JP4899739B2 - 発泡形成型及びシート用パッドの製造方法 - Google Patents

発泡形成型及びシート用パッドの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両用や家具用のシートに用いられるクッション体であるシート用パッドの製造に好適な発泡成形型と、該発泡成形型を用いたシート用パッドの製造方法に関し、特に、周縁部の少なくとも一の縁部が他の部分と異硬度の発泡体で構成されるシート用パッドの製造に好適な発泡成形型と、該発泡成形型を用いたシート用パッドの製造方法に関する。
一般に、車両などのクッション材として用いられるシート用パッドは、軟質ポリウレタンフォームなどの弾性力のある発泡体の型成形品からなる。かかるシート用パッドにおいて、主として着座者の臀部を下方から受け止める幅方向中央部のメイン部ではソフトな触感を確保するとともに、その幅方向両側や後端部などの縁部では着座者の臀部を周囲からしっかりとサポートするホールド性を向上させる等の理由から、縁部をメイン部より硬度の高い発泡体で構成することがある。
この種のシート用パッドの製造方法としては、第14図に示すように、該パッドの表面(上面)側を成形する下型202に突条204を設けることで、メイン部210を成形するメイン成形部206と縁部212を成形する縁成形部208とに、下型202の凹部を区画した発泡成形型を用いて、第1発泡原料P1とこれより硬度の高い発泡体となる第2発泡原料P2をメイン成形部206と縁成形部208にそれぞれ注入し、不図示の上型を閉じて型閉めし、これにより形成されるキャビティ内で両発泡原液P1、P2を発泡硬化させる方法が知られている。
しかしながら、異硬度とすべきシート用パッドの縁部212が幅狭である場合、これを成形する縁成形部208も該縁部212に対応して幅狭なものとなる。そのため、縁成形部208へ第2発泡原料P2を注入する際に、該原料P2が縁成形部208のみならず突条204を越えてメイン成形部206にも注入されてしまい、第14図(b)に示すように、得られるシート用パッドはメイン部210の表面側における縁部212との境界近傍に高硬度の発泡体が配されて座り心地性を損なうなどの製品不良となる問題がある。
かかる問題点を解決するものとして、特開2006−95778号には、上型及び下型とこれらを型閉めすることにより密閉されたキャビティを備え、前記キャビティ内で発泡原料を発泡硬化させる発泡成形型であって、前記下型は、メイン成形部と、該メイン成形部に対して突条により仕切られて下型の周縁部分の少なくとも一の縁部分に形成された縁成形部とを備え、前記下型における上型との合わせ面の前記縁成形部を臨む箇所に、前記キャビティに対して開口し前記合わせ面内において終端するようにキャビティ側へ傾斜する案内面を有する注入口が形成されていることを特徴とする発泡成形型が記載されている。
また、同号公報には、この発泡成形型を用いて、第1発泡原料を前記メイン成形部へ直接注入するとともに、第2発泡原料を前記縁成形部へ前記注入口を介して注ぎ込み、その後、型閉めして、前記第1発泡原料および第2発泡原料を前記キャビティ内で発泡充填させることを特徴とするシート用パッドの製造方法が記載されている。
第10図は同号公報の発泡成形型10の断面図であり、第11図は発泡成形型10の要部拡大断面図、第12図は下型12の断面図、第13図は成形されたシート用パッド1の平面図及び断面図である。
第13図の通り、このシート用パッド1は、3人掛け用のベンチタイプの自動車のリアシート用パッドであって、着座部であるメイン部2と、その左右両側において上方に隆起状に形成されたサイド部3と、メイン部2の後端において上方に隆起状に形成された前後方向に幅狭(50mm以下、例えば45mm)な後縁部4とからなる。
このメイン部2と、その他の部分、すなわちサイド部3及び後縁部4とが、硬度の異なる軟質ポリウレタンフォームで形成されている。詳細には、サイド部3及び後縁部4はメイン部2のそれより高硬度の軟質ポリウレタンフォームから構成されている。
パッド表面には、メイン部2、サイド部3および後縁部4をそれぞれに区画する仕切溝が設けられている。詳細には、メイン部2とその両側のサイド部3との境界をなす前後方向に延びる縦溝51と、メイン部2と後縁部4との境界をなす左右方向に延びる横溝52と、前後方向に延びる縦溝53と、メイン部2の前後中央部に設けられた横溝54を備える。これらの溝はシート用パッド1の表皮吊り込み用溝として設けられている。
