で挟着保持しうるようにす
    るとともに、その対向する仕切り板の少なくとも一つを
    先端がキャビティ内に突出し基部が型分割面に挟着され
    るように設けて、該仕切り板が型開き時に回転できるよ
    うにした異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型において、
    前記回転する仕切り板の少なくとも異硬度部材側基部表
    面を弾性シール材で被覆したことを特徴とする異硬度裸
    ヘッドレスト用発泡成形型。
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