JPH05139366A - 電動式スクータ - Google Patents

電動式スクータ

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Publication number
JPH05139366A
JPH05139366A JP30625991A JP30625991A JPH05139366A JP H05139366 A JPH05139366 A JP H05139366A JP 30625991 A JP30625991 A JP 30625991A JP 30625991 A JP30625991 A JP 30625991A JP H05139366 A JPH05139366 A JP H05139366A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric motor
motor
shaft
gear
power unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP30625991A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kurata
光次 倉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP30625991A priority Critical patent/JPH05139366A/ja
Publication of JPH05139366A publication Critical patent/JPH05139366A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】車体のバランスをくずさず、振動伝達を低減し
て電動モータを装着した電動式スクータを提供すること
を目的とする。 【構成】車体フレーム1にスイング自在に連結されるパ
ワーユニット8の車体フレーム1への連結側に少なくと
も1個の電動モータ12,13を配置し、このモータの
出力軸とドライブシャフト16とを直接または中間軸の
ギヤを介して連動せしめたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電動式スクータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】スクータ型の車両は、従来ガソリンを燃
料とし、これを燃焼させて動力に変える内燃機関を用
い、その動力で車両を走行させるものである。
【0003】しかしガソリンを燃料とする内燃機関で
は、振動や騒音対策が不可欠であることはもちろん、内
燃機関の冷却や排気ガスの熱に対する対策等を講じなけ
ればならず、そのうえ排気ガスが排出されるので大気汚
染の問題を伴ない、その対策も難かしい。さらに付帯機
器としてキャブレターやエアクリーナー、マフラー等多
種類を必要とし、燃料としての石油資源にも限りがある
などの種々の問題点をかかえている。
【0004】そこで無公害動力源として電動モータを使
用し、このモータにより後輪を駆動して走行する電動式
車両とすれば公害問題も生じず、付帯機器が少なく、大
変好ましいが、スクータ型車両では後輪をスイング自在
に支持する関係上パワーユニットタイプの車両の電動式
のものはいまだ提供されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のスク
ータ型車両のパワーユニットとして電動モータを搭載す
る場合、大きいパワーを得るためには大径の電動モータ
を用いるか、あるいは複数個の電動モータを用いなけれ
ばならない。
【0006】しかし電動モータの出力軸とドライブシャ
フトとの軸間距離が狭いと大径の電動モータを装着する
ことができず、また電動モータの回転数を高めてパワー
を得るようにするにも減速比をとるためのスペースがな
く、十分にパワーアップをはかることができない。さら
に複数個の電動モータを搭載する場合には電動モータの
重量が大きいので一側部に設けたのではユニットケース
の片側に大きい負荷が加わり、そのケースの補強が容易
でないと共に走行時の安定性が欠けるものとなる。
【0007】この発明は、公害を生じない電動モータを
駆動源とし、車体のバランスをくずすことなく搭載する
ことができ、ユニットケースへの負荷を軽減し、振動を
少なくして走行安定性を高められる電動式スクータを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明では、車体フレームにスイング自在に連結され
るパワーユニットの車体フレームへの連結部側に少なく
とも1個の電動モータを配置し、このモータの出力軸と
ドライブシャフトとをギヤを介して連動せしめたこと、
また、電動モータとドライブシャフトとの間に中間軸を
設けてこの中間軸のギヤを中継してモータの回転をドラ
イブシャフトに伝達するようにしたものである。
【0009】
【作用】電動モータの出力軸の回転は出力軸からギヤ系
を通じてドライブシャフトに伝えられ、伝動機構を通じ
て後輪に伝達され、後輪が駆動される。この電動モータ
はパワーユニットの車体フレームへの連結軸近傍の外周
囲に配置されているのでスイング時に移動量が少なく、
車体へ振動として伝達されずバランスもよくなる。これ
により走行安定性が高められる。
【0010】
