JP2009245706A - 板材取付部品用のアダプタ - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる板厚の板材に対応でき、かつ電気部品のような板材取付部品ごと交換する必要のないアダプタを提供すること。
【解決手段】板材2に設けられた開口部3に板材取付部品としてのスイッチ1を取り付けるために用いられる板材取付部品用のアダプタ10であって、このアダプタ10を、板材2の開口部3に挿入されるとともに、複数の異なる板厚の板材2に対応して板材2に係合する係合部18と、スイッチ1が嵌め込まれる嵌込開口12とを備えて構成した。
【選択図】図1
【解決手段】板材2に設けられた開口部3に板材取付部品としてのスイッチ1を取り付けるために用いられる板材取付部品用のアダプタ10であって、このアダプタ10を、板材2の開口部3に挿入されるとともに、複数の異なる板厚の板材2に対応して板材2に係合する係合部18と、スイッチ1が嵌め込まれる嵌込開口12とを備えて構成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、板材取付部品用のアダプタに係り、例えばスイッチ等の電気部品を種々の板厚を有した板材等に取り付けるためのアダプタに関する。
従来、スイッチ等の電気部品を基板に取り付けるに際して、種々の異なる板厚の基板に対応できるよう、特許文献1〜3に記載の提案がなされている。
特許文献1〜3では、基板に設けた開口部に嵌め込まれるスイッチが開示されており、このようなスイッチの側面に、弾性変形可能な取付片を設けることが提案されている。取付片の表面には、複数の係合溝が形成されており、板厚に応じたいずれかの係合溝が基板の開口部に係合することで、異なる板厚の基板であってもスイッチを確実に取り付けることが可能である。
特許文献1〜3では、基板に設けた開口部に嵌め込まれるスイッチが開示されており、このようなスイッチの側面に、弾性変形可能な取付片を設けることが提案されている。取付片の表面には、複数の係合溝が形成されており、板厚に応じたいずれかの係合溝が基板の開口部に係合することで、異なる板厚の基板であってもスイッチを確実に取り付けることが可能である。
しかしながら、電気部品自身に特許文献1〜3に記載されたような取付片を設ける場合では、取付片が損傷した場合など、電気部品ごと交換する必要があり、交換費用が嵩んで不経済である。
また、そのような取付片を備えておらず、設定された板厚の基材に取り付けるような部品においては、設定以外の板厚の基材に取り付ける際に、板厚毎にスペーサなどの別部材用いる必要があり、費用アップになっていた。
また、そのような取付片を備えておらず、設定された板厚の基材に取り付けるような部品においては、設定以外の板厚の基材に取り付ける際に、板厚毎にスペーサなどの別部材用いる必要があり、費用アップになっていた。
本発明の目的は、異なる板厚の板材に対応でき、かつ電気部品のような板材取付部品ごと交換する必要のないアダプタを提供することにある。
本発明の板材取付部品用のアダプタは、板材に設けられた開口部に板材取付部品を取り付けるために用いられる板材取付部品用のアダプタであって、前記板材の開口部に挿入されるとともに、異なる板厚の板材に対応して当該板材に係合する複数の係合部と、前記板材取付部品が嵌め込まれる嵌込開口とを備えていることを特徴とする。
ここで、板材としては、任意の成型方法で製作される合成樹脂製のもの、あるいは板金製のもの、ガラス・エポキシ複合素材(ガラエポ)製のもの等を適用できる。
ここで、板材としては、任意の成型方法で製作される合成樹脂製のもの、あるいは板金製のもの、ガラス・エポキシ複合素材(ガラエポ)製のもの等を適用できる。
本発明の板材取付部品用のアダプタにおいて、前記嵌込開口周りには、前記板材の開口部周りに当接するフランジ部が設けられ、このフランジ部には、前記板材取付部品に設けられたフランジ部が当接することが望ましい。
本発明の板材取付部品用のアダプタでは、前記板材に嵌め込まれる側面部を有するとともに、前記複数の係合片部は、前記側面部に前記開口部への挿入方向に沿って設けられ、かつ前記開口部への挿入側の面が当該挿入方向の先端側に向かうに従って前記側面部側に位置するようになるテーパ面を有していることが望ましい。
本発明の板材取付部品用のアダプタでは、前記複数の係合部は、前記開口部への挿入方向に対して斜めに延設された取付片に当該挿入走行に沿って設けられていてもよい。