このようなシート用パッド1を成形する発泡成形型10は、略水平に保持されて上方に開口する凹状の下型12と、下型12の一辺側に配された不図示のヒンジ部を介して回動可能に設けられて下型12の上面開口を開閉する上型16とを備えてなる。下型12の凹部18の開口周縁部に沿って、その全周にわたって合わせ面20(PL部)が設けられている。上型16の合わせ面21が下型12の合わせ面20に対応させて設けられており、上記凹部18を閉じて両合わせ面20、21を周方向に隙間なく当接させることで、その内側において下型12との間にパッド形状に対応する密閉された発泡空間であるキャビティ22を形成する。
下型12に設けられた凹部18は、メイン部2を成形するメイン成形部24と、その左右両側において下方に陥没してサイド部3を成形するサイド成形部(符号略)と、メイン成形部24の後方において下方に陥没して幅狭な後縁部4を形成する縁成形部28とからなり、これらを区画する突条が設けられている。この突条の1つとして、横溝52を形成する突条32が設けられている。
第10,11図に示すように、下型12と上型16との合わせ面20には、注入口38が縁成形部28を臨むように設けられている。注入口38は、下型12側の合わせ面20における縁成形部28と面する箇所に2〜20mm程度下方へ陥没する略矩形状に凹設されている。注入口38の底面はキャビティ側へ傾斜する(例えば、水平に対する傾斜角θ=5〜60°程度)案内面38aをなしており、この案内面38aは下端がキャビティ22に対して開口し上端が合わせ面20内において終端するように設けられている。
縁成形部28の幅w=45mmに対して、注入口38は、長さb=80mm、深さc=10mmである。
このような発泡成形型10を用いてシート用パッド1を製造するには、まず、上型16を下型12に対して開状態として、第12図(a)に示すように、メイン成形部24の凹部内に、第1発泡原料P1をソフト用注入装置40を用いて注入するとともに、サイド成形部及び縁成形部28の凹部内に、第1発泡原料P1より硬度の高い発泡体となる第2発泡原料P2をハード用注入装置42を用いて注入する。
その際、メイン成形部24及びサイド成形部は、広い領域を占めることから、各発泡原料が不所望の凹部部位へ注入されることがないため、各発泡原料P1,P2を直接注入する。一方、縁成形部28は前後方向において幅狭であることから、第2発泡原料P2を直接注入すると不所望の凹部部位、すなわちメイン成形部24にも注入されることとなる。そこで、ハード用注入装置42から第2発泡原料P2を注入口38へ注入し、案内面38aを伝わせて縁成形部28へ注ぎ込む。このような注入口38を介して第2発泡原料P2を注入することで、誤ってメイン成形部24に高硬度の第2発泡原料P2が注入されることを防止することができる。なお、縁成形部28へ注入された第2発泡原料P2は、縁成形部28とメイン成形部24を区画する横突条32により堰き止められ、メイン成形部24へ流出することはない。
そして、上記の注入後、第10図に示すように、上型16を閉じて、下型12との間に密閉されたキャビティ22を形成し、このキャビティ22内で各発泡原料P1、P2を発泡充填し、第12図(b)に示すように、シート用パッド1を成形する。
このようにしてキャビティ22内で各発泡原料P1、P2を発泡硬化させた後、上型16を開いて脱型することにより、第13図(a)に示すような、後端部分に注入口38に対応した形状のバリBが形成されたパッドが得られ、該バリBを切断することでシート用パッド1が完成する。得られたシート用パッド1は、第13図(b)に示すように、メイン部2における後縁部4との境界近傍に高硬度の発泡体が配されることがなく、幅狭な後縁部4がメイン部2より高硬度の発泡体で構成されている。
特開2006−95778号
上記特開2006−95778号の発泡形成型及びシート用パッドの製造方法にあっては、10mm程度の比較的大きな厚みcを有したバリBが成形体(パッド1)に直に連なったものとなり、バリ取り作業にかなり手間がかかる。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、下型に設けられた幅狭な縁成形部へ発泡原料を容易に注入することができ、かつ、成形体からのバリ取り作業が容易なものとなる発泡成形型およびそれを用いたシート用パッドの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の発泡成形型は、上型及び下型とこれらを型閉めすることにより密閉されたキャビティを備え、前記キャビティ内で発泡原料を発泡硬化させる発泡成形型であって、前記下型は、メイン成形部と、該メイン成形部に対して突条により仕切られて下型の周縁部分の少なくとも一の縁部分に形成された縁成形部とを備え、前記下型における上型との合わせ面の前記縁成形部を臨む箇所に、前記キャビティに対して開口し前記合わせ面内において終端するようにキャビティ側へ傾斜する案内面を有する注入口が形成されている発泡成形型において、前記上型には、該注入口のキャビティへの開口部における上下方向の開口幅を小さくするための凸部が設けられていることを特徴とするものである。
