JP2005083419A - ガスケット - Google Patents

ガスケット Download PDF

Info

Publication number
JP2005083419A
JP2005083419A JP2003313609A JP2003313609A JP2005083419A JP 2005083419 A JP2005083419 A JP 2005083419A JP 2003313609 A JP2003313609 A JP 2003313609A JP 2003313609 A JP2003313609 A JP 2003313609A JP 2005083419 A JP2005083419 A JP 2005083419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasket
gate
recess
gate portion
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003313609A
Other languages
English (en)
Inventor
Norikazu Sato
則和 佐藤
Nobuyuki Shintaku
信行 新宅
Koji Uchida
浩二 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2003313609A priority Critical patent/JP2005083419A/ja
Publication of JP2005083419A publication Critical patent/JP2005083419A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】二部材間に挟まれてシール作用を奏するガスケット1であって、射出成形または注入成形によってゴム状弾性体の単体品として成形され、成形後に前記二部材のうちの一方の部材に接着固定されるガスケット1において、ガスケット1にゲート痕7が残ってもこれがガスケット1のシール性を低下させることがなく、もって優れたシール性を発揮することが可能なガスケット1を提供する。
【解決手段】前記二部材のうちの他方の部材に密接するシール面3以外の面に凹部5を設け、凹部5にゲート部6を設けてゲート部6を除去したあとのゲート痕7を凹部5内に残すようにした。ゲート痕7を凹部5内に残すには、凹部5内のゲート部部分6aに凹部5外のゲート部部分6bよりも厚みの薄い部分を設けることにより、ゲート部6を凹部5内で切断する。
【選択図】図8

Description

本発明は、密封装置の一種であるガスケットに係り、更に詳しくは、ハードディスクドライブ(HDD)用カバーガスケットまたは燃料電池用ガスケット等として用いられるのに適したガスケットに関するものである。
従来から、例えばHDD用カバーガスケットとして、ゴム状弾性体の単体品として成形され、成形後にカバーの一面に接着固定されるガスケットが知られており、このガスケットは所謂スライスカット法や成形型による成形等によって製造されている。
スライスカット法は、ガスケット平面形状と同じ端面形状を有するゴム状弾性体の筒状体を成形し、この筒状体を必要なガスケット高さ(厚み)にスライスカットすることによりガスケットを製造する方法であり、この方法によると、カットしたガスケットの断面形状が上下に違いのない単純な四角形状となって、ガスケットの平面形状が左右対称形状であれば表裏どちらの向きにも接着が可能であることから、カバーへの取付作業性が良いという利点がある。
しかしながら、このスライスカット法によると、ガスケットのシール面および接着面が共にカットされただけの単純な形状であるために、シール性の向上や反発荷重の低減のために形状に細工を施したり、また接着面についても接着性を向上させるべく形状に細工を施したりすることができず、これを可能とするには、取付の相手方であるカバーの形状に変更を加えたり、あるいはガスケットの製造過程に別工程を加えたりしなければならない不都合がある(特許文献1参照)。
また、成形型による成形は、ガスケットを成形型を用いて製造する方法であって、この方法によれば、ガスケットの形状に細かな細工を施すことが可能であることから、上記シール性の向上、反発荷重の低減または接着性の向上等について高品質の製品を成形することができる。
しかしながら、この成形型による成形の場合には、その具体的な成形方法として低コストの観点から生地の歩留まりの良い射出成形法や注入成形法を選択すると、成形型のキャビティ空間へゴム材料を流し込むためのスプルやゲート等が必要であることから、成形したガスケットの表面にゲート痕(跡)が残ることになり、特にガスケットのシール面にゲート痕が残ると、これが直ちにガスケットのシール性を低下させることになる。
