JP7093016B2 - 発泡成形品、その成形型及びその成形方法 - Google Patents
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Description
前記発泡成形品の一部を成形するための下型と、前記下型に対して相対的に開閉可能であって前記発泡成形品の残部を成形するための上型とによって構成され、かつ、前記上型の成形面に、前記貫通穴を成形するための貫通穴成形部が1つ又は複数突出して形成されているとともに、前記貫通穴成形部の成形面において前記下型に対して前記上型を相対的に閉じたときに鉛直方向の上側になる部分に、前記貫通穴成形部の成形面の一部が山形状に突出する突出成形部が形成された成形型を用い、
前記下型に発泡性原料が注入され、前記下型に対して前記上型が相対的に閉じられる注入工程と、
前記発泡性原料が、前記下型の成形面と前記上型の成形面との間に形成されたキャビティに充填される際に、前記貫通穴成形部の両側に分岐して鉛直方向下側から上側へ流動する前記発泡性原料が前記突出成形部の上方において合流する充填工程と、を含む発泡成形品の成形方法にある。
前記成形型は、前記発泡成形品の一部を成形するための下型と、前記下型に対して相対的に開閉可能であって前記発泡成形品の残部を成形するための上型とによって構成されており、
前記上型の成形面には、前記貫通穴を成形するための貫通穴成形部が、1つ又は複数突出して形成されており、
前記貫通穴成形部の成形面において前記下型に対して前記上型を相対的に閉じたときに鉛直方向の上側になる部分には、前記貫通穴成形部の成形面の一部が山形状に突出する突出成形部が形成されている、発泡成形品の成形型にある。
前記背もたれ部の上部、下部及び両側部のうちの少なくともいずれかには、前記背もたれ部における本体部の端部から後方に延長された壁部が形成されており、
前記壁部には、前記壁部の厚み方向に貫通する1つ又は複数の貫通穴が形成されており、
少なくとも一つの前記貫通穴の内壁面における後方に位置する部位には、谷状に窪む窪み壁面部が形成されている、発泡成形品にある。
前記第1発明の発泡成形品の成形方法においては、発泡成形品の成形型を用い、注入工程及び充填工程を行って発泡成形品を成形する。成形型は、背もたれ部の上部、下部及び両側部のうちの少なくともいずれかに形成された壁部に、1つ又は複数の貫通穴を有する発泡成形品を成形するためのものである。
第2発明の発泡成形品の成形型は、前記第1発明の発泡成形品の成形方法において用いる成形型と同様である。成形型を用いて発泡成形品を成形する際には、発泡成形品を成形するための発泡性原料が、成形型内に注入され、発泡しながら成形型内に充填される。このとき、貫通穴成形部の両側に分岐して鉛直方向上側へ流動する発泡性原料は、突出成形部の上方において、180°よりも小さな角度を持った状態で合流する。これにより、第1発明の場合と同様の作用効果を得ることができる。
前記第3発明の発泡成形品は、背もたれ部の上部、下部及び両側部のうちの少なくともいずれかに形成された壁部に、1つ又は複数の貫通穴を有する。1つ又は複数の貫通穴は、壁部のすべてに形成されていてもよく、複数の壁部のうちの少なくともいずれかに形成されていてもよい。
前記第1発明において、前記突出成形部の頂点部は、前記貫通穴成形部において前記下型に対して前記上型を相対的に閉じたときの鉛直方向の上側の頂点に位置している。この構成により、貫通穴成形部の突出成形部の上方において、貫通穴成形部の両側から鉛直方向上側へ流動する発泡性原料が、貫通穴成形部の両側からほぼ均等な状態で合流することができる。
<実施形態>
本形態の発泡成形品1は、図1~図5に示すように、車両のシートの背もたれ部7を構成するものである。発泡成形品1の上部11及び両側部12には、発泡成形品1における本体部10の端部から後方D2に延長された壁部111,121が形成されている。発泡成形品1の上部11の壁部111には、壁部111の厚み方向Tに貫通する複数の貫通穴2,3が形成されている。発泡成形品1の一方の側部12の壁部121には、壁部121の厚み方向Tに貫通する1つの貫通穴4が形成されている。貫通穴2,3,4の内壁面201,301,401における後方D2に位置する部位には、谷状に窪む窪み壁面部21,31,41が形成されている。
(発泡成形品1)
図1~図3に示すように、発泡成形品1は、自動車のシートの背もたれ部7を構成するものである。自動車のシートは、座部と背もたれ部7とによって構成されている。背もたれ部7を構成する発泡成形品1の本体部10は、上部11、両側部12及び下部13を除く中心側部分を示す。上部11に形成された壁部111は、本体部10の鉛直方向Hの上側H1の端部から前後方向Dの後方D2に向けて形成されている。壁部111の後方D2の端部には、鉛直方向Hの下側H2に向けて延びる張出部111aが形成されている。張出部111aは、本体部10に対して空間Sを開けた状態で、壁部111に対して折り曲げられている。
図1に示す背もたれ部7は、発泡成形品1の表面側101に表皮が被せられて自動車に搭載される。図1においては、表皮を省略して示す。また、本形態においては、背もたれ部7の本体部、上部、両側部及び下部の各部位は、発泡成形品1の本体部10、上部11、両側部12及び下部13として示す。
図6~図11に示すように、成形型5は、発泡成形品1を成形するためのものであり、発泡成形品1の一部を成形するための下型51と、下型51に対してヒンジ部54を介して相対的に開閉可能であって発泡成形品1の残部を成形するための上型52とによって構成されている。上型52の成形面には、貫通穴2,3,4を成形するための貫通穴成形部61,62,63が、1つ又は複数突出して形成されている。
