JP2016150223A - 車両用シートパッド及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発泡成形での作業に高い精度を要せず、また作業負担をも軽減し、さらに補強布主部への発泡原料の含浸をなくして、シートフレームF等との擦れによる異音発生防止やパッド本体の破れ防止に優れる車両用シートパッド及びその製造方法を提供する。【解決手段】発泡体からなるパッド本体2と、該パッド本体の発泡成形でその裏面に被着一体化されるシート状裏当て材と、を具備する車両用シートパッドにおいて、パッド本体の裏面の外縁2e寄りに、その発泡成形で、基端部41が該裏面2bよりもパッド本体2内へ入り込んで一体化し、主部42がパッド本体の裏面2bから突出した板片状の補強布4を、さらに具備し、該主部42が、折り曲げられることにより、その先端部分422がパッド本体2の裏面外縁2eよりも外方へ張り出すようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用座席シートを構成する車両用シートパッド及びその製造方法に関する。
自動車等の車両に搭載される座席シートの座部や背もたれを構成するシートクッションがある。軟質ポリウレタンフォーム等のシートパッドを主構成要素とするが、乗員の着座時に該シートパッドが撓んでシートフレームに擦れ、時に異音が発生したりさらにパッド本体が破れたりすることがある。シートパッドのパッド本体裏面に不織布等の裏当て材を被着して改善が図られているが、裏当て材をパッド本体のキワまで配設するのは難しい。パッド本体裏面のキワまで裏当て材を被着しようとすると、発泡型への裏当て材のセットに高精度を要する。裏当て材の型セットで、パーティングラインのキワまで近づける際、発泡型がこれを挟んでしまうと、発泡成形時のガス抜けにつながる。それゆえ、裏当て材には、その外周縁をパッド本体の裏面外周縁よりも一回り小さくしたものが専ら用いられている。
さらに、例えばシートパッドが座部を構成するクッションパッドでは、車両後方側に近づくにつれ側方部位の張出部23が低くなることもあって(図1,図2参照)、該張出部23によるシートフレームへのサポートが得難くなっている。その結果、図5のごとく、パッド本体裏面2bの外縁近くに配されるシートフレームFが、裏当て材3と接するのでなく、シートパッドのパッド本体2が露出する横外方にずれて、該パッド本体2を擦って異音を発生させ、またパッド本体2に直に当たるため亀裂CKし、損傷に至るケースがある。
こうしたことから、上記不具合に取組む発明が提案されている(例えば特許文献1、2)。
特開2005−95256号公報 特開2012−228422号公報
特許文献1は、請求項1で「クッションパッドの裏面側に補強布が一部はみ出した状態に張り付けられるように、前記クッションパッドを前記補強布と一体に発泡成形するクッションパッドの成形方法であって、前記クッションパッドからはみ出させる補強布部分を、前記クッションパッドに対する張付け面とは反対の非張付け面側に折り畳むとともに、前記補強布を第1型の型面に取り外し自在に張付け、前記第1型と第2型とのキャビティで発泡樹脂原液を発泡させて成形するクッションパッドの成形方法。」を提案する。
特許文献2は、「パッド本体にはその外縁部沿いに裏面側へ張り出す立壁状の張出部が形成され、さらに、該張出部の裏面側厚み面にその長手方向に向けて起伏のある凹凸部が形成される一方、不織布は、該凹凸部に対応する不織布外周部に、その外周縁から不織布中央部へ向け短冊状に複数の切込みを入れて短冊状部を複数有する短冊状部付き不織布に加工形成され、さらに、該切込みでできた短冊状部同士が重なり合うか又は短冊状部間が開くことにより形成される曲面で前記凹凸部を覆うようにして、該凹凸部に該短冊状部が被着一体化されてなることを特徴とする車両用シートパッド。」を提案する。
しかし、特許文献1は補強布を折り畳んで第1型の型面に張付けて発泡成形するので、補強布にクセがつく問題がある。しかも、発泡成形で通気性のある補強布に発泡樹脂原液が含浸してしまうと、折り返した部分が含浸した補強布部分とくっついてしまう。さらに剛性の強い補強布を折り返すとその部分が膨らむので、型面へのセットで仮止めが必要となる。さらにいえば補強布を折り返す部分が膨らむので、この部位のパッド厚みが薄くなってしまう問題もある。
