JPH07266384A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH07266384A
JPH07266384A JP5713594A JP5713594A JPH07266384A JP H07266384 A JPH07266384 A JP H07266384A JP 5713594 A JP5713594 A JP 5713594A JP 5713594 A JP5713594 A JP 5713594A JP H07266384 A JPH07266384 A JP H07266384A
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JP
Japan
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undercut
clearing
slide core
block
injection molding
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Withdrawn
Application number
JP5713594A
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English (en)
Inventor
Kyozo Yamamoto
恭三 山本
Koji Kawai
幸次 河合
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPH07266384A publication Critical patent/JPH07266384A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles
    • B29C45/44Removing or ejecting moulded articles for undercut articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/30Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
    • B29L2031/3044Bumpers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】大型押上げスライドコアの内部に形成される中
空ボックス構造のアンダーカットを有する成形品の離型
処理を可能にする射出成形用金型を提供する。 【構成】車両に対して左右方向S2及び前後方向S1に夫
々アンダーカット部3、4を有する成形部材10の射出
成形用金型であって、成形部材10に形成される左右方
向のアンダーカット部3を型抜きするためのアンダーカ
ットクリア用スライドコア15と、このスライドコア1
5に分離可能に組み込まれ、前後方向のアンダーカット
部4を型抜きするためのアンダーカットクリア用ブロッ
ク16とを備え、アンダーカットクリア用スライドコア
15を押し上げたときに、アンダーカットクリア用ブロ
ック16を、前後方向のアンダーカット部4と共に追従
させ、アンダーカットクリア用スライドコア15に対し
て摺動させることを特徴とする射出成形用金型。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形用金型に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のバンパー等の部品は射
出成形され、この射出成形時にフェンダー等への取付け
部を金型により形成している。この取付け部は、アンダ
ーカットと呼ばれる。図9に示すように、例えば、従来
の自動車のバンパー10’は、本体1にフランジ部2、
3を有し、このような部品のサイド部にビス止め穴4’
などとしてアンダーカット部を設け、標準品として量産
するためには、図9のようにアンダーカット部を有する
成形品を金型から型抜きするときに特に容易に取り出せ
ることが必要となる。
【0003】このようなアンダーカットを備える部品を
成形用金型から離型するものとして、例えば、特開昭5
8−78735号に開示されている技術のように、成形
終了後、可動型を後退させ、第1、第2のエジェクター
プレートを前進させ、第1、第2のエジェクターピンを
突出して成形品を突き出す。更に突き出し、ロッドを前