本発明のシート用パッドの製造方法は、メイン部とその周縁部の少なくとも一の縁をなす縁部を有し、前記縁部が前記メイン部と異硬度の発泡体からなるシート用パッドの製造方法であって、請求項1ないし6のいずれか1項記載の発泡成形型を用いて、第1発泡原料を前記メイン成形部へ直接注入するとともに、第2発泡原料を前記縁成形部へ前記注入口を介して注ぎ込み、その後、型閉めして、前記第1発泡原料および第2発泡原料を前記キャビティ内で発泡充填させることを特徴とするものである。
本発明では、前記凸部として、第1凸部と、該第1凸部よりも前記開口幅を小さくするように突出高さが大とされた第2凸部とが設けられていることが好ましい。この場合、第1の凸部同士の間に第2の凸部が配置されていることが好ましい。
本発明では、前記第1凸部のキャビティ面に沿う方向の寸法が5〜15mmであることが好ましい。また、該第1凸部の箇所における前記開口幅が0.1〜3mmであることが好ましい。該第2凸部の箇所における前記開口幅が0.1mm以下であることが好ましい。
本発明においても、下型における縁成形部を臨む上型との合わせ面にキャビティ側へ傾斜する案内面を有する注入口が設けられているので、注入装置から注入口へ注がれた発泡原料は案内面を伝って縁成形部へ注ぎ込まれる。そのため、メイン部に対して幅狭な縁成形部であっても不用意にメイン成形部に発泡原料が注入されることなく、容易に発泡原料を注入することができる。また、案内面が下型における合わせ面内において終端するように形成されているため、型閉め状態において発泡原料を発泡充填させるキャビティを密閉することができ、発泡充填時に発泡原料が型外へ流出して原材料をロスすることもない。
本発明においては、この注入口のキャビティに臨む開口幅(上下方向幅)を凸部によって小さくしている。そのため、バリの付け根の厚みが小さいものとなり、バリ取り作業を容易に行うことができる。この凸部として高さの異なる第1凸部及び第2凸部を設けることにより、バリ取り作業性を向上させることができると共に、型内へのバリ残りも防止されるようになる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
第1図(a)は本実施形態にかかる発泡成形型60の下型の斜視図、第1図(b)は第1図(a)のB−B線断面図、第2図(a)は第1図のII−II該断面図、第2図(b)は注入口の寸法図、第3図及び第4図(a)は第2図のIII−III該断面図及びIV−IV該断面図、第4図(b)は開口幅の寸法図、第5図は成形されたシート用パッド51の斜視図である。
本実施形態では、第5図の通り、自動車のフロントシート用パッドであって、着座部であるメイン部52と、その左右両側において上方に隆起状に形成されたサイド部53と、メイン部52の後側の後側に形成された後側マチ部56と、この後側マチ部56に対しスリット57を介して対峙する後縁部54とからなるシート用パッド51の発泡形成型60について説明する。なお、スリット57はパッド51の後端面の左右両端近傍から前方に向って延在している。このスリット57よりも左右の側方が後縁部54となっている。この後縁部54はパッド51の左右の最後端に位置している。
シート用パッド51は、メイン部52と、その他の部分、すなわちサイド部53及び後縁部54及び後側マチ部56とが、硬度の異なる軟質ポリウレタンフォームで形成されている。詳細には、サイド部53及び後縁部54及び後側マチ部56はメイン部52のそれより高硬度の軟質ポリウレタンフォームから構成されている。
パッド表面には、メイン部52、サイド部53および後側マチ部56をそれぞれに区画する仕切溝が設けられている。詳細には、メイン部52とその両側のサイド部53との境界をなす前後方向に延びる縦溝61と、メイン部52と後側マチ部56との境界をなす左右方向に延びる横溝62と、この後側マチ部56に設けられた横溝63と、メイン部52の前後中央部に設けられた横溝64を備える。これらの溝はシート用パッド51の表皮吊り込み用溝として設けられている。
このようなシート用パッド51を成形する発泡成形型70は、略水平に保持されて上方に開口する凹状の下型72と、下型72の一辺側に配された不図示のヒンジ部を介して回動可能に設けられて下型72の上面開口を開閉する上型76とを備えてなる。下型72は、パッドの表面(上面)側を成形する型であり、それに対応した凹部78を備え、該凹部78の開口周縁部に沿って、その全周にわたって合わせ面80(PL部)が設けられている。上型76を型締めすることにより、キャビティ82が形成される。
