JPH0927619A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0927619A
JPH0927619A JP17582795A JP17582795A JPH0927619A JP H0927619 A JPH0927619 A JP H0927619A JP 17582795 A JP17582795 A JP 17582795A JP 17582795 A JP17582795 A JP 17582795A JP H0927619 A JPH0927619 A JP H0927619A
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JP
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film
insulating film
oxide film
forming
element isolation
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JP17582795A
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Atsuo Kurokawa
敦雄 黒川
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板に形成した素子分離酸化膜上にサ
イドウォール酸化膜を形成する際には、素子分離酸化膜
もエッチングされるので、素子分離酸化膜の膜厚が薄く
なる。そのため、半導体装置の信頼性が劣化する。 【解決手段】 シリコン(半導体)基板11の素子形成領
域を電気的に分離する素子分離酸化膜12を形成し、次い
で素子分離酸化膜12上にトランジスタのゲート絶縁膜16
を窒化シリコン膜を含む積層膜または窒化酸化膜で形成
する。続いてゲート絶縁膜16上に素子としてゲート電極
21〜23を形成し、さらにゲート電極21〜23を覆う状態に
酸化膜を形成した後、ゲート絶縁膜16に対して酸化膜が
選択的にエッチングされるエッチバックによって各ゲー
ト電極21〜23の側部にサイドウォール酸化膜26〜28を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特には半導体装置の素子分離酸化膜上にサ
イドウォール絶縁膜を形成する際に利用される半導体装
置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LSIの微細化にともない、金属−酸化
膜−半導体(以下、MOSという)トランジスタのゲー
ト長のスケールダウンが進み、同時に電極間スペースの
デザインルールも狭くなっている。従来技術によって製
造した半導体装置を図3によって説明する。図の(1)
は平面レイアウト図を示し、図の(2)は(1)に示し
たA−A’線断面図であり、図の(3)は(1)に示し
たB−B’線断面図である。なお、図の(2),(3)
は図の(1)に対して縮尺は合わせていない。
【0003】図3に示すように、まず、LOCOS(Lo
cal Oxidation of Silicon)法によって、シリコン基板
51に、素子形成領域52と素子形成領域53とを電気
的に分離するための酸化シリコン(SiO2 )からなる
素子分離酸化膜54を形成する。その上に例えば電極形
成用の膜を成膜した後、リソグラフィー技術とエッチン
グ技術とにより上記電極形成用の膜をパターニングして
第1層電極55,56を形成する。次いで化学的気相成
長(以下、CVDという、CVDはChemical Vapour De
positionの略)法により酸化膜を成膜した後、それをエ
ッチバックすることによって第1層電極55,56の側
部にサイドウォール酸化膜57,58を形成する。続い
てリソグラフィー技術,イオン注入技術および熱拡散処
理によって、シリコン基板51の素子形成領域52,5
3に拡散層59,60を形成する。その後CVD法によ
って層間絶縁膜61(ただし、レイアウト図には図示せ
ず)を形成した後、その上に第2層電極62を形成す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、素子分
離酸化膜上の第1層電極の間隔が0.4μm以下の領域
に、CVD法によってサイドウォール酸化膜を形成する
ための酸化膜を堆積すると、その酸化膜の段差カバリッ
ジ性は70%以下となる。そのため、図4の(1),
(2)に示すように、酸化膜をエッチバックする時に第
1層電極55,56間の素子分離酸化膜54のオーバエ
ッチング量が実質的に増加する。その結果、第1層電極
55,56間での素子分離酸化膜54の膜厚が減少し
て、拡散層59,60を形成した後の実効的な素子分離
酸化膜54の幅wが減少する。なお、図4の(1),
(2)は上記従来の技術で説明した図3の(2),
(3)に対応する。また、素子分離酸化膜54がオーバ
エッチングされない場合を図の(2)中に破線で示す。
