JP2963347B2 - 発泡成形型のコア装着方法および発泡成形型 - Google Patents
発泡成形型のコア装着方法および発泡成形型Info
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- JP2963347B2 JP2963347B2 JP6244574A JP24457494A JP2963347B2 JP 2963347 B2 JP2963347 B2 JP 2963347B2 JP 6244574 A JP6244574 A JP 6244574A JP 24457494 A JP24457494 A JP 24457494A JP 2963347 B2 JP2963347 B2 JP 2963347B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発泡成形型のコア装
着方法および発泡成形型に関する。
着方法および発泡成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のインストルメントパネル等に用
いられる発泡成形品にあっては、強度部材としてのコア
(基材とも称される)上に発泡体層を設け、その発泡体
層表面を表皮で覆ったものが用いられている。
いられる発泡成形品にあっては、強度部材としてのコア
(基材とも称される)上に発泡体層を設け、その発泡体
層表面を表皮で覆ったものが用いられている。
【0003】前記コアを有する発泡成形品の製造は、通
常、図7に示すような発泡成形型60の上型61の型面
62にコア63を装着し、一方下型64の型面65には
表皮材(図示せず)を配置し、その表皮材内に発泡原料
を注入し発泡させることによりなされる。
常、図7に示すような発泡成形型60の上型61の型面
62にコア63を装着し、一方下型64の型面65には
表皮材(図示せず)を配置し、その表皮材内に発泡原料
を注入し発泡させることによりなされる。
【0004】ところで、前記型面へのコアの装着は、上
型の型面所定位置にセットピン66を設けるとともに、
コア63には前記セットピン66と対応する位置にピン
穴67を形成しておき、そのコア63を上型型面に配置
してセットピン66をピン穴67に嵌めることによりな
されることが多い。前記コアとしては、金属のプレス成
形品、樹脂成形品、あるいは繊維強化樹脂成形品が用い
られるが、特にインストルメントパネルのような大型の
発泡成形品にあっては、軽量化のために主として樹脂成
形品、あるいは繊維強化樹脂成形品が用いられる。
型の型面所定位置にセットピン66を設けるとともに、
コア63には前記セットピン66と対応する位置にピン
穴67を形成しておき、そのコア63を上型型面に配置
してセットピン66をピン穴67に嵌めることによりな
されることが多い。前記コアとしては、金属のプレス成
形品、樹脂成形品、あるいは繊維強化樹脂成形品が用い
られるが、特にインストルメントパネルのような大型の
発泡成形品にあっては、軽量化のために主として樹脂成
形品、あるいは繊維強化樹脂成形品が用いられる。
【0005】前記樹脂成形品あるいは繊維強化樹脂成形
品のコアは、コア成形後の収縮により変形し易いため、
型面に沿わない部分を有することが多い。そこで、前記
コアを型面に装着する際には、コアを型面に馴染ませる
目的から、樹脂製ハンマーでコアを叩きながら装着して
いる。しかし、その場合にコアを強く叩き過ぎるとコア
に割れを生じ、コアを交換しなければならなくなる。一
方、型面へのコアの装着を手で容易に行なえるようにす
るため、型面を小さく設計するとコアと型面間に隙間を
生じ、発泡成形時に発泡原料の発泡圧によって前記隙間
部分でコアが変形し、発泡成形品に寸法不良等の不具合
を生じるようになる。
品のコアは、コア成形後の収縮により変形し易いため、
型面に沿わない部分を有することが多い。そこで、前記
コアを型面に装着する際には、コアを型面に馴染ませる
目的から、樹脂製ハンマーでコアを叩きながら装着して
いる。しかし、その場合にコアを強く叩き過ぎるとコア
に割れを生じ、コアを交換しなければならなくなる。一
方、型面へのコアの装着を手で容易に行なえるようにす
るため、型面を小さく設計するとコアと型面間に隙間を
生じ、発泡成形時に発泡原料の発泡圧によって前記隙間
部分でコアが変形し、発泡成形品に寸法不良等の不具合