また、特許文献2は、不織布を貼着するのをパッド本体のキワに近い凹凸部の領域とするが、裏当て材たる不織布セットの難易度が少し下がる程度で、その作業はシビアできつい。さらにこの製法は、通常、上型型面に不織布の短冊状部をセットしなければならず、不織布の発泡型へのセット作業はさらに困難なものになっている。
斯かる事態に対し、パッド本体裏面の外縁付近の必要箇所に、その外縁よりも水平外方へ突き出す状態で補強布を配置し、両面テープで固定することも対策として考えられる。しかし、両面テープの接着力は弱く、さらに補強布がパッド本体よりも突き出していることから、輸送中、器物等との少しの接触で脱落しやすい。両面テープに代え、ホットメルトによる接着とすれば、新たな設備導入、労力負担、作業時間増等でコスト高になるなどの別の問題が発生する。
本発明は、上記問題を解決するもので、発泡成形での作業に高い精度を要せず、また作業負担をも軽減し、さらに補強布主部への発泡原料の含浸をなくして、シートフレーム等との擦れによる異音発生防止やパッド本体の破れ防止に優れる車両用シートパッド及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、発泡体からなるパッド本体と、該パッド本体の発泡成形でその裏面に被着一体化されるシート状裏当て材と、を具備する車両用シートパッドにおいて、 前記パッド本体の裏面の外縁寄りに、その発泡成形で、基端部が該裏面よりもパッド本体内へ入り込んで一体化し、主部がパッド本体の裏面から突出した板片状の補強布を、さらに具備し、該主部が、折り曲げられることにより、その先端部分がパッド本体の裏面外縁よりも外方へ張り出すようにしたことを特徴とする車両用シートパッドにある。
請求項2の発明たる車両用シートパッドは、請求項1で、パッド本体の裏面から突出する前記主部の付け根部分に前記裏当て材を配し、且つ該裏当て材のその部位にスリットが形成され、前記補強布が該スリットを貫通して前記パッド本体に一体化されてなることを特徴とする。請求項3の発明たる車両用シートパッドは、請求項1又は2で、補強布の板面が該補強布に近い前記パッド本体の裏面外縁に沿って起立配設され、且つ前記パッド本体の裏面から突出する前記主部の付け根部分の板面領域に、パッド本体の裏面中央部側から該パッド本体の裏面外縁側へ向けて切込んだカット部分が形成されてなることを特徴とする。請求項4の発明たる車両用シートパッドは、請求項1〜3で、補強布がプレスフェルトからなることを特徴とする。請求項5の発明たる車両用シートパッドは、請求項1〜4で、主部が、その付け根部分から先端に向け、該主部に近い前記パッド本体の裏面外縁側へ傾倒するようにして、前記補強布がパッド本体に一体化したことを特徴とする。
請求項6に記載の発明の要旨は、パッド本体の裏面外縁寄りに位置する型面部位に、この位置から型面外縁までの距離よりも深さが大の溝穴を上型に形成した発泡型を用い、且つ該溝穴の深さよりも長い板片状の補強布を用い、型開状態下、上型型面への裏当て材のセットと共に、該補強布の基端部を前記溝穴から露出させて、該補強布の主部を溝穴へ挿着保持させ、その後、発泡原料の注入及び型閉じを経て、発泡体からなるパッド本体の裏面側に該裏当て材及び該基端部を一体化させて、該パッド本体を発泡成形し、前記主部の折り曲げにより、該主部の先端部分がパッド本体の裏面外縁よりも外方へ張り出すようにしたことを特徴とする車両用シートパッドの製造方法にある。請求項7の発明たる車両用シートパッドの製造方法は、請求項6で、上型への前記裏当て材のセットに伴い、前記溝穴に配される該裏当て材の部位にスリットを形成すると共に、該スリットに該補強布を貫通させて、前記主部を溝穴へ挿着保持させることを特徴とする。請求項8の発明たる車両用シートパッドの製造方法は、請求項6又は7で、補強布がプレスフェルトからなることを特徴とする。
本発明の車両用シートパッド及びその製造方法は、シートフレーム等との擦れによる異音発生防止やパッド本体の破れ防止に万全な対策を講じることができ、しかも作業性を向上させ且つ低コストで対応できるなど優れた効果を発揮する。
本発明の車両用シートパッドの一形態で、裏面側から見た斜視図である。 図1の車両用シートパッドの車両後方部に設けた補強布周りの斜視図である。 図2の補強布の箇所での横断面図である。 図3のシートパッドをシートフレームに組付けた時の横断面図である。 図4で補強布がない状態の説明断面図である。 図3に代わるシートパッドの他態様図である。 型開状態で発泡原料を注入している発泡型の説明断面図である。 上型に裏当て材と補強布をセットする様子を示す説明斜視図である。 図7,図8の後、型閉じし、発泡成形に向かう発泡型の説明断面図である。 発泡成形時の補強布周りの説明断面図である。 図3に代わるシートパッドの別態様図である。
