JPH05328529A - 電気自動車 - Google Patents

電気自動車

Info

Publication number
JPH05328529A
JPH05328529A JP4125996A JP12599692A JPH05328529A JP H05328529 A JPH05328529 A JP H05328529A JP 4125996 A JP4125996 A JP 4125996A JP 12599692 A JP12599692 A JP 12599692A JP H05328529 A JPH05328529 A JP H05328529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
motors
room
engine
electric motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4125996A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuzo Moroto
脩三 諸戸
Mutsumi Kawamoto
睦 川本
Kozo Yamaguchi
幸蔵 山口
Yoshinori Miyaishi
善則 宮石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Equos Research Co Ltd filed Critical Equos Research Co Ltd
Priority to JP4125996A priority Critical patent/JPH05328529A/ja
Publication of JPH05328529A publication Critical patent/JPH05328529A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】電気自動車の重量配分が良好で走行安定性を高
くする。 【構成】車両本体のフロント側にエンジンルーム18
が、リヤ側にトランクルーム20が設けられ、車両本体
の下面にトンネル22が形成される。従来のエンジン付
車両のエンジンルーム18、トランクルーム20、トン
ネル22をそのまま使用することができる。前記トンネ
ル22内には、電動モータ装置ケースが配設され、該電
動モータ装置ケース内に特性の異なる複数のモータが配
設され、必要な出力トルクが複数のモータに配分され
る。前記エンジンルーム28内にモータ制御装置26、
補機27及びバッテリ70が搭載されるため、電気自動
車32の重量配分をエンジン付車両と同じにすることが
可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両は一般に、ガソリン機関であ
るエンジンを作動させることによって発生させた回転を
自動変速機、マニュアル変速機等のトランスミッション
を介して変速し、駆動輪に伝達するようにしている。図
2は従来のエンジン付車両の概略図である。
【0003】図において、11はフロントエンジン・リ
ヤホイールドライブ(FR)式のエンジン付車両であ
り、フロント側に配設されたエンジン12が発生したエ
ンジントルクによってリヤ側の駆動輪13を回転するよ
うにしている。なお、図の左側がフロント側、右側がリ
ヤ側である。14は前記エンジン12が発生した回転を
変速するトランスミッション、15は該トランスミッシ
ョン14が出力した回転をディファレンシャル装置16
に伝達するプロペラシャフトである。前記ディファレン
シャル装置16は、プロペラシャフト15を介して伝達
された回転を差動して左右の駆動輪13に伝達する。
【0004】18は前記エンジン付車両11のフロント
側に形成されたエンジンルームであり、該エンジンルー
ム18内にエンジン12、及びエアコン、パワーステア
リング等の補機19が配設される。また、20はトラン
クルーム、21は燃料タンクであり、いずれもエンジン
付車両11のリヤ側に配設される。22は前記エンジン
付車両11の下面において、フロント側とリヤ側を連絡
するトンネルであり、該トンネル22内にトランスミッ
ション14、プロペラシャフト15及びディファレンシ
ャル装置16が配設される。
【0005】一方、前記エンジン12をモータに置き換
え、騒音や排気ガスの発生をなくした電気自動車が提供
されている。この場合、車両にモータ及びバッテリを搭
載し、前記モータが発生した回転をトランスミッション
14において変速し、駆動輪13を回転させて走行する
ようにしている。図3は従来の電気自動車の概略図であ
る。
【0006】図において、24はFR式の電気自動車で
あり、フロント側に配設されたモータ25が発生したト
ルクによってリヤ側の駆動輪13を回転するようにして
いる。なお、図2と同様に図の左側がフロント側、右側
がリヤ側である。14は前記モータ25が発生した回転
を変速するトランスミッション、15は該トランスミッ
ション14が出力した回転をディファレンシャル装置1
6に伝達するプロペラシャフトである。前記ディファレ
ンシャル装置16は、プロペラシャフト15を介して伝
