JP3101605B2 - 重荷重、小型トラック用の空気入りタイヤ - Google Patents

重荷重、小型トラック用の空気入りタイヤ

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JP3101605B2
JP3101605B2 JP10099646A JP9964698A JP3101605B2 JP 3101605 B2 JP3101605 B2 JP 3101605B2 JP 10099646 A JP10099646 A JP 10099646A JP 9964698 A JP9964698 A JP 9964698A JP 3101605 B2 JP3101605 B2 JP 3101605B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビード部での重量
軽減を図りつつビード耐久性を向上しうる重荷重、小型
トラック用の空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、トラック、バス用等の重荷重用
タイヤあるいは小型トラック用タイヤである重荷重、小
型トラック用の空気入りタイヤにおいては、ビード耐久
性を保持するために、従来、図6(A)に示すように、カ
ーカス本体a1と巻上げ部a2との間に充填されるビー
ドエーペックスゴムbのゴムボリュウムを増加し、ビー
ド剛性を大巾に高めることによって負荷荷重によるタイ
ヤ変形自体を減じている。なお、このときのビードエー
ペックスゴムbの厚さtは、例えば重荷重用タイヤで
は、巻上げ部a2の外端位置において約9〜20mmに
も達している。
【0003】これに対して、近年、タイヤの軽量化のた
めにビード構造が見直され、図6(B) に示すように、ビ
ードエーペックスゴムbのボリュウム及び高さを大巾に
減じるとともに、巻上げ部a2を高くしてカーカス本体
a1と近接させることにより、ビード耐久性を維持しな
がら軽量化を図る技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造のタイヤは、カーカス本体a1がビードコアc
から略直線状にのびるため、カーカスとビードコアcと
の接触位置cpでカーカスが強く引張られてストレスが
かかり、この構造特有のカーカスコードの破断が発生し
やすくなる。
【0005】又このようなタイヤを生産するにあたり、
カーカスの巻上げ部a2が、近接域yの下端位置で急激
に折り曲げられため、前記巻上げ部a2が戻ろうとし
て、加硫後においてビードエーペックスゴムbの外端近
傍bpに、エアー溜まりが生じやすくなり、逆にビード
耐久性を低下させるという問題もある。
【0006】そこで本願の請求項1の発明は、カーカス
プライに接触するビードコアの接触域をテキスタイル布
により被覆することを基本として、カーカスコードの破
断損傷を抑制してビード耐久性を向上でき、特に重荷重
用として好適な重荷重、小型トラック用の空気入りタイ
ヤの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、トレッド部からサイドウオール部をへてビード部の
ビードコアに至るカーカスプライ本体に、前記ビードコ
アで折り返しかつビードコアから半径方向外側にのびる
ビードエイペックスゴムに沿ってのびる巻上げ部を連設
したカーカスプライを有するカーカス、および前記トレ
ッド部の内方かつカーカスの外側に配されるベルト層を
具えるとともに、前記カーカスの巻上げ部は、前記ビー
ドエイペックスゴムの外端を越えることによりカーカス
プライ本体に近接する近接域が形成されるとともに、前
記ビードコアは該ビードコアの周囲で2回巻回させるテ
キスタイル布によりその全周囲が被覆されることによっ
て、このビードコアは、前記カーカスプライが折り返し
によって接触する接触域を前記テキスタイル布により被
覆されるとともに、前記カーカスプライ本体がビードエ
ーペックスゴムの前記外端に最も近接する位置と、前記
カーカスプライ本体がビードコアから半径方向外方に向
かって離間を始める位置との間の領域Yにおいて、カー
カスプライ本体は前記50kpa内圧状態において、略
直線状に形成され、しかも前記領域Yのカーカスに沿う
長さL0が35〜70mmの範囲であることを特徴とす
