JP2009046932A - 産業車両用キャビンドア開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドア半開位置を経て開けることができるドア全開位置においても意図しない外力でのドア閉まりを防止することができる産業車両用キャビンドア開閉装置を提供する。
【解決手段】ドア全閉位置とドア半開位置との間において第1リンク部材が伸縮してヒンジ式ドア31が開閉し、ドア半開位置とドア全開位置との間において第1リンク部材が最大伸長状態を保持した状態でヒンジ式ドア31が開閉する。ドア全開位置においてドア開度を保持する保持装置50が設けられている。保持装置50は、ストッパ用アーム51と、ねじりコイルばね52と、リンク側係止部53と、を有する。
【選択図】図11
【解決手段】ドア全閉位置とドア半開位置との間において第1リンク部材が伸縮してヒンジ式ドア31が開閉し、ドア半開位置とドア全開位置との間において第1リンク部材が最大伸長状態を保持した状態でヒンジ式ドア31が開閉する。ドア全開位置においてドア開度を保持する保持装置50が設けられている。保持装置50は、ストッパ用アーム51と、ねじりコイルばね52と、リンク側係止部53と、を有する。
【選択図】図11
Description
本発明は、産業車両用キャビンドア開閉装置に関するものである。
フォークリフト等の産業車両において、運転室をキャビンとして区画し、このキャビンにヒンジ式ドアを設けたものがある。さらに、図14に示すように、左右のドアは傾斜して配置されるため自重により閉扉側に付勢されている(図14では3°傾斜した場合を例示している)。車体とドアとの間にばね機構やガスステーを設ける技術もある(例えば特許文献1,2)。
特開2004−257113号公報
実開昭57−40571号公報
さらには、リンク機構を用いてダンパストローク以上にドアを開けることができるようして保守・点検をやりやすくすることが考えられる。
その具体的構成例を、図15,16を用いて説明する。
その具体的構成例を、図15,16を用いて説明する。
図15に示すように、第1リンク部材110の一端がキャビンの車体100に回動可能に支持され、第1リンク部材110はダンパ130により伸縮可能で、かつ、伸長方向に付勢されている。また、第2リンク部材120の一端が第1リンク部材110の他端に回動可能に支持されるとともに、他端がヒンジ式ドア101に回動可能に支持されている。そして、ドア全閉位置と図15のドア半開位置との間においては、車体100と第1リンク部材110でなす角度θ1の変化に伴って第1リンク部材110が伸縮してヒンジ式ドア101が開閉する。ドア半開状態において運転者の乗降を行う。一方、ドア半開位置と図16のドア全開位置との間においては、第1リンク部材110が最大伸長状態を保持した状態でドア101と第2リンク部材120でなす角度θ2の変化に伴ってヒンジ式ドア101が開閉する。ドア全開状態において保守・点検を行う。
ところが、保守・点検時においてドア101に保持力がなく自由に動き、そのため、ドア全開時の保持ができない。その結果、ドア全開状態での保守・点検作業を行う際、風などの意図しない外力でドア101が閉まる可能性がある。
本発明は、このような背景の下になされたものであり、その目的は、ドア半開位置を経て開けることができるドア全開位置においても意図しない外力でのドア閉まりを防止することができる産業車両用キャビンドア開閉装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、一端が、運転室を構成するキャビンの車体に回動可能に支持され、伸縮可能で、かつ、伸長方向に付勢された第1リンク部材と、一端が、前記第1リンク部材の他端に回動可能に支持され、他端が、前記車体に設けられたヒンジ式ドアに回動可能に支持された第2リンク部材と、を備え、ドア全閉位置とドア半開位置との間において前記第1リンク部材が伸縮してヒンジ式ドアが開閉し、ドア半開位置とドア全開位置との間において前記第1リンク部材が最大伸長状態を保持した状態でヒンジ式ドアが開閉する産業車両用キャビンドア開閉装置であって、ドア全開位置においてドア開度を保持する保持手段を設けたことをその要旨とする。
