JPH04284210A - 異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型 - Google Patents

異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型

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Publication number
JPH04284210A
JPH04284210A JP3074115A JP7411591A JPH04284210A JP H04284210 A JPH04284210 A JP H04284210A JP 3074115 A JP3074115 A JP 3074115A JP 7411591 A JP7411591 A JP 7411591A JP H04284210 A JPH04284210 A JP H04284210A
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JP
Japan
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mold
different hardness
partition plate
cavity
hardness
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JP3074115A
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Inventor
Shinya Kobayashi
伸也 小林
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、部分的に硬さの異なる
異硬度裸ヘッドレストを発泡成形するための発泡成形型
に関する。
【0002】
【従来の技術】異硬度裸ヘッドレストは、表皮が被せら
れた状態で自動車のヘッドレストとして用いられる。そ
の異硬度裸ヘッドレストの製造方法としては種々のもの
があるが、本出願人は先に成形作業が簡単で、しかも硬
さ変化が確実になる異硬度ヘッドレストの製造方法を特
願平2−1810187号において提案した。その製造
方法は、図11の断面図に示すような発泡成形型10を
用いて、そのキャビティ面12の所定部に所定硬さの発
泡体(通常軟質ポリウレタンフォームのスラブ)からな
る異硬度部材14をセットし、キャビティ16内にポリ
ウレタンフォーム原料等の発泡原料18を注入し、異硬
度部材14と一体に発泡させ、その後脱型するものであ
る。異硬度部材14の硬さは、発泡原料18から形成さ
れる発泡体とは硬さの異なるものとされる。なお図中の
20は、補強用および座席への取付用インサートである
【0003】図12はそのようにして得られた異硬度裸
ヘッドレスト22の断面図である。その図において、枕
状の発泡体24は前記発泡原料18から発泡形成された
ものである。
【0004】ところで前記発泡成形型10には、対向す
る仕切り板11、11がキャビティ面の所定位置に立設
されて、該仕切り板11、11間に異硬度部材14が挟
着保持されるようになっている。またその対向する仕切
り板11、11は、先端に近づくにつれて互いに近づく
よう傾斜して設けられるのが好ましいとされている。そ
れは、異硬度部材14がキャビティ面から浮いたり位置
ずれを起こすのを防ぐため、および仕切り板11、11
と異硬度部材14との間に発泡原料が侵入して異硬度部
材14の縁部に発泡原料の含浸硬化部が形成されるのを
防ぐため、さらには異硬度部材14と発泡体24との境
界部25における硬さ変化を少しでも緩やかにしようと
するためである。
【0005】しかし前記の成形型10によって成形され
る異硬度裸ヘッドレストは、前記境界部25の硬さ変化
が十分に緩やかなものではなく、使用者に違和感を与え
る問題が残っていた。また前記の成形型10は、キャビ
ティ面の仕切り板11、11によって、仕切り板間のキ
ャビティ15にアンダーカット形状が形成されるため、
異硬度裸ヘッドレストを脱型する際にその脱型が容易に
できなかったり、あるいは仕切り板11、11の存在す
る部分で異硬度裸ヘッドレストが破れたりする問題があ
