JPH09286241A - 開閉体の係止装置 - Google Patents

開閉体の係止装置

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JPH09286241A
JPH09286241A JP10213096A JP10213096A JPH09286241A JP H09286241 A JPH09286241 A JP H09286241A JP 10213096 A JP10213096 A JP 10213096A JP 10213096 A JP10213096 A JP 10213096A JP H09286241 A JPH09286241 A JP H09286241A
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JP
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opening
door
closing body
locking
stopper arm
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Application number
JP10213096A
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English (en)
Inventor
Yoichi Nagao
洋一 永尾
Haruo Kurokawa
治夫 黒川
Kazuyuki Aku
和行 安久
Masahiro Yokoyama
昌弘 横山
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MIZUSHIMA KOGYO KK
MIZUSHIMA Manufacturing
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
MIZUSHIMA KOGYO KK
MIZUSHIMA Manufacturing
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
Application filed by MIZUSHIMA KOGYO KK, MIZUSHIMA Manufacturing, Mitsubishi Motors Corp filed Critical MIZUSHIMA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉体の係止装置において、開閉体を開扉位
置で確実に係止すると共に係止操作の操作性の向上を図
る。 【解決手段】 車体11の開口部12に対して後部扉1
3を開閉自在に装着してこの後部扉13の支持中心O1
を車体11の外方に位置させることで閉扉位置から18
0度以上回動可能とし、ストッパアーム34の基端部を
車体11における後部扉13の支持中心O1 とは異なる
支持中心O2 をもって回動自在に支持してその先端部に
係合ピン37及びボス部40を形成する一方、後部扉1
3のガイドブラケット51にストッパアーム34の係合
ピン37が移動自在に係合するガイド溝53とストッパ
アーム34のボス部40が係止することでガイド溝53
における係合ピン37の移動を拘束する係止孔54を設
け、係止孔54による第1円弧軌跡とボス部40による
第2円弧軌跡とが交差する位置で係止孔54とボス部4
0が一致するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体開口部に対し
て開閉自在に支持された開閉体を所定の開扉位置にて係
止する開閉体の係止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トラックなどの荷台に設けられた後部扉
は、一般的に観音式であって、左右の扉にはロック装置
が設けられることで開閉可能となっている。このような
荷台の後部扉にあっては、荷物の積み卸し時に扉を開放
状態で作業を行うため、安全のためにこの後部扉を所定
の開扉位置に保持する必要がある。
【0003】図7に従来の後部扉の係止装置の概略を示
す。図7に示すように、トラックなどの車体101の後
部には開口部102が形成される一方、ドア103が車
体101の側部にヒンジ104によって回動自在に取付
けられている。従って、このドア103が回動すること