これにより、ドア全閉位置とドア半開位置との間においては第1リンク部材が伸縮してヒンジ式ドアが開閉し、ドア半開位置においては第1リンク部材が伸長方向に付勢されており、意図しない外力でのドア閉まりが防止される。また、ドア半開位置とドア全開位置との間においては第1リンク部材が最大伸長状態を保持した状態でヒンジ式ドアが開閉し、ドア全開位置においては保持手段にてドア開度が保持され、意図しない外力でのドア閉まりが防止される。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の産業車両用キャビンドア開閉装置において、前記保持手段は、基端側においてヒンジ式ドアに回動可能に支持され、先端側にアーム側係止部を有し、当該アーム側係止部が前記第2リンク部材に対し接離する方向に回動するストッパ用アームと、前記ストッパ用アームのアーム側係止部を前記第2リンク部材に接近する方向に付勢するストッパ用付勢手段と、前記第2リンク部材に形成され、ドア全開位置にて前記ストッパ用アームのアーム側係止部と係合するリンク側係止部と、を有する。これにより、保持手段を簡単な構造にて構成することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の産業車両用キャビンドア開閉装置において、前記リンク側係止部は、山形をなし、ドア全開位置において前記ストッパ用アームのアーム側係止部が位置する傾斜面を有する。これにより、ストッパ用付勢手段の付勢力を超える力でドアを閉側に付勢することによりストッパ用アームのアーム側係止部が山形のリンク側係止部の傾斜面を越えてドアを閉めることができ、アンロック操作を不要にすることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の産業車両用キャビンドア開閉装置において、前記保持手段は、前記第2リンク部材とヒンジ式ドアの間に配したダンパである。これにより、保持手段を容易に構成することができる。
本発明によれば、ドア半開位置を経て開けることができるドア全開位置においても意図しない外力でのドア閉まりを防止することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、フォークリフト10の車体を構成する機台フレーム11の前側にはマスト12が装備されている。マスト12にはフォーク13がリフトブラケット14を介して昇降可能に装備され、リフトシリンダ15の伸縮作動によりフォーク13がリフトブラケット14とともに昇降される。機台フレーム11には4本の支柱16が立設され、前側の支柱16はヘッドガード17と一体に形成されている。支柱16およびヘッドガード17に囲まれた空間によって運転室18が構成されている。運転室18は、前側および後側は透明な壁により、左右両側は開閉可能なドア31によりそれぞれ外部と区画されており、運転室18は、ドア31を介して開放可能なキャビンとして設けられている。
図1に示すように、フォークリフト10の車体を構成する機台フレーム11の前側にはマスト12が装備されている。マスト12にはフォーク13がリフトブラケット14を介して昇降可能に装備され、リフトシリンダ15の伸縮作動によりフォーク13がリフトブラケット14とともに昇降される。機台フレーム11には4本の支柱16が立設され、前側の支柱16はヘッドガード17と一体に形成されている。支柱16およびヘッドガード17に囲まれた空間によって運転室18が構成されている。運転室18は、前側および後側は透明な壁により、左右両側は開閉可能なドア31によりそれぞれ外部と区画されており、運転室18は、ドア31を介して開放可能なキャビンとして設けられている。
車体の前側下部には駆動輪(前輪)20が設けられ、車体の後側下部には操舵輪(後輪)21が設けられている。駆動輪20は、車載モータまたは車載エンジンにより駆動される。また、操舵輪21は、ハンドル22の操作量に応じて操舵される。
