JP5231187B2 - 発泡成形型及びそれを用いた異硬度パッドの成形方法 - Google Patents

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本発明は、ポリウレタン発泡体の発泡成形型及びそれを用いた異硬度パッドの成形方法に関する。
自動車用シートのシートクッションやシートバックは、発泡成形型内にポリウレタン原料を注入して発泡成形したポリウレタン発泡体を、フレーム等で補強し、表皮材で覆ったものが一般に用いられている。近年の自動車用シートには、乗員の運転操作時に大腿部に負荷がかからないようにしたり、走行時に受ける横方向の加速度に抗して乗員の姿勢を保ったり、また、長時間の運転により疲労が蓄積しないようにしたりするために、部分的に硬度が異なる異硬度パッドが採用されている。特に、走行時の横方向の加速度に抗して乗員の姿勢を保つために、サイドサポート部の外側部分の硬度のみを高くし、メインサポート部及びサイドサポート部の内側の硬度を相対的に低くしたものが用いられるようになっている。その異硬度パッドを成形する方法の一つに、発泡成形型の下型におけるキャビティの異なる領域に、異なる成分のポリウレタン原料を注入して一体発泡成形する方法がある。
その発泡成形型の下型において、サイドサポート部の外側部分を成形するためのキャビティの壁面は、上方へ向かってオーバーハング状態になって、その上端縁がその下部の壁面よりも内側に配置されている。そして、サイドサポート部の外側部分の成形用に区画された領域の平面視の形は、幅の狭い細長形状となることが一般的である。また、形状や大きさが異なる複数のパッドを効率よく成形するために、複数種類の多数の発泡成形型が循環する製造ラインが用いられることが一般的である。その製造ラインでは、ポリウレタン原料の注入が、全ての発泡成形型に対応可能な1本の注入ヘッドにより行われるようになっている。この注入ヘッドは、吐出圧力が所定の範囲に設定され、吐出量が所定の範囲で調節可能となっているが、例えば極端に少ない量を低圧力で吐出することは難しい。
従って、上記製造ラインでは、下型の前記細長形状の領域のみにポリウレタン原料を注入することが難しく、サイドサポート部の内側部分やメインサポート部を成形するための領域に跨って原料を注入せざるを得ないことになる。そのため、メインサポート部及びサイドサポート部の内側部分とサイドサポート部の外側部分との境界において、メインサポート部側に硬度の高い部分が形成されてしまい、異硬度パッドの利用者に不快感を覚えさせる問題があった。
そのような問題を解決するものとして、本出願人は特許文献1に開示されている「発泡成形型およびこれから成形されるシート用パッド」を既に提案している。この発泡成形型の下型では、サイドサポート部を成形するためのキャビティ面を内側と外側とに区画する隔壁部が底面に突設されている。そして、その隔壁部の一部が内側に傾斜した傾斜壁部を設け、その傾斜壁部により形成された開口部を、注入ノズルの注出口より広い注入ポイントとしている。その注入ポイントにポリウレタン原料を注入することにより、原料が隔壁部の内側へ及ばないようにしている。
また、特許文献2に開示されている「発泡成形型及びシート用パッドの製造方法」における発泡成形型は下型と上型との合わせ面に注入口が形成され、その注入口は、シート用パッドの縁部(サイドサポート部)を成形するための縁成形部に臨んで開口している。また、その注入口の案内面はキャビティ側へ傾斜しており、案内面に注入されたポリウレタン原料が縁成形部へ流れ落ちるようになっている。
特開2001−38747号公報([要約]を参照) 特開2008−68582号公報([要約]を参照)
特許文献1に開示されている発泡成形型では、注入ポイントが設けられており、下型の所定の部分にポリウレタン原料を注入することが可能となっているが、この発泡成形型により成形されたシート用パッドには、両側で硬度が異なる境界部の内側の一部に硬度が異なる部分が形成されてしまう。この部分的異硬度部は、パッドの表面からやや奥まった所定の位置に存在するが、感覚の鋭いパッド利用者には違和感を与えるものになる虞がある。また、下型から成形品のパッドを脱型する際に、傾斜壁部がアンダーカットとなるため、パッドの一部が削り取られないように注意して脱型する必要がある。
