JP2001038747A - 発泡成形型およびこれから成形されるシート用パッド - Google Patents

発泡成形型およびこれから成形されるシート用パッド

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドサポート部の外サポート部に対応した
キャビティの外側領域に、所定量のウレタン原液を好適
に注入し得るようにする。 【解決手段】 キャビティ14底面の第2領域17,1
7を長手方向の外側領域17A,17Aと内側領域17
B,17Bとに区画する隔壁部25,25を突設すること
で、前記シート用パッドのサイドサポート部をパッド側
端部に臨む外サポート部と、センターサポート部に隣接
する内サポート部とに区画可能とする。また前記隔壁部
25,25に、上方へ向かうにつれて上部開口部11a
の内側方向へ傾斜する傾斜壁部25aを形成すること
で、この傾斜壁部25aと上部開口部11aの開口端縁
との間に画成される開口部に注入ノズル31の注出口よ
り広い注入ポイント30,30を画成し、外側領域17
A,17Aに対するウレタン原液の好適な注入を図り得
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シート用パッド
のセンターサポート部を画成する第1領域とサイドサポ
ート部を画成する第2領域とからキャビティの底面を区
画するようにした発泡成形型と、この発泡成形型から成
形されるシート用パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば図17に示すように、乗用車等の
乗員室内に設置される既存のシート70は、乗員の下半
身のホールドを図るシートクッション71と、このシー
トクッション71の後部に傾動可能に設置されて乗員の
上半身のホールドを図るバックレスト77と、このバッ
クレスト77の上部に設置されて乗員の頭部を保護する
ヘッドレスト83とから基本的に構成されている。この
うちシートクッション71は、例えば図18(a)に示す
ような形状に発泡成形されたウレタン製のパッド72に
ファブリックや合成皮革または皮革等の表皮84を貼込
んで形成され、またバックレスト77は、図18(b)に
示すような形状に発泡成形されたウレタン製のパッド7
8にファブリックや合成皮革または皮革の表皮84を貼
込んで形成され、これら各パッド72,78にはプレー
トやパイプフレーム(図示せず)が内挿されている。な
お、シートクッション71のパッド72は、前部サポー
ト部73,後部サポート部74(センターサポート部)お
よび左右のサイドサポート部75,75とに大別され、
夫々のサポート部73,74,75の境界部分には表皮8
4を裏側へ引張固定するための溝76,76,76および
孔(図示せず)が形成され、またバックレスト77のパッ
ド78は、上部サポート部79と下部サポート部(「ラン
バーサポート」と云う)80(センターサポート部)および
左右のサイドサポート部81,81とに大別され、夫々
のサポート部79,80,81の境界部分には表皮84を
裏側へ引張固定するための溝82,82,82および孔
(図示せず)が形成されている。
【0003】また図19は、前記バックレスト77の前
記パッド78を成形するための発泡成形型の下型を示す
平面図と、該下型と中型および上型からなる発泡成形型
の側断面図である。この従前の発泡成形型35における
下型36は、前記パッド78の表面側、すなわち前記上
部サポート部79と下部サポート部80およびサイドサ
ポート部81,81の形状に合致するキャビティ39が
形成してあり、また前記溝82,82,82を形成するた
めの突片部40,40,40が上方へ突出形成されてい
る。従って前記キャビティ39の底面は、これら突片部
40,40,40により上部サポート部79に対応した領
域41Aと下部サポート部80に対応した領域41Bか
らなる第1領域41と、左側のサイドサポート部81に
対応した第2領域42および右側のサイドサポート81
に対応した第2領域42に区分形成され、パッド78の
原材料であるウレタン原液を注入するに際しては、夫々
の領域41A,41B,42,42の上方へ注入装置の注
入ノズル31を移動させて所定量のウレタン原液を注入
している。なお、前記シートクッション71のパッド7
2を成形するための発泡成形型は、図示は省略するが、
キャビティの形状のみが異なるだけで基本的な構成は前
記発泡成形型35に準ずる。
【0004】ところで前記シート70の各パッド72,
78では、各サポート部を形成するウレタンフォームの
硬度に焦点を当てると、次のように大別される。すなわ
ちシートクッション71のパッド72では、全体を中
硬度フォームとしたモノフォーム型、前部サポート部
73および後部サポート部74を中硬度の高反発フォー
ムとすると共にサイドサポート部75,75を高硬度フ
ォームとした異硬度フォーム型、後部サポート部74
およびサイドサポート部75,75を中硬度フォームと
すると共に前部サポート部73を低硬度フォームとした
異硬度フォーム型がある。一方バックレスト77のパッ
ド78に関しても、全体を同一の中硬度フォームとし
たモノフォーム型、上部サポート部79および下部サ
ポート部80を中硬度フォームとすると共にサイドサポ
ート部81,81を高硬度フォームとした異硬度フォー
ム型、下部サポート部80およびサイドサポート部8
1,81を中硬度フォームとすると共に上部サポート部
79を低硬度フォームとした異硬度フォーム型等が実用
化されている。
【0005】そして、例えば前記に係るモノフォーム
型のパッド78を成形する場合には、前記発泡成形型3