運転室18には、座席(シート)23に加えて、リフトシリンダ15やティルトシリンダ等の荷役用アクチュエータを操作するための複数本の荷役用操作部等が配設されている。荷役用操作部は、レバー形式で構成され、フォーク昇降操作用のリフトレバーやマスト前後傾操作用のティルトレバーを含む。
図2,3,4は右ドア付近の平面図であり、運転室18における車体30にヒンジ式ドア(右ドア)31が設けられている。即ち、図1での上下のヒンジ24,25によりドア31が車体30に対し開閉可能に支持されている。左右のドア31は図14に示すように傾斜して配置されるため自重により閉扉側に付勢されている。
図2はヒンジ式ドア31の全閉(ドア開度=0°)時を示す。図3はヒンジ式ドア31の半開時を示し、本実施形態では半開時のドア開度は例えば50°である。図4はヒンジ式ドア31がストッパ(図示略)と当接してこれ以上ドアが開かずに全開となった時を示し、本実施形態では全開時のドア開度は例えば135°である。
さらに、以下のキャビンドア開閉装置が設けられている。
ドア31の上部において図3,4に示すように、車体30とドア31との間には、第1リンク部材40と第2リンク部材41を備えたリンク機構が装着されている。第1リンク部材40が軸42により車体30に回動可能に支持されている。この第1リンク部材40にはダンパ43が組み込まれている。ダンパ43の概略構成は、図5に示すように、ガスが封入されるシリンダ43a内に、透孔43dを有するピストン43bが摺動可能に配置され、ピストン43bの右面にはロッド43cが設けられている。ここで、ピストン43bの右側の受圧面積S2は左側の受圧面積S1に比べロッド43cを差し引いた分だけ小さくなっており、ピストン43bを右側、即ち、ドアを開扉側に付勢している。
ドア31の上部において図3,4に示すように、車体30とドア31との間には、第1リンク部材40と第2リンク部材41を備えたリンク機構が装着されている。第1リンク部材40が軸42により車体30に回動可能に支持されている。この第1リンク部材40にはダンパ43が組み込まれている。ダンパ43の概略構成は、図5に示すように、ガスが封入されるシリンダ43a内に、透孔43dを有するピストン43bが摺動可能に配置され、ピストン43bの右面にはロッド43cが設けられている。ここで、ピストン43bの右側の受圧面積S2は左側の受圧面積S1に比べロッド43cを差し引いた分だけ小さくなっており、ピストン43bを右側、即ち、ドアを開扉側に付勢している。
このようにして、第1リンク部材40は一端が、運転室を構成するキャビンの車体30に回動可能に支持され、伸縮可能で、かつ、伸長方向に付勢されている。
また、図3,4において、第1リンク部材40の他端と第2リンク部材41の一端とは軸44により回動可能に連結支持されている。第2リンク部材41の他端がドア31にピン45により回動可能に支持されている。より詳しくは、ドア31にブラケット31aが備えられ、このブラケット31aにおいてピン45により第2リンク部材41の他端が回動可能に支持されている。第2リンク部材41はブラケット31aを基端として水平方向に回動する。
また、図3,4において、第1リンク部材40の他端と第2リンク部材41の一端とは軸44により回動可能に連結支持されている。第2リンク部材41の他端がドア31にピン45により回動可能に支持されている。より詳しくは、ドア31にブラケット31aが備えられ、このブラケット31aにおいてピン45により第2リンク部材41の他端が回動可能に支持されている。第2リンク部材41はブラケット31aを基端として水平方向に回動する。
このようにして、第2リンク部材41は、一端が、第1リンク部材40の他端に回動可能に支持され、他端が、車体30に設けられたヒンジ式ドア31に回動可能に支持されている。
そして、図2のドア31の全閉位置と図3の半開位置との間において、車体30と第1リンク部材40でなす角度θ1が変化し、この角度θ1の変化に伴って第1リンク部材40が伸縮してヒンジ式ドア31が開閉する。また、図3のドア半開位置と図4のドア全開位置との間において、第1リンク部材40が最大伸長状態を保持した状態でドア31と第2リンク部材41でなす角度θ2が変化し、ヒンジ式ドア31が開閉する。ドア半開位置とドア全開位置との間のドア31の開閉範囲ではダンパ43は作用しない。