以上において、発明のアダプタによれば、異なる板厚の板材に対しては係合部によって対応することとし、加えて、アダプタ自身を板材取付部品に対して別体とし、板材取付部品をアダプタの嵌合開口に嵌め込むように構成したので、アダプタの係合部が損傷した場合には、アダプタを新たなものと交換すればよく、板材取付部品を交換する必要がなくて経済的である。
また、アダプタの嵌込開口周りにフランジを設けことにより、板材の開口部に予めアダプタを嵌め込んでおき、この後にアダプタに対して板材取付部材を嵌め込むことができる。従って、開口部へ取り付けられる板材取付部材として、スイッチのような電気部品が取り付けられるのか、あるいは盲蓋のようなダミー部品が取り付けられるのかが判断がつかない場合でも、板材側へのアダプタの嵌込を先行して実施できる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るアダプタ10およびこれに嵌め込まれるスイッチ(板材取付部品)1を示す分解斜視図である。図2は、アダプタ10を裏側から見た斜視図である。図3は、板材2にアダプタ10およびスイッチ1が取り付けられた状態を示す断面図である。図4は、図3の状態における要部を示す断面図。図5は、図4の状態における一部断面された要部を示す平面図である。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るアダプタ10およびこれに嵌め込まれるスイッチ(板材取付部品)1を示す分解斜視図である。図2は、アダプタ10を裏側から見た斜視図である。図3は、板材2にアダプタ10およびスイッチ1が取り付けられた状態を示す断面図である。図4は、図3の状態における要部を示す断面図。図5は、図4の状態における一部断面された要部を示す平面図である。
アダプタ10は、板材2に設けられた開口部3に対してスイッチ1を取り付けるために用いられるものであり、スイッチ1とは別体で製作され、かつ異なる板厚の板材2に対応できる構造を有している。具体的にアダプタ10は、ポリアセタール、6ナイロン、ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂製で、板材2の開口部3に嵌め込まれる環状の側面部11を有するとともに、この側面部11で囲まれた空間がスイッチ1を嵌め込むための嵌込開口12となっている。
側面部11および嵌込開口12の形状は、互いに平行な一対の長辺13、および一対の短辺14を有した異形の八角形とされ、長辺13と短辺14との間が斜辺15となっている。ただし、側面部11および嵌込開口12の形状は、嵌込開口12に嵌め込まれるスイッチ1の外周形状を勘案して任意に決められてよい。
嵌込開口12において、表面側の辺縁には、周方向に連続した外周長丸状のフランジ部16が形成されている。側面部11およびフランジ部16の一部には、スイッチ1の誤挿入防止用のキー4に対応した凸部17が設けられている。
そして、本実施形態のアダプタ10では、側面部11の斜辺15に対応した外面には、板材2の面内方向の外方側に向けて突出した半月片状の係合部18が設けられている。係合部18は、スイッチ1の挿入方向に沿って所定の間隔を空けて複数段(本実施形態では4段)設けられており、弾性を有する厚みに形成されている。より具体的には、図4に示すように、係合部18の開口部3への挿入側の面は、挿入方向の先端側(図中下側)に向かうに従って側面部11側に位置するように傾斜したテーパ面18Aとなっており、反対側の面が板材2と略平行な面となっている。このことにより、係合部18が開口部3へ挿入され易く、かつ抜け難くなっている。
このような係合部18は、図5に示すように、板材2の開口部3よりも大きく外方に延設されており、アダプタ10が開口部3に嵌め込まれた状態では、板材2の板厚に応じて少なくとも1枚が変形した状態となるか、または板材2の厚みが薄い場合には、全てが開口部3を貫通して、板材2の裏面側で元の形状に復帰した状態となる。
変形した状態の係合部18は、その弾性力により開口部3の内面と係合し、開口部3を貫通した位置にある係合部18は、板材2の裏面と係合することになる。従って、このような係合部18の係合により、アダプタ10は板材2と係合し、意図的に抜こうとしない限りは、開口部3から抜けることがない。このことにより、アダプタ10を異なる板厚の板材2に確実に係合させることができ、ひいてはスイッチ1を取り付けることができる。
