JPH09255868A - 軟質熱可塑性樹脂組成物、それを用いた成形材料及び成形品 - Google Patents

軟質熱可塑性樹脂組成物、それを用いた成形材料及び成形品

Info

Publication number
JPH09255868A
JPH09255868A JP6798296A JP6798296A JPH09255868A JP H09255868 A JPH09255868 A JP H09255868A JP 6798296 A JP6798296 A JP 6798296A JP 6798296 A JP6798296 A JP 6798296A JP H09255868 A JPH09255868 A JP H09255868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propylene
resin composition
ethylene
copolymer rubber
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6798296A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Kanekawa
善典 金川
Kazuo Kuba
一生 久場
Tomomasa Mitani
倶正 三谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP6798296A priority Critical patent/JPH09255868A/ja
Publication of JPH09255868A publication Critical patent/JPH09255868A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、耐摩耗性に優れ、さらに耐ブロッ
キング性、成形性、低比重、成形品の表面光沢の特徴を
もつ軟質の熱可塑性樹脂組成物であるため、自動車外装
材等の射出成形品、チューブ、ホース、フィルム、シー
ト、電線被覆材等の押出成形品に好適な成形材料であ
る。 【解決手段】 本発明は、(A)熱可塑性ポリウレタン
樹脂と(B)溶融状態のエチレン・プロピレン系共重合
体に芳香族不飽和単量体および水酸基含有不飽和単量体
を溶融混練重合反応させて得られる変性エチレン・プロ
ピレン系重合体とからなることを特徴とする熱可塑性樹
脂組成物に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性ポリウレ
タン樹脂と変性エチレン・プロピレン系重合体ゴムとか
らなる耐摩耗性、耐ブロッキング性、成形性、表面光
沢、低比重を有し射出および押出成形性に優れる軟質熱
可塑性樹脂組成物、成形材料及び成形品を提供するもの
である。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリウレタン樹脂は、耐摩耗
性、機械的強度、耐油性の優れた物性を有する熱可塑性
エラストマーであり、スポーツシューズのソール、タイ
ヤチェーン等の射出成形品、空圧チューブ、フィルム等
の押出成形品に使用されている。しかしながら、熱可塑
性ポリウレタン樹脂は、吸水性、比重が比較的大きく、
成形加工時における粘着性があり、例えば薄肉のフィル
ムやシートをT−ダイ押出成形する場合、粘着性があり
離型紙等を併用する必要があるなど成形性に劣る問題が
あり、これらの解決を目的としてポリオレフィン樹脂と
のアロイ化が提案されてきた。
【0003】しかしながら、これまで提案されてきた軟
質の熱可塑性ポリウレタン樹脂とポリオレフィン樹脂と
のアロイ化(特開平3−231963号公報、特開平6
−145502号公報、特開平6−248173号公
報)では、熱可塑性ポリウレタン樹脂と酸・エポキシ基
等の官能基を中心とした変性ポリオレフィン樹脂とのア
ロイ化や、スチレン−ブタジエン系ランダム共重合体の
水素添加物とのアロイ化等であり、粘着性それに伴う成
形性、機械的強度の改良に関するものであった。
【0004】即ち、従来より提案されてきた熱可塑性ポ
リウレタン樹脂とポリオレフィン樹脂とのアロイ化は、
両樹脂の相溶性の改善により単体樹脂同士のブレンド物
に比較して粘着性それに伴う成形性、引張強度等の機械
的強度の改良を主体としたものであり、官能基と熱可塑
性ポリウレタン樹脂との相互作用、さらに熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂本来の特性である耐摩耗性への効果につい
て検討されてはいなかった。また、これらのアロイに使
用された官能基変性ポリオレフィンは、熱可塑性ポリウ
レタン樹脂とアロイ化した場合、耐摩耗性が大きく低下
したり、酸変性の場合は成形品が黄色に着色したりして
単体樹脂同士のブレンド物に比較して表面性は向上する
ものの熱可塑性ポリウレタン樹脂の特性である耐摩耗性
を備えて、かつ耐ブロッキング性それに伴う成形性、機
械的強度、成形品の表面光沢を兼ね備えたアロイといえ
るものではなかった。
【0005】一方本発明者らは、先に溶融状態のプロピ
レン系重合体と芳香族ビニル系単量体とを溶融混練重合
反応させることにより得られる変性プロピレン重合体樹
脂と熱可塑性ポリウレタン樹脂とからなる熱可塑性樹脂
組成物(特開平6−240096号公報)を提案してい
