JPS63176112A - 異硬度裸ヘツドレストの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は自動車等の座席背凭れに装着して使用する裸
ヘッドレストの製造方法に関し、特にはその表面の硬さ
が部位によって異なる裸ヘッドレストの製造方法に関す
る。

（従来の技術） 近年車両用ヘッドレストは安全性確保のために殆どの車
両に装着されているが、これをその表皮の材質から見る
とプラスチック製表皮のものと布製表皮のものに大別さ
れる。

一方、その製造方法について見ると、前者のプラスチッ
ク製表皮のものは、その表皮が中空成形等によって軟質
塩化ビニル樹脂等から所望の中空袋形状を得ることが容
易なことから、該袋状プラスチック表皮を所定の発泡型
内に装置しかつ所定のインサート（補強体）を該表皮内
に装入し、その余の表皮内にボリウレクンフォーム等の
液状発泡原料を注入し発泡することによって表皮とイン
サートとを一体とするヘッドレストの製造方法が多用さ
れている。

これに対し後者の布製表皮のものは表皮を中空の袋状と
するためには縫製によらざるを得なく、またポリウレタ
ンフォーム等の液状発泡原料を前述と同様にその布製表
皮内に注入した場合には、該液状原′（４が布の構成繊
維等に含浸したり、更には布の織目等から浸出して硬化
する等して表皮の柔らかな風合を損なうばかりか外観に
おいても実用ｊ＝洪しうる製品とはなりえないものとな
る。そこで従来布製表皮のヘッドレストにあっては、予
め縫製によって所望の袋状表皮を製しておく一方、所定
のキャビティを有する発泡型を使用し、該発泡型内にイ
ンサートを装置し、または装置せずして、その余のキャ
ビティ内に発泡原料を注入し発泡することによって発泡
体く通称線ヘッドレスト）を製し、この発泡体がインサ
ートを有しない場合は、該インサート等を装入し、これ
に前記布製表皮を被着することが行われている。

ところで、近年ヘッドレストは防護機能に加え頭部接触
面における感触の良さく柔らかさ）等が求められており
、布製表皮のものが多用される傾向があると共に更に頭
部接触面内部の発泡体をより柔らかくすることが試みら
れている。

（発明が解決しようとする問題点〉　　　　−しかしな
がら、前述の布製表皮のヘッドレストにおいて内部の発
泡体をより柔らかいものとした場合、布製表皮は縫製に
よる袋形状、その寸法等にバラツキが生じ易いことから
、その被着の際あるいは表皮開口部の縫合の際発泡体の
稜線形状が崩れたり、布製表皮にたるみが生じたり、皺
が寄る等の不具合を惹起しやすいきらいがある。

（問題点を解決するための手段〉 よって本発明は上記の問題点を解決した新規なヘッドレ
スト用発泡体、所謂裸ヘッドレストを得ることのできる
製造方法を提供しようとするものであり、その要旨とす
るところは、所望のキャビティを有する型内にインサー
トを装置しまたは装置せずしてその余のキャビティに発
泡原料を注入し発泡することにより所望の形状を有する
発泡体の環ヘッドレストをＨａする方法において、予め
型キャビティの一部表面に軟質発泡体からなるシートを
張設しておき、発泡原料を前記発泡体シートの表面に含
浸させると共に一体化するところにある。

（作用） 軟質発泡体／−トは、その名の通り微細なセル（細胞）
構造を有するものであり、これを型内に張設して液状発
泡原料を注入した場合には、該液状原料の一部が発泡体
シート表面のセルに侵入する如く含浸しはじめる。その
後該液状原料の大部分、すなわち発泡体シートに含浸し
なかった液状発泡原料はそれ自体の重合による粘度上昇
を伴いながら自由発泡をして型キャビティに沿った発泡
体を形成する。一方前述の発泡体シートに含浸した液状
発泡原料は前述の如く粘度上昇を生ずるためその含浸が
一定の僅かな厚みに止まり、更にセル壁に邪魔されて殆
ど発泡することなく発泡体シートの表面層で硬化するこ
ととなる。そしてこれにより成形される発泡体と前記発
泡体シートは一体化する。またこのとき前述の通り発泡
体シートの表面に液状発泡原料の硬化層が形成されるた
め、成形される発泡体の軟質発泡体シート貼着面におい
ては表面が柔らかくその表面から僅かに内部に入ったと
ころでは硬化層を有することとなり、成形発泡体におい
てその表面硬度の異なったものを得ることとなる。

（実施例） 本発明を図に基いて説明するに、第１図は本発明に使用
する型−実施例の斜視図、第２図は第１図の型を閉合し
た状態の中央縦断面図、第３図は成形品である環ヘッド
レストの背面斜視図である。

型１０は分割型１１．１２からなり、それぞれに成形品
となる環ヘッドレスト３０の略半体に本目当するキャピ
テイ１３が設けられている。またその分割型１１．１２
の合わせ面には液状発泡原料を注入する注入孔１４の一
半及びヘッドレストインサート（補強体）２０を吊り下
げ支持するためのスティ孔１５の一半が設けられている
。ヘッドレストインサート２０は成形品である環ヘッド
レスト３０の内部に内蔵されてその環ヘッドレストを補
強するためのものであり、通常プラスチックまたは金属
からなる本体２１とその一端に突設された支持用スティ
２２とからなる。