達された回転を差動して左右の駆動輪13に伝達する。
【0007】26は前記モータ25を制御するためのモ
ータ制御装置、27は補機であり、いずれも電気自動車
24のフロント側のエンジンルーム18内に配設され
る。また、29はバッテリであり、電気自動車24のリ
ヤ側のトランクルーム20内に配設される。22は前記
電気自動車24の下面において、フロント側とリヤ側を
連絡するトンネルであり、該トンネル22内にトランス
ミッション14、プロペラシャフト15及びディファレ
ンシャル装置16が配設される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電気自動車24においては、エンジンルーム18内
にモータ25、モータ制御装置26及び補機27が配設
され、それらでエンジンルーム18が満載になるため、
バッテリ29をトランクルーム20内に配設しなければ
ならない。
【0009】この場合、図2のエンジン付車両11の燃
料タンク21に対応する位置にバッテリ29を配設して
いるが、燃料タンク21よりもバッテリ29の方がはる
かに重いため、電気自動車24の重量配分が悪くなり走
行安定性が低下してしまう。そこで、サスペンションを
改造して走行安定性を向上しなければならず、電気自動
車24のコストが高くなってしまう。
【0010】また、前記バッテリ29の体積は燃料タン
ク21よりも大きいため、トランクルーム20の空きス
ペースが減少してしまう。本発明は、前記従来の電気自
動車の問題点を解決して、電気自動車の重量配分が良好
で走行安定性が高く、コストが低く、しかも、トランク
ルームの空きスペースを十分に確保することが可能な電
気自動車を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の電
気自動車においては、車両本体のフロント側にエンジン
ルームが設けられ、リヤ側にトランクルームが設けられ
る。また、車両本体の下面に前記エンジンルームとトラ
ンクルーム間にわたってトンネルが形成される。
【0012】該トンネル内には、前記エンジンルームに
隣接して電動モータ装置ケースが配設され、該電動モー
タ装置ケース内に特性の異なる複数のモータが配設され
る。そして、該モータの出力トルクが駆動輪に伝達され
るようになっている。また、前記エンジンルーム内にモ
ータ制御装置、補機及びバッテリが搭載される。
【0013】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
車両本体のフロント側にエンジンルームが設けられ、リ
ヤ側にトランクルームが設けられる。また、車両本体の
下面に前記エンジンルームとトランクルーム間にわたっ
てトンネルが形成される。したがって、従来のエンジン
付車両のエンジンルーム、トランクルーム、トンネルを
そのまま使用することができる。
【0014】前記トンネル内には、前記エンジンルーム
に隣接して電動モータ装置ケースが配設され、該電動モ
ータ装置ケース内に特性の異なる複数のモータが配設さ
れる。したがって、必要な出力トルクを前記複数のモー
タに配分することによってトランスミッションを不要と
することができる。そして、前記モータの出力トルクが
駆動輪に伝達されるようになっている。
【0015】また、前記エンジンルーム内にモータ制御
装置、補機及びバッテリが搭載されるため、電気自動車
の重量配分をエンジン付車両と同じにすることが可能に
なり、走行安定性が高くなるだけでなく、サスペンショ
ンの改造などを行う必要がなくなり、コストが低くな
り、しかも、トランクルームの空きスペースを十分に確
保することが可能になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示す電
気自動車の概略図である。図において、32はFR式の
電気自動車であり、フロント側に配設された図示しない
モータが発生したトルクによってリヤ側の駆動輪13を
回転するようにしている。なお、図2と同様に図の左側
がフロント側、右側がリヤ側である。
【0017】60は電動モータ装置、15は該電動モー
タ装置60が出力した回転をディファレンシャル装置1
6に伝達するプロペラシャフトである。前記ディファレ
ンシャル装置16は、プロペラシャフト15を介して伝
達された回転を差動して左右の駆動輪13に伝達する。
26は前記電動モータ装置60を制御するためのモータ
制御装置、27はエアコン、パワーステアリング等の補
機、70はモータに電流を供給するためのバッテリであ
り、いずれも電気自動車32のフロント側のエンジンル
ーム18内に配設される。また、33は前記電気自動車
32のリヤ側のトランクルーム20内に選択的に配設さ
れた補助バッテリである。前記バッテリ70をエンジン
ルーム18内に配設するとともに補助バッテリ33をト
ランクルーム20内に配設して、電気自動車32の重量
配分が図2のエンジン付車両11とほぼ同等になるよう
にしている。
【0018】22は前記電気自動車32の下面におい
て、フロント側のエンジンルーム18とリヤ側のトラン
クルーム20間にわたって形成されたトンネルであり、