特許文献2に開示されている発泡成形型においては、注入ヘッドからポリウレタン原料が少量及び低圧力で注入されればよいが、前記のような製造ラインでは、必要以上の吐出量が必要以上の吐出圧力で吐出され、下型と上型との合わせ部の注入口の案内面に注入される。すると、注入された原料は、案内面で案内されて縁成形部に流れ落ちるだけでなく、傾斜する案内面で加速されてその一部がメイン成形部へ流れ出すことになる。従って、成形された異硬度パッドは、メインサポート部とサイドサポート部との境界部分において、メインサポート部側に硬度の高い部分が形成されたものになる。また、メイン成形部への流れ出しを防止しようとして突条の高さを高くすると、その部分のクッションの厚みが薄くなりサポート力が低下する虞がある。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、自動車用シートの異硬度パッドにおけるサイドサポート部外側の異硬度部分を成形するために、下型の一部が区画された領域にポリウレタン原料を注入する際、その領域内のみに原料を注入することが可能な発泡成形型を提供することにある。また、本発明の他の目的は、その発泡成形型を用いた異硬度パッドの成形方法を提供することにある。
上記問題を解決するために請求項1に記載の発泡成形型の発明は、メインサポート部とその両側のサイドサポート部とよりなる自動車用シートのパッドを成形するための発泡成形型であって、サイドサポート部の内側と外側との硬度が異なる異硬度パッドを成形する発泡成形型の下型に、前記メインサポート部とサイドサポート部とを区画する左右一対の突条部が形成され、それぞれの突条部の外側のサイドサポート部を形成するためのサイドキャビティに、内側の第1領域と外側の第2領域とを区画する隔壁部が底面に立設された発泡成形型において、前記第2領域を形成するキャビティ面の一部に上方が開放された第1切欠き部が設けられ、前記キャビティ面の外側に前記第1切欠き部に連通して上部が開放された注入用凹部が設けられると共に、前記第1切欠き部における底面部の高さが前記隔壁部の頂部の高さよりも低くされ、一方、上型には、前記下型と閉合するパーティング面の一部が突出した第1突出部が形成され、前記下型に対して上型を型閉めした際、前記第1突出部により前記第1切欠き部が閉合されることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明においては、第2領域を形成するキャビティ面の外側に上部が開放された注入用凹部が設けられており、注入ヘッドから吐出されたポリウレタン原料が、下型の一部に遮られることなく、前記注入用凹部へ注入されることが可能となっている。そして、第2領域のキャビティ面に形成された第1切欠き部を通って、注入用凹部から溢れた原料は、第2領域に流入して発泡し、サイドサポート部の外側の高硬度部分を形成することになる。このとき、第1切欠き部の底面部の高さが隔壁部の頂部の高さよりも低くなっているため、第2領域内に流入した原料は隔壁部を乗り越えて第1領域に溢出することが防止される。また、下型に対して上型が型閉めされた際、第1切欠き部は、上型のパーティング面の一部が突出した第1突出部により閉合されるので、キャビティ内で発泡膨張するポリウレタン原料が、第1切欠き部を通じて注入用凹部へ漏出することが防止される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発泡成形型において、前記注入用凹部は、その底面の高さが前記第1切欠き部に向かって徐々に高くなっていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明によれば、注入用凹部の底面の高さが第1切欠き部に向かって徐々に高くなっているので、ポリウレタン原料は、注入用凹部の底部を満たした後、第1切欠き部から溢れ出て第2領域に流入することになる。そのため、第2領域に流入した原料が隔壁部を乗り越えて第1領域へ流出することが防止される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発泡成形型において、前記注入用凹部は、前記第2領域の長手方向の一端側の外側に設けられていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明によれば、第2領域の長手方向の一端側の外側に注入用凹部が設けられているので、下型を傾斜させることにより、その一端側から他端側へ向かって第2領域の底面が低くなるようにすれば、第2領域の一端側に流入したポリウレタン原料を第2領域の底部の全面に行き渡らせることができる。また、下型を傾斜されるようにしなくても、第2領域の一端側に流入したポリウレタン原料を、化学反応が進み粘度が高まるまでに、第2領域の底部の略全面に行き渡らせることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の発泡成形型において、前記第1突出部は、その内面が前記第2領域のキャビティ面の一部を形成していることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明によれば、第1突出部の内面が第2領域のキャビティ面の一部となっているので、第1突出部の内面とその周囲のキャビティ面とが連続したキャビティ面を形成する。