JPH0577616A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
重荷重用空気入りラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JPH0577616A JPH0577616A JP3241523A JP24152391A JPH0577616A JP H0577616 A JPH0577616 A JP H0577616A JP 3241523 A JP3241523 A JP 3241523A JP 24152391 A JP24152391 A JP 24152391A JP H0577616 A JPH0577616 A JP H0577616A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reinforcing layer
- carcass ply
- organic fiber
- metal cord
- outside
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カーカスプライの巻き上げ端部に集中する応
力を効率よく分散させ、ビード部の耐久性をさらに向上
させる。 【構成】 金属コードからなるカーカスプライの端部を
ビードコアの回りにビードフィラーを挟むようにタイヤ
の内側から外側に巻き上げると共に、該カーカスプライ
の外側に金属コード補強層を該金属コード補強層の半径
方向外側端部がカーカスプライの巻き上げ部の端部より
半径方向内側に位置し、さらに前記金属コード補強層の
外側に少なくとも1層の有機繊維補強層を配設した重荷
重用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記有機繊維補
強層4の上半部を前記金属コード補強層3の半径方向外
側端部とカーカスプライ1の巻き上げ端部1aとの両方
を被うように前記カーカスプライ1の巻き上げ部の内側
に巻き込むように折り返し、該有機繊維補強層4の折り
返し部の半径方向内側の領域に高硬度ゴム補強層7を配
設すると共に、該有機繊維補強層4の折り返し部の半径
方向外側の領域に前記高硬度ゴム補強層7より硬度の低
い中硬度ゴム補強層8を配設した。
力を効率よく分散させ、ビード部の耐久性をさらに向上
させる。 【構成】 金属コードからなるカーカスプライの端部を
ビードコアの回りにビードフィラーを挟むようにタイヤ
の内側から外側に巻き上げると共に、該カーカスプライ
の外側に金属コード補強層を該金属コード補強層の半径
方向外側端部がカーカスプライの巻き上げ部の端部より
半径方向内側に位置し、さらに前記金属コード補強層の
外側に少なくとも1層の有機繊維補強層を配設した重荷
重用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記有機繊維補
強層4の上半部を前記金属コード補強層3の半径方向外
側端部とカーカスプライ1の巻き上げ端部1aとの両方
を被うように前記カーカスプライ1の巻き上げ部の内側
に巻き込むように折り返し、該有機繊維補強層4の折り
返し部の半径方向内側の領域に高硬度ゴム補強層7を配
設すると共に、該有機繊維補強層4の折り返し部の半径
方向外側の領域に前記高硬度ゴム補強層7より硬度の低
い中硬度ゴム補強層8を配設した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビード部の耐久性を改良
した重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する。
した重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トラックやバス等の重荷重の車
両に使用される空気入りラジアルタイヤは、カーカスプ
ライにスチールコードなどの剛性の大きい金属コードが
使用されている。このカーカスプライは、ビード部にお
いてビードコアの回りにタイヤの内側から外側に巻き上
げられると共に、その外側を金属コード補強層で補強さ
れ、さらにカーカスプライの巻き上げ部端末と金属コー
ド補強層の半径方向外側端部とを覆うように有機繊維補
強層が配置されて補強されている。このような構造によ
ってカーカスプライの巻き上げ部端末での被覆ゴムとの
