JP7121292B2 - 発泡成形品及びその成形方法 - Google Patents
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前記壁部の縁部には、前記本体部に対向するよう折り曲げられた折曲げ部が前記上部及び前記両側部に連続して形成されており、
前記裏面材は、前記本体部の裏面側から前記壁部及び前記折曲げ部の裏面側に連続して配置される袋形状に形成されており、
前記発泡成形品の一部を成形するための下型と、前記下型に対して相対的に開閉可能であって前記発泡成形品の残部を成形するための上型とによって構成された成形型を用い、
前記薄肉部の裏面側の一部を露出させるよう前記薄肉部の上下方向の全長における下側が切り欠かれた形状の切欠き部が形成された裏面材が、前記上型に配置される裏面材配置工程と、
前記下型に発泡性原料が注入され、前記下型に対して前記上型が相対的に閉じられる注入工程と、
前記発泡性原料が、前記下型の成形面と前記上型の成形面との間に形成されたキャビティに充填されて、前記裏面材が前記本体部及び前記薄肉部の裏面側に設けられ、前記裏面材の前記切欠き部によって前記薄肉部の裏面側の一部が露出する発泡成形品が成形される成形工程と、を含む発泡成形品の成形方法にある。
本体部と、
前記本体部の縁部において前記本体部に比べて薄肉に形成されて、前記本体部の上部及び両側部の縁部から後方に延長されて、前記上部及び前記両側部に連続する壁部として形成された薄肉部と、
前記本体部及び前記薄肉部の裏面側に設けられた裏面材と、を有し、
前記裏面材には、前記薄肉部の裏面側の一部を露出させるよう前記薄肉部の上下方向の全長における下側が切り欠かれた形状の切欠き部が形成されており、
前記壁部の縁部には、前記本体部に対向するよう折り曲げられた折曲げ部が前記上部及び前記両側部に連続して形成されており、
前記裏面材は、前記本体部の裏面側から前記壁部及び前記折曲げ部の裏面側に連続して配置される袋形状に形成されている、発泡成形品にある。
前記第1発明の発泡成形品の成形方法においては、発泡成形品における薄肉部に裏面材が配置される場合に、裏面材によって薄肉部の発泡成形が阻害されないようにしている。この成形方法において用いる裏面材の、薄肉部の裏面側に配置される部位には、この部位の一部が切り欠かれた形状の切欠き部を形成しておく。そして、裏面材配置工程及び注入工程が行われて、成形型内に裏面材が配置されたときには、成形型における、薄肉部を成形するためのキャビティにおいては、裏面材が配置された部位と、切欠き部によって裏面材が配置されていない部位とが形成される。そして、キャビティにおける、裏面材が配置されていない部位においては、裏面材がない分、キャビティの幅が大きくなり、発泡性原料が通過しやすくすることができる。
前記第2発明の発泡成形品における裏面材の、薄肉部の裏面側に配置された部位には、この部位の一部が切り欠かれた形状の切欠き部が形成されている。そして、発泡成形品においては、薄肉部の全体を構成する部分の微細な気泡(発泡セル)がほとんど潰れていない。それ故、前記第2発明の発泡成形品によれば、発泡成形品の薄肉部の表面のヒケの発生が抑制された発泡成形品を得ることができる。また、発泡成形品に外観不良がほとんど生じず、発泡成形品の表面側に表皮が被せられたときにも、表皮に皺が発生せず、表皮の外観を良好に維持することができる。
<実施形態>
本形態の発泡成形品1は、図1~図4に示すように、車両のシートの一部としての背もたれ部(シートバック)7を構成するものである。発泡成形品1は、本体部10と、本体部10の裏面側102、並びに本体部10の縁部としての上部11及び両側部12R,12Lにおける各壁部111,121の裏面側102に設けられた裏面材2とを有する。各壁部111,121は、本体部10に比べて薄肉の薄肉部として形成されている。裏面材2には、右側部12Rの壁部121の裏面側102において発泡体の一部を露出させるよう切り欠かれた形状の切欠き部25が形成されている。
(発泡成形品1)
図1~図3に示すように、発泡成形品1は、自動車のシートの背もたれ部7を構成するものである。自動車のシートは、座部と背もたれ部7とによって構成されている。背もたれ部7を構成する発泡成形品1の本体部10は、上部11、右側部12R、左側部12L及び下部13に囲まれた中心側部分を示す。
図1~図3に示すように、シートの背もたれ部7を構成する発泡成形品1は、背もたれ部7を構成するシートフレーム3に装着して使用される。背もたれ部7は、シートの座部の後端位置に配置される。背もたれ部7の下部には、背もたれ部7を前後に傾倒するための軸部(図示しない)が配置される。背もたれ部7は、発泡成形品1と、発泡成形品1の表面側101を覆う表皮と、発泡成形品1の裏面側102に装着されたシートフレーム3とを備えるシート部品である。シートフレーム3は、金属製のパイプによって枠形状に形成されたフレーム部31と、フレーム部31の内側に設けられて弾性変形可能な金属製のスプリング部(図示しない)とを有する。
図4に示すように、裏面材2は、発泡成形品1の裏面側102に設けられて、発泡成形品1の裏面側102を補強するとともに、発泡成形品1の発泡体がシートフレーム3と直接接触しないようにして、異音の発生を防止するものである。裏面材2は、フェルト(不織布)のシートによって構成されている。裏面材2は、本体部10の裏面側102から壁部111,121及び折曲げ部112,122の裏面側102に連続して配置される袋形状に形成されている。