従って、第1切欠き部によりパッドの表面に凸部が形成されることが防止される。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の発泡成形型において、前記第2領域の長手方向の他端側の外側には、前記第2領域を形成するキャビティ面の一部に上方が開放された第2切欠き部が設けられ、その第2切欠き部に連通して上部を開放する廃棄用凹部が設けられると共に、前記第2切欠き部における底面部の高さが前記隔壁部の頂部の高さよりも低くされ、一方、上型には、前記下型と閉合するパーティング面の一部が突出した第2突出部が形成され、前記下型に対して上型を型閉めした際、前記第2突出部により前記第2切欠き部が閉合されることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明によれば、第2領域の長手方向の他端側の外側に、第2領域のキャビティ面に形成された第2切欠き部に連通する廃棄用凹部が設けられているので、第2領域内に流入した原料は、隔壁部を乗り越えて第1領域に溢出することなく、廃棄用凹部に廃棄されることになる。そのため、第2領域へのポリウレタン原料の注入量が多めになっても、第1領域への原料の流出が防止される。また、下型に対して上型が型閉めされた際、第2切欠き部は、上型のパーティング面の一部が突出した第2突出部により閉合されるので、キャビティ内で発泡膨張するポリウレタン原料が、第2切欠き部を通じて廃棄用凹部へ漏出することが防止される。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発泡成形型において、前記第2突出部は、その内面が前記第2領域のキャビティ面の一部を形成していることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明によれば、第2突出部の内面が第2領域のキャビティ面の一部となっているので、第2突出部の内面とその周囲のキャビティ面とが連続したキャビティ面を形成して、第2切欠き部によりパッドの表面に凸部が形成されることが防止される。
請求項7に記載の異硬度パッドの成形方法の発明は、請求項1ないし6のうちいずれか一項に記載の発泡成形型を用いて自動車用シートの異硬度パッドを成形する成形方法であって、前記下型の左右の前記第1領域及びその内側に第1ポリウレタン原料を注入すると共に、前記第1ポリウレタン原料とは異なる成分の第2ポリウレタン原料を前記注入用凹部に注入し、その第2ポリウレタン原料を前記注入用凹部の第1切欠き部から前記第2領域に溢出させ、前記下型に対して上型を型閉めして前記第1切欠き部を前記上型の第1突出部で閉合して、前記第1領域及びその内側に注入された第1ポリウレタン原料と前記第2領域に溢出した第2ポリウレタン原料とがそれぞれ発泡膨張することにより、第1領域及びその内側において発泡膨張した発泡体の硬度と第2領域において発泡膨張した発泡体の硬度とを異ならせたことを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明によれば、下型の左右の第1領域及びその内側に対する第1ポリウレタン原料の注入前又は注入後に、注入ヘッドを注入用凹部の上方へ配置し、その注入ヘッドから第2ポリウレタン原料を吐出し、下型の一部に遮られることなく、注入用凹部へ原料を注入することができる。そして、原料が注入用凹部の底部を満たした後、原料を、第1切欠き部から第2領域に溢出させ、第2領域の底部の全面に行き渡らせることができる。そして、その原料が隔壁部を乗り越えて第1領域へ流出することが防止されるので、下型に対して上型を型閉めした後、第1ポリウレタン原料と第2ポリウレタン原料とを一体発泡させて、隔壁部の上方で硬度が異なる境界面が形成された異硬度パッドを成形することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の異硬度パッドの成形方法において、前記第2領域の第2ポリウレタン原料の一部を前記廃棄用凹部に廃棄して、前記第2領域における前記第2ポリウレタン原料の量を調節し、第2ポリウレタン原料が前記第1領域へ流れ出ないようにすることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明によれば、必要量以上の第2ポリウレタン原料が注入されたとき、その余分な量の原料を廃棄用凹部に廃棄することができる。従って、注入量の極端に少ない第2領域に対する第2ポリウレタン原料の注入量が所定量よりも多めになっても、第1領域への第2ポリウレタン原料の流出が防止される。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の異硬度パッドの成形方法において、前記下型を傾斜させることで、前記第2ポリウレタン原料が前記第2領域を流れるようにして、その一部を前記廃棄用凹部に廃棄することを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明によれば、下型が傾斜しているので、第2領域の一方の端部付近から流入した第2ポリウレタン原料を、第2領域の底面を他方の端部側へ向かって流れるようにすることができる。