進させ、カムを回動させ、第1のエジェクタープレート
を第2のエジェクタープレートよりも前方に押し出す。
これにより、第1のエジェクターピンは、先端部にアン
ダーカット部を構成する形状を有する第2のエジェクタ
ーピンよりも更に前方に突出されるので、第2のエジェ
クターピンの咋端部に構成された成形品のアンダーカッ
ト部は強制的に外され、成形品を容易に離型できるよう
にした金型構造等も提案されている。
【0004】また、実開昭58−84221号に開示さ
れるように、可動側入子と可動側金型取付板との間に、
押出板及びこの押出板表面状に載置されているスライド
ブロックを貫通して傾斜ガイドピンが固定されており、
このスライドブロックは、傾斜ガイドピン及び押出板表
面に取付けられているガイドブロックによって押出板表
面上を摺動自在に取付けられると共に、スライドブロッ
クに、可動側入子に嵌脱自在に配設されているこの成形
品のアンダーカット部を形成する部分入子が取付けられ
ている傾斜軸の一端が固着されている合成樹脂射出成形
用金型等も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成される従来例では、例えば、車両のバンパー
等の側面にアンダーカットのある構造で、大型の押し上
げスライドコアを必要とする成形品において、アンダー
カットが、スタッドボルトやファスナーを組み付けてリ
ヤフェンダーと締結するようにした一端が開口した中空
ボックス構造の場合に、金型から離型することが構造上
困難であった。
【0006】従って、本発明の射出成形用金型は、上記
の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、大型押上げスライドコアの内部に形成される中
空ボックス構造のアンダーカットを有する成形品の離型
処理を可能にし、標準品として量産対応できる射出成形
用金型を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の射出成形用金型は、車両
に対して左右方向及び前後方向に夫々アンダーカット部
を有する成形部材の射出成形用金型であって、前記成形
部材の左右方向のアンダーカット部を型抜きするための
アンダーカットクリア用スライドコアと、前記アンダー
カットクリア用スライドコアに分離可能に組み込まれ、
前記前後方向のアンダーカット部を型抜きするためのア
ンダーカットクリア用ブロックとを備え、前記アンダー
カットクリア用スライドコアを押し上げたときに、前記
アンダーカットクリア用ブロックを、前記前後方向のア
ンダーカット部と共に追従させると共に、前記アンダー
カットクリア用スライドコアに対して摺動させることを
特徴としている。
【0008】また、好ましくは、前記アンダーカットク
リア用スライドブロックを追従させ、且つ前記成形品を
突き出すことによって、前記前後方向のアンダーカット
部を型抜きする2段突き出しブロックを更に備えること
を特徴としている。また、好ましくは、前記アンダーカ
ットクリア用ブロックは、前記アンダーカットクリア用
スライドコアを押し上げたときに、前記前後方向のアン
ダーカット部に追従し、且つ前記2段ブロックを突き上
げたときに、前記アンダーカットクリア用スライドコア
の元の位置に戻るための付勢手段を備えることを特徴と
している。
【0009】また、好ましくは、前記付勢手段は、前記
アンダーカットクリア用スライドコアに当接する方向に
付勢するバネであることを特徴としている。また、好ま
しくは、前記成形部材は、車両のバンパーであることを
特徴としている。また、好ましくは、車両に対して左右
方向及び前後方向に夫々アンダーカット部を有する成形
部材の射出成形用金型であって、前記成形部材の前記左
右方向のアンダーカット部を型抜きするためのアンダー
カットクリア用スライドコアと、前記アンダーカットク
リア用スライドコアに設けられた支持軸と、前記支持軸
によって、前記アンダーカットクリア用スライドコアに
分離可能に組み込まれると共に、前記前後方向のアンダ
ーカット部を型抜きするためのアンダーカットクリア用
ブロックとを備え、前記支持軸は、前記左右方向に対し
て傾斜させて設けられ、前記アンダーカットクリア用ス
ライドコアを押し上げたときに、前記アンダーカットク
リア用ブロックを、前記支持軸に沿って前記アンダーカ
ットクリア用スライドコアに対して摺動させることを特
徴としている。
【0010】また、好ましくは、前記アンダーカットク