特開2000−293979号公報
本発明は以上の点に鑑みて、射出成形または注入成形により成形されるガスケットにおいて、ガスケットにゲート痕が残ってもこれがガスケットのシール性を低下させることがなく、もって優れたシール性を発揮することが可能なガスケットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるガスケットは、二部材間に挟まれてシール作用を奏するガスケットであって、射出成形または注入成形によってゴム状弾性体の単体品として成形され、成形後に前記二部材のうちの一方の部材に接着固定されるガスケットにおいて、前記二部材のうちの他方の部材に密接するシール面以外の面に凹部を設け、前記凹部はここに成形用ゲート部を設けて前記ゲート部を除去したあとのゲート痕をこの凹部内に残したことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2によるガスケットは、上記した請求項1のガスケットにおいて、ゲート痕を凹部内に残すべくゲート部が凹部内で切断されるように、凹部内のゲート部部分に凹部外のゲート部部分よりも厚みの薄い部分を設けたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3によるガスケットは、上記した請求項1または2のガスケットにおいて、凹部およびゲート部を前記一方の部材に対する接着面に設けたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4によるガスケットは、上記した請求項1または2のガスケットにおいて、凹部およびゲート部をシール面および接着面以外の側面に設け、更に当該ガスケットは表裏の区別なく使用できるようその断面形状がガスケットの厚み方向に対称な形状であり、かつガスケット全体の平面形状がガスケット全体の幅方向に対称な形状であることを特徴とするものである。
上記構成を備えた本発明の請求項1によるガスケットのように、ガスケットのシール面以外の面に凹部を設け、凹部に成形用ゲート部を設け、ゲート部を除去したあとのゲート痕を凹部内に残すようにすると、先ずはゲート痕がシール面以外の面に形成されてシール面に残ることがないために、ゲート痕によるシール性への影響をなくすことが可能となる。また、シール面以外の面に凹部を設けてこの凹部にゲート部を設け、ゲート部を除去したあとのゲート痕をこの凹部内に残すようにしたために、ゲート痕がガスケットの表面から突出した状態で残って不具合を発生させるのを防止することが可能となる。ゲート痕を凹部内に残すべくゲート部を凹部内で切断するには、凹部内のゲート部部分に凹部外のゲート部部分よりも厚みの薄い部分を設けることにより、ゲート部が切断される位置を凹部内の厚みの薄い部分に特定するのが好適である(請求項2)。
ガスケットの表面のうちシール面以外の面のうちの一つは、ガスケットを一方の部材に接着固定するためのガスケットの接着面であり、このガスケットの接着面にゲート部を設けた場合、ゲート痕が接着面よりも突出した状態で残ると、ガスケットを全周に亙って一方の部材に接着することができなくなる虞がある。これに対して本発明の請求項3によるガスケットによれば、ガスケットの接着面に凹部を設け、凹部に成形用ゲート部を設け、ゲート部を除去したあとのゲート痕をこの接着面に設けた凹部内に残すようにしたために、ゲート痕が接着面よりも突出した状態で残るのを防止することが可能となる。
また、ガスケットのシール面以外の面のうちの他の一つはガスケットの側面であり、このガスケットの側面にゲート部を設けた場合、ゲート痕が側面よりも突出した状態で残ると、ガスケットを装着溝に取り付ける際にゲート痕が装着溝の側縁部と干渉することによりガスケットを装着溝に取り付けることができなくなる虞がある。これに対して本発明の請求項4によるガスケットによれば、ガスケットの側面に凹部を設け、凹部に成形用ゲート部を設け、ゲート部を除去したあとのゲート痕をこの側面に設けた凹部内に残すようにしたために、ゲート痕が側面よりも突出するのを防止することが可能となる。
