JP4691837B2 - 産業車両用のフードの開閉構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業車両用のフードの開閉構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
産業車両としてのフォークリフトには、バッテリを駆動源とする車種がある。この種のフォークリフトにはバッテリフードが設けられ、このバッテリフードを開閉操作することで、バッテリ室が開け閉めされてバッテリの点検、補修、交換などが行われる。バッテリフードは、閉状態となったときにロック装置によって機台フレームに対してロックされる。また、フォークリフトは運転席の上方を覆うヘッドガードを備え、このヘッドガードの高さはある所定の高さに設定されている。
【0003】
ところで、このようにヘッドガードの高さには制約があるため、大型のバッテリを搭載する必要のあるフォークリフトでは、バッテリフードの長さが相対的に長くなって、バッテリフードを全開状態にする際にバッテリフードがヘッドガードに干渉する場合がある。これを解消するために、従来ではバッテリフードを前部フードと後部フードの2分割にして、バッテリフードを閉状態にするときには前部フードと後部フードとを直伸状態にし、開状態にするときには前部フードを後部フードに対して屈曲状態にして、ヘッドガードとの干渉を回避してバッテリフードを全開状態にできるものがある。
【0004】
この種のバッテリフードの一例として、特開2000−38295号公報には図13に示すバッテリフード91が開示されている。バッテリフード91は前部フード92と後部フード93とを備え、このうちの後部フード93が機台94に連結されている。前部フード92と後部フード93とはヒンジ形式の係合部材95により連結され、バッテリフード91を開状態とするときには、この係合部材95を回動中心として前部フード92が後部フード93に対して倒れ込む。
【0005】
前部フード92と後部フード93の間には、係合部材95よりも上側に引っ張りバネ96が介装され、バッテリフード91が閉状態となっているとき、この引っ張りバネ96の付勢力によって、前部フード92が後部フード93に対して起き上がった直伸状態となる。また、前部フード92のクレビス97と、機台94側のクレビス98との間には、後部フード93に設けられたテンションプーリ99を介した状態でワイヤ100が接続されている。よって、バッテリフード91を開操作すると、ワイヤ100が前部フード92を引っ張ることで前部フード92が後部フード93に対して倒れ込み、バッテリフード91が屈曲状態となって、全開状態にしたバッテリフード91がヘッドガード101に当接しないようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報では、全開状態としたバッテリフード91がヘッドガード101に干渉する場合において、その干渉を避けるためにバッテリフード91を分割構造にし、バッテリフード91を開状態としたときに前部フード92が後部フード93に対して倒れ込んで、バッテリフード91が屈曲する構造にしている。ところが、この構造はワイヤ100やテンションプーリ99等を採用したリンク構造であるため、この部分の構造が複雑化する問題があった。
【0007】
ところで、通常のバッテリフードには、全閉状態にしたバッテリフードを機台に対してロックするロック装置が設けられており、このロック装置は一般的にバッテリフードの側面と前面との2箇所に配置される。また、この種のロック装置には、ロックのし忘れを防止するために、バッテリフードを閉じたときにそのまま自動でロックが行われるロックし忘れ防止機構を有するものがある。つまり、ロック装置にはスプリングが設けられており、バッテリフードを倒し込んで全閉状態にしたときに、そのスプリングの付勢力によってロック装置のフックが機台フレーム側の係止ピンに係止され、バッテリフードがロックされるものである。
【0008】
しかし、バッテリフードの大きさや、2つのロック装置の配置位置の関係上、2つ同時にこれらロック装置に手が届かない場合がある。よって、一方のロックを解除し、次に他方のロック装置を解除しようとして、解除したロック装置から手を離すと、そのロック装置がロックされてしまい、バッテリフードの開操作がし難いという問題があるので、これについての対策も必要であった。
【0009】
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、フードを全開状態とするとき、フードがヘッドガードに干渉しないようにフードを分割構造とする場合であっても、その分割構造を簡素な構造とすることができる産業車両用のフードの開閉構造を提供することにある。また、第2の目的は、第1の目的を達成するとともに、ロックし忘れ防止機構を有するロック装置を用いた場合でも、簡単にフードを開けることができることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、運転席を上部に有するフードが、その基端部を回動中心として機台フレームに対し開閉可能に設けられた産業車両用のフードの開閉構造であって、前記フードは、前記基端部を中心に回動可能に設けられたフード本体と、該フード本体の先端部に回動可能に連結されたフード片とを備え、前記フード片は、前記フードを開いたときに、前記運転席の上方を覆うヘッドガードに当接することで少なくとも該フードと該ヘッドガードとの干渉領域において該フードの回動半径長さを短くするように回動し、前記フード本体と前記フード片との間には、該フード片が前記ヘッドガードに当接したときの回動変位を復帰させるように該フード片を付勢する第1の付勢手段が介装され、前記フード片が前記ヘッドガードに当接することで前記フードの回動半径長さを短くするように回動するとき、該フード片は、前記フード本体との連結部分を回動中心として該フード本体に対し下方に倒れ込むように回動して、前記フードは屈曲した状態となる。