リア用ブロックは、前記アンダーカットクリア用スライ
ドコアを押し上げたときに、前記前後方向のアンダーカ
ット部に追従し、且つ該前後方向のアンダーカット部と
分離すると、前記アンダーカットクリア用スライドコア
の元の位置に戻るための付勢手段を備えることを特徴と
している。
【0011】また、好ましくは、前記付勢手段は、前記
アンダーカットクリア用スライドコアに当接する方向に
付勢するバネであることを特徴としている。
【0012】
【作用】以上のように、この発明に係わる射出成形用金
型における請求項1に記載の発明によれば、アンダーカ
ットクリア用スライドコアを押し上げたときに、アンダ
ーカットクリア用ブロックを成形部材と共に追従させる
と共に、アンダーカットクリア用スライドコアに対して
摺動させることによって、大型押上げスライドコアの内
部に形成される中空ボックス構造のアンダーカットの離
型処理を可能にし、標準品として量産対応できる大型の
押上げスライドコアを用いた場合でも、容易にアンダー
カットの離型処理を行うことができる。
【0013】また、本発明に係わる請求項2に記載の発
明によれば、アンダーカットクリア用スライドコアを押
し上げた後、成形部材を突き上げて前後方向のアンダー
カットの型抜きを行う2段突き出し機構を備えることに
よって、構造を簡単にできる。また、本発明に係わる請
求項3に記載の発明によれば、アンダーカットクリア用
スライドコアを押し上げたときに、前後方向のアンダー
カット部に追従し、且つ2段突き出しブロックを突き上
げるにつれて元の位置に戻るための付勢手段を備えるこ
とにより、確実にアンダーカットの離型作業を行なうこ
とができる。
【0014】また、本発明に係わる請求項4に記載の発
明によれば、付勢手段としてバネを用いることによって
アンダーカットクリア用スライドコアに適切な付勢力を
付与することができる。また、本発明に係わる請求項5
に記載の発明によれば、バンパーを成形する際に、大型
押上げスライドコアの内部に形成される中空ボックス構
造のアンダーカットの離型処理を可能にし、標準品のバ
ンパーとして量産対応できるような離型処理を行うこと
ができる。
【0015】また、本発明に係わる請求項6に記載の発
明によれば、アンダーカットクリア用スライドコアを押
し上げたときに、アンダーカットクリア用ブロックを、
傾斜させた支持軸に沿って摺動させることのよって、シ
ンプルな金型構造で、中空ボックス構造のアンダーカッ
トの離型処理を可能にし、標準品として量産対応できる
ような離型処理を行うことができる。
【0016】また、本発明に係わる請求項7に記載の発
明によれば、アンダーカットクリア用スライドコアを押
し上げたときに、前後方向のアンダーカット部に追従
し、且つ2段突き出しブロックを突き上げるにつれて元
の位置に戻るための付勢手段を備えることにより、確実
にアンダーカットの離型作業を行なうことができる。ま
た、本発明に係わる請求項8に記載の発明によれば、付
勢手段としてバネを用いることによってアンダーカット
クリア用スライドコアに適切な付勢力を付与することが
できる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例につき、添付の図面を
参照して詳細に説明する。 [第1実施例]図1は、本発明に基づく実施例に係わる
自動車のバンパー部の構造を部分的に示す図である。ま
た、図2は、図1に示すバンパーの一部を示す平面図で
ある。図1及び図2に示すように、バンパー10は、そ
の側端部にスタッドボルトやファスナ5を組み付けてフ
ェンダー部分に締結できるように側端部の方向に開口部
を有する中空ボックス構造4を備えるリヤバンパーであ
る。また、バンパー本体1の周辺縁部には、内側に(車
体側)に折曲げられたような形状のフランジ部2、3が
形成されている。このようなバンパーは、一般的に、弾
性を有する合成樹脂、例えばウレタン等で構成される。
図1、図2に示すバンパーは、リヤのフェンダー部の形
状に対応した湾曲部を部分的に示しており、このような
湾曲部は左右方向に対象に構成されている。中空ボック
ス構造部4には、不図示の車体のフェンダー部に設けら
れた取付け部に嵌合するように、切欠き5が形成されて
いる。また、このような合成樹脂により形成されるバン
パーは、射出成形用の金型を用いて一体的に成形される
ものである。本実施例では、後述するように、その成形
過程において、バンパーにフランジ部3や中空ボックス
