JP5178428B2 - 防音カバーおよびその製造方法 - Google Patents
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まず、本実施形態のエンジンカバーの構成について説明する。本実施形態のエンジンカバーにおいては、「上側」が本発明の「表側」に、「下側」が本発明の「裏側」に、それぞれ対応している。
図3に、本実施形態のエンジンカバーのカバー本体の下方から見た斜視図を示す。図3に示すように、カバー本体2は、硬質の樹脂製であって、下方に開口する浅底の長方形トレイ状を呈している。カバー本体2の上面は、エンジンルーム内に表出する意匠面である。カバー本体2の下面20には、所定の凹凸形状を有する本体側基準面200が配置されている。下面20は、本発明のカバー本体の裏面に含まれる。また、下面20の四隅には、四つのボス部201が配置されている。一方、シリンダヘッド90の上面900には、四つのピン(図略)が配置されている。四つのボス部201と、四つのピンとは、上下方向に対向している。四つのボス部に四つのピンが各々圧入されることにより、カバー本体2すなわちエンジンカバー1は、シリンダヘッド90の上面に、脱着可能に取り付けられている。
図4に、本実施形態のエンジンカバーの吸音部材の上方から見た斜視図を示す。図5に、同吸音部材の下方から見た斜視図を示す。図6に、同吸音部材の下面図を示す。図4〜図6に示すように、吸音部材3は、発泡ポリウレタン製であって、長方形板状を呈している。発泡ポリウレタンは、本発明の樹脂発泡体に含まれる。吸音部材3は、カバー本体2の下面20に、下面20から突設されたピン(図略)を介して、固定されている。
以下、凸部310の形状について説明する。以下の説明は、凸部311の形状の説明を兼ねるものである。すなわち、凸部311は、以下に示す凸部310の形状上の特徴と同様の形状上の特徴を有している。
次に、本実施形態のエンジンカバーの製造方法について説明する。本実施形態のエンジンカバーの製造方法は、注入工程と、型締め工程と、型開き工程と、合体工程と、を有している。
まず、注入工程について説明する。図8に、本実施形態のエンジンカバーの製造方法に用いる金型の注入工程における斜視図を示す。金型4は、上型5と下型6とヒンジ部7とを備えている。上型5は、本発明の第一型に含まれる。下型6は、本発明の第二型に含まれる。
次に、型締め工程について説明する。図9に、図8の型締め状態におけるIX−IX方向断面図を示す。図9に示すのは、発泡ポリウレタン原料硬化前の状態である。本工程においては、金型4を、図8に示す型開き状態から、図9に示す型締め状態に、切り替える。具体的には、ヒンジ部7を中心に、下型6に対して、上型5を揺動させる。そして、下型6と上型5とを上下方向に当接させる。型締め状態においては、三つの凸部成形部600、601と、七つの凹部成形部501とが、上下方向に対向している。すなわち、三つの凸部成形部600、601の上下方向投影面内に、七つの凹部成形部501が配置されている。
次に、型開き工程について説明する。図12に、本実施形態のエンジンカバーの製造方法に用いる金型の型開き工程における斜視図を示す。本工程においては、金型4を、図11に示す型締め状態から、図12に示す型開き状態に、切り替える。そして、吸音部材3を金型4から取り出す。吸音部材3の上面30には、吸音部材側基準面300と、合計七つの凹部301と、が形成されている。
次に、合体工程について説明する。本工程においては、吸音部材3と、別途射出成形により作製されたカバー本体2と、を合体させる。具体的には、カバー本体2の下面20から突設されたピンにより、吸音部材3をカバー本体2に固定する。このようにして、本実施形態のエンジンカバー1が製造される。
次に、本実施形態のエンジンカバーおよびその製造方法の作用効果について説明する。本実施形態のエンジンカバー1の製造方法によると、図9に示すように、金型4に、凹部成形部501が配置されている。凹部成形部501と凸部成形部600とは、キャビティ71において、上下方向に対向している。このため、図10に示すように、発泡ポリウレタン原料Pの流れは、凸部成形部600に差し掛かる際、略同時に、凹部成形部501にも差し掛かることになる。したがって、発泡ポリウレタン原料Pの流れが凸部成形部600および凹部成形部501に差し掛かっても、流路断面積が急激に変化しにくい(S1→S3→S4→S5)。流路断面積が変化しにくいと、発泡ポリウレタン原料Pの流れが、キャビティ71に存在するガスを巻き込んでしまうおそれが小さい。このため、発泡成形後の吸音部材3の下面31の凸部310、311に、欠肉部が発生するおそれが小さい。