るが、硬質の熱可塑性樹脂組成物に関するものであり、
相溶性・吸水性等の改良を中心としており、軟質の熱可
塑性樹脂組成物についての耐摩耗性、耐ブロッキング性
等を改良したものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のウレ
タン樹脂アロイ組成物の問題点を解消し、耐摩耗性に優
れ、さらに耐ブロッキング性、成形性(サイクル短縮、
離型性、保型性等)、成形品の表面光沢を有する軟質熱
可塑性樹脂組成物、成形材料、及び成形品を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の従
来の欠点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、公知の官
能基の中で特定の官能基含有化合物を選択することによ
り、エチレン・プロピレン系共重合体ゴムが熱可塑性ポ
リウレタン樹脂中でミクロ分散性し、界面での熱可塑性
ウレタン樹脂との反応が進行し、未変性や他の官能基含
有エチレン・プロピレン系共重合体ゴムに比べて耐摩耗
性を改善することを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】即ち、本発明は(A)熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂、(B)溶融状態のエチレン・プロピレン系共重
合体ゴムに芳香族不飽和単量体および極性官能基含有不
飽和単量体を溶融混練重合反応させて得られる変性エチ
レン・プロピレン系共重合体ゴムとからなる軟質熱可塑
性樹脂組成物からなり、好ましくは(A)はJISA硬
度で60〜90のもので、好ましくは(B)はJIS
A硬度で35〜80でプロピレン含有量が20〜60重
量%のものからなり、好ましくは(A):(B)の割合
が、99〜50重量%:1〜50重量%であること、極
性官能基含有単量体が水酸基含有不飽和単量体であり、
エチレン・プロピレン系共重合体ゴムに対して0.5重
量%以上添加して溶融混練重合反応して得られる変性エ
チレン・プロピレン系共重合体ゴムを用いること、好ま
しくは芳香族不飽和単量体を極性官能基含有不飽和単量
体の同量以上添加して溶融混練重合反応して得られる変
性エチレン・プロピレン系共重合体ゴムを用いることを
特徴とする軟質熱可塑性樹脂組成物、成形材料及び成形
品を提供するものである。
【0009】
【発明の実施形態】以下、本発明を詳しく説明する。
【0010】本発明の変性エチレン・プロピレン系重合
体ゴム(B)を製造する際に用いられるエチレン・プロ
ピレン系重合体ゴムとは、好ましくはJIS A硬度で
35〜80であり、何れもプロピレン含有量が好ましく
は20〜60重量%の共重合体であり、具体的には、エ
チレン・プロピレン共重合体ゴム、エチレン・プロピレ
ン・ジエン(エチリデンノルボルネン、1,6−ヘキサ
ジエン、シクロペンタジエン系)共重合体ゴム等があ
る。また、エチレン・プロピレン系共重合体ゴムの性質
を損なわない範囲で他の重合体、例えば、エチレン−ブ
テン共重合体、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ブチルゴム、ブタジエンゴム
等を併用することもできる。
【0011】この溶融混練反応を行なう際の不飽和単量
体の内、芳香族不飽和単量体としては、例えば、スチレ
ン、メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレ
ン、エチルビニルベンゼン、イソプロピルスチレン、ク
ロロスチレン、ジクロロスチレン、ブロモスチレン等が
挙げられ、単独または混合して用いられる。好ましくは
スチレンである。
【0012】該芳香族不飽和単量体の添加量は、エチレ
ン・プロピレン系共重合体ゴムの好ましくは50重量%
以下、より好ましくは1〜10重量%である。50重量
%を越えるとペレットがベタつき押出機に均一に供給で
きないので変性エチレン・プロピレン系共重合体ゴムの
製造が円滑にできないため好ましくない。また芳香族不
飽和単量体が併用されないと極性官能基含有量が低下す
るため、エチレン・プロピレン系共重合体ゴムと熱可塑
性ポリウレタン樹脂(A)との相溶性向上のため、好まし
くは極性官能基含有不飽和単量体の添加量の少なくとも
同量以上、より好ましくは1〜5倍量添加する。同量以
下でこの反応を行った場合、変性エチレン・プロピレン
系共重合体ゴム中の極性官能基導入量が少なくなり、残
存不飽和単量体が増え、熱可塑性ウレタン樹脂との相溶
性が著しく悪く、成形板の表面光沢が悪くなる等の弊害
が起こる場合があり、好ましくない。
【0013】極性官能基含有ビニル単量体とは、共重合
可能なエポキシ基含有不飽和単量体、水酸基含有不飽和
単量体、カルボキシル基含有不飽和単量体等が挙げられ
る。好ましくは、水酸基含有不飽和単量体である。極性
官能基で変性すると耐摩耗性が向上するが、特に水酸基
を導入すると、耐摩耗性のみならず界面の反応性、接着
性、密着性が向上するため成形品の表面外観(相溶
性)、成形性(耐ブロッキング性、離型性)に優れるも
のとなり好ましい。
【0014】エポキシ基含有不飽和単量体としては、例
えば、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレ
ート、アリルグリシジルエーテル、メタクリルグリシジ
ルエーテル等が挙げられ単独または混合して用いられ
る。中でもグリシジルメタクリレートが好ましい。
【0015】カルボキシル基含有不飽和単量体とは、例
えば、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、マ
レイン酸等及びそれらのアルキルエステルが挙げられ、
これらの単独または混合して用いられる。中でも無水マ
レイン酸が好ましい。
【0016】また、水酸基含有不飽和単量体としては、
例えば、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアルリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、2−ヒドロキシブチルモノアクリレート等のモノマ
ー類やこれらのモノマー類にε−カプロラクトンを好ま
しくは1〜6モル付加反応させたラクトン変性ヒドロキ
シル(メタ)アクリレートモノマー等が挙げられる。
【0017】また、極性官能基含有不飽和単量体の添加
量は、エチレン・プロピレン系共重合体ゴムの好ましく
は10重量%以下、0.5重量%以上で有ることが必要
であり、より好ましくは1重量%以上である。10重量
%を越えると、未反応不飽和単体量が増え、組成物の粘
着性、機械的物性等に悪影響が起こる場合があり好まし
くない。また、0.5重量%より少ないと熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂(A)との相溶性改良効果が少なく好まし
くない。
【0018】本発明では、溶融混練反応させる場合に、
各不飽和単量体をエチレン・プロピレン系共重合体ゴム
にグラフト反応させる為のラジカル開始剤を使用するの
が好ましくは。ラジカル開始剤としては、本発明の特徴
から上記の不飽和単量体に溶解しやすく、また本反応が
エチレン・プロピレン系共重合体ゴムの溶融混練温度で
重合を行うために1分間の半減期を得るための分解温度
が、好ましくは130〜250℃である有機過酸化物を
用いることが望ましい。具体例を挙げれば、ビス−(t
−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、ジ
−クミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミ
ルパーオキサイド、ジーt−ブチルパーオキサイド、
2,5ージメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン等のジアルキルパーオキサイド類や1,1
ービス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパ
ーオキシ)−シクロヘキサン、1,1ービス(t−ブチ
ルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキ
サン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロシ
クロドデカン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチル
パーオキシ)バレレート等のパーオキシケタール類、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキ
シ)ヘキサン等のパーオキシエステル類などが挙げられ
る。該有機過酸化物の使用量は、該不飽和単量体100
重量部に対して好ましくは0.1〜10重量部、より好
ましくは1〜5重量部である。
【0019】その他の添加剤としては、ポリプロピレン
等と同様にエチレン・プロピレン系共重合体ゴムに安定
剤を添加することが好ましい。但し、芳香族不飽和単量
体の重合を妨げないよう種類及び添加量を考慮する必要
がある。例えば、ペンタエリスリチル−テトラキス
((ジ−t−ブチル−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート)、オクデシル(じ−t−ブチル−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート、チオビス(メチル t−ブチル
フェノール)、トリメチル−トリス(ジt−ブチルヒド
ロキシベンジル)ベンゼン等のヒンダードフェノール系
安定剤、テトラキス(ジ−t−ブチルフェニル)ビフェ
ニレンフォスファイト、トリス(ジt−ブチルフェニ
ル)フォスファイト等の燐系安定剤、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム等の金属石鹸、酸化マグネ
シウム、ハイドロタルサイト等の制酸吸着剤がある。該
安定剤の使用量は、エチレン・プロピレン系共重合体ゴ
ム100重量部に対して好ましくは0.01から1重量
部、より好ましくは0.05から0.5重量部である。
また、付加的成分を発明の効果を損なわない範囲で添加
することができる。付加的成分としては、例えば無機充
填剤、顔料、難燃剤、強化材等が挙げられる。具体的に
は、無機充填剤としては、炭酸カルシウム、珪酸カルシ
ウム、クレー、タルク、珪砂、ガラス粉、シリカ、カー
ボンブラック、水酸化アルミニウム、アルミナ等、強化
材としては、例えばガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、