この発明によれば、全閉状態となったフードは、第1の付勢手段によってフード片とフード本体とが略直伸した状態となっており、フードを持ち上げて開操作していくと、フード片がヘッドガードに当接する。この状態からフードをさらに持ち上げると、第1の付勢手段の付勢力に抗しながらフード片がフード本体に対して回動して、フードが屈曲した状態となる。この状態で、さらにフードを持ち上げてフードを全開状態とすることで、フードの開操作が完了する。一方、フードを閉操作するときには、フード片がヘッドガードに当接したときの回動変位を復帰させるように、第1の付勢手段によってフード片とフード本体に付勢力が作用する。そして、フード片がヘッドガードから離間すると、フード片とフード本体とが略直伸した状態に復帰し、その状態でバッテリフードが閉められて閉操作が完了する。このように、フードを全開状態にする際に、当接部によってフードが全開できないという問題が生じないようにするために、フードを分割構造とする場合であっても、その構成としてフード片をヘッドガードに当接させ、フード片がヘッドガードに当接したときの回動変位を第1の付勢手段によって復帰させる構成であるので、分割構造が簡素な構造になる。
また、フードを持ち上げて開操作していくと、フード片がヘッドガードに当接する。そして、フードをさらに持ち上げると、ヘッドガードに当接したフード片がフード本体に対して回動し、フードの開操作がヘッドガードに規制されずに継続される。よって、ヘッドガードに規制されずにフードが全開状態となる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記フード片と前記ヘッドガードの間には、前記フード片が前記ヘッドガードに当接した状態で相対移動するときの摩擦抵抗を小さくする摩擦抑制手段が設けられている。
【0012】
この発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、フードを開操作して持ち上げていくと、ヘッドガードとフード片とが摩擦抑制手段を介して当接し、この摩擦抑制手段を介した状態でフード片がフード本体に対して屈曲し、フードが全開状態となる。よって、フード片とヘッドガードとが当接した後は、摩擦抵抗手段によって摩擦抵抗が小さく抑えられた状態でフード片とヘッドガードとが当接するので、フード片とヘッドガードとが当接した後の持ち上げ作業が楽に行える。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記摩擦抑制手段は、ローラである。
この発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え、フードを持ち上げてフード片が当接部に当接した後、さらにフードを持ち上げるとローラがフードとヘッドガードとの間を相対回転するとともに、フード片がフード本体に対して回動してフードが屈曲状態となる。よって、フードを屈曲状態とするときには、ローラがヘッドガードとの間を回動する構成となっているので、フード片をヘッドガードに当接させてフードを屈曲させる構成であっても、簡単な構成でフードをスムーズに屈曲できる上に、フードやヘッドガードに傷などが生じ難くなる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記第1の付勢手段は、リターンスプリングである。
この発明によれば、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、フード片とフード本体とは、リターンスプリングによって直伸状態となるように付勢される。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記フードを閉めたときに、該フードをそのまま前記機台フレームに対して閉状態にロックするロックし忘れ防止機構を有するロック装置を少なくとも一つ備え、前記ロック装置の少なくとも一つには、当該ロック装置をロックが解除されたままで維持するロック解除保持手段が設けられている。
【0017】
この発明によれば請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、フードを全閉状態としたときには、ロック装置によってフードがロックされ、このとき、ロック装置のロックし忘れ防止機構が作動して、フードが自動でロックされる。一方、ロック装置のロックを解除してフードを開操作するときには、ロック装置の少なくとも一つに取り付けられたロック解除保持手段により、そのロック装置をロックが解除されたままで維持しておき、この状態でフードを持ち上げる。ところで、例えばロック装置が2つ配設された場合には、フードの大きさや、2つのロック装置の配置位置の関係上、この2つのロック装置に同時に手が届かない場合がある。しかし、ロック解除保持手段によりロック装置の少なくとも一つをロック解除状態で保持できるので、簡単にフードが開けられるようになる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記ロック解除保持手段は、前記ロック装置のロック本体に対して軸部を介して取り付けられ、当該軸部を回動中心として前記ロック装置の解除状態を維持できる位置へ回動可能なレバー部材と、前記機台フレームに設けられた係止部材とにより構成され、前記レバー部材を回動して、このレバー部材の端部を前記係止部材に係止することで前記ロック装置のロック解除状態が維持される。