5のキャビティ39内にウレタン原液を注入するに際
し、前記第1領域41の各領域41A,41Bおよび第
2領域42,42に中硬度フォーム用のウレタン原液を
注入する。また、前記に係る異硬質フォーム型のパッ
ド78を成形する場合には、前記発泡成形型35のキャ
ビティ39内にウレタン原液を注入するに際し、前記第
1領域41の各領域41A,41Bに中硬度フォーム用
のウレタン原液を注入し、第2領域42,42に高硬度
フォーム用のウレタン原液を注入する。一方、前記に
係る異硬質フォーム型のパッド78を成形する場合に
は、前記発泡成形型35のキャビティ39内にウレタン
原液を注入するに際し、前記第1領域41の領域41B
および第2領域42,42に中硬度フォーム用のウレタ
ン原液を注入し、第1領域41の領域41Aに低硬度フ
ォーム用のウレタン原液を注入すればよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前述した各タ
イプのパッドを比較すると、乗員身体のホールド性や表
皮84の貼込性に優れているのは、サイドサポート部を
高硬度フォームとした前記のタイプのパッドである。
しかしながら、前記のタイプのパッド78からなるバ
ックレスト77では、各サイドサポート部81,81全
体が高硬度フォームで形成されているため、上部サポー
ト部79と下部サポート部80に面した該サポート部8
1,81の内側傾斜部位81aが、乗員の肩胛骨周辺お
よび脇腹を圧迫してしまい、座り心地感の低下を招来す
る問題が指摘されている。一方、前記のタイプのパッ
ド72からなるシートクッション71では、前記パッド
78と同様に、両サイドサポート部75,75が全体的
に高硬度フォームで形成されているため、前部サポート
部73および後部サポート部74に面した該サポート部
75,75の内側傾斜部位75aが、体格のよい乗員の
場合に大腿部および臀部の側部を圧迫してしまい、むし
ろ座り心地感の低下を招来する問題が指摘されていた。
【0007】そこで、前述した課題を解決するために、
例えば図12および図14に示すような新規タイプのパ
ッド52,58からなるシートクッション51およびバ
ックレスト57で構成されるシート50が新規に提案さ
れ、これらのパッド52,58を成形するための発泡成
形型が提案された。図20は、例えば前記バックレスト
57のパッド58を成形する発泡成形型45を示したも
のであるが、図19に示した従前の発泡成形型35を基
本として、サイドサポート部61,61に対応する第2
領域42,42の略中央に沿って長手方向へ延在する別
の薄肉隔壁部47,47を突出形成し、各第2領域42,
42を外側領域42Aと内側領域42Bの二つに区分し
たものである。そして、キャビティ39の側部に位置す
る外側領域42A,42Aへ高硬度フォーム用のウレタ
ン原液を注入し、第1領域41の各領域41a,41b
および内側領域42B,42Bに中硬度フォーム用のウ
レタン原液を注入することにより、各サイドサポート部
61,61では、パッド58の側端部に臨んだ外サポー
ト部61aが高硬度フォームで形成され、上部サポート
部59および下部サポート部60側に隣接する内サポー
ト部61bが中硬度フォームで形成される。従って、サ
イドサポート部61,61の内サポート部61bが、上
部サポート部59および下部サポート部60と同一の中
硬度フォームとなるので、乗員の肩胛骨周囲および脇腹
部の圧迫が好適に解消されて座り心地感の低下を防止し
得る効果がある。一方、シート50におけるシートクッ
ション51のパッド52では、サイドサポート部55,
55における内サポート部55bが中硬度フォームで形
成されることにより、乗員の大腿部側部や臀部側部の圧
迫が好適に解消されて座り心地感の低下を防止し得る効
果がある。
【0008】しかしながら前記発泡成形型45では、前
記下型46にウレタン原液を注入するに際し、次のよう
な問題点を内在していた。すなわち前記シートクッショ
ン51およびバックレスト57は側部が大きく湾曲した
形状となっているため、図20(b)に示すように、下型
46のキャビティ39は、側面の上部が内方へ延出して
前記外側領域42A,42Aへ覆い被さった形状を呈し
ている。このため、図21に拡大して示すように、下型
46における上部開口部46aと前記薄肉突片47,4
7との横方向の間隔W1が、注入ノズル31の直径Dよ
りも幅狭となっている。従って、前記外側領域42A,
42Aへ高硬度フォーム用のウレタン原液を注入する場
合に、垂直上方から下降する注入ノズル31と上部開口
部46aの端縁との干渉を回避しようとすると、該注入
ノズル31が内側領域42B,42B側の上方へはみ出
すようになり、注出されたウレタン原液の一部がこの内
側領域42B,42内へ流入してしまう不都合が生じて
しまう。
【0009】なお、前述した不都合を解決するために、
例えば図22に示すように、前記薄肉突片47の一方の
側を前記突片部40,40側へ適宜湾曲させ、外側領域
42A,42Aの一端部位の開口面域を大きく設定すれ
ば、この部分を注入ポイントとして注入ノズル31を位
置決めしてウレタン原液を該外側領域42A,42Aへ
注入することが可能となる。しかるにこの部分は、バッ
クレスト57では乗員の肩胛骨周囲が接触する部分に対
応し、またシートクッション51では乗員の膝の側部が
接触する部分に対応しており、このような発泡成形型で
成形したバックレスト57およびシートクッション51
を採用したシート50を例えば運転席として実施に供し
た場合には、ハンドル操作およびペダル操作に少なから
ず支障を来してしまう。
