JPH0550813A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH0550813A JPH0550813A JP3240395A JP24039591A JPH0550813A JP H0550813 A JPH0550813 A JP H0550813A JP 3240395 A JP3240395 A JP 3240395A JP 24039591 A JP24039591 A JP 24039591A JP H0550813 A JPH0550813 A JP H0550813A
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- rubber
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- Pending
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Abstract
ドウォール外面に生じる疵、割れの発生を増大させるこ
となくタイヤの重量軽減を図る。 【構成】サイドウォール部3においてカーカス6のタイ
ヤ軸方向外側に配されるサイドウォールゴム層9は、前
記カーカス6に最も近い内のゴム層10と、サイドウォ
ール外面Fをなす外のゴム層11とを含んで内から外に
積層される複数のゴム層とからなるとともに、前記各ゴ
ム層の厚さは、内側で隣り合うゴム層の厚さ以下、しか
もゴム層のゴム硬度は内側で隣り合うゴム層のゴム硬度
よりも小としている。
Description
ール部の耐久性を低下させることなくサイドウォール部
の厚さを薄くでき、タイヤの重量を軽減しうる空気入り
ラジアルタイヤに関する。
動車、自動二輪車にあっても車体の重量を軽減すること
が提起されており、タイヤにあっても一層の軽量化が要
求されている。又タイヤの軽量化に関しては、従来タイ
ヤ重量の中で最も大きなウエイトを占めるトレッド部を
主体に軽量化が進められ、例えばベルト層のコードを金
属材に代えて芳香族ポリアミド繊維のような有機繊維コ
ードを用いる、トレッドゴムの組成を改良することによ
りゴム層の厚みを薄くする等、種々改良が行われ、又成
果を挙げつつある。
ル部の重量軽減については前記したトレッド部のような
進展はなかった。サイドウォール部の重量軽減について
は例えばカーカスの外側に配されるサイドウォール部ゴ
ム層の厚みを薄くすることが考えられるが、例えば乗用
車、小型トラック等のタイヤについてはサイドウォール
ゴム層は通常一層からなり厚さは3.0mm〜4.0mmで
ある。これを1.5〜2.0mmに薄くするとタイヤの横
剛性が不足し操縦安定性が劣り又縁石等により該ゴム層
が破損するという問題がある。
ドウォール部にフィラーを入れる、カーカスの巻上げ高
さ又はビードエイペックスを高くする等の方法が考えら
れるが何れも重量が増加し目的を達成し得ない。
高くした場合には、重量を増すことなく横剛性を保持で
きるものの走行時においてサイドウォール部に生じる繰
返し曲げによってクラックが発生し耐久性を低下させ
る。
性値の異なる複数のゴム層を積層し形成することにより
タイヤの諸性能を低下させることなく重量軽減が可能で
あることを見出し、本発明を完成させたのである。
るサイドウォールゴム層を内から外に積層される複数の
ゴム層によって形成するとともに、これらのゴム層の厚
さを内から外に向かって小、かつゴム硬度を内から外に
向かって小とすることを基本として、タイヤの横剛性及
びサイドウォール部の耐久性を低下させることなく重量
を軽減しうる空気入りラジアルタイヤの提供を目的とし
ている。
らサイドウォール部を通りビード部のビードコアの周り
を折返すカーカスを具える空気入りラジアルタイヤであ
って、前記サイドウォール部においてカーカスのタイヤ
軸方向外側に配されるサイドウォールゴム層は、前記カ
ーカスに最も近い内のゴム層と、サイドウォール外面を
なす外のゴム層とを含んで内から外に積層される複数の
ゴム層とからなるとともに、ゴム層の厚さは、内側で隣
り合うゴム層の厚さ以下、しかもゴム層のゴム硬度は内
側で隣り合うゴム層のゴム硬度よりも小とした空気入り
ラジアルタイヤである。
て、図3に示す如くタイヤ軸方向外側に向かって膨らみ
変形する。従ってカーカスの外側に配されるサイドウォ
ールゴム層には引張り力が作用し、該ゴム層にはその引
張り力に応じた伸びが生じる。
硬度は、内側から外側に向かって小となるよう設定され
ている。従ってタイヤ変形に際して最も伸びが大きい位
置に位置しサイドウォール外面をなす外のゴム層のゴム
硬度が小、換言すれば外のゴム層の初期弾性率が小であ
ることによって、サイドウォール外面を核として成長す
るいわゆるサイドクラックの発生を防止しうる。
かも厚さが大であることにより内のゴム層の硬度を従来
のものに比べて大とすることによって、即ちゴムの強さ
を低下させることなく厚さを減じ、タイヤの横剛性を保
持しつつタイヤ重量を軽減しうる。
こすれに対しては、外のゴム層の内側に、外のゴム層に
比べて厚さと硬度が大なゴム層を介在させたためこの内
側で隣り合うゴム層が縁石による外のゴム層の疵の発生
を抑制し、外のゴム層を破損から保護する。
ゴム層はサイドウォール部の破損を防ぎつつタイヤ重量
を軽減しうるのである。
る。図において空気入りラジアルタイヤ1は、トレッド
部2からサイドウォール部3を通りビード部4にのびる
本体部6aと、この本体部6aに接続しかつビード部4
のビードコア5の周りを折返す折返し部6bとを有する
カーカス6を供えている。又空気入りラジアルタイヤ1
は、前記トレッド部2の内部かつカーカス6の外側に複
数枚のベルトプライ7a、7bからなるベルト層7と前
記カーカス6の本体部6aと折返し部6bとの間でビー
ドコア5からタイヤ半径方向外側にのびるビードエイペ
ックス8とを立上げる。
部6bの端部は、ビードエイペックス8の先端よりも半
径方向内側に位置させたいわゆるロウターンアップとし
て形成し、カーカス6の重量軽減を図っている。又カー
カス6はナイロン、レイヨン、ポリエステル等の有機繊
維コードをタイヤ赤道Cに対して70〜90°の角度で
配列したラジアル又はセミラジアル配列のかつ単数枚の
カーカスプライからなる。
タイヤ軸方向外側にサイドウォールゴム層9が配され
る。又サイドウォールゴム層9は、トレッド部2の端縁
E近傍のバットレス15からビード部5との接続部に至
るサイドウォール部外面Fを形成する。又サイドウォー
ルゴム層9は内から外に積層される複数の、本実施例で
は3層のゴム層10、12、11によって形成される。
ゴム層10と、該内のゴム層10の外側で隣り合う中間
のゴム層12と、該中間のゴム層12の外側で隣り合う
とともにサイドウォール部外面Fをなす外のゴム層11
とからなる。又各ゴム層10、11、12のゴム厚さ
は、外のゴム層11の厚さTOは中間のゴム層12の厚
さTM以下、中間のゴム層12の厚さTMは内のゴム層