【0019】
この発明によれば、請求項5に記載の発明の作用に加え、ロック装置のロックを解除するときには、ロック装置とロック解除レバーの取付部分である軸部を回動中心としてロック解除レバーを回動し、このロック解除レバーの端部を機台フレームの係止部材に係止することによってロック装置の解除状態が維持される。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の発明において、前記ロック装置とロック解除保持手段との間には、手動操作によりロック解除保持手段が操作され、その後にこのロック解除保持手段が開放されたときに、当該ロック解除保持手段を初期位置に復帰させる第2の付勢手段が設けられている。
【0021】
この発明によれば、請求項5又は6に発明の作用に加え、ロック装置のロック解除がロック解除保持手段によって維持された状態から、フードを持ち上げて開操作すると、ロック解除保持手段が第2の付勢手段の付勢力によって初期位置に復帰する。よって、この後にフードを閉操作するときには、ロック解除保持手段がロック経路上に位置せず、フードをロック装置でロックできることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した産業車両のバッテリフードの開閉構造の一実施形態を図1〜図12に従って説明する。
【0023】
図1は、フォークリフトの側面図である。産業車両としてのフォークリフト1は機台フレーム2に搭載されたバッテリ3を駆動源とするバッテリ式で、前側に駆動輪4、後側に従動輪5を有する前輪駆動式の4輪車である。フォークリフト1は車体前部にマスト装置6を備え、リフトシリンダ7が駆動されてインナマスト8がアウタマスト9に対して昇降することによって、フォーク10が上下方向で位置調整される。マスト装置6にはティルトシリンダ11が配設され、このティルトシリンダ11が駆動されることでフォーク10の傾角が調整される。
【0024】
運転室12の前部にはインストルメントパネル13が配設され、このパネル13にハンドル14、荷役レバー15、アクセルレバー16等が設置されている。機台フレーム2の上部にはフードとしてのバッテリフード17が配設され、このバッテリフード17を機台フレーム2に対して開閉することで、バッテリ室18が開口されてバッテリ3の点検、補修、交換が行われる。バッテリフード17の上部には、運転席(シート)19が取り付けられている。運転席19の上方にはフロントピラー20およびリヤピラー21によって支持された構成部品としてのヘッドガード22が配設され、このヘッドガードによって雨よけや上方からの落下物に対する運転者の保護がなされる。
【0025】
図2は、バッテリフード17付近の斜視図である。バッテリフード17はフード片としての前部フード23と、フード本体としての後部フード24とを備えた分割構造を有し、このうちの後部フード24が機台フレーム2に取り付けられている。バッテリフード17は後部フード24の取付部分を回動中心として、ガスダンパ25(図11参照)によって荷重が軽減されるとともに、持ち上げの途中で力を弱めても下方に下がらない状態となるように機台フレーム2に対して開閉される。後部フード24の前側端部には、本体部分に対して前方に突出した補強部26が車幅方向両側にそれぞれ形成され、バッテリフード17を分割構造とした場合であっても、補強部26によってバッテリフード17の枠部分の充分な強度が確保される。
【0026】
前部フード23は2つの補強部26の間に配置され、側断面形状が略L形状(図4参照)となっている。前部フード23は後部フード24に対して約10分の1の長さに設定され、前部フード23の前面と補強部26の前面とが同一面上に配置されている。前部フード23はその後方端部がヒンジ機構27(図3参照)を介して後部フード24に取り付けられ、そのヒンジ機構27を中心として図2の矢印方向に回動可能となっている。つまりバッテリフード17は、通常、前部フード23と後部フード24とが真っ直ぐに伸びた直伸状態を維持し、前部フード23に外力が加わったときには、前部フード23がヒンジ機構27を回動中心として後部フード24に対して倒れ込んだ屈曲状態となり、再び外力から開放されると直伸状態に復帰する。
【0027】
バッテリフード17には2つのロック装置28,29が配設され、バッテリフード17と機台フレーム2とがロック装置28,29によりロックされる。2つのロック装置28,29のうち一方のロック装置28は、後部フード24の左側サイド部30(図2の手前側のフレーム)において前方寄りに配置され、他方のロック装置29は後部フード24の前部31のうち右側(図2では紙面上で左側)に配置されている。左側サイド部30側のロック装置28には、このロック装置28を開放状態で保持可能にするレバー部材としてのロック解除レバー32が配設されている。
【0028】