この場合には素子分離酸化膜54の厚さが薄くならない
ので、拡散層59,60は破線で示すようになる。その
ため、実効的な素子分離酸化膜54の幅w’はw’>w
になる。
【0005】上記従来の技術では素子分離酸化膜54の
下部に上記拡散層59,60とは反対の導電型を有する
素子分離拡散層(図示省略)を形成していたとしても、
第2層電極62の電位変化によって素子分離酸化膜54
の下部が寄生素子として動作する。そのため、素子分離
酸化膜54を挟んで形成される素子間で導通が生じ、両
者の電位を変化させるという問題があった。その結果、
半導体装置の信頼性が損なわれていた。
【0006】さらに、上記のようなサイドウォール酸化
膜を形成するための酸化膜の段差カバリッジ性は大口径
シリコンウエハになる程低下する。そのため、従来の技
術では、酸化膜をエッチバックするときに生じる素子分
離酸化膜の膜厚減少は避けられない。
【0007】本発明は、素子分離酸化膜上の第1層電極
間スペースが狭い領域において、素子分離酸化膜厚を減
少させることなく、サイドウォール酸化膜を形成するの
に優れた半導体装置の製造方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされた半導体装置の製造方法である。す
なわち、第1の製造方法は、半導体基板の素子形成領域
を電気的に分離する素子分離酸化膜を形成する工程と、
素子形成領域上および素子分離酸化膜上にトランジスタ
のゲート絶縁膜を形成する工程と、このゲート絶縁膜上
に素子を形成する工程と、この素子を覆う状態に酸化膜
を形成した後、この酸化膜をエッチバックして素子の側
部にサイドウォール酸化膜を形成する工程とを備えた製
造方法において、ゲート絶縁膜は窒化膜を含む積層膜ま
たは窒化酸化膜で形成されるとともに、エッチバックに
おいては酸化膜がゲート絶縁膜に対して選択的にエッチ
ングされる。
【0009】第2の製造方法は、半導体基板の素子形成
領域を電気的に分離する素子分離酸化膜を形成する工程
と、素子形成領域上および素子分離酸化膜上に素子を形
成する工程と、この素子を覆う状態に絶縁膜を形成した
後、その絶縁膜をエッチバックして素子の側部にサイド
ウォール絶縁膜を形成する工程とを備えた製造方法にお
いて、その素子を形成した後で絶縁膜を形成する前に、
この絶縁膜をエッチバックした際に少なくとも下地が露
出される部分に、このエッチバックにおいて絶縁膜が選
択的にエッチングされるストッパ絶縁膜を形成する。
【0010】上記第1の製造方法では、素子分離酸化膜
上に形成するゲート絶縁膜を窒化膜を含む積層膜または
窒化酸化膜で形成し、かつエッチバックにおいては酸化
膜がゲート絶縁膜に対して選択的にエッチングされるこ
とから、酸化膜のエッチバックではゲート絶縁膜がいわ
ゆるエッチングストッパとなる。そのため、素子分離酸
化膜をエッチングすることなく素子の側部に酸化膜から
なるサイドウォール酸化膜が形成される。
【0011】上記第2の製造方法では、素子分離酸化膜
上に素子を形成した後でその素子を覆う絶縁膜を形成す
る前に、この絶縁膜をエッチバックしたとき下地が露出
される部分に、エッチバックにおいて絶縁膜が選択的に
エッチングされるストッパ絶縁膜を形成したことから、
素子分離酸化膜をエッチングすることなく素子の側部に
絶縁膜からなるサイドウォール酸化膜が形成される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例を図1の製造
工程断面図によって説明する。図では一例として、MO
Sトランジスタのゲート電極にサイドウォール酸化膜を
形成する製造工程を示す。また図1の(1)では、部分
拡大図も併せて示す。
【0013】図1の(1)に示すように、例えば既知の
LOCOS酸化法によって、シリコン基板11の表面側
に酸化シリコン(SiO2 )からなる素子分離酸化膜1
2を形成する。その後、素子分離酸化膜12の下部に寄
生素子動作を抑制するためのイオン注入を施して、素子
分離拡散層(図示省略)を形成する。次いで例えば熱酸
化法によって、シリコン基板11の表層に第1酸化シリ
コン(SiO2 )膜13を形成する。さらに例えば低圧
下における化学的気相成長(以下、CVDという、CV
DはChemical Vapour Depositionの略)法によって、窒
化膜となる窒化シリコン(Si3 4 )膜14を形成す
る。さらに上記窒化シリコン膜14の上層を酸化して第
2酸化シリコン(SiO2 )膜15を形成することで、
窒化シリコン膜14を含む積層膜からなるゲート絶縁膜
16を形成する。
【0014】次いで図1の(2)に示すように、例えば
CVD法によって、上記ゲート絶縁膜16上に例えば多
結晶シリコン膜を形成する。その後リソグラフィー技術
(例えば、レジスト塗布、露光、現像、ベーキング等)
および異方性エッチング技術とによって、上記多結晶シ
リコン膜をパターニングしてゲート電極21,22,2
3を形成する。そして上記ゲート電極21〜23をマス
クにしたイオン注入法によって、シリコン基板11にM