以下、本発明に係る車両用シートパッド及びその製造方法について詳述する。図1〜図11は本発明の車両用シートパッド(以下、単に「シートパッド」ともいう。)及びその製造方法の一形態で、図1はシートパッドを裏面側から見た斜視図、図2は図1の補強布周りの斜視図、図3は図2の補強布の箇所での横断面図、図4は図3のシートパッドをシートフレームに組付けた時の横断面図、図5は図4で補強布がない状態の横断面図、図6は図3に代わるシートパッドの他態様図、図7は型開状態で発泡原料を注入している発泡型の説明断面図、図8は上型に裏当て材と補強布をセットする様子を示す説明斜視図、図9は図7の後、型閉じし、発泡成形に向かう発泡型の説明断面図、図10は発泡成形時の補強布周りの説明断面図、図11は図3に代わるシートパッドの別態様図である。尚、図面を判り易くするため、裏当て材及び補強布の厚みを適宜大きく図示し、図7〜図10の発泡型は要部以外を簡略図示する。
(1)シートパッド
シートパッド1は、背もたれ用のバックパッドや着座した乗員の下半身を受け支えるクッションパッドである。本実施形態は図1〜図4のようなクッションパッドに適用する。クッションパッドに表皮を被せてシートクッションの形にすれば、公知のバックパッドに表皮を被せたバックレストと公知のヘッドレストとで車両用座席シートを形成する。
シートパッド1は、発泡体からなるパッド本体2と、裏当て材3と補強布4とを具備する。
パッド本体2は、ポリウレタン材料等の発泡樹脂原料を用いて、座部側クッションパッドの座部形状に成形された発泡成形品である(図1〜図4)。本発明の特徴的部分たる補強布4周りを判り易く図示するため、図1、図2、図7〜図10のシートパッド1,パッド本体2は、車両に設置される状態と上下逆して描く。
パッド本体2は、図3のように、乗員の臀部及び大腿部を支えるメイン部21と、該メイン部21の両側で隆起して、臀部及び大腿部の側部を支えるサイド部22とに大別される。
パッド本体2には、側方部位の外縁沿いに裏面側へ張り出す立壁状の張出部23が形成される(図1,図2)。パッド本体2に係るサイド部22の外縁沿いに裏面側へ立壁状の張出部23が張り出す。パッド本体裏面2bの中央域にクッション性を保つ厚み部26を設けて、中央厚み部26と張出部23とで、車両前後方向に走る凹所2uが形成される。該凹所2uにシートフレームFを配設するが、張出部23が構造上、車両後方(図1の左方)となるバックパッドに近づくにつれ低くなっている。したがって、シートフレームFは車両後方部に位置する部分が横外方にずれ易い傾向にある。符号24は前方部位の張出相当部で、側方部位の張出部23とでパッド本体裏面をコ字状に囲む。
裏当て材3は、パッド本体2の発泡成形で、パッド本体裏面2bに被着一体化されるシート状体である。ここでは、パッド本体2の発泡成形でその裏面に被着一体化される不織布とする。製織しないで機械的,化学的,熱的などで繊維を固着したり絡み合わせたりして、シート状にした布になっている。
裏当て材3は、パッド本体裏面2bの外縁2eにまでくまなく綺麗に設けるとなると、シートパッド製造時の型へのセットに精度を要し且つ作業時間も大幅に増えることから、その大きさがパッド本体2の裏面外周縁よりも一回り小さくなっている。図1のごとく、正常にセットされた裏当て材3の周縁31はパッド本体2の裏面外縁2eよりもパッド本体2の中央寄りに位置して、裏当て材3の周縁31とパッド本体2の裏面外縁2eとの間に、型セットをし易くする余裕代が設けられる(図3)。パッド本体2との一体成形で、裏当て材3をパッド本体裏面2bの形成用型面に精度良く合わせてセットしなくても、型閉じで発泡型5に裏当て材3が挟まれず、作業性向上につながっている。なお、作業性向上につながる一方で、このままでは、車両後方側のシートパッド裏面1bで、前記余裕代に在るパッド本体2の露出部分にシートフレームFが当たるケースもでてくる(図5)。
補強布4は、前記パッド本体2の発泡成形時に、その裏面2bの外縁2e寄りで、基端部41が該裏面2bよりもパッド本体2内へ入り込んで一体化して、主部42がパッド本体2の裏面2bから下方へ突出する板片状体である(図3)。そして、該主部42を、補強布4に近いパッド本体2の裏面外縁2e側に向けて折り曲げることにより、主部42の板面がパッド本体裏面2bに当接するようにして、主部42の先端部分422がパッド本体2の裏面外縁2eよりも水平外方へ張り出す構成とする(図4)。ここで、本発明でいう「下方」、「水平外方」とは、シートパッド1(クッションパッド)が車両に組付けられた状況にある図4で、その紙面の下方、紙面左右の外方向を指す。