まず、バッテリフード17について以下に説明する。図3はバッテリフードの前部を示す一部破断平面図であり、図4は図3のII−II線断面図である。前部フード23と後部フード24は車幅方向に4つ設けられたヒンジ機構27によって連結されており、言い換えると以下の通りである。後部フード24の内面にはリブ33(図4参照)が固着され、そのリブ33には合計4つの支持部34が各々2つのボルト35を介して固定されている。各支持部34には、前部フード23の支持アーム36がその支持部34に対して回動可能となるようにヒンジピン37を介して連結されている。各ヒンジピン37は、リブ33の延出部38に形成された孔39と、支持アーム36に形成された孔40とに挿通され、同ヒンジピン37の片側端部に取り付けられた抜け止めピン41によって抜け止め防止がなされている。
【0029】
一方、前部フード23の内面のうち、車幅方向両側の周縁には、後部フード24側に延出した規制板42がそれぞれ固着されている。そして、この規制板42の延出部43が後部フード24の内面に当接することで、前部フード23が後部フード24に対して上方に回動しないように回動が規制される。前部フード23の内面のうち後側周縁には、2つの規制板42の間で車幅方向に延びる取付板44が、後部フード24側に延出した状態で固着されている。前部フード23に設けられた4つの支持アーム36は、この取付板44の内面に固着されている。
【0030】
各支持部34と支持アーム36との間には、ヒンジピン37に巻き付けられた状態で第1の付勢手段としてのリターンスプリング45が介装され、スプリング45の両端部46がリブ33の傾斜面に当接し、軸方向略中央に位置する突出部47が支持アーム36の下面に当接している。つまり、リターンスプリング45は図4の矢印方向に前部フード23を付勢しており、バッテリフード17はこの付勢作用によって通常では直伸状態となり、前部フード23に外力が加わると屈曲状態となり、外力から開放されるとリターンスプリング45の付勢力によって再び直伸状態に復帰するように動作する。
【0031】
4つの支持アーム36うち、車幅方向両側に位置する2つの支持アーム36には、その側面にローラブラケット48が各々2つのボルト49によって固定されている。各ローラブラケット48の先端には、摩擦抑制手段としてのローラ50がネジ51で羅着されることによってブラケット48に対して回動可能に取り付けられている。ローラ50はベアリング内蔵のプラスチックローラが用いられ、ネジ51を軸として回動するようになっている。ローラ50は前部フード23の傾斜面52に形成された切欠孔53から所定量だけ突出しており、バッテリフード17を開操作したときにヘッドガード22に当接するように配置されている。
【0032】
次に、左側サイド部30に配設されたロック装置28およびロック解除レバー32について以下に説明する。図5はロック装置28の正面図であり、図6は図5のIII −III 線断面図である。また、図7はロック装置28およびロック解除レバー32の分解斜視図であり、図8(a)はロック解除レバー32が通常時の斜視図、同図(b)は同レバー32を倒し込んだときの斜視図である。
【0033】
図5および図6に示すように、ロック装置28はバッテリフード17の内部に位置する内面板55に取り付けられ、バッテリフード17の左側サイド部30に形成された切欠部56から露出した状態となるように配置されている。ロック装置28は支持部57を有し、その支持部57が2つのボルト58によってバッテリフード17の内面板55に固定されている。支持部57には、ロック本体としてのロック部59がその支持部57に対して回動可能となるようにヒンジピン60を介して連結されている。つまり、ロック部59に形成された孔61と、支持部57に形成された孔62とに亘ってヒンジピン60が挿通されている。このヒンジピン60は、同ヒンジピン60の片側端部に取り付けられた抜け止めピン63(図5参照)によって抜け止めがなされている。
【0034】
支持部57とロック部59との間には、ヒンジピン60に巻き付けられた状態でリターンスプリング64が介装されている。リターンスプリング64はその一端64aが支持部57の表面に当接し、他端64bがロック部59に形成された孔65に挿通して係止されており、ロック部59が支持部57に組み付けられた状態ではロック部59を図6の矢印方向に付勢している。ロック部59の下部には上方に延出するフック形状の係止部66が形成され、この係止部66がリターンスプリング64の付勢力に基づき、機台フレーム2に形成されたピン67に係止することによりロック装置28がロックされる。
【0035】
図5〜図8に示すように、ロック装置28のロック部59の側面には軸線L(図7参照)に沿って延びる円筒部68が延設され、その円筒部68の内部に挿通孔69が形成されている。円筒部68の挿通孔69にはロック解除レバー32の軸部70が挿通され、ロック解除レバー32がロック装置28に対して相対回動可能となっている。ロック解除レバー32の軸部70の先端には抜け止めピン71(図5参照)が取り付けられ、このピン71によってロック解除レバー32がロック装置28から脱落しないように抜け止めされる。
【0036】
ロック装置28とロック解除レバー32との間には、円筒部68に巻き付けられた状態で第2の付勢手段としてのリターンスプリング72が介装されている。リターンスプリング72はその一端72aがロック部59の外面に係止され、他端72bがロック解除レバー32の壁部に係止されており、ロック解除レバー32とロック装置28とが組み付けられた状態では、ロック解除レバー32をロック装置28に対して図8の矢印A方向に付勢している。
【0037】