アスベスト等を挙げることができる。
【0020】エチレン・プロピレン系共重合体ゴムと芳
香族不飽和単量体および極性官能基含有不飽和単量体と
の溶融混練重合反応は、バンバリーミキサー等の密線閉
容器、押出機等の連続的な混練機を用いてできる。押出
機の方が、造粒等工業的な生産を考えた場合好ましい。
更に、2軸押出機の方が、反応物の供給、混練、重合時
間等の管理が容易である。
【0021】変性エチレン・プロピレン系共重合体ゴム
の製造は、クラムまたはペレット状のエチレン・プロピ
レン系共重合体ゴムを押出機に供給し、加圧しながら1
30〜250℃に加熱してエチレン・プロピレン系共重
合体ゴムを溶融させながら、芳香族不飽和単量体および
極性官能基含有不飽和単量体を溶融混練重合反応後、ダ
イから排出されたストランドを冷却し、ペレタイザーを
用いてペレットとする。
【0022】芳香族不飽和単量体および極性官能基含有
不飽和単量体は、あらかじめエチレン・プロピレン系共
重合体ゴムと混合した後、押出機に供給しても良いし、
液体用フィーダーを用いて溶融状態のエチレン・プロピ
レン系共重合体ゴムに供給しても良いが予めエチレン・
プロピレン系共重合体ゴムに混合して含浸させておくこ
とが好ましい。
【0023】ラジカル開始剤は、あらかじめ不飽和単量
体に溶解して添加しても良いし液体用フィーダーを用い
てエチレン・プロピレン系共重合体ゴムと不飽和単量体
との混合物に添加しても良い。また安定剤はエチレン・
プロピレン系共重合体ゴムに予めヘンシェルミキサー等
を用いて混合しておくことが好ましい。
【0024】本発明で用いられる熱可塑性ポリウレタン
樹脂(A)は、好ましくはJISA硬度で60〜90の
もので、公知の方法により得ることができる。即ち、有
機ジイソシアネート(I)と平均分子量が500〜40
00のジヒドロキシ化合物(II)と分子量が500より
小さいジヒドロキシ化合物(III)において、(I)と予
め均一に混合した(II)及び(III)とを高速攪拌混合
して離型処理したバット上に流延し、必要に応じて20
0℃以下の温度で反応させて製造するか、又は、(I)
と(II)とを反応させて末端イソシアネート基のプレポ
リマーとした後、これに(III)を加えて高速攪拌混合
し離型処理したバット上に流延して必要に応じて200
℃以下の温度で反応させて製造する方法等がある。
【0025】ここで有機ジイソシアネートとしては、従
来より公知のものがいずれも使用できるが、例えばヘキ
サメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、キシレンジイソシア
ネート、シクロヘキサンジイソシアネート、トルイジン
ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、p−フェニレンジイ
ソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、1,
5−ナフチレンジイソシアネートおよびこれらの混合物
が使用できる。
【0026】分子量が500より小さいジヒドロキシ化
合物としては、例えばエチレングリコール、1,2−プ
ロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、
2,3−ブチレングリコール、1,4ブタンジオール、
2,2’−ジメチル−1,3−プロパンジオール、ジエ
チレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジオー
ル、シクロヘキサン−1,4−ジメタノールなどの単独
或いは混合物が挙げられる。
【0027】また平均分子量が500〜4000のジヒ
ドロキシ化合物としては、ポリエステルジオール、ポリ
エーテルジオール、ポリカーボネートジオール等が挙げ
られる。
【0028】ポリエステルジオールとしては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,
5−ペンタンジオール、シクロヘキサンジメタノール、
或いはその他の低分子ジオール成分の1種又は2種以上
とグルタル酸、スベリン酸、セバシン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸等の低分子ジカルボン酸の1種叉は2
種以上との縮合重合物やラクトンの開環重合で得られた
ポリラクトンジオール、例えばポリプロピオラクトンジ
オール、ポリカプロラクトンジオール、ポリバレロラク
トンジオール等が挙げられる。
【0029】ポリエーテルジオールとしては、例えばポ
リプロピレンエーテルグリコール、ポリテトラメチレン
エーテルグリコール、ポリヘキサメチレンエーテルグリ
コールその他の共重合ポリエーテルグリコール等が挙げ
られる。
【0030】ポリカーボネートジオールとしては、ポリ
ヘキサメチレンカーボネートジオール、ポリヘキサメチ
レンカーボネートジオールにラクトンを開環付加重合し
て得られるジオール、ポリヘキサメチレンカーボネート
ジオールと他のポリエステルジオール、ポリエーテルジ
オール、ポリエーテル・エステルジオールとの共縮合物
等が挙げられる。
【0031】本発明の軟質熱可塑性樹脂組成物は、必須
成分としての変性エチレン・プロピレン系共重合体ゴム
の他、その他ポリオレフィン成分を含んでも良い。ポリ