で、開口部102を開閉自在であり、開扉位置にて図示
しないロック装置によって施錠できるようになってい
る。また、車体101に固定されたブラケット105に
は係止アーム106の基端部が支持軸107によって回
動自在に取付けられており、この係止アーム106は巻
きばね108によってドア103の開放方向に付勢され
ると共に、先端部にフック部109が形成されている。
一方、ドア103の内面に固定されたブラケット110
に係止アーム106のフック部109が係止可能な係止
凹部111が形成されている。また、ブラケット110
には係止凹部111にフック部109が係止したときに
このフック部109の側方への逸脱を阻止するカバー1
12が上下に移動自在に取付けられ、このカバー112
には操作ワイヤ113が連結されている。
【0004】従って、ロック装置を解錠してドア103
を開扉すると、係止アーム106は巻きばね108の付
勢力によってフック部109がドア103の内面に摺接
しながら移動する。そして、ドア103がほぼ90度開
いた位置にてフック部109が係止凹部111に係止
し、カバー112によって側方への逸脱が阻止される。
このように係止アーム106がドア103を拘束するこ
とで、このドア103はほぼ90度開扉した位置にて保
持されることとなる。また、ドア103を90度以上開
くには、操作ワイヤ113を引いてカバー112を下方
に移動させてフック部109の拘束を解除し、フック部
109を係止凹部111から外すと、ドア103を更に
開放することができる。
【0005】ところが、このような従来の後部扉の係止
装置にあっては、係止アーム106によってドア103
をほぼ90度開扉した位置に保持することができるもの
の、フック部109を係止凹部111から外して係止ア
ーム106によるドア103の拘束を解除して90度以
上開扉すると、その開扉状態ではドア103を保持する
ことができない。そのため、ドア103は風などによっ
てばたつき、この状態で荷物の積み卸しを行うことがで
きない。そこで、閉扉位置から90度以上開いたドアを
保持できるようにしたものとして、例えば、実開平3−
69523号公報に開示された「車両ドアの係止装置」
がある。
【0006】この公報に開示された「車両ドアの係止装
置」は、車両にドアを開閉自在に装着し、ドアに係止バ
ンドを収納する一方、車体の側部に係止フックを設け、
車両に対してドアを180度以上開いた開扉位置にて、
ドアの係止バンドを引き出して車体の係止フックに掛止
することで、その開扉位置にドアを保持するようにした
ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の後部扉
の係止装置(図7)にあっては、前述したように、係止
アーム106によってドア103をほぼ90度開扉した
位置に保持できるものの、ドア103を90度以上開扉
すると、その開扉位置ではドア103を保持することが
できないという問題がある。また、係止アーム106が
荷室内にあるため、荷物の積み卸しの際に邪魔になると
共に荷物に接触して損傷を与えてしまう。更に、ドア1
03の拘束を解除して90度以上開扉すると、係止アー
ム106が外方に突出してしまい、危険である。一方、
実開平3−69523号公報に開示された「車両ドアの
係止装置」は、ドアを180度以上開いた位置にてドア
の係止バンドを車体の係止フックに掛止することで、そ
の開扉位置でドアを保持することができる。ところが、
この公報に開示された「車両ドアの係止装置」にあって
は、車体とドアには係止バンドによって連結されている
だけであり、この係止バンドによるドアの保持時に、こ
のドアが強風によって煽られた場合には、ドアがばたつ
いてしまう虞がある。また、ドアを180度以上開いた
位置にて保持するときには、作業者がドアを開けた後に
係止バンドを引き出して係止フックに掛止しなければな
らず、作業が煩雑であり、この係止バンドと係止フック
とは車両の下部に設けられており、掛止操作が面倒であ
った。
【0008】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、開閉体を開扉位置で確実に係止すると共に係止
操作の操作性の向上を図った開閉体の係止装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の開閉体の係止装置は、車体開口部に対して