OSトランジスタのLDD(Lightly Doped Drain )領
域となる低濃度拡散層24,25を形成する(図では、
ゲート電極23に対する低濃度拡散層24,25を示し
た)。
【0015】続いて図1の(3)に示すように、CVD
法によって、シリコン基板11上の全面に酸化シリコン
(SiO2 )からなる酸化膜を堆積した後、その酸化膜
の全面エッチバックを行って、ゲート電極21,22,
23の各側部にサイドウォール酸化膜26,27,28
を形成する。その際、下地のゲート絶縁膜16のうち窒
化シリコン膜14〔図の(1)参照〕とのエッチング選
択比が20程度になるようにエッチング条件を設定す
る。
【0016】上記のようなエッチング選択比となるよう
にエッチング条件を設定すれば、上記窒化シリコン膜1
4〔図の(1)参照〕の膜厚は5nm程度あれば十分に
エッチングストッパとしての機能を果たす。そして酸化
膜の段差カバリッジ性が60%程度となる素子分離酸化
膜12上のゲート電極21,22間(ゲート電極21,
22の間隔は0.35μm)の領域であっても、素子分
離酸化膜12の膜厚を減少させることなく、ゲート電極
21,22の側部にサイドウォール酸化膜26,27が
形成される。
【0017】上記エッチバックでは、エッチング装置に
例えば電子サイクロトロン共鳴〔ECR(Electron Cyc
rotron Resonance)〕プラズマエッチング装置を用い
る。そしてエッチングガスに炭素を含む比率の高いエッ
チングガス〔例えばオクタフルオロブタン(C4 8
を使うことで、窒化シリコン膜との高選択比を実現す
る。
【0018】さらに図1の(4)に示すように、素子分
離酸化膜12とMOSトランジスタのゲート電極21〜
23とサイドウォール酸化膜26〜28とをイオン注入
マスクとしたイオン注入法によって、各ゲート電極21
〜23の両側におけるシリコン基板11に、上記低濃度
拡散層24,25を介して高濃度拡散層29,30を形
成する(図では、ゲート電極23に対する高濃度拡散層
29,30を示した)。
【0019】その後、CVD法によって層間絶縁膜41
を形成し、さらにCVD法によって多結晶シリコン膜を
堆積する。そしてリソグラフィー技術(例えば、レジス
ト塗布、露光、現像、ベーキング等)と異方性エッチン
グ技術とによって、上記多結晶シリコン膜をパターニン
グして上層電極42を形成する。
【0020】上記第1実施例の製造方法では、素子分離
酸化膜12上に形成するゲート絶縁膜16を窒化シリコ
ン膜14を含む積層膜で形成し、かつ酸化膜のエッチバ
ックをゲート絶縁膜16とのエッチング選択比を取って
行うことから、このエッチバックではゲート絶縁膜16
がいわゆるエッチングストッパとなる。そのため、素子
分離酸化膜12をエッチングすることなくゲート電極2
1,22の側部に酸化膜からなるサイドウォール酸化膜
26,27が形成される。このように、素子分離酸化膜
12の膜厚を減少させることがないため、上層電極42
に電位変化が起こっても寄生素子が動作することはな
い。したがって、素子分離酸化膜12上のゲート電極2
1,22の間隔を0.35μmよりも狭くすることが可
能になる。よって、セルサイズを縮小化することができ
るので、半導体装置の高集積化が図れる。
【0021】さらに上記第1実施例では、ゲート絶縁膜
16を第1酸化シリコン膜13と窒化シリコン膜14と
第2酸化シリコン膜15とからなる3層構造の積層膜で
形成したが、例えば酸化シリコン膜と窒化シリコン膜と
の2層構造、または窒化酸化シリコン(SiON)膜の
1層構造で形成することも可能である。また上記プロセ
スでは、高濃度拡散層29,30を形成する際のいわゆ
るキャッピング膜として上記ゲート絶縁膜16を用いる
ことが可能である。さらにMISトランジスタのサイド
ウォール絶縁膜26〜28の下部に上記低圧CVD法で
形成された窒化シリコン(Si3 4 )膜14が形成さ
れることからトランジスタの寿命が長くなる。
【0022】上記第1実施例では、MOSトランジスタ
の製造方法に適用した一例を説明したが、サイドウォー
ル酸化膜26〜28の形成は最下層電極のサイドウォー
ル酸化膜に限らず、サイドウォール酸化膜を形成するた
めのエッチング時に素子分離酸化膜をエッチングしてそ
の膜厚を減少させるようなプロセスに対して、全てに適
用することが可能である。
【0023】次に本発明の第2実施例を、図2の製造工
程断面図によって説明する。図では、上記第1実施例の
図1で説明したのと同様の構成部品には同一符号を付
す。
【0024】図2の(1)に示すように、例えば既知の
LOCOS酸化法によって、シリコン基板11の表面側
に酸化シリコン(SiO2 )からなる素子分離酸化膜1
2を形成する。その後、素子分離酸化膜12の下部に寄
生素子動作を抑制するためのイオン注入を施して、素子
分離拡散層(図示省略)を形成する。次いで例えば熱酸
化法によって、シリコン基板11の表層を酸化してゲー
ト絶縁膜31を形成する。
【0025】次いで図2の(2)に示すように、例えば