【0010】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、サイドサポート部を外サポー
ト部と内サポート部とに区分して、外サポート部と内サ
ポート部の硬度が異なるようにしたシート用パッドを成
形するに際し、前記外サポート部に対応した外側領域に
所定量のウレタン原液を好適に注入し得るようにした発
泡成形型と、この発泡成形型から成形されるシート用パ
ッドを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、所期
の目的を達成するため、本発明に係るシート用パッドの
発泡成形型は、シート用パッドの表面側となるセンター
サポート部と、その両側に連設されるサイドサポート部
とを成形する発泡成形型の下型であって、該下型に形成
したキャビティは、上方へ開口して前記シート用パッド
の外縁形状を画成する上部開口部と、該キャビティの底
面に突設されて、該底面を前記センターサポート部を画
成する第1領域および前記サイドサポート部を画成する
第2領域に区画する突片部とを備える発泡成形型におい
て、前記キャビティ底面の第2領域を長手方向の外側領
域と内側領域とに区画する隔壁部を突設することで、前
記シート用パッドの成形時に、該パッドのサイドサポー
ト部をパッド側端部に臨む外サポート部と、前記センタ
ーサポート部に隣接する内サポート部とに区画可能と
し、前記上部開口部に近接状態で延在する前記隔壁部
に、上方へ向かうにつれて該上部開口部の内側方向へ傾
斜する傾斜壁部を形成し、この傾斜壁部と上部開口部の
開口端縁との間で前記外側領域に画成される開口部に、
ウレタン原液の注入ノズルの注出口より広い注入ポイン
トを画成するようにしたことを特徴とする。
【0012】同じく前記課題を解決し、所期の目的を達
成するため、別の発明に係るシート用パッドは、センタ
ーサポート部を画成する第1領域とサイドサポート部を
画成する第2領域とからキャビティの底面を区画するよ
うにした発泡成形型を使用して成形されるシート用パッ
ドであって、前記第2領域に突設した隔壁部により、前
記サイドサポート部を、パッド側端部に臨む外サポート
部と前記センターサポート部に隣接する内サポート部と
に区画するスリットを形成し、前記隔壁部に形成した傾
斜壁部により、前記スリットに前記サイドサポート部の
外面から内部へ向かうにつれて傾斜する傾斜部分を形成
したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る発泡成形型お
よびこれから成形されるシート用パッドにつき、好適な
実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明す
る。
【0014】(パッドについて)図12は、本発明の各実
施例に係る発泡成形型から成形されるシート用パッドと
して、バックレストのパッドを示す概略斜視図であり、
また図14は、シートクッションのパッドを示す概略斜
視図である。このうちバックレスト57のパッド58
は、前述したように、上部サポート部59と下部サポー
ト部60(センターサポート部)およびサイドサポート部
61,61とが各溝62,62,62で適宜区分され、ま
た各サイドサポート部61,61はスリット66により
外サポート部61aと内サポート部61bとに区分され
ている。このパッド58は、図13(a)および図13
(b)に示すように、上部サポート部59,下部サポート
部60,サイドサポート部61における内サポート部6
1bとが夫々中硬度フォームで形成され、また該サイド
サポート部61における外サポート部61aが高硬度フ
ォームで形成されている。
【0015】またシートクッション51のパッド52
は、前述したように、前部サポート部53と後部サポー
ト部54(センターサポート部)およびサイドサポート部
55,55とが各溝56,56,56で適宜区分され、ま
た各サイドサポート部55,55はスリット65により
外サポート部55aと内サポート部55bとに区分され
ている。このパッド52は、図15(a)および図15
(b)に示すように、前部サポート部53,後部サポート
部54,サイドサポート部55における内サポート部5
5bとが中硬度の高反発フォームで形成され、また該サ
イドサポート部55における外サポート部55aが高硬
度フォームで形成されている。なお、これらシートクッ
ション51およびバックレスト57には、シート50を
形成するにあたって表皮64が貼り込まれる。
【0016】すなわち両パッド52,58に関しては、
夫々の外形全体の形状は異なるものの、各サポート部の
区分構成は基本的に同一であるから、これらを成形する
発泡成形型はキャビティの形状のみが異なるだけであ
る。従ってここでは、バックレスト57の前記パッド5
8を成形するための発泡成形型についてのみ説明し、シ
ートクッション51の前記パッド52を成形するための
発泡成形型に関する説明は省略する。
【0017】
【第1実施例】(発泡成形型について)図1は、本発明の
第1実施例に係る発泡成形型を構成する下型の平面図で
あり、また図2は、該発泡成形型を図1のII−II線で破
断した断面図である。第1実施例の発泡成形型10は、
主に上部サポート部59と下部サポート部60の前面お
よびサイドサポート部61,61の前面と側面に対応す
る下型11と、該上部サポート部59と下部サポート部
60の裏面に対応する中型12と、前記サイドサポート
部61,61の裏面に対応する上型13とから構成され
ている。前記中型12および上型13は前記下型11に
開閉可能に配設され、中型12は上型13の開口部13
aを閉成可能とされ、また該上型13は下型11の上部
