JP6848655B2 - 車両用バンパの金型構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用バンパの金型構造に関する。
例えば、特許文献1では、樹脂成形品においてアンダーカット部が形成される金型構造に関する技術が開示されている。具体的に説明すると、この金型構造では、いわゆるスライドコアが用いられており、金型が型開きされた状態で、金型の型開き方向に対して直交する方向に沿ってスライドコアがスライドすることにより、アンダーカット部が形成されるようになっている。
特開2003−205531号公報
しかしながら、上記先行技術における金型構造の場合、スライドコアの金型強度を保持するためにスライドコアの型厚を確保したり、スライドコアが移動するためのストロークを確保したりする必要がある。このため、成形される樹脂成形品において、意匠上の制約を受ける場合がある。
本発明は上記事実を考慮し、アンダーカット部を形成するためのアンダーカット部専用のスライドコアの数を削減することが可能となる車両用バンパの金型構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用バンパの金型構造は、固定側型板と可動側型板を用いて車両用バンパを成形する車両用バンパの金型構造であって、前記可動側型板に設けられ、金型の型開き方向に沿って移動可能とされ、かつ前記金型の型開き方向に対して交差する第1アンダーカット部とされる穴部を前記車両用バンパに形成するための突起部が形成され、前記金型が型開きされた状態で当該金型の型開き方向に沿って移動し、当該可動側型板側に食い付いた前記車両用バンパを押圧して当該車両用バンパを前記可動側型板から離型させる押出し駒と、前記可動側型板に設けられ、前記金型の型開き方向に対して交差する方向に沿って移動可能とされ、前記金型が型開きされた状態で移動して前記車両用バンパに形成された第2アンダーカット部を離型させ、かつ前記車両用バンパを押圧して当該車両用バンパを前記突起部から離型させると共に前記可動側型板から離型させるスライドコアと、を有している。
本発明に係る請求項1に記載の車両用バンパの金型構造では、可動側型板には、押出し駒とスライドコアが設けられている。押出し駒は、金型の型開き方向に沿って移動可能とされており、金型が型開きされた状態で当該金型の型開き方向に沿って移動し、当該可動側型板に食い付いた車両用バンパを押圧して当該車両用バンパを可動側型板から離型させるように設定されている。ここで、当該押出し駒には、突起部が形成されており、突起部によって、金型の型開き方向に対して交差する第1アンダーカット部とされる穴部が車両用バンパに形成されるようになっている。
一方、スライドコアは、金型の型開き方向に対して交差する方向に沿って移動可能とされる。そして、当該スライドコアは、金型が型開きされた状態で移動して、車両用バンパに形成された第2アンダーカット部を可動側型板から離型させる。さらに、スライドコアは、金型が型開きされた状態で移動し、車両用バンパを押圧して当該車両用バンパを押出し駒の突起部から離型させると共に可動側型板から離型させる。
すなわち、本発明では、車両用バンパに形成される第1アンダーカット部を形成するため押出し駒に突起部を形成し、スライドコアによる車両用バンパの押圧時に押出し駒の突起部から第1アンダーカット部とされる穴部の周辺部を弾性変形させて離型(いわゆる無理抜き)させる。これにより、車両用バンパには穴部が形成されることとなる。
つまり、本発明では、金型の型開き方向に対して交差する方向に沿ったスライドコアの移動により、車両用バンパの第2アンダーカット部をスライドコアから離型させると共に、押出し駒に形成された車両用バンパの第1アンダーカット部を押出し駒から離型させることができる。したがって、本発明では、アンダーカット部を形成するためのアンダーカット部専用のスライドコアを設けることなく、押出し駒及びスライドコアを利用して第1アンダーカット部を形成することができる。
なお、本発明における「金型の型開き方向に対して交差する方向」には、「金型の型開き方向に対して直交する方向」は含まないものとする。
本発明に係る請求項2に記載の車両用バンパの金型構造は、本発明に係る請求項1に記載の車両用バンパの金型構造において、前記突起部は、前記車両用バンパにおいて車両上下方向に沿って形成されると共に車両上下方向の上方側から下方側へ向かうにつれて前記穴部の穴寸法が狭くなるように形成されている。
