JPH0751292Y2 - 発泡成形型の表皮材固定構造 - Google Patents
発泡成形型の表皮材固定構造Info
- Publication number
- JPH0751292Y2 JPH0751292Y2 JP8983592U JP8983592U JPH0751292Y2 JP H0751292 Y2 JPH0751292 Y2 JP H0751292Y2 JP 8983592 U JP8983592 U JP 8983592U JP 8983592 U JP8983592 U JP 8983592U JP H0751292 Y2 JPH0751292 Y2 JP H0751292Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin material
- mold
- molding die
- split mold
- foam molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Instrument Panels (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は発泡成形型の表皮材固
定構造に関する。
定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、車両のインストルメントパネ
ルなどの内装用部品の成形に際しては、塩化ビニールな
どからなる表皮材を発泡成形型の型面にセットしたの
ち、該表皮材の内側に発泡樹脂材料を注入して一体に成
形がなされる。特に、図6に示されるように、アンダー
カット部を有する製品の場合には、脱型を容易にするた
めに開閉可能に形成された割型部分を有する成形型が使
用される。図の符号50は発泡成形型、51はキャビテ
ィ型、52は割型、54は前記割型52を開閉するヒン
ジ、55はアンダーカット部をそれぞれ表す。
ルなどの内装用部品の成形に際しては、塩化ビニールな
どからなる表皮材を発泡成形型の型面にセットしたの
ち、該表皮材の内側に発泡樹脂材料を注入して一体に成
形がなされる。特に、図6に示されるように、アンダー
カット部を有する製品の場合には、脱型を容易にするた
めに開閉可能に形成された割型部分を有する成形型が使
用される。図の符号50は発泡成形型、51はキャビテ
ィ型、52は割型、54は前記割型52を開閉するヒン
ジ、55はアンダーカット部をそれぞれ表す。
【0003】その際、図示されるように、表皮材を型面
に正確に位置決めするために、割型52の所定位置にダ
ボ(凸部)56が設けられる。一方、表皮材60には、
前記凸部56に対応する位置に凹部61が形成され、前
記凸部56と凹部61とを係着させ表皮材60を型面に
固定して発泡樹脂材料の注入成形がなされる。
に正確に位置決めするために、割型52の所定位置にダ
ボ(凸部)56が設けられる。一方、表皮材60には、
前記凸部56に対応する位置に凹部61が形成され、前
記凸部56と凹部61とを係着させ表皮材60を型面に
固定して発泡樹脂材料の注入成形がなされる。
【0004】発泡成形後、成形品Pを取り出すに際して
は、前記割型52を図6の矢印の方向に回動させて脱型
する。しかしながら、かかる表皮材の固定構造にあって
は、表皮材60の凹部61が前記割型52の凸部56に
係着しているので、前記割型の回転に先立って表皮材6
0を凸部56から外しておかなければならずその作業は
煩雑であった。
は、前記割型52を図6の矢印の方向に回動させて脱型
する。しかしながら、かかる表皮材の固定構造にあって
は、表皮材60の凹部61が前記割型52の凸部56に
係着しているので、前記割型の回転に先立って表皮材6
0を凸部56から外しておかなければならずその作業は
煩雑であった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、このよう
な問題点に鑑み提案されたものであって、成形品の脱型
の際、表皮材を凸部から自動的に取り外すことができ、
その作業を大幅に簡略化することのできる新規な発泡成
形品の表皮材固定構造を提供しようとするものである。
な問題点に鑑み提案されたものであって、成形品の脱型
の際、表皮材を凸部から自動的に取り外すことができ、
その作業を大幅に簡略化することのできる新規な発泡成
形品の表皮材固定構造を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この考案は、
発泡成形型の割型部分に設けた凸部に表皮材の端部を係
着して当該表皮材を成形型に固定するようにしたものに
おいて、前記凸部を前記割型部分とは独立し、かつ型外
上方へ可動自在な支持部材に形成するとともに、前記割
型部分を型外上方に回動自在に構成したことを特徴とす
る発泡成形型の表皮材固定構造に係る。
発泡成形型の割型部分に設けた凸部に表皮材の端部を係
着して当該表皮材を成形型に固定するようにしたものに
おいて、前記凸部を前記割型部分とは独立し、かつ型外
上方へ可動自在な支持部材に形成するとともに、前記割
型部分を型外上方に回動自在に構成したことを特徴とす
る発泡成形型の表皮材固定構造に係る。
【0007】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説
明する。図1はこの考案の表皮材固定構造の一例を示す
要部の斜視図、図2はその2−2線における断面図、図
3は図1の3−3線における断面図、図4はこの考案構
造の作動例を示す断面図、図5はこの考案の他の例を示
す断面図である。
明する。図1はこの考案の表皮材固定構造の一例を示す