を生じるようになる。
【0006】さらに、インストルメントパネルのような
大型の発泡成形品用の発泡成形型にあっては、セットピ
ンを型面に複数箇所設けるため、コアの一か所のみをハ
ンマーで叩いて型面に装着しようとしても、一部のセッ
トピンのみがピン穴に嵌まって全てのセットピンをピン
穴に嵌めることができないことがある。そのため、全て
のセットピンをピン穴に嵌めるには、コアを複数か所叩
かねばならず、しかも、全てのセットピンがピン穴に嵌
まっているかも確認しなければならず、作業に手間取る
問題がある。
大型の発泡成形品用の発泡成形型にあっては、セットピ
ンを型面に複数箇所設けるため、コアの一か所のみをハ
ンマーで叩いて型面に装着しようとしても、一部のセッ
トピンのみがピン穴に嵌まって全てのセットピンをピン
穴に嵌めることができないことがある。そのため、全て
のセットピンをピン穴に嵌めるには、コアを複数か所叩
かねばならず、しかも、全てのセットピンがピン穴に嵌
まっているかも確認しなければならず、作業に手間取る
問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の問
題点を解決するためになされたもので、コア、特に大型
のコアを容易に型面に装着できる発泡成形型のコア装着
方法およびその発泡成形型を提供するものである。
題点を解決するためになされたもので、コア、特に大型
のコアを容易に型面に装着できる発泡成形型のコア装着
方法およびその発泡成形型を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、コアを有
する発泡成形品を成形するための発泡成形型の型面に、
前記コアを装着する方法において、前記発泡成形型の型
面には、前記コアの着脱方向に沿ってスライドするスラ
イドピンを設け、一方前記コアには前記スライドピンが
嵌まるピン穴を形成し、前記コアを型面に仮装着して前
記ピン穴にスライドピンを嵌めた後、前記スライドピン
をスライドさせて前記コアを正規装着位置に移動させる
ことを特徴とする。
する発泡成形品を成形するための発泡成形型の型面に、
前記コアを装着する方法において、前記発泡成形型の型
面には、前記コアの着脱方向に沿ってスライドするスラ
イドピンを設け、一方前記コアには前記スライドピンが
嵌まるピン穴を形成し、前記コアを型面に仮装着して前
記ピン穴にスライドピンを嵌めた後、前記スライドピン
をスライドさせて前記コアを正規装着位置に移動させる
ことを特徴とする。
【0009】第二の発明は、発泡成形品のコアが装着さ
れる型面を有する発泡成形型において、前記型面には、
該型面に仮装着されたコアに形成されたピン穴に嵌まっ
て該コアを型面の正規装着位置に移動させるスライドピ
ンを、前記コアの着脱方向に沿ってスライドするように
設けたことを特徴とする
れる型面を有する発泡成形型において、前記型面には、
該型面に仮装着されたコアに形成されたピン穴に嵌まっ
て該コアを型面の正規装着位置に移動させるスライドピ
ンを、前記コアの着脱方向に沿ってスライドするように
設けたことを特徴とする
【0010】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の発泡成形型の一例の概略斜視
図、図2はその2−2断面図、図3はそのスライドピン
部分の型面の平面図、図4はスライドピン部分の一例を
示す断面図、図5はその発泡成形型にコアを装着する際
を示す概略斜視図、図6はその6−6断面図である。
明する。図1はこの発明の発泡成形型の一例の概略斜視
図、図2はその2−2断面図、図3はそのスライドピン
部分の型面の平面図、図4はスライドピン部分の一例を
示す断面図、図5はその発泡成形型にコアを装着する際
を示す概略斜視図、図6はその6−6断面図である。
【0011】まず、この発明のコア装着方法に用いられ
る発泡成形型について説明する。図1ないし図3に、そ
の一例の発泡成形型10を示す。発泡成形型10は、コ
アを有する発泡成形品を成形するためのもので、上型2
1と下型41がヒンジ11により連結されて開閉可能と
されている。
る発泡成形型について説明する。図1ないし図3に、そ
の一例の発泡成形型10を示す。発泡成形型10は、コ
アを有する発泡成形品を成形するためのもので、上型2
1と下型41がヒンジ11により連結されて開閉可能と