セパレーションを防止している。
両に使用される空気入りラジアルタイヤは、カーカスプ
ライにスチールコードなどの剛性の大きい金属コードが
使用されている。このカーカスプライは、ビード部にお
いてビードコアの回りにタイヤの内側から外側に巻き上
げられると共に、その外側を金属コード補強層で補強さ
れ、さらにカーカスプライの巻き上げ部端末と金属コー
ド補強層の半径方向外側端部とを覆うように有機繊維補
強層が配置されて補強されている。このような構造によ
ってカーカスプライの巻き上げ部端末での被覆ゴムとの
セパレーションを防止している。
【0003】しかし、重荷重用ラジアルタイヤにおいて
は、車両の設計荷重以上の過酷な条件下に使用されるこ
とがあり、従来の一般的なセパレーション防止対策では
十分に対応できなくなっている。
は、車両の設計荷重以上の過酷な条件下に使用されるこ
とがあり、従来の一般的なセパレーション防止対策では
十分に対応できなくなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、カー
カスプライの巻き上げ端部に集中する応力を効率よく分
散させ、ビード部の耐久性をさらに向上させた重荷重用
ラジアルタイヤを提供することにある。
カスプライの巻き上げ端部に集中する応力を効率よく分
散させ、ビード部の耐久性をさらに向上させた重荷重用
ラジアルタイヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の重荷
重用空気入りラジアルタイヤは、金属コードからなるカ
ーカスプライの端部をビードコアの回りにビードフィラ
ーを挟むようにタイヤの内側から外側に巻き上げると共
に、該カーカスプライの外側に金属コード補強層を該金
属コード補強層の半径方向外側端部がカーカスプライの
巻き上げ部の端部より半径方向内側に位置し、さらに前
記金属コード補強層の外側に少なくとも1層の有機繊維
補強層を配設した重荷重用空気入りラジアルタイヤにお
いて、前記有機繊維補強層の上半部を前記金属コード補
強層の半径方向外側端部とカーカスプライの巻き上げ端
部との両方を被うように前記カーカスプライの巻き上げ
部の内側に巻き込むように折り返し、該有機繊維補強層
の折り返し部の半径方向内側の領域に高硬度ゴム補強層
を配設すると共に、該有機繊維補強層の折り返し部の半
径方向外側の領域に前記高硬度ゴム補強層より硬度の低
い中硬度ゴム補強層を配設したことを特徴とするもので
ある。
重用空気入りラジアルタイヤは、金属コードからなるカ
ーカスプライの端部をビードコアの回りにビードフィラ
ーを挟むようにタイヤの内側から外側に巻き上げると共
に、該カーカスプライの外側に金属コード補強層を該金
属コード補強層の半径方向外側端部がカーカスプライの
巻き上げ部の端部より半径方向内側に位置し、さらに前
記金属コード補強層の外側に少なくとも1層の有機繊維
補強層を配設した重荷重用空気入りラジアルタイヤにお
いて、前記有機繊維補強層の上半部を前記金属コード補
強層の半径方向外側端部とカーカスプライの巻き上げ端
部との両方を被うように前記カーカスプライの巻き上げ
部の内側に巻き込むように折り返し、該有機繊維補強層
の折り返し部の半径方向内側の領域に高硬度ゴム補強層
を配設すると共に、該有機繊維補強層の折り返し部の半
径方向外側の領域に前記高硬度ゴム補強層より硬度の低
い中硬度ゴム補強層を配設したことを特徴とするもので
ある。
【0006】このように、金属コード補強層の外側に配
設した有機繊維補強層によって金属コード補強層の半径
方向外側端部とカーカスプライの巻き上げ端部との両方
を被うと共に、その有機繊維補強層の半径方向外側の端
部をカーカスプライ巻き上げ端部の内側へ折り返すよう
にしたことにより、カーカスプライの巻き上げ端部と金
属コード補強層の半径方向外側端部の動きを拘束する。
さらに有機繊維補強層の折り返し部の半径方向内側と外
側とにそれぞれ高硬度ゴム補強層と中硬度ゴム補強層と
を分離配置したことによってカーカスプライ巻き上げ端
部及び金属コード補強層からタイヤ外側に向けて順次剛
性を段階的に低下させるため、これらカーカスプライの
巻き上げ端部や金属コード補強層の半径方向外側端部に
集中する応力を効果的に分散できる。その結果、ビード
部の耐久性がさらに向上する。
設した有機繊維補強層によって金属コード補強層の半径
方向外側端部とカーカスプライの巻き上げ端部との両方
