JPH09286211A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JPH09286211A
JPH09286211A JP8100490A JP10049096A JPH09286211A JP H09286211 A JPH09286211 A JP H09286211A JP 8100490 A JP8100490 A JP 8100490A JP 10049096 A JP10049096 A JP 10049096A JP H09286211 A JPH09286211 A JP H09286211A
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tire
bead
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thickness
carcass
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JP8100490A
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Kazuoki Morita
一夫基 森田
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤの重量を軽減してもビード部の耐久性
を維持する。 【解決手段】 カーカス1は1プライであり、その折り
返し部7の巻上げ高さXは16〜24mmとされてお
り、更に、前記アブレージョンゴム3の延伸高さYが前
記ビードフィラー2の延伸高さZより小さくされ、前記
YとXの比Y/Xが1.5〜2.5とされているととも
に前記ZとXの比Z/Xが1.5〜3.5とされ、更
に、前記カーカス1における折り返し部7の端縁相当部
位の前記アブレージョンゴム3の厚みaが3.5mm以
上で、該厚みaと当該部位のビードフィラーゴム2の厚
みbの比a/bが1.2〜1.5とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として乗用車に
用いられる空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車に用いられる空気入りラジアルタ
イヤでは、回転抵抗R,Rが小さな(低い)タイヤ、す
なわち、低燃費タイヤが要求されている。この中でタイ
ヤ重量を減少すれば(軽量化)、低燃費、低コスト等が
期待でき、このため、カーカスの使用枚数を減らした
り、該カーカス端部のビードコア回りの巻上げ高さ(通
常はタイヤ断面高さの約1/2)を短尺化することが検
討されているが技術的に難しいものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カーカスを1枚にして
しかもその端部の巻上げ高さを短尺化すると、ビード部
の耐久性能が低下するし、該ビード部の耐久性を低下さ
せないためには別途反物で補強したり(例えば特開平6
−1122号公報参照)、アブレージョンゴムのゴム量
を極端に増やしたりしており、これでは、タイヤ重量の
軽量化に反することになっている。
【0004】そこで本発明者は、種々の実験を重ねた結
果、カーカス端部の巻上げ高さ、ビードフィラーの延伸
高さ及び厚み、アブレージョンゴムの延伸高さ及び厚み
を適正にすることによって、タイヤの軽量化を図りつつ
ビード部の耐久性能を維持できる空気入りラジアルタイ
ヤの開発に成功したのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、タイヤビード
部Tにタイヤ半径方向外方に延伸されたアブレージョン
ゴム3を備え、前記タイヤビード部Tに埋設したビード
コア5からタイヤ半径方向外方に延伸されたビードフィ
ラー2を備え、前記ビードコア5の周りで端部がタイヤ
内側からタイヤ外側に向かって巻上げられている折り返
し部7を有するカーカス1を備えている空気入りラジア
ルタイヤにおいて、次の技術的手段を講じたのである。
【0006】すなわち、本発明は、前記カーカス1は1
プライであり、その折り返し部7の巻上げ高さXは16
〜24mmとされており、更に、前記アブレージョンゴ
ム3の延伸高さYが前記ビードフィラー2の延伸高さZ
より小さくされ、前記YとXの比Y/Xが1.5〜2.