一方、図6に示すように、ドア全開位置においてドア開度を保持する保持装置(オープンドアロック装置)50が設けられている。
保持装置50の詳細を、図7〜図11を用いて説明する。
保持装置50の詳細を、図7〜図11を用いて説明する。
図7は保持装置50の斜視図であり、図8は保持装置50の側面図である。図9は、図3に対応するドア半開時における保持装置50の平面図である。図11は、図4に対応するドア全開時における保持装置50の平面図である。図10は、ドア半開〜ドア全開間の保持装置50の平面図である。
保持手段としての保持装置50は、図7,11に示すように、ストッパ用アーム51と、ねじりコイルばね52と、リンク側係止部53と、を有する。
ストッパ用アーム51は、帯板状をなし、基端側においてヒンジ式ドア31に回動可能に支持されている。詳しくは、ストッパ用アーム51の基端部はブラケット31aにおいてピン54により回動可能に支持されている。ストッパ用アーム51はブラケット31aを基端として第2リンク部材41の僅か上方において水平方向に回動する。ストッパ用アーム51は、先端側における下面に円柱状のアーム側係止部51aを有し、アーム側係止部51aが第2リンク部材41に対し接離する方向に回動することができるようになっている。
ストッパ用アーム51は、帯板状をなし、基端側においてヒンジ式ドア31に回動可能に支持されている。詳しくは、ストッパ用アーム51の基端部はブラケット31aにおいてピン54により回動可能に支持されている。ストッパ用アーム51はブラケット31aを基端として第2リンク部材41の僅か上方において水平方向に回動する。ストッパ用アーム51は、先端側における下面に円柱状のアーム側係止部51aを有し、アーム側係止部51aが第2リンク部材41に対し接離する方向に回動することができるようになっている。
ストッパ用付勢手段としてのねじりコイルばね52はピン45の周りに巻回られるようにして配置されている。ねじりコイルばね52の一端52aが第2リンク部材41に係止され、他端52bがストッパ用アーム51の先端側の側面に引っ掛けられている。当該ねじりコイルばね52によりストッパ用アーム51のアーム側係止部51aが第2リンク部材41に接近する方向に付勢されている。
リンク側係止部53は第2リンク部材41の側面において水平方向に張り出すように形成され、図11のドア全開位置にて、ストッパ用アームのアーム側係止部51aと係合する。リンク側係止部53は、三角形の山形をなす突起であり、第1傾斜面53aと第2傾斜面53bを有している。第1傾斜面53aと第2傾斜面53bの角度の比較において、第1傾斜面53aは急峻であり、第2傾斜面53bは緩やかである。具体的には、図11に示すように、第1傾斜面53aの角度は例えば76°であり、第2傾斜面53bの角度は例えば20°である。第1傾斜面53aは、図11のドア全開位置においてストッパ用アームのアーム側係止部51aが位置し、第2傾斜面53bは、ドア半開位置とドア全開位置との間のヒンジ式ドア31の開閉時に図10に示すようにストッパ用アームのアーム側係止部51aが摺動することになる。
なお、図7,8において符号W1,W2はワッシャである。
次に、このように構成した産業車両用キャビンドア開閉装置の作用を説明する。
運転者が乗降を行う際には、ドア31が図2の全閉位置から図3の半開位置にされる。このドア全閉位置とドア半開位置との間においては、車体30と第1リンク部材40でなす角度θ1が変化し、第1リンク部材40(ダンパ43)が伸縮してヒンジ式ドア31が開閉する。ドア半開位置においては第1リンク部材40が伸長方向に付勢されており、意図しない外力でのドア閉まりが防止される。
次に、このように構成した産業車両用キャビンドア開閉装置の作用を説明する。
運転者が乗降を行う際には、ドア31が図2の全閉位置から図3の半開位置にされる。このドア全閉位置とドア半開位置との間においては、車体30と第1リンク部材40でなす角度θ1が変化し、第1リンク部材40(ダンパ43)が伸縮してヒンジ式ドア31が開閉する。ドア半開位置においては第1リンク部材40が伸長方向に付勢されており、意図しない外力でのドア閉まりが防止される。