を被うと共に、その有機繊維補強層の半径方向外側の端
部をカーカスプライ巻き上げ端部の内側へ折り返すよう
にしたことにより、カーカスプライの巻き上げ端部と金
属コード補強層の半径方向外側端部の動きを拘束する。
さらに有機繊維補強層の折り返し部の半径方向内側と外
側とにそれぞれ高硬度ゴム補強層と中硬度ゴム補強層と
を分離配置したことによってカーカスプライ巻き上げ端
部及び金属コード補強層からタイヤ外側に向けて順次剛
性を段階的に低下させるため、これらカーカスプライの
巻き上げ端部や金属コード補強層の半径方向外側端部に
集中する応力を効果的に分散できる。その結果、ビード
部の耐久性がさらに向上する。
【0007】ここで、有機繊維補強層としては、ナイロ
ンやポリエステル等の有機繊維コードのスダレ織りにゴ
ム引きをしたものが好ましく使用される。また、高硬度
ゴム補強層や中硬度ゴム補強層は、ビード部外側のクッ
ションゴムよりも高硬度のゴムから構成されている。し
かし、高硬度ゴム補強層のゴム硬度は、ビードフィーラ
ーのロアーフィーラーよりは低くすることが望ましい、
100%モジュラスで50〜60kg/cm2。さらに、中
硬度ゴム補強層のゴム硬度は、高硬度ゴム補強層よりは
低く、100%モジュラスで30〜40kg/cm2。さら
に、望ましくは、この中硬度ゴム補強層としては、ビー
ドフィーラーのアッパーフィーラーと同程度又はそれ以
下の硬度であるのがよい。
ンやポリエステル等の有機繊維コードのスダレ織りにゴ
ム引きをしたものが好ましく使用される。また、高硬度
ゴム補強層や中硬度ゴム補強層は、ビード部外側のクッ
ションゴムよりも高硬度のゴムから構成されている。し
かし、高硬度ゴム補強層のゴム硬度は、ビードフィーラ
ーのロアーフィーラーよりは低くすることが望ましい、
100%モジュラスで50〜60kg/cm2。さらに、中
硬度ゴム補強層のゴム硬度は、高硬度ゴム補強層よりは
低く、100%モジュラスで30〜40kg/cm2。さら
に、望ましくは、この中硬度ゴム補強層としては、ビー
ドフィーラーのアッパーフィーラーと同程度又はそれ以
下の硬度であるのがよい。
【0008】以下、図面により本発明にかかる重荷重用
空気入りラジアルタイヤについて説明する。図1は、本
発明にかかる重荷重用ラジアルタイヤの要部断面図であ
る。このラジアルタイヤTは、カーカスプライ1がスチ
ール等の金属コードにゴム引きされ、構成されている。
このカーカスプライ1は、端部をビードコア2の回りに
ビードフィーラー9を挟むようにタイヤの内側から外側
に巻き上げられ、ビード部Bにおいて終端させるように
なっている。ビードフィーラー9はロアフィーラー9a
とアッパーフィーラー9bとからなり、いずれも高硬度
のゴムからなり、ロアフィーラー9aが最も硬いゴムに
なっている。さらに、このビード部領域におけるカーカ
スプライ1の外側に金属コード補強層3が配置され、そ
の内側端部3bがカーカスプライ1の巻き上げ部11の
端部1aより半径方向上方になると共に、外側端部3a
がカーカスプライ巻き上げ部の端部1aより半径方向下
方になるようにすることにより、ビード部付近のカーカ
スプライ1を補強するようになっている。
空気入りラジアルタイヤについて説明する。図1は、本
発明にかかる重荷重用ラジアルタイヤの要部断面図であ
る。このラジアルタイヤTは、カーカスプライ1がスチ
ール等の金属コードにゴム引きされ、構成されている。
このカーカスプライ1は、端部をビードコア2の回りに
ビードフィーラー9を挟むようにタイヤの内側から外側
に巻き上げられ、ビード部Bにおいて終端させるように
なっている。ビードフィーラー9はロアフィーラー9a
とアッパーフィーラー9bとからなり、いずれも高硬度
のゴムからなり、ロアフィーラー9aが最も硬いゴムに
なっている。さらに、このビード部領域におけるカーカ
スプライ1の外側に金属コード補強層3が配置され、そ
の内側端部3bがカーカスプライ1の巻き上げ部11の
端部1aより半径方向上方になると共に、外側端部3a
がカーカスプライ巻き上げ部の端部1aより半径方向下
方になるようにすることにより、ビード部付近のカーカ
スプライ1を補強するようになっている。
【0009】さらに、金属コード補強層3の外側に有機
繊維補強層4が配設され、金属コード補強層3の外側端
部3aとカーカスプライ1の巻き上げ端部1aの両方を
