JPH0576714U - 発泡成形型の表皮材固定構造 - Google Patents

発泡成形型の表皮材固定構造

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JPH0576714U
JPH0576714U JP2505592U JP2505592U JPH0576714U JP H0576714 U JPH0576714 U JP H0576714U JP 2505592 U JP2505592 U JP 2505592U JP 2505592 U JP2505592 U JP 2505592U JP H0576714 U JPH0576714 U JP H0576714U
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JP
Japan
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skin material
mold
flexible member
molding die
convex portion
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JP2505592U
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正昭 杉浦
晴夫 森田
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Inoac Corp
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Inoac Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表皮材の変形を生じることなく製品の脱型が
可能な発泡成形型の表皮材固定構造であって、脱型工程
を大幅に簡略化することができる新規な発泡成形型の表
皮材固定構造を提供する。 【構成】 発泡成形型40に設けた凸部10に表皮材A
端部の凹部Bを係着して表皮材を固定するようにしたも
のにおいて、前記凸部を可撓性部材20上部に形成する
とともに該可撓性部材の型側には撓み空間45を設け
て、成形後の表皮材の取り外し時には表皮材の移動によ
って前記可撓性部材が撓み、もって前記凸部と表皮材凹
部との係着が解かれるようにした.

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は発泡成形型の表皮材固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、車両のインストルメントパネルなどの内装用部品の成形に際しては 、塩化ビニールなどからなる表皮材を発泡成形型の型面にセットしたのち該表皮 材の内側に発泡樹脂材料を注入して一体に成形がなされる。 特に、図12に示されるように、アンダーカット部を有する製品を成形する場 合には、その脱型を容易になすために開閉可能に形成された割型部分を有する成 形型が使用される。符号120は発泡成形型、121は成形型本体、122は割 型、123は前記割型122を開閉するヒンジ部、124はアンダーカット部を 表す。 その際、図示されるように、表皮材130を型面に正確に位置決めするために 、発泡成形型120において、割型122の所定位置に凸部(ダボ)125を形 成するとともに、表皮材130には該凸部125と対応する位置に凹部131を 形成し、前記凸部125と凹部131とを係着させて表皮材130を型面に固定 して成形することが行われる。
【0003】 発泡成形後、成形品Pを取り出すに際しては、前記割型122を図中の矢印の ように回転して脱型する。 しかしながら、かかる表皮材の固定構造にあっては、表皮材130の凹部13 1が前記割型122の凸部125に引っ掛かっているので、該割型122の回転 に先立って表皮材130の凹部131を凸部125からはずさなければならず、 その作業は煩雑であった。
【0004】 そのため、エアシリンダなどを用いて前記凸部125を割型122の型面から 出入り自在に形成し、脱型時には凸部125を引っ込めて表皮材を型から取り外 す方法があるが、かかる凸部構造は型構造が複雑になるだけでなく、成形型形状 によっては該構造を取り付けられない場合もあった。その上、部分的に製品精度 の確保が困難であった。
【0005】 また、図13に示されるように、アンダーカットの形成されていない部分であ っても、脱型工程において表皮材130が製品の取り外し方向に引っ張られるた め、その際の応力で凸部125部分で表皮材が変形するおそれがあった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、上記した問題点に鑑み提案されたものであって、表皮材の変形を 生じることなく製品の脱型が可能な発泡成形型の表皮材固定構造であって、脱型 工程を大幅に簡略化することができる新規な発泡成形型の表皮材固定構造を提供 しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この考案は、発泡成形型に設けた凸部に表皮材端部の凹部を係着し て表皮材を固定するようにしたものにおいて、前記凸部を可撓性部材上部に形成 するとともに該可撓性部材の型側には撓み空間を設けて、成形後の表皮材の取り 外し時には表皮材の移動によって前記可撓性部材が撓み、もって前記凸部と表皮 材凹部との係着が解かれるようにしたことを特徴とする発泡成形型の表皮材固定 構造に係る。
【0008】
【実施例】
以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。 図1はこの考案の表皮材固定構造の一例を示す縦断面図、図2は凸部の一例を 示す平面図、図3は取付部の一例を示す平面図、図4はこの考案構造が用いられ た発泡成形型の要部拡大断面図、図5はその他の例を示す発泡成形型の要部拡大 断面図である。
【0009】 また、図6はこの考案の他の例を示した発泡成形型の要部拡大断面図、図7は 脱型状態を示す発泡成形型の要部拡大断面図、図8はさらにこの考案構造の他の 例を示す発泡成形型の要部拡大断面図、図9は脱型状態を示す発泡成形型の要部 拡大断面図、図10は同じくこの考案構造の他の例を示す発泡成形型の要部拡大 断面図、図11は脱型状態を示す発泡成形型の要部拡大断面図である。
【0010】 図1ないし図4に示されるように、この考案の表皮材固定構造は凸部10と可 撓性部材20とからなり、取付部材30によって成形型部材40の所定の位置に 取り付けられてなる。
【0011】 凸部10は本体11と該本体11上部に形成された係着部12とからなり、可 撓性部材20の上部に取り付けられるとともに、前記係着部12に表皮材A端部 に形成された凹部Bが係着される。