該トンネル22内に電動モータ装置60、プロペラシャ
フト15及びディファレンシャル装置16が配設され
る。次に、電動モータ装置60について説明する。
【0019】図4は本発明の電気自動車に使用される電
動モータ装置の断面図、図5は本発明の電気自動車に使
用される電動モータの制御ブロック図である。図におい
て、22はトンネル、60は該トンネル22内に配設さ
れた電動モータ装置である。該電動モータ装置60は、
特性の異なる複数個のモータ、例えば、第1、第2モー
タ62,63を有しており、該第1、第2モータ62,
63を制御することによって走行に必要な要求トルクを
発生するようにしており、トランスミッション14(図
2参照)を不要にしている。
【0020】そして、従来の自動変速用のトランスミッ
ション14を収容したトランスミッションケースを電動
モータ装置ケース35としてそのまま使用し、該電動モ
ータ装置ケース35内に前記第1、第2モータ62,6
3を配設している。第1モータ62はステータ鉄心62
a、ステータコイル62b及びロータ62cから成り、
第2モータ63はステータ鉄心63a、ステータコイル
63b及びロータ63cから成るとともに、前記ステー
タ鉄心62a,63aが電動モータ装置ケース35に取
り付けられ、前記ロータ62c,63cが出力軸36に
固定されている。
【0021】該出力軸36は、ベアリング37,38を
介して前記電動モータ装置ケース35に支持され、前記
第1、第2モータ62,63を駆動することによって回
転される。このように、トランスミッションケースを電
動モータ装置ケース35としてそのまま使用することが
できるため、従来の電気自動車24(図3参照)の改造
を最小限に抑えて第1、第2モータ62,63を搭載す
ることが可能となる。また、電気自動車32の重量配分
を従来のエンジン付車両11と同じように設定すること
ができるため、サスペンションを改造することなく十分
な走行安定性を得ることができ、電気自動車32のコス
トを低減することができる。
【0022】また、前記バッテリ70はエンジンルーム
18内に配設され、トランクルーム20内には必要に応
じて補助バッテリ33が配設されるだけであるため、ト
ランクルーム20に従来のエンジン付車両11と同じス
ペースを確保することができる。次に、前記電動モータ
装置60の動作について説明する。
【0023】図5において、60は電動モータ装置、2
6はCPU,RAM,ROM等から成るモータ制御装
置、62,63はそれぞれモータドライバ64,65に
よって独立的に制御され、駆動される第1、第2モータ
である。該第1、第2モータ62,63はそれぞれ温度
センサ68,69を備えており、該温度センサ68,6
9によって検出した温度はモータ制御装置26に入力さ
れるようになっている。
【0024】前記第1、第2モータ62,63は、共通
のバッテリ70から直流電流が供給されるようになって
いる。そして、前記モータドライバ64,65は、前記
バッテリ70からの直流電流をモータ制御装置26から
出力された信号に対応して前記第1、第2モータ62,
63に供給し、駆動する。この場合、前記第1、第2モ
ータ62,63は直流式のモータで構成されているが、
モータドライバ64,65が直流電流を交流電流に変換
する手段を有していれば、交流式のモータを使用するこ
ともできる。
【0025】ここで、前記第1、第2モータ62,63
は、それぞれ異なる作動領域で効率が高くなるものを選
択している。すなわち、第1モータ62は図4に示すよ
うに外径が大きく、軸方向寸法が短く、低回転・高トル
ク型のものが使用される。また、第2モータ63は外径
が小さく、軸方向寸法が長く、高回転・低トルク型のも
のが使用される。そして、電気自動車32(図1)の走
行条件に基づいて走行に必要な要求トルクが演算され、
該要求トルクが前記第1、第2モータ62,63に配分
されるようになっている。
【0026】前記バッテリ70とモータドライバ64,
65間には、電流センサ72及び電圧センサ73が配設
される。したがって、前記電流センサ72によってバッ
テリ70に対して入出力される電流を、電圧センサ73
によってバッテリ70の電圧を検出することができ、両
者によってバッテリ70の状態を監視することができ
る。そして、前記モータドライバ64,65において
は、前記第1、第2モータ62,63のそれぞれの回転
数を検出することができるようになっており、該回転数
から車速を演算することができる。
【0027】また、前記モータ制御装置26には、アク
セルセンサ75、ブレーキセンサ76及びシフトポジシ
ョンセンサ77が接続されていて、運転者の操作に対応
して第1、第2モータ62,63が駆動されるようにな
っている。前記アクセルセンサ75は、運転者が必要と
する要求トルクに基づくアクセルペダルの踏込みに連動
するポジションセンサ(可変抵抗など)で構成される。
そして、前記ブレーキセンサ76は、運転者の減速要求
に基づくブレーキペダルの踏込みに連動したポジション
センサ又は油圧式ブレーキの油圧センサで構成される。
また、前記シフトポジションセンサ77は、シフトレバ
ーの操作に連動したスイッチで構成され、前進、後進、