被うと共に、半径方向外側の上半部をカーカスプライ1
の巻き上げ部11の内側に巻き込むようにしている。こ
のように、有機繊維補強層4が金属コード補強層3の外
側端部3aとカーカスプライ1の巻き上げ端部1aの両
方を被うことによって金属コード補強層3の外側端部3
aとカーカスプライ1の巻き上げ端部1aとの両者の動
きを拘束し、この部分におけるセパレーションを抑制す
ることができる。有機繊維補強層4の巻き込み位置は、
その上端部4aが金属コード補強層3の外側端部3aよ
りビードコア2寄りになるように深くすることが望まし
く、それによって金属コード補強層3の外側端部3aと
カーカスプライ1の巻き上げ端部1aとの拘束性を一層
増すことができる。
繊維補強層4が配設され、金属コード補強層3の外側端
部3aとカーカスプライ1の巻き上げ端部1aの両方を
被うと共に、半径方向外側の上半部をカーカスプライ1
の巻き上げ部11の内側に巻き込むようにしている。こ
のように、有機繊維補強層4が金属コード補強層3の外
側端部3aとカーカスプライ1の巻き上げ端部1aの両
方を被うことによって金属コード補強層3の外側端部3
aとカーカスプライ1の巻き上げ端部1aとの両者の動
きを拘束し、この部分におけるセパレーションを抑制す
ることができる。有機繊維補強層4の巻き込み位置は、
その上端部4aが金属コード補強層3の外側端部3aよ
りビードコア2寄りになるように深くすることが望まし
く、それによって金属コード補強層3の外側端部3aと
カーカスプライ1の巻き上げ端部1aとの拘束性を一層
増すことができる。
【0010】さらに、この有機繊維補強層4によって被
われた折り返し部14の内側の領域には、高硬度ゴム補
強層7を配設すると共に、有機繊維補強層4の折り返し
部14の外側には中硬度ゴム補強層8を配設するように
なっている。高硬度ゴム補強層7は硬質ゴムからなる
が、ロアフィーラー9aよりは柔らかくしてある。中硬
度ゴム補強層8は高硬度ゴム補強層7よりは硬度が低
く、かつアッパーフィーラー9bと同程度にしてある。
われた折り返し部14の内側の領域には、高硬度ゴム補
強層7を配設すると共に、有機繊維補強層4の折り返し
部14の外側には中硬度ゴム補強層8を配設するように
なっている。高硬度ゴム補強層7は硬質ゴムからなる
が、ロアフィーラー9aよりは柔らかくしてある。中硬
度ゴム補強層8は高硬度ゴム補強層7よりは硬度が低
く、かつアッパーフィーラー9bと同程度にしてある。
【0011】このように、カーカスプライ1の巻き上げ
端部1aと金属コード補強層3の外側端部3aを被った
有機繊維補強層4の折り返し部14に隣接して高硬度ゴ
ム補強層7を配置する一方、外側に中硬度ゴム補強層8
を配設することによって、カーカスプライ1や金属コー
ド補強層3の端部からタイヤ外側に向けて段階的に剛性
を低下させることができ、この部分にかかる応力を効果
的に分散させることができる。
端部1aと金属コード補強層3の外側端部3aを被った
有機繊維補強層4の折り返し部14に隣接して高硬度ゴ
ム補強層7を配置する一方、外側に中硬度ゴム補強層8
を配設することによって、カーカスプライ1や金属コー
ド補強層3の端部からタイヤ外側に向けて段階的に剛性
を低下させることができ、この部分にかかる応力を効果
的に分散させることができる。
【0012】さらに、この実施例では、有機繊維補強層
4の外側に、この有機繊維補強層4と中硬度ゴム補強層
8を覆うように有機繊維補強層5を配設している。この
有機繊維補強層5は、上述のような有機繊維補強層4や
中硬度ゴム補強層8を配置する場合のタイヤ成形作業を
効率化する上で有効である。しかし、この最外層の有機
繊維補強層5は耐久性の面では必ずしも必要ではなく、
図2に示す態様のように所望により設けなくてもよい。
4の外側に、この有機繊維補強層4と中硬度ゴム補強層
8を覆うように有機繊維補強層5を配設している。この
有機繊維補強層5は、上述のような有機繊維補強層4や
中硬度ゴム補強層8を配置する場合のタイヤ成形作業を
効率化する上で有効である。しかし、この最外層の有機
繊維補強層5は耐久性の面では必ずしも必要ではなく、
図2に示す態様のように所望により設けなくてもよい。
【0013】
【実施例】タイヤサイズが11R22.5,14PR
で、図1に示すようなビード部を持ち、カーカスプライ
1のコードとしてスチールコード〔3+9+15(0.