尚、このように凹部およびゲート部をガスケットのシール面および接着面以外の側面に設けると、ガスケットのシール面および接着面には共にゲート痕が残らないために、ガスケットを表裏の区別なく使用することができる可能性が出てくる。したがって本発明の請求項4によるガスケットでは併せて、当該ガスケットの断面形状がガスケットの厚み方向に対称な形状であり、かつガスケット全体の平面形状がガスケット全体の幅方向に対称な形状である旨特定することにより、ガスケットを表裏の区別なく使用することができることにした。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、上記構成を備えた本発明の請求項1によるガスケットにおいては、ガスケットのシール面以外の面に凹部を設け、凹部にゲート部を設け、ゲート部を除去したあとのゲート痕を凹部内に残すようにしたために、ゲート痕がシール面以外の面に形成されてシール面に残らないことになる。したがって、ゲート痕によるシール性への影響をなくすことが可能となり、これによりガスケットのシール性を維持・向上させることができる。
またこれに加えて、上記構成を備えた本発明の請求項2によるガスケットにおいては、凹部内のゲート部部分に凹部外のゲート部部分よりも厚みの薄い部分を設けることによりゲート痕を凹部内に残すべくゲート部が凹部内で切断されるようにしたために、ゲート痕がガスケットの表面から突出した状態で残って各種不具合を発生させるのを防止することができる。
また、上記構成を備えた本発明の請求項3によるガスケットにおいては、凹部およびゲート部を一方の部材に対する接着面に設けることにより、ゲート痕が接着面よりも突出した状態で残るのを防止することができる。したがって、ガスケットを全周に亙って一方の部材に接着することが可能となり、接着の安定性を維持・向上させることができる。
また、上記構成を備えた本発明の請求項4によるガスケットにおいては、凹部およびゲート部をシール面および接着面以外の側面に設けることにより、ゲート痕が側面よりも突出した状態で残るのを防止することができる。したがって、ガスケットを装着溝に取り付ける場合にゲート痕が装着溝の側縁部と干渉するのを防止することが可能となり、これにより装着溝への取付の安定性を維持・向上させることができる。
また、この請求項4では併せて、当該ガスケットの断面形状がガスケットの厚み方向に対称な形状であり、かつガスケット全体の平面形状がガスケット全体の幅方向に対称な形状である旨を特定することによってガスケットを表裏の区別なく使用することができるようにしたために、ガスケットの取付作業性を維持・向上させることができる。
尚、本件出願には、以下の実施形態が含まれる。
(1) 射出または注入成形で製作されるHDD用カバーガスケット形状について、接着工程を必要とするガスケットで、リップタイプ等の上下左右の方向性が限定されることで接着面が決まっているガスケットの接着面にゲートを直接設ける場合、接着面のゲート周辺を接着面より凹ませ、そこにゲートを設けることにより、接着面に凸状のゲート跡が残るのを防止し、ガスケット全周に亙り一様の接着性が確保できる製品形状。ゲートの除去性を向上させるには、ガスケット接着面より内側の位置でゲートの厚みを変えることにより、ゲートの厚みが変わる位置で強度差が生じ、そこから切れ易くする。
(2) 射出または注入成形で製作されるHDD用カバーガスケット形状について、接着工程を必要とするガスケットのシール面および接着面以外の側面にゲートを直接設ける場合、側面のゲート周辺を側面より凹ませ、そこにゲートを設けることにより、側面に凸状のゲート跡が残るのを防止し、ガスケットの装着溝への取付性が確保できる製品形状。ゲートの除去性を向上させるには、ガスケット側面より内側の位置でゲートの厚みを変えることにより、ゲートの厚みが変わる位置で強度差が生じ、そこから切れ易くする。
(3) 尚、ガスケットの側面にはガスケットの外周面と内周面との二面があるが、上記(2)でシール面および接着面以外の側面に凹部およびゲート部を設ける場合には、これらをガスケットの内周面に設けると、内周面がHDDの内側に面するので、ゲート跡がコンタミとなる可能性がある。したがって、ガスケットの内周面ではなく外周面の方に凹部およびゲート部を設けるのが好適である。
また、本願発明は、これをガスケットの製造方法として捉えると、以下のようになる。
A.二部材間に挟まれてシール作用を奏するガスケットであって、射出成形または注入成形によってゴム状弾性体の単体品として成形され、成形後に前記二部材のうちの一方の部材に接着固定されるガスケットの製造方法において、前記二部材のうちの他方の部材に密接するシール面以外の面に凹部を設け、前記凹部はここに成形用ゲート部を設けて前記ゲート部を除去したあとのゲート痕をこの凹部内に残すことを特徴とするガスケットの製造方法。
B.上記A項のガスケットの製造方法において、ゲート痕を凹部内に残すべくゲート部が凹部内で切断されるように、凹部内のゲート部部分に凹部外のゲート部部分よりも厚みの薄い部分を設けることを特徴とするガスケットの製造方法。