ニュートラル位置を検出する。
【0028】一方、前記モータ制御装置26からモータ
ドライバ64,65には、前記第1、第2モータ62,
63の回転方向を指令する回転方向指令信号、前記第
1、第2モータ62,63の出力トルクを指令する出力
トルク指令信号、前記第1、第2モータ62,63を駆
動するか、回生するかを指令する駆動・回生指令信号が
送られるようになっている。
【0029】図6は本発明の電気自動車の動作を示すフ
ローチャート、図7はトルク決定処理の動作を示すフロ
ーチャートである。ステップS1 モータ制御装置26
(図5)においてRAMの内容などの初期設定を行う。
ステップS2 各温度センサ68,69、電流センサ7
2、電圧センサ73、アクセルセンサ75、ブレーキセ
ンサ76及びシフトポジションセンサ77の検出値、及
びモータドライバ64,65で検出される第1、第2モ
ータ62,63の回転数を入力する。ステップS3 出
力トルクを決定するためのトルク決定処理を行う。ステ
ップS4 トルク決定処理の結果に基づいて、モータド
ライバ64,65への各種指令を行う。
【0030】次に、ステップS3のトルク決定処理につ
いて説明する。ステップS3−1 各温度センサ68,
69で検出したモータ温度、電流センサ72、電圧セン
サ73で検出したバッテリ70の状態がいずれも正常か
否かを判断する。正常の場合はステップS3−3に、異
常の場合はステップS3−2に進む。ステップS3−2
モータ温度及びバッテリ70の状態に応じた出力トル
クを決定した後、ステップS3−5に進む。ステップS
3−3 アクセルセンサ75及びブレーキセンサ76の
検出値及びモータドライバ64,65で検出される第
1、第2モータ62,63の回転数から要求トルクTを
決定する。
【0031】この場合、要求トルク決定用マップによっ
て第1、第2モータ62,63で出力することができる
最大出力トルクTmax の何パーセントを要求トルクTと
するかの決定を行う。図8は要求トルク決定用マップの
例を示す図である。図において、横軸に第1、第2モー
タ62,63(図5)の回転数から演算される車速v
を、縦軸にアクセルセンサ75の検出値Aとブレーキセ
ンサ76の検出値Bの差(A−B)を採っている。前記
車速v及び差(A−B)をプロットすることによって、
要求トルクTを最大出力トルクTmax の何パーセントと
するかを決定することができる。なお、要求トルク決定
用マップによることなく、適宜演算式によって要求トル
クTを演算してもよい。また、要求トルク決定方法を複
数用意しておき、運転者が必要に応じて第1、第2モー
タ62,63の効率を向上させるための方法、出力トル
クを大きくするための方法をスイッチなどで適宜選択す
ることができるようにしてもよい。ステップS3−4
第1、第2モータ62,63の回転数から第1、第2モ
ータ62,63の出力トルクの配分を決定する。ステッ
プS3−5 シフトポジションセンサ77が検出したシ
フトポジションと第1、第2モータ62,63の現在の
回転方向に基づいて回転方向を決定する。以上の動作を
繰り返す。
【0032】次に、ステップS3−4の出力トルク配分
決定処理について説明する。図9は効率マップを示す
図、図10は出力トルク配分決定処理の動作を示すフロ
ーチャートである。ステップS3−4−1 まず、出力
トルクの配分を決定するために行われる演算のための初
期設定を行い、演算上のカウント値nを0に、出力トル
クの指令の最小単位aを0.1にする。ステップS3−
4−2 要求トルクTに対する第1モータ62(図5)
への出力トルクT1 と第2モータ63への出力トルクT
2 の配分を決定する。
【0033】 T1 =a×n T2 =T−T1 ステップS3−4−3 出力トルクT2 が第2モータ6
3の最大出力トルクT2m axより大きいか否かを判断す
る。出力トルクT2 が最大出力トルクT2maxより大きい
場合は出力トルクT2 を出力することができないのでス
テップS3−4−8に進み、出力トルクT2 が最大出力
トルクT2maxより小さい場合はステップS3−4−4に
進む。ステップS3−4−4 出力トルクT2 が0より
小さいか、又は出力トルクT1が第1モータ62の最大
出力トルクT1maxより大きいか否かを判断する。前記範
囲外の場合はステップS3−4−5に、範囲内の場合は
それ以上の配分は不可能であるのでステップS3−4−
9に進む。ステップS3−4−5 出力トルクT1 ,T
2 を出力するために第1、第2モータ62,63に供給
されるエネルギ量に比例する値としてXn (nはカウン
ト値)を次の式で表すことができる。
【0034】Xn =T1 /η1 +T2 /η2 η1 :現在の回転数で出力トルクT1 を出力する場合の
第1モータ62の効率 η2 :現在の回転数で出力トルクT2 を出力する場合の
第2モータ63の効率 前記効率η1 ,η2 は、第1、第2モータ62,63の
現在の回転数と、その時出力した出力トルクT1 ,T2
から効率マップによって求めることができ、該効率
η1 ,η2 に基づいて前記値Xn が演算される。
【0035】図9において、横軸に第1、第2モータ6