重荷重、小型トラック用の空気入りタイヤである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本願請求項1記載の発明の
実施の形態を図示例とともに順次説明する。
【0009】図1、2は、重荷重、小型トラック用の空
気入りタイヤ(以下、要すれば空気入りタイヤ1A、乃
タイヤ1Aという)が標準リムにリム組みされかつ5
0kpaの内圧を充填した50kpa内圧状態のタイヤ
断面を示している。なお標準リムとは、JATMAで規
定する標準リムを意味する。
【0010】図において、タイヤ1は、トレッド部2
と、その両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサ
イドウォール部3と、各サイドウオール部3の内方端に
位置するビード部4とを具え、重荷重用空気入りタイヤ
として形成される。又タイヤ1Aは、前記ビード部4、
4間に跨るトロイド状のカーカス6と、このカーカス6
の半径方向外側かつトレッド部2内方に配置されるベル
ト層7とによって補強される。
【0011】前記カーカス6は、本例では、スチール製
のカーカスコードをタイヤ赤道COに対して75〜90
度の角度で配列した1枚のカーカスプライ9からなり、
このカーカスプライ9は、前記トレッド部2からサイド
ウオール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカ
ーカスプライ本体9Aの両側に、前記ビードコア5をタ
イヤ軸方向内側から外側に折返される巻上げ部9Bを具
える。
【0012】又前記カーカスプライ本体9Aと巻上げ部
9Bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向
外側に向かって先細状にのびるビードエーペックスゴム
10が充填される。
【0013】前記ビードエーペックスゴム10は、JI
SA硬度が例えば70〜100度の比較的硬質のゴムか
らなり、その半径方向外端13のビードベースライン1
6からの高さhを、タイヤ赤道CO上のカーカス6外面
のビードベースライン16からのカーカス高さHkの
0.1〜0.3倍の範囲に減じている。これによって、
ゴムボリュウムを減じ軽量化が図られる。
【0014】なお前記高さhが0.1×Hk未満のと
き、タイヤ製造を難しくするとともに、ビードエーペッ
クスゴム10が小さすぎて必要なビード剛性が付与され
ず、しかも外端13近傍のカーカス6が折曲り、エアー
溜り等の不良が発生しやすくなるとともに、折曲り部分
が起点となって走行中のカーカスコードの破断を誘発す
る。又0.3×Hkを越えると、発熱性を損ねて耐久性
が低下しかつ不必要な重量増加を招く。従って、好まし
くは、0.25×Hk以下、さらに好ましくは0.20
×Hk以下である。なおビードベースライン16とは前
記ビード底面4S1のタイヤ軸方向外端を通るタイヤ軸
方向線(リム径の基準線)として定義される。
【0015】又前記カーカス6は、前記カーカスプライ
本体9Aがビードエーペックスゴム10の前記外端13
に最も近接する位置と、前記カーカスプライ本体9Aが
ビードコア5から半径方向外方に向かって離間を始める
位置との間の領域Yにおいて、カーカスプライ本体9A
は前記50kpa内圧状態において、略直線状に形成さ
れる。
【0016】このように、カーカスプライ本体9Aが、
少なくとも前記領域Yにおいて略直線状をなすことによ
って、カーカス6のコードパスが短くなり、標準内圧を
充填した際、さらには荷重が負荷された際、カーカス6
が外側へせり出すのを抑制でき、ビード部4の変形量自
体を低減しうる。又前記略直線状をなすことによって、
ビードエーペックス10の厚さが減じて、巻上げ部9B
が応力のニュトラルラインに相対的に接近し、前記ビー
ド部4の変形量自体の低減効果とともに巻上げ部9Bに
作用する圧縮力を大巾に減じうる。
【0017】他方、カーカス6の巻上げ部9Bは、前記
ビードエーペックスゴム10の外端13よりも半径方向
外側に突出するハイターンアップの巻上げ構造をなし、
この巻上げ部9Bの突出部分がカーカスプライ本体9A
に近接する近接域15を形成する。この近接域15のカ
ーカス6に沿う長さL0は35〜70mmの範囲であっ
