JP2006069357A - バッテリ駆動電動作業車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電動モータ100及び前記電動モータ駆動用バッテリ200を有するバッテリ駆動電動作業車1であって、エンジン34、ラジエータ38、燃料タンク50、セルモータ用バッテリ55、排気マフラ40を有する作業車の、前記エンジン34、ラジエータ38、燃料タンク50、セルモータ用バッテリ55、排気マフラ40の少なくともいずれか一つを、前記電動モータ100及び前記駆動用バッテリ200と置換した。
【選択図】図1
Description
そして、このような建設機械等の作業車には、例えば図3、図4、図5、図12に示すような土砂を掘削する掘削手段や、破砕手段や、選別手段等が適宜交換して取り付けられ、一台の作業車で様々な作業が行えるように構成されている。
このような構成を有する作業車には、下部走行体による走行や、旋回装置を駆動して行う上部旋回体の旋回や前記掘削手段の動作を行わせるために、前記作動各部にアクチュエータが装着されている。アクチュエータとしては、回転運動するものと、往復運動するものが挙げられるが、一般に回転運動を行うアクチュエータはモータで、一方往復運動を行うアクチュエータは油圧シリンダで構成される。
また、エンジンを用いていることから、排気ガスの問題や、騒音問題等が生じていた。そこで、排気ガスの問題や、騒音問題だけでなく、燃費効率を向上させるためにも、エンジンとバッテリとを併用した、所謂ハイブリッドショベル等が開発されている。このようなハイブリッドショベルにおいては、エンジンによって発電機を駆動してバッテリを充電し、このバッテリを電源として電動モータを作動させて、作業車に設けたアクチュエータを駆動する構成としている。そして、バッテリは重量物であり、かつサイズも大きいことから、作業車の上部旋回体に設置するのではなく、下部走行体における旋回装置の配設部の下部位置に設置する等していた。
図1は本発明の一実施例に係るバッテリ駆動電動作業車1のボンネット4内の側面図、図2は同じく背面図、図3は従来のエンジン駆動作業車のボンネット4内の側面図、図4は同じく背面図、図5は同じく平面図、図6は充電器110を配設した状態のバッテリ駆動電動作業車1のボンネット4内の側面図、図7は電動モータ100の支持構造を示したボンネット4内の側面図、図8は従来のエンジン34の支持構造を示したボンネット4内の側面図、図9は電動モータ100及び駆動用バッテリ200・200の支持構造を示したボンネット4内の側面図、図10は小孔4dの形成位置を示したボンネット4の側面図、図11は駆動用バッテリ200・200の接続方法を示した回路図、図12は本発明のバッテリ駆動電動作業車1の一実施例であるバックホーの全体構成を示した側面図である。
但し、本実施例では、後述するように、従来までエンジン34、ラジエータ38、排気マフラ40、燃料タンク50、セルモータ用バッテリ55等が配設されていた場所にエンジン34や燃料タンク50の代わりに電動モータ100や駆動用バッテリ200・200を配設する構成としているが、取り除かれるのはこれらの5つのエンジン関係部材34・38・40・50・55に限定するものではない。つまり、作業場がエンジン34を使用できないような場所で、本体をそのまま使用したい場合等では、エンジン34と燃料タンク50のみを取り出して、それら2つのエンジン関係部材34・50の代わりに電動モータ100や駆動用バッテリ200を配設する構成としても良い。
フロントコラム19下部からは両側方及び後方にステップ23が延設され、作業者による作業時や走行時の足場が確保されている。
ブーム9の前面中途部(側面視で屈曲している部分の内側)とブームブラケット10との間にブームシリンダ11が介装され、該ブームシリンダ11の伸縮によりブーム9を上下に回動可能としている。
ブーム9の後面中途部(側面視で屈曲している部分の外側)とブーム9の先端に回動可能に取り付けられたアーム8根元部より上方に突設されたアームブラケット14との間にはアームシリンダ12が介装され、アームシリンダ12の伸縮によりアーム8を前後に回動可能としている。
アームブラケット14はアーム8の根元部より上方に突設され、該アームブラケット14に設けられたシリンダ側支持点14aと、ロッド側支持点15aとの間にバケットシリンダ13が介装される。該バケットシリンダ13が伸縮することによりバケット7の回動が行われる。
従来、ボンネット4内には、図3及び図4に示すように、エンジン34、ラジエータ38、排気マフラ40、燃料タンク50等のエンジン関係部材が配設されており、これらの該エンジン34等より得られた動力を利用して、クローラ式走行装置3や、スイングシリンダ、ブームシリンダ11、アームシリンダ12、バケットシリンダ13等の各種のアクチュエータを駆動していた。