2,63の回転数を、縦軸に出力トルクT1 ,T2 を採
ってある。破線は第1モータ62の特性を、実線は第2
モータ63の特性を示し、線上の数字は効率η1 ,η2
を%で表したものである。ステップS3−4−6 カウ
ント値nが0、又は値Xn がXN (XN は今までに演算
された値Xn の最小の値:Nはその時のカウント値n)
より小さいか否かを判断する。n=0、つまりこの処理
の最初の段階か、又はXn <XN の場合はステップS3
−4−7に、前記範囲外の場合はステップS3−4−8
に進む。ステップS3−4−7 Nをカウント値nにす
るとともに値Xn の最小の値XNを更新する。ステップ
S3−4−8 カウント値nに1を加えてステップS3
−4−2以下の演算を繰り返す。ステップS3−4−9
最も効率の良い配分による要求トルクTを出力トルク
1 ,T2 にそれぞれ代入する。
【0036】 T1 =a×N T2 =T−T1 このように、第1モータ62に配分される出力トルクT
1 と第2モータ63に配分される出力トルクT2 と、第
1モータ62の効率η1 及び第2モータ63の効率η2
から値Xn を演算し、該値Xn が最小になる出力トルク
1 ,T2 を求め、要求トルクTを出力トルクT1 ,T
2 で配分すれば、値Xn は必要なエネルギ量に比例する
ので電動モータ装置60全体の効率を最高のものにする
ことができる。
【0037】次に、第1、第2モータ62,63に配分
される出力トルクT1 ,T2 を演算によらず、出力トル
ク配分決定用マップによって求める方法について説明す
る。図11は出力トルク配分決定処理の他の例の動作を
示すフローチャート、図12は出力トルク配分決定用マ
ップを示す図である。ステップS3−4−11 第1、
第2モータ62,63の回転数Rと要求トルクTから出
力トルク配分決定用マップを利用して出力トルクT1
2 を読み出す。この場合、出力トルク配分決定用マッ
プには、各回転数R、各要求トルクTに対応する出力ト
ルクT1 ,T2 があらかじめ設定されている。
【0038】このように、従来のトランスミッションケ
ースをそのまま使用し、該トランスミッションケース内
に特性の異なる第1、第2モータ62,63を配置さ
せ、動力性能を確保することができる。したがって、従
来のトランスミッションと互換性を有することができ、
車両本体を従来のエンジン付車両11(図2参照)と共
通化することが可能になる。
【0039】すなわち、エンジン付車両11が、電気自
動車32や一部でエンジン12を使用するハイブリッド
型車両に徐々に置き換えられる過渡的な時期において
は、エンジン付車両11及び電気自動車32のいずれも
が使用されることになる。特に、電気自動車32を新た
に設計し製造するためには、膨大な費用が必要になり、
コストが上昇してしまう。そのため、電気自動車32の
普及が遅れる可能性もある。
【0040】本実施例のように、従来のトランスミッシ
ョンケースに電動モータ装置60を配設すると、車両本
体を大幅に変更する必要がなく、トランスミッションと
本実施例の電動モータ装置60を変更するだけでそのま
ま搭載することができる。したがって、コストを低減す
ることができ、従来の自動車技術を利用することができ
る。
【0041】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図13は本発明の第2の実施例を示す電気自動車
の概略図である。図において、32はFR式の電気自動
車であり、フロント側に配設された図示しないモータが
発生したトルクによってリヤ側の駆動輪13を回転する
ようにしている。60はモータが発生した回転を出力す
る電動モータ装置、15は該電動モータ装置60が出力
した回転をディファレンシャル装置16に伝達するプロ
ペラシャフトである。
【0042】26は電動モータ装置60を制御するため
のモータ制御装置、27は補機、70はモータに電流を
供給するためのバッテリであり、いずれも電気自動車3
2のフロント側のエンジンルーム18内に配設される。
そして、前記バッテリ70をエンジンルーム18内のみ
に配設して、電気自動車32の重量配分が従来のエンジ
ン付車両11(図2参照)とほぼ同等になるようにす
る。
【0043】22は電気自動車32の下面において、フ
ロント側とリヤ側を連絡するトンネルであり、該トンネ
ル22内に電動モータ装置60、プロペラシャフト15
及びディファレンシャル装置16が配設される。この場
合、トランクルーム20には補助バッテリ33(図1)
は配設されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す電気自動車の概略図であ
る。
【図2】従来のエンジン付車両の概略図である。
【図3】従来の電気自動車の概略図である。
【図4】本発明の電気自動車に使用される電動モータ装
置の断面図である。
【図5】本発明の電気自動車に使用される電動モータの
制御ブロック図である。
【図6】本発明の電気自動車の動作を示すフローチャー
トである。
【図7】トルク決定処理の動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】要求トルク決定用マップの例を示す図である。