った。さらに発泡原料の発泡に際しては、仕切り板の基
部が奥まったキャビティ部分になるので、該仕切り板の
基部付近に発泡原料がゆきわたらなくなって異硬度裸ヘ
ッドレストに欠肉を生じ易い問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、前記
の点に鑑み、第一に、異硬度部材と、発泡原料から形成
される発泡体との境界部の硬さ変化が緩やかで、使用者
に違和感を与えることのない異硬度裸ヘッドレストを成
形することができる異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型
の提供を目的とする。また第二に、前記第一の目的に加
え、異硬度裸ヘッドレストを破ることなく容易に脱型で
き、また異硬度裸ヘッドレストに欠肉が生じるのを防ぐ
ことができる異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型の提供
を目的とする。さらに第三に、前記第二の目的に加え、
耐久性および安全性にも優れる異硬度裸ヘッドレスト用
発泡成形型の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記第一の目的を達成す
るため、第一発明は、キャビティ面の所定部に、所定間
隔離れて対向する一連のもしくは複数の仕切り板を設け
てキャビティ面を一部区画し、その区画されたキャビテ
ィ面に所定硬さの発泡体からなる異硬度部材を仕切り板
で挟着保持するようにした、異硬度裸ヘッドレスト用発
泡成形型において、区画されたキャビティ面の縁部に少
なくとも一つの仕切り板に沿って断面略V字形の溝を形
成し、その仕切り板を挟んで前記溝と相対する側のキャ
ビティ面を、その一端が仕切り板上部に向かうように略
凹形の弧状面にしたのである。
【0008】また第二の目的を達成するため、第二発明
は、前記第一発明の異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型
において、対向する仕切り板の少なくとも一つを、先端
がキャビティ内に突出し、基部が型分割面に挟着される
ように設けて、該仕切り板が型開き時に回転しうるよう
にしたのである。
【0009】さらに第三の目的を達成するため、第三発
明は、前記第二発明の異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形
型において、型開き時に回転しうるようにした仕切り板
の回転方向側のキャビティ内突出部表面を、それと連接
する分割型のキャビティ面から仕切り板の突出した上部
に向かう凹形の弧状面にして型閉時キャビティ面を連続
させたのである。
【0010】
【作用】第一発明の異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型
(以下異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型を単に成形型
とも記す。)は、異硬度裸ヘッドレストの成形時、次の
ように用いられる。まず仕切り板間に、その仕切り板に
よって区画されたキャビティ面よりも僅かに大きな発泡
体からなる所定形状の異硬度部材が、周縁が圧縮された
状態で挟着保持される。その際、異硬度部材の縁部は、
区画されたキャビティ面の縁部にある断面略V字形の溝
に収容される。次にその異硬度部材とは異なる硬さの発
泡体を形成する発泡原料がキャビティ内に注入され、異
硬度部材と一体に発泡成形される。その際、仕切り板を
挟んで前記溝と相対する側のキャビティ面の一端が、仕
切り板上部に向かうように凹形の弧状(R形状ともいう
)面になっているため、発泡原料から形成される発泡体
は、前記凹形の弧状面に相当する部分が凸形の弧状面に
なる。一方異硬度部材は、あらかじめその縁部が前記V
字形の溝形状と略一致するようプロファイル加工された
ものが用いられ、その縁部が溝に収容された状態で発泡
体と一体にされるため、その溝に収容された縁部はその
形状をほぼ保ったまま一体化される。すなわち、その縁
部は先端が自由な薄いひれ状を保って形成される。そし
てその後の異硬度裸ヘッドレストの脱型時に、それまで
仕切り板によって押圧、圧縮されていた異硬度部材縁部
のひれ状部が復元し、発泡体表面の前記凸形の弧状面部