開閉体が開閉自在に装着されると共に、該開閉体の支持
中心を前記車体外方に位置させることで該開閉体が前記
開口部の閉扉位置から180度以上回動した開扉位置に
移動可能に支持された開閉体の係止装置において、基端
部が車体側における前記開閉体の支持中心とは異なる位
置に回動自在に支持されると共に先端部に係合部及び係
止部が形成されたストッパアームと、前記開閉体に設け
られて該ストッパアームの係合部が移動自在に係合する
ガイド部と、該ガイド部に設けられて前記開閉体の開閉
動作に伴って第1円弧軌跡を形成して該第1円弧軌跡と
前記ストッパアームの係止部による第2円弧軌跡とが交
差する2つの位置にて前記ストッパアームの係止部が係
止することでガイド部における前記係合部の移動を拘束
する拘束部とを具えたことを特徴とするものである。
【0010】従って、車体開口部に対して開閉体を開扉
操作すると、この開閉体は支持中心を支点として外方に
回動する一方、ストッパアームはこの開閉体の支持中心
とは異なる位置を支点として回動し、このとき、ストッ
パアームの係合部は開閉体のガイド部に係合した状態で
移動し、且つ、係止部は開閉体の拘束部と逸脱してい
る。そして、開閉体が、例えば、ほぼ90度開いた第1
の開扉位置にくると、拘束部による第1円弧軌跡と係止
部による第2円弧軌跡とが交差することとなり、係止部
が拘束部に係止することで係合部はガイド部における移
動が拘束され、開閉体はストッパアームによって90度
開いた第1の開扉位置にて保持される。その後、拘束部
への係止部の係止を解除し、開閉体を更に外方に回動す
るとストッパアームも回動を開始し、このストッパアー
ムの係合部が開閉体のガイド部に沿って移動する。そし
て、開閉体が、例えば、ほぼ270度開いた第2の開扉
位置にくると、拘束部による第1円弧軌跡と係止部によ
る第2円弧軌跡とが再び交差することとなり、係止部が
拘束部に係止することで係合部はガイド部における移動
が拘束され、開閉体はストッパアームによって270度
開いた第2の開扉位置にて保持される。
【0011】このように開閉体とストッパアームの回動
中心をずらして設定することで、開閉体の拘束部の第1
回動軌跡とストッパアームの係止部の第2回動軌跡とが
一致する2つの位置で、係止部が拘束部に係止してスト
ッパアームの係合部の移動を拘束することとなり、この
2つの位置にて開閉体を容易に適切な開扉位置に保持す
ることができる。そして、この2つの位置を90度と2
70度に設定することで、開閉体を90度開扉した半開
位置と270度全開した開扉位置とに保持し、車体開口
部からの荷物の積み卸しなどが容易となる。
【0012】そして、この本発明の開閉体の係止装置
を、例えば、開閉体の上部に装着することで、荷室内に
突出せずに有効利用が図れ、荷物の損傷なども防止され
る。そして、車体への装置の取付作業が容易となると共
に、乗員による解除操作も容易となる。
【0013】また、ストッパアームにおいて、係合部を
このストッパアームの先端部に固着された支持筒内を移
動自在で、且つ、スプリングによって軸方向一方に付勢
された係合ピンとし、係止部をこの係合ピンに一体に固
定された大径のボス部とする一方、開閉体において、ガ
イド部をストッパアームの係合ピンが移動自在に係合す
るガイド溝とし、拘束部をこのガイド溝の途中に形成さ
れたこのガイド溝の幅よりも大きく、且つ、ストッパア
ームのボス部が嵌入する係止孔とすることで、構造が簡
単となる。従って、開閉体の開閉時に、ストッパアーム
の係合ピンがガイド溝内を移動し、所定の開扉位置にて
ボス部が係止孔に嵌入することで、ガイド溝内での係合
ピンの移動を拘束し、開閉体が移動不能に保持される。
そして、係合ピンを軸方向に移動することで、ボス部が
係止孔から抜けて開閉体の保持が解除され、再び、この
開閉体を開閉可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0015】本発明の開閉体の係止装置を適用する車両
は、例えば、車体後部に形成された開口部に対して、開
閉体としての後部扉が側部に取付けられたヒンジによっ
て水平に開閉自在に支持されると共にロック装置によっ
て閉扉位置に施錠可能となっており、また、この後部扉
のヒンジ中心を車体外方に位置させることで、後部扉が
開口部の閉扉位置から180度以上回動し、車体側部に
接近した開扉位置まで移動可能に支持されたものであ
る。
【0016】このような車両において、基端部が車体の
