JP7166041B2 - 車両用シートパッドおよびその製造方法 - Google Patents

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この発明は、発泡体からなるパッド本体を有する車両用シートパッドおよび車両用シートパッドの製造方法に関するものである。
自動車等の座席におけるクッション部分を構成する車両用シートパッドは、ポリウレタンフォーム等の軟質発泡体からなるパッド本体を主体として構成されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の車両用シートパッドにように、パッド本体の両方の肩部に補強板を埋め込んで、補強板により該肩部を補強することが行われるものがある。
実開平3-125444号公報
前述したような車両用シートパッドは、成形型に補強板を挿入したもとで、成形型で発泡体を発泡成形することで、パッド本体に補強板を埋め込む、所謂一体発泡成形により製造されている。補強板をパッド本体に一体発泡成形する場合、成形型の型面と補強板との隙間が狭いと、発泡体がうまく回り込まず、補強板の周りで発泡体の欠肉が発生するおそれがある。
本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、見栄えのよい車両用シートパッドおよびその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る車両用シートパッドは、
発泡体で構成されたパッド本体と、
前記パッド本体の上部に前方および上方へ開口する凹状に形成されたヘッドレスト装着部の開口縁に合わせて、該パッド本体に埋設された補強部材と、を備え、
前記補強部材は、
前記パッド本体において前記ヘッドレスト装着部の側方を囲う横壁部の前端縁に沿って配置された前埋設部と、
前記前埋設部に連ねて設けられ、前記横壁部の上端縁に沿って配置された横埋設部と、
前記前埋設部に、該前埋設部を貫通するように形成された開口部と、を有していることを要旨とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る車両用シートパッドの製造方法は、
成形型のキャビティに、埋設部を有する補強部材をセットしたもとで、該キャビティに発泡体原料を注入し、発泡体からなるパッド本体に該埋設部を埋設するようにした車両用シートパッドの製造方法であって、
前記埋設部を、前記成形型における前記パッド本体の端縁を成形する部位に合わせて配置し、
前記キャビティに注入した発泡体原料より前記埋設部を囲うように発泡体を形成する際に、前記埋設部のうち、前記パッド本体の前端縁に合わせて配置される前埋設部に貫通するように予め形成された開口部を介して、前記キャビティに注入した発泡体原料の流通を許容しつつ、該発泡体原料を発泡および硬化させて、該前埋設部を囲うように前記パッド本体の前端縁を形成することを要旨とする。
本発明に係る車両用シートパッドによれば、補強部材が埋設されたパッド本体の見栄えを向上することができる。
本発明に係る車両用シートパッドの製造方法によれば、補強部材を挿入したもとで発泡成形されるパッド本体の見栄えを向上することができる。
本発明の実施例に係る車両用シートパッドを示す正面図である。 実施例の車両用シートパッドの要部を示す正面図である。 実施例の車両用シートパッドを示す平面図である。 実施例の補強部材を示す正面図である。 実施例の補強部材を示す平面図である。 実施例の補強部材を示す斜視図である。 実施例の補強部材を、図6と別の角度から示す斜視図である。 実施例の車両用シートパッドの要部を切断して示す断面図である。 実施例の車両用シートパッドの製造過程を示す説明図である。 実施例の車両用シートパッドの製造過程を示す説明図である。 実施例の車両用シートパッドの製造過程を示す説明図である。 実施例の車両用シートパッドの製造過程における発泡体と補強部材との関係を示す説明図である。なお、成形型における横壁部を成形する部位を、パッド本体の上端縁側から見ており、図中下側がパッド本体の前に対応し、図中上側がパッド本体の後に対応している。