開口部11aを閉成可能とされている。そして、下型1
1に対して中型12および下型11を閉成させることに
より、内部にパッド58の形状を前提としたキャビティ
14を画成するようになっている。なお前記下型11,
中型12および上型13は、例えばアルミニウム等を材
質とした鋳造品である。
【0018】(下型について)前記下型11におけるキャ
ビティ14の底面には、パッド58の前記溝62,62,
62を形成するための突片部15,15,15が突出形成
されており、また左右の突片部15,15と所要間隔を
おいた底部には、該パッド58の前記スリット66,6
6を形成するための薄肉隔壁部(隔壁部)25,25が突
出形成されている。従ってキャビティ14の底部は、前
記突片部15,15,15および薄肉隔壁部25,25に
より、上部サポート部59に対応した領域16Aおよび
下部サポート部60に対応した領域16Bからなる第1
領域16と、左右のサイドサポート部61における外サ
ポート部61aに対応した外側領域17A,17Aおよ
び内サポート部61bに対応した内側領域17B,17
Bからなる第2領域17,17とに区分形成されてい
る。
【0019】前記パッド58の各サイドサポート部6
1,61は、図2に示すように、上部サポート部59お
よび下部サポート部60の前面よりも前方へ大きく膨出
し、また乗員を直接サポートする前面側が後面側よりも
側外方へ膨出し、かつ側端面が曲面状に湾曲した形状を
呈している。このため下型11に成形された前記キャビ
ティ14は、図2に示すように、パッド58の前面側に
対応した底部よりも後面側に対応した上部のほうが狭く
なっており、前記上型13が整合する上部開口部11a
の開口面域が、キャビティ14の最大幅部よりも小さく
なっている。すなわち、サイドサポート部61,61の
側端面に対応した部位は所謂「アンダーカット形状」を呈
しており、図1に示すように、上部開口部11aの端縁
が各外側領域17A,17Aの上方へ延出し、該外側領
域17A,17Aは上部開口部11aから適宜奥まった
位置まで画成されている。
【0020】(薄肉隔壁部について)前記薄肉隔壁部2
5,25は、下型11と一体的に形成されて該下型11
の底面から垂直上方へ突出形成されている。夫々の薄肉
隔壁部25,25は、注入されるウレタン原液の好適な
区分を図るに充分な高さ寸法で肉厚が3mm程度に設定
され、先端(上端)に向けて適宜先細となるテーパ形状を
呈している。また、薄肉隔壁部25,25と下型11の
底面との連設隅部(該薄肉隔壁部25の基部)は、例えば
半径1〜1.5mm程度の曲面に形成されており、前記
パッド58に形成されたスリット66に対応したハイラ
イトが表皮64に形成される不都合を回避するようにな
っている。なお各薄肉隔壁部25の表面は、成形された
パッド58を脱型する際にウレタンの貼り付きや破れ等
を回避するため、その両側面を磨き処理してある。
【0021】(注入スペース)また前記各薄肉隔壁部2
5,25では、一方の端部近傍、すなわちパッド58の
上部に対応する側(図1の上方向)の適宜部分に、図3お
よび図4に示すように、上方へ向かって隣接する突片部
15,15側(上部開口部11aの中央側)へ傾斜変位す
る傾斜壁部25aが形成され、これにより上部開口部1
1aに対する外側領域17A,17Aの開口領域がこの
部分で開口幅Wに拡大している。この開口幅Wは、図5
に示すように、注入装置の注入ノズル31の直径Dより
も適宜大きく設定されており、この傾斜壁部25aによ
り画成された開口面域が注入ポイント30として画成さ
れる。すなわち注入ポイント30は、前記注入ノズル3
1の注出口の開口面積よりも大きく設定されているの
で、左側の注入ポイント30に注入ノズル31を位置決
めして左側の外側領域17Aへ高硬度フォーム用のウレ
タン原液を注入するに際しては、該ウレタン原液が内側
領域17Bへ流入することが好適に防止され、また右側
の注入ポイント30に注入ノズル31を位置決めして右
側の外側領域17Aへ高硬度フォーム用のウレタン原液
を注入するに際しては、該ウレタン原液が内側領域17
Bへ流入することが好適に防止される。
【0022】また、各内側領域17B,17Bに対する
中硬度フォーム用のウレタン原液の注入は、図1に示す
ように、前記傾斜壁部25aと干渉しない部分でかつ注
入ノズル31の直径Dよりも幅広の部分(例えば中央部
分)に該注入ノズル31を位置決めして行なう。これに
より、例えば左側の内側領域17Bに対するウレタン原
液の注入は、図5に示すように、左側の外側領域17A
および第1領域16へ零れることなく好適に行ない得る
と共に、右側の内側領域17Bに対するウレタン原液の
注入は、右側の外側領域17Aおよび第1領域16へ零
れることなく好適に行ない得る。
【0023】
【第1実施例の作用】第1実施例に係る発泡成形型10
における下型11では、キャビティ14の底面に突出形
成した各突片部15,15,15および薄肉隔壁部25,
25により、領域16A,16Bからなる第1領域16
と、外側領域17Aおよび内側領域17Bからなる第2
領域17,17に区分される。
【0024】(ウレタン原液の注入)バックレスト57の
パッド58を発泡成形する前記発泡成形型10では、第
1領域16の各領域16A,16Bおよび第2領域17,
17の各内側領域17B,17Bに中硬度フォーム用の
ウレタン原液を注入する。すなわち図1に示すように、
第1領域16では、夫々の領域16A,16Bの略中央
部分に注入装置の注入ノズル31を適宜位置決めし、各
領域16A,16Bに所定量ずつのウレタン原液を注出
する。また第2領域17,17の各内側領域17B,17