そして、アダプタ10が板材2の開口部3に嵌め込まれた状態では、フランジ部16が開口部3の表面側の辺縁に当接し、挿入方向の位置が決められる。また、スイッチ1がアダプタ10の嵌込開口12に嵌め込まれた状態では、スイッチ1に設けられたフランジ部5がアダプタ10のフランジ部16上に当接され、挿入方向の位置が決められる。さらに、スイッチ1において、嵌込開口12に嵌め込まれる本体部分の側面には係止部6が突設されており、係止部6がアダプタ10の側面部11に係止することで、スイッチ1の抜けが防止されている。
ここで、図5に示すように、開口部3にアダプタ10が嵌め込まれた状態では、側面部11の短辺14に対応した外面が開口部3の内面と接触し、アダプタ10が開口部3内で大きくがたつくのを抑制している。一方、アダプタ10の嵌込開口12にスイッチ1が嵌め込まれた状態では、短辺14に対応した内面にスイッチ1の外面が接触し、スイッチ1の嵌込開口12内でのがたつきが抑制される。
また、側面部11において、係合部18が設けられる部分の外面と板材2の開口部3内面との間、および係合部18が設けられる部分の内面とスイッチ1の外面との間にはそれぞれ、所定の隙間寸法を有した隙間C1,C2が設定されている。係合部18が係合時に受ける外力より、係合部18のみならずこの係合部18が設けられている側面部分も変形する可能性があり、この変形量を隙間C1,C2によって吸収し、スイッチ1を嵌込開口12にスムーズに嵌め込むことが可能である。なお、側面部11は、所定幅を有して環状に設けられているため、剛性が高く、側面部11全体が変形することはない。
以上に説明した実施形態では、アダプタ10を先ず板材2の開口部3に嵌め込んでおき、この後に、スイッチ1をアダプタ10の嵌込開口12に嵌め込む。勿論、場合によっては、スイッチ1をアダプタ10に嵌め込んでおき、次いで、アダプタ10をスイッチ1ごと開口部3に嵌め込んでもよい。
そして、アダプタ10の嵌込時に、何らかの理由で係合部18等が損傷した場合には、アダプタ10を新たなものと交換すればよいから、スイッチ1を交換する必要がなく、経済的である。
そして、アダプタ10の嵌込時に、何らかの理由で係合部18等が損傷した場合には、アダプタ10を新たなものと交換すればよいから、スイッチ1を交換する必要がなく、経済的である。
〔第2実施形態〕
図6には、本発明の第2実施形態に係るアダプタ10が示されている。本実施形態のアダプタ10は、第1実施形態と比して嵌込開口12およびフランジ部16の形状は同じであるが、第1実施形態のような環状の側面部11や半月片状の係合部18を備えておらず、側面部11の代わりとして長辺方向に対向した四角形の一対の垂下面部21を有し、係合部18の代わりに帯状の取付片22に設けられた複数の係合部23を有している。垂下面部21および取付片22の幅寸法は、短辺14の幅寸法と略同じである。垂下面部21の長さ寸法は、第1実施形態と同様に、スイッチの係止部に係止される長さ寸法であり、取付片22の長さ寸法は、異なる板厚の板材に対応を勘案して設定される。
図6には、本発明の第2実施形態に係るアダプタ10が示されている。本実施形態のアダプタ10は、第1実施形態と比して嵌込開口12およびフランジ部16の形状は同じであるが、第1実施形態のような環状の側面部11や半月片状の係合部18を備えておらず、側面部11の代わりとして長辺方向に対向した四角形の一対の垂下面部21を有し、係合部18の代わりに帯状の取付片22に設けられた複数の係合部23を有している。垂下面部21および取付片22の幅寸法は、短辺14の幅寸法と略同じである。垂下面部21の長さ寸法は、第1実施形態と同様に、スイッチの係止部に係止される長さ寸法であり、取付片22の長さ寸法は、異なる板厚の板材に対応を勘案して設定される。
これらのうちの取付片22は、弾性を有し、板材に設けられた開口部への挿入方向の先端に向かうに従って垂下面部21に対して離間するように、当該垂下面部21に対して所定の角度を持って斜めに延設されている。取付片22の表面には、各係合部23が開口部への挿入方向に沿って階段状に形成されている。アダプタ10を開口部に嵌め込む際に、取付片22を垂下面部21側に密着させながら嵌め込むと、嵌め込まれた状態では、互いが密着した状態に維持され、取付片22の係合部23の1つが板材の裏面と係合し、抜けが防止される。つまり、垂下面部21は取付片22のバックアップ面として機能する。その他の構造および機能については第1実施形態と同じである。