一方、保守・点検を行う際には、ドア31が図4の全開位置にされる。この場合、ドア半開位置とドア全開位置との間においては第1リンク部材40(ダンパ43)が最大伸長状態を保持した状態でドア31と第2リンク部材41でなす角度θ2が変化し、ヒンジ式ドア31が開閉する。
ドア31を半開から全開にする際、保持装置50(ストッパ用アーム51等)は次のように動作する。
図9に示すように、ドア31の半開状態ではストッパ用アーム51の先端の円柱状のアーム側係止部51aはリンク側係止部53よりも右側に位置している。この状態からドア31を開けていくと、図10に示すように、ストッパ用アーム51の先端の円柱状のアーム側係止部51aはリンク側係止部53の第2傾斜面53b上を摺動する。
図9に示すように、ドア31の半開状態ではストッパ用アーム51の先端の円柱状のアーム側係止部51aはリンク側係止部53よりも右側に位置している。この状態からドア31を開けていくと、図10に示すように、ストッパ用アーム51の先端の円柱状のアーム側係止部51aはリンク側係止部53の第2傾斜面53b上を摺動する。
更にドア31を開いて全開位置にくると図11に示すように、ストッパ用アーム51のアーム側係止部51aはリンク側係止部53の第2傾斜面53bを乗り越えて第1傾斜面53aに当接する。このようにして、ドア全開時にストッパ用アーム51の先端の円柱状のアーム側係止部51aがリンク側係止部53(ストッパ)を越えてドア31を保持する。その結果、ドア全開状態での保守・点検作業を行う際、風などの意図しない外力で加わってもドア31が閉まることが防止される。
このようにドア全開位置においては保持装置50にてドア開度が保持され、意図しない外力でのドア閉まりが防止される。
保守・点検が終了し、ドア31を閉める際には、ねじりコイルばね52の付勢力を超える力でドア31を閉めることにより、ストッパ用アーム51の先端の円柱状のアーム側係止部51aはリンク側係止部53(ストッパ)を乗り越えて通常の開閉が可能となる。
保守・点検が終了し、ドア31を閉める際には、ねじりコイルばね52の付勢力を超える力でドア31を閉めることにより、ストッパ用アーム51の先端の円柱状のアーム側係止部51aはリンク側係止部53(ストッパ)を乗り越えて通常の開閉が可能となる。
このようにしてリンク部にディテント機構(簡易型の全開保持機構)を追加し、ドア31の全開時の保持が容易にできる。また、ドア全開状態から、ねじりコイルばね52の付勢力(ばね力)を超える力でドアを閉めることによりロック状態を解除でき、これによって、紐を引く等の操作を行うことなくロック状態の解除をできアンロック操作が不要となる。
なお、図2〜11においてはフォークリフトの右ドアについて説明したが左ドアについても同様の構成となっており、右ドアの場合と同様に作用する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)産業車両用キャビンドア開閉装置において保持手段としての保持装置50を設け、ドア全開位置においてドア開度を保持するようにしたので、ドア全開状態での保守・点検作業を行う際、風などの意図しない外力でドア31が閉まろうとするが、保持装置50によりドア31が閉まることが防止される。その結果、リンク機構を用いてドア半開位置を経て開けることができるドア全開位置においても意図しない外力でのドア閉まりを防止することができる。
(2)保持装置50は、基端側においてヒンジ式ドア31に回動可能に支持され、先端側にアーム側係止部51aを有し、アーム側係止部51aが第2リンク部材41に対し接離する方向に回動するストッパ用アーム51と、ストッパ用アームのアーム側係止部51aを第2リンク部材41に接近する方向に付勢するストッパ用付勢手段としてのねじりコイルばね52と、第2リンク部材41に形成され、ドア全開位置にてストッパ用アームのアーム側係止部51aと係合するリンク側係止部53と、を有する。この構成を採用することにより、保持手段としての保持装置を簡単な構造にて構成することができる。