オレフィン成分としては、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン
−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレンーアクリル酸共重合体等のポリオレフィン成分を
添加しても良く、変性エチレン・ポリプロピレン系重合
体(B)を単独で用いても良い。
【0032】本発明の軟質熱可塑性樹脂組成物は、(A)
成分:(B)成分が、99〜30重量%:1〜70重量%
であることが好ましく、成形品の耐摩耗性を考慮すると
熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)を好ましくは99〜50
重量%、より好ましくは90〜60重量%と、前記の変
性エチレン・プロピレン系共重合体ゴム(B)を好ましく
は1〜50重量%、より好ましくは10〜40重量%の
割合で配合し、混合または混練を行った軟質熱可塑性樹
脂組成物である。
【0033】本発明の軟質熱可塑性樹脂組成物において
変性エチレン・プロピレン系共重合体ゴム(B)が、1重
量%以下では、変性エチレン・ポリプロピレン系共重合
体ゴム(B)による耐ブロッキングの向上、低比重化、成
形加工性等での改良効果が得られない。一方、熱可塑性
ポリウレタン樹脂(A)が50重量%より少ないと熱可塑
性ポリウレタン樹脂による、耐摩耗性、機械的強度、成
形品の表面光沢等の効果が得られないので好ましくな
い。
【0034】本発明の熱可塑性樹脂組成物には、これら
の必須成分の他に付加的成分を発明の効果を損なわない
範囲で添加することができる。付加的成分としては、例
えば、可塑剤、他の熱可塑性樹脂、ゴム、無機充填剤、
顔料、各種安定剤(酸化防止剤、光安定剤、帯電防止
剤、ブロッキング防止剤、滑剤、銅化合物)等である。
【0035】本発明の軟質熱可塑性樹脂組成物の製造
は、上記樹脂成分をヘンシェルミキサー、Vブレンダ
ー、リボンブレンダー、タンブラーブレンダー等でドラ
イブレンドした後、この混合物を一軸、または二軸押出
機、ロール、バンバリーミキサー等混練機で溶融混練し
てペレット化または粉砕し得ることにより、成形材料と
することが出来る。かくして得られた熱可塑性樹脂組成
物成形材料を、射出および押出成形する事により、熱可
塑性ポリウレタン樹脂の特徴である耐摩耗性を損なうこ
となく、耐ブロッキング性、成形性に優れた軟質熱可塑
性樹脂の成形品を得ることができる。この成形品とは、
射出成形、押出成形による金型形状のもの、フィルム、
シート、チューブ等であり、金属や他の樹脂へのラミネ
ート成形も可能であり積層体としても用いることが出来
る。
【0036】かくすることにより、本発明は、耐摩耗
性、耐ブロッキング性、離型性、成形性に優れた軟質熱
可塑性樹脂組成物を提供することができる。本発明の軟
質とは、好ましくはJIS A硬度 40〜85のもの
である。
【0037】
【実施例】次に、本発明を、実施例、比較例により詳細
に説明するが本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。以下において部および%は特に断りのない限
り、すべて重量基準であるものとする。軟質熱可塑性樹
脂組成物の成形、物性評価等については以下の通りであ
る。
【0038】「硬度」JIS K−7311に準じて、
JIS硬度計を用いてダンベル状試片の硬度を測定し
た。
【0039】「テーバー摩耗量」JIS K−7311
に準じてテーバー摩耗試験機(東洋精機社製)を使用し
て、100mm×100mm×2mm(厚み)の試片に
ついて、摩耗輪H−22、荷重1kgにて1000回の
回転後の摩耗量を測定した。
【0040】「比重」Mirage Trading社
製比重測定器を用いて、23℃における射出試験片の比
重を測定した。
【0041】「引張強度および伸び」各種の樹脂ペレッ
トについて、射出成形機(大隈クラウスマファイ社製)
にて成形した2mm厚みのプレートよりダンベル状試片
を得て、JIS K−7311に準じて引張強度および
伸びを測定した。
【0042】「成形プレート外観」射出成形した成形プ
レートの表面外観を以下のように、3段階に分けて評価
した。 [評価基準] ○:層剥離がなく均一な表面状態。
【0043】△:一部層剥離が発生。 ×:層剥離が大きい。
【0044】「離型性」射出成形した成形プレートの金
型からの離型状態を以下のように3段階に分けて評価し
た。 [評価基準] ○:粘着性がなく、離型性が良好である。
【0045】△:粘着性が僅かにあるが、離型性は普通
である。 ×:粘着性がかなりあり、金型から離れにくい。
【0046】「ブロッキング性」押出成形時の引き取り
機でのフィルム同士の粘着性を下記の基準で評価した。 ○:フィルム同士の粘着が全くない。
【0047】△:フィルム同士の粘着性が僅かにある
が、容易に剥すことができる。 ×:フィルム同士の粘着性があり、容易に剥すことがで
きない。
【0048】「分散粒子径」走査型電子顕微鏡(SE
M)(トプコン社製)にてアイゾット衝撃試験片を液体
窒素中に浸せきし凍結破断した後の破断面の分散相の粒
子径を観察した。また、分散相をより明確にするため
に、好ましくはシクロヘキサンにてエッチング処理を行
ってから観察を行った。
【0049】(実施例1) <変性エチレン・プロピレン系共重合体ゴム(B)の製造