要部の斜視図、図2はその2−2線における断面図、図
3は図1の3−3線における断面図、図4はこの考案構
造の作動例を示す断面図、図5はこの考案の他の例を示
す断面図である。
【0008】図1および図2に、この考案の発泡成形型
の表皮材固定構造の一例を示す。この発泡成形型10
は、所定の成形品キャビティを有するキャビティ型11
と前記成形型11に開閉自在に取り付けられた割型12
とからなり、その型面16に真空成形などによってあら
かじめ製品の外形状に形成された表皮材30を配し、発
泡樹脂材料とともに一体に成形するものである。符号1
3は前記割型12を回動自在にキャビティ型11に固定
するヒンジ、14はアンダーカット部である。
の表皮材固定構造の一例を示す。この発泡成形型10
は、所定の成形品キャビティを有するキャビティ型11
と前記成形型11に開閉自在に取り付けられた割型12
とからなり、その型面16に真空成形などによってあら
かじめ製品の外形状に形成された表皮材30を配し、発
泡樹脂材料とともに一体に成形するものである。符号1
3は前記割型12を回動自在にキャビティ型11に固定
するヒンジ、14はアンダーカット部である。
【0009】この発泡成形型10の割型12には、対応
する表皮材30の端部に設けられた凹部31に係着して
前記表皮材30を固定するための凸部20が形成されて
いる。凸部20は、前記割型12とは別個に独立した支
持部材25に形成され、割型12の上面12aから突出
した高さ位置に保持されている。
する表皮材30の端部に設けられた凹部31に係着して
前記表皮材30を固定するための凸部20が形成されて
いる。凸部20は、前記割型12とは別個に独立した支
持部材25に形成され、割型12の上面12aから突出
した高さ位置に保持されている。
【0010】支持部材25は、型本体、たとえばキャビ
ティ型11に固定されたアーム部材29に回動軸部24
を介して回動可能に設けられていて、前記凸部20を型
外上方へ可動自在に保持する。この支持部材25は、図
のように、前記割型12に設けられる凸部20の個数や
位置に応じて適宜、割型12の溝状保持部17に取り付
けられる。
ティ型11に固定されたアーム部材29に回動軸部24
を介して回動可能に設けられていて、前記凸部20を型
外上方へ可動自在に保持する。この支持部材25は、図
のように、前記割型12に設けられる凸部20の個数や
位置に応じて適宜、割型12の溝状保持部17に取り付
けられる。
【0011】また、この支持部材25は、スプリング2
7と連結されていて、型開き後、凸部20および支持部
材30を元の位置に復元する。
7と連結されていて、型開き後、凸部20および支持部
材30を元の位置に復元する。
【0012】この実施例において、支持部材25と割型
12との間には空間部15が形成されている。この空間
部15は、表皮材30の凹部31が凸部20と係着して
いても、前記割型12のみを幾分回動させることができ
る隙間を形成する。
12との間には空間部15が形成されている。この空間
部15は、表皮材30の凹部31が凸部20と係着して
いても、前記割型12のみを幾分回動させることができ
る隙間を形成する。
【0013】なお、この考案構造の設けられない部分の
型面は、図3に示されるように、凸部および空間部を設
けなくてもよく、もちろん表皮材に凹部を形成する必要
もない。
型面は、図3に示されるように、凸部および空間部を設
けなくてもよく、もちろん表皮材に凹部を形成する必要
もない。
【0014】図4はこの考案の表皮材固定構造の作動状
態を示したものである。図中の符号で図1と同一の符号
は同一の部材を表す。まず、(A)および(B)のよう
に、割型12が、前記空間部15をその上面12bが支
持部材25と接するまで型外方向に回転する。割型12
の回転により、その型面12aが表皮材30を押し上げ
る。一方、支持部材25に形成された凸部20はスプリ
ング27によって下方に付勢されているので、凸部20
が表皮材30の凹部31からはずれる。そして、(C)
に示されるように、さらに割型12が回転し支持部材2
5を下から押し上げて型外上方に回転させ、凹部31を
凸部20から完全に外す。それによって、製品の脱型を
支障なく行うことができる。製品の脱型終了後、(D)
のように、割型12を回転して閉じると、前記凸部20
は支持部材25のスプリング27の力によって元の位置
に戻る。
態を示したものである。図中の符号で図1と同一の符号
は同一の部材を表す。まず、(A)および(B)のよう
に、割型12が、前記空間部15をその上面12bが支
持部材25と接するまで型外方向に回転する。割型12
の回転により、その型面12aが表皮材30を押し上げ
る。一方、支持部材25に形成された凸部20はスプリ
ング27によって下方に付勢されているので、凸部20
が表皮材30の凹部31からはずれる。そして、(C)
に示されるように、さらに割型12が回転し支持部材2
5を下から押し上げて型外上方に回転させ、凹部31を
凸部20から完全に外す。それによって、製品の脱型を
支障なく行うことができる。製品の脱型終了後、(D)
のように、割型12を回転して閉じると、前記凸部20
は支持部材25のスプリング27の力によって元の位置
に戻る。
【0015】図5はこの考案構造の他の例を示したもの
である。符号40は発泡成形型、41はキャビティ型、
42は割型、43はヒンジ、45は支持部材、46はア
ーム部材、47は凸部である。この実施例では、前記支
持部材45は公知の板バネ部材よりなり、その先端に凸
部47が形成されるとともに、アーム部材46を介して
当該凸部47を割型42の型面42a上に弾性をもって