本実施形態の補強布4は、張出部23の高さが低くて、シートフレームFが、ともすればシートパッド1に対し相対的に横外方へずれたり、ずれがなくても、裏当て材3が被着されてないパッド本体2の裏面外縁近くのパッド本体むき出し部分(前記余裕代の部位)にシートフレームFが当たったりするパッド本体後方部域に設けられる。補強布4の主部42に係る付け根部分421を補強布4に近いパッド本体2の裏面外縁2e(張出部23の外縁23e)に沿わせ、且つ板片状補強布4の先端部分422が裏面外縁2eより外方へ出ないように起立配設される (図3)。
本補強布4には、パッド本体2の発泡成形で、パッド本体2内へ入り込んで一体化される基端部41の奥まった基端縁411側に、図8ごとくの突出部413が形成される。パッド本体2に埋設される基端部41で、その両側壁の一部を両側外方へ鍔状に張出す突出部413が形成される。突出部413がアンカー効果を高めて、パッド本体2とこれに埋設される基端部41との一体強化を図る。シートパッド1の車両への組付け時に、補強布4は図4の鎖線から実線図示のごとく、パッド本体2の裏面外縁2eよりも主部42が水平外方に張り出すよう、該主部42を折り曲げる。このとき、突出部413が在ることで、補強布4がパッド本体2から簡単には抜け出せない構造になる。図示を省略するが、該突出部413に代え、パッド本体2に埋設される基端部41で、その両側壁の一部をV字状に切欠くノッチ部を設けて、アンカー効果を高めることもできる。
加えて、ここでは、パッド本体2の裏面2bから下方へ突出する主部42の付け根部分421に前記裏当て材3を配し、且つ該裏当て材3のその部位に、補強布4が挿通可能なスリット30を形成する(図8)。スリット30は、スリット幅W30を補強布4の厚みW4に略等しくして、付け根部分421の横断面形状に合わせるのが好ましい。補強布4が該スリット30を貫通して、スリット30周囲の裏当て材3が、補強布4の根元部分を強固に保持し、パッド本体2への補強布4の一体化を強める。スリット30は、細長切れ込みでもよいが、本実施形態のごとく細長孔からなる方が、パッド本体2への補強布4の一体化増強をより磐石なものにし、より好ましい。
既述のごとく、補強布4は、主部42を折り曲げ、その先端部分422がパッド本体2の裏面外縁2eよりも外方へ張り出すようにして、車両に組付けられる。そのため、図3に代えて図6のように、カット部分43を設けるとより好ましくなる。パッド本体2の裏面下方へ突出する主部42の付け根部分421の板面領域に、パッド本体2の裏面中央部側から該パッド本体2の裏面外縁2e側へ向けて切込んだカット部分43を形成すると、図6の鎖線図示のごとく、主部42のより円滑な折曲げが可能になる。主部42の付け根部分421で、パッド本体2の裏面中央部側の板面を略水平に横断し且つ補強布4に近いパッド本体2の裏面外縁2e側へ向けて補強布4の厚みの半分程度にまで切り込んだハーフカットのカット部分43とすれば、主部42の付け根部分421での折曲げ作業が一層楽になり、さらに好ましくなる。
本補強布4は、異音防止に機能発揮し、またパッド本体2の発泡成形で、図7のごとく上型7に設けた溝穴72に主部42を挿着させて(詳細後述)、そのまま保持できる適度の弾力性,圧縮性に富むものが好ましい。これらを充足するプレスフェルトが補強布4の好適材料となる。
プレスフェルトは、元々は羊毛などの毛を縮絨した繊維製品で、羊毛などの繊維の特殊なウロコ状表面形状を利用して、水分,熱,圧力により繊維同士を絡めてしっかりした厚みのあるシート状に仕上げられている。最近は合成繊維100%のプレスフェルトも登場する。羊毛等でふとん綿状にした積層物に湿度,圧力を加えて強固なシート状体のプレスフェルトを造る。その製法から、前記溝穴72に挿入されるプレスフェルト製補強布4は、そのクッション性に基づく圧縮で、該溝穴72に按配よく挿着保持できる。次に述べるシートパッド1の製造方法において、補強布4を上型型面71に保持させる仮止めを必要としない。プレスフェルト製補強布4による適度の圧縮に伴う反発力で、発泡成形過程中、溝穴72の内周壁にしっかりと係止保持できる。また、主部42を折り曲げ、その先端部分422をパッド本体2の裏面外縁2eよりも張り出す状態にし、シートパッド1の車両組付けで、シートフレームFと主部42とが図4のように接触し擦れあっても、プレスフェルトの性状から異音が発生しない。異音防止対策部品として打ってつけの素材になっている。プレスフェルトは地厚でほつれにくく、図8に示すような略矩形に裁断してそのまま使用できる所定厚みのプレスフェルトが市販されているので、一層好ましくなっている。