開口部近傍に回動自在に取付けられるストッパアームの
取付中心は後部扉の支持中心とは異なる位置となってお
り、このストッパアームの先端部には係合部及び係止部
が形成されている。一方、後部扉にはこのストッパアー
ムの係合部が移動自在に係合するガイド部が形成される
と共に、このガイド部にはストッパアームの係止部が係
止する拘束部が形成されている。この拘束部は後部扉の
開閉動作に伴って第1円弧軌跡を形成する一方、係止部
はストッパアームの回動動作に伴って第2円弧軌跡を形
成し、この第1円弧軌跡と第2円弧軌跡とが交差する2
つの位置にて、ストッパアームの係止部が拘束部に係止
されるようになっており、係止部が拘束部に係止される
ことで、ガイド部における係合部の移動を拘束し、後部
扉の開閉動作を不能として所定の位置に保持できるよう
になっている。
【0017】従って、閉扉施錠位置にある後部扉のロッ
クを解除し、開口部に対して開扉操作すると、この後部
扉は支持中心を支点として外方に回動する一方、ストッ
パアームはこの後部扉の支持中心とは異なる位置を支点
として回動し、このとき、ストッパアームの係合部は後
部扉のガイド部に係合した状態で移動し、且つ、ストッ
パアームの係止部は後部扉の拘束部から逸脱している。
そして、開扉動作している後部扉が、例えば、ほぼ90
度開いた第1の開扉位置にくると、拘束部による第1円
弧軌跡と係止部による第2円弧軌跡とが交差することと
なり、ストッパアームの係止部が拘束部に係止すること
で、係合部はガイド部における移動が拘束され、後部扉
はストッパアームによって90度開いた第1の開扉位置
にて開閉不能に保持される。
【0018】次に、90度開いた第1の開扉位置に保持
された後部扉を更に開扉したいときには、拘束部に係止
しているストッパアームの係止部を解除し、後部扉を開
放方向に回動操作すると、後部扉と共にストッパアーム
も回動を開始し、このストッパアームの係合部が後部扉
のガイド部に沿って移動する。そして、後部扉が、例え
ば、ほぼ270度開いた第2の開扉位置にくると、再
び、拘束部による第1円弧軌跡と係止部による第2円弧
軌跡とが交差することとなり、ストッパアームの係止部
が拘束部に係止することで、係合部はガイド部における
移動が拘束され、後部扉はストッパアームによって27
0度開いた第2の開扉位置にて開閉不能に保持される。
【0019】このように本発明の後部扉の係止装置で
は、後部扉の回動中心とストッパアームの回動中心とを
ずらして設定することで、後部扉の拘束部の第1回動軌
跡とストッパアームの係止部の第2回動軌跡とが2つの
位置で交差するようにしている。従って、この2つの位
置を後部扉の開扉角度90度と270度に設定すること
で、この2つの位置にて、ストッパアームの係止部が後
部扉の拘束部に係止し、ガイド部におけるストッパアー
ムの係合部の移動を拘束することとなり、後部扉を容易
に90度開扉した半開位置と270度全開した開扉位置
とに保持することができ、車体開口部からの荷物の積み
卸しなどが容易となる。
【0020】また、この本発明の後部扉の係止装置にお
いて、この装置自体を後部扉の上部に装着すると、荷室
内に突出せずに有効利用が図れ、荷物の損傷なども防止
される。そして、車体への装置の取付作業が容易となる
と共に乗員による解除操作も容易となる。このとき、ス
トッパアームの係合部を、その先端部に固着された支持
筒内を移動自在で、且つ、スプリングによって軸方向一
方に付勢された係合ピンとし、係止部をこの係合ピンに
一体に固定された大径のボス部とする。一方、後部扉の
ガイド部を、ストッパアームの係合ピンが移動自在に係
合するガイド溝とし、拘束部をこのガイド溝の途中に形
成されたこのガイド溝の幅よりも大きく、且つ、ストッ
パアームのボス部が嵌入する係止孔とすることで、構造
が簡単となる。
【0021】従って、後部扉の開閉時には、ストッパア
ームの係合ピンがガイド溝内を移動し、所定の開扉位置
にてボス部が係止孔に嵌入することで、ガイド溝内での
係合ピンの移動が拘束され、後部扉は移動不能に保持さ
れる。そして、係合ピンをスプリングの付勢力に抗して
軸方向に移動することで、ボス部を係止孔から抜いて後
部扉の保持を解除し、再び、この後部扉は開閉可能とな
る。
【0022】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0023】図1に本発明一実施例に係る開閉体の係止