CVD法によって、上記ゲート絶縁膜31上に例えば多
結晶シリコン膜を形成する。その後リソグラフィー技術
(例えば、レジスト塗布、露光、現像、ベーキング等)
および異方性エッチング技術とによって、上記多結晶シ
リコン膜をパターニングして素子分離酸化膜12上にゲ
ート電極21,22を形成するとともに、素子形成領域
となるシリコン基板11上にゲート絶縁膜31を介して
ゲート電極23を形成する。そして上記ゲート電極21
〜23をマスクにしたイオン注入法によって、MOSト
ランジスタのLDD(Lightly Doped Drain )領域とな
る低濃度拡散層24,25を形成する(図では、ゲート
電極23に対する低濃度拡散層24,25を示した)。
【0026】続いて図2の(3)に示すように、低圧C
VD法によって、シリコン基板11上の全面に、窒化シ
リコン(Si3 4 )からなるストッパ絶縁膜32を形
成する。
【0027】さらに図2の(4)に示すように、CVD
法によって、全面に例えば酸化シリコン(SiO2 )か
らなる絶縁膜を堆積した後、その絶縁膜の全面エッチバ
ックを行って、ゲート電極21,22,23の各側部に
上記ストッパ絶縁膜32を介してサイドウォール絶縁膜
33,34,35を形成する。その際、下地のストッパ
絶縁膜32とのエッチング選択比が10程度になるよう
にエッチング条件を設定する。
【0028】上記のようなエッチング選択比となるよう
にエッチング条件を設定すれば、上記ストッパ絶縁膜3
2の膜厚は10nm程度あれば十分にエッチングストッ
パとしての機能を果たす。そして酸化膜の段差カバリッ
ジ性が60%程度となる素子分離酸化膜12上のゲート
電極21,22間(ゲート電極21,22の間隔は0.
35μm)の領域であっても、素子分離酸化膜12の膜
厚を減少させることなく、ゲート電極21,22の側部
にサイドウォール酸化膜33,34が形成される。
【0029】上記エッチバックも、上記第1実施例と同
様に、エッチング装置に例えばECRプラズマエッチン
グ装置を用い、炭素を含む比率の高いエッチングガス
(例えばC4 8 )を使うことで、窒化シリコン膜との
高選択比を実現する。
【0030】さらに図2の(5)に示すように、素子分
離酸化膜12とMOSトランジスタのゲート電極21〜
23とサイドウォール酸化膜33〜35とをイオン注入
マスクとしたイオン注入法によって、各ゲート電極21
〜23の両側に、上記低濃度拡散層24,25を介して
高濃度拡散層29,30を形成する(図では、ゲート電
極23に対する高濃度拡散層29,30を示した)。
【0031】その後、CVD法によって層間絶縁膜41
を形成し、さらにCVD法によって多結晶シリコン膜を
堆積する。そしてリソグラフィー技術(例えば、レジス
ト塗布、露光、現像、ベーキング等)と異方性エッチン
グ技術とによって、上記多結晶シリコン膜をパターニン
グして上層電極42を形成する。
【0032】上記第2実施例の製造方法では、素子分離
酸化膜12上にゲート電極21〜23が形成された後で
そのゲート電極21〜23を覆う絶縁膜を形成する前
に、この絶縁膜をエッチバックしたとき下地が露出され
る部分に、エッチバックにおいて絶縁膜が選択的にエッ
チングされるストッパ絶縁膜32を形成することから、
絶縁膜のエッチングはストッパ絶縁膜32上で停止す
る。そのため、素子分離酸化膜12をエッチングするこ
となく素子となるゲート電極21,22の側部に絶縁膜
からなるサイドウォール酸化膜33,34が形成され
る。このように、素子分離酸化膜12の膜厚を減少させ
ることがないため、上層電極42に電位変化が起こって
も寄生素子が動作することはない。したがって、素子分
離酸化膜12上のゲート電極21,22の間隔を0.3
5μmよりも狭くすることが可能になる。よって、セル
サイズを縮小化することができるので、半導体装置の高
集積化が図れる。
【0033】さらに上記第2実施例では、ストッパ絶縁
膜32を窒化シリコン膜で形成したが、例えば窒化酸化
シリコン(SiON)膜で形成することも可能である。
また上記プロセスでは、高濃度拡散層29,30を形成
する際のいわゆるキャッピング膜として上記ストッパ絶
縁膜32を用いることが可能である。そのため、上記ス
トッパ絶縁膜32を形成することによる工程数増はな
い。また、ストッパ絶縁膜32は層間絶縁膜の一部分に
もなり、ストッパ絶縁膜32が低圧CVD法で形成され
た窒化シリコン(Si3 4 )膜からなる場合には、層
間耐圧の確保が容易になるため、層間絶縁膜41の膜厚
を薄くすることが可能になる。さらにMISトランジス
タのサイドウォール絶縁膜33〜35の下部に上記低圧
CVD法で形成された窒化シリコン(Si3 4 )膜か
らなるストッパ絶縁膜が形成されることから、トランジ
スタの寿命が長くなる。
【0034】上記第2実施例では、MOSトランジスタ
の製造方法に適用した一例を説明したが、サイドウォー
ル絶縁膜33〜35の形成は最下層電極のサイドウォー
ル絶縁膜に限らず、サイドウォール絶縁膜を形成するた