分に載置された所望の異硬度裸ヘッドレストが得られる
【0011】このようにして得られた異硬度裸ヘッドレ
ストは、異硬度部材と発泡体との境界部で、異硬度部材
縁部が先端の薄いひれ状になって発泡体表面の凸形の弧
状面部分に重なっているため、その境界部の硬さ変化が
きわめて緩やかになる。
【0012】また、第二発明の成形型は、第一発明の成
形型と同様の作用により、異硬度裸ヘッドレストの硬さ
変化を緩やかにする。しかも、対向する仕切り板の少な
くとも一つが型分割面に設けられて型開きの際に回転し
うるようになっているため、仕切り板によって形成され
るキャビティのアンダーカット形状が、前記型開き時の
仕切り板の回転により消失し、異硬度裸ヘッドレストの
脱型が容易になる。またその回転する仕切り板(以下回
転仕切り板と記す。)が型分割面に位置するため、発泡
成形時その回転仕切り板付近に集まるガスが、型分割面
の僅かな隙間を通って成形型外へ逃げ、回転仕切り板付
近にガス溜りを生じることがないので、発泡体に欠肉を
生じにくくなる。
【0013】さらに第三発明の成形型は、第一発明およ
び第二発明の成形型と同様の作用をする他に、第二発明
の成形型に生じ易い次の問題点を解決する。すなわち第
二発明の成形型にあっては、回転仕切り板の回転方向側
にある分割型キャビティ面が、その一端が回転仕切り板
上部に向かうようにして、凹形の弧状面になっているた
め、その凹形の弧状面先端と型分割面とで構成される型
分割部内端が、鋭角の薄いものになり易い。そのため、
その尖った薄い型分割部内端が、型開閉時等の際に回転
仕切り板と当たって破損したり、作業者の手を傷つける
虞があった。それに対して第三発明の成形型にあっては
、回転仕切り板の回転方向側のキャビティ内突出部表面
を、それと連接する分割型のキャビティ面から仕切り板
の上部に向かう凹形の弧状面にして型閉時に連続するキ
ャビティ面にしているため、その回転仕切り板と接する
型分割部内端が鋭い角を形成せず、厚みも薄くなること
がない。従って、型開閉時等の際に前記型分割部内端が
破損したり、作業者を傷つける虞がない。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。図1
は第一発明の一実施例にかかる成形型の断面図、図2は
その部分拡大断面図、図3はその成形型の一方の分割型
の平面図、図4はその成形型を用いて異硬度裸ヘッドレ
ストを成形する際の断面図、図5はその成形型を用いて
成形された異硬度裸ヘッドレストの断面図である。
【0015】この実施例の成形型26は、左型28と右
型30がヒンジ31により連結された分割型からなる。 成形型26の内部には、左型28のキャビティ面32と
右型30のキャビティ面34によって構成される略製品
形状のキャビティ35が設けられ、また上部の型分割面
にはインサートのスティ挿通孔27が形成されている。 左型28のキャビティ面32には、対向する一連の仕切
り板36が、先端を互いに近づけるようにして堤状に設
けられ、その仕切り板36によって区画されるキャビテ
ィ面32aに異硬度部材が装置されるようになっている
。またそのキャビティ面32aの縁部には、仕切り板3
6に沿って断面略V字形の溝33が形成されている。一
方その仕切り板36を挟んで溝33と相対する側のキャ
ビティ面32bの一端は、仕切り板36上部に向かうよ
うに凹形の弧状面39になっている。その凹形の弧状は
、通常半径5〜15mmの円弧とするのが好ましい。な
お、仕切り板36の位置は、それによって区画されるキ
ャビティ面32aが、異硬度裸ヘッドレストにおいて硬
さを変化させたい部分、通常乗員頭部と接する部分、を
形成するキャビティ面となるようにされる。また仕切り
板36は、一連ではない複数の板状体から構成されるも
のでもよく、例えば二組の対向する仕切り板から構成す
ることもできる。このとき対向する仕切り板は、図示の
ように互いに先端が近づくように傾斜して設けてもよい
が、一方のみ傾斜させて近づけるようにしてもよい。更
には対向する二組の仕切り板の中、一組のみを前記のよ
うに先端が近づくように設け、他方の組を単に所定距離
おいて立設するだけでもよい。またV字形の溝33はこ
のようにして設けた少なくとも一つの仕切り板、好まし
くは前記のように傾斜させた仕切り板の基部に沿って設