本発明によれば、自動車用シートの異硬度パッドにおける、サイドサポート部外側の異硬度部分を成形するために、下型の一部が区画された領域に注入ヘッドからポリウレタン原料を注入する際、その原料が注入される注入用凹部を前記領域の外側に設けたので、その領域内のみに原料を注入することが可能な発泡成形型を提供することができる。また、その発泡成形型を用いた異硬度パッドの成形方法を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した発泡成形型1の実施形態及びその発泡成形型1による異硬度パッドの成形方法を、図1〜8を用いて説明する。なお、上型3は、図2においては下向きの斜視図として描かれ、図4においては上向きの平面図として描かれているが、上型3の各部位の説明における上下方向は、図4に基づくものとする。
先ず、図7及び図8を用いて、本発明の発泡成形型1により成形されたポリウレタン発泡体よりなる自動車用シートのパッド50のクッション52について説明する。図7に示すパッド50は、そのポリウレタン発泡体が表皮材で覆われていない状態を示している。
クッション52は着座部となるメインサポート部53が横溝56aにより前後に区画されている。そのメインサポート部53の左右両側は左右一対の縦溝56bにより区画されて、外側にサイドサポート部54が配置されている。この横溝56a及び縦溝56bは表皮材を引き込むためのホグリング用の溝である。即ち、このホグリング用の溝の底部にワイヤ(図示せず)が設置され、このワイヤに表皮が結着される。そして、サイドサポート部54は、スリット部55により内側部54aと外側部54bとに区画され、外側部54bの硬度が内側部54aの硬度よりも高く形成されている。なお、自動車用シートのバック51は、横溝56aで上下に区画されるメインサポート部57が背あて部となる他は、クッション52と同様の構成となるため、その説明は省くものとする。
次に、図1〜6を用いて、上記クッション52を成形するための発泡成形型1について説明する。
図1及び図3に示すように、平面視が方形の発泡成形型1の下型2は、キャビティ面が、4辺の上面部24よりも低い位置に形成されている。下型2の後側面2aの外側にはヒンジ部2cが設けられ、このヒンジ部2cに後述する上型3のヒンジ部3cが回動可能に連結されている。後側面2aの反対側の前側面2bは成形作業者に対向する側になる。なお、符号21、22及び23で示す部分は、それぞれが、前部パーティング面21、側部パーティング面22及び後部パーティング面23である。
下型2の中央部には、ホグリング用の横溝56a及び縦溝56bを成形するための突条部11が、左右一対の縦突条部11aと横突条部11bとにより略H字上に配置されている。その横突条部11bにより、メインサポート部53を成形するためのメインキャビティ10が前後(図3の上下方向)に区画されている。また、それぞれの縦突条部11aの外側には、サイドサポート部54を成形するためのサイドキャビティ12が形成され、そのサイドキャビティ12が、隔壁部14により内側の第1領域12aと外側の第2領域12bとに区画されている。隔壁部14はスリット部55を形成するために、サイドキャビティ12の底面に立設され、その前端部には他の部分より高い高部14bが形成されている。
第2領域12bの前側面2b側の端部には、第2領域12bを形成するキャビティ面の一部が切欠かれた第1切欠き部4が形成されている。この第1切欠き部4は高部14bと対向している。第2領域12bの外側には、第1切欠き部4に連通する注入用凹部16が形成されている。
この注入用凹部16は、図5(a)、(d)に示すように、上方に開放された略逆台形の空間を形成して、その底面16aが四角形状となっており、また、底面16aは第1切欠き部4の底面部17よりも低い位置に配置されている。底面部17は、後述する第1突出部6の突出端部33により閉合されるようになっていると共に、第1領域12aと第2領域12bとを区画する隔壁部14の頂部14aよりも低く形成されている。なお、突出端部33との閉合が可能なように、底面部17の両端に連結して上方に延在する側面部17aは、それぞれが上方へ向かうにつれて開く斜面となっている。
そして、注入用凹部16の上縁の3方には段部18が形成され、この段部18に後述する上型3の第1突出部6の上端部34が当接するようになっている。更に、それぞれの段部18の外縁から上方へ延在して、左側壁部25b、後壁部25a、右側壁部25c及び斜側壁部25dが、上方へ向かうにつれて開口するように形成されている。
