JPH09267768A - 自動車ボディへの発泡体充填方法 - Google Patents

自動車ボディへの発泡体充填方法

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JPH09267768A
JPH09267768A JP10625296A JP10625296A JPH09267768A JP H09267768 A JPH09267768 A JP H09267768A JP 10625296 A JP10625296 A JP 10625296A JP 10625296 A JP10625296 A JP 10625296A JP H09267768 A JPH09267768 A JP H09267768A
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JP
Japan
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cavity
opening
foaming material
foaming
raw material
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Pending
Application number
JP10625296A
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English (en)
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Toshitaka Funato
利恭 船戸
Fumio Kosaka
文雄 向坂
Takabumi Nishiii
高文 西飯
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車ボディの空洞部へ発泡体を充填する際
に、該空洞部底部の隙間や孔から発泡原料が漏出するの
を簡単かつ安価に防いで、自動車ボディ空洞部の強度や
断熱性さらには遮音性および制振性を確実に向上させ
る。 【解決手段】 隙間等の開口15Aが底部に形成された
空洞部13Aを有する自動車ボディにおいて、前記空洞
部内の底部に粒状体Rを層状に敷き詰めた後、前記空洞
部の上方から該空洞部内に発泡原料Pを注入して発泡さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車ボディへの
発泡体充填方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には補強等の点からボディの骨格
部に空洞部の形成されている部分がある。たとえば、図
3に示す自動車のピラー部11においては、そのA−A
断面を示す図4のように、横断面が閉断面形状からなる
上下に長い中空柱状の空洞になっている。そして、ピラ
ー部11の強度や断熱性さらには遮音性および制振性を
向上させるため、前記空洞部13内を発泡体で充填する
ことがなされている。
【0003】また、前記ピラー部11内の所定位置の空
洞部13に正しく発泡体を充填するため、図3のB−B
断面を示す図5のように、発泡体が充填される空洞部1
3の底部位置には、ピラー部11内壁面に金属製の仕切
り板21を設けておき、その仕切り板21上方に形成し
た発泡原料注入口16から液状の発泡原料Pを空洞部1
3内に注入して、仕切り板21上で発泡させることがな
されている。符合Nは発泡原料注入機のノズルである。
【0004】前記仕切り板21は、ピラー部11を形成
する際にピラー部11を構成する一方の半体の内壁面1
2に溶接等によって一端側が固定され、その後ピラー部
11を構成する両半体が組み合わされることによってピ
ラー部11内に配置されるのが一般的である。この仕切
り板21はピラー部11の横断面と略等しい大きさに形
成されているが、ピラー部11の寸法のバラツキ等によ
って、仕切り板21先端とピラー部内壁面14間、すな
わち空洞部13の底部に0〜2mm程度の隙間からなる
開口15を生じることが多い。
【0005】しかし、前記空洞部13の底部に隙間等に
よる開口15が形成されると、その空洞部13に注入さ
れる発泡原料Pが液状のため前記開口15から漏出し、
空洞部13内の発泡原料Pが不足することがある。その
結果、空洞部13内を発泡体Pで完全に満たすことがで
きなくなり、所期の強度や断熱性さらには遮音性および
制振性が得られないおそれがある。またその不具合を防
ぐために空洞部13内への発泡原料Pの注入量を増やす
と、原料費が嵩む問題がある。
【0006】なお、前記開口15から発泡原料が漏れる
のを防ぐ方法として、フロス法によって発泡原料Pを空
洞部13に注入する方法が提案されている。このフロス
法によれば、発泡原料は泡状に発泡しながら空洞部13