本発明に係る請求項3に記載の車両用バンパの金型構造は、本発明に係る請求項1又は請求項2に記載の車両用バンパの金型構造において、前記スライドコアには、前記第2アンダーカット部とされる部位を形成するため車両上下方向の下方側へ凹む段部が形成されている。
以上説明したように、請求項1に記載の車両用バンパの金型構造では、アンダーカット部を形成するためのアンダーカット部専用のスライドコアの数を削減することができる、という優れた効果が得られる。
車両用バンパの車両右側上部及びヘッドランプを斜め前方側から見た分解斜視図である。 車両用バンパの車両右側上部及びヘッドランプを斜め前方側から見た斜視図である。 図1において3−3線に沿って切断したときの断面図である。 本実施形態に係る車両用バンパの金型構造が適用された金型が型閉めされた状態を示す断面図である。 本実施形態に係る車両用バンパの金型構造が適用された金型が型閉めされ、キャビティ内に樹脂が充填された状態を示す断面図である。 本実施形態に係る車両用バンパの金型構造が適用された金型が型開きされた状態を示す断面図である。 本実施形態に係る車両用バンパの金型構造が適用された金型が型開きされ、バンパを離型させる状態を示す断面図である。 (A)〜(B)は、本実施形態に係る車両用バンパの金型構造が適用された金型が型開きされ、バンパのアンダーカット部を離型させる状態を時系列で示す要部拡大断面図である。 比較例としての金型が型閉めされた状態を示す断面図である。 比較例としての金型が型開きされた状態を示す断面図である。
以下、図面を用いて、本発明に係る車両用バンパの金型構造の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、これらの図において適宜示される矢印FRは車両(自動車)の前後方向の前側を示しており、矢印RHは車両の幅方向の右側をそれぞれ示している。また、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車両上下方向の上下、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右を示すものとする。
一般に、図示はしないが、車両の前端部には、PP(ポリプロピレン)等の樹脂によって形成されたフロントバンパカバー(以下、単に「バンパ」という)が車両幅方向に延在するように配置されている。また、バンパの車両幅方向の両外側には、車両の前部側における車両幅方向の外側端部に位置して、フロントフェンダが車両前後方向に沿って延在するようにそれぞれ配置されている。そして、バンパの車両幅方向の両側(左右)の上部とフロントフェンダとの間には、車両の前方に光を照射するヘッドランプがそれぞれ配置されている。
ここで、図1には、バンパ10の右側上部12及びヘッドランプ14を示す分解斜視図が示されている。バンパ10は車両幅方向の中心に対して左右対称に形成されているため、バンパ10の左側については説明を割愛する。
図1に示されるように、バンパ10の右側上部12には、上方側が開口とされた切欠き部16(後述する)が形成されており、当該切欠き部16内にヘッドランプ14が配置可能とされる。ヘッドランプ14は、例えば、図示しないラジエータサポートメンバに固定されるようになっており、バンパ10はヘッドランプ14を外側から覆うようにしてラジエータサポートメンバに固定される。前述のように、バンパ10の右側上部には、切欠き部16が形成されているため、当該切欠き部16を通じて、ヘッドランプ14が露出するようになっている。
このため、切欠き部16の形状は車種によって変更可能とされており、当該切欠き部16の形状を変えることによって、図2に示されるように、ヘッドランプ14の露出部(ドットで示す領域)18の形状が変わる。つまり、バンパ10において、切欠き部16の形状を変えることにより、車両の前端部における意匠が変わることとなる。
図1に示されるように、本実施形態では、バンパ10に形成された切欠き部16の車両幅方向の外側に位置する外縁16Aからは、上下方向の上縁から中央部に亘って、切欠き部16内へ向かって、先端が頂部20Aとなるように下側を凸にして円弧状に形成された係合片20が張り出している。