次に、本発明に係る車両用シートパッドおよび車両用シートパッドの製造方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明では、車両用シートパッドにおける乗員の背中を支持する側を前といい、その反対側を後といい、該車両用シートパッドを使用する乗員の右腕側を右といい、左腕側を左という。また、車両用シートパッドにおける乗員の頭側を上といい、臀部側を下という。
図8に示すように、実施例に係るシートパッド(車両用シートパッド)10は、シートフレームFに取り付けられて、車両の前部座席において使用者の背中を支持する背もたれ部(シートバック)を構成するものである。図2および図3に示すように、シートパッド10は、ポリウレタンフォーム等の軟質の発泡体Hからなるパッド本体12と、パッド本体12の上部(後述するヘッドレスト装着部16の近傍)に埋設された埋設部22,24,26を有する補強部材14とを備え、図示しないシートカバーによって車室に臨む外表面が覆われる。
図1に示すように、パッド本体12の上部中央には、ヘッドレストHRが取り付けられるヘッドレスト装着部16が設けられている。図2および図3に示すように、ヘッドレスト装着部16は、前方および上方へ開口するように凹状に形成されて、左右の横壁部18,18および後壁部20に囲われている。左右の横壁部18,18のそれぞれは、下方から上端縁へ向かうにつれて、その厚み(左右方向の寸法)が小さくなるように形成されている。また、後壁部20は、下方から上端縁へ向かうにつれて、その厚み(前後方向の寸法)が小さくなるように形成されている。より具体的には、左右の横壁部18,18および後壁部20の外側面は、ヘッドレス卜装着部16の開口縁となる上端縁に近づくにつれて厚みが漸減する丸みを帯びた曲面形状に形成されて、その断面が先細り形状になっている。シートパッド10は、ヘッドレスト装着部16に、ヘッドレス卜HRの下部を収容した状態で取り付け可能になっており、ヘッドレストHRの左右から前方へ張り出す横壁部18,18によって、ヘッドレストHRにもたれた乗員の側頭部を支持可能に構成されている。
図2および図3に示すように、補強部材14は、パッド本体12における上部側の端縁に沿うように、パッド本体12に埋設される埋設部22,24,26を備え、パッド本体12における上部側の端縁を埋設部22,24,26により補強して、該端縁の変形を防止している。補強部材14の埋設部22,24,26は、ヘッドレスト装着部16の前方の開口縁(左右の横壁部18,18の前端縁)および上方の開口縁(左右の横壁部18,18の上端縁および後壁部20の上端縁)に倣うように形成されている。実施例では、ヘッドレスト装着部16の開口縁の湾曲形状に合わせて、埋設部22,24,26が湾曲形状に形成されて、ヘッドレスト装着部16の開口縁を補強している。具体的には、補強部材14は、パッド本体12においてヘッドレスト装着部16の側方を囲う横壁部18の前端縁に沿って配置された前埋設部22と、前埋設部22に連ねて設けられ、横壁部18の上端縁に沿って配置された横埋設部24とを備えている。また、補強部材14は、左右の横埋設部24,24の間に設けられ、後壁部20の上端縁に沿って配置された後埋設部26を備えている。このように、補強部材14は、ヘッドレス卜装着部16の前端縁を補強する左右の前埋設部22,22と、ヘッドレスト装着部16の上端縁を補強する左右の横埋設部24,24および後埋設部26とを備えている。
図4~図7に示すように、補強部材14は、各前埋設部22の上部から後側へ延びるように横埋設部24が設けられると共に、左右の横埋設部24,24の後縁間に後埋設部26が架設されている。また、補強部材14は、左右の前埋設部22,22の下部後縁間に架設された連結部28を備えている。補強部材14は、板状の埋設部22,24,26および板状の連結部28により左右対称な枠状に構成された部材であり、ポリプ口ピレン等の合成樹脂により各部が一体成形されている。