【図9】効率マップを示す図である。
【図10】出力トルク配分決定処理の動作を示すフロー
チャートである。
【図11】出力トルク配分決定処理の他の例の動作を示
すフローチャートである。
【図12】出力トルク配分決定用マップを示す図であ
る。
【図13】本発明の第2の実施例を示す電気自動車の概
略図である。
【符号の説明】
13 駆動輪 18 エンジンルーム 20 トランクルーム 22 トンネル 26 モータ制御装置 27 補機 33 補助バッテリ 35 電気モータ装置ケース 62 第1モータ 63 第2モータ 70 バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮石 善則 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株 式会社エクォス・リサーチ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)車両本体のフロント側に設けられ
    たエンジンルームと、 (b)車両本体のリヤ側に設けられたトランクルーム
    と、 (c)車両本体の下面に前記エンジンルームとトランク
    ルーム間にわたって形成されるトンネルと、 (d)前記エンジンルームに隣接してトンネル内に配設
    された電動モータ装置ケースと、 (e)該電動モータ装置ケース内に配設された特性の異
    なる複数のモータと、 (f)該モータの出力トルクを駆動輪に伝達する手段を
    有するとともに、 (g)前記エンジンルーム内にモータ制御装置、補機及
    びバッテリを搭載したことを特徴とする電気自動車。
JP4125996A 1992-05-19 1992-05-19 電気自動車 Pending JPH05328529A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4125996A JPH05328529A (ja) 1992-05-19 1992-05-19 電気自動車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4125996A JPH05328529A (ja) 1992-05-19 1992-05-19 電気自動車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05328529A true JPH05328529A (ja) 1993-12-10

Family

ID=14924144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4125996A Pending JPH05328529A (ja) 1992-05-19 1992-05-19 電気自動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05328529A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006069357A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Yanmar Co Ltd バッテリ駆動電動作業車
JP2006281805A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Mazda Motor Corp 車両用エンジン補機の配設構造
WO2007136122A1 (ja) 2006-05-24 2007-11-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 四輪駆動式車両の駆動力制御装置
JP2011195058A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Mazda Motor Corp 電気自動車の前部車体構造
JP2017159727A (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載電源用の充電率監視装置および車載電源システム
US11279241B2 (en) 2019-08-01 2022-03-22 System73 Ltd Multi-motor switching control system and method for increased efficiency and energy savings

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006069357A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Yanmar Co Ltd バッテリ駆動電動作業車
JP2006281805A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Mazda Motor Corp 車両用エンジン補機の配設構造