けるのがよい。
【0016】次にその成形型26を用いて行う異硬度裸
ヘッドレストの成形について説明する。その異硬度裸ヘ
ッドレストの成形は、図4に示すように仕切り板によっ
て区画されたキャビティ面32aに、所定硬さの発泡体
からなる異硬度部材38を装置し、インサート40を装
置したキャビティ35内にポリウレタン原料等の発泡原
料42aを注入し、異硬度部材38およびインサート4
0と一体に発泡することにより行う。用いられる異硬度
部材38は、仕切り板によって区画されたキャビティ面
32aよりも僅かに周囲が大きい発泡体からなるもので
、成形型の略V字形の溝33に対応する縁部が先端の薄
いひれ形状になったものである。そのようにしてなる異
硬度部材38は、仕切り板36で区画されたキャビティ
面32aに、周縁38aが仕切り板36によって押圧、
圧縮された状態で保持され、またキャビティ面32a縁
部の断面略V字形の溝33にひれ状部が収納される。な
お発泡原料42aは、異硬度部材38とは異なる硬さの
、通常異硬度部材38よりも硬めの、発泡体を形成する
ものが用いられる。
【0017】そのようにして成形された異硬度裸ヘッド
レストは、その後成形型から脱型される。図5はその異
硬度裸ヘッドレスト44の断面図である。図中42は、
前記発泡原料42aから形成された発泡体である。また
43は、前記成形型の凹形の弧状面39によって形成さ
れた、発泡体42表面の凸形の弧状面部分である。なお
、その発泡体の凸形の弧状面部分43は、異硬度部材3
8と発泡体42との境界部にもなる。その異硬度裸ヘッ
ドレスト44は、成形型26に設けられた前記仕切り板
36の厚みに相当する隙間が、一旦異硬度部材周縁38
aと発泡体42との境界部に形成されるが、その仕切り
板36によって押圧、圧縮されていた異硬度部材の周縁
38aが異硬度裸ヘッドレストの脱型により外方へ復元
して、境界部の発泡体の凸形の弧状面部分43に重なる
ため、脱型と同時に前記隙間が塞がれる。またその異硬
度裸ヘッドレスト44は、発泡体の凸形の弧状面部分4
3に重なった異硬度部材周縁38aが、その先端に近づ
く程厚みの薄いひれ状になっているため、異硬度部材3
8と発泡体42との境界部における硬さ変化が緩やかな
ものとなる。
【0018】図6は第二発明の一実施例にかかる成形型
の断面図、図7はその成形型の型開き時の断面図、図8
はその成形型の一部の斜視図である。この実施例の成形
型46は、二つの上型48、50と二つの下型52、5
4とから構成される分割型からなり、内部に略製品形状
のキャビティ47が設けられている。なお56、58、
60、62は型分割面である。上型48、50および下
型52、54は、ヒンジ64、66、68によって開閉
可能に連結されている。二つの上型48、50の型分割
面62には、インサートのスティ挿通孔61と、発泡原
料注入孔63が形成されている。
【0019】一方の下型52のキャビティ面には、一組
の対向する回転仕切り板70、72と、他の組の対向す
る固定仕切り板78、80が設けられている。回転仕切
り板70、72は、その先端70a、72aがキャビテ
ィ47内に突出し、基部70b、72bがヒンジ74、
76により型分割面58、60に取り付けられている。 そして、閉型時にはその基部70b、72bが型分割面
58、60で挟着されて、回転仕切り板70、72がそ
の先端70a、72aを互いに近づけるように傾斜して
固定され、一方型開き時には回転仕切り板70、72が
下型54または上型48側へ回転しうるようになってい
る。その回転仕切り板70、72の傾斜によって、回転
仕切り板70、72間のキャビティ73がアンダーカッ
ト形状になる。 他の組の対向する固定仕切り板78、80は、前記回転
仕切り板70、72の両端位置に、その回転仕切り板7
0、72と略直交して設けられている。なお、この固定
仕切り板78、80は、仕切り板間のキャビティ73に
アンダーカット形状を構成しないようにするのが好まし
い。また、仕切り板で区画されたキャビティ面75aの
縁部には、回転仕切り板70、72および固定仕切り板
78、80に沿って断面略V字形の溝82が形成され、
またその回転仕切り板70、72および固定仕切り板7
8、80を挟んで溝82と相対する側のキャビティ面7
5bの一端が、仕切り板(回転および固定の両者を含む