【実施例】以下この発明の実施例を図面について説明す
る。
【0011】スクータ型の車両は、車体フレーム1の前
部に前輪2のステアリングシャフトが支持されてその上
端にハンドル3が取付けられ、車体フレーム1の後部上
方にはシート4が設けられており、その下にシート4を
開閉することによりヘルメット5等の荷物を収納する物
品収納室6が設けられている。
【0012】車体フレーム1の後部の懸架部7(鎖線で
示す7′位置でもよい)にパワーユニット8が連結軸9
により上下方向にスイング自在に連結され、このパワー
ユニット8の後部に後輪10が軸支され、上部は車体フ
レーム1にクッションユニット11により連結されてい
る。
【0013】パワーユニット8の連結部側の外周囲に複
数個(2個)の電動モータ12,13が配置され、この
電動モータ12,13からパワーユニット8の伝動機構
を通じて後輪10に回転が伝えられる。符号14はバッ
テリを示す。
【0014】この電動モータ12,13の装着部分およ
び伝動機構は、図2に図1の電動モータ12部分で切っ
たA−A断面を、図3に図1の電動モータ13部分で切
ったA′−A′断面を示すようにパワーユニット8のユ
ニットケース15内にドライブシャフト16が軸受1
7,17で支持されており、このドライブシャフト16
上のプライマリドリブンギヤ18に2個の電動モータ1
2,13の出力軸のプライマリドライブギヤ20,21
が噛み合わされている。ユニットケース15は2分割可
能なケース本体23,24と、ケースカバー25と、ミ
ッションカバー26とモータカバー27とから構成され
る。
【0015】この2つの電動モータ12,13のうち一
方の電動モータ12はプライマリドライブギヤ20に対
し右側に、他方の電動モータ13はプライマリドライブ
ギヤ21に対し左側に位置するように前記懸架部7の軸
9の近傍の外周囲に配置されている。
【0016】前記ドライブシャフト16は一端に動力伝
達機構である例えばVベルト機構30が、他端に発電用
マグネト31がそれぞれ装着されている。発電用マグネ
ト31はケース本体24に固定されたステータ32と、
このステータ32の外周で回転するロータ33が固着さ
れており、ロータ33の外側に冷却用ファン34が固着
されている。冷却用ファン34の回転によって冷却風が
ユニットケース15内に案内され、電動モータ12,1
3を強制的に冷却するようになっており、モータ冷却後
冷却風は反対側から排風される。
【0017】一方、Vベルト変速機構30はドライブシ
ャフト16に装着されたドライブVプーリ36と、この
ドライブVプーリ36に対向するドリブンVプーリ37
と、両Vプーリ36,37間に架け渡されるVベルト3
8とから成る。ドライブVプーリ36の外側にはベルト
室39を冷却するファン40が設けられている。
【0018】Vベルト変速機構30のドリブンVプーリ
37はユニットケース15の後方に設けられたミッショ
ンドライブ軸43に回転フリーに支持されており、ドリ
ブンVプーリ37は遠心クラッチ機構44を介してミッ
ションドライブ軸43に連結されている。
【0019】ミッションドライブ軸44はケース本体2
3とミッションケース23に軸受45を介して回転自在
に支持され、ミッション室46内にミッションドライブ
ギヤ47を設けている。このドイラブギヤ47は減速歯
車機構であるミッション機構48を介して後輪軸50に
設けられたミッションドリブンギヤ51に噛合され、後
輪10に回転を伝えるようになっている。動力伝達機構
はVベルト変速機構30に代えてチェーン機構であって
も、ギヤ機構であってもよい。
【0020】図2および図3に示す実施例では後輪10
の中心線CL上で電動モータ12,13のプライマリド
ライブギヤ20,21とドリブンギヤ18が噛合するよ
うになっている。
【0021】図4は請求項2の実施例を示すもので、電
動モータ12の出力軸とドライブシャフト16との間に
別の中間軸55が設けられ、この中間軸55のギヤ56
に電動モータ12のプライマリドライブギヤ20が噛み
合わされ、この中間軸55のギヤ56がドライブシャフ
ト16のプライマリドリブンギヤ18に噛み合わさって
いる。これにより電動モータ12の出力軸とドライブシ
ャフト16との軸間距離が大きくなるので前記実施例の
場合電動モータの径dは鎖線で示す大きさが限界であっ
たものが、大径Dの電動モータの使用が可能となる。な
お電動モータ13を設ける場合も同じように構成され
る。
【0022】これらいずれの実施例においても電動モー
タ12,13はパワーユニット8の揺動支点に近い位置
の外周囲に装着されるのでパワーユニット8の上下揺動
時の振動が少なくなり、振動による影響が少なくなる。
【0023】従って電動モータ12,13の回転は出力
軸のプライマリドライブギヤ20,21からドライブシ
ャフト16のプライマリドリブンギヤ18に直接または
中間軸55のギヤ56を介して伝達され、このドライブ
シャフト16の回転がVベルト変速機構30からなる伝
動機構を通じて後輪軸50に伝達され、後輪10が駆動
されて走行することができる。
【0024】図5はパワーユニットの変形例を示すもの
であり、このパワーユニット8は後輪10の中心線CL
よりプライマリドライブギヤ20とドリブンギヤ18の
噛合いをVベルト変速機構30側にシフトさせ、ユニッ
トケース15のケース本体24に大容量の電動モータ1
2を取り付け得るようにしたものである。電動モータ1