図4~図7に示すように、前埋設部22は、前側が凸になるように湾曲した形状に形成され、該前埋設部22の前側に向く凸部が、横壁部18の前端縁に近接して該前端縁に沿って延在するように構成されている。また、前埋設部22は、該前埋設部22の内側の壁部分22aが、横壁部18のヘッドレスト装着部16に臨む内面に相対するように配置され、該前埋設部22の外側の壁部分が、横壁部18のヘッドレスト装着部16と反対側の外面に相対するように配置されている。このように、前埋設部22は、内側の壁部分22aおよび外側の壁部分の厚み方向が、横壁部18の厚み方向になるように埋設されている。また、前埋設部22は、内側の壁部分22aを、横壁部18におけるヘッドレスト装着部16に向く内面に、板面を近接させて配置して、該内側の壁部分22aが、横壁部18の外面までよりも内面までの間隔が狭くなるように配置されている。前埋設部22は、内側の壁部分22aおよび外側の壁部分の厚み方向両側と、内側の壁部分22aおよび外側の壁部分を繋ぐ前端を含む周囲に、パッド本体12を構成する発泡体Hが存在するように埋設されている。そして、横壁部18は、前埋設部22における内側の壁部分22aの外側よりも内側のほうが発泡体Hの厚みが薄くなっている。
図4~図7に示すように、横埋設部24は、上側が凸になるように湾曲した形状に形成され、該横埋設部24の上側に向く凸部が、横壁部18の上端縁に近接して該上端縁に沿って延在するように構成されている。また、横埋設部24は、該横埋設部24の内側の壁部分が、横壁部18のヘッドレスト装着部16に臨む内面に相対するように配置され、該横埋設部24の外側の壁部分が、横壁部18のヘッドレスト装着部16と反対側の外面に相対するように配置されている。このように、横埋設部24は、内側および外側の壁部分の厚み方向が、横壁部18の厚み方向になるように埋設されている。横埋設部24は、内外の壁部分の厚み方向両側および内外の壁部分を繋ぐ上端を含む周囲に、パッド本体12を構成する発泡体Hが存在するように埋設されている。
図2に示すように、後埋設部26は、その上端が、後壁部20の上端縁に近接して該上端縁に沿って延在するように構成されている。後埋設部26は、該後埋設部26の厚み方向が、埋設する後壁部20の厚み方向になるように配置されると共に、該後埋設部26の厚み方向両側および上端を含む周囲に、パッド本体12を構成する発泡体Hが存在するように埋設されている。
図4、図6および図7に示すように、補強部材14は、前埋設部22に、該前埋設部22を貫通するように形成された開口部30を備えている。より具体的には、開口部30は、前埋設部22における内側の壁部分22aに、該壁部分22aの厚み方向へ貫通して形成されている。開口部30は、前埋設部22の前端縁に沿わせて形成されており、換言すれば、前埋設部22が埋設される横壁部18の前端縁に沿わせて配置されることになる。開口部30は、上下方向に延在する横壁部18の前端縁に合わせて上下方向へ長手が延在する長孔形状に形成されている。実施例において、開口部30は、前埋設部22(壁部分22a)の前後方向において中央部付近に形成されて、前埋設部22(壁部分22a)における上部側(横埋設部24に近い側)に配置されている。このように、実施例では、開口部30が、前埋設部22の壁部分22aの上部に連なる横埋設部24に近接した位置に配置されている。すなわち、開口部30が、前埋設部22の壁部分22aと横埋設部24との連接部付近に位置しているといえる。開口部30は、パッド本体12を構成する発泡体Hで埋まっており、発泡体Hを介して前埋設部22の左右の発泡体Hが繋がっている。ここで、開口部30は、前埋設部22を覆う発泡体Hが、例えば1mm~2mm程度と、特に薄くなる部位に設けることが好ましい。また、開口部30は、内側の壁部分22aで全周が囲まれた貫通孔として形成することが好ましい。このように、開口部30を、その貫通方向と交差する方向の全周に亘って閉じた貫通孔として形成することで、開口部30が形成された壁部分22aの剛性低下を抑えることができる。例えば、開口部30を、前埋設部22の縁に開口する切欠形状として形成した場合、補強部材14の剛性が低下し、シートパッド本体12の補強効果が得られ難くなる。
図4、図5および図7に示すように、連結部28には、前方へ突出する突出部32が左右方向に離間する複数箇所(実施例では3箇所)に形成されている。各突出部32の突出端面には、前後方向に貫通する係合孔32aが設けられている。そして、補強部材14をパッド本体12に埋設した際に、係合孔32aがヘッドレス卜装着部16の下部前面側に露出するように構成されており、図示しない飾り部材を取り付けるときに係合孔32aが用いられる。また、連結部28の後面側には、左右方向に離間する複数箇所(実施例では6箇所)に、後方へ突出する支持片34が形成されている。実施例では、連結部28の後面側において、各突出部32を挟む左右に隣接して一対の支持片34,34が配置されている。各支持片34は、シートフレームFの前側に位置するよう設けられており、補強部材14が後側方へ変形した際に、パッド本体12を挟んでシートフレームFにより各支持片34が支持される。