。)上部に向けて凹形の弧状面84になっている。
【0020】このようにしてなる成形型46は、前記第
一発明の実施例と同様に、仕切り板で区画されたキャビ
ティ面75aに異硬度部材が装置されて異硬度裸ヘッド
レストの成形に用いられる。その発泡成形時、回転仕切
り板70、72付近に集まるガスは、その回転仕切り板
の基部70b、72bを挟んでいる型分割面58、60
の僅かな隙間を通って成形型46外へ逃げる。そのため
、発泡原料から形成される発泡体に欠肉を生じるのが防
止される。また、異硬度裸ヘッドレストを脱型する際の
型開き時には、回転仕切り板70、72が下型54また
は上型48側へ回転しうるため、仕切り板で区画された
キャビティ73のアンダーカット形状が回転仕切り板7
0、72の回転により消失し、異硬度裸ヘッドレストの
脱型が容易になる。ただ、その成形型46は、前記凹形
の弧状面84と型分割面58、60とで構成される型分
割部内端85、87(図7に示す。)が鋭角の、しかも
薄いものになり易く、成形型の開閉等の際に注意を必要
とすることがある。なお、異硬度裸ヘッドレストの脱型
は、前記対向する仕切り板の一つのみを型開き時に回転
しうるようにしても異硬度裸ヘッドレストの脱型が容易
になる場合もあり、その場合には前記回転仕切り板70
、72の一方のみが回転するものであればよい。また、
逆に前記二つの仕切り板の回転では異硬度裸ヘッドレス
トの脱型が容易でない場合には、前記の固定仕切り板を
回転仕切り板にすることもできる。
【0021】図9は第三発明の一実施例にかかる成形型
の断面図、図10はその成形型の型開き時における成形
型の一部を示す断面図である。この実施例の成形型86
は、回転仕切り板88、90付近を除き図6ないし図8
で示した前記第二発明の実施例にかかる成形型46と同
様の構成からなる。
【0022】この成形型86は、二つの上型92、94
と二つの下型96、98とから構成される分割型からな
る。一方の下型96のキャビティ面には所定間隔離れて
対向する一組の回転仕切り板88、90と、その両端に
あって回転仕切り板88、90と略直交する一組の対向
する固定仕切り板97(他方の固定仕切り板は図示せず
。)が形成され、それらの仕切り板によってキャビティ
面の一部が区画されている。99aはその区画されたキ
ャビティ面である。回転仕切り板88、90は、基部8
8b、90bが型分割面100、102にヒンジ104
、106で取り付けられていて、閉型時にはその基部8
8b、90bが型分割面で挟着固定され、一方型開き時
には回転仕切り板88、90が上型92または下型98
側へ回転しうるようになっている。またその回転仕切り
板88、90は、型開き時に回転方向側となるキャビテ
ィ内突出部88a、90a表面88c、90cが、それ
に連接する分割型のキャビティ面99bから回転仕切り
板88、90上部に向かう凹形の弧状面88d、90d
になっていて、閉型時にキャビティ面99bを連続させ
るようになっている。その結果、閉型時に回転仕切り板
88、90と接する型分割部内端101、103が、角
度の鈍い、しかも厚みのあるものになり、型開閉時等の
際に作業者が型分割部内端101、103で傷ついたり
、成形型が破損する虞が少なくなる。なお95は断面略
V字形の溝である。
【0023】
【発明の効果】前記の構成からなるため、第一発明の成
形型は、硬さ境界部における硬さの変化が緩やかな異硬
度裸ヘッドレストを成形できる効果があり、また第二発
明の成形型は、その効果に加えて異硬度裸ヘッドレスト
の脱型を容易にする効果、及び異硬度裸ヘッドレストの
欠肉を防止する効果があり、さらに第三発明の成形型は
、それらの効果に加えて作業者の安全性および成形型の
耐久性を高める効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明の一実施例にかかる成形型の断面図で
ある。
【図2】図1に示す成形型の部分拡大断面図である。
【図3】図1に示す成形型の一部の平面図である。
【図4】図1に示す成形型を用いて行う異硬度裸ヘッド
レストの成形時を示す断面図である。
【図5】図1に示す成形型を用いて成形された異硬度裸
ヘッドレストの断面図である。
【図6】第二発明の一実施例にかかる成形型の断面図で
ある。