図5(b)に示すように、第2領域12bは上方へ延長されてオーバーハング状の壁面を形成している。そして、その壁面と側部パーティング面22との境界である第2領域12bの上端縁15は内側に突出しているので、平面視の第2領域12bは、図3に示すように、実際の第2領域12bの幅よりも狭い幅の細長形状となって表れる。
第2領域12bの後側面2a側の端部には、第2領域12bを形成するキャビティ面の一部が切欠かれた第2切欠き部5が形成され、その第2切欠き部5に連通する廃棄用凹部19が第2領域12bの外側に形成されている。
図1、3及び図5(c)に示すように、平面四角形の廃棄用凹部19は、その一部が第2領域12bに臨んでいる。廃棄用凹部19の上端部20は、第2領域12bの底面より高く且つ隔壁部14の頂部14aよりも低く形成されている。従って、第2領域12bを流れてきたポリウレタン原料は、その余剰分が頂部14aを乗り越えることなく上端部20を乗り越えて底面19a上に廃棄されることになる。なお、3方の上端部20のそれぞれの外縁から上方へ延在して、左側壁部26b、後壁部26a及び後部パーティング面23が、上方へ向かうにつれて開口するように形成されている。
図2及び図4に示すように、平面視が方形の発泡成形型1の上型3は、キャビティ面等が、この上型3の3辺に沿って配置された下面部38の内側において、下面部38より高い位置に形成されている。後側面3aの外側(図4の下方)にはヒンジ部3cが設けられ、下型2のヒンジ部2cと回動可能に連結されている。後側面3aの反対側の前側面3bは成形作業者に対向する側になる。そして、上型3の下面部38には、第1突出部6及び第2突出部7のそれぞれが左右両側に突設され、下型2に対して上型3が型閉めされたとき、第1突出部6及び第2突出部7が下型2の第1切欠き部4及び第2切欠き部5に対応する位置に配置される。
第1突出部6は、上端部34が略四角形であり、第2領域12bの一部、壁部35b、後壁部35a、斜壁部35d及び壁部35cにより側壁が形成された略四角台形である。そして、上端部34には、略板状体の突出端部33が突設され、その突出端部33の内側の側面33bは第2領域12bに連続するキャビティ面を構成する。
図5(a)、(d)に示すように、突出端部33の幅方向の側面33aは、下型2に対して上型3が型閉めされたとき、第1切欠き部4の側面部17aに隙間なく当接する斜面となっている。また、突出端部33の上面は第1切欠き部4の底面部17に密接する。
第2突出部7は中空角筒状に形成されている。その上端部36は、下型2に対して上型3が型閉めされたとき、図5(c)に示すように、下型2の廃棄用凹部19の上端部20を閉合するように形成されている。
次に、発泡成形型1による異硬度パッドの成形方法について、図3、図5及び図6を用いて説明する。
先ず、下型2に対して上型3が型開きした状態で、下型2のメインキャビティ10及び左右の第1領域12aに対し、注入ヘッド40(図6)から、第1ポリウレタン原料を注入する。本実施形態では、第1ポリウレタン原料及び第2ポリウレタン原料のいずれかを、分けて吐出することが可能な注入ヘッド40を用いているが、第1ポリウレタン原料及び第2ポリウレタン原料のそれぞれを注入するために、2本の注入ヘッドを用いるようにすることもできる。
次に、図6に示すように、下型2の注入用凹部16に対し注入ヘッド40から第2ポリウレタン原料41を注入する。この第2ポリウレタン原料41の注入量は、メインキャビティ10及び第1領域12aに注入される第1ポリウレタン原料の注入量に比べ極端に少ない量となっている。このとき、注入用凹部16の上方の開口部は、注入ヘッド40から吐出される第2ポリウレタン原料41の流体の外径より大きく開放されているので、第2ポリウレタン原料41は、注入用凹部16内のみに注入されることができる。また、第2ポリウレタン原料41の注入量は、底面部17の高さまで注入用凹部16を満たす量よりも多く設定されているので、第2ポリウレタン原料41は底面部17を乗り越えて第2領域12bへと流出することになる。
その第2領域12bへと流出した第2ポリウレタン原料41は、隔壁部14に沿って流れ、細長形状の第2領域12bの底面の略全域に行き渡る。この場合、隔壁部14の前側面2b側の端部には高部14bが形成されているため、底面部17を乗り越えた第2ポリウレタン原料41が、高部14bでブロックされ、隔壁部14を乗り越えることはない。そして、第2ポリウレタン原料41の余分な量が、図5(c)に示すように、第2領域12bよりも高く形成されている上端部20を乗り越えて廃棄用凹部19内へと廃棄される。従って、第2ポリウレタン原料41が、第2領域12bを満たした後、隔壁部14を乗り越えて第1領域12aへ流出することが防止される。そのため、必要注入量が極端に少ない第2領域12bに注入された第2ポリウレタン原料41は、その注入量が必要以上に多くなっても、隔壁部14を乗り越えて第1領域12aへ流出することがない。