に注入される。この発泡中の発泡原料は、発泡前の液状
の発泡原料と比べると粘度が高いため、前記開口15か
ら漏出するのを防ぐことができる。しかし、このフロス
法においては設備が高価であるのみならず、オゾン層を
破壊するおそれがあるとして将来使用禁止予定の特定フ
ロンを用いているため、このフロス法に代わる方法が求
められている。
【0007】また、他の方法として、前記発泡原料の注
入前に、図6に示すように、低流動性の発泡性樹脂から
なるシール剤Sを空洞部13上方の発泡原料注入口16
から空洞部13内に注入して前記開口15を塞いだ後、
前記液状の発泡原料を空洞部13に注入することが考え
られる。符合Gはシール剤注入ガンである。しかし、こ
の方法にあっては前記シール剤Sが空洞部13の底部の
開口15に到達するまでの間にピラーの内壁面12,1
4に付着し易いため、その後の発泡原料の注入により空
洞部13内に発泡形成される発泡体とピラー内壁面1
2,14との間にシール剤Sの層が介在することになっ
て発泡体とピラー内壁面間の密着が損なわれ、ピラーの
強度増大効果や制振効果等が充分に得られないおそれが
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の点に
鑑みなされたもので、自動車ボディの空洞部へ発泡体を
充填する際に、該空洞部底部の隙間や孔から発泡原料が
漏出するのを簡単かつ安価に防いで、自動車ボディ空洞
部の強度や断熱性さらには遮音性および制振性を確実に
向上できる方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、隙間等の開
口15Aが底部に形成された空洞部13Aを有する自動
車ボディにおいて、前記空洞部内の底部に粒状体を層状
に敷き詰めた後、前記空洞部の上方から該空洞部内に発
泡原料を注入して発泡させることを特徴とする自動車ボ
ディへの発泡体充填方法。
【0010】この発明にあっては、空洞部の底部に敷き
詰められた粒状体は、空洞部の底部の隙間や孔等の開口
に嵌まってその開口を塞ぐ。したがって、その後に空洞
部に注入された発泡原料は前記開口から漏出することな
く空洞部内で発泡し、空洞部内を満たす発泡体となる。
しかも、前記粒状体は空洞部の底部に敷き詰められる際
に、液状体とは異なって、空洞部の内壁面に付着するこ
とがないので、空洞部内に発泡形成される発泡体と空洞
部の内壁面との接着が妨げられることがない。よって、
前記発泡体による空洞部の強度向上や断熱性向上さらに
は遮音性および制振性の向上を確実に行なうことができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例における
粒状体の投入時を示す自動車ピラー部の縦断面図、図2
は同実施例における発泡原料注入時を示すピラー部の縦
断面図である。なお、図1および図2に示すこの発明の
実施例においては、従来技術の項で説明した図3ないし
図6の自動車ボディと同じ自動車ボディを使用している
が、この発明と従来技術とを区別するため、従来技術と
同じ部材については同一番号の後に「A」を添えて表
す。例えば従来技術で示したピラー部11について、こ
の発明では11Aで表す。
【0012】図1および図2は自動車のピラー部11A
の縦断面図で、図3のA−A位置の断面である。前記ピ
ラー部11Aは、横断面が、図4で示したものと同じ閉
断面からなる中空柱状となっている。そして、そのピラ
ー部11A内には、その一側の内壁面12Aの所定位置
にピラー部11A内を仕切る金属製の仕切り板21Aが
溶接により固定され、その仕切り板21A上に発泡体充
填用の空洞部13Aが形成されている。前記仕切り板2
1Aの先端側22Aとピラー部11Aの内壁面14Aと
の間には、ピラー部11Aの寸法のバラツキ等により生
じた隙間等からなる開口15Aが存在する。この開口1
5Aの大きさは空洞部13Aが設けられる自動車ボディ
の位置等によって異なるが、2mm以下となることが多
い。また、前記空洞部13A上方のピラー部11A内壁
面14Aには発泡原料注入口16Aが所定の大きさで形
成されている。
【0013】前記空洞部13Aに発泡体を充填する際、
まず図1に示すように、前記発泡原料注入口16Aから
粒状体Rを投入し、前記空洞部13A底部の仕切り板2
1A上に層状に敷き詰めて、空洞部13Aの底部を構成
する仕切り板21Aの開口15Aを粒状体Rで塞ぐ。
【0014】前記粒状体Rは、ポリプロピレンや塩化ビ
ニル樹脂等のプラスチック製粒状体(ペレット)や、金
属の球等からなるものが用いられる。この粒状体Rの形
状は、球状や柱状等適宜の形状とされ、一方、粒状体R
の大きさは、全て均一のものに限られず、所定の範囲で
分散しているものであってもよい。また、粒状体Rは、
前記開口15Aよりも小さいものであっても、形状によ