て、これにより必要なビード剛性が付与される。
【0018】なお近接域15において、隣り合うカーカ
スプライ本体9Aのカーカスコードと巻上げ部9Bのカ
ーカスコードとの間のコード間ゴム厚さは、本例では、
0.5〜4.0mmの範囲であって、カーカスコード間
に作用するせん断力を、このコード間に介在するゴム材
の弾性によって緩和させる。
【0019】次に、前記ビードコア5は、本例では、ゴ
ム引きした一本のビードワイヤを螺旋にかつ多層に巻回
させたいわゆるシングルワインドタイプである。このビ
ードコア5は、本例では、偏平六角形の断面形状をな
し、長寸な長軸線が、例えば15度の角度を有して傾斜
するリムシートと略平行に配されることによって、軽量
にかつ広範囲に亘ってリムとの嵌合力を高めている。
【0020】しかしビードコア5が多角形状をなすこと
により、その角部がカーカス6に接触し、しかも略直線
状のプライ本体9Aが荷重時に強く引張られるため、こ
の接触点でカーカスコードの破断損傷が発生しやすくな
る。
【0021】従って、タイヤ1Aでは、カーカス6と接
触するビードコア5の接触域17をテキスタイル布19
で被覆している。これによって、ビードコア5の角部が
円弧状に滑らかとなりカーカス6の屈曲および接触圧を
減じるとともに、カーカスコードとビードワイヤとの直
接接触を防止している。その結果、カーカスコードの破
断損傷を効果的に抑制できる。
【0022】ここで、テキスタイル布19は、ナイロ
ン、レーヨン、ポリエステル等の有機繊維のヤーンを用
いた織物であって、前記ヤーンとして、タイヤコードよ
りやや細い、例えば940dtex/2〜1670dtex/2
程度の太さのものが好適に採用できる。
【0023】又このテキスタイル布19は、図3に示す
ように、前記ビードコア5の周囲で2回巻回させ、ビー
ドコア5の全周囲を被覆する。これによって、角部をよ
り大きな円弧で滑らかかつ確実に被覆保護でき、前記コ
ード破断損傷の抑制効果を保証するとともに、生産性を
高めることができる。なお織物体ではなくヤーンを平行
配列したシート体を用いたときにはヤーン間にカーカス
コードが入込んで、抑制効果を達成できなくなる。
【0024】なお前記ベルト層7は、少なくとも2枚の
ベルトプライ、本例では、カーカス側からトレッド面に
向かって順に配される第1、第2、第3、第4のベルト
プライ21A〜21Dの4枚からなり、例えば第1のベ
ルトプライ21Aは、ベルトコードをタイヤ赤道COに
対して50〜70度程度の角度で配列するとともに、第
2、第3、第4のベルトプライ21B〜21Dは10〜
30度程度の角度でベルトコードを配列している。なお
第2、第3のベルトプライ21B、21C間でタイヤ赤
道COに対するコードの傾斜方向が相違し、これによっ
て強固なトラス構造を構成し、必要なベルト剛性を付与
して操縦安定性を維持するとともに、タイヤの寸法変化
を抑制する。前記ベルトコードとしては、例えばスチー
ルコード等の高弾性のものが使用される。
【0025】図4、5は、他の重荷重、小型トラック用
の空気入りタイヤであって、タイヤ1Bの前記50kp
a内圧状態での断面を示し、図において、タイヤ1B
は、小型トラック用タイヤであって、ビード部4、4間
に跨るカーカス6と、このカーカス6の半径方向外側か
つトレッド部2内方に配置されるベルト層7とを具え
る。
【0026】前記カーカス6は、本例では、ポリエステ
ル、レーヨン、ナイロン、芳香族ポリアミド等の有機繊
維のカーカスコードをタイヤ赤道COに対して75〜9
0度の角度で配列した1〜3枚、本例では2枚のカーカ
スプライ29、30からなる。
【0027】この中で、内のカーカスプライ29は、ト
レッド部2からサイドウオール部3をへてビードコア5
に至るカーカスプライ本体29Aの両側に、前記ビード
コア5をタイヤ軸方向内側から外側に折返される巻上げ
部29Bを具える。又外のカーカスプライ30は、前記
カーカスプライ本体29Aに重置されかつ巻上げ部29
Bを覆って半径方向内方にのびるとともにその内端はビ
ードコア5の外側部分あるいはビードコア下部分で終端
している。
【0028】前記カーカス6は、前記タイヤ1Aと同
様、前記領域Yにおいて、カーカスプライ本体29Aが
前記50kpa内圧状態において略直線状に形成される
とともに、前記ビードエーペックスゴム10の外端13