Bでは、夫々の該領域17B,17Bの略中央部分に注
入装置の注入ノズル31を適宜位置決めし、各領域17
B,17Bに所定量ずつのウレタン原液を注出する。
【0025】一方、第2領域17,17における各外側
領域17A,17Aに、高硬度フォーム用のウレタン原
液を注入する。すなわち左側の外側領域17Aでは、左
側の注入ポイント30に注入装置の注入ノズル31を位
置決めして所定量のウレタン原液を注出し、また右側の
外側領域17Aでは、右側の注入ポイント30に注入装
置の注入ノズル31を位置決めして所定量のウレタン原
液を注出する。このとき、各外側領域17A,17Aに
対するウレタン原液の注入に際しては、各注入ポイント
30の開口面域が注入ノズル31の注出口よりも大きく
設定されているので、高硬度フォーム用のウレタン原液
が隣接する内側領域17Bへ流入することが全くない。
【0026】下型11の第1領域16および第2領域1
7,17の各領域16A,16B,17A,17A,17B,
17Bに対するウレタン原液の注入作業が完了したら中
型12および上型13を型締めし、注入したウレタン原
液の発泡,固化が完了するまで所要時間に亘りこの状態
を保持する。そして、ウレタン原液の固化が完了した
ら、下型11から上型13および中型12を開放して成
形されたパッド58を脱型する。この際に、前記各薄肉
隔壁部25,25の側面が磨き処理されているので、パ
ッド58のスリット66との剥離が容易に起こってスム
ーズに脱抜するようになり、剥離不良等により該スリッ
ト66付近に亀裂や破断等が生ずることがない。
【0027】第1実施例の発泡成形型10で成形された
バックレスト57のパッド58は、前述すると共に図1
2および図13に示すように、上部サポート部59,下
部サポート部60,サイドサポート部61,61における
内サポート部61bとが夫々中硬度フォームで形成さ
れ、また該サイドサポート部61における外サポート部
61aが高硬度フォームで形成されている。従って各サ
イドサポート部61,61は、図16に示すように、内
サポート部61bが容易に圧縮変形することにより、乗
員の肩胛骨周囲や脇腹部に違和感を覚えることがない。
また、サイドサポート部61,61の外サポート部61
aは、高硬度フォームで形成されているので殆ど変形す
ることがなく、乗員のサポート性能が好適に維持される
と共に表皮64の貼込み保持も好適になされる。一方、
前記薄肉隔壁部25の傾斜壁部25aに対応するスリッ
ト66の傾斜部分66aは、図13(a)から明らかな如
く、パッド58の内部に位置して表面に臨まないのでス
リット66は表面上は直線状になり(図12)、内サポー
ト部61bの変形に支障を来すこともない(図16
(a))。
【0028】一方、シートクッション51のパッド52
では、図1に図示の下型11を該パッド52用と仮定す
ると、前部サポート部53および後部サポート部54に
対応する第1領域16の領域16A,16Bと、各サイ
ドサポート部55,55における内サポート部55b,5
5bに対応する内側領域17B,17Bへ中硬度フォー
ム用のウレタン原液を注入すると共に、該サイドサポー
ト部55,55の外サポート部55a,55aに対応する
外側領域17A,17Aへ高硬度フォーム用のウレタン
原液を注入する。これにより成形されたシートクッショ
ン51のパッド52は、前述すると共に図14および図
15に示すように、前部サポート部53,後部サポート
部54,サイドサポート部55,55における内サポート
部55b,55bとが夫々中硬度フォームで形成され、
また該サイドサポート部55,55における外サポート
部55a,55aが高硬度フォームで形成される。従っ
て各サイドサポート部55は、図16に示すように、内
サポート部55bが容易に圧縮変形することにより、乗
員の大腿部側部や臀部側部に違和感を覚えることがな
い。また、各サイドサポート部55,55の外サポート
部55a,55aは、高硬度フォームで形成されている
ので殆ど変形することがなく、乗員のサポート性能が好
適に維持されると共に表皮64の貼込み保持も好適にな
される。
【0029】
【第2実施例】図6は、本発明の第2実施例に係る発泡
成形型を構成する下型の平面図であり、また図7は、該
発泡成形型を図6のVII−VII線断面図である。第2実施
例の発泡成形型20は、下型11の上部開口部11aを
閉成可能な上型13と該上型13の開口部13aを閉成
可能な中型12で構成される点は前記第1実施例の発泡
成形型10と基本的に同一であって、該下型11の構成
のみが異なったものである。すなわち第2実施例の発泡
成形型20の下型11では、前記薄肉隔壁部25,25
が該下型11と別体に形成され、夫々の薄肉隔壁部2
5,25が下型11に着脱可能に装着されるようになっ
ている。従ってここでは、前記第1実施例の発泡成形型
10における下型11の構成と異なる点についてのみ説
明することとし、同一構成は同一の符号を付して説明は
省略する。
【0030】(下型の設置部について)第2実施例の発泡
成形型20における下型11では、各第2領域17,1
7の外側領域17Aと内側領域17Bを隔離する前記薄
肉隔壁部25,25を、図8および図9に示すように下
型11とは別体に形成する一方、下型11に形成した設
置部22,22に対して着脱可能に装着し得るように構
成されている。このうち左側の設置部22は、左側の第
2領域17における外側領域17Aと内側領域17Bの
境界に沿って側断面が倒立台形状を呈する長尺の湾曲溝
状とされ、下型11の壁面が下方へ膨出することにより
凹設されている。また右側の設置部22は、前記設置部
22と対称形状を呈しており、右側の第2領域17にお