5とされているとともに前記ZとXの比Z/Xが1.5
〜3.5とされ、更に、前記カーカス1における折り返
し部7の端縁相当部位の前記アブレージョンゴム3の厚
みaが3.5mm以上で、該厚みaと当該部位のビード
フィラーゴム2の厚みbの比a/bが1.2〜1.5と
されているものであり、また、前記巻上げ高さXが20
mm前後、前記アブレージョンゴム3の延伸高さYが4
0mm前後、前記ビードフィラー2の延伸高さZが45
mm前後、前記アブレージョンゴム3の厚みaが4.0
mm前後、前記ビードフィラー2の厚みbが3.0mm
前後とされていることが望ましい。
【0007】上記の構成を採用することによって、別途
補強層、ゴム量の増大すなわち、タイヤ重量をアップし
なくともビード部の耐久性能を確保できるに到ったので
あり、以下、本発明と比較例を参照しつつ説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る空気入りラ
ジアルタイヤの一方のビード部Tを示しており、該ビー
ド部Tは、高さRのリムフランジ6Aを有するタイヤリ
ム6に嵌着されている。タイヤビード部Tにはタイヤ半
径方向外方に延伸されたアブレージョンゴム(リムクッ
ションゴム)3を備え、前記タイヤビード部Tに埋設し
たビードコア5からタイヤ半径方向外方に延伸されたビ
ードフィラー2を備え、前記ビードコア5の周りで端部
がタイヤ内側からタイヤ外側に向かって巻上げられてい
る折り返し部7を有するカーカス1を備えており、符号
4は折り返し部7の端縁である。
【0009】本発明に係るラジアルタイヤTにおいて
は、前記カーカス1は1プライであり、その折り返し部
7の巻上げ高さXは16〜24mmとされており、更
に、前記アブレージョンゴム3の延伸高さYが前記ビー
ドフィラー2の延伸高さZより小さくされ、前記YとX
の比Y/Xが1.5〜2.5とされているとともに前記
ZとXの比Z/Xが1.5〜3.5とされている。
【0010】更に、前記カーカス1における折り返し部
7の端縁相当部位の前記アブレージョンゴム3の厚みa
が3.5mm以上で、該厚みaと当該部位のビードフィ
ラーゴム2の厚みbの比a/bが1.2〜1.5とされ
ているのである。具体的には、前記巻上げ高さXが20
mm前後、前記アブレージョンゴム3の延伸高さYが4
0mm前後、前記ビードフィラー2の延伸高さZが45
mm前後、前記アブレージョンゴム3の厚みaが4.0
mm前後、前記ビードフィラー2の厚みbが3.0mm
前後とされているのである。
【0011】すなわち、カーカス1の折り返し部7の端
縁4はリムフランジ6A近辺に位置しており、巻上げ高
さXが高すぎると歪みが大きくなって該端縁4を基点と
してセパレーションが発生するし、一方、低すぎるとビ
ード部Tの剛性が低く、不安定となって所謂ビード抜け
を誘発するおそれがある。また、ビードフィラー2の延
伸高さZおよび厚みb、アブレージョンゴム3の延伸高
さYおよび厚みaと折り返し部7の端縁4との位置関係
等が荷重が負荷されたときの端縁4の歪みをできるだけ
小さくさせるための条件であると考え、以下の試験を行
ったのである。
【0012】供試タイヤは、T/L185/70R14
である。耐久性能試験は、JIS−D4230に基づい
たものである。但し、24時間後荷重を140%まで上
げ、損傷するまで走行させた。本発明の実施例1,2、
比較例1〜8について、従来例を100としてその指数
を表1に示している。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、軽量
化を図りつつビード部の耐久性能を維持した空気入りタ
イヤを提供でき、補強層等も必要でないので、コスト的
にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るビード部の断面図であ
る。
【符号の説明】
T ビード部 1 カーカス 2 ビードフィラー 3 アブレージョンゴム 5 ビードコア 7 折り返し部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤビード部(T)にタイヤ半径方向
    外方に延伸されたアブレージョンゴム(3)を備え、前
    記タイヤビード部(T)に埋設したビードコア(5)か
    らタイヤ半径方向外方に延伸されたビードフィラー
    (2)を備え、前記ビードコア(5)の周りで端部がタ
    イヤ内側からタイヤ外側に向かって巻上げられている折
    り返し部(7)を有するカーカス(1)を備えている空
    気入りラジアルタイヤにおいて、 前記カーカス(1)は1プライであり、その折り返し部
    (7)の巻上げ高さ(X)は16〜24mmとされてお
    り、 更に、前記アブレージョンゴム(3)の延伸高さ(Y)
    が前記ビードフィラー(2)の延伸高さ(Z)より小さ
    くされ、前記(Y)と(X)の比Y/Xが1.5〜2.
    5とされているとともに前記(Z)と(X)の比Z/X
    が1.5〜3.5とされ、更に、前記カーカス(1)に
    おける折り返し部(7)の端縁相当部位の前記アブレー
    ジョンゴム(3)の厚み(a)が3.5mm以上で、該
    厚み(a)と当該部位のビードフィラーゴム(2)の厚
    み(b)の比a/bが1.2〜1.5とされていること
    を特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記巻上げ高さ(X)が20mm前後、
    前記アブレージョンゴム(3)の延伸高さ(Y)が40
    mm前後、前記ビードフィラー(2)の延伸高さ(Z)
    が45mm前後、前記アブレージョンゴム(3)の厚み
    (a)が4.0mm前後、前記ビードフィラー(2)の
    厚み(b)が3.0mm前後とされていることを特徴と
    する請求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
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