また、ロック解除レバー32の上部側面にはロック装置28側に延出する規制部73が形成され、ロック解除レバー32の図8に示す矢印A方向への回動が規制部73によって規制される。また、ロック解除レバー32の下部側面には、軸部70を中心として規制部73と略対向する位置に、ロック装置28側に延出する規制部74が形成され、ロック解除レバー32の図8に示す矢印B方向への回動が規制部74によって規制される。
【0038】
つまり、ロック解除レバー32に外力が加わっていない状態では、図8(a)に示すようにロック解除レバー32はリターンスプリング72の付勢力によって、規制部73がロック装置28の壁部75に当接することで中立状態(初期状態)となる。一方、このロック解除レバー32は手動操作することで、図8(b)に示すようにリターンスプリング72の付勢力に抗して同図の矢印B方向に回動できるようになっており、ある程度のところまで回動すると規制部74がロック装置28の外面76に当接して最大限回動した状態となる。そして再び手を離すと、ロック解除レバー32はリターンスプリング72の付勢力によって中立位置に復帰する。
【0039】
ロック解除レバー32の上部には、壁面が切り欠かれることで略半円形状の係止部77が形成されている。一方、機台フレーム2にはピン67の近傍に係止部材としてのピン78(図5参照)が形成されており、ロック装置28のロックを解除状態のままにしておきたいときには、ロック解除レバー32を回動して係止部77をピン78に係止する。また、バッテリフード17の前部に配置されたロック装置29は、ロック装置28のうちロック解除レバー32がないだけで、そのロック装置28とほぼ同様の構成となっている。なお、ロック解除レバー32とピン78とがロック解除保持手段に相当する。
【0040】
次に、バッテリフード17を開閉するときの手順を図9〜図12に従って説明する。バッテリフード17を開けるとき、まず最初に左側サイド部30に配設されたロック装置28のロックを解除するために、図9(a)に示すようにロック部59の係止部66を機台フレーム2のピン67から外してロック装置28のロックを解除する。ロック装置28のロックを解除した後、図9(b)に示すようにロック解除レバー32を同図の矢印方向に倒し込んで、ロック解除レバー32の係止部77を機台フレーム2のピン78に係止しておく。これにより、ロック装置28は手を離してもロックが解除された状態が維持される。
【0041】
そして、バッテリフード17の前部に配設されたロック装置29のロックを解除し、2つのロック装置28,29のロックが解除された状態でバッテリフード17を持ち上げて開操作する。すると、バッテリフード17の開け始めのときには、図9(c)に示すようにロック解除レバー32がピン78から離脱するように動作する。そして、バッテリフード17をさらに開操作すると、図9(d)に示すようにロック解除レバー32がピン78から完全に離脱して、ロック解除レバー32がリターンスプリング72の付勢力によって同図の矢印方向に回動して中立位置に復帰する。
【0042】
ロック装置28,29のロックが解除された状態からバッテリフード17を開操作していくと、図11の一点鎖線で示すように前部フード23のローラ50がヘッドガード22の下面22aに当接する。この状態からバッテリフード17をさらに持ち上げると、図12に示すようにローラ50がヘッドガード22の下面22a上を回転するとともに、前部フード23がヒンジピン37を回動中心として後部フード24に対して倒れ込むことによってバッテリフード17が屈曲状態となる。
【0043】
そして、この屈曲状態のままバッテリフード17を全開状態とし、バッテリフード17の上面の係止部79(図11参照)にリヤピラー21に設けられたフードストッパ80(図11参照)を係止することによりバッテリフード17の開操作が完了する。なお、バッテリフード17の車幅方向長さはヘッドガード22のそれよりも長く設定されており、バッテリフード17が全開した状態では、バッテリフード17の車幅方向両側部分(つまり延出部26の部分)がヘッドガード22の両側から突出した状態となる。
【0044】
一方、バッテリフード17を閉めるとき、図12に示す状態からバッテリフード17を機台フレーム2側に倒し込んでいく。このとき、バッテリフード17を倒し込んでいくに従い、前部フード23はリターンスプリング45の付勢力によって、ローラ50がヘッドガード22の下面22aに当接した状態で上方に向かって起き上がる。そして、ローラ50がヘッドガード22の下面22aから離間したときに、リターンスプリング45の付勢力によりバッテリフード17が直伸状態に復帰する。
【0045】
さらにバッテリフード17を倒し込んでいき、バッテリフード17が機台フレーム2に対して閉じられる直前になると、図10(a)に示すようにロック部59のテーパ部81がピン78に当接する。そして、さらにバッテリフード17を倒し込むと、リターンスプリング64の付勢力に抗してロック部59がヒンジピン60を中心として外側に回動し、ロック部59が開かれた状態となる。この状態からバッテリフード17をさらに倒し込み、図10(b)に示すようにロック部59の係止部66がピン67と係止可能な位置にくると、ロック部59がヒンジピン60を回動中心としてリターンスプリング64の付勢力によって同図の矢印方向に回動を開始する。
【0046】
そして図10(c)に示すように、係止部66がピン67と係止することによって、ロック装置28が自動でロック状態となり、バッテリフード17の閉操作が完了する。このように、ロック装置28はリターンスプリング64の付勢力によって自動でロック状態となるロックし忘れ防止機構を有する構成となっているので、バッテリフード17を閉じる際にロック装置28のロックのし忘れが防止される。なお、詳述しないがロック装置29もロック装置28と同じように図10(a)〜(c)と同様の手順でロック状態となる。