図11は図3に代わる補強布4に関する別態様図である。図11は補強布4周りのシートパッド1の断面図を示す。主部42が、その付け根部分421から先端に向け、該主部42に近いパッド本体2の裏面外縁2e側へ傾倒するようにして、補強布4がパッド本体2に一体化したシートパッド1とする。補強布4の主部42が、シートパッド裏面1bから下方へ向け、該補強布4に近いパッド本体2の裏面外縁2e側へ傾くようにする。主部42が傾くことによって、主部42の折り曲げを容易にし、図4のシートフレームF上へのシートパッド1の組付け作業がスムーズに進む。
図中、符号27はパッド本体表面2a側のメイン部21とサイド部22の境界部分で車両前後方向に走る縦溝、符号23uはリクライニングレバー等がパッド本体裏面から張出部23を横切って外方へ突き出し易くした凹み部分を示す。
(2)シートパッド1の製造方法
シートパッド1の製造方法は、裏当て材3と補強布4と発泡型5とを用いて、例えば図7〜図10の発泡型5に該裏当て材3、該補強布4をセットした後、発泡原料gの注入及び型閉じを経て、図1〜図4のようなシートパッド1を成形する。尚、図1のごとく補強布4を一つ設けるのでもよいが、図7〜図10では補強布4を二つ設けるシートパッド用発泡型5としている。
裏当て材3と補強布4は、(1)のシートパッド1で述べたものと同様で、その詳細説明を省く。
本シートパッド1の製造方法に用いる発泡型5は、図7〜図10ごとくの分割型で、上型7(一の分割型)と下型6(他の分割型)とを備える。符号8はヒンジを示す。ヒンジ8を支点にして図7から図9のごとく型閉じすると、全体的にへこみ度合いが大きな下型6の型面61と一部に凹みを有するもののほぼ平坦な上型7の型面71とで、パッド本体2に裏当て材3と補強布4の基端部41が一体化するシートパッド1のキャビティCをつくる。符号61aがメイン部形成部、符号61bがサイド部形成部、符号61cが縦溝用凸部を示す。
図7〜図10に示す本製法では、下型6の型面でシートパッド1の表面側が成形され、上型7の型面でシートパッド1の裏面側が成形される。上型7には、パッド本体2の裏面外縁2e寄りに位置する型面部位に、この位置から型面外縁までの距離L1よりも深さL2を大にした溝穴72が設けられる(図7)。溝穴72は板片状補強布4のうちで挿着される主部42と略同形(詳しくは若干小さめ)で、方形板の形をした縦長の空所になっている。溝穴72の深さL2よりも長い板片状の補強布4が用いられ、該溝穴72に主部42を挿着すると、上型型面71から基端部41が突出し露出状態となる。
上型7と下型6との型閉じで、パッド本体2の外縁沿いに裏面側へ立壁状に張り出す張出部23用の窪み50が形成される。ただ、図9は車両後方のバックパッドに近い領域で、前記補強布4を設置する部位での断面図を示しており、張出部23用の窪み50は小さい。
前記発泡型5,裏当て材3,補強布4を用いて、シートパッド1が、例えば次のように製造される。
まず、発泡型5を型開状態とする(図7)。次いで、この型開状態の上型7へ裏当て材3と補強布4をセットする。上型型面71への裏当て材3のセットと共に、補強布4の主部42を溝穴72へ挿着保持させる。
具体的には、上型7への裏当て材3のセットに先立ち、溝穴72に配される裏当て材3の部位で、付け根部分421の横断面形状に合わせて形成したスリット30に補強布4を貫通させる(図8)。補強布4の主部42側をその付け根部分421までスリット30に貫通させた状態にして、該主部42を溝穴72に挿入する。溝穴72の横断面形状は主部42の横断面形状よりも僅かに小さく設定されている。布地製品で、ある程度圧縮が可能な板片状の補強布4は、少し圧し縮めるようにして、多少きつめの溝穴72にも差込むことができる。差込んだ後、手を離しても、補強布4の主部42が溝穴72内に保持される。上型型面71に在る溝穴72から下型6に向け、補強布4の基端部41が露出状態で、しかも仮止めなしの状態であっても、補強布4が挿着保持され、簡単には抜け落ちない。