また、切欠き部16の車両幅方向の内側に位置する内縁16Bからは、この係合片20に対向するようにして、上下方向の中央部から下縁に亘って、切欠き部16内へ向かって、先端が頂部22Aとなる三角形状の係合片22が張り出している。
一方、ヘッドランプ14では、バンパ10の係合片20、22に対向してそれぞれ凹部24、26が形成されており、当該凹部24、26内にバンパ10の係合片20、22がそれぞれ係合可能とされる(図2参照)。
ここで、凹部24内には、当該凹部24の形状に合わせて形成されたリテーナ28が収容された状態で固定されている。このリテーナ28を介して、バンパ10の係合片20は、凹部24に収容され、かつ固定されるようになっている。このため、係合片20の下端20Cには、図3に示されるように、バンパ10において後方側へ向かって張り出すフランジ部30が形成されており、フランジ部30には、穴部32が形成されている(アンダーカット部34)。
一方、リテーナ28の下端28Aには、下方側へ向かって突出する爪部36が形成されており、当該爪部36は穴部32に係合可能とされている。このため、バンパ10の係合片20のフランジ部30を前方側から爪部36に当接させた状態で係合片20を後方側へ押圧すると、リテーナ28の爪部36を越えて、フランジ部30の穴部32が後方側へ移動し、バンパ10の穴部32にリテーナ28の爪部36が係合する。これにより、バンパ10がリテーナ28に固定されるようになっている。
また、バンパ10には、切欠き部16の下縁16Cから一段下がった状態で、バンパ10の後方側へ向かって張り出すフランジ部38が形成されている(アンダーカット部40)。このフランジ部38は、ヘッドランプ14の下壁部14Aと対向可能とされており、バンパ10が車両の前端部に取付けられた状態で、バンパ10の係合片20、22がヘッドランプ14の凹部24、26内にそれぞれ収容された状態で固定されると共に、フランジ部38はヘッドランプ14の下壁部14Aに対向して配置される。なお、これ以外にも、バンパ10は図示しないクリップやビス等によって、ヘッドランプ14等に固定されるようになっている。
(車両用バンパの金型構造の構成)
前述のように、バンパ10は、射出成形によって成形される。例えば、図4〜図7には、バンパ10を成形する金型42の構成を示す断面図が図示されている。図4に示されるように、金型42は固定側型板44と可動側型板46とを含んで構成されている。そして、図5及び図6に示されるように、可動側型板46は、水平方向(金型42の型開き方向)に沿って移動可能とされ、固定側型板44に対して接離するように移動する。
図4では、金型42が閉じた状態とされる、いわゆる金型42が型閉めされた状態が示されており、可動側型板46は固定側型板44に接触している。この状態で、可動側型板46と固定側型板44との間には、キャビティ(空洞部)48が形成される。図5に示されるように、当該キャビティ48内に樹脂が充填され、冷却されることにより、バンパ10が成形される。
次に、図6に示されるように、金型42が開く際、つまり金型42が型開きされる際、可動側型板46が矢印A方向へ移動し、可動側型板46は固定側型板44から離間する。このとき、バンパ10は、可動側型板46側に食い付いた状態で、当該可動側型板46と共に移動し、固定側型板44から離型される。
このように、可動側型板46及びバンパ10が矢印A方向へ移動した後、可動側型板46側に食い付いたバンパ10は、図7に示されるように、後述する押出し駒50、図示しない突き出しピン及び突き出しプレート等によって可動側型板46から離型される。そして、バンパ10が可動側型板46から離型すると、バンパ10の金型42からの取り出しが可能となる。
一般に、図示はしないが、可動側型板及び固定側型板には、成形する樹脂の材料に合わせて抜きテーパが設定され、可動側型板及び固定側型板によって成形された成形品を可動側型板及び固定側型板から離型できるようにしている。なお、この抜きテーパは、固定側型板及び可動側型板において、パーティング面となる開口側が広くなるように設定される。
このため、可動側型板、固定側型板の抜き方向に対して、開口側が狭くなる場合など、成形品を可動側型板、固定側型板から離型させる方向に対して成形品が引っ掛かって、そのままでは可動側型板、固定側型板から抜けない部位は、いわゆるアンダーカット部とされる。この場合、このアンダーカット部を形成するための処理が別途必要となる。