【0047】
ところで、この種のフォークリフト1においてヘッドガード22の高さに制約がある場合には、バッテリフード17の長さがヘッドガード22の高さよりも長くなることがあり、バッテリフード17を全開状態にする際にバッテリフード17がヘッドガード22に干渉することがある。これを解消するために、本例ではバッテリフード17を分割構造とし、前部フード23をヘッドガード22に当接してバッテリフード17を屈曲させるようにし、バッテリフード17を閉めるときにはリターンスプリング45の付勢力によってバッテリフード17を直伸状態に復帰させる。よって、このようにバッテリフード17を分割構造とする場合であっても、その分割構造が簡素な構造になる。
【0048】
また、一般にバッテリフード17のロック装置28,29には、ロックのし忘れを防止するために、本例のようなリターンスプリング64を用いたロックし忘れ防止機構が装備される。ところが、これらロック装置28,29はバッテリフード17の大きさや、ロック装置28,29の配置位置の関係上、2つ同時に手が届かない位置にある。よって、一方のロックを解除し、次に他方のロック装置を解除しようとして、解除したロック装置から手を離すと、そのロック装置がロックされてしまい、バッテリフード17の開操作がし難いという問題がある。
【0049】
しかし本例では、左側サイド部30のロック装置28にロック解除レバー32を設け、そのレバー32によってロック装置28を開けた状態で維持できるようにしている。これにより、2つのロック装置28,29が同時に手が届かない場所にあっても、まずロック装置28のロックを解除し、ロック解除レバー32を機台フレーム2のピン78に係止しておくことでロック装置28をロックが解除された状態にしておき、次にロック装置29のロックを解除するようにすれば、ロックし忘れ防止機構を有するロック装置28,29を用いた場合でも簡単にバッテリフード17が開けられるようになる。
【0050】
従って、この実施形態では以下のような効果を得ることができる。
(1)本例では、バッテリフード17を分割構造にするに際して、バッテリフード17を全開状態とする場合には、前部フード23をヘッドガードに当接させて屈曲状態にすることで、バッテリフード17を全開状態にできるようにしている。一方、バッテリフード17を全閉状態とする場合には、リターンスプリング45の付勢力によってバッテリフード17が直伸状態に復帰し、その直伸状態となったバッテリフード17でバッテリ室18を閉じることで閉操作が行われる。よって、相対的に長いバッテリフード17を全開状態とするとき、バッテリフード17とヘッドガード22との干渉を避けるためにバッテリフード17を分割構造とした場合であっても、その構造を簡素にできる。
【0051】
(2)バッテリフード17を全開状態とする際に、前部フード23がヘッドガード22に当接した後は、ローラ50がヘッドガード22の下面22aを回動するようになっている。よって、ヘッドガード22に前部フード23を当接してバッテリフード17を屈曲状態にする構成であっても、バッテリフード17とヘッドガード22との間の摩擦抵抗を小さくした状態にすることができ、バッテリフード17やヘッドガード22に傷が付き難く、さらにはバッテリフード17を屈曲させ易くもなる。
【0052】
(3)ロック装置28に、このロック装置28のロックを解除したままで維持できるロック解除レバー32を取り付けた。よって、ロックし忘れ防止機構を有するロック装置28,29を用い、これらロック装置28,29が同時に手の届かない位置に配置された場合であっても、ロック解除レバー32を用いればロック装置28のロックを解除したままで維持されるので、この状態でバッテリフード17の開操作ができ、簡単にバッテリフード17を開けることができる。
【0053】
(4)ロック装置28のロック解除がロック解除レバー32によって維持された状態から、バッテリフード17を持ち上げて開操作すると、ロック解除レバー32がリターンスプリング72の付勢力によって中立位置に復帰する。よって、この開操作の後に再びバッテリフード17を閉操作しても、ロック装置28の係止部66がピン67に係止される際に、このロック解除レバー32がロック経路上に位置しないので、ロック時の邪魔にならず、バッテリフード17を閉じたときにロック装置28をロックできる。
【0054】
(5)運転席12の左側は乗り降りする側となっており、その乗り降りする側に位置するロック装置28にロック解除レバー32を取り付けている。よって、その乗り降りする側には操作スペースが充分に確保されていることから、ロック解除レバー32をこのロック装置28に設けることによって、ロック解除レバー32の操作、ひいてはバッテリフード17の開操作がし易くなる。
【0055】
なお、実施形態は前記に限定されず、例えば、次の態様に変更してもよい。
○ 第1および第2の付勢手段はリターンスプリング45,72であることに限定されず、例えば板バネやゴムであってもよい。また、リターンスプリング45,72は実施形態中のねじりコイルバネ式であることに限定されず、例えば引っ張りバネ等の他の付勢部材を用いてもよい。
【0056】
○ 摩擦抑制手段はローラ50に限定されず、例えば表面が滑り易くなったシート部材を前部フード23の先端面に貼着し、この部分をヘッドガード22に当接させるようにしてもよい。