図5及び図6に示すように、成形型5は、発泡成形品1を成形するためのものであり、発泡成形品1の一部を成形するための下型51と、下型51に対してヒンジ部54を介して相対的に開閉可能であって発泡成形品1の残部を成形するための上型52とによって構成されている。主に、背もたれ部7の前面側が下型51によって成形され、背もたれ部7の後面側が上型52によって成形される。
発泡成形品1を成形するに当たっては、図5に示すように、下型51及び上型52を有する成形型5を用いて、裏面材配置工程、注入工程及び成形工程を行う。裏面材配置工程においては、下型51に対して上型52が開かれ、切欠き部25が形成された裏面材2が、上型52の中子型部521に被せられ、磁性部材によって中子型部521に貼り付けられる。注入工程においては、図6に示すように、下型51に対して発泡性原料100が注入され、下型51に対して上型52が閉じられる。
発泡成形品1における裏面材2の、右側部12Rの壁部121及び折曲げ部122の裏面側102に配置された部位には、この部位の下側部分が切り欠かれた形状の切欠き部25が形成されている。そして、発泡成形品1においては、右側部12Rの壁部121及び折曲げ部122の全体を構成する部分の微細な気泡がほとんど潰れていない。それ故、発泡成形品1によれば、発泡成形品1の右側部12Rの壁部121及び折曲げ部122の表面のヒケの発生が抑制された発泡成形品1を得ることができる。また、発泡成形品1に外観不良がほとんど生じず、発泡成形品1の表面側101に表皮が被せられたときにも、表皮に皺が発生せず、表皮の外観を良好に維持することができる。
101 表面側
102 裏面側
11 上部
111 壁部(薄肉部)
12R 右側部
12L 左側部
121 壁部(薄肉部)
13 下部
2 裏面材
25 切欠き部
3 シートフレーム
31 フレーム部
32 軟質部材
5 成形型
51 下型
52 上型
53 キャビティ
7 背もたれ部
Claims (4)
- 車両のシートの背もたれ部を構成し、本体部と、前記本体部の縁部において前記本体部に比べて薄肉に形成されて、前記本体部の上部及び両側部の縁部から後方に延長されて、前記上部及び前記両側部に連続する壁部として形成された薄肉部と、前記本体部及び前記薄肉部の裏面側に設けられた裏面材とを有する発泡成形品を成形する方法であって、
前記壁部の縁部には、前記本体部に対向するよう折り曲げられた折曲げ部が前記上部及び前記両側部に連続して形成されており、
前記裏面材は、前記本体部の裏面側から前記壁部及び前記折曲げ部の裏面側に連続して配置される袋形状に形成されており、
前記発泡成形品の一部を成形するための下型と、前記下型に対して相対的に開閉可能であって前記発泡成形品の残部を成形するための上型とによって構成された成形型を用い、
前記薄肉部の裏面側の一部を露出させるよう前記薄肉部の上下方向の全長における下側が切り欠かれた形状の切欠き部が形成された裏面材が、前記上型に配置される裏面材配置工程と、
前記下型に発泡性原料が注入され、前記下型に対して前記上型が相対的に閉じられる注入工程と、
前記発泡性原料が、前記下型の成形面と前記上型の成形面との間に形成されたキャビティに充填されて、前記裏面材が前記本体部及び前記薄肉部の裏面側に設けられ、前記裏面材の前記切欠き部によって前記薄肉部の裏面側の一部が露出する発泡成形品が成形される成形工程と、を含む発泡成形品の成形方法。 - 前記裏面材における、前記切欠き部を形成する縁部のうち、前記本体部の側部の縁部から後方に延長された壁部に配置される部分は、曲線によって構成される凹形状を有する、請求項1に記載の発泡成形品の成形方法。
- 車両のシートの背もたれ部を構成する発泡成形品であって、
本体部と、
前記本体部の縁部において前記本体部に比べて薄肉に形成されて、前記本体部の上部及び両側部の縁部から後方に延長されて、前記上部及び前記両側部に連続する壁部として形成された薄肉部と、
前記本体部及び前記薄肉部の裏面側に設けられた裏面材と、を有し、
前記裏面材には、前記薄肉部の裏面側の一部を露出させるよう前記薄肉部の上下方向の全長における下側が切り欠かれた形状の切欠き部が形成されており、
前記壁部の縁部には、前記本体部に対向するよう折り曲げられた折曲げ部が前記上部及び前記両側部に連続して形成されており、
前記裏面材は、前記本体部の裏面側から前記壁部及び前記折曲げ部の裏面側に連続して配置される袋形状に形成されている、発泡成形品。 - 前記発泡成形品は、シートフレームに装着して使用されるものであり、
前記切欠き部は、前記シートフレームにおける、前記シートフレームよりも軟質の軟質部材が設けられた部位に対向して配置される、請求項3に記載の発泡成形品。
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KR101347643B1 (ko) * | 2012-04-23 | 2014-01-03 | (주)현대공업 | 섬유부착 발포합성수지 성형방법 및 이를 이용하여 제조된 섬유부착 발포합성수지 성형물 |
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