2の出力軸に装着されるプライマリドライブギヤ20は
ドブンギヤ18に直接噛合される。
【0025】図4および図5に示すパワーユニットで
は、電動モータ12を大容量化することができるので、
電動モータ12は必ずしも複数台設置する必要がなく、
1台だけであってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、電動モ
ータの駆動力を高めるようにしても、スイングによる車
体やモータに影響が少なく、パワーユニットのバランス
もよく、複数の電動モータを装着する場合は特に重量バ
ランスをよくすることができる。また中間軸により生じ
るスペース(デッドスペース)を利用して大径のモータ
を取付けることが可能となり、パワーアップをはかりや
すいと共に減速比もとりやすくなる。さらにパワーユニ
ットのケースの設計もモータが内蔵されないため容易に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動式スクータの一実施例を示
す側面図。
【図2】図1のA−A線に沿う拡大断面図。
【図3】図1のA′−A′線に沿う拡大断面図。
【図4】この発明の他の実施例を示す断面図。
【図5】パワーユニットの変形例を示す断面図。
【符号の説明】
1 車体フレーム 7 懸架部 8 パワーユニット 9 連結軸 10 後輪 12 電動モータ 13 電動モータ 15 ユニットケース 16 ドライブシャフト 18 プライマリドリブンギヤ 20,21 プライマリドライブギヤ 30 Vベルト変速機構 31 発電用マグネト 34 冷却用ファン 44 遠心クラッチ機構 48 ミッション機構 50 後輪軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータを搭載するパワーユニットタ
    イプのスクータ型車両において、車体フレームにスイン
    グ自在に連結されるパワーユニットの車体フレームへの
    連結部側に少なくとも1個の電動モータを配置し、この
    モータの出力軸とドライブシャフトとをギヤを介して連
    動せしめたことを特徴とする電動式スクータ。
  2. 【請求項2】 前記電動モータの出力軸とドライブシャ
    フトとの間に中間軸を設け、この中間軸のギヤを中継し
    てモータの回転をドライブシャフトに伝達するようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の電動式スクータ。
JP30625991A 1991-11-21 1991-11-21 電動式スクータ Pending JPH05139366A (ja)

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JP30625991A JPH05139366A (ja) 1991-11-21 1991-11-21 電動式スクータ

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JP30625991A JPH05139366A (ja) 1991-11-21 1991-11-21 電動式スクータ

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JPH05139366A true JPH05139366A (ja) 1993-06-08

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ID=17954924

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JP30625991A Pending JPH05139366A (ja) 1991-11-21 1991-11-21 電動式スクータ

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JP (1) JPH05139366A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1093064C (zh) * 1997-04-01 2002-10-23 本田技研工业株式会社 两轮摩托车的动力装置支撑结构
US6904988B2 (en) * 2002-12-27 2005-06-14 Arvinmeritor Technology, Llc Suspended wheel end powered through trailing arm
JP2006069357A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Yanmar Co Ltd バッテリ駆動電動作業車

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1093064C (zh) * 1997-04-01 2002-10-23 本田技研工业株式会社 两轮摩托车的动力装置支撑结构
US6904988B2 (en) * 2002-12-27 2005-06-14 Arvinmeritor Technology, Llc Suspended wheel end powered through trailing arm
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