C.上記A項またはB項のガスケットの製造方法において、凹部およびゲート部を前記一方の部材に対する接着面に設けることを特徴とするガスケットの製造方法。
D.上記A項またはB項のガスケットの製造方法において、凹部およびゲート部をシール面および接着面以外の側面に設け、更に当該ガスケットは表裏の区別なく使用できるようその断面形状がガスケットの厚み方向に対称な形状であり、かつガスケット全体の平面形状がガスケット全体の幅方向に対称な形状であることを特徴とするガスケットの製造方法。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第一実施例・・・
図1は、本発明の第一実施例に係るガスケット1の平面図を示している。当該実施例に係るガスケット1は、HDD用トップカバーガスケットとして用いられるものであって、ゴム状弾性体の単体品として成形され、成形後に図2に示すようにトップカバー21に接着固定される。
図3(A)の一部拡大断面図に示すように、当該ガスケット1はその一面(図上上面)に平面状の接着面2を有しており、この接着面2においてトップカバー21の一面に接着固定される。また、当該ガスケット1はその他面(図上下面)にシール面3を有しており、このシール面3において図示しないHDDケースに密接する。このシール面3には、HDDケースの一面に密接してシール作用をなすシールリップ4が設けられているので、当該ガスケット1はトップカバー21に対する取付の方向性が予め特定されている。
また、当該ガスケット1は、図示しない成形型を用いて射出成形または注入成形により成形されたものであって、成形型には、当該ガスケット1を成形するための製品キャビティ空間と、このキャビティ空間にゴム材料を送り込むためのスプルやゲート等が設けられている。したがって、成形後、型を開いて成形品を取り出すと、キャビティ空間に充填されたゴムにより成形された製品部であるガスケット1には、ゲートに充填されたゴムにより成形されたゲート部が一体に連なっており、これを機械、治具または人手等によってガスケット1から切断する(引き千切る)ことになるが、当該ガスケット1においては、図3(B)に示すようにトップカバー21に対する接着面2に凹部5が形成され、この凹部5の底面に対してゲート部6が一体成形され、これを切断すると、図3(C)に示すようにゲート痕7が凹部5内に残されるように設定されている。
ゲート痕7は凹部5内のみに残され、凹部5から外には突出しないように設定されており、これを可能とするため、ゲート痕7を凹部5内に残すべくゲート部6を凹部5内で切断するように、凹部5内のゲート部部分6aには、凹部5外のゲート部部分6bよりも厚みwの薄い部分が設けられて、切断箇所が凹部5内に特定されている。
尚、上記凹部5およびゲート部6ないしゲート痕7は、ガスケット1の周上に所要数(図1および図2では周上9箇所)が設けられている。
上記構成のガスケット1は、上記したようにHDDトップカバー21の一面に接着されるとともにHDDケースの一面に密接してこのトップカバー21およびケース間をシールするものであって、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
すなわち、上記したようにガスケット1の接着面2に凹部5が設けられ、凹部5にゲート部6が設けられ、ゲート部6を除去したあとのゲート痕7が凹部5内に残されるよう設定されているために、ゲート痕7はシール面3に残されることがない。したがって、ゲート痕7がシール面3に残されて当該ガスケット1のシール性が低下するのを防止することができる。
また、ガスケット1の接着面2にゲート部6を設ける場合、比較例として示す図3(D)のようにゲート痕7を接着面2よりも突出した状態で残すと、ガスケット1を全周に亙ってトップカバー21に接着することができなくなる虞があるが、上記構成のガスケット1によれば、ガスケット1の接着面2に凹部5が設けられ、凹部5にゲート部6が設けられ、ゲート部6を除去したあとのゲート痕7が凹部5内に残されるよう設定されているために、ゲート痕7が接着面2よりも突出した状態で残されることがない。したがって、ガスケット1を全周に亙ってトップカバー21に接着することが可能となり、よってガスケット1の接着の安定性を維持・向上させることができる。
第二実施例・・・
図4は、本発明の第二実施例に係るガスケット1の平面図を示している。当該実施例に係るガスケット1は、HDD用トップカバーガスケットとして用いられるものであって、ゴム状弾性体の単体品として成形され、成形後に図5に示すようにトップカバー21に接着固定される。