っては開口15A内に密に詰まって開口15Aを塞ぐこ
とができるため、前記開口15Aよりも大きいものに限
られない。前記開口15Aが2mm程度からなる場合の
粒状体Rの例として、1mm〜4mm程度のプラスチッ
クペレットを示す。前記粒状体Rの空洞部13Aへの投
入量は、空洞部13Aの底部に層状に積もればよく、空
洞部13Aの底部面積に応じて適宜決定される。
【0015】次いで、図2に示すように、前記空洞部1
3A上方の発泡原料注入口16Aに発泡注入機のノズル
Nを挿入し、該ノズルNから発泡原料注入口16Aを介
してウレタン発泡原料等の液状発泡原料Pを、空洞部1
3A内に所定量注入する。前記空洞部13Aに注入され
た液状発泡原料Pは、空洞部13Aの底部に溜まって発
泡を始める。その際、前記空洞部13Aの底部には粒状
体Rが層状に敷き詰められ、その粒状体Rにより空洞部
13A底部の開口15Aが塞がれているため、発泡原料
Pが前記開口15Aから漏出することがない。しかも、
空洞部13Aの底部の開口15A部分およびその上に位
置する粒状体Rが、空洞部13A上方から注入される発
泡原料Pによって前記開口15A内に押し込まれ、開口
15A内に密に詰まって該開口15Aをより確実に塞
ぎ、発泡原料Pの漏出を防止する。
【0016】なお、前記空洞部13Aに注入された発泡
原料Pに前記粒状体Rが浮いて、前記開口15Aが開放
されるのを防ぐため、前記粒状体Rは未発泡状態の液状
発泡原料Pよりも比重の高いものが好ましい。
【0017】そして、前記空洞部13Aは、発泡原料P
が発泡して形成される発泡体により充填される。次に示
す表は、前記粒状体Rとして直径2mm〜5mmの塩化
ビニル樹脂ペレットを用いた場合に、前記空洞部13A
に注入したウレタン発泡原料が空洞部13Aの底部の開
口15Aから漏出する量を調べた結果である。
【0018】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
あっては、粒状体を自動車ボディの空洞部に投入して、
前記空洞部の底部の開口を粒状体で塞いだ後に液状発泡
原料を空洞部に注入して発泡させるため、前記液状発泡
原料が空洞部の底部から漏出するおそれがなく、原料の
無駄を生じることがない。しかも、この発明によれば、
フロス法のような高価な設備を必要とせずまたフロス法
で用いるフロンも必要としないため、環境に対して悪影
響を及ぼすおそれもない。さらに、空洞部内で発泡形成
される発泡体と空洞部内壁面間には、シール剤等が介在
せず、前記発泡体と空洞部内壁面が直接に密着するた
め、該空洞部の強度、断熱性、遮音性および制振性を確
実に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における粒状体の投入時を
示す自動車ピラー部の縦断面図である。
【図2】同実施例における発泡原料注入時を示すピラー
部の縦断面図である。
【図3】自動車内の要部を示す斜視図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3のB−B断面図で、従来技術における発泡
原料注入時を示す図である。
【図6】図3のB−B断面図で、従来技術におけるシー
ル剤注入時を示す図である。
【符号の説明】
11A:ピラー部 12A,14A:ピラー部内壁面 13A:空洞部 15A:空洞部の底部の開口 16A:発泡原料注入口 21A:仕切り板 P:液状発泡原料 N:発泡注入機のノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隙間等の開口が底部に形成された空洞部
    を有する自動車ボディにおいて、前記空洞部内の底部に
    粒状体を層状に敷き詰めた後、前記空洞部の上方から該
    空洞部内に発泡原料を注入して発泡させることを特徴と
    する自動車ボディへの発泡体充填方法。
JP10625296A 1996-04-02 1996-04-02 自動車ボディへの発泡体充填方法 Pending JPH09267768A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011189781A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Fuji Heavy Ind Ltd 車体構造の製造方法及び車体構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011189781A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Fuji Heavy Ind Ltd 車体構造の製造方法及び車体構造

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