装置の平面視、図2に本実施例の開閉体の係止装置の正
面視、図3に本実施例の開閉体の係止装置の斜視概略、
図4に開閉体の係止装置による非係止状態と係止状態を
表す要部断面、図5に本実施例の開閉体の係止装置によ
る作動を表す概略、図6に本実施例の開閉体の係止装置
が適用された車両の概略を示す。
【0024】本実施例の開閉体の係止装置が適用された
トラックにおいて、図6に示すように、車体11の後部
には開口部12が形成されており、この開口部12には
左右一対の後部扉13が側部に取付けられた上下一対の
ヒンジ14によって両側に開閉自在に取付けらると共
に、下部扉15がヒンジ16によって下側に開閉自在に
取付けられている。この左右一対の後部扉13は中央部
の各ロック装置17によって車体11に施錠可能であ
り、下部扉15は両側の各ロック装置18によって車体
11に施錠可能となっている。また、開口部12の上方
にはネット19が装着されている。そして、本実施例の
後部扉の係止装置20は各後部扉13の上部に装着され
ており、この後部扉13をほぼ90度開いた第1開扉位
置と270度開いた第2開扉位置とに保持できるように
なっている。
【0025】即ち、この後部扉13において、図1及び
図2に示すように、ヒンジ14は一対のブラケット2
1,22がヒンジピン23によって回動自在に連結され
てなり、一方のブラケット21は車体11に固定ピン2
4によって固定され、他方のブラケット22は後部扉1
3に固定ピン25によって固定されている。このとき、
この後部扉13の回動中心(ヒンジピン23)O1 が車
体11の後方に位置することで、後部扉13は開口部1
2の閉止位置から180度以上回動し、車体11側部に
接近してほぼ270度開放した位置まで回動できるよう
になっている。
【0026】また、後部扉の係止装置20において、図
1乃至図3に示すように、車体11の上部にはL字形状
の取付ブラケット31が固定ねじ32によって固定され
ており、この取付ブラケット31にはヒンジ33によっ
てストッパアーム34の基端部が回動自在に取付けられ
ている。このとき、ストッパアーム34の回動中心(ヒ
ンジ中心)O2 は後部扉13の回動中心O1 とは異なる
位置となっている。このストッパアーム34はヘ字形状
に屈曲し、先端部に円筒形状のホルダ35が溶接によっ
て溶着され、このホルダ35の下部には切欠35aが形
成されると共にワッシャ36が溶着されている。そし
て、このホルダ35内には係合部としての頭部37aを
有する係合ピン37が上下に移動自在に嵌合し、下端部
がワッシャ36を貫通して下方まで延出している。ま
た、係合ピン37の頭部37aとホルダ35の上端部と
の間に位置するように、係合ピン37の外周部に圧縮ス
プリング38が巻装されており、係合ピン37はこの圧
縮スプリング38によって上方に付勢されている。一
方、係合ピン37の下部には軸方向に直交するストッパ
ピン39が固定されており、このストッパピン39がホ
ルダ35の切欠35aに係止することで、係合ピン37
の上方への飛び出しを規制している。更に、この係合ピ
ン37の下端部には係合ピン37より大径の係止部とし
てのボス部40が連結ピン41によって一体に取付けら
れており、このボス部40にはフランジ42が溶着され
ている。
【0027】一方、後部扉13の上部にはコ字形状のガ
イドブラケット51が固定ねじ52によって固定されて
おり、このガイドブラケット51の上面部にはストッパ
アーム34の先端部に装着された係合ピン37が移動自
在に係合するガイド部としての溝53が形成されてい
る。また、このガイド溝53の中途部には係合ピン37
の下端部に固定されたボス部40が嵌合して係止する拘
束部としての係止孔54が形成されている。この係止孔
54の位置は後部扉13の開閉軌跡上の2つの位置にて
ボス部40と適合する位置に設定されている。即ち、係
合ピン37がガイド溝53に移動自在であるときは、図
4(a)に示すように、ボス部40はガイドブラケット5
1の下面に摺接しており、係止孔54に嵌合していな
い。そして、ボス部40と係止孔54の位置が適合する
と、図4(b)に示すように、このボス部40が圧縮スプ
リング38に付勢力によって係止孔54に嵌合し、ガイ
ド溝53における係合ピン37の移動を拘束すること
で、ストッパアーム34の回動動作を不能とする。
【0028】そして、後部扉13はヒンジ14によって
回動中心O1 を支点として回動することから、ガイドブ