特に、板片状にして厚みのある補強布4がプレスフェルトからなると、コシがしかりとしており、且つその適度のクッション性に基づく圧縮で、溝穴72にスムーズに挿入でき、挿着保持される。また、挿着完了すれば、補強布4は先の圧縮に伴う反発力で溝穴72の内周壁に挿着保持されるので、仮止め等を要しない。
また、裏当て材3には、図示を省略するが、外周縁付近に適宜間隔で矩形のフェライトシート片が貼着一体化されている。一方、上型型面71の各フェライトシート片に対応する箇所には図示しない磁石が埋め込まれている。
かくして、裏当て材3はフェライトシート片を磁石に吸着させて上型型面71に円滑セットでき、補強布4は溝穴72に少し圧縮状態にさせて挿入しさえすれば、補強布4が有する反発力の自律作用で、溝穴72に挿着保持されるので、上型型面71への裏当て材3と補強布4のセットは楽に終えることになる。
その後、発泡原料gの注入及び型閉じを経て、発泡体からなるパッド本体2を、その裏面2bに裏当て材3及び補強布4を一体化させるようにして、発泡成形する。
本実施形態は、発泡型5への裏当て材3,補強布4のセット後、型開状態のまま、下型6のキャビティCを形成する型面61に注入ホースNL等を使用してパッド本体成形用ウレタン発泡原液等の発泡原料gを所定量注入する(図7)。続いて、上型7を作動させ型閉じする(図9)。上型7と下型6との型閉じで、裏当て材3,補強布4がインサートされたシートパッド1用キャビティCができる。尚、発泡型5への裏当て材3,補強布4のセット後、発泡原料gを注入し、その後、型閉じしたが、発泡型5に裏当て材3,補強布4をセットした後、型閉じし、その後、発泡原料gを注入することもできる。
前記型閉じの後、パッド本体2の発泡成形に移る。図9の型閉じ状態を所定時間維持し、図1〜図3ごとくパッド本体2を、その裏面2b側に裏当て材3が被着一体化し、且つ主部42がパッド本体裏面2bから下方へ突出し、基端部41がパッド本体2内へ入り込んで一体化するよう発泡成形して、シートパッド1が造られる。
発泡成形過程で、発泡原料gが上型型面71に迫り、裏当て材3に含浸し、さらに溝穴72内へ進入しようとする。しかし、図10のごとく溝穴72とこれに挿着された補強布4の主部42との隙間が狭いので、発泡原料gの進入抵抗が大きく、発泡原料gは溝穴72内へ進出しづらい。溝穴72の侵入口近くで時間が経過して発泡原料gは硬化してしまう。主部42の主要部に発泡原料gの含浸はない。
図10で、符号g1は発泡原料gの補強布4への含浸部分を示し、点在する小さな〇印は裏当て材3と補強布4に発泡原料gが含浸した原料部分を模式的に示す。裏当て材3は、全域に亘って発泡原料gが含浸して、パッド本体裏面2bに被着一体化する。補強布4は、キャビティC内に露出する基端部41と溝穴72の入り口に近い主部42の付け根部分421に発泡原料gが含浸する。パッド本体2内に基端部41が埋設されることによって該パッド本体2に補強布4が一体化する。
パッド本体2の発泡成形を終え、脱型すれば、メイン部21,サイド部22の裏面に不織布の裏当て材3が被着一体化し、さらに補強布4の基端部41がパッド本体2内へ入り込んで一体化し、主部42がパッド本体裏面2bから下方へ突出した所望のシートパッド1が得られる。主部42の付け根部分421での折り曲げにより、該主部42の先端部分422がパッド本体2の裏面外縁2eよりも水平外方へ張り出すシートパッド1が出来上がる。該シートパッド1に図示しない表皮を被せると、車両用座席シートの座部用シートクッションになる。
図中、符号69は下型6の型合せ面、符号79は上型7の型合せ面を示す。
(3)効果
このように構成した車両用シートパッド1及びその製造方法によれば、パッド本体2に基端部41が一体化し、主部42がパッド本体2の裏面2bから下方へ突出した補強布4を備え、主部42を折り曲げると、その先端部分422をパッド本体2の裏面外縁2eよりも水平外方へ張り出すので、補強布4が在る領域では、車両組付け時のシートフレームFに図4のごとく補強布4が当たることとなり、パッド本体2を傷めない。裏当て材3の被着が難しいパッド本体裏面2bの外縁2e付近(前記余裕代の領域)でシートフレームFが当たる箇所や、張出部23の高さが低くてシートフレームFが横外方へずれ易い車両後方部に本補強布4を設けるだけで、異音発生やパッド本体2の破れを防止できる。