また、製造ラインを循環移動する台車に下型2を傾斜させて固定し、下型2が前側面2b側から後側面2a側へ向かって下り傾斜となるようにすれば、第2領域12bの前側面2b側の端部付近から流入した第2ポリウレタン原料41が、第2領域12bの底面を、後側面2a側へ向かって流れるようにすることができる。このとき、製造ラインを循環移動する台車に下型2を傾斜させて固定することに替えて、台車に回動可能に固定した下型2を、第2ポリウレタン原料41が注入される前又は注入された後に傾斜させ、所定時間が経過した後に元の姿勢に戻すようにしてもよい。
そして、下型2に対して上型3を型閉めして、下型2の第1切欠き部4に対して第1突出部6を閉合させ、下型2の第2切欠き部5に対して第2突出部7を閉合させる。すると、下型2と上型3とで形成されたキャビティは、第1切欠き部4及び第2切欠き部5において、隙間や凹部が形成されることなく、連続するキャビティ面となる。
また、第1ポリウレタン原料と第2ポリウレタン原料とは、隔壁部14により区画されたキャビティの底面から発泡膨張して、隔壁部14の上方で一体化する。そのため、第1ポリウレタン原料と第2ポリウレタン原料とが、互いに食い込むことがない境界面を形成することができる。
なお、注入用凹部16に残ったまま発泡膨張して固化した発泡体、或いは、廃棄用凹部19に廃棄されて発泡膨張して固化した発泡体は、発泡成形品の脱型時に同時に取り除かれる。
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、第2領域12bの前側面2b側の端部に、第2領域12bのキャビティ面の一部が切欠かれた第1切欠き部4を形成し、その第1切欠き部4に連通する注入用凹部16を第2領域12bの外側に形成した。そして、第1切欠き部4の底面部17の高さを隔壁部14の頂部14aの高さよりも低くした。そのため、注入用凹部16に注入された第2ポリウレタン原料41は、底面部17を超えて第2領域12b内に流入するが、隔壁部14を乗り越えて第1領域12aに溢出することが防止される。従って、異なる成分のポリウレタン原料が、発泡前に混じり合うことなく、隔壁部14で区画されて発泡膨張する発泡成形型1を提供することができる。
(2)上記実施形態では、下型2に対して上型3が型閉しめされた際、第1切欠き部4が、上型3のパーティング面の一部が突出した第1突出部6により閉合されるようにした。そのため、キャビティ内で発泡膨張する第2ポリウレタン原料41が、第1切欠き部4を通じて注入用凹部16へ漏出することを防止することができる。
(3)上記実施形態では、第2領域12bの前側面2b側の外側に注入用凹部16を設けた。そのため、下型2を前側面2b側から後側面2a側へと下り傾斜となるように傾斜させることにより、第2領域12bに流入した第2ポリウレタン原料41を第2領域12bの底部の全面に行き渡らせることができる。
(4)上記実施形態では、第2領域12bの後側面2a側の端部に、第2領域12bのキャビティ面の一部が切欠かれた第2切欠き部5を形成し、その第2切欠き部5に連通する廃棄用凹部19を第2領域12bの外側に形成した。そのため、第2領域12b内に流入した第2ポリウレタン原料41は、その量が多い場合であっても、隔壁部14を乗り越えて第1領域12aに溢出することなく、廃棄用凹部19に廃棄されることになる。そのため、第2ポリウレタン原料41の注入量を多目に設定しても、第1領域12aへの原料の流出が防止される。従って、第2領域12bへの注入量が極端に少ない場合でも、安定した成形条件の設定が可能な発泡成形型1を提供することができる。
(5)上記実施形態では、下型2に対して上型3が型閉めされた際、第2切欠き部5が、上型3のパーティング面の一部が突出した第2突出部7により閉合されるようにした。そのため、キャビティ内で発泡膨張する第2ポリウレタン原料41が、第2切欠き部5を通じて廃棄用凹部19へ漏出することを防止することができる。
(6)上記実施形態では、下型2において隔壁部14の内側のメインキャビティ10及び第1領域12aに対して注入ヘッド40から第1ポリウレタン原料を注入した後、その注入ヘッド40から注入用凹部16へ第2ポリウレタン原料41を注入するようにした。そして、第2ポリウレタン原料41を、注入用凹部16から第2領域12bへと流出させ、第2領域12bの底部の全面に行き渡らせるようにした。このとき、第2ポリウレタン原料41が隔壁部14を乗り越えて第1領域12aへ流出することが防止される。従って、隔壁部14により区画された第1ポリウレタン原料と第2ポリウレタン原料41とが発泡膨張して、隔壁部14の上方を境界とした内側部54aと外側部54bとの硬度が互いに異なるクッション52を成形することができる。