【0057】
○ ローラ50は前部フード23に取り付けられることに限定されず、これらローラ50をヘッドガード22に取り付けてもよい。つまり、前部フード23がヘッドガード22に当接した後は、ヘッドガード22に設けられたローラに沿ってバッテリフード17が屈曲するようにしてもよい。
【0058】
○ 産業車両の構成部品はヘッドガード22であることに限定されず、フォークリフト1を構成する部品であれば、バッテリフード17を開操作する際に前部フード23を当接させる個所は特に限定されない。
【0059】
○ 本例では、前部フード23が後部フード24に対して約10分の1の長さに設定されており、これにより前部フード23の回動中心がバッテリフード17の先端寄りに位置している。しかし、前部フード23や後部フード24の長さは特に限定されず、前部フード23の後部フード24に対する長さに応じて、前部フード23の回動中心をバッテリフード17の長さ方向で自由に設定してもよい。なお、前部フード23の回動中心がバッテリフード17の先端寄りに位置すれば、リターンスプリング45の付勢力は相対的に弱くて済むので、バッテリフード17を開操作する際の荷重を軽くするには、その回動中心はなるべくバッテリフード17の半分より先端側が好ましい。
【0060】
○ ロック装置28はロック解除レバー32が取り付けられた構成となっているが、このロック解除レバー32がない構成であってもよい。また、ロック装置28,29の両方にロック解除レバー32を取り付ける構成としてもよい。また、ロック装置28に代えて、ロック装置29にロック解除レバー32を取り付ける構成としてもよい。
【0061】
○ ロック装置28,29は、ともにロックし忘れ機構を有する構成であるが、このロックし忘れ防止機構がない構成としてもよい。つまり、止め金具などによってバッテリフード17をロックするようにしてもよい。
【0062】
○ ロック解除レバー32に設けられた第2の付勢手段はなくてもよい。つまり、ロック解除レバー32をロック解除維持状態と初期状態の間で手動で変えられる構成としてもよい。
【0063】
○ ロック解除保持手段はレバー式のロック解除レバー32であることに限定されず、ロック装置のロックを解除したままで維持できれば特にその構造は限定されない。
【0064】
○ ロック装置28を左側サイド部30の前方寄り、ロック装置29を前部フレーム31の右側端部に配置したが、これらロック装置28,29の配置位置は特に限定されない。例えばロック装置28は、左側サイド部30においてその後方寄り配置されてもよいし、ロック装置29は前部フレーム31においてその左側端部に配置されてもよい。
【0065】
○ バッテリフード17はヘッドガード22に当接した状態で開操作が完了することに限定されない。例えば、バッテリフード17を持ち上げていく途中でバッテリフード17がヘッドガード22に当接して屈曲状態となるものの、さらに後方へ持ち上げると前部フード23がヘッドガード22から開放されて再び直伸状態に戻って全開状態となるようにしてもよい。
【0066】
○ バッテリフード17は前開き式であることに限定されず、例えば後開き式、右開き式、左開き式など、バッテリフード17の開閉方向は前開き式以外の構成としてもよい。
【0067】
○ フードはバッテリフード17に限定されず、例えばエンジンルームを開口・閉鎖するエンジンフードでもよく、さらにはバッテリフードやエンジンフード以外の他のフードであってもよい。
【0068】
○ 産業車両はアタッチメントとしてフォーク10を装備するフォークリフト1に限定されず、それ以外のアタッチメントを有する車両であってもよい。また、フォークリフトの車両サイズは特に限定されず、バッテリ式であればどのサイズのものであっても、本例のフードの開閉構造を採用することができる。
【0069】
前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(1)前記フード片の回動中心は、前記フードの全長の1/3よりも先端に配置されている。この場合、回動したフード片を復帰させる際の付勢力が相対的に弱くて済み、フード片を産業車両の構成部品に当接して持ち上げる際の負荷も軽くなる。
【0070】
(2)前記フードは、バッテリ室の開口・閉鎖するバッテリフードである。この場合、バッテリフードを開操作するときに、バッテリフードの長さ関係から、そのバッテリフードが産業車両の構成部品に干渉する構成であっても、バッテリフードを全開状態とできる。
【0071】
(3)前記ローラは、前記フード片に取り付けられている。この場合、例えば産業車両の構成部品にローラを設ける場合に比べて、必要なローラが少なくて済む。
【0072】
(4)前記ロック装置は運転席へ乗り降りする側に配置され、前記ロック解除保持手段は、その乗り降りする側に配置された前記ロック装置に配置されている。この場合、運転席へ乗り降りする側には充分な操作スペースが確保されており、ロック解除保持手段は運転席へ乗り降りする側に配置されたロック装置に設けられているので、ロック解除保持手段の操作がし易くなる。
【0073】
(5)前記第2の付勢手段は、リターンスプリングである。この場合、ロック解除保持手段はリターンスプリングによって初期位置に戻るように付勢される。
【0074】