なお、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、アダプタ10の嵌込開口12周りにフランジ部16が設けられていたが、このようなフランジ部16がない場合でも本発明に含まれる。ただし、フランジ部16がない場合には、アダプタを予め板材2の開口部3に嵌め込もうとしても、挿入方向に当接させることができないため、嵌め込むことができない。従って、スイッチ1を予めアダプタに嵌め込んでおき、この状態でアダプタをスイッチ1ごと開口部3に嵌め込むことになる。
前記実施形態では、本発明に係る板材取付部品としてスイッチ1について説明したが、これに限定されるものではなく、他の電気部品や、各種メータ類等であってもよいし、盲蓋のようなダミー部品であってもよい。
本発明は、スイッチ等の電気部品を板材に取り付けるために好適に利用できる。
1…板材取付部品であるスイッチ、2…板材、3…開口部、5,16…フランジ部、10…アダプタ、12…嵌込開口、18、23…係合部、18A…テーパ面。
Claims (4)
- 板材に設けられた開口部に板材取付部品を取り付けるために用いられる板材取付部品用のアダプタであって、
前記板材の開口部に挿入されるとともに、異なる板厚の板材に対応して当該板材に係合する複数の係合部と、
前記板材取付部品が嵌め込まれる嵌込開口とを備えている
ことを特徴とする板材取付部品用のアダプタ。 - 請求項1に記載の板材取付部品用のアダプタにおいて、
前記嵌込開口周りには、前記板材の開口部周りに当接するフランジ部が設けられ、
このフランジ部には、前記板材取付部品に設けられたフランジ部が当接する
ことを特徴とする板材取付部品用のアダプタ。 - 請求項1または請求項2に記載の板材取付部品用のアダプタにおいて、
前記板材に嵌め込まれる側面部を有するとともに
前記複数の係合部は、前記側面部に前記開口部への挿入方向に沿って設けられ、かつ前記開口部への挿入側の面が当該挿入方向の先端側に向かうに従って前記側面部側に位置するように傾斜したテーパ面となっている
ことを特徴とする板材取付部品用のアダプタ。 - 請求項1または請求項2に記載の板材取付部品用のアダプタにおいて、
前記複数の係合部は、前記開口部への挿入方向に対して斜めに延設された取付片に当該挿入方向沿って設けられている
ことを特徴とする板材取付部品用のアダプタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008089972A JP2009245706A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 板材取付部品用のアダプタ |
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Publications (1)
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Family
ID=41307378
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102122584A (zh) * | 2010-09-09 | 2011-07-13 | 北京凯恩帝自动化科技有限公司 | 用于循环启动开关的更换装置及数控系统 |
WO2020026887A1 (ja) * | 2018-07-30 | 2020-02-06 | カルソニックカンセイ株式会社 | 取付部品 |
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2008
- 2008-03-31 JP JP2008089972A patent/JP2009245706A/ja active Pending
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CN112514017A (zh) * | 2018-07-30 | 2021-03-16 | 马瑞利株式会社 | 安装零件 |
CN112514017B (zh) * | 2018-07-30 | 2023-12-01 | 马瑞利株式会社 | 安装零件 |
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