(3)リンク側係止部53は、山形をなし、ドア全開位置においてストッパ用アームのアーム側係止部51aが位置する傾斜面53aを有する。これにより、ねじりコイルばね52の付勢力を超える力でドアを閉側に付勢することによりストッパ用アームのアーム側係止部51aが山形のリンク側係止部の傾斜面53aを越えてドアを閉めることができ、アンロック操作を不要にすることができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
リンク側係止部53は、第2リンク部材41における側面に形成した突起であったが、これに代わり、図12に示すように、第2リンク部材41に溝70を形成して構成してもよい。
リンク側係止部53は、第2リンク部材41における側面に形成した突起であったが、これに代わり、図12に示すように、第2リンク部材41に溝70を形成して構成してもよい。
また、フォークリフト10に限らず、農業用、土木建設用、荷役用等に使用される車両である産業車両全般に適用してもよい。
また、ダンパ43に代わり、ばねを用いてもよい。
また、ダンパ43に代わり、ばねを用いてもよい。
また、ストッパ用アーム51と、ねじりコイルばね52と、リンク側係止部53を使用して構成した保持装置(保持手段)50に代わり、図13に示すように、伸縮機能を有するダンパ80を第2リンク部材41とヒンジ式ドア31の間に配してもよい。保持手段としてダンパ80を用いると保持手段を容易に構成することができる。
18…運転室、30…車体、31…ヒンジ式ドア、40…第1リンク部材、41…第2リンク部材、50…保持装置、51…ストッパ用アーム、51a…アーム側係止部、52…ねじりコイルばね、53…リンク側係止部、53a…第1傾斜面、80…ダンパ。
Claims (4)
- 一端が、運転室を構成するキャビンの車体に回動可能に支持され、伸縮可能で、かつ、伸長方向に付勢された第1リンク部材と、
一端が、前記第1リンク部材の他端に回動可能に支持され、他端が、前記車体に設けられたヒンジ式ドアに回動可能に支持された第2リンク部材と、
を備え、
ドア全閉位置とドア半開位置との間において前記第1リンク部材が伸縮してヒンジ式ドアが開閉し、ドア半開位置とドア全開位置との間において前記第1リンク部材が最大伸長状態を保持した状態でヒンジ式ドアが開閉する産業車両用キャビンドア開閉装置であって、
ドア全開位置においてドア開度を保持する保持手段を設けたことを特徴とする産業車両用キャビンドア開閉装置。 - 前記保持手段は、
基端側においてヒンジ式ドアに回動可能に支持され、先端側にアーム側係止部を有し、当該アーム側係止部が前記第2リンク部材に対し接離する方向に回動するストッパ用アームと、
前記ストッパ用アームのアーム側係止部を前記第2リンク部材に接近する方向に付勢するストッパ用付勢手段と、
前記第2リンク部材に形成され、ドア全開位置にて前記ストッパ用アームのアーム側係止部と係合するリンク側係止部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の産業車両用キャビンドア開閉装置。 - 前記リンク側係止部は、山形をなし、ドア全開位置において前記ストッパ用アームのアーム側係止部が位置する傾斜面を有することを特徴とする請求項2に記載の産業車両用キャビンドア開閉装置。
- 前記保持手段は、前記第2リンク部材とヒンジ式ドアの間に配したダンパであることを特徴とする請求項1に記載の産業車両用キャビンドア開閉装置。
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WO2018056196A1 (ja) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | 日本電気株式会社 | 表示システム |
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2007
- 2007-08-22 JP JP2007216024A patent/JP2009046932A/ja active Pending
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