されている。
【0012】この実施例の上型21は、図6に示すよう
に、枠22と、その枠22に形成された内面23とより
なる。内面23の中央部にはコアを装着するための型面
24が、コア形状に応じて突出形成されている。この型
面24の仮装着位置にコアが一旦仮装着された後、後記
するスライドピンによりコアは正規装着位置に移動され
る。図1の鎖線12は、コアの仮装着時にコアの一端が
配置される位置を示し、また13はコアの正規装着時に
コアの一端が配置される位置を示す。
に、枠22と、その枠22に形成された内面23とより
なる。内面23の中央部にはコアを装着するための型面
24が、コア形状に応じて突出形成されている。この型
面24の仮装着位置にコアが一旦仮装着された後、後記
するスライドピンによりコアは正規装着位置に移動され
る。図1の鎖線12は、コアの仮装着時にコアの一端が
配置される位置を示し、また13はコアの正規装着時に
コアの一端が配置される位置を示す。
【0013】前記コアの仮装着位置は、コアの形状等に
よって異なるが、手作業によりコアを容易に装着できる
型面部分とする。なお、この実施例では、前記鎖線12
に相当する線については、実際は型面に描かれていない
が、仮装着位置の目安として、前記鎖線12に相当する
線を型面24に刻む等して形成しても良い。
よって異なるが、手作業によりコアを容易に装着できる
型面部分とする。なお、この実施例では、前記鎖線12
に相当する線については、実際は型面に描かれていない
が、仮装着位置の目安として、前記鎖線12に相当する
線を型面24に刻む等して形成しても良い。
【0014】前記型面24の所定部には、コアの着脱方
向、この実施例では発泡成形型10の前後方向(図1に
示すA方向)に沿って長穴25が形成され、その長穴2
5内をスライドするスライドピン26が、スライド装置
27とともに型面24裏側に取付けられている。前記長
穴25およびスライドピン26の位置は、コアの仮装着
時にコアが配置される型面とし、この実施例のように少
なくとも型面24の中央部とその両側の合計3か所に設
けるのが好ましく、また、型面24の側面24aおよび
図1のように上型21を開けた際の下側面24bにも設
けてもよい。さらに、発泡層の形成されるコア部分が配
置される型面に設けるのが好ましい。これは発泡層が形
成されないコア部分は、通常上型21と下型41の型締
めがなされず、スライドピン26が、後記するコアのピ
ン穴から外れやすくなるからである。
向、この実施例では発泡成形型10の前後方向(図1に
示すA方向)に沿って長穴25が形成され、その長穴2
5内をスライドするスライドピン26が、スライド装置
27とともに型面24裏側に取付けられている。前記長
穴25およびスライドピン26の位置は、コアの仮装着
時にコアが配置される型面とし、この実施例のように少
なくとも型面24の中央部とその両側の合計3か所に設
けるのが好ましく、また、型面24の側面24aおよび
図1のように上型21を開けた際の下側面24bにも設
けてもよい。さらに、発泡層の形成されるコア部分が配
置される型面に設けるのが好ましい。これは発泡層が形
成されないコア部分は、通常上型21と下型41の型締
めがなされず、スライドピン26が、後記するコアのピ
ン穴から外れやすくなるからである。
【0015】なお、前記長穴25は、この実施例では、
図2および図3に示すように、上型の型面に形成した開
口部24cに取り付けたベース28に形成されている。
そのベース28は、金属板または樹脂板等からなり、表
面にスライドピン26のスライド方向に沿って長いガイ
ドスライド用凹部29が形成され、かつその凹部29に
前記長穴25が形成されている。
図2および図3に示すように、上型の型面に形成した開
口部24cに取り付けたベース28に形成されている。
そのベース28は、金属板または樹脂板等からなり、表
面にスライドピン26のスライド方向に沿って長いガイ
ドスライド用凹部29が形成され、かつその凹部29に
前記長穴25が形成されている。
【0016】前記スライドピン26は、前記型面24に
仮装着されるコアを、コア正規装着位置まで移動させる
ためのもので、この例においては図4に示すように、筒
状のピンホルダー26aに前進後退可能に挿入されてい
る。このスライドピン26の後部には、コイルばね26