そして、エンジン34の左側下部には、油圧機構作動油リザーバタンク43を配置しており、該リザーバタンク43の作動油は、エンジン34右側部に固設された油圧ポンプ120によって、配管及び油圧ポンプ120等を通ってコントロールバルブへ送られる構成となっている。また、リザーバタンク43前部上面にはリザーバタンク給油口43bが形成されており、該リザーバタンク給油口43bが前記ボンネット4の立ち上がり部に沿わせる位置に配置されている。
具体的には、工場等で作業車を組み立てる際に、エンジン駆動作業車ならエンジン関係部材34・38・40・50・55を配設し、バッテリ駆動電動作業車1なら電動モータ100と駆動用バッテリ200を配設する。そして、作業車のボンネット4内の一部の仕様だけを異なるものとし、他の部材や配置を共通にするものである。
なお、図1及び図2に示すように、ボンネット4内に配設される駆動用バッテリ200・200は2つに限定するものではなく、1つであったり、3つ以上であっても良い。また、排気マフラ40、燃料タンク50、セルモータ用バッテリ55を外すことで、下部に空間が生じるので、その部分に駆動用バッテリ200・200を配置して、重心を下げるように構成することもでき、バッテリ数を増加することで容量を増加することもできる。このとき、排気マフラ40、燃料タンク50、セルモータ用バッテリ55のそれぞれの取付部材(取付金具)を駆動用バッテリ200・200を取り付けるための取付部材に利用するように構成することもできる。
エンジン34、ラジエータ38、燃料タンク50、セルモータ用バッテリ55、排気マフラ40等の主要部品のうち、置換しない主要部品をエンジン駆動作業車と共有することができるので、開発・製造効率を高めることができる。
充電器110には、電源コード111が巻き取り可能に具備されており、該電源コード111端部には家庭用コンセント等に差し込める電源プラグ112が連結されている。このため、該バッテリ駆動電動作業車1の近傍まで、延長コードを介す等して家庭用コンセント等を延長してくれば、容易に該駆動用バッテリ200の充電を行うことができる。
充電器110付きの仕様に容易に変更することができ、旋回フレーム2等をそのまま利用できて、開発・製造効率を高めることができる。そして、充電器110を備えることで、充電のためのケーブルを接続したり、駆動用バッテリ200・200を外したりする必要がなくなり、充電作業が容易にできる。
油圧ポンプ120からリザーバタンク43及びコントロールバルブまでの配管が共用でき、つまり、油圧ポンプ120及び油圧ポンプ120に接続する配管をそのままエンジン仕様及びモータ仕様に使用することができ、接続のための新たな部品を製造することがなく、開発・製造効率を高めることができる。
そして、該エンジン支持用防振マウント70・70を固設した後、底板71や底板71上方の取付座72等を介して、エンジン支持用防振マウント70・70上方に電動モータ100を配設する構成とする。この底板71に出力軸の位置が合致するように、エンジン34の取付孔と電動モータ100の取付孔を開口しておくことにより、同一部品を使用して、付け替えが簡単に行えるのである。
つまり、電動モータ100の支持部と駆動用バッテリ200・200の支持部を一体的に構成して、該枠体130をエンジン支持用防振マウント70・70によって保持するのである。なお、駆動用バッテリ200・200を更に強固に固定するために、枠体130の上板にベルトまたは固定金具を取り付けて、駆動用バッテリバッテリ200・200を締め付け固定して振動等でずれないように固定したり、ケース等を被せることで固定たりすることもできる。
エンジン及び電動モータ100の取り付け部(メインフレーム)70が共用でき、電動モータ100を取り付けた場合でもエンジン34を取り付けた場合でも振動を低減して、低騒音化が図れる。また、開発・製造効率を高めることができる。
ボンネット4を開放するだけでバッテリが表れて、周囲が開放された状態となり、バッテリ200・200のメンテナンスを容易に行うことができる。
バッテリ200・200の取付部を追加する必要がなくなり、エンジン34及び電動モータ100を強固に固定することが可能となり、騒音等を防止できるとともに、コンパクトに収納できるようになる。
ここで、前記小孔4の配設個数は1つに限定するものではなく、パンチングメタルのように、複数個の小孔4d・4d・・・を形成しても良い。また、小孔4dの形成位置に関しても、ボンネット4後部上面に限定するものではなく、ボンネット4上部であれば良く、ボンネット4側部上面や前部上面でも良い。また、小孔4dの形状も、円形の孔に限定するものではなく、例えば長孔形状のものでも良い。