図3及び図6に示されるように、本実施形態におけるバンパ10の場合、バンパ10の係合片20のフランジ部30に形成された穴部32及び切欠き部16の下縁16Cに形成されたフランジ部38が、それぞれアンダーカット部34、40となる。
(車両用バンパの金型構造の作用及び効果)
当該アンダーカット部34、40を形成するための処理について以下に説明する。まず、本実施形態に対応する比較例について説明する。なお、以下で説明する図9及び図10では、本実施形態との混同を回避するため、本実施形態において図5で示すアンダーカット部34、40をそれぞれアンダーカット部100、102と付して説明する。
例えば、図9及び図10に示されるように、バンパ104において、アンダーカット部102となるフランジ部106を形成するため、スライドコア108が用いられている。このため、スライドコア108には、バンパ104においてアンダーカット部102となるフランジ部106が形成される部位に段部110が形成されている。
図9に示されるように、金型112が型閉めされた状態で、キャビティ114内に樹脂が充填される。キャビティ114内で成形されたバンパ104の一部は、図10に示されるように、金型112が型開きされた状態で、スライドコア108によって固定側型板116側へ押圧される。
ここで、バンパ104のフランジ部106は、アンダーカット部102となっているため、押出し駒120のように、可動側型板118の移動方向に沿って移動する突き出し部材では、フランジ部106を可動側型板118から離型されることはできない。一方、スライドコア108は、固定側型板116側へ向かうにつれて下方側へ向かって傾斜する方向へ移動するようになっている。
このため、スライドコア108の固定側型板116側への移動により、段部110の位置がフランジ部106よりも下方側へ移動し、バンパ104は可動側型板118から離型されることが可能となる。
一方、アンダーカット部100となる穴部122を形成するため、ここではスライドコア124が用いられており、スライドコア124は、固定側型板116側へ向かうにつれて下方側へ向かって傾斜する方向へ移動するようになっている。
当該スライドコア124の先端部には、上方側へ向かって突出する突起部126が形成されており、図9に示されるように、金型42が型閉めされた状態で、突起部126の先端面126Aが、押出し駒120の下面120Aに当接するようになっている。そして、突起部126の先端面126Aが押出し駒120の下面120Aに当接した状態で、突起部126の周りには空洞部128が形成される。なお、図9において、空洞部128内には、樹脂が充填された状態となっている。
このため、固定側型板116と可動側型板118とで形成されるキャビティ114内に樹脂が充填されると、突起部126を除き、空洞部128内には樹脂が充填されることとなる。図10に示されるように、金型112が型開きされた後、スライドコア124が固定側型板116側へ移動すると、スライドコア124は、固定側型板116側へ移動すると共に下方側へ移動する。つまり、突起部126は、スライドコア124の移動と共に斜め下方側へ移動するため、アンダーカット部100となる穴部122が形成されることとなる。
これに対して、本実施形態では、図4に示されるように、アンダーカット部34、40を形成するため、押出し駒50及びスライドコア52がそれぞれ用いられる。なお、バンパ10を可動側型板46から離型させるため、押出し駒50や図示はしないが突き出しピン及び突き出しプレート等が用いられる。
前述のように、これらの部材が、可動側型板46の移動方向(略水平方向)に沿って移動するのに対して、本実施形態におけるスライドコア52は、固定側型板44側へ向かうにつれて下方側へ向かって傾斜する方向へ移動するようになっている。
まず、スライドコア52側について説明する。スライドコア52には、バンパ10においてアンダーカット部40とされるフランジ部38が形成される部位に、段部54が形成されている。このため、スライドコア52は、図7に示されるように、固定側型板44側へ向かうにつれて下方側へ向かって傾斜する方向へ移動するようになっている。
そして、比較例でも説明したように、スライドコア52の固定側型板44側への移動と共に下方側への移動により、段部54の位置はフランジ部38よりも下方側へ移動し、バンパ10において、可動側型板46から離型されることが可能となる。