bが配置され、また、スライドピン26の後端にワイヤ
ーケーブル26cが取付けられている。そのワイヤーケ
ーブル26cを、型外に設けたシリンダ装置あるいは手
動機械式装置(いずれも図示せず)等により引っ張るこ
とによりスライドピン26がピンホルダー26a内に引
き込まれ、その際に前記コイルばね26bが圧縮され
る。そして、ワイヤーケーブル26cを引く力を緩める
と、前記コイルばね26bの復元力によりスライドピン
26が前進し、型面24から突出する。符号26dはね
じブッシュ、26eはシール部材、26fはばね受け、
26gはワイヤーケーブルが通されるチューブである。
仮装着されるコアを、コア正規装着位置まで移動させる
ためのもので、この例においては図4に示すように、筒
状のピンホルダー26aに前進後退可能に挿入されてい
る。このスライドピン26の後部には、コイルばね26
bが配置され、また、スライドピン26の後端にワイヤ
ーケーブル26cが取付けられている。そのワイヤーケ
ーブル26cを、型外に設けたシリンダ装置あるいは手
動機械式装置(いずれも図示せず)等により引っ張るこ
とによりスライドピン26がピンホルダー26a内に引
き込まれ、その際に前記コイルばね26bが圧縮され
る。そして、ワイヤーケーブル26cを引く力を緩める
と、前記コイルばね26bの復元力によりスライドピン
26が前進し、型面24から突出する。符号26dはね
じブッシュ、26eはシール部材、26fはばね受け、
26gはワイヤーケーブルが通されるチューブである。
【0017】なお、前記スライドピン26は、コアの着
脱方向と交叉する方向、好ましくはコアの着脱方向と直
角をなす方向に設けるのが、コアのピン穴と確実に係合
し、スライドピン26のスライド時にピン穴からスライ
ドピン26が抜けにくくなるため好ましい。
脱方向と交叉する方向、好ましくはコアの着脱方向と直
角をなす方向に設けるのが、コアのピン穴と確実に係合
し、スライドピン26のスライド時にピン穴からスライ
ドピン26が抜けにくくなるため好ましい。
【0018】前記スライド装置27は、前記スライドピ
ン26をコアの着脱方向にスライドさせるためのもの
で、前記ピンホルダー26aを保持するブロック31
と、そのブロック31を介してピンホルダー26aをス
ライドさせるシリンダ装置32とよりなる。
ン26をコアの着脱方向にスライドさせるためのもの
で、前記ピンホルダー26aを保持するブロック31
と、そのブロック31を介してピンホルダー26aをス
ライドさせるシリンダ装置32とよりなる。
【0019】前記ブロック31は、ピンホルダー26a
の側部外周面が嵌着される筒部33と、その筒部33の
側面から伸びる腕部34とよりなり、その腕部34にシ
リンダ装置32のピストン35が連結される。また、前
記筒部33の先端にはドーナツ状円盤36が配置され、
一方ベース28のガイドスライド用凹部29には、ピン
ホルダー26aの先端外周面に嵌まった略長方形の板状
ガイド37がスライド可能に載置される。そして、前記
ドーナツ状円盤36を介してブロックの筒部33と板状
ガイド37とで、ベース28のガイドスライド用凹部2
9を挟んでピンホルダー26aおよびスライドピン26
をスライド可能に保持する。
の側部外周面が嵌着される筒部33と、その筒部33の
側面から伸びる腕部34とよりなり、その腕部34にシ
リンダ装置32のピストン35が連結される。また、前
記筒部33の先端にはドーナツ状円盤36が配置され、
一方ベース28のガイドスライド用凹部29には、ピン
ホルダー26aの先端外周面に嵌まった略長方形の板状
ガイド37がスライド可能に載置される。そして、前記
ドーナツ状円盤36を介してブロックの筒部33と板状
ガイド37とで、ベース28のガイドスライド用凹部2
9を挟んでピンホルダー26aおよびスライドピン26
をスライド可能に保持する。
【0020】前記シリンダ装置32は、エアあるいは油
圧等によってピストン30が前進後退する公知のものか
らなる。なお、シリンダ装置に代えて、クランクとアー
ム等を駆動モータに接続したもの、あるいは他の前進後
退装置を用いてもよい。このシリンダ装置32は、取付
け金具38により前記ベース28裏面に固定される。
圧等によってピストン30が前進後退する公知のものか
らなる。なお、シリンダ装置に代えて、クランクとアー
ム等を駆動モータに接続したもの、あるいは他の前進後