めのエッチング時に素子分離酸化膜をエッチングしてそ
の膜厚を減少させるようなプロセスに対して、全てに適
用することが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように、素子分離酸化膜
上に形成するゲート絶縁膜を窒化膜を含む積層膜または
窒化酸化膜で形成した発明によれば、ゲート絶縁膜上に
形成した酸化膜のエッチバックでゲート絶縁膜がいわゆ
るエッチングストッパとなる。そのため、素子分離酸化
膜をエッチングすることなく素子の側部に酸化膜からな
るサイドウォール酸化膜を形成することができる。ま
た、素子分離絶縁膜上に素子を形成した後で絶縁膜を形
成する前に、エッチバックにおいて絶縁膜が選択的にエ
ッチングされるストッパ絶縁膜を形成した発明によれ
ば、絶縁膜のエッチバックでストッパ絶縁膜がいわゆる
エッチングストッパとなる。そのため、素子分離酸化膜
をエッチングすることなく素子の側部に絶縁膜からなる
サイドウォール絶縁膜を形成することができる。よっ
て、上記発明では、素子分離酸化膜がエッチングされな
いためその膜厚が保たれるので、半導体装置の信頼性を
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の製造工程断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の製造工程断面図である。
【図3】従来技術の説明図である。
【図4】課題の説明図である。
【符号の説明】
11 半導体基板 12 素子分離酸化膜 16 ゲート絶縁膜 21〜23 ゲート電極 26〜28 サイドウォール酸化膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の素子形成領域を電気的に分
    離する素子分離酸化膜を形成する工程と、 該素子形成領域上および該素子分離酸化膜上にトランジ
    スタのゲート絶縁膜を形成する工程と、 該ゲート絶縁膜上に素子を形成する工程と、 該素子を覆う状態に酸化膜を形成した後、該酸化膜をエ
    ッチバックして該素子の側部にサイドウォール酸化膜を
    形成する工程とを備えた半導体装置の製造方法におい
    て、 前記ゲート絶縁膜は窒化膜を含む積層膜または窒化酸化
    膜からなり、 前記エッチバックは前記酸化膜が前記ゲート絶縁膜に対
    して選択的にエッチングされることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記素子はMISトランジスタのゲート電極であること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板の素子形成領域を電気的に分
    離する素子分離酸化膜を形成する工程と、 該素子形成領域上および該素子分離酸化膜上に素子を形
    成する工程と、 該素子を覆う状態に絶縁膜を形成した後、該絶縁膜をエ
    ッチバックして該素子の側部にサイドウォール絶縁膜を
    形成する工程とを備えた半導体装置の製造方法におい
    て、 前記素子を形成した後で前記絶縁膜を形成する前に、該
    絶縁膜をエッチバックした際に少なくとも下地が露出さ
    れる部分に、該エッチバックにおいて該絶縁膜が選択的
    にエッチングされるストッパ絶縁膜を形成することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記ストッパ絶縁膜は、窒化膜、窒化膜を含む積層膜ま
    たは窒化酸化膜からなることを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記素子はMISトランジスタのゲート電極であること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記素子はMISトランジスタのゲート電極であること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100361765B1 (ko) * 1999-12-30 2002-11-23 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의 제조방법
JP2003037115A (ja) * 2001-07-25 2003-02-07 Nec Corp 半導体装置の製造方法
JP2007067425A (ja) * 2006-10-05 2007-03-15 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
US7579231B2 (en) 1999-01-29 2009-08-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and method of manufacturing the same

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