一方、図4及び図8(A)に示されるように、本実施形態では、押出し駒50の先端部50Aには、固定側型板44側へ向かって突出する突出部56が形成されており、突出部56の下面からは突起部58が突出されている。図7に示されるように、可動側型板46側には突起部58が収容可能な段部60が形成されており、図4に示されるように、金型42が型閉めされた状態で、突起部58の周りには空洞部49が設けられるようになっている。
このため、図4及び図5に示されるように、固定側型板44と可動側型板46とで形成されるキャビティ48内に樹脂が充填されると、突起部58を除き、空洞部49内には樹脂が充填されることとなる。図7に示されるように、金型42が型開きされた後、押出し駒50は固定側型板44側へ移動するが、図7及び図8(A)に示されるように、押出し駒50の突起部58には、バンパ10の係合片20のフランジ部30が食い付いた状態のままとなっている。
この状態から、スライドコア52の固定側型板44側への移動により、図8(B)、(C)に示されるように、バンパ10の係合片20のフランジ部30が弾性変形して押出し駒50の突起部58から離型される(いわゆる無理抜き)。これにより、バンパ10の係合片20のフランジ部30に穴部32が形成されることとなる。なお、バンパ10の係合片20のフランジ部30は、押出し駒50の突起部58から離型された後は、復元される。
つまり、本実施形態では、図6及び図7に示されるように、金型42の型開き方向に対して交差する方向に沿ったスライドコア52の移動により、バンパ10のアンダーカット部40をスライドコア52から離型させると共に、押出し駒50に形成されたバンパ10のアンダーカット部34を押出し駒50から離型させることができる。
このように、本実施形態では、バンパ10を可動側型板46から離型させるために設けられた、押出し駒50をアンダーカット部34の形成に利用することで、図9及び図10に示されるように、アンダーカット部専用のスライドコア124を削減することが可能となる。
したがって、本実施形態では、アンダーカット部専用のスライドコアを設けることによる、当該スライドコアの型厚の確保や当該スライドコアが移動するためのストロークの確保は不要となり、これによる意匠上の制約を受けることはなくなる。すなわち、本実施形態によれば、金型42の部品点数の削減を実現することができ、また、バンパ10の意匠性の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論のことである。
10 バンパ(車両用バンパ)
32 穴部(第1アンダーカット部)
34 アンダーカット部(第1アンダーカット部)
38 フランジ部(第2アンダーカット部)
40 アンダーカット部(第2アンダーカット部)
42 金型(車両用バンパの金型構造)
44 固定側型板
46 可動側型板
50 押出し駒
52 スライドコア
58 突起部

Claims (3)

  1. 固定側型板と可動側型板を用いて車両用バンパを成形する車両用バンパの金型構造であって、
    前記可動側型板に設けられ、金型の型開き方向に沿って移動可能とされ、かつ前記金型の型開き方向に対して交差する第1アンダーカット部とされる穴部を前記車両用バンパに形成するための突起部が形成され、前記金型が型開きされた状態で当該金型の型開き方向に沿って移動し、当該可動側型板に食い付いた前記車両用バンパを押圧して当該車両用バンパを前記可動側型板から離型させる押出し駒と、
    前記可動側型板に設けられ、前記金型の型開き方向に対して交差する方向に沿って移動可能とされ、前記金型が型開きされた状態で移動して前記車両用バンパに形成された第2アンダーカット部を離型させ、かつ前記車両用バンパを押圧して当該車両用バンパを前記突起部から離型させると共に前記可動側型板から離型させるスライドコアと、
    を有する車両用バンパの金型構造。
  2. 前記突起部は、前記車両用バンパにおいて車両上下方向に沿って形成されると共に車両上下方向の上方側から下方側へ向かうにつれて前記穴部の穴寸法が狭くなるように形成されている請求項1に記載の車両用バンパの金型構造。
  3. 前記スライドコアには、前記第2アンダーカット部とされる部位を形成するため車両上下方向の下方側へ凹む段部が形成されている請求項1又は請求項2に記載の車両用バンパの金型構造。
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