図6(A)および(B)の一部拡大平面図および断面図に示すように、当該ガスケット1はその一面(図6(B)における下面)に平面状の接着面2を有しており、この接着面2においてトップカバー21の一面に接着固定される。また、当該ガスケット1はその他面(図6(B)における上面)に同じく平面状のシール面3を有しており、このシール面3において図示しないHDDケースに密接する。また、図示したように当該ガスケット1は断面長方形に形成されており、よってその断面形状は当該ガスケット1の厚み方向(図6(B)における上下方向)および幅方向(図6(B)における左右方向)にそれぞれ対称な形状とされている。また、図1および図2に示したように、当該ガスケット1全体の平面形状は、当該ガスケット1全体の幅方向(図1または図2における左右方向)に対称な形状とされている。
また、当該ガスケット1は、図示しない成形型を用いて射出成形または注入成形により成形されたものであって、成形型には、当該ガスケット1を成形するための製品キャビティ空間と、このキャビティ空間にゴム材料を送り込むためのスプルやゲート等が設けられている。したがって、成形後、型を開いて成形品を取り出すと、キャビティ空間に充填されたゴムにより成形された製品部であるガスケット1には、ゲートに充填されたゴムにより成形されたゲート部が一体に連なっており、これを機械、治具または人手等によってガスケット1から切断する(引き千切る)ことになるが、当該ガスケット1においては、図7(A)および(B)に示すように接着面2およびシール面3以外の側面8であってかつ外周面に凹部5が形成され、この凹部5の底面に対してゲート部6が一体成形され、これを切断すると、図8(A)および(B)に示すようにゲート痕7が凹部5内に残されるように設定されている。
ゲート痕7は凹部5内のみに残され、凹部5から外には突出しないように設定されており、これを可能とするため、ゲート痕7を凹部5内に残すべくゲート部6を凹部5内で切断するように、凹部5内のゲート部部分6aには、凹部5外のゲート部部分6bよりも厚みの薄い部分(w<w)が設けられて、切断箇所が凹部5内に特定されている。
尚、上記凹部5およびゲート部6ないしゲート痕7は、ガスケット1の周上に所要数(図4および図5では周上9箇所)が設けられている。また、上記凹部5は当該ガスケット1の厚み方向(図8(B)における上下方向)に対称な形状とされており、この凹部5内に残されるゲート痕7もガスケット1の厚み方向(図8(B)における上下方向)にほぼ対称な形状とされている。
上記構成のガスケット1は、上記したようにHDDトップカバー21の一面に接着されるとともにHDDケースの一面に密接してこのトップカバー21およびケース間をシールするものであって、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
すなわち、上記したようにガスケット1の側面8に凹部5が設けられ、凹部5にゲート部6が設けられ、ゲート部6を除去したあとのゲート痕7が凹部5内に残されるよう設定されているために、ゲート痕7はシール面3に残されることがない。したがって、ゲート痕7がシール面3に残されて当該ガスケット1のシール性が低下するのを防止することができる。
また、ガスケット1の側面8にゲート部6を設ける場合、比較例として示す図9(B)のようにゲート痕7を側面8よりも突出した状態で残すと、ガスケット1を装着溝22に取り付ける際にゲート痕7が装着溝22の側縁部と干渉することによりガスケット1を装着溝22に取り付けることができなくなることがあるが、上記構成のガスケット1によれば、ガスケット1の側面8に凹部5が設けられ、凹部5にゲート部6が設けられ、ゲート部6を除去したあとのゲート痕7が凹部5内に残されるよう設定されているために、ゲート痕7が側面8よりも突出した状態で残されることがない。したがって、図9(A)に示すようにガスケット1を装着溝22に取り付ける場合にゲート痕7が装着溝22の側縁部と干渉するのを防止することができ、よって装着溝22への取付の安定性を維持・向上させることができる。
また、上記構成のガスケット1においては、凹部5およびゲート部6ないしゲート痕7がガスケット1の外周面に設けられているために、ゲート痕7がHDD内部機構に対するコンタミとなるのを防止することができる。
更にまた、上記構成のガスケット1においては、凹部5を含むガスケット1の断面形状がガスケット1の厚み方向に対称な形状とされ、かつガスケット1全体の平面形状がガスケット1全体の幅方向に対称な形状とされているために、当該ガスケット1はこれを表裏の区別なく使用することが可能とされている(接着面2をもってトップカバー21に接着できるほかに、表裏反対向きとして、シール面3をもってトップカバー21に接着することもできる。尚、この場合には、接着面2がケースに密接する。)。したがって、ガスケット1の取付作業性を維持・向上させることができる。