次に、前述したシートパッド10の製造方法に関して説明する。シートパッド10は、成形型40のキャビティ42に、前述した埋設部22,24,26を有する補強部材14をセットしたもとで、該キャビティ42に発泡体原料を注入し、発泡体Hからなるパッド本体12に該埋設部22,24,26を埋設する一体発泡成形により得られる。図9~図11に示すように、成形型40は、パッド本体12において乗員の背中を支持する支持面(前面)を主に成形する下型(分割型)44と、下型44に対して変位可能に支持されてパッド本体12の裏面(後面)を主に成形する上型(分割型)46とを備えている。成形型40は、上型46に接続されたシリンダ等の駆動手段(図示せず)を駆動することで、下型44に対して上型46を開いた型開き状態と、下型44に対して上型46を閉じた型閉め状態とに変位可能に構成されている。そして、成形型40は、型閉め状態において、パッド本体12の外形形状と同じ空間形状をなすキャビティ42が内部に画成される。ここで、成形型40は、パッド本体12におけるヘッドレスト装着部16を画成する横壁部18の前端縁および上端縁と後壁部20の上端縁とに、下型44と上型46との合わせ目48が位置するように設定されており、横壁部18の前端縁および上端縁と後壁部20の上端縁とにパーティングラインが配置される。なお、上型46は、2つの型部46A,46Bにより構成されている。
図9に示すように、成形型40を型開き状態としたもとで、補強部材14の各突出部32を下型44の型面に設けた位置決め突起44aで位置決めして、補強部材14を下型44にセットする。このとき、埋設部22,24,26が、成形型40におけるパッド本体12の上部側の端縁を成形する部位に合わせて配置される(図10参照)。また、横壁部18の前面を規定する下型44と横壁部18の外側面を規定する上型46とが接する合わせ目48に近接して前埋設部22が配置されることで、該前埋設部22に形成された開口部30も当該合わせ目48に近接して配置される(図12参照)。
次いで、型開き状態のまま下型44に所要量の発泡体原料を注入し、下型44に対して上型46を型閉じする(図10参照)。そして、成形型40のキャビティ42に補強部材14をセットしたもとで、発泡体Hを発泡および硬化させることで、埋設部22,24,26および連結部28が埋設された状態でパッド本体12を成形する(図11参照)。このとき、前埋設部22(壁部分22a)に貫通するように予め形成された開口部30を介して、キャビティ42に注入した発泡体原料の流通を許容しつつ、該発泡体原料が発泡することになり、前埋設部22を囲うようにパッド本体12の前端縁が形成される(図12参照)。その後、成形型40を型開き状態に変位させて、シートパッド10を脱型することにより、ヘッドレスト装着部16の開口縁に沿って埋設部22,24,26がパッド本体12に埋設された補強部材14を有するシートパッド10が得られる。
図12に示すように、左右方向の厚みが薄い横壁部18の上端縁側を画成する下型44と上型46との間は狭くなっており、ここに配置される前埋設部22および下型44の間が狭くなる。キャビティ42に注入された発泡体原料(発泡体H)は、該キャビティ42における横壁部18の根元部分に対応する部位から該横壁部18の上端縁に対応する部位に向けて流動し、キャビティ42内の空気などのガスが、例えば、横壁部18の上端縁に対応する部位に設定された下型44と上型46との合わせ目48から逃げるようになっている。ここで、下型44と前埋設部22における内側の壁部分22aとの間が狭いので、該壁部分22aの図12における右側(外側)と該壁部分22aの図12における左側(内側)とで、発泡体原料(発泡体H)の流れが不均一になる。このような場合、例えば、前埋設部22の図12における右側(外側)を流れた発泡体原料(発泡体H)が先に下型44と上型46との合わせ目48を塞いでしまうことで、逃げ場を失ったガスによって前埋設部22の図12における左側(内側)を流れる発泡体原料(発泡体H)の流れが妨げられる。これにより、横壁部18の上端縁近傍に発泡体Hの欠肉が生じると考えられる。