175)+1W〕、金属コード補強層3のコードとして
スチールコード〔7×3(0.15)〕、有機繊維補強
層4,5のコードとしてナイロンコード(1260d/
2)を、それぞれ、用い高硬度ゴム補強層7の100%
モジュラスが約55kg/cm2、中硬度ゴム補強層8の1
00%モジュラスが約30kg/cm2であるラジアルタイ
ヤを試作した。
で、図1に示すようなビード部を持ち、カーカスプライ
1のコードとしてスチールコード〔3+9+15(0.
175)+1W〕、金属コード補強層3のコードとして
スチールコード〔7×3(0.15)〕、有機繊維補強
層4,5のコードとしてナイロンコード(1260d/
2)を、それぞれ、用い高硬度ゴム補強層7の100%
モジュラスが約55kg/cm2、中硬度ゴム補強層8の1
00%モジュラスが約30kg/cm2であるラジアルタイ
ヤを試作した。
【0014】一方、比較のために、内側の有機繊維補強
層4の上端4aをカーカスコード巻上げ部11の内側に
巻き込ませることなく、カーカスプライを巻き上げ端の
上方へ延ばすと共に、高硬度ゴム補強層7や中硬度ゴム
補強層8を省略した同一サイズの従来タイヤを試作し
た。これら2種類のラジアルタイヤについて、使用リム
22.5×8.25、タイヤ内圧9.00kg/cm2 と
し、荷重5200kgの条件下で、直径1707mmのドラ
ム接触し、時速45km/hの速度で445時間走行させ
た場合におけるカーカスコードの巻き上げ端部1aと金
属コード補強層の外側端部3aの部分にセパレーション
の有無を測定した。この結果、本発明タイヤはセパレー
ションが発生していなかったが、従来タイヤでは3箇所
にセパレーションを発生していた。
層4の上端4aをカーカスコード巻上げ部11の内側に
巻き込ませることなく、カーカスプライを巻き上げ端の
上方へ延ばすと共に、高硬度ゴム補強層7や中硬度ゴム
補強層8を省略した同一サイズの従来タイヤを試作し
た。これら2種類のラジアルタイヤについて、使用リム
22.5×8.25、タイヤ内圧9.00kg/cm2 と
し、荷重5200kgの条件下で、直径1707mmのドラ
ム接触し、時速45km/hの速度で445時間走行させ
た場合におけるカーカスコードの巻き上げ端部1aと金
属コード補強層の外側端部3aの部分にセパレーション
の有無を測定した。この結果、本発明タイヤはセパレー
ションが発生していなかったが、従来タイヤでは3箇所
にセパレーションを発生していた。
【0015】
【発明の効果】上記のように、本発明は、金属コードか
らなるカーカスプライの巻き上げ端部と、カーカスプラ
イより外側を覆う金属コード補強層の半径方向外側端部
との両方を有機繊維補強層で覆うに当たり、その有機繊
維補強層の端部をカーカスプライ巻き上げ端部の内側へ
折り返すと共に、その折り返し部の半径方向内側と外側
とに高硬度ゴム補強層と中硬度ゴム補強層とを分割配設
したので、有機繊維補強層によって金属コード補強層の
外側端部とカーカスプライ巻き上げ端部との両方の動き
を拘束できると共に、カーカスプライや金属コード補強
層の端末からタイヤ外側に向けて剛性を順次低下させる
ようにするため、カーカスプライの巻き上げ端部や金属
コード補強層の外側端部に集中する応力を効果的に分散
させることができる。その結果、ビード部の耐久性がさ
らに向上することができる。
らなるカーカスプライの巻き上げ端部と、カーカスプラ
イより外側を覆う金属コード補強層の半径方向外側端部
との両方を有機繊維補強層で覆うに当たり、その有機繊
維補強層の端部をカーカスプライ巻き上げ端部の内側へ
折り返すと共に、その折り返し部の半径方向内側と外側
とに高硬度ゴム補強層と中硬度ゴム補強層とを分割配設
したので、有機繊維補強層によって金属コード補強層の
外側端部とカーカスプライ巻き上げ端部との両方の動き
を拘束できると共に、カーカスプライや金属コード補強
層の端末からタイヤ外側に向けて剛性を順次低下させる
ようにするため、カーカスプライの巻き上げ端部や金属
コード補強層の外側端部に集中する応力を効果的に分散
させることができる。その結果、ビード部の耐久性がさ
らに向上することができる。
【図1】図1は本発明にかかる重荷重用空気入りラジア
ルタイヤの要部断面図である。
ルタイヤの要部断面図である。
【図2】図2は他の実施態様からなる重荷重用空気入り