(7)上記実施形態では、第2領域12bへと流出した第2ポリウレタン原料41を、第2領域12bの底面の略全域に行き渡らせた後、余分な量が廃棄用凹部19内へと廃棄されるようにした。従って、第2ポリウレタン原料41が、隔壁部14を乗り越えて第1領域12aに流出することを防止することができるので、第2ポリウレタン原料41の注入量を所定量よりも多めにすることができる。そのため、必要注入量が極端に少ない第2領域12bへの注入量が多めになった場合でも、第2ポリウレタン原料41は隔壁部14を乗り越えて第1領域12aへ流出することが防止されるので、安定した成形条件を得ることができる。
(8)上記実施形態では、製造ラインを循環移動する台車に下型2を傾斜させて固定し、下型2が前側面2b側から後側面2a側へ向かって下り傾斜となる例を説明した。そのようにすれば、第2領域12bの前側面2b側の端部付近から流入した第2ポリウレタン原料41が、第2領域12bの底面を後側面2a側へ向かって流れるようにすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した発泡成形型1の第2の実施形態を、第1実施形態と異なる部分を中心に図9を用いて説明する。
図9に示すように、本実施形態の注入用凹部16においては、第1切欠き部4の底面が、第2領域12bと反対側の方向へ向かって下り傾斜の斜底面部17bと、その斜底面部17bに連結する底面16aとから形成されている。従って、注入用凹部16に注入された第2ポリウレタン原料41は、始めに底面16aに流れて、その後、注入量が増えると共に斜底面部17bを上って、第2領域12bへと流出するようになる。そのため、第2ポリウレタン原料41が、第2領域12bへ流れ出して、その流勢のまま隔壁部14の頂部14aを越えることが防止される。
また、上型3の突出端部33の上面は、第1切欠き部4の斜底面部17bに隙間なく当接できるように、斜底面部17bに対応した斜面となっている。
(9)上記実施形態では、注入用凹部16と第1切欠き部4とを、その底面において、斜底面部17bで連結した。そのため、注入用凹部16に注入された第2ポリウレタン原料41が、始めは底面16aに流れ込み、その後、斜底面部17bを上って第2領域12bへ流れ出るようにすることができる。従って、第2領域12bへ流れ出た第2ポリウレタン原料41が、隔壁部14の頂部14aを越えて第1領域12aに溢出することが防止される発泡成形型1を提供することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 上記第1実施形態及び第2実施形態では、第2領域12bの前側面2b側の端部に、第2領域12bを形成するキャビティ面の一部が切欠かれた第1切欠き部4を形成し、その第1切欠き部4に連通する注入用凹部16を第2領域12bの外側に形成した。これに対し、第2領域12bの前後方向の中央付近に、第2領域12bを形成するキャビティ面の一部が切欠かれた第1切欠き部4を形成し、その第1切欠き部4に連通する注入用凹部16を第2領域12bの外側に設けるようにすること。このようにすれば、第2領域12bの底面が平面か、平面に近い曲面であって高低差が小さい場合等において、第2領域12bの中央付近に流れ込んだ第2ポリウレタン原料41は、前後に流れて、第2領域12bの略全域に行き渡ることができる。
このとき、廃棄用凹部19を、第2領域12bの後側面2a側の端部の外側、或いは第2領域12bの前側面2b側の端部の外側のいずれか一ヶ所に設けてもよいし、両方に設けてもよい。また、廃棄用凹部19を設けなくてもよい。
・ 注入用凹部16を下型2の前側面2b側に設け、廃棄用凹部19を下型2の後側面2a側に設けたが、注入用凹部16を下型2の後側面2a側に設け、廃棄用凹部19を下型2の前側面2b側に設けるようにすること。
・ 下型2に、注入用凹部16と廃棄用凹部19とを設けたが、注入用凹部16の位置に拘らず、注入用凹部16を設けるのみで廃棄用凹部19を設けないようにすること。このとき、第2ポリウレタン原料41の注入量を管理すれば、第2ポリウレタン原料41が隔壁部14を乗り越えて第1領域12aに溢出することが防止される。
・ 下型2のメインキャビティ10及び左右の第1領域12aに対して第1ポリウレタン原料を注入してから、注入用凹部16に対し第2ポリウレタン原料41を注入したが、注入用凹部16に対し第2ポリウレタン原料41を注入してから、メインキャビティ10及び左右の第1領域12aに対して第1ポリウレタン原料を注入するようにすること。