ラケット51の係止孔54は第1円弧軌跡C1 に沿って
移動する。一方、ストッパアーム34はヒンジ33によ
って回動中心O2 を支点として回動することから、係合
ピン37及びボス部40は第2円弧軌跡C2 に沿って移
動する。この第1円弧軌跡C1 と第2円弧軌跡C2 は中
心がずれていることから、2つの点で交差することとな
り、本実施例では、この2点を後部扉の第1開扉位置
(90度)と第2開扉位置(270度)に設定してい
る。
【0029】なお、ガイド溝53の端部に連続して形成
された開口55は、係止装置20の組付時に、係合ピン
37及びボス部40をガイドブラケット51のガイド溝
53及び係止孔54に係合させるために用いられる組付
用孔である。
【0030】従って、図5に示すように、後部扉13の
閉扉位置では、左右の後部扉13は各ロック装置17
(図6参照)によって車体11に施錠されている。この
後部扉13を開扉するには、ロック装置17を解錠して
後部扉13を外方に回動操作すると、この後部扉13は
ヒンジ14によって回動中心O1 を支点として回動し、
開口部12が開放される。一方、ストッパアーム34は
この後部扉13の回動中心O1 と異なる回動中心O2
支点として回動する。このとき、ストッパアーム34の
係合ピン37はガイドブラケット51のガイド溝53内
を移動し、ボス部40は係止孔54に嵌合せずにこのガ
イドブラケット51の下面に摺接している(図4(a)参
照)。そして、後部扉13が所定の開扉位置、例えば、
ほぼ90度開いた第1の開扉位置にくると、第1円弧軌
跡C1 と第2円弧軌跡C2 が交差することから、ボス部
40と係止孔54との位置が一致し、このボス部40が
係止孔54に嵌入係止する(図4(b)参照)ことで、ガ
イド溝53内での係合ピン37の移動が拘束され、スト
ッパアーム34の回動動作が不能となる。従って、後部
扉13はこのストッパアーム34によって第1の開扉位
置にて回動不能に保持される。
【0031】次に、90度開いた第1の開扉位置に保持
された後部扉13を更に開扉するときには、係合ピン3
7の頭部37aを圧縮スプリング38の付勢力に抗して
下方に押すことで、ボス部40を係止孔54から抜き、
ストッパアーム34の拘束を解除する。この状態で、後
部扉13を開放方向に回動操作すると、後部扉13と共
にストッパアーム34も回動を開始し、このストッパア
ーム34の係合ピン37はガイドブラケット51のガイ
ド溝53に沿って移動する。そして、後部扉13がほぼ
270度開いた第2の開扉位置にくると、前述と同様
に、第1円弧軌跡C1 と第2円弧軌跡C2 が交差するこ
とから、ボス部40と係止孔54との位置が一致し、こ
のボス部40が係止孔54に嵌入係止することで、ガイ
ド溝53内での係合ピン37の移動が拘束され、ストッ
パアーム34の回動動作が不能となる。従って、後部扉
13はこの第2の開扉位置にて回動不能に保持される。
【0032】このように本実施例にあっては、後部扉1
3の回動中心O1 とストッパアーム34の回動中心O2
とをずらして設定することで、後部扉13の係止孔54
の第1回動軌跡C1 とストッパアーム34のボス部40
の第2回動軌跡C2 とが2つの位置で一致するようにし
ている。従って、この2つの位置を後部扉13の開扉角
度90度と270度に設定することで、この2つの位置
にてストッパアーム34のボス部40が係止孔54に嵌
合係止し、ガイド溝53におけるストッパアーム34の
係合ピン37の移動を拘束することとなり、後部扉13
を90度開扉した第1開扉位置と270度開扉した第2
開扉位置とに保持することができる。そして、この場
合、圧縮スプリング38の付勢力により、所定の位置で
自動的にストッパアーム34のボス部40が係止孔54
に係止して後部扉13を開扉位置に保持することがで
き、一方、係合ピン37を押し下げるだけで、容易に後
部扉13の保持を解除することができる。
【0033】また、この本実施例にあっては、係止装置
20を後部扉13の上部に装着したことで、この係止装
置20が荷室へ突出することはなく、この荷室内を有効
的に利用することができるとともに、係止装置20への
接触によって荷物の損傷なども防止できる。そして、車
体への係止装置20の取付作業も容易である。
【0034】なお、上述の実施例にあっては、後部扉1
3の第1開扉位置を90度とし、第2開扉位置を270
度に設定したが、各開扉角度は90度と270度に限定