退装置を用いてもよい。このシリンダ装置32は、取付
け金具38により前記ベース28裏面に固定される。
【0021】一方、下型41は成形品形状に応じた型面
42を有する。この型面42には表皮材が必要に応じて
配置される。
42を有する。この型面42には表皮材が必要に応じて
配置される。
【0022】次に前記発泡成形型10にコアを装着する
方法について説明する。まず、図1に示すように、スラ
イドピン26をコアの仮装着側、この実施例では発泡成
形型の手前側に位置させる。その際、スライドピン26
を型面24よりも引っ込めておく。
方法について説明する。まず、図1に示すように、スラ
イドピン26をコアの仮装着側、この実施例では発泡成
形型の手前側に位置させる。その際、スライドピン26
を型面24よりも引っ込めておく。
【0023】そして、前記鎖線12で示したコア仮装着
位置に合わせて、図5および図6に示すようにコア50
を上型の型面24に仮装着し、スライドピン26を型面
24から突出させて、あらかじめコア50に形成してお
いたピン穴51に嵌める。
位置に合わせて、図5および図6に示すようにコア50
を上型の型面24に仮装着し、スライドピン26を型面
24から突出させて、あらかじめコア50に形成してお
いたピン穴51に嵌める。
【0024】用いるコア50は、樹脂製あるいは繊維強
化樹脂製または金属のプレス品からなり、前記スライド
ピンと対応する位置にピン穴51が形成されている。そ
のピン穴51は、前記仮装着時にスライドピン26が嵌
まり易いよう、長穴形状とするのが好ましい。この長穴
形状は、長径がピン径の約3倍の長さ、短径がピン径よ
り2mm程度大とするのが好ましく、この実施例では、
ピン径6.5mmに対し、ピン穴51が20mm×8m
mとされている。
化樹脂製または金属のプレス品からなり、前記スライド
ピンと対応する位置にピン穴51が形成されている。そ
のピン穴51は、前記仮装着時にスライドピン26が嵌
まり易いよう、長穴形状とするのが好ましい。この長穴
形状は、長径がピン径の約3倍の長さ、短径がピン径よ
り2mm程度大とするのが好ましく、この実施例では、
ピン径6.5mmに対し、ピン穴51が20mm×8m
mとされている。
【0025】次いで、前記シリンダ装置32を作動させ
てスライドピン26をスライドさせ、そのスライドピン
26と係合しているコア50を図6の鎖線のように正規
装着位置に移動させ、その位置で保持する。これによ
り、コア50が型面24の正規装着位置に確実に装着さ
れる。
てスライドピン26をスライドさせ、そのスライドピン
26と係合しているコア50を図6の鎖線のように正規
装着位置に移動させ、その位置で保持する。これによ
り、コア50が型面24の正規装着位置に確実に装着さ
れる。
【0026】なお、下型41の型面42には適宜の表皮
材(図示せず)が配置され、その表皮材内にウレタン原
料等の発泡原料が注入され、閉型状態で発泡がなされ
て、コアを有する発泡成形品が成形される。
材(図示せず)が配置され、その表皮材内にウレタン原
料等の発泡原料が注入され、閉型状態で発泡がなされ
て、コアを有する発泡成形品が成形される。
【0027】また、発泡成形後の成形品の脱型時には、
前記発泡成形型10を開く前にスライドピン26を型面
24内に収納し、次いで発泡成形型10を開き、スライ
ドピン26を仮装着時の位置へスライドさせる。それに
より、コア50とスライドピン26の係合が解除され、
成形品の脱型が容易となる。なお、成形品の脱型に際し
ては、上型の適宜位置に公知の突出し装置(図示せず)
を設け、コア(成形品)を裏面より突き出すようにして
もよい。
前記発泡成形型10を開く前にスライドピン26を型面
24内に収納し、次いで発泡成形型10を開き、スライ
ドピン26を仮装着時の位置へスライドさせる。それに
より、コア50とスライドピン26の係合が解除され、
成形品の脱型が容易となる。なお、成形品の脱型に際し
ては、上型の適宜位置に公知の突出し装置(図示せず)
を設け、コア(成形品)を裏面より突き出すようにして
もよい。
【0028】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
コア装着方法および発泡成形型によれば、コアに生じた
変形等により、従来ではハンマーでコアを叩かねば型面