構造部4のような前後方向S1及び左右方向S2に共にア
ンダーカット部を有する部品の成形後の離型(型抜き)
をスムーズに行える成形用金型の構造を説明する。
【0018】<射出成形用金型の構成>次に、射出成型
用の金型について説明する。先ず、図3〜図6に示す離
型処理過程において、本実施例のような前後方向S1
も左右方向S2にもアンダーカットがある部品の成形用
金型の構造を説明する。図3を参照すると、成形用金型
の断面図が示されている。本実施例に基づく成形用金型
は、2段突き出しブロック11、コア12、ホルダー1
3、エジェクタープレート14、押し上げスライドコア
15、サイドエジェクトブロック16とを備える。ま
た、これらの各金型構成部品は基台100上に配置され
る。押し上げスライドコア15と2段突き出しブロック
11とは、バンパー10の内側の表面に摺動自在に当接
し、バンパーの内側表面を形成する型となる。同様に、
バンパーの外側表面に当接する金型によって、外側表面
を形成するがバンパーの外側表面には、アンダーカット
はないものとして、本実施例ではその説明を省略する。
【0019】コア12は、2段突き出しブロック11と
押し上げスライドコア15とに摺動自在に当接すると共
に、バンパー内側の中央部を形成する型となる。また、
コア12には、2段突き出しブロックの一部が嵌合する
ように部分的に凹部が形成されている。ホルダー13は
不図示の固定部によって固定されると共に、コア12に
当接しながら、押し上げスライドコア15に摺動自在に
当接している。コア12とホルダ13と、押し上げスラ
イドコア15とが当接する面は、所定の傾斜を有してお
り、コア12とホルダー13とは、押し上げスライドコ
ア15が押し上げられるにしたがって、当接しながら摺
動する。同様に、コア12と2段押し出しブロック11
とが当接する面にも傾斜を設けている。
【0020】2段突き出しブロック11は、エジェクタ
ープレート14のシーソー機構21から延設される突き
出し軸17に接続されている。突き出し軸17のエジェ
クタープレート側の先端部は、エジェクタープレート内
部に設けられたシーソー機構21の一方の端部21aに
当接すると共に、バネ17aがその軸の回りに巻装され
ている。また、突き出し軸17は、コア12とホルダー
13とを貫通して2段突き出しブロック11に伸びてい
る。エジェクタープレート内部に設けられたシーソー機
構21の他端部21bにはホルダー13のガイドピン1
8が前後方向S 1にスライド可能に取付けられている。
突き出し軸17に巻装されたバネ17aの付勢力によっ
て、シーソー機構21の端部21a、21bとが、夫々
突き出し軸17、ガイドピン18に常に当接するように
構成されている。
【0021】押し上げスライドコア15のバンパーの内
側に当接する面の中空構造部を形成するアンダーカット
4に対応する部分には、サイドエジェクトブロック16
が組み込まれており、押し上げスライドコア15とによ
って中空ボックス構造部4を形成する金型となる。ま
た、エジェクターブロック14と押し上げスライドコア
15とによって、バンパー側端部の左右方向のアンダー
カット部3を形成する。また、サイドエジェクトブロッ
ク16は、一端がホルダー13に設けられた断面三角形
状の凹部20に当接するブロック支持軸19に接続され
ている。また、ブロック支持軸19の回りには、バネ1
9aが巻装されている。押し上げスライドコア15に
は、溝部15aが設けられ、ブロック支持軸19の一部
に取付けられ、溝部15aに摺動可能に嵌合する蓋部1
5bとの間にバネ19aが巻装されている。
【0022】以上説明した金型の構成によって左右方向
及び前後方向にアンダーカットを有するバンパー部品等
が成形され、型抜きされる。 <アンダーカット部離型処理>サイドエジェクトブロック突き出し 次に、上記のように構成される射出成型用金型を用いた
成形後のアンダーカット離型処理過程について説明す
る。尚、以下の説明では、図3に示す矢視S1の方向を
前後方向、矢視S2の方向を左右方向として説明を進め
る。図3は、成形処理が終了し、外側の金型を取り除い
た状態を示す。
【0023】図3において、成形処理が終了すると、図
4に示すように、エジェクタープレート14が基台10
0から取り外されると共に、上昇して押し上げスライド
コアを押し上げる(図4の矢視S3方向)。コア12と
ホルダー13とが押し上げスライドコアに相対的に矢視
