JP4913632B2 - ポリウレタン発泡成形型 - Google Patents
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Description
また、異硬度クッションパッドであるか否かを問わず、クッションパッドの表面に凹凸曲面が存在する場合、その表面を覆う表皮材がクッションパッド表面から部分的に浮き上がることがある。この浮き上がりをなくし表皮材をクッションパッドに沿わせて装着するためには、部分的に表面材をパッドの内部へ引き付けることが必要で、その引き付け具を通すためにクッションパッドに前記のような前後方向溝部131及び車幅方向溝部132を形成し利用することがある。(特許文献2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の前記流速調整部が、前記下型底面に立設された突条部により構成されたことを特徴とするポリウレタン発泡成形型である。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の前記流速調整部が、前記隅部に向かって深くなる斜面を有するように前記底面に設けられた凹部であることを特徴とするポリウレタン発泡成形型である。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5に記載のうちいずれか一項に記載の前記壁面が、ポリウレタン原料を注入する領域を仕切る突条仕切部の側面であることを特徴とするポリウレタン発泡成形型。
本発明においては、発泡成形型の下型底面に該底面に注入されたポリウレタン原料が流れ広がる際、その隅部へ向かって流れる原料の流速を、中央部とその外側とで相対的に変化させる流速調整部を設けたので、ポリウレタン原料の流速は流速調整部において変化する。下型底面に立設された壁面が交差して形成される隅部に向かうポリウレタン原料の流れを中央部の主流とその外側の流れである壁面に近い側の側流とに分けた場合、主流の速度は流速調整部で側流の速度に対して相対的に速められる。そのため、ポリウレタン原料は、本発明の流速調整部を設けない従来技術の下型底面に比べ、その注入点から下型底面に立設された壁面が交差して形成される隅部に速く到達し、空気等を巻き込むことなく下型底面を覆ってから発泡による膨張を開始する。
以下、本発明を自動車の座席シートのクッションパッドを成形する発泡成形型に具体化した実施形態を図1〜図6を用いて説明する。図1は本発明の発泡成形型の下型を示す斜視図、図2はポリウレタン原料の注入状態を示す断面図、図3は発泡成形型内を発泡体が充満した状態を示す断面図、図4はその成形体であるクッションパッド11の斜視図、図5は本発明の速度調整部を示す平面視図、図6はその作用を示す模擬図である。なお、この第1実施形態で成形されたクッションパッド11は、背景技術において説明されたクッションパッド11の構成とほぼ同じであり、同一構成部分については、同一の符号を付して説明を省略あるいは簡略化する。即ち、図4に示すクッションパッド11は図9に示すクッションパッド11の構成とほぼ同じであるが、欠肉部14が存在しない点および凹状部51が存在する点が異なる。凹状部51については後述する。
図2において、H1は中央底面33にポリウレタン原料を注入する注入用ヘッドを示し、H2は側底面34にポリウレタン原料を注入する注入用ヘッドを示す。ただし、中央底面33および側底面34にそれぞれ異なる配合のポリウレタン原料を注入する場合であっても、昨今の成形ラインにおいては必ずしも2本の注入用ヘッドが用いられているわけではなく、一本の注入用ヘッドを用いることが多い。
図4は所要の硬化時間を経て脱型された発泡成形品であるクッションパッド11を示す。本実施形態の中央底面33の4ヶ所の隅部に一体形成された平面視ハ字状の突条部50により成形されたクッションパッド11には同じく平面視ハ字状の凹状部51が4ヶ所に存在する。この凹状部51は、後述するように幅も狭く深さも浅いので表皮材で覆われた際、表皮材を介して違和感を感じさせるほどのものではない。