前述した補強部材14は、前埋設部22(壁部分22a)に開口部30が設けてあるので、開口部30を介して発泡体原料(発泡体H)を前埋設部22の図12における右側(外側;発泡体Hの流路が広い側)から前埋設部22の図12における左側(内側;発泡体Hの流路が狭い側)に回り込ませることができる。このように、開口部30を、下型44と上型46との合わせ目48に近接して配置される前埋設部22に設けておくことで、発泡体原料(発泡体H)の流れをコントロールすることができ、下型44と上型46との合わせ目48からガスを適切に逃すことができる。
前述した製造方法によれば、開口部30の存在によって、キャビティ42において横壁部18に対応して、発泡体原料が流動し難い、狭い部位があったとしても、前埋設部22の左右に発泡体原料(発泡体H)を適切に充填することができる。これにより、前埋設部22の周囲に発泡体Hを欠肉なく形成することができる。従って、得られるシートパッド10は、横壁部18の前端縁に沿うように前埋設部22を該横壁部18に埋設しても、発泡体Hの欠肉が防止されて見栄えのよい横壁部18を形成することができる。更に、前埋設部22の端縁を、横壁部18の端縁に近接して配置することが可能になり、前埋設部22による横壁部18の端縁の補強効果を向上することができ、シートカバーの張力に負けずにシートパッド10の形状を保つことができる。
(変更例)
前述した構成に限らず、例えば、以下のように構成してもよい。
(1)開口部の位置や大きさは、実施例に限らない。例えば、開口部を前埋設部における前端縁に近接して形成してもよい。また、開口部を前埋設部の前端縁に沿って形成する前記構成に限らず、開口部を前埋設部の前端縁と交差するように形成してもよい。
(2)開口部の形状や数は、実施例に限らず、適宜変更可能である。
(3)補強部材は、合成樹脂により一体成形するものに限らず、金属等により形成してもよく、また複数の部品を組み合わせて補強部材を形成するようにしてもよい。
10 シートパッド(車両用シートパッド),12 パッド本体,
14 補強部材,16 ヘッドレスト装着部,18 横壁部,20 後壁部,
22 前埋設部(埋設部),22a 壁部分,24 横埋設部(埋設部),
26 後埋設部(埋設部),30 開口部,40 成形型,42 キャビティ,
44 下型(分割型),46 上型(分割型),H 発泡体

Claims (4)

  1. 発泡体で構成されたパッド本体と、
    前記パッド本体の上部に前方および上方へ開口する凹状に形成されたヘッドレスト装着部の開口縁に合わせて、該パッド本体に埋設された補強部材と、を備え、
    前記補強部材は、
    前記パッド本体において前記ヘッドレスト装着部の側方を囲う横壁部の前端縁に沿って配置された前埋設部と、
    前記前埋設部に連ねて設けられ、前記横壁部の上端縁に沿って配置された横埋設部と、
    前記前埋設部に、該前埋設部を貫通するように形成された開口部と、を有している
    ことを特徴とする車両用シートパッド。
  2. 前記前埋設部は、前記横壁部における前記ヘッドレスト装着部に向く内面に、板面を近接させて配置した壁部分を備えると共に、該壁部分の厚み方向両側を含む周囲に前記発泡体が存在するように埋設され、
    前記開口部は、前記壁部分に該壁部分の厚み方向へ貫通して形成されている請求項1記載の車両用シートパッド。
  3. 成形型のキャビティに、埋設部を有する補強部材をセットしたもとで、該キャビティに発泡体原料を注入し、発泡体からなるパッド本体に該埋設部を埋設するようにした車両用シートパッドの製造方法であって、
    前記埋設部を、前記成形型における前記パッド本体の端縁を成形する部位に合わせて配置し、
    前記キャビティに注入した発泡体原料より前記埋設部を囲うように発泡体を形成する際に、前記埋設部のうち、前記パッド本体の前端縁に合わせて配置される前埋設部に貫通するように予め形成された開口部を介して、前記キャビティに注入した発泡体原料の流通を許容しつつ、該発泡体原料を発泡および硬化させて、該前埋設部を囲うように前記パッド本体の前端縁を形成する
    ことを特徴とする車両用シートパッドの製造方法。
  4. 前記開口部は、前記成形型を構成する分割型同士が接する位置に近接して配置される前記前埋設部に設けられる請求項3記載の車両用シートパッドの製造方法。
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