5方向に移動して、ガイドピン18の先端部に当接す
るまで移動させる。すると、ホルダー13に設けられた
凹部20は断面三角形状に形成されているので、ホルダ
13及びコア12が矢視S5方向に移動しただけ、凹部
20のブロック支持軸19が当接する面から押し出され
る。即ち、バネ19aが押し縮められる。このバネ19
aが押し縮められることによって、バネの付勢力が矢視
4の方向に働き、サイドエジェクトブロック16が押
し上げスライドコア15と分離して、前後方向のアンダ
ーカット4に追従して移動する。したがって、対称的に
押し上げスライドコア15のみが矢視S4とは反対の方
向に移動して、成形品10から分離する。このように、
先ず、押し上げスライドコア15をエジェクタープレー
ト14により押し上げることによって、左右方向に形成
されるアンダーカット3が型抜きされる。
【0024】2段押し出しブロック突き出し 次に、図5に示すように2段突き出しブロック11の突
き出し過程について説明する。コア12とホルダー13
とがガイドピン18に当接した後、さらにエジェクター
プレート14を押し上げていくと、ホルダー15は、矢
視S5方向に相対的に移動する。即ち、ホルダー13が
ガイドピン18を押し下げて(矢視S6参照)、シーソ
ー機構21の当接部分21bを押し下げる。このシーソ
ー機構の当接部分21bを押し下げた分だけ、突き出し
軸17に当接している部分21aが押し上げられる(矢
視S7方向参照)。即ち、突き出し軸17を介してその
先端部に接続されている2段突き出しブロック11が矢
視S7方向に突き出される。この2段突き出しブロック
11が突き上げられることによって、成形品10が押し
上げられ、アンダーカット3が完全に金型から分離され
ると共に、サイドエジェクターブロック16と中空構造
部4の開口部とが徐々に外れていく。
【0025】サイドエジェクターブロック戻り過程 シーソー機構21によって、2段突き出しブロック11
の成形品への突き出しが更に進み、ガイドピン18の当
接している部分21bが押し下げられる限界位置まで達
すると、サイドエジェクターブロック16と中空構造部
4の開口部とが完全に分離する、つまり、引掛る部分が
なくなる。すると、サイドエジェクターブロック16は
バネ19aによって付勢されているので、押し上げスラ
イドコア15の方向に元に戻ろうとする力が働く。この
位置において、ブロック支持軸19の一端が当接してい
る凹部20にブロック16がスライドコアに戻るだけの
凹部を設けられているので、サイドエジェクターブロッ
ク16が押し上げスライドコア15の所定の位置に収納
される(図6の矢視S8方向)。サイドエジェクターブ
ロックが元の位置に戻ったところで、成形品の離型作業
が可能となり、成形品を金型から取り出す。
【0026】以上、第1実施例で説明した金型において
は、押し上げスライドコアを押し上げることによって、
サイドエジェクターブロックのブロック支持軸を突き出
し、その後、シーソー機構によって突き出される2段突
き出しブロックで成形品を突き出すことによって、バン
パーサイドの前後方向に形成されたアンダーカット部が
ブロックから外れて成形品を金型からスムーズに取り出
すことができる。
【0027】[第2実施例]次に、本発明に基づく第2
実施例を図7、図8を用いて説明する。図7は、第2実
施例に基づく射出成形用金型の構成を部分的に示す図で
ある。第2実施例における射出成形用金型は、サイドエ
ジェクターブロック16のブロック支持軸19に傾斜を
付けて取付けられている。尚、その他の構成は、第1実
施例における構成と同じであり、同一部品には同一符号
を付してその説明は省略する。
【0028】次に、図8を参照して離型処理過程につい
て説明する。図8は、第2実施例の射出成形用金型での
成形品の離型処理過程を示す図である。上述のように、
第2実施例の金型構成は、ブロック支持軸19に傾斜を
付けているので、エジェクタープレート14によって押
し上げスライドコア15を押し上げる際に(図8に示す
矢視S10方向)、サイドエジェクターブロック16は押
し上げ方向に対して斜め下方向にスライドする(図7に
示す矢視S9方向)。更に、エジェクタープレート14
を押し上げていくと、押し上げスライドコア15が矢視
9とは反対方向(図8に示す矢視S11方向)、即ち、
斜め上方向スライドする。このようにして、サイドエジ
ェクターブロック16がアンダーカット部4に追従しな
がら、成形品10と押し上げスライドコアが分離すると