>ブラベンダー社(ドイツ)製30mmφ二軸押出機を
バレル温度200℃(但し、フィーダー部160℃)、
ダイス210℃に設定した。ペレット状のエチレン・プ
ロピレン系共重合体ゴム(EP02P、プロピレン含量
26wt%、MI3.2g/10min、硬度JIS
55A、日本合成ゴム社製)900部にイルガノックス
1010(チバガイギー社製安定剤)0.5部、ホスフ
ァイト168(チバガイギー社製安定剤)0.5部、ス
テアリン酸カルシウム(安定剤)1部を混合した。スチ
レン50部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート50
部にパーヘキシン25B(日本油脂社製)1部を混合し
たものを前述のペレット状エチレン・プロピレン系共重
合体ゴムに混合攪拌した。得られた混合攪拌物にファイ
ンシールX−37(徳山社製)30部をさらに加えて混
合した。得られた混合物を押出機に供給し、押出機内で
20rpmにて溶融混練してグラフト反応を行い、ペレ
タイザーを通して変性エチレン・プロピレン系共重合体
ゴム(以下、変性EPM−1と略称)のペレットを得
た。押出生成物の2−ヒドロキシエチルメタクリレート
とスチレン含有量は生成物の赤外線分光分析を用いて1
720cm-1(2−ヒドロキシエチルメタクリレートに帰
属)と700cm-1(スチレンに帰属)と、1380cm-1
(エチレン・プロピレンゴムに帰属)とのそれぞれの吸
光度比を用いて検量線から2−ヒドロキシエチルメタク
リレート含有量が4.5重量%、ポリスチレン含量が
4.8重量%であった。
【0050】<熱可塑性樹脂組成物の製造>上記の方法
で得られた変性エチレン・プロピレン系共重合体ゴム3
00部とエーテル系熱可塑性ポリウレタン樹脂(硬度J
IS 80A、パンデックスT−8180N、大日本イ
ンキ化学工業社製;以下、TPU−1と略称する。)7
00部とを用いて200℃にて混練してペレット化し、
射出成形試験片より各種物性を評価した。結果を第1表
に示した。該組成物は熱可塑性ウレタン樹脂と2−ヒド
ロキシエチルメタクリレートの水酸基との反応により、
走査型電子顕微鏡観察からの分散相の粒子径も1〜2μ
mとミクロ分散しており、テーバー摩耗量、耐ブロッキ
ング性、成形品外観に優れるものであった。
【0051】(実施例2)実施例1の変性エチレン・プ
ロピレン系共重合体ゴムの製造において、ペレット状の
エチレン・プロピレン系共重合体ゴム(EP02P、日
本合成ゴム社製)980部、スチレン10部、官能基含
有不飽和単量体として2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートから無水マレイン酸10部に代えて、パーヘキシン
25B(日本油脂社製)0.2部を加えて、実施例1と
同様にして変性エチレン・プロピレン系共重合体ゴム
(以下、変性EPM−2と略称)を製造した。得られた
変性EPM−3を300部とTPU−1を700部とを
配合し、以下実施例1と同様にして評価した。該組成物
は、耐摩耗性及び離型性が向上するが、成形品外観の劣
るものであった。
【0052】(実施例3)実施例1の変性エチレン・プ
ロピレン系共重合体ゴムの製造において、2ーヒドロキ
シエチルメタクリレートの代わりにグリシジルメタクリ
レートを用いた以外は比較例1と同様にして変性エチレ
ン・プロピレン系共重合体ゴム(以下、変性EPM−3
と略称)を製造した。得られた変性EPM−3を300
部とTPU−1を700部とを配合し、以下実施例1と
同様にして評価した。該組成物は、耐摩耗性が向上する
が、成形品状態において一部層剥離が発生していた。
【0053】(実施例4)実施例1の変性EPM−1を
400部とTPU−1を600部とを配合し、以下実施
例1と同様にして評価した。走査型電子顕微鏡観察から
分散相の粒子径は1〜2μmと小さく、耐摩耗性、耐ブ
ロッキング性、離型性、成形品外観に優れていた。
【0054】(実施例5)実施例1の変性EPM−1を
500部とTPU−1を500部とを配合し、以下実施
例1と同様にして評価した。走査型電子顕微鏡観察から
分散相の粒子径は2〜3μmと小さく、耐ブロッキング
性、成形性に優れていた。
【0055】(実施例6)実施例1の変性エチレン・プ
ロピレン系共重合体ゴムの製造において、ペレット状の
エチレン・プロピレン系共重合体ゴム(EP02P、日
本合成ゴム社製)900部、スチレン50部、官能基含
有不飽和単量体として2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートから4−ヒドロキシブチルアクリレート50部に代
えて、パーヘキシン25B(日本油脂社製)1部を加え
て、実施例1と同様にして変性エチレン・プロピレン系
共重合体ゴム(以下、変性EPM−4と略称)を製造し
た。得られた変性EPM−4を300部とTPU−1を
700部とを配合し、以下実施例1と同様にして評価し
た。該組成物は、テーバー摩耗量・耐ブロッキング性・
成形品外観の優れるものであった。
【0056】(実施例7)実施例1の変性EPM−1を
700部とTPU−1を300部を用いて実施例1と同
様にして評価した。該組成物は、テーバー摩耗量が大き
く、成形板の表面光沢もないものではあった。しかしな
がら、耐ブロッキング性や離型性は良好であった。
【0057】(比較例1)ペレット状のエチレン・プロ
ピレン系共重合体ゴム(EP02P、日本合成ゴム社