発泡成形品1を成形するに当たっては、図6に示すように、下型51及び上型52を有する成形型5を用いて、注入工程及び充填工程を行う。注入工程においては、下型51に対して上型52が開かれ、上型52の中子型部521に、発泡成形品1の裏面側102に配置される裏打ち材が取り付けられた状態で、下型51に対して発泡性原料100が注入され、下型51に対して上型52が閉じられる。
背もたれ部7を構成する発泡成形品1において、ヘッドレスト71用の貫通穴2、シートベルト72用の貫通穴3及びアームレスト73用の貫通穴4の各内壁面201,301,401における後方D2に位置する部位には、谷状に窪む窪み壁面部21,31,41が形成されている。この窪み壁面部21,31,41は、発泡成形品1の成形時にエア溜まりが発生しないように、成形後の発泡成形品1に形成されたものである。そして、窪み壁面部21,31,41の形成により、側部12にアームレスト73用の貫通穴4を有するとともに、上部11にヘッドレスト71用の貫通穴2及びシートベルト72用の貫通穴3を有する発泡成形品1においては、これらの貫通穴2,3,4の周囲に欠肉部がほとんど存在しない。
発泡成形品1の発泡成形時において、貫通穴成形部63の上方に形成されるエア溜まりは、貫通穴成形部63の上方において発泡性原料100が合流するときに、貫通穴成形部63と発泡性原料100との間にキャビティ53内のエアが巻き込まれて取り残されることによって形成される。図12に示すように、貫通穴成形部63の断面形状が円形状を有する場合には、発泡性原料100が流動して真正面から合流する際に貫通穴成形部63の上方にエアAが溜まって、発泡成形品1に欠肉部が形成されるおそれがある。また、図13に示すように、貫通穴成形部63の断面形状の上部に平坦面635がある場合、及び、図14に示すように、貫通穴成形部63の断面形状の上部に窪み形状636がある場合にも同様に、発泡成形品1にエアAが抜けずに溜まってしまい、欠肉部が形成されるおそれがある。
101 表面側
102 裏面側
11 上部
111 壁部
12 側部
121 壁部
13 下部
2 ヘッドレスト用の貫通穴
3 シートベルト用の貫通穴
4 アームレスト用の貫通穴
21,31,41 窪み壁面部
5 成形型
51 下型
52 上型
53 キャビティ
61,62,63 貫通穴成形部
611,621,631 突出成形部
7 背もたれ部
71 ヘッドレスト
72 シートベルト
73 アームレスト
Claims (6)
- 車両のシートの背もたれ部を構成し、かつ、前記背もたれ部の上部、下部及び両側部のうちの少なくともいずれかに、前記背もたれ部における本体部の端部から後方に延長された壁部が形成されるとともに、前記壁部に、前記壁部の厚み方向に貫通する1つ又は複数の貫通穴が形成された発泡成形品を成形する方法であって、
前記発泡成形品の一部を成形するための下型と、前記下型に対して相対的に開閉可能であって前記発泡成形品の残部を成形するための上型とによって構成され、かつ、前記上型の成形面に、前記貫通穴を成形するための貫通穴成形部が1つ又は複数突出して形成されているとともに、前記貫通穴成形部の成形面において前記下型に対して前記上型が相対的に閉じられたときに鉛直方向の上側になる部分に、前記貫通穴成形部の成形面の一部が山形状に突出する突出成形部が形成された成形型を用い、
前記下型に発泡性原料が注入され、前記下型に対して前記上型が相対的に閉じられる注入工程と、
前記発泡性原料が、前記下型の成形面と前記上型の成形面との間に形成されたキャビティに充填される際に、前記貫通穴成形部の両側に分岐して鉛直方向下側から上側へ流動する前記発泡性原料が前記突出成形部の上方において合流する充填工程と、を含む発泡成形品の成形方法。 - 前記突出成形部の頂点部は、前記貫通穴成形部において前記下型に対して前記上型が相対的に閉じられたときの鉛直方向の上側の頂点に位置している、請求項1に記載の発泡成形品の成形方法。
- 車両のシートの背もたれ部を構成し、かつ、前記背もたれ部の上部、下部及び両側部のうちの少なくともいずれかに、前記背もたれ部における本体部の端部から後方に延長された壁部が形成されるとともに、前記壁部に、前記壁部の厚み方向に貫通する1つ又は複数の貫通穴が形成された発泡成形品を成形するための成形型であって、
前記成形型は、前記発泡成形品の一部を成形するための下型と、前記下型に対して相対的に開閉可能であって前記発泡成形品の残部を成形するための上型とによって構成されており、
前記上型の成形面には、前記貫通穴を成形するための貫通穴成形部が、1つ又は複数突出して形成されており、
前記貫通穴成形部の成形面において前記下型に対して前記上型を相対的に閉じたときに鉛直方向の上側になる部分には、前記貫通穴成形部の成形面の一部が山形状に突出する突出成形部が形成されている、発泡成形品の成形型。 - 車両のシートの背もたれ部を構成する発泡成形品であって、
前記背もたれ部の上部、下部及び両側部のうちの少なくともいずれかには、前記背もたれ部における本体部の端部から後方に延長された壁部が形成されており、
前記壁部には、前記壁部の厚み方向に貫通する1つ又は複数の貫通穴が形成されており、
少なくとも一つの前記貫通穴の内壁面における後方に位置する部位には、谷状に窪む窪み壁面部が形成されている、発泡成形品。 - 前記貫通穴は、アームレスト用の貫通穴、ヘッドレスト用の貫通穴及びシートベルト用の貫通穴のうちの少なくともいずれかである、請求項4に記載の発泡成形品。
- 前記貫通穴の内壁面における、少なくとも前記窪み壁面部以外の部分は、円弧状壁面部を形成している、請求項4又は5に記載の発泡成形品。
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