共に、押し上げスライドコアによって成形品10が押し
上げられ、アンダーカット部4がサイドエジェクターブ
ロック16に引掛からなくなったところで、サイドエジ
ェクターブロックが元に戻り、成形品を型抜きする。
【0029】以上、第2実施例で説明した金型において
は、サイドエジェクターブロックのブロック支持軸を傾
斜を付けて構成し、押し上げスライドコアを押し上げる
ことによって突き出されるサイドエジェクターブロック
をエジェクタープレート側へスライドされる。この斜め
下方向のスライドによって、バンパーサイドの前後方向
に形成されたアンダーカット部がブロックから外れて成
形品を金型からスムーズに取り出すことができる。
【0030】尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲
で上記実施例を修正又は変形したものに適用可能であ
る。例えば、本実施例においては、リヤバンパーの成形
用金型について説明したが、それ以外の部品の成形に用
いてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明のように、本発明の射出成形用
金型において、請求項1に記載の発明によれば、アンダ
ーカットクリア用スライドコアを押し上げたときに、ア
ンダーカットクリア用ブロックを成形部材と共に追従さ
せると共に、アンダーカットクリア用スライドコアに対
して摺動させることによって、大型押上げスライドコア
の内部に形成される中空ボックス構造のアンダーカット
の離型処理を可能にし、標準品として量産対応できる大
型の押上げスライドコアを用いた場合でも、容易にアン
ダーカットの離型処理を行うことができる。
【0032】また、本発明に係わる請求項2に記載の発
明によれば、アンダーカットクリア用スライドコアを押
し上げた後、成形部材を突き上げて前後方向のアンダー
カットの型抜きを行う2段突き出し機構を備えることに
よって、構造を簡単にできる。また、本発明に係わる請
求項3に記載の発明によれば、アンダーカットクリア用
スライドコアを押し上げたときに、前後方向のアンダー
カット部に追従し、且つ2段突き出しブロックを突き上
げるにつれて元の位置に戻るための付勢手段を備えるこ
とにより、確実にアンダーカットの離型作業を行なうこ
とができる。
【0033】また、本発明に係わる請求項4に記載の発
明によれば、付勢手段としてバネを用いることによって
アンダーカットクリア用スライドコアに適切な付勢力を
付与することができる。また、本発明に係わる請求項5
に記載の発明によれば、バンパーを成形する際に、大型
押上げスライドコアの内部に形成される中空ボックス構
造のアンダーカットの離型処理を可能にし、標準品のバ
ンパーとして量産対応できるような離型処理を行うこと
ができる。
【0034】また、本発明に係わる請求項6に記載の発
明によれば、アンダーカットクリア用スライドコアを押
し上げたときに、アンダーカットクリア用ブロックを、
傾斜させた支持軸に沿って摺動させることのよって、シ
ンプルな金型構造で、中空ボックス構造のアンダーカッ
トの離型処理を可能にし、標準品として量産対応できる
ような離型処理を行うことができる。
【0035】また、本発明に係わる請求項7に記載の発
明によれば、アンダーカットクリア用スライドコアを押
し上げたときに、前後方向のアンダーカット部に追従
し、且つ2段突き出しブロックを突き上げるにつれて元
の位置に戻るための付勢手段を備えることにより、確実
にアンダーカットの離型作業を行なうことができる。ま
た、本発明に係わる請求項8に記載の発明によれば、付
勢手段としてバネを用いることによってアンダーカット
クリア用スライドコアに適切な付勢力を付与することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施例に係わる自動車のバンパ
ー部の構造を部分的に示す図である。
【図2】図1に示すバンパーの一部を示す平面図であ
る。
【図3】成形用金型の断面図である。
【図4】成形品の離型処理過程を示す図である。
【図5】成形品の離型処理過程を示す図である。
【図6】成形品の離型処理過程を示す図である。
【図7】第2実施例に基づく射出成形用金型の構成を部
分的に示す図である。
【図8】第2実施例の射出成形用金型での成形品の離型
処理過程を示す図である。
【図9】従来の自動車のバンパーのアンダーカットの形
状を示す図である。