下型72に設けられた凹部78の底面には、パッド表面に上記縦溝61を形成する前後方向に延びる縦突条90と、上記横溝62を形成する左右方向に延びる横突条92と、横溝63,64を形成するための突条93,94とが設けられている。また、下型72には、スリット57を形成するためのリブ97が設けられている。リブ97の外側部分が、前記後縁部54を形成するための縁形成部88となっている。
第2図に示すように、下型12と上型16との合わせ面には、この縁形成部88に第2発泡原料P2を注入するための注入口98が設けられている。注入口98は、下型72側の合わせ面80における縁成形部88と面する箇所に略矩形状に凹設されている。注入口98の底面はキャビティ側へ傾斜する案内面98aをなしている。この案内面98aは下端がキャビティ82に対して開口し上端が合わせ面80内において終端するように設けられている。
上型76には、第4図の通り、この注入口98のキャビティ82に臨む箇所において、注入口98の上下方向の開口幅を狭めるように下方に向って第1凸部100と第2凸部102とが設けられている。第1凸部100の突出高さは第2凸部102の突出高さよりも小さい。このため、第1凸部100と案内面88aとの間の開口幅tは第2凸部102と案内面98aとの間の開口幅tよりも大きい。tは0.1〜3mm特に0.2〜2mmが好ましい。tは0.1mm以下が好ましい。
ここで、第2図〜第4図を参照してその他の各寸法の一例を挙げれば、注入口98は、幅a=50〜150mm、長さb=20〜50mm、深さc=3〜30mm、水平に対する案内面98aの傾斜角θ=5〜50°であることが好ましい。また、第1凸部100のキャビティ面に沿う左右幅Wは5〜15mmが好ましく、第2凸部102のキャビティ面に沿う左右幅はWは20〜150mm程度が好ましい。
このような発泡成形型70を用いてシート用パッド51を製造するには、第1図(b)の通り、型開きした下型72の凹部78の中央付近(メイン部52を形成するためのメイン成形部(符号略))に第1発泡原料P1(図示略。第12図参照。)をソフト用注入装置(図示略)を用いて注入するとともに、サイド成形部86及び縁成形部88の凹部内に、第1発泡原料P1より硬度の高い発泡体となる第2発泡原料P2をハード用注入装置42を用いて注入する。
その際、メイン成形部及びサイド成形部86は幅広であり、各発泡原料が不所望の凹部部位へ注入されることがないため、各発泡原料P1,P2を直接注入する。一方、縁成形部88は左右方向において幅狭であることから、第2発泡原料P2を直接注入すると十分に注入されなかったり、不所望の凹部部位、すなわちメイン成形部にも注入されることとなる。そこで、ハード用注入装置42から第2発泡原料P2を案内面98aを伝わせて縁成形部88へ注ぎ込む。これにより、縁成形部88へ第2発泡原料P2が必要十分な量だけ注入される。
そして、上記の注入後、第2図(a)に示すように、上型76を閉じて、下型72との間に密閉されたキャビティ82を形成し、このキャビティ82内で各発泡原料P1、P2を発泡充填させて、シート用パッド51を成形する。
このようにしてキャビティ22内で各発泡原料P1、P2を発泡硬化させた後、上型76を開いて脱型することにより、後端部分に注入口98に対応した形状のバリが形成されたパッドが得られ、該バリを除去することでシート用パッド51が完成する。得られたシート用パッド51は、幅狭な後縁部54も高硬度の発泡体で確実に構成されている。
この実施の形態では、注入口98のキャビティに臨む箇所の開口幅t,tが小さくなっている。そのため、形成されたバリは、その付け根部分が肉薄となっており、容易に除去することができる。なお、この付け根部分にあっては、開口幅tに由来する肉厚の比較的大きい部位が存在するので、バリが型内に取り残されることがなく、成形体とバリとが確実に一体に取り出される。
上記実施の形態では、縁成形部88に臨む箇所にキャビティ22側へ傾斜する案内面98aを有する注入口98が設けられているが、第6図〜第9図に示す発泡形成型下型72Aのようにサイド成形部86に発泡原料P2を注入するために、サイド成形部86に沿って注入口110を設けてもよい。