本発明のガスケットは、上記したようにHDD用カバーガスケットとして有効に利用されるが、このほか、燃料電池用ガスケットや工業用ガスケット等として幅広く利用される。
本発明の第一実施例に係るガスケットの平面図 同ガスケットをトップカバーに取り付けた状態の平面図 (A)は図1におけるA−A線拡大断面図、(B)は図1におけるB−B線拡大断面図であってゲート部切断前の状態を示す図、(C)は図1におけるB−B線拡大断面図であってゲート部切断後の状態を示す図、(D)は比較例に係る断面図 本発明の第二実施例に係るガスケットの平面図 同ガスケットをトップカバーに取り付けた状態の平面図 (A)は図4におけるC部拡大図、(B)は図6(A)におけるE−E線断面図 (A)は図4におけるD部拡大図であってゲート部切断前の状態を示す図、(B)は図7(A)におけるF−F線断面図 (A)は図4におけるD部拡大図であってゲート部切断後の状態を示す図、(B)は図8(A)におけるG−G線断面図 (A)は同ガスケットをトップカバーの装着溝に取り付けた状態の断面図、(B)は比較例に係る断面図
符号の説明
1 ガスケット
2 接着面
3 シール面
4 シールリップ
5 凹部
6 ゲート部
6a,6b ゲート部部分
7 ゲート痕
8 側面
21 トップカバー(一方の部材)
22 装着溝

Claims (4)

  1. 二部材間に挟まれてシール作用を奏するガスケット(1)であって、射出成形または注入成形によってゴム状弾性体の単体品として成形され、成形後に前記二部材のうちの一方の部材(21)に接着固定されるガスケット(1)において、
    前記二部材のうちの他方の部材に密接するシール面(3)以外の面に凹部(5)を設け、
    前記凹部(5)はここに成形用ゲート部(6)を設けて前記ゲート部(6)を除去したあとのゲート痕(7)をこの凹部(5)内に残したことを特徴とするガスケット。
  2. 請求項1のガスケットにおいて、
    ゲート痕(7)を凹部(5)内に残すべくゲート部(6)が凹部(5)内で切断されるように、凹部(5)内のゲート部部分(6a)に凹部(5)外のゲート部部分(6b)よりも厚みの薄い部分を設けたことを特徴とするガスケット。
  3. 請求項1または2のガスケットにおいて、
    凹部(5)およびゲート部(6)を前記一方の部材(21)に対する接着面(2)に設けたことを特徴とするガスケット。
  4. 請求項1または2のガスケットにおいて、
    凹部(5)およびゲート部(6)をシール面(3)および接着面(2)以外の側面(8)に設け、
    更に当該ガスケット(1)は表裏の区別なく使用できるようその断面形状がガスケット(1)の厚み方向に対称な形状であり、かつガスケット(1)全体の平面形状がガスケット(1)全体の幅方向に対称な形状であることを特徴とするガスケット。
JP2003313609A 2003-09-05 2003-09-05 ガスケット Pending JP2005083419A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003313609A JP2005083419A (ja) 2003-09-05 2003-09-05 ガスケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003313609A JP2005083419A (ja) 2003-09-05 2003-09-05 ガスケット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005083419A true JP2005083419A (ja) 2005-03-31

Family

ID=34414480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003313609A Pending JP2005083419A (ja) 2003-09-05 2003-09-05 ガスケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005083419A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068582A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Bridgestone Corp 発泡形成型及びシート用パッドの製造方法
JP2012047133A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロール型圧縮機用シール部材の成形装置、並びにスクロール型圧縮機用シール部材の製造方法、及びスクロール型圧縮機用シール部材