特許文献2と違って、裏当て材3に短冊状部を形成し、さらにシートパッド1を造る際、発泡成形での裏当て材3の型面セット作業時に、張出部23の裏面側厚み面にまで短冊状部を被着するといった高い精度を要しない。裏当て材3はパッド本体2の裏面外周縁よりも一回り小さくでき、裏当て材3の周縁とパッド本体2の外縁との間に余裕代を設けることができるので、上型7への裏当て材3のセットが楽で、従来通り作業性向上が維持される。これに伴う車両へのシートパッド1の組付けで、余裕代があるパッド本体2の露出部分にシートフレームFが当たる不具合は、補強布4の主部42がパッド本体2の裏面外縁2eよりも水平外方へ張り出して、シートフレームFが当たるはずだった箇所を主部42が覆い、代わって、該主部42がシートフレームFと当たって不具合を解消する(図4)。補強布4がない場合の図5のごとく、余裕代の領域にあるパッド本体2に、シートフレームFが直に接して亀裂CKを生んだり、裂けたりする不具合に至らない。ハガレ面28ができてしまう不具合もない。
しかも、補強布4は主部42を溝穴72へ挿着保持させた状態にして、パッド本体2の発泡成形が行われるので、溝穴72内へ発泡原料gが侵入し難く、主部42は付け根部分421しか発泡原料gの含浸部分がない。シートフレームFが当たる主部42の主要箇所に発泡原料gの含浸部分がないことから、シートフレームF等との擦れによる異音発生を効果的に解消できる。
そして、特許文献1のように「クッションパッドに対する張付け面とは反対の非張付け面側に折り畳む」ことなく、板片状補強布4はその板状のまま溝穴72に挿着するので、補強布4にクセがつく問題もない。また、特許文献1は補強布4を折畳むことによって折り返す部分が膨らみ、シートパッド1の製造時、型面へのセットで仮止めが必要になっているが、本シートパッド1は、補強布4の主部42を溝穴72へ差し込むだけで、挿着保持させることができるので、仮止めが不要で、発泡成形での作業負担をも軽減している。
特に、異音防止に性能発揮し、さらにパッド本体2の発泡成形で上型7に設けた溝穴72に主部42を挿入させて、そのまま保持できる適度の弾力性,圧縮性に富むプレスフェルトが補強布4として用いられると、主部42を溝穴72へ円滑に差し込むことができ、且つ発泡成形中、補強布4をそのまま溝穴72に安定して挿着保持させることができ、作業負担を一層軽減できる。
さらにいえば、補強布4を折畳むことがないので、折畳む部位でパッド本体2の厚みが薄くなることもない。
また、パッド本体2の発泡成形時に、仮に主部先端部分422がパッド本体2の裏面外縁2eよりも水平外方へ張り出すようセットすれば、発泡型5が主部42を挟んでガス抜けが起こるが、本発明はパッド本体2の裏面から主部42が下方へ突出するようにしてパッド本体2を発泡成形し、その後、主部42の付け根部分421で折り曲げて主部先端部分422をパッド本体2の裏面外縁2eよりも水平外方へ突き出させて、車両に組込むので、シートパッド1の製造で、発泡型5が主部42を挟むことによるガス抜けは起こらない。
また、シートパッド1は、別体の補強布をパッド本体2の裏面外縁2eよりも水平外方へ突き出す状態にして、その必要接着箇所に両面テープ等で止めるのと違って、発泡成形を終えた製品段階では、パッド本体2の下方に主部42が突出する状態にあるので、設置スペースをとらない。さらに、両面テープによる接着部材やホットメルトによる接着用の新たな設備、接着に要する作業負担もなしで済み、且つ補強布4のインサートによりパッド本体2と一体成形されるので、両者の結合力は強い。
しかも、パッド本体2内へ入り込む基端部41の基端縁411側に突出部413を設けるので、主部42を折り曲げても、突出部413がアンカー効果を発揮して、補強布4がパッド本体2から抜け出ないようになっている。
裏当て材3のその部位に、補強布4の付け根部分421の横断面形状に合わせたスリット30が形成され、補強布4がスリット30を貫通してパッド本体2に一体化されると、裏当て材3が補強布4の付け根部分421を取り巻くので、その付け根部分421を強固に保持し、パッド本体2への補強布4の一体化をより確実なものにする。加えて、前述のごとく、補強布4の付け根部分421は発泡成形で、裏当て材3と一緒に発泡原料gが含浸して硬化するので、付け根部分421では補強布4と裏当て材3とが一体化することになり、補強布4のパッド本体2からの抜け落ち防止対策が完璧となる。品質の安定維持が図られる。