(1)上記実施形態では、下型30の中央底面33に平面視ハ字状に配置された突条部50で流速調整部が形成されているので、発泡反応により粘度が高まる前のポリウレタン原料は、その流れ方向が規制され更にその流れが相対的に速くなる。そのため、流れの先端部が隅部23に到達する時間が突条部50を迂回する流れの隅部23に到達する時間よりも短くなり、ポリウレタン原料が隅部23に到達した後に発泡による膨張が始まるので、クッションパッド11に欠肉部が形成されることを防止できる。
上記実施形態では、中央底面33に平面視ハ字状に配置した突条部50を隅部23の中心線Cに対して線対称としたが、必ずしも線対称である必要はなく、突条部50が平面視ハ字状に配置されていればよい。
次に、本発明を自動車の座席シートのクッションパッドを成形する発泡成形型に具体化した第2の実施形態を図7および図8を用いて説明する。なお本実施形態は、図5に示すように、両突条部50間を流速調整部としたものと異なり、中央底面33に凹部を設けて流速調整部とした。そのため、上記第1の実施形態と同様部分の説明は省き、異なる部分のみ説明するものとする。
(1)上記第2実施形態では、流速調整部として中央底面33に凹部70を形成するので、発泡成形型を調整して仕上げる際に、流速調整部の効果を見ながら中央底面33を徐々に掘り込んでいく手順を取ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・第2実施形態において凹部70の両側面を垂直面にしてもよい。
・第2実施形態において斜面72を平面で形成したが、斜面72に代えて凹部70を横切る断面形状を中心部が深い弧としてもよい。その際、凹部70の左右側部を両端とする弧で結んでもよい。
・第2実施形態において図7(b)に示すように凹部70の断面形状において斜面721や斜面722を直線としたが、曲線としてもよい。
・上記のように第1および第2の実施形態においては、隅部23が壁面221、壁面222および中央底面33により形成される場合について示したが、隅部23は両壁面221、222と中央底面33とによって形成されるものに限らない。図示しないが、クッションパッド11の前部や後部の側面を形成する下型30内面の曲面状壁面、前後方向突条仕切部211の壁面221および中央底面33で形成される隅部23に臨む中央底面33に流速調整部を設けたものでもよい。その時の流速調整部は中央底面33に平面視ハ字状で配置される突条部50であってもよく、中央底面33に設けられた隅部23に向かって深くなる斜面72を有する凹部70であってもよい。
・前記各実施形態では本発明を自動車のシートクッションのクッションパッドに具体化したが、本発明は、シートバックに適用されることはもとより、自動車のシート以外のポリウレタン発泡体に適用され得る。発泡成形された発泡体表面に交差する溝や、発泡体表面に端部を露出する溝を有するものであれば、本発明の効果を発揮する。
Claims (7)
- ポリウレタン発泡体を成形する発泡成形型の下型において、壁面が交差する隅部の下型底面には、その下型底面に注入されたポリウレタン原料が流れ広がる際に、隅部へ向かって流れる原料の中央部の流れがその外側の原料の流れよりも速くなるようにした流速調整部を設けたことを特徴とするポリウレタン発泡成形型。
- 前記流速調整部が、前記下型底面に立設された突条部により構成されたことを特徴とする請求項1に記載のポリウレタン発泡成形型。
- 前記突条部が、それらの間に先窄まりの空間が形成されるように前記隅部に向かって平面視ハ字状に配置される一対の突条部であることを特徴とする請求項2に記載のポリウレタン発泡成形型。
- 前記流速調整部が、前記隅部に向かって深くなる斜面を有するように前記底面に設けられた凹部であることを特徴とする請求項1に記載のポリウレタン発泡成形型。
- 前記斜面の開始部は、前記壁面から離れていることを特徴とする請求項4に記載のポリウレタン発泡成形型。
- 前記壁面が、ポリウレタン原料を注入する領域を仕切る突条仕切部の側面であることを特徴とする請求項1ないし5に記載のうちいずれか一項に記載のポリウレタン発泡成形型。
- 前記壁面の一部が、ポリウレタン発泡体の端部を形成するための前記下型の内側面であることを特徴とする請求項1ないし6に記載のうちいずれか一項に記載のポリウレタン発泡成形型。
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