製)300部とTPU−1を700部とを配合し、以下
実施例1と同様にして評価した。該組成物は、テーバー
摩耗量が著しく大きく、成形品状態において層剥離が著
しいものであった。SEM観察においても、分散粒子径
が10〜15μmと分散性が悪く、官能基変性しないと
相溶性が悪い事を裏付けるものであった。
【0058】(比較例2)上記のペレット状のエチレン
・プロピレン系共重合体ゴム700部とTPU−1を3
00部とを配合し、以下比較例1と同様にして評価し
た。該組成物は、テーバー摩耗量が著しく大きく、成形
品状態において層剥離が著しいものであった。SEM観
察においても、分散粒子径が10〜15μmと分散性が
悪く、大きく結果を裏付けるものであった。
【0059】(比較例3)上記のペレット状のエチレン
・プロピレン系共重合体ゴム500部とTPU−1を5
00部とを配合し、以下比較例1と同様にして評価し
た。該組成物は、テーバー摩耗量が著しく大きく、成形
品状態において層剥離が著しいものであった。SEM観
察においても、分散粒子径が10〜15μmと分散性が
悪く、大きく結果を裏付けるものであった。
【0060】(比較例4)実施例1の変性エチレン・プ
ロピレンゴム系共重合体ゴムの製造において、モノマー
として2ーヒドロキシエチルメタクリレートのみ50部
を用いた以外は実施例1と同様にして変性エチレン・プ
ロピレン系共重合体ゴム(以下、変性EPM−5と略
称)を製造した。得られたEPM−5の2−ヒドロキシ
エチルメタクリレートの含量を赤外線分光分析を用いて
測定すると1.2重量%であった。得られた変性EPM
−5を300部とTPU−1を700部とを配合し、以
下実施例1と同様にして評価した。該組成物は、テーバ
ー摩耗量が大きく、成形品状態において一部層剥離が発
生していた。このことより、スチレンを併用しないと官
能基含量が低下し、相溶性が悪くなることが判明した。
【0061】(比較例5)実施例2の変性エチレン・プ
ロピレンゴム系共重合体ゴムの製造において、官能基含
有不飽和単量体として無水マレイン酸のみ10部を用いた以
外は実施例2と同様にして変性エチレン・プロピレン系
共重合体ゴム(以下、変性EPM−6と略称)を製造し
た。得られたEPM−6を300部とTPU−1を70
0部とを配合し、以下実施例2と同様にして評価した。
該組成物は、テーバー摩耗量が大きく、成形品外観にお
いて一部層剥離が発生して良好ではなかった。
【0062】(比較例6)実施例3の変性エチレン・プ
ロピレンゴム系共重合体ゴムの製造において、官能基含
有不飽和単量体としてク゛リシシ゛ルメタクリレートのみ50部を用い
た以外は実施例3と同様にして変性エチレン・プロピレ
ン系共重合体ゴム(以下、変性EPM−7と略称)を製
造した。得られたEPM−7を300部とTPU−1を
700部とを配合し、以下実施例3と同様にして評価し
た。該組成物は、テーバー摩耗量が大きく、成形品外観
において一部層剥離が発生して良好ではなかった。
【0063】表1〜3の実施例2、3と比較例5、6と
の比較により、スチレンの存在下でカルボキシル基変
性、エポキシ基変性したEPMゴムは、耐摩耗性に優れ
るものであった。さらにプレート外観(成形品の表面光
沢)、成形性(ブロッキング性、離型性)を考慮すると
水酸基変性EPMが優れるものであることが解る。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】
【発明の効果】本発明は、熱可塑性ポリウレタン樹脂と
変性エチレン・プロピレン系重合体とからなる熱可塑性
樹脂組成物で、耐摩耗性に優れ、さらに成形性、耐ブロ
ッキング性、耐衝撃性、低比重、表面光沢の特徴をもつ
射出および押出成形性に優れる軟質熱可塑性樹脂組成物
であり、チューブやホース、フィルムやシート等の押出
成形品だけでなく、金属や他の樹脂へのラミネート成形
や射出成形材料にも好適な成形材料を提供するものであ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、溶融
    状態のエチレン・プロピレン系共重合体ゴムに芳香族不
    飽和単量体および極性官能基含有不飽和単量体を溶融混
    練重合反応させて得られる変性エチレン・プロピレン系
    共重合体ゴム(B)とからなることを特徴とする軟質熱
    可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (A):(B)の割合が、99〜50重
    量%:1〜50重量%であることを特徴とする請求項1
    記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 熱可塑性ウレタン樹脂(A)がJIS
    A硬度で60〜90のものであることを特徴とする請求
    項1〜2いずれか記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 変性エチレン・プロピレン系共重合体ゴ
    ム(B)がJIS A硬度で35〜80のもので、プロ
    ピレン含有量が20〜60重量%であることを特徴とす
    る請求項1〜3いずれか記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 極性官能基含有不飽和単量体が、水酸基