【符号の説明】
1…バンパー本体、2、3…フランジ部、4…中空ボッ
クス構造部(前後方向のアンダーカット)、11…2段
突き出しブロック、14…エジェクタープレート、15
…押し上げスライドコア、16…サイドエジェクトブロ
ック、17…突き出し軸、18…ガイドピン、21…シ
ーソー機構、100…基台

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に対して左右方向及び前後方向に夫
    々アンダーカット部を有する成形部材の射出成形用金型
    であって、 前記成形部材の左右方向のアンダーカット部を型抜きす
    るためのアンダーカットクリア用スライドコアと、 前記アンダーカットクリア用スライドコアに分離可能に
    組み込まれ、前記前後方向のアンダーカット部を型抜き
    するためのアンダーカットクリア用ブロックとを備え、 前記アンダーカットクリア用スライドコアを押し上げた
    ときに、前記アンダーカットクリア用ブロックを、前記
    前後方向のアンダーカット部と共に追従させると共に、
    前記アンダーカットクリア用スライドコアに対して摺動
    させることを特徴とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記アンダーカットクリア用スライドブ
    ロックを追従させ、且つ前記成形部材を突き出すことに
    よって、前記前後方向のアンダーカット部を型抜きする
    2段突き出しブロックを更に備えることを特徴とする請
    求項1に記載の射出成形用金型。
  3. 【請求項3】 前記アンダーカットクリア用ブロック
    は、前記アンダーカットクリア用スライドコアを押し上
    げたときに、前記前後方向のアンダーカット部に追従
    し、且つ前記2段突き出しブロックを突き上げたとき
    に、前記アンダーカットクリア用スライドコアの元の位
    置に戻るための付勢手段を備えることを特徴とする請求
    項2に記載の射出成形用金型。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段は、前記アンダーカットク
    リア用スライドコアに当接する方向に付勢するバネであ
    ることを特徴とする請求項3に記載の射出成形用金型。
  5. 【請求項5】 前記成形部材は、車両のバンパーである
    ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形用金型。
  6. 【請求項6】 車両に対して左右方向及び前後方向に夫
    々アンダーカット部を有する成形部材の射出成形用金型
    であって、 前記成形部材の前記左右方向のアンダーカット部を型抜
    きするためのアンダーカットクリア用スライドコアと、 前記アンダーカットクリア用スライドコアに設けられた
    支持軸と、 前記支持軸によって、前記アンダーカットクリア用スラ
    イドコアに分離可能に組み込まれると共に、前記前後方
    向のアンダーカット部を型抜きするためのアンダーカッ
    トクリア用ブロックとを備え、 前記支持軸は、前記左右方向に対して傾斜させて設けら
    れ、前記アンダーカットクリア用スライドコアを押し上
    げたときに、前記アンダーカットクリア用ブロックを、
    前記支持軸に沿って前記アンダーカットクリア用スライ
    ドコアに対して摺動させることを特徴とする射出成形用
    金型。
  7. 【請求項7】 前記アンダーカットクリア用ブロック
    は、前記アンダーカットクリア用スライドコアを押し上
    げたときに、前記前後方向のアンダーカット部に追従
    し、且つ該前後方向のアンダーカット部と分離すると、
    前記アンダーカットクリア用スライドコアの元の位置に
    戻るための付勢手段を備えることを特徴とする請求項6
    に記載の射出成形用金型。
  8. 【請求項8】 前記付勢手段は、前記アンダーカットク
    リア用スライドコアに当接する方向に付勢するバネであ
    ることを特徴とする請求項7に記載の射出成形用金型。
JP5713594A 1994-03-28 1994-03-28 射出成形用金型 Withdrawn JPH07266384A (ja)

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