よりも半径方向外側で、カーカスプライ本体29Aと巻
上げ部29Bとが近接する近接域15を形成している。
【0029】又前記ビードコア5は、本例では、前記シ
ングルワインドで形成した断面六角形状をなす。従っ
て、カーカスプライ29との接触域17に角部を有し、
カーカスコードの破断損傷を招く恐れがある。
【0030】他方、前記ビードエーペックスゴム10
は、JISA硬度が例えば70〜100度のゴムからな
り、その外端13のビードベースライン16からの高さ
hを、リムのフランジ高さHを中心とした上下15mm
の範囲(H±15mmの範囲)に減じている。すなわち
前記タイヤ1Aのビードエーペックスゴム10より低く
かつ小さく設定している。このために、加硫成型時、ビ
ードエーペックスゴム10の外端近傍でエアー溜まりが
より発生しやすくなる。
【0031】従って、タイヤ1Bでは、前記カーカスコ
ードの破断損傷に加え、エアー溜まりを抑制するため、
図5に拡大して示すように、カーカス6とビードコア5
およびビードエイペックスゴム10との間に第1のゴム
層31を介在させるとともに、前記近接域15における
カーカスプライ本体29Aと巻上げ部29Bとの間に第
2のゴム層32を介在させている。
【0032】詳しくは、第1のゴム層31は、1.0〜
3.0mmの厚さT1を有し、ビードコア5とビードエ
ーペックスゴム10との接合体33の周囲、すなわちビ
ードコア5の底面、両側面を通ってビードエーペックス
ゴム10の両側面を被覆している。
【0033】又第2のゴム層32は、2.0〜6.0m
mの厚さT2を有し、前記第1のゴム層31に連続して
前記近接域15内を半径方向外側にのびる。この第2の
ゴム層32は、本例では、前記第1のゴム層31をなす
ゴム片の両端部分が外端13を越えて重なり合い半径方
向外側に延出することによって形成される。従って、第
1、2のゴム層31、32は、同じゴム組成で形成され
る。
【0034】この第1のゴム層31は、少なくともビー
ドコア5の角部を円弧状に滑らかに覆うため、カーカス
6の屈曲および接触圧を減じるとともに、カーカスコー
ドとビードワイヤとの直接接触を防止し、カーカスコー
ドの破断損傷を効果的に抑制できる。又接合体33の全
周を均一な厚さでに覆うため、前記領域Yでの前記カー
カスプライ本体29Aが直線状を維持できる。
【0035】又第2のゴム層32は、加硫成型時、カー
カスプライ本体29Aと巻上げ部29Bとの間の接着性
を高めるとともに第2のゴム層32自体が流動するた
め、前記エアー溜まりを効果的に抑制できる。又第2の
ゴム層32は、カーカスプライ本体29Aと巻上げ部2
9Bとの間の剪断歪も緩和させるため、ビード耐久性の
更なる向上に役立つ。
【0036】又第2のゴム層32の前記外端13からの
カーカス6に沿った長さL1は、5〜15mmが好まし
く、又第1、2のゴム層31、32は、JISA硬度を
50〜80度とし、ビードエイペックスゴムのJISA
硬度より小とするのがよい。
【0037】なお第1のゴム層31の厚さT1が1.0
mm未満では、前記破断損傷の抑制効果が達成されず、
又3.0mmを越えるとリムとの嵌合力が不充分とな
る。又第2のゴム層32の厚さT2が2.0mm未満、
および前記長さL1が5mm未満ではエアー溜まりの抑
制効果が十分に得られず、逆に厚さT2および長さL1
がそれぞれ6.0mmおよび15mmを越えると、重量
の不必要な増加を招く。
【0038】なおタイヤ1Bの前記ベルト層7は、スチ
ールコード等の高弾性のベルトコードを用いた少なくと
も2枚、本例では2枚のベルトプライ35A、35Bか
らなり、プライ間相互でベルトコードを交差させてい
る。
【0039】なお、空気入りタイヤにおいては、ビード
部4を、テキスタイル布19及び第1、第2のゴム層3
1、32の双方を用いて保護することもできる。
【0040】
【実施例】(1)タイヤサイズが11R22.5 14
PRでありかつ図1、図2に示す構成を有する本願請求
項1の発明の重荷重、小型トラック用の空気入りタイヤ
を、表1の仕様で試作するとともに、各試供タイヤのビ
ード耐久性を夫々比較した。
【0041】・ビード耐久性:試供タイヤを、標準リム
(22.5×8.25)、標準内圧(800kpa)、
荷重(規格荷重の3倍=9,000kg)の条件で回転