JP2012107667A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Nok Corp ガスケット
JP2014183102A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Fujitsu Ltd 電子機器
WO2014185168A1 (ja) * 2013-05-17 2014-11-20 Nok株式会社 ガスケット
JP2016102486A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 株式会社豊田自動織機 スクロール型圧縮機
JP2021037679A (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 日本碍子株式会社 成形体の製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068582A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Bridgestone Corp 発泡形成型及びシート用パッドの製造方法
JP2012047133A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロール型圧縮機用シール部材の成形装置、並びにスクロール型圧縮機用シール部材の製造方法、及びスクロール型圧縮機用シール部材
JP2012107667A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Nok Corp ガスケット
JP2014183102A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Fujitsu Ltd 電子機器
WO2014185168A1 (ja) * 2013-05-17 2014-11-20 Nok株式会社 ガスケット
JP2016102486A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 株式会社豊田自動織機 スクロール型圧縮機
JP2021037679A (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 日本碍子株式会社 成形体の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101904079B1 (ko) 개스킷
JP2010192997A (ja) ケースの防水構造およびこれを備えた電子機器
JP2008001002A (ja) ガスケットの製造方法
WO2016006393A1 (ja) ガスケット
US9128316B2 (en) Portable electronic device
JP2005083419A (ja) ガスケット
JP2004025906A (ja) ウインドモールの取り付け構造
CA2982071C (en) Gasket and manufacturing method therefor
JP2014116490A (ja) 基板収納容器
JP5939809B2 (ja) 車両用ドアの止水構造
JP2009074643A (ja) 電子機器のシール構造
JP2003172454A (ja) ガスケット
JP2011192782A (ja) パッキン構造
JP5293949B2 (ja) ガスケット
JP4689351B2 (ja) エンドキャップとカウルとの連結構造
JP2009150283A (ja) 合成樹脂製部品のシール構造
JP2012107667A (ja) ガスケット
US20190239371A1 (en) Cover and Box Body
JP2006095651A (ja) 工作機械用ワイパー
JP5589782B2 (ja) 車両用内装材
JP2006224698A (ja) 自動車のボンネット前縁シール
JP2009245706A (ja) 板材取付部品用のアダプタ
JP2000231087A (ja) 液晶表示素子の製造方法
JP2010252224A (ja) 携帯端末装置および携帯端末装置の製造方法
JP2006170358A (ja) ガスケット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080625

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090909