【0012】 可撓性部材20は変形復元自在に形成されたバネなどからなり、その上部に前 記凸部10の本体11が弾性的に保持されている。 この可撓性部材20は、脱型工程における型開きまたは成形品突出しの際の表 皮材Aの移動応力によって撓み変形し、もって凸部10との係着から凹部Bを自 然に開放せしめるものである。 前記可撓性部材20は、取り付けられる表皮材の材質やその引張強さなどに応 じて適宜の弾性強度に構成される。 この実施例において前記可撓性部材20には公知のコイル部材が用いられてい る。
【0013】 取付部材30は可撓性部材20を型部材40に取り付けるためのもので、当該 可撓性部材20の下部に形成されている。 この取付部材30は長孔32が設けられていて、前記凸部10の位置を微調整 することができるようになっている。符号31はは取付ボルトである。
【0014】 図4に示されるように、前記可撓性部材20は、前記型部材40に形成された 段部41内に前記凸部10を型面42から突出させた状態で取り付けられていて 、該凸部10には表皮材A端部に形成された凹部Bが係着されている。 前記段部41において、前記可撓性部材20の型側には当該可撓性部材20の 撓み変形のための撓み空間45を備えている。 この撓み空間45は、成形品脱型の際、表皮材の移動応力によって撓み変形す る前記可撓性部材20を収容するためのもので、その変形幅に応じて適宜の大き さに形成される。
【0015】 また、図5に示されるように、型部材46に形成された凹部47内に可撓性部 材20を設けることも可能である。符号48は撓み空間である。
【0016】 図6ないし図11はこの考案の他の例を示したもので、まず、図6および図7 は、表皮材Aを係着する凸部70を発泡成形型60の割型62に形成した例であ る。 前記割型62はヒンジ64によって開閉自在に形成されているとともに、型内 面方向に撓み空間68を備えた段部67が設けられている。 この段部67には、上部に凸部70が形成された可撓性部材71が取り付けら れて表皮材Aの凹部Bが係着されている。符号72は取付部材である。 図7からよりよく理解されるように、成形品Pの脱型の際、前記割型62が図 の矢印a方向に回転すると、表皮材Aの移動応力によって可撓性部材71が撓み 凸部70が図のように傾く。そして、表皮材Aに余分な負荷をかけることなく凹 部Bと凸部70との係着を解くことができる。
【0017】 図8および図9は、シリンダ85の前後動によって発泡成形型80の割型82 をキャビティ外方向にスライド可能に形成した例である。符号81は成形型本体 、86はシリンダロッド、Aは表皮材、Bはその凹部である。 前記割型82には撓み空間87を備えた段部88が形成されていて、その上部 に凸部90を有する可撓性部材91が取り付けられている。表皮材Aはその凹部 Bを前記凸部90に係着されている。符号92は取付部材である。 成形品Pの脱型時には前記成形型80に設けられたシリンダ85の作動によっ て前記割型82が後退し、アンダーカット部84が先に開放される。 その際、図9からよりよく理解されるように、割型82の後退に伴って表皮材 Aが引っ張られると、表皮材Aの移動応力によって前記可撓性部材91が撓み凸 部90から表皮材Aの凹部Bをはずすことができる。
【0018】 さらに図10及び図11はこの考案の他の態様を示したもので、この考案構造 による表皮材固定構造を成形型本体に形成した例である。符号100は発泡成形 型101は成形型本体、102は段部、103は撓み空間、110は凸部、11 1は可撓性部材、112は取付部材である。 図11に示されるように、突出し部材(図示せず)などによる成形品Pの脱型 によって表皮材Aが移動すると、可撓性部材111が撓み凸部110が傾いて表 皮材凹部Bとの係着が解かれる。
【0019】
【考案の効果】
以上図示し説明したように、この考案の発泡成形型の表皮材固定構造によれば 、型開きおよび製品突出しによる表皮材の移動にともなって、可撓性部材が撓み もって表皮材凹部と凸部(ダボ)との係着が自然に解かれる。 そのため、脱型の際に表皮材に負荷がほとんどかからないので、表皮材の変形 を生じることがない。 さらに、製品の脱型に先立って表皮材をダボからはずしておく必要がないので 脱型工程を大幅に簡略化することができ、この考案は大きな利点を有するもので ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の表皮材固定構造の一例を示す縦断面
図である。
【図2】凸部の一例を示す平面図である。
【図3】取付部の一例を示す平面図である。
【図4】この考案構造が用いられた発泡成形型の要部拡
大断面図である。
【図5】その他の例を示す発泡成形型の要部拡大断面図
である。
【図6】この考案構造の他の例を示す発泡成形型の要部
拡大断面図である。
【図7】脱型状態を示す発泡成形型の要部拡大断面図で
ある。
【図8】同じくこの考案構造の他の例を示す発泡成形型
の要部拡大断面図である。
【図9】脱型状態を示す発泡成形型の要部拡大断面図で
ある。
【図10】さらに他の例を示す発泡成形型の要部拡大断
面図である。
【図11】脱型状態を示す発泡成形型の要部拡大断面図
である。
【図12】一般的な表皮材の固定方法を示す発泡成形型
の要部断面図である。
【図13】その他の例を示す発泡成形型の要部断面図で
ある。
【符号の説明】
10 凸部 20 可撓性部材 40 発泡成形型 45 撓み空間 A 表皮材 B 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 4F 31:58 4F

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡成形型に設けた凸部に表皮材端部の
    凹部を係着して表皮材を固定するようにしたものにおい
    て、前記凸部を可撓性部材上部に形成するとともに該可
    撓性部材の型側には撓み空間を設けて、成形後の表皮材
    の取り外し時には表皮材の移動によって前記可撓性部材
    が撓み、もって前記凸部と表皮材凹部との係着が解かれ
    るようにしたことを特徴とする発泡成形型の表皮材固定
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、可撓性部材がコイル
    部材よりなる発泡成形型の表皮材固定構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、可撓性部材が型部材
    の凹部または段部に設けられた発泡成形型の表皮材固定
    構造。
JP2505592U 1992-03-24 1992-03-24 発泡成形型の表皮材固定構造 Pending JPH0576714U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010143094A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Inoac Corp 表皮一体発泡成形品の製造方法とそれに用いられる発泡成形型

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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