ドラム試験機上で、20km/hの速度で走行させ、ビー
ド損傷が発生するまでの走行時間を比較した。完走は6
00時間であり、走行時間が大なほど優れている。
【0042】
【表1】
【0043】(2)タイヤサイズが7.00R16であ
りかつ図4、5に示す構成を有する小型トラック用の空
気入りタイヤを、表2の仕様で試作するとともに、各試
供タイヤのビード耐久性を夫々比較した。 ・ビード耐久性:試供タイヤを、標準リム(5.50F
×16)、標準内圧(600kpa)、荷重(1100
kg)の条件で回転ドラム試験機上で、20km/hの速
度で走行させ、ビード損傷が発生するまでの走行時間を
比較した。完走は600時間であり、走行時間が大なほ
ど優れている。
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本願の空気入りタイヤは叙上の如く構成
しているため、ビード部での重量軽減を図りつつビード
耐久性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明のタイヤの一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】そのビード部を拡大して示す断面図である。
【図3】ビードコアをテキスタイル布とともに示す断面
図である。
【図4】タイヤの一実施例を示す断面図である。
【図5】そのビード部を拡大して示す断面図である。
【図6】(A) 、(B) は、従来技術の問題点を説明するタ
イヤのビード部を例示する断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウオール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 9、29 カーカスプライ 9A、29A カーカスプライ本体 9B、29B 巻上げ部 10 ビードエイペックスゴム 13 ビードエイペックスゴムの外端 15 近接域 17 接触域 19 テキスタイル布 31 第1のゴム層 32 第2のゴム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−11715(JP,A) 特開 昭53−57282(JP,A) 特開 平4−66311(JP,A) 実開 昭63−107207(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 15/00 - 15/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウオール部をへてビ
    ード部のビードコアに至るカーカスプライ本体に、前記
    ビードコアで折り返しかつビードコアから半径方向外側
    にのびるビードエイペックスゴムに沿ってのびる巻上げ
    部を連設したカーカスプライを有するカーカス、および
    前記トレッド部の内方かつカーカスの外側に配されるベ
    ルト層を具えるとともに、 前記カーカスの巻上げ部は、前記ビードエイペックスゴ
    ムの外端を越えることによりカーカスプライ本体に近接
    する近接域が形成されるとともに、 前記ビードコアは該ビードコアの周囲で2回巻回させる
    テキスタイル布によりその全周囲が被覆されることによ
    って、このビードコアは、前記カーカスプライが折り返
    しによって接触する接触域を前記テキスタイル布により
    被覆されるとともに、 前記カーカスプライ本体がビードエーペックスゴムの前
    記外端に最も近接する位置と、前記カーカスプライ本体
    がビードコアから半径方向外方に向かって離間を始める
    位置との間の領域Yにおいて、カーカスプライ本体は前
    記50kpa内圧状態において、略直線状に形成され、しかも前記領域Yのカーカスに沿う長さL0が35〜7
    0mmの範囲である ことを特徴とする重荷重、小型トラ
    ック用の空気入りタイヤ
  2. 【請求項2】前記テキスタイル布はヤーンを平行配列し
    たシート体を含まない織物体であることを特徴とする請
    求項1記載の空気入りタイヤ。
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