の正規装着位置にコアを装着し難い場合でも、コアを型
面の仮装着位置に仮装着するだけでその後はスライドピ
ンのスライドにより正規装着位置にコアを移動させるこ
とができ、きわめて簡単、かつ確実にコアを型面に装着
できる。しかも、コアをハンマーで叩く必要がないた
め、コアがハンマーによって破損するおそれがなく、効
率よく作業できる。特に大型のコアに対しては、前記変
形による歪みも大きく、手作業では正規装着位置に装着
するのが容易ではないため、この発明はきわめて有用で
ある。勿論、小型のコアであっても、この発明によれば
コアを容易、かつ正しく装着できるのは言うまでもな
い。
コア装着方法および発泡成形型によれば、コアに生じた
変形等により、従来ではハンマーでコアを叩かねば型面
の正規装着位置にコアを装着し難い場合でも、コアを型
面の仮装着位置に仮装着するだけでその後はスライドピ
ンのスライドにより正規装着位置にコアを移動させるこ
とができ、きわめて簡単、かつ確実にコアを型面に装着
できる。しかも、コアをハンマーで叩く必要がないた
め、コアがハンマーによって破損するおそれがなく、効
率よく作業できる。特に大型のコアに対しては、前記変
形による歪みも大きく、手作業では正規装着位置に装着
するのが容易ではないため、この発明はきわめて有用で
ある。勿論、小型のコアであっても、この発明によれば
コアを容易、かつ正しく装着できるのは言うまでもな
い。
【0029】また、コアの一部が発泡成形品の表面とし
て露出する場合であって、その露出するコアの表面にシ
ボ模様が形成されたコアにあっては、前記ハンマーで叩
くことによりシボ模様が潰れ、発泡成形品の表面外観が
損なわれる恐れがあったが、この発明によればハンマー
で叩く必要がないため、シボ模様が潰れる恐れがなく、
外観の良好な発泡成形品が成形できるようになる。
て露出する場合であって、その露出するコアの表面にシ
ボ模様が形成されたコアにあっては、前記ハンマーで叩
くことによりシボ模様が潰れ、発泡成形品の表面外観が
損なわれる恐れがあったが、この発明によればハンマー
で叩く必要がないため、シボ模様が潰れる恐れがなく、
外観の良好な発泡成形品が成形できるようになる。
【図1】この発明の発泡成形型の一例の概略斜視図であ
る。
る。
【図2】その2−2断面図である。
【図3】そのスライドピン部分の型面の平面図である。
【図4】そのスライドピン部分の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図5】その発泡成形型にコアを装着する際を示す概略
斜視図である。
斜視図である。
【図6】その6−6断面図である。
【図7】従来の発泡成形型の型面にコアを装着する際を
示す概略斜視図である。
示す概略斜視図である。
10 発泡成形型 21 上型 24 上型の型面 25 長穴 26 スライドピン 27 スライド装置 41 下型 50 コア 51 ピン穴
Claims (3)
- 【請求項1】 コアを有する発泡成形品を成形するため
の発泡成形型の型面に、前記コアを装着する方法におい
て、 前記発泡成形型の型面には、前記コアの着脱方向に沿っ
てスライドするスライドピンを設け、一方前記コアには
前記スライドピンが嵌まるピン穴を形成し、 前記コアを型面に仮装着して前記ピン穴にスライドピン
を嵌めた後、前記スライドピンをスライドさせて前記コ
アを正規装着位置に移動させることを特徴とする発泡成
形型のコア装着方法。 - 【請求項2】 発泡成形品のコアが装着される型面を有
する発泡成形型において、 前記型面には、該型面に仮装着されたコアに形成された
ピン穴に嵌まって該コアを型面の正規装着位置に移動さ
せるスライドピンを、前記コアの着脱方向に沿ってスラ
イドするように設けたことを特徴とする発泡成形型。 - 【請求項3】 請求項2において、スライドピンが型面
から突出および収納自在であることを特徴とする発泡成
形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6244574A JP2963347B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 発泡成形型のコア装着方法および発泡成形型 |
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