保持している。この構造は、割型42の開閉角度が比較
的少ない発泡成形型に有効に用いられる。
である。符号40は発泡成形型、41はキャビティ型、
42は割型、43はヒンジ、45は支持部材、46はア
ーム部材、47は凸部である。この実施例では、前記支
持部材45は公知の板バネ部材よりなり、その先端に凸
部47が形成されるとともに、アーム部材46を介して
当該凸部47を割型42の型面42a上に弾性をもって
保持している。この構造は、割型42の開閉角度が比較
的少ない発泡成形型に有効に用いられる。
【0016】
【考案の効果】以上図示し説明したように、この考案の
発泡成形型に表皮材固定構造によれば、成形品を脱型す
るに先立って、表皮材を割型の凸部(ダボ)から自動的
に取り外すことができるので、この種の作業の効率を大
幅に向上させることができる。また、型開きの際に表皮
材が凸部によって引っ張られて変形したり破れたりする
こともない。
発泡成形型に表皮材固定構造によれば、成形品を脱型す
るに先立って、表皮材を割型の凸部(ダボ)から自動的
に取り外すことができるので、この種の作業の効率を大
幅に向上させることができる。また、型開きの際に表皮
材が凸部によって引っ張られて変形したり破れたりする
こともない。
【図1】この考案の表皮材固定構造の一例を示す要部の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】その2−2線における断面図である。
【図3】図1の3−3線における断面図である。
【図4】この考案構造の作動例を示す断面図である。
【図5】この考案の他の例を示す断面図である。
【図6】一般的な発泡成形型の要部を示す断面図であ
る。
る。
10 発泡成形型 11 キャビティ型 12 割型 15 空間部 20 凸部 25 支持部材 30 表皮材 31 凹部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:04 105:20 B29L 31:58
Claims (2)
- 【請求項1】 発泡成形型の割型部分に設けた凸部に表
皮材の端部を係着して当該表皮材を成形型に固定するよ
うにしたものにおいて、 前記凸部を前記割型部分とは独立し、かつ型外上方へ可
動自在な支持部材に形成するとともに、前記割型部分を
型外上方に回動自在に構成したことを特徴とする発泡成
形型の表皮材固定構造。 - 【請求項2】 請求項1において、支持部材と割型部分
上面との間に空間部を有する発泡成形型の表皮材固定構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8983592U JPH0751292Y2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 発泡成形型の表皮材固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8983592U JPH0751292Y2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 発泡成形型の表皮材固定構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0646921U JPH0646921U (ja) | 1994-06-28 |
JPH0751292Y2 true JPH0751292Y2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=13981827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8983592U Expired - Lifetime JPH0751292Y2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 発泡成形型の表皮材固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0751292Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8998949B2 (en) | 2004-11-09 | 2015-04-07 | Biomet Sports Medicine, Llc | Soft tissue conduit device |
JP2020138436A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | トヨタ紡織株式会社 | 表皮一体発泡成形型 |
-
1992
- 1992-12-04 JP JP8983592U patent/JPH0751292Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8998949B2 (en) | 2004-11-09 | 2015-04-07 | Biomet Sports Medicine, Llc | Soft tissue conduit device |
JP2020138436A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | トヨタ紡織株式会社 | 表皮一体発泡成形型 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0646921U (ja) | 1994-06-28 |
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