この場合も、型開き状態で注入口110の底面よりなる案内面110aに発泡原料P2を垂らし、サイド成形部86に発泡原料P2を供給する。第9図の通り、この注入口110のキャビティに臨む箇所において、上型76Aの合わせ面から第1凸部111と第2凸部112とが下方に突設されている。第1凸部111の突出高さは第2凸部112の突出高さよりも小さく、第1凸部111と案内面110aとの開口幅は第2凸部112と案内面110aとの開口幅よりも大きい。この場合、この開口幅の好適な値は前記実施の形態のt,tと同様である。なお、第1凸部111同士の距離Lは20〜50mm程度が好適である。
上記実施の形態では注入口98の外側部分において上型と下型とが密着状に重なっているが、第15図の発泡成形型70Bのように、この部分において上型76Bと下型72Bとの間に隙間hがあいていてもよい。この隙間hは凸部102部分の前記開口幅t(第4図)よりも大きくてもよい。
上記実施の形態は、いずれも自動車のシートに用いられるシート用クッションパッドであるが、本発明は、これに限られず、各種車両用、家庭用のクッション体に用いられるパッドの製造を始め、周縁部の少なくとも一の縁部が他の部分と異硬度の発泡体で構成される種々の発泡成形体の製造に使用することができる。
本発明の一実施形態にかかる発泡成形型の下型の斜視図と断面図である。 同発泡成形型の拡大断面図と寸法図である。 第2図のIII−III該断面図である。 第2図のIV−IV該断面図である。 本実施形態において成形されたシート用パッドの斜視図である。 別の実施の形態の下型の斜視図である。 図6のVII−VII該断面図である。 図7のVIII−VIII該断面図である。 図7のIX−IX該断面図である。 従来の発泡形成形型の断面図である。 第10図の一部の拡大図である。 従来のシート用パッドの製造方法を示す断面図である。 第12図のシート用パッドの製造方法によって形成されたパッドの平面図と断面図である。 別の従来例を示す断面図である。 異なる実施の形態に係る発泡成形型の一部の断面図である。
符号の説明
1,51 シート用パッド
2,52 メイン部
3,53 サイド部
4,54 後縁部
10,70,70B 発泡成形型
12,72,72A 下型
16,76,76A 上型
20,21,80,81 合わせ面(PL面)
22,82 キャビティ
24 メイン成形部
26,86 サイド成形部
28,88 縁成形部
30,34,90,94 縦突条
32,92 横突条
38,98,110 注入口
38a,98a,110a 案内面
40 ソフト用注入装置
42 ハード用注入装置
100,102 凸部
P1 第1発泡原料
P2 第2発泡原料

Claims (7)

  1. 上型及び下型とこれらを型閉めすることにより密閉されたキャビティを備え、前記キャビティ内で発泡原料を発泡硬化させる発泡成形型であって、
    前記下型は、メイン成形部と、該メイン成形部に対して突条により仕切られて下型の周縁部分の少なくとも一の縁部分に形成された縁成形部とを備え、
    前記下型における上型との合わせ面の前記縁成形部を臨む箇所に、前記キャビティに対して開口し前記合わせ面内において終端するようにキャビティ側へ傾斜する案内面を有する注入口が形成されている発泡成形型において、
    前記上型には、該注入口のキャビティへの開口部における上下方向の開口幅を小さくするための凸部が設けられていることを特徴とする発泡成形型。
  2. 請求項1において、前記凸部として、第1凸部と、該第1凸部よりも前記開口幅を小さくするように突出高さが大とされた第2凸部とが設けられていることを特徴とする発泡形成型。
  3. 請求項2において、第1凸部同士の間に第2凸部が配置されていることを特徴とする発泡形成型。
  4. 請求項2又は3において、前記第1凸部のキャビティ面に沿う方向の寸法が5〜15mmであることを特徴とする発泡形成型。
  5. 請求項2ないし4のいずれか1項において、該第1凸部の箇所における前記上下方向の開口幅が0.1〜3mmであることを特徴とする発泡形成型。
  6. 請求項2ないし5のいずれか1項において、該第2凸部の箇所における前記上下方向の開口幅が0.1mm以下であることを特徴とする発泡形成型。
  7. メイン部とその周縁部の少なくとも一の縁をなす縁部を有し、前記縁部が前記メイン部と異硬度の発泡体からなるシート用パッドの製造方法であって、
    請求項1ないし6のいずれか1項記載の発泡成形型を用いて、第1発泡原料を前記メイン成形部へ直接注入するとともに、第2発泡原料を前記縁成形部へ前記注入口を介して注ぎ込み、その後、型閉めして、前記第1発泡原料および第2発泡原料を前記キャビティ内で発泡充填させることを特徴とするシート用パッドの製造方法。
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