ける外側領域17Aと内側領域17Bの境界に沿って側
断面が倒立台形状を呈する長尺の湾曲溝状とされ、下型
11の壁面が下方へ膨出することにより凹設されてい
る。
【0031】(薄肉隔壁部について)これに対し左右の各
薄肉隔壁部25,25は、前記各設置部22,22に嵌合
状態でセットされる基体26,26の上面に突出形成さ
れ、突片部25と基体26とは夫々一体的に成形され
る。夫々の薄肉隔壁部25,25は、注入されるウレタ
ン原液の好適な区分を図るに充分な高さ寸法で厚さが3
mm程度に設定され、先端(上端)に向けて適宜先細とな
るテーパ形状を呈している。また各基体26,26は、
その上面がキャビティ14の壁面の一部を形成する一
方、前記設置部22の内面との好適な密着を図るため、
その側面下部から下面側部に亘って略L形の逃し部が凹
設され、相対的に突出した側端面27,27および下端
面28とで対応の設置部22,22における内面23に
密着するようになる。また、薄肉隔壁部25,25と基
体26との連設隅部(該突片部25の基部)は、例えば半
径1〜1.5mm程度の曲面に形成されており、前記パ
ッド58に形成されたスリット66に対応したハイライ
トが表皮64に形成される不都合を回避するようになっ
ている。なお各薄肉隔壁部25の表面は、成形されたパ
ッド58を脱型する際にウレタンの貼り付きや破れ等を
回避するため、その両側面を磨き処理してある。
【0032】(注入スペース)また、第2実施例の各薄肉
隔壁部25,25においても、一方の端部近傍、すなわ
ちパッド58の上部に対応する側の一部分に、図6およ
び図8に示すように、上方へ向かって隣接する突片部1
5,15側(上部開口部11aの中央側)へ傾斜変位する
傾斜壁部25aが形成され、これにより上部開口部11
aに対する外側領域17A,17A開口領域が、この部
分で開口幅Wに拡大している。この開口幅Wは、図10
に示すように、注入装置の注入ノズル31の直径Dより
も適宜大きく設定されており、この傾斜壁部25aによ
り画成された開口面域が注入ポイント30として画成さ
れる。すなわち各注入ポイント30は、前記注入ノズル
31の注入口の開口面積よりも大きく設定されており、
左側の注入ポイント30に注入ノズル31を位置決めし
て左側の外側領域17Aへ高硬度フォーム用のウレタン
原液を注入するに際しては、該ウレタン原液が隣接する
内側領域17Bへ流入することが好適に防止され、また
右側の注入ポイント30に注入ノズル31を位置決めし
て右側の外側領域17Aへ高硬度フォーム用のウレタン
原液を注入するに際しては、該ウレタン原液が隣接する
内側領域17Bへ流入することが好適に防止される。
【0033】
【第2実施例の作用】第2実施例に係る発泡成形型20
では、下型11と別体に形成した各薄肉隔壁部25,2
5を、該下型11の夫々の設置部22,22に装着す
る。すなわち各薄肉隔壁部25は、対応の設置部22に
基体26を嵌合させることにより、該設置部22の内面
23に該基体26の側端面27および下端面28が密着
する。これにより下型11のキャビティ14の底面は、
各突片部15,15,15および薄肉隔壁部25,25に
より、領域16A,16Bからなる第1領域16と、外
側領域17Aおよび内側領域17Bからなる第2領域1
7,17に区分される。
【0034】(ウレタン原液の注入)次いで第1実施例と
同様に、第1領域16の各領域16A,16Bと第2領
域17,17の各内側領域17B,17Bに中硬度フォー
ム用のウレタン原液を注入すると共に、第2領域17,
17の各外側領域17A,17Aに高硬度フォーム用の
ウレタン原液を注入する。ここで各外側領域17Aで
は、夫々の注入ポイント30に注入装置の注入ノズル3
1を位置決めして所定量のウレタン原液を注出すればよ
い。
【0035】下型11における第1領域16の各領域1
6A,16Bおよび第2領域17,17の各外側領域17
A,17Aと内側領域17B,17Bに対するウレタン原
液の注入作業が完了したら中型12および上型13を型
締めし、注入したウレタン原液の発泡,固化が完了する
まで所要時間に亘りこの状態を保持する。そして、ウレ
タン原液の固化が完了したら、下型11から上型13お
よび中型12を開放して成形されたパッド58を脱型す
る。この際に、前記各薄肉隔壁部25,25の側面が表
面処理されているので、パッド58のスリット66との
分離が容易になされ、該スリット66付近に剥離不良に
よる亀裂や破断等が生ずることがない。
【0036】なお前記各実施例の発泡成形型10,20
では、下型11の底面から突設した薄肉隔壁部25に形
成した傾斜壁部25aにより外側領域17A,17Aに
対する注入ポイント30を画成するようにしたが、図1
1に示すように、この傾斜壁部25aの形成位置を変更
することにより、前記注入ポイント30の形成位置を適
宜変更することができる。殊に第2実施例の発泡成形型
20に関しては、前述したように、下型11に対して薄
肉隔壁部25を別体に形成したので、傾斜壁部25aの
形成位置が異なる薄肉隔壁部25や突出高さの異なる薄
肉隔壁部25を容易に成形し得る利点がある。従って例
えば、成形トライによって注入ポイント30の最適な位
置を調整する必要がある場合には、前記薄肉隔壁部25
だけを取り替えるだけでよいので、注入ポイント30の
位置変更を簡単かつ安価に行なうことができる。また、
薄肉隔壁部25を下型11から取り外せば、側面の磨き
作業や補修等のメンテナンスを容易に行なうことができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る発泡成