【図7】図6に示した成形型の型開き状態を示す断面図
である。
【図8】図6に示した成形型の一部の斜視図である。
【図9】第三発明の一実施例にかかる成形型の断面図で
ある。
【図10】図9に示した成形型の型開き状態における要
部断面図である。
【図11】従来の成形型を説明する断面図である。
【図12】従来の成形型を用いて成形された異硬度裸ヘ
ッドレストの断面図である。
【符号の説明】
32a:仕切り板で区画されたキャビティ面32b:仕
切り板を挟んで溝と相対する側のキャビティ面33  
:断面略V字形の溝        36  :仕切り
板39  :凹形の弧状面            5
8  :型分割面60  :型分割面        
        70  :回転仕切り板70a:回転
仕切り板の先端      70b:回転仕切り板の基
部 72  :回転仕切り板            72
a:回転仕切り板の先端 72b:回転仕切り板の基部 75a:仕切り板で区画されたキャビティ面75b:仕
切り板を挟んで溝と相対する側のキャビティ面78  
:固定仕切り板            80  :固
定仕切り板82  :断面略V字形の溝       
 84  :凹形の弧状面88  :回転仕切り板 88a:回転仕切り板のキャビティ内突出部88b:回
転仕切り板の基部      88d:凹形の弧状面9
0  :回転仕切り板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  キャビティ面の所定部に、所定間隔離
    れて対向する一連のもしくは複数の仕切り板を設けてキ
    ャビティ面を一部区画し、その区画されたキャビティ面
    に所定硬さの発泡体からなる異硬度部材を仕切り板で挟
    着保持するようにした成形型において、区画されたキャ
    ビティ面の縁部に、少なくとも一つの仕切り板に沿う断
    面略V字形の溝を形成し、該仕切り板を挟んで前記溝と
    相対する側のキャビティ面を、その一端が仕切り板上部
    に向かうように凹形の弧状面にしたことを特徴とする異
    硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型。
  2. 【請求項2】  対向する仕切り板の少なくとも一つを
    、先端がキャビティ内に突出し、基部が型分割面に挟着
    されるように設けて、該仕切り板が型開き時に回転しう
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の異硬度
    裸ヘッドレスト用発泡成形型。
  3. 【請求項3】  型開き時に回転しうるようにした仕切
    り板の回転方向側のキャビティ内突出部表面を、それに
    連接する分割型のキャビティ面から仕切り板の上部に向
    かう凹形の弧状面にして型閉時キャビティ面を連続させ
    たことを特徴とする請求項2に記載の異硬度裸ヘッドレ
    スト用発泡成形型。
JP3074115A 1991-03-13 1991-03-13 異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型 Pending JPH04284210A (ja)

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JP3074115A JPH04284210A (ja) 1991-03-13 1991-03-13 異硬度裸ヘッドレスト用発泡成形型

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004058474A1 (ja) * 2002-12-25 2004-07-15 Bridgestone Corporation 発泡成形品の製造方法、成形用金型及び成形用金型部品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004058474A1 (ja) * 2002-12-25 2004-07-15 Bridgestone Corporation 発泡成形品の製造方法、成形用金型及び成形用金型部品

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