この支持用スティ２２は前記スティ孔１５に係止されて
インサート本体２１を型キヤビテイ１３中の所定位置に
保持すると共に成形後のヘッドレストにおいては座席背
凭れに装着するのに使用される。なおこのインサート本
体２１の中にヘッドレストの角度を調節する回転機能等
が組込まれる場合はこの環ヘッドレストの成形時に型内
に装置せず、裸へヅトレストの成形後に組入れられるこ
ともある。

次にこの型１０およびヘッドレストインザー）２０を使
用する例の本発明ヘッドレストの製造方法について説明
する。

先ず、第１図に示す型キャビティ１３の所定位置に第２
図に示す如く軟質発泡体からなるシート４０を張設する
。軟質発泡体としては各種材質のものが使用しうるが、
軟質塩化ビニル樹脂の発泡体、軟質ポリウレタン樹脂の
発泡体等が好適である。

更に好ましくはそれらの連続気泡構造のものがよし）。

またこの発泡体シート４０は例えば第３図に示ず陳ベッ
ドレスト３０の側部３１および／または背面３２の形状
等予め所定の形状に打抜いたものをその周縁力ｑ果ヘゾ
ドレストの稜線に＋目当するように張設するか、または
単一の十分なる大きさの発泡体シートをキャビテイ面に
沿って張設し、その余剰部を１１．１２の分割面１６に
挟着するようにして張設するのが好ましい。なおその張
設に際してはキャビテイ面に立設した係止用ピン（図示
せず）、両面テープ等によって、キャビテイ面の曲形状
に略合致させて張設するものである。

次に所定のヘッドレストインサート２０をそれに設けた
支持用スティ２２等により型キヤビテイ１３内に装置し
、型１０を閉じる。

しかる後、その余の型キヤビテイ１３内に注入孔１４か
ら軟質発泡体を形成する液状発泡原料、例えばボリウレ
クン原料を注入し、発泡させる。すると前述の如くその
一部は発泡体シート４０の表面に含浸し、その余の液状
発泡原料は発泡し、前記軟質発泡体シート４０をキャビ
テイ面に押圧するようにしてキャビティ形状と一つの発
泡体、ずなわぢ課へ／ビレスト３０を形成する。このと
き発泡体ノー）ｌｌＯが所定の形状に打抜き等によって
型取られ、張設されている場合はその周縁および周縁に
続く〜部キャビティ側表面にも含浸し、成形後の環ヘッ
ドレストにおいて、該発泡体シート４０の貼着周縁が池
の貼着ＦＸ１りより硬いものとなる。他方発屯体ノー）
４０の余剰部を型の分割面１６にて挟着した場合には該
分割面に沿う発泡体ンート４０の周縁が引張るれるよう
にして厚みを減じ、すなわち該邪の発泡体の密度が高く
なり、その状態にて液状発泡原料の含浸硬化が生ずるた
め前述同様発泡体シートの貼着周縁がより硬化したもの
となる。

なお前述の発泡体シート４０の厚みは環ヘッドレストに
おいて該発泡体ンート貼着面に求められる硬さ、感触等
によって決定されるが、２〜５　ｎ＋ｍ程度とするのが
硬度、感触の点から好ましい。

（効果） 本発明は以上の如く、従来の環ヘッドレストの製凸方法
において型キャビティの所定位置に軟質発泡体シートを
張設し一体化することによって環ヘッドレストの所望の
表面を異硬度とすることができたものであり　それによ
って頭祁受は面等をより柔らかくすることが可峻となっ
たものである。

また貼着発泡体シートの周縁が他の貼着面より硬くなる
為該周縁を環ヘッドレストの陵線に合わせることにより
布製表皮を被着した場合でもヘッドレストの形状がゆれ
ることはなく、更に該表皮にたるみ、讃等が発生するこ
とのない所定形状のヘッドレストを提供できることとな
ったものである。

更にこれらによって・＼・ノドレストのテ゛ザ゛インの
自由度が増す効果も生じたのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に使用する型−実施例の斜視図、第２図
は第１図の型の閉合状態における中央縦新面図、第３図
は成形品例である環ヘッドレストの背面からの斜視図で
ある。 特許出願人　　　井上エムチービー株式会社第１　図 第３図 Ｏ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）所望のキャビティを有する型内にヘッドレストイ
   ンサートを装置しまたは装置せずしてキャビティ内に発
   泡原料を注入し発泡させることにより所望の形状を有す
   る発泡体の裸ヘッドレストを製造する方法において、予
   め型キャビティの一部表面に軟質発泡体からなるシート
   を張設しておき、発泡原料を前記発泡体シートの表面に
   含浸させると共に一体化することを特徴とする異硬度裸
   ヘッドレストの製造方法。
2. （２）軟質発泡体シートの周縁を裸ヘッドレストの所望
   の稜に相当するキャビティに沿って張設する特許請求の
   範囲第１項記載の異硬度裸ヘッドレストの製造方法。
3. （３）軟質発泡体シートの余剰部を型の分割面に挟着す
   る特許請求の範囲第１項記載の異硬度裸ヘッドレストの
   製造方法。