以上、本発明のエンジンカバーおよびその製造方法の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
20:下面(裏面)、30:上面(表面)、31:下面(裏面)、50:下面(第一型面)、60:上面(第二型面)、70:ノズル、71:キャビティ、90:シリンダヘッド(音源部材)、200:本体側基準面、201:ボス部、300:吸音部材側基準面、301:凹部、302:空間、310:凸部、310a:根本部、310b:頂部、310c:立壁部、310d:最短部、311:凸部(封止凸部)、500:基準面成形面、501:凹部成形部、600:凸部成形部、601:凸部成形部、900:上面(表面)。
A1:注入点、A2:流路、A3:流路、F1:平面、G:ガス、L1:上下方向高さ、L10:上下方向平均高さ、L2:上下方向高さ、L3:上下方向高さ、L5:接線、P:発泡ポリウレタン原料(発泡樹脂原料)、S1〜S5:流路断面積、S10:上下方向投影面積、V10:体積、θ1:最大傾斜角度。
Claims (6)
- 所定の形状を有する本体側基準面を有する裏面を有するカバー本体と、
該本体側基準面の該形状に略沿った形状を有する吸音部材側基準面を有する表面と、複数の凸部を有する裏面と、を有し該カバー本体の裏側に配置される樹脂発泡体製の吸音部材と、
を備えてなり、防音対象である音源部材の表面に取り付けられる防音カバーの製造方法であって、
前記吸音部材の前記表面は、さらに、前記裏面の複数の前記凸部の表側に配置され、前記本体側基準面の前記形状に沿わない複数の凹部を有し、
前記吸音部材側基準面に対応する基準面成形面と複数の該凹部に対応する複数の凹部成形部とを有する第一型面を有する第一型と、複数の前記凸部に対応する複数の凸部成形部を有する第二型面を有する第二型と、を備える金型のキャビティに、前記樹脂発泡体の原料であり液状の発泡樹脂原料を、注入する注入工程と、
該金型を開き前記吸音部材を取り出す型開き工程と、
を有する防音カバーの製造方法。 - 前記凸部は、根本部と、該根本部に対して表裏方向に最も離間する頂部と、該根本部と該頂部とを連結する立壁部と、を有し、
該根本部は、該根本部において前記本体側基準面からの表裏方向高さが最短となる最短部を有し、
該本体側基準面から該最短部までの表裏方向高さを100%として、該本体側基準面から該頂部までの表裏方向高さは、300%以上に設定されており、
該最短部が連なる面の延在方向を0°として、該立壁部の最大傾斜角度は、80°以上に設定されている請求項1に記載の防音カバーの製造方法。 - 前記凸部は、根本部と、該根本部に対して表裏方向に最も離間する頂部と、該根本部と該頂部とを連結する立壁部と、を有し、
該根本部は、該根本部において前記本体側基準面からの表裏方向高さが最短となる最短部を有し、
前記吸音部材の体積を、該吸音部材の表裏方向投影面積で、割った値を、表裏方向平均高さとして、
該表裏方向平均高さを100%として、前記本体側基準面から該頂部までの表裏方向高さは、150%以上に設定されており、
該最短部が連なる面の延在方向を0°として、該立壁部の最大傾斜角度は、80°以上に設定されている請求項1または請求項2に記載の防音カバーの製造方法。 - 前記凸部は、前記音源部材の前記表面に当接する封止凸部である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の防音カバーの製造方法。
- 所定の形状を有する本体側基準面を有する裏面を有するカバー本体と、
該本体側基準面の該形状に略沿った形状を有する吸音部材側基準面を有する表面と、複数の凸部を有する裏面と、を有し該カバー本体の裏側に配置される樹脂発泡体製の吸音部材と、
を備えてなり、防音対象である音源部材の表面に取り付けられる防音カバーであって、
前記吸音部材の前記表面は、さらに、前記裏面の複数の前記凸部の表側に配置され、前記本体側基準面の前記形状に沿わない複数の凹部を有することを特徴とする防音カバー。 - 前記凸部は、前記音源部材の前記表面に当接する封止凸部である請求項5に記載の防音カバー。
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