本発明の実施形態の発泡成形型の下型を模式的に示す斜視図。 本発明の実施形態の発泡成形型の上型を模式的に示す斜視図。 本発明の実施形態の発泡成形型の下型を模式的に示す平面図。 本発明の実施形態の発泡成形型の上型を模式的に示す平面図。 (a)は図3のAA矢視の一部断面図、(b)は図3のBB矢視の一部断面図、(c)は図3のCC矢視の一部断面図、(d)は図3のDD矢視の一部断面図。 図3のDD矢視の一部断面図を用いてポリウレタン原料の挙動の一部を示す模式図。 本発明の実施形態の発泡成形型を用いて成形されたパッドを示す斜視図。 図7のEE矢視一部断面図。 本発明の第2実施形態の注入用凹部を、図3のAA矢視の一部断面図を用いて示す一部断面図。
符号の説明
1…発泡成形型、2…下型、3…上型、4…第1切欠き部、5…第2切欠き部、6…第1突出部、7…第2突出部、11…突条部、12…サイドキャビティ、12a…第1領域、12b…第2領域、14…隔壁部、14a…頂部、16…注入用凹部、16a,19a…底面、17…底面部、19…廃棄用凹部、41…第2ポリウレタン原料、50…パッド、53,57…メインサポート部、54…サイドサポート部。

Claims (9)

  1. メインサポート部とその両側のサイドサポート部とよりなる自動車用シートのパッドを成形するための発泡成形型であって、サイドサポート部の内側と外側との硬度が異なる異硬度パッドを成形する発泡成形型の下型に、前記メインサポート部とサイドサポート部とを区画する左右一対の突条部が形成され、それぞれの突条部の外側のサイドサポート部を形成するためのサイドキャビティに、内側の第1領域と外側の第2領域とを区画する隔壁部が底面に立設された発泡成形型において、前記第2領域を形成するキャビティ面の一部に上方が開放された第1切欠き部が設けられ、前記キャビティ面の外側に前記第1切欠き部に連通して上部が開放された注入用凹部が設けられると共に、前記第1切欠き部における底面部の高さが前記隔壁部の頂部の高さよりも低くされ、一方、上型には、前記下型と閉合するパーティング面の一部が突出した第1突出部が形成され、前記下型に対して上型を型閉めした際、前記第1突出部により前記第1切欠き部が閉合されることを特徴とする発泡成形型。
  2. 前記注入用凹部は、その底面の高さが前記第1切欠き部に向かって徐々に高くなっていることを特徴とする請求項1に記載の発泡成形型。
  3. 前記注入用凹部は、前記第2領域の長手方向の一端側の外側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡成形型。
  4. 前記第1突出部は、その内面が前記第2領域のキャビティ面の一部を形成していることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の発泡成形型。
  5. 前記第2領域の長手方向の他端側の外側には、前記第2領域を形成するキャビティ面の一部に上方が開放された第2切欠き部が設けられ、その第2切欠き部に連通して上部を開放する廃棄用凹部が設けられると共に、前記第2切欠き部における底面部の高さが前記隔壁部の頂部の高さよりも低くされ、一方、上型には、前記下型と閉合するパーティング面の一部が突出した第2突出部が形成され、前記下型に対して上型を型閉めした際、前記第2突出部により前記第2切欠き部が閉合されることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の発泡成形型。
  6. 前記第2突出部は、その内面が前記第2領域のキャビティ面の一部を形成していることを特徴とする請求項5に記載の発泡成形型。
  7. 請求項1ないし6のうちいずれか一項に記載の発泡成形型を用いて自動車用シートの異硬度パッドを成形する成形方法であって、前記下型の左右の前記第1領域及びその内側に第1ポリウレタン原料を注入すると共に、前記第1ポリウレタン原料とは異なる成分の第2ポリウレタン原料を前記注入用凹部に注入し、その第2ポリウレタン原料を前記注入用凹部の第1切欠き部から前記第2領域に溢出させ、前記下型に対して上型を型閉めして前記第1切欠き部を前記上型の第1突出部で閉合して、前記第1領域及びその内側に注入された第1ポリウレタン原料と前記第2領域に溢出した第2ポリウレタン原料とがそれぞれ発泡膨張することにより、第1領域及びその内側において発泡膨張した発泡体の硬度と第2領域において発泡膨張した発泡体の硬度とを異ならせたことを特徴とする異硬度パッドの成形方法。
  8. 前記第2領域の第2ポリウレタン原料の一部を前記廃棄用凹部に廃棄して、前記第2領域における前記第2ポリウレタン原料の量を調節し、第2ポリウレタン原料が前記第1領域へ流れ出ないようにすることを特徴とする請求項7に記載の異硬度パッドの成形方法。
  9. 前記下型を傾斜させることで、前記第2ポリウレタン原料が前記第2領域を流れるようにして、その一部を前記廃棄用凹部に廃棄することを特徴とする請求項8に記載の異硬度パッドの成形方法。
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