10の厚さTI以下、即ちゴム層の厚さは内側で隣り合
うゴム層の厚さ以下としている。ちなみに本実施例で
は、ゴム層の厚さ配分は、内のゴム層TI:中間のゴム
層TM:外のゴム層TOを100:50:50としてい
る。
各ゴム層10、12、11の順に順次小、即ち、ゴム層
は内側で隣り合うゴム層のゴム硬度よりも小としてい
る。
をJISA硬度の53〜58°とし、従来のタイヤにお
けるサイドウォールゴム層のゴム硬度の略同等とする一
方、中間のゴム層12のゴム硬度をJISA硬度の58
〜63度とするとともに、内のゴム層10のゴム硬度を
JISA硬度における63〜68度としている。
10を従来のサイドウォールゴム層のゴム硬度よりも大
のゴム硬度にすることによって、ゴムの単位量当たりの
強さ及び弾性係数が高まり、その高まった分に相応して
内のゴム層10及び中間ゴム層の各厚さTI、TMを薄
くでき、従ってサイドウォールゴム層9全体の厚さが減
じることによりタイヤ重量を軽減しうるのである。
内、外の2つのゴム層10、11によって形成してもよ
く、又中間のゴム層を複数設けて4層以上とすることも
出来る。
つ表1に示す仕様からなるタイヤ(実施例1、2)につ
いて試作するとともにその性能をテストした。又従来の
構成からなるタイヤ(比較例1)及び本願構成外のタイ
ヤ比較例2、3についても併せてテストを行い性能を比
較した。
ム組成を表2に示す。
圧と500kgfの縦荷重とを加えた状態で、200kgf
の横荷重を作用させたときのタイヤの横方向の撓み量を
測定するとともに、1mmの横撓みを与えるに要する横荷
重をもとめ、その数値を比較例1を100とする指数で
表示した。数値が大きいほど横剛性が大であることを示
す。
で、図4に示すように振子端Sにクサビ形刃fを取付
け、該クサビ刃形を自由落下方式でサイドウォール部に
衝突させ、かつサイドウォール部が破損するまでその衝
突を繰返すとともに、繰返し回数を測定し比較例を10
0とする指数で表示した。数値が大なるほど良好である
ことを示す。
で屋外に自然放置する屋外暴露テストにより、サイドウ
ォール部に発生するクラックの大きさ、個数を目視によ
り判定するとともに、比較例1を100とする指数で表
示した。数値が大きいほど良好であることを示す。テス
ト結果を表1に示す。
耐久性を低下させることなくタイヤ重量を軽減しうるこ
とを確認出来た。
イヤは、サイドウォール部外側に配されるサイドウォー
ルゴム層を内から外に積層される複数のゴム層によって
形成するとともに、これらのゴム層の厚さを内から外に
向かって小にかつゴム硬度を内から外に向かって小とす
ることを要旨としたため、タイヤの横剛性の不足により
操縦安定性が低下することなく、かつサイドウォール部
の疵の発生、割れの発生により耐久性をが低下すること
なく、タイヤ重量を軽減でき車両の走行燃費を節減しう
る。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を通りビ
ード部のビードコアの周りを折返すカーカスを具える空
気入りラジアルタイヤであって、前記サイドウォール部
においてカーカスのタイヤ軸方向外側に配されるサイド
ウォールゴム層は、前記カーカスに最も近い内のゴム層
と、サイドウォール外面をなす外のゴム層とを含んで内
から外に積層される複数のゴム層とからなるとともに、
ゴム層の厚さは、内側で隣り合うゴム層の厚さ以下、し
かもゴム層のゴム硬度は内側で隣り合うゴム層のゴム硬
度よりも小とした空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3240395A JPH0550813A (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3240395A JPH0550813A (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550813A true JPH0550813A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=17058844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3240395A Pending JPH0550813A (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0550813A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6397913B1 (en) * | 1997-09-29 | 2002-06-04 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire having crescent sectional shape reinforcing liner layer |
JP2005280427A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 全地形車用の空気入りタイヤ |
JP2008290591A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2015189253A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-02 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP2021066270A (ja) * | 2019-10-18 | 2021-04-30 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
-
1991
- 1991-08-26 JP JP3240395A patent/JPH0550813A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6397913B1 (en) * | 1997-09-29 | 2002-06-04 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire having crescent sectional shape reinforcing liner layer |
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JP4531424B2 (ja) * | 2004-03-29 | 2010-08-25 | 住友ゴム工業株式会社 | 全地形車用の空気入りタイヤ |
JP2008290591A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
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