形型によれば、センターサポート部およびサイドサポー
ト部からなるシート用パッドを成形するに際し、キャビ
ティにおける前記サイドサポート部に対応する第2領域
の底面に、長手方向に沿って延在する隔壁部を突設して
該第2領域を外側領域と内側領域に区分したことによ
り、該サイドサポート部をパッド端縁部に位置する外サ
ポート部とセンターサポート部に隣接した内サポート部
とに区分形成し得るようにした。しかも前記隔壁部は、
適宜位置に傾斜壁部を形成して外側領域に対する注入ポ
イントを画成したことにより、注入ノズルによる外側領
域へのウレタン原液の注入を確実に行ない得る利点があ
る。
【0038】また前記薄肉隔壁部は、下型の底面に一体
的に突出成形したり、該下型と別体に成形して着脱可能
に形成することも可能であり、何れの形態にあっても傾
斜壁部の形成位置を適宜変更することにより外側領域に
対する注入ポイントの画成位置を調整し得る利点があ
る。殊に、後者の別体形態の薄肉隔壁部では、該突片部
の側面の磨き処理を簡単かつ容易に行ない得る利点があ
る。
【0039】また、本発明に係る発泡成形型から成形さ
れるシート用パッドでは、サイドサポート部に、パッド
側端部に臨む外サポート部とセンターサポート部に隣接
する内サポート部とに区画するスリットを形成した。こ
れにより、このサイドサポート部における外サポート部
と内サポート部とを硬度が異なるフォームで異硬度に形
成することが可能となり、例えば内サポート部とセンタ
ーサポート部とを中硬度フォームで形成すると共に外サ
ポート部を高硬度フォームで形成するようにすれば、乗
員のサポート性能や表皮の貼込み保持を図ったうえで更
に座り心地感を向上させたパッドを好適に成形すること
が可能となる。なおスリットには、前記隔壁部に設けた
傾斜壁部に対応する傾斜部分が形成されるが、この傾斜
部分はサイドサポート部の外面から内部へ向かって傾斜
しているため内サポート部の変形に支障を来すことはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る発泡成形型に関し
て、その下型を示す平面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】第2領域に突設した薄肉隔壁部の傾斜壁部によ
って、注入ポイントを画成した状態を示す拡大平面図で
ある。
【図4】図1におけるIV−IV線断面図であって、注入ポ
イントの上方に位置決めした注入ノズルから、ウレタン
原液を第2領域の外側領域へ注入している状態を示して
いる。
【図5】図1におけるV−V線断面図であって、第2領
域における内側領域の上方に位置決めした注入ノズルか
ら、ウレタン原液を該内側領域へ注入している状態を示
している。
【図6】本発明の第2実施例に係る発泡成形型に関し、
その下型を示す平面図である。
【図7】図6におけるVII−VII線断面図である。
【図8】第2領域に面した下型の底面に凹設した設置部
に対して、該下型と別体に形成した薄肉隔壁部を着脱可
能に装着し得るようにした状態を示す要部斜視図であ
る。
【図9】第2領域に面した下型の底面に凹設した設置部
に対して、該下型と別体に形成した薄肉隔壁部を着脱可
能に装着し得るようにした状態を示す要部断面図であ
る。
【図10】図6におけるX−X線断面図であって、注入
ポイントの上方に位置決めした注入ノズルから、ウレタ
ン原液を第2領域の外側領域へ注入している状態を示し
ている。
【図11】薄肉隔壁部における傾斜壁部の形成位置を変
更することによって、外側領域に対する注入ポイントの
画成位置を適宜変更し得る状態を示す説明図である。
【図12】夫々の実施例に係る発泡成形型により成形さ
れるシート用パッドとして、バックレストのパッドを示
す概略斜視図である。
【図13】(a)は図12のP−P線断面図、(b)は図1
2のQ−Q線断面図である。
【図14】夫々の実施例に係る発泡成形型により成形さ
れるシート用パッドとして、別の形態のシートクッショ
ンにおけるパッドを示す概略斜視図である。
【図15】(a)は図15のR−R線断面図、(b)は図1
2のS−S線断面図である。
【図16】図12および図14に示す各パッドにおい
て、高硬度フォームからなる外サポート部と中硬度フォ
ームからなる内サポート部とにサイドサポート部を区分
形成したことで、この内サポート部だけが弾性変形し得
る状態を示す要部拡大断面図である。
【図17】一般的な車両用シートの概略斜視図である。
【図18】従来のパッドの概略斜視図であって、(a)は
シートクッションのパッドを示し、(b)はバックレスト
のパッドを示している。
【図19】図18(b)に示したパッドを成形する従前の
発泡成形型の概略説明図であって、(a)は下型を平面状
態で示し、(b)は(a)のT−T線断面図であって上型お
よび中型を開放してウレタン原液を注入している状態を
示している。
【図20】図12に示したパッドを成形するために提案
された従来の発泡成形型の概略説明図であって、(a)は
下型を平面状態で示し、(b)は(a)のU−U線断面図で
ある。
【図21】図20のW−W線断面図であって、下型の上
部開口部と注入ノズルとの干渉を回避しながら外側領域
へウレタン原液を注入すると、該ウレタン原液が内側領
域へ流入してしまう状態を示している。
【図22】別の発泡成形型における下型の平面図であっ
て、図21に示した従来の発泡成形型の問題点を解決す
るため提案されたものである。
【符号の説明】