WO2007136122A1 (ja) 2006-05-24 2007-11-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 四輪駆動式車両の駆動力制御装置
US8195348B2 (en) 2006-05-24 2012-06-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Driving power control apparatus for four wheel drive vehicle
JP2011195058A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Mazda Motor Corp 電気自動車の前部車体構造
JP2017159727A (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載電源用の充電率監視装置および車載電源システム
WO2017154661A1 (ja) * 2016-03-08 2017-09-14 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載電源用の充電率監視装置および車載電源システム
CN108698548A (zh) * 2016-03-08 2018-10-23 株式会社自动网络技术研究所 车载电源用的充电率监视装置以及车载电源系统
US10766441B2 (en) 2016-03-08 2020-09-08 Autonetworks Technologies, Ltd. Charging rate monitoring apparatus for in-vehicle power supply, and in-vehicle power supply system
US11279241B2 (en) 2019-08-01 2022-03-22 System73 Ltd Multi-motor switching control system and method for increased efficiency and energy savings
US11485237B2 (en) 2019-08-01 2022-11-01 System73 Ltd. Multi-motor switching system and method for optimized performance

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5289890A (en) Drive unit for electric motor vehicle
US20230062161A1 (en) Electric bicycle
US6617704B2 (en) Hybrid vehicle control apparatus
JP3915391B2 (ja) 車輌の制動力制御装置
JPH0993714A (ja) 電気自動車の駆動装置
US20010017225A1 (en) Electric generating system for automobiles and its control method
JP2000023304A (ja) 車両のブレーキシステム
JP2009142036A (ja) 電動車両
JPWO2016114282A1 (ja) 駆動装置の制御装置及び制御方法ならびに記録媒体
US5374877A (en) Apparatus and method of controlling power of electric motor car
JP4005594B2 (ja) 回生制御装置
JP2013255366A (ja) 電動式走行車両
JP2843339B2 (ja) 電動車両
JP4844320B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動力制御装置
US6958587B1 (en) Torque distribution for multiple propulsion system vehicles
US11952009B2 (en) Driving force control system for vehicle
JPH05328529A (ja) 電気自動車
CN114802205A (zh) 用于车辆转弯半径减小的系统和方法
JPH05229351A (ja) 車両用電動装置
JP3206038B2 (ja) 電気自動車の制御装置
JP3451869B2 (ja) 電気自動車用駆動制御装置
JP3797284B2 (ja) 車両用ハイブリッドパワートレインの制御装置
JP2005073458A (ja) 車両の制御装置
JP2660992B2 (ja) 電動機付車両の駆動力制御装置
US11091031B2 (en) Drive force control system for vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040402

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040723