(6)運転席を上部に有するフードが、その基端部を回動中心として機台フレームに対し開閉可能に設けられた産業車両用のフードの開閉構造であって、前記フードを閉めたときに、そのまま前記機台フレームに対して閉状態にロックするロックし忘れ防止機構を有するロック装置を少なくとも1つ備え、前記ロック装置の少なくとも一つには、当該ロック装置をロックが解除されたままで維持するロック解除保持手段が設けられている産業車両用のフードの開閉構造。この場合、ロック装置の少なくとも一つにロック解除保持手段を設けたので、ロックし忘れ防止機構を有するロック装置を用いた場合でも、簡単にフードが開けられるようになる。
【0075】
【発明の効果】
以上詳述したように各請求項に記載の発明によれば、フードを全開状態とするとき、フードがヘッドガードに干渉しないようにフードを分割構造とする場合であっても、その分割構造を簡素な構造とすることができる。
【0076】
また、請求項5〜7に記載の発明によれば、ロックし忘れ防止機構を有するロック装置を用いた場合でも、簡単にバッテリフードを開けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態におけるフォークリフトの側面図。
【図2】 バッテリフード付近の斜視図。
【図3】 バッテリフードの前部を示す一部破断平面図。
【図4】 図3のII−II線断面図。
【図5】 ロック装置の正面図。
【図6】 図5のIII −III 線断面図。
【図7】 ロック装置およびロック解除レバーの分解斜視図。
【図8】 (a)はロック解除レバーが通常時の斜視図、(b)は同レバーを倒し込んだときの斜視図。
【図9】 (a)〜(d)はロック装置のロックを解除するとき手順を示す模式説明図。
【図10】 (a)〜(c)はロック装置をロックするとききの手順を示す模式説明図。
【図11】 バッテリフードがヘッドガードに当接したときの模式図。
【図12】 バッテリフードを開操作した際に、前部フレームが後部フレームに対して倒れ込んだときの模式図。
【図13】 従来におけるバッテリフードの開操作を示す説明図。
【符号の説明】
1…産業車両としてのフォークリフト、2…機台フレーム、19…運転席、17…フードとしてのバッテリフード、22…構成部品としてのヘッドガード、23…フード片としての前部フード、24…フード本体としての後部フード、28,29…ロック装置、32…ロック解除保持手段を構成するとともにレバー部材としてのロック解除レバー、45…第1の付勢手段としてのリターンスプリング、50…摩擦抑制手段としてのローラ、59…ロック本体としてのロック部、70…軸部、72…第2の付勢手段としてのリターンスプリング、78…ロック解除保持手段を構成するとともに係止部材としてのピン。
Claims (7)
- 運転席を上部に有するフードが、その基端部を回動中心として機台フレームに対し開閉可能に設けられた産業車両用のフードの開閉構造であって、
前記フードは、前記基端部を中心に回動可能に設けられたフード本体と、該フード本体の先端部に回動可能に連結されたフード片とを備え、
前記フード片は、前記フードを開いたときに、前記運転席の上方を覆うヘッドガードに当接することで少なくとも該フードと該ヘッドガードとの干渉領域において該フードの回動半径長さを短くするように回動し、
前記フード本体と前記フード片との間には、該フード片が前記ヘッドガードに当接したときの回動変位を復帰させるように該フード片を付勢する第1の付勢手段が介装され、
前記フード片が前記ヘッドガードに当接することで前記フードの回動半径長さを短くするように回動するとき、該フード片は、前記フード本体との連結部分を回動中心として該フード本体に対し下方に倒れ込むように回動して、前記フードは屈曲した状態となる産業車両用のフードの開閉構造。 - 前記フード片と前記ヘッドガードの間には、前記フード片が前記ヘッドガードに当接した状態で相対移動するときの摩擦抵抗を小さくする摩擦抑制手段が設けられている請求項1に記載の産業車両用のフードの開閉構造。
- 前記摩擦抑制手段は、ローラである請求項2に記載の産業車両用のフードの開閉構造。
- 前記第1の付勢手段は、リターンスプリングである請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の産業車両用のフードの開閉構造。
- 前記フードを閉めたときに、該フードをそのまま前記機台フレームに対して閉状態にロックするロックし忘れ防止機構を有するロック装置を少なくとも一つ備え、
前記ロック装置の少なくとも一つには、当該ロック装置をロックが解除されたままで維持するロック解除保持手段が設けられている請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の産業車両用のフードの開閉構造。 - 前記ロック解除保持手段は、前記ロック装置のロック本体に対して軸部を介して取り付けられ、当該軸部を回動中心として前記ロック装置の解除状態を維持できる位置へ回動可能なレバー部材と、前記機台フレームに設けられた係止部材とにより構成され、
前記レバー部材を回動して、このレバー部材の端部を前記係止部材に係止することで前記ロック装置のロック解除状態が維持される請求項5に記載の産業車両用のフードの開閉構造。 - 前記ロック装置とロック解除保持手段との間には、手動操作によりロック解除保持手段が操作され、その後にこのロック解除保持手段が開放されたときに、当該ロック解除保持手段を初期位置に復帰させる第2の付勢手段が設けられている請求項5又は6に記載の産業車両用のフードの開閉構造。
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