10 発泡成形型 11 下型 11a 上部開口部 14 キャビティ 15 突片部 16 第1領域 17 第2領域 17A 外側領域 17B 内側領域 20 発泡成形型 22 設置部 25 薄肉隔壁部(隔壁部) 25a 傾斜壁部 26 基体 30 注入ポイント 31 注入ノズル 58 パッド 59 上部サポート部(センターサポート部) 60 下部サポート部(センターサポート部) 61 サイドサポート部 61a 外サポート部 61b 内サポート部 66 スリット 66a 傾斜部分
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 75:00 105:04 B29L 31:58 (72)発明者 桐生 秋男 愛知県安城市今池町3丁目1番36号 株式 会社イノアックコーポレーション安城事業 所内 Fターム(参考) 3B084 CA04 CB01 4F202 AA42 AG20 AH26 CA01 CB01 CK06 CK11 CK23 CK43 4F204 AA42 AG20 AH26 EA01 EB01 EF27 EF49 EK05 EL12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート用パッド(58)の表面側となるセン
    ターサポート部(59,60)と、その両側に連設されるサイ
    ドサポート部(61,61)とを成形する発泡成形型の下型(1
    1)であって、該下型(11)に形成したキャビティ(14)は、
    上方へ開口して前記シート用パッド(58)の外縁形状を画
    成する上部開口部(11a)と、該キャビティ(14)の底面に
    突設されて、該底面を前記センターサポート部(59,60)
    を画成する第1領域(16)および前記サイドサポート部(6
    1,61)を画成する第2領域(17,17)に区画する突片部(15,
    15)とを備える発泡成形型において、 前記キャビティ底面の第2領域(17,17)を長手方向の外
    側領域(17A,17A)と内側領域(17B,17B)とに区画する隔壁
    部(25,25)を突設することで、前記シート用パッド(58)
    の成形時に、該パッド(58)のサイドサポート部(61,61)
    をパッド側端部に臨む外サポート部(61a)と、前記セン
    ターサポート部(59,60)に隣接する内サポート部(61b)と
    に区画可能とし、 前記上部開口部(11a)に近接状態で延在する前記隔壁部
    (25,25)に、上方へ向かうにつれて該上部開口部(11a)の
    内側方向へ傾斜する傾斜壁部(25a)を形成し、この傾斜
    壁部(25a)と上部開口部(11a)の開口端縁との間で前記外
    側領域(17A,17A)に画成される開口部に、ウレタン原液
    の注入ノズル(31)の注出口より広い注入ポイント(30,3
    0)を画成するようにしたことを特徴とする発泡成形型。
  2. 【請求項2】 前記第1領域(16)および前記内側領域(1
    7B,17B)には、前記上部開口部(11a)に臨ませた前記注入
    ノズル(31)から中硬度フォーム用のウレタン原液を注入
    することで、前記シート用パッド(58)のセンターサポー
    ト部(59,60)およびサイドサポート部(61,61)における内
    サポート部(61b)を中硬度フォームで形成し、前記外側
    領域(17A,17A)には、前記注入ポイント(30,30)の上方に
    臨ませた前記注入ノズル(31)から高硬度フォーム用のウ
    レタン原液を注入することで、該シート用パッド(58)の
    サイドサポート部(61,61)における外サポート部(61a)を
    高硬度フォームで形成するようにした請求項1記載の発
    泡成形型。
  3. 【請求項3】 前記隔壁部(25,25)は前記下型(11)と一
    体に形成された請求項1記載の発泡成形型。
  4. 【請求項4】 前記隔壁部(25,25)は前記下型(11)と別
    体に形成され、該下型(11)に形成した設置部(22,22)に
    対して、該隔壁部(25,25)と一体的に形成された基体(2
    6,26)を整合させることにより、前記隔壁部(25,25)が前
    記下型(11)に対して着脱可能に装着される請求項1記載
    の発泡成形型。
  5. 【請求項5】 前記隔壁部(25,25)に形成した前記傾斜
    壁部(25a)の位置を変更することにより、前記注入ポイ
    ント(30,30)の形成位置が適宜変更可能となっている請
    求項1〜4の何れかに記載のシート用パッドの発泡成形
    型。
  6. 【請求項6】 センターサポート部(59,60)を画成する
    第1領域(16)とサイドサポート部(61,61)を画成する第
    2領域(17,17)とからキャビティ(14)の底面を区画する
    ようにした発泡成形型(10,20)を使用して成形されるシ
    ート用パッドであって、 前記第2領域(17,17)に突設した隔壁部(25,25)により、
    前記サイドサポート部(61,61)を、パッド側端部に臨む
    外サポート部(61a)と前記センターサポート部(59,60)に
    隣接する内サポート部(61b)とに区画するスリット(66,6
    6)を形成し、 前記隔壁部(25,25)に形成した傾斜壁部(25a,25a)によ
    り、前記スリット(66,66)に前記サイドサポート部(61,6
    1)の外面から内部へ向かうにつれて傾斜する傾斜部分(6
    6a,66a)を形成したことを特徴とするシート用パッド。
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