加えて、パッド本体2の裏面下方へ突出する主部42の付け根部分421の板面領域に、パッド本体2の裏面中央部側から該パッド本体2の裏面外縁2e側へ向けて切込んだカット部分43が形成されると、該主部42の先端部分422がパッド本体2の裏面外縁2eよりも水平外方へ張り出すように、主部42を折り曲げることが容易になる。図3の製品状態から主部42を折り曲げて、図4のシートパッド1をシートフレームF上に載せ、車両へ組付ける作業が円滑に進む。
また、主部42が、その付け根部分421から先端に向け、該主部42に近いパッド本体2の裏面外縁側に傾倒するようにして、補強布4がパッド本体2に一体化すると、図11の状態から図4のシートパッド1をシートフレームF上に載せて、車両へ組付ける際、作業者は手を多少あてがうだけ、又は上からそのまま置くだけで、主部42が水平外方に張り出すようになって、車両にうまく組込むことができ、さらに円滑に作業を進めることができる。
かくのごとく、車両用シートパッド1及びその製造方法は、上述した数々の優れた効果を発揮し極めて有益である。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。シートパッド1、パッド本体2、裏当て材3、補強布4、発泡型5等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。実施形態はクッションパッドに適用したが、背もたれ用バックパッドにも適用できる。
1 シートパッド
2 パッド本体
2b 裏面(パッド本体裏面)
2e パッド本体裏面の外縁(裏面外縁)
3 裏当て材
30 スリット
4 補強布
41 基端部
42 主部
421 付け根部分
422 先端部分
43 カット部分
5 発泡型
7 上型
72 溝穴

Claims (8)

  1. 発泡体からなるパッド本体と、該パッド本体の発泡成形でその裏面に被着一体化されるシート状裏当て材と、を具備する車両用シートパッドにおいて、
    前記パッド本体の裏面の外縁寄りに、その発泡成形で、基端部が該裏面よりもパッド本体内へ入り込んで一体化し、主部がパッド本体の裏面から突出した板片状の補強布を、さらに具備し、
    該主部が、折り曲げられることにより、その先端部分がパッド本体の裏面外縁よりも外方へ張り出すようにしたことを特徴とする車両用シートパッド。
  2. 前記パッド本体の裏面から突出する前記主部の付け根部分に前記裏当て材を配し、且つ該裏当て材のその部位にスリットが形成され、前記補強布が該スリットを貫通して前記パッド本体に一体化されてなる請求項1記載の車両用シートパッド。
  3. 前記補強布の板面が該補強布に近い前記パッド本体の裏面外縁に沿って起立配設され、且つ前記パッド本体の裏面から突出する前記主部の付け根部分の板面領域に、パッド本体の裏面中央部側から該パッド本体の裏面外縁側へ向けて切込んだカット部分が形成されてなる請求項1又は2に記載の車両用シートパッド。
  4. 前記補強布がプレスフェルトからなる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用シートパッド。
  5. 前記主部が、その付け根部分から先端に向け、該主部に近い前記パッド本体の裏面外縁側へ傾倒するようにして、前記補強布がパッド本体に一体化した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用シートパッド。
  6. パッド本体の裏面外縁寄りに位置する型面部位に、この位置から型面外縁までの距離よりも深さが大の溝穴を上型に形成した発泡型を用い、且つ該溝穴の深さよりも長い板片状の補強布を用い、
    型開状態下、上型型面への裏当て材のセットと共に、該補強布の基端部を前記溝穴から露出させて、該補強布の主部を溝穴へ挿着保持させ、その後、発泡原料の注入及び型閉じを経て、発泡体からなるパッド本体の裏面側に該裏当て材及び該基端部を一体化させて、該パッド本体を発泡成形し、
    前記主部の折り曲げにより、該主部の先端部分がパッド本体の裏面外縁よりも外方へ張り出すようにしたことを特徴とする車両用シートパッドの製造方法。
  7. 前記上型への前記裏当て材のセットに伴い、前記溝穴に配される該裏当て材の部位にスリットを形成すると共に、該スリットに該補強布を貫通させて、前記主部を溝穴へ挿着保持させる請求項6記載の車両用シートパッドの製造方法。
  8. 前記補強布がプレスフェルトからなる請求項6又は7に記載の車両用シートパッドの製造方法。
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