ラジエータ38用の開口部がある為、基本的に通風性が良く、水素ガスが溜まり難い構造になっているので、小孔4dを追加するだけでガスの充満防止ができる。
前述のように、ボンネット4内に配設される駆動用バッテリ200・200・・・の個数は、2つに限定するものではなく、1つであっても良いし、3つ以上の複数を配設しても良い。前述のように、駆動用バッテリ200・200・・・及び電動モータ100は、エンジン支持用防振マウント70・70を介して枠体130によってボンネット4内に固設されている。例えば、枠体130を鋳物等の頑丈なもので構成し、枠体130の外側上面に複数の駆動用バッテリ200・200・・・を固設できるようにするのである。そして、後述するように、該複数の駆動用バッテリ200・200・・・の接続方法を変換可能に構成することにより、耐久力を高めたり、高出力を得たりできるようにするのである。
図11では、2つの駆動用バッテリ200・200を配設しているが、前述のように、2つに限定されるものではない。また、後述するように、駆動用バッテリ200・200を直列に接続した場合の駆動用バッテリ200・200全体から生じる電圧を24Vとし、並列の場合は該電圧を12Vとしているが、該電圧も限定するものではない。
一方、2極双投スイッチ150を下側に倒した状態、つまり端子153及び端子156がそれぞれ端子152及び端子155に接続された状態では、駆動用バッテリ200・200が並列に接続された状態となり、電動モータ100にかかる電圧は小電圧(例えば、12V。)となるが、駆動用バッテリ200・200の駆動時間が長くなる。換言すれば、2極双投スイッチ150を下側に傾倒させれば、作業車1の速度を遅くすることができるのである。
充電器110を使用して、充電する場合は、このように、2極双投スイッチ150を中間の位置に保持した状態、つまり端子152及び端子155が共にどちらにも接続されていない状態としておいて、充電器110から延長されている電源プラグ112をコンセント等に差し込んで充電を行う。この場合は、電動モータスイッチ101が「切り」状態になるように構成しておくと好適である。
作業機6や作業車1の速度の切換えを簡単な構造で実現することができる。
4 ボンネット
4d 小孔
6 掘削作業機
34 エンジン
38 ラジエータ
40 排気マフラ
50 燃料タンク
55 セルモータ用バッテリ
70 エンジン支持用防振マウント
100 電動モータ
110 充電器
120 油圧ポンプ
130 枠体
150 2極双投スイッチ
200 駆動用バッテリ
Claims (8)
- 電動モータ及び前記電動モータ駆動用バッテリを有するバッテリ駆動電動作業車であって、
エンジン、ラジエータ、燃料タンク、セルモータ用バッテリ、排気マフラを有する作業車の、前記エンジン、ラジエータ、燃料タンク、セルモータ用バッテリ、排気マフラの少なくともいずれか一つを、前記電動モータ及び前記駆動用バッテリと置換したことを特徴とするバッテリ駆動電動作業車。 - 前記電動モータへ供給する電力を前記駆動用バッテリに充電するための充電器を具備し、前記エンジン、ラジエータ、燃料タンク、セルモータ用バッfsテリ及び排気マフラの少なくともいずれか一つを、前記充電器と置換したことを特徴とする請求項1に記載のバッテリ駆動電動作業車。
- 前記エンジンに接続していた油圧ポンプの位置に、前記電動モータに接続した油圧ポンプの位置を略一致させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバッテリ駆動電動作業車。
- エンジン支持用防振マウントで前記電動モータを支持したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のバッテリ駆動電動作業車。
- 前記電動モータの上部に駆動用バッテリを配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のバッテリ駆動電動作業車。
- 前記防振マウントを、前記電動モータ支持部とバッテリ支持部を一体的に構成したことを特徴とした請求項4に記載のバッテリ駆動電動作業車。
- ボンネット上部に小孔を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のバッテリ駆動電動作業車。
- 複数のバッテリを具備し、該バッテリを並列接続と直列接続とに切換え可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のバッテリ駆動電動作業車。
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