されるものではなく、後部扉13の形状や装着位置、用
途などに合わせて適宜設定すればよいものである。ま
た、上述の実施例では、本発明の開閉体の係止装置をト
ラックの後部扉に適用して説明したが、適用箇所もここ
に限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて説明したように本
発明の開閉体の係止装置によれば、車体開口部に対して
開閉体を開閉自在に装着してこの開閉体の支持中心を車
体外方に位置させることで閉扉位置から180度以上回
動可能とし、ストッパアームの基端部を車体側における
開閉体の支持中心とは異なる位置に回動自在に支持して
その先端部に係合部及び係止部を形成する一方、開閉体
にストッパアームの係合部が移動自在に係合するガイド
部を設けると共にこのガイド部に拘束部を設け、この拘
束部による第1円弧軌跡とストッパアームの係止部によ
る第2円弧軌跡とが交差する2つの位置にてストッパア
ームの係止部が拘束部に係止されてガイド部における係
合部の移動を拘束するようにしたので、開閉体の回動中
心とストッパアームの回動中心とをずらして設定するこ
とで、開閉体の拘束部の第1回動軌跡とストッパアーム
の係止部の第2回動軌跡とが2つの位置で一致すること
となり、この2つの位置にて係止部が拘束部に係止し、
ガイド部におけるストッパアームの係合部の移動を拘束
し、開閉体を第1開扉位置及び第2開扉位置とで容易に
且つ確実に保持することができ、開閉体の係止操作の操
作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例に係る開閉体の係止装置の平面
図である。
【図2】本実施例の開閉体の係止装置の正面図である。
【図3】本実施例の開閉体の係止装置の斜視概略図であ
る。
【図4】開閉体の係止装置による非係止状態と係止状態
を表す要部断面図である。
【図5】本実施例の開閉体の係止装置による作動を表す
概略図である。
【図6】本実施例の開閉体の係止装置が適用された車両
の概略図である。
【図7】従来の後部扉の係止装置の概略図である。
【符号の説明】
11 車体 12 開口部 13 後部扉(開閉体) 14 ヒンジ 20 係止装置 33 ヒンジ 34 ストッパアーム 35 ホルダ 37 係合ピン(係合部) 38 圧縮スプリング 40 ボス部(係止部) 53 ガイド溝(ガイド部) 54 係止孔(拘束部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安久 和行 岡山県倉敷市児島小川8丁目3番8号 水 島工業株式会社内 (72)発明者 横山 昌弘 岡山県倉敷市児島小川8丁目3番8号 水 島工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体開口部に対して開閉体が開閉自在に
    装着されると共に、該開閉体の支持中心を前記車体外方
    に位置させることで該開閉体が前記開口部の閉扉位置か
    ら180度以上回動した開扉位置に移動可能に支持され
    た開閉体の係止装置において、基端部が車体側における
    前記開閉体の支持中心とは異なる位置に回動自在に支持
    されると共に先端部に係合部及び係止部が形成されたス
    トッパアームと、前記開閉体に設けられて該ストッパア
    ームの係合部が移動自在に係合するガイド部と、該ガイ
    ド部に設けられて前記開閉体の開閉動作に伴って第1円
    弧軌跡を形成して該第1円弧軌跡と前記ストッパアーム
    の係止部による第2円弧軌跡とが交差する2つの位置に
    て前記ストッパアームの係止部が係止することでガイド
    部における前記係合部の移動を拘束する拘束部とを具え
    たことを特徴とする開閉体の係止装置。
JP10213096A 1996-04-24 1996-04-24 開閉体の係止装置 Pending JPH09286241A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100508265B1 (ko) * 2002-10-18 2005-08-17 현대자동차주식회사 자동차용 트윈 스윙 테일 게이트 체커

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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