ラジアルタイヤの要部断面図である。 1 カーカスプライ 1a 巻き上げ端部 2 ビードコア 3 金属コード補強層 3a 外側端部 4 有機繊維補強層 5 有機繊維補強層 7 高硬度ゴム補強層 8 中硬度ゴム補強層 9 ビードフィーラー 11 巻き上げ部 14 折り返し部
ラジアルタイヤの要部断面図である。 1 カーカスプライ 1a 巻き上げ端部 2 ビードコア 3 金属コード補強層 3a 外側端部 4 有機繊維補強層 5 有機繊維補強層 7 高硬度ゴム補強層 8 中硬度ゴム補強層 9 ビードフィーラー 11 巻き上げ部 14 折り返し部
Claims (1)
- 【請求項1】 金属コードからなるカーカスプライの端
部をビードコアの回りにビードフィラーを挟むようにタ
イヤの内側から外側に巻き上げると共に、該カーカスプ
ライの外側に金属コード補強層を該金属コード補強層の
半径方向外側端部がカーカスプライの巻き上げ部の端部
より半径方向内側に位置し、さらに前記金属コード補強
層の外側に少なくとも1層の有機繊維補強層を配設した
重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記有機繊
維補強層の上半部を前記金属コード補強層の半径方向外
側端部とカーカスプライの巻き上げ端部との両方を被う
ように前記カーカスプライの巻き上げ部の内側に巻き込
むように折り返し、該有機繊維補強層の折り返し部の半
径方向内側の領域に高硬度ゴム補強層を配設すると共
に、該有機繊維補強層の折り返し部の半径方向外側の領
域に前記高硬度ゴム補強層より硬度の低い中硬度ゴム補
強層を配設した重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3241523A JPH0577616A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3241523A JPH0577616A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0577616A true JPH0577616A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=17075614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3241523A Pending JPH0577616A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0577616A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000032424A1 (en) * | 1998-12-01 | 2000-06-08 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Bead reinforcing structure for radial truck tires |
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US6659148B1 (en) | 1998-12-01 | 2003-12-09 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Bead reinforcing structure for radial truck tires |
JP2008222161A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2009227236A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 重荷重用タイヤ |
JP2009537390A (ja) * | 2006-05-22 | 2009-10-29 | ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン | 二方向弾性補強要素を有するアンカーを備えたタイヤ |
JP2012051479A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-15 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
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