    含有不飽和単量体であり、エチレン・プロピレン系共重
    合体ゴムに対して0.5重量%以上添加して溶融混練重
    合反応して得られる変性エチレン・プロピレン系共重合
    体ゴム(B)を用いることを特徴とする請求項1〜4い
    ずれか記載の熱可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 芳香族不飽和単量体を極性官能基含有不
    飽和単量体の同量以上添加して溶融混練重合反応して得
    られる変性エチレン・プロピレン系重合体ゴムを用いる
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の熱可塑性
    樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかの軟質熱可塑性
    樹脂組成物からなることを特徴とする成形材料。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかの軟質熱可塑性
    樹脂組成物からなることを特徴とする成形品。
JP6798296A 1996-03-25 1996-03-25 軟質熱可塑性樹脂組成物、それを用いた成形材料及び成形品 Pending JPH09255868A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6798296A JPH09255868A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 軟質熱可塑性樹脂組成物、それを用いた成形材料及び成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6798296A JPH09255868A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 軟質熱可塑性樹脂組成物、それを用いた成形材料及び成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09255868A true JPH09255868A (ja) 1997-09-30

Family

ID=13360708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6798296A Pending JPH09255868A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 軟質熱可塑性樹脂組成物、それを用いた成形材料及び成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09255868A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6319985B1 (en) 1998-05-19 2001-11-20 Basf Aktiengesellschaft Blends comprising thermoplastic polyurethane
KR20020050375A (ko) * 2000-12-21 2002-06-27 김유천 건축용 탄성수지와 고무 알갱이 혼합물
JP2006002101A (ja) * 2004-06-21 2006-01-05 Nof Corp エンプラ系熱可塑性エラストマー組成物
KR100947628B1 (ko) * 2008-03-04 2010-03-12 한국신발피혁연구소 접착력이 우수한 열가소성 폴리우레탄 필름용 조성물 및 그 제조방법
KR100969953B1 (ko) * 2009-10-27 2010-07-15 한국신발피혁연구소 접착력이 우수한 열가소성 폴리우레탄 필름용 조성물의 제조방법
KR20190072258A (ko) * 2017-12-15 2019-06-25 (주)엘지하우시스 분말 슬러쉬 몰딩용 열가소성 폴리우레탄 분말

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6319985B1 (en) 1998-05-19 2001-11-20 Basf Aktiengesellschaft Blends comprising thermoplastic polyurethane
EP0959104B1 (de) * 1998-05-19 2005-02-02 Basf Aktiengesellschaft Mischungen enthaltend thermoplastisches Polyurethan
KR20020050375A (ko) * 2000-12-21 2002-06-27 김유천 건축용 탄성수지와 고무 알갱이 혼합물
JP2006002101A (ja) * 2004-06-21 2006-01-05 Nof Corp エンプラ系熱可塑性エラストマー組成物
KR100947628B1 (ko) * 2008-03-04 2010-03-12 한국신발피혁연구소 접착력이 우수한 열가소성 폴리우레탄 필름용 조성물 및 그 제조방법
KR100969953B1 (ko) * 2009-10-27 2010-07-15 한국신발피혁연구소 접착력이 우수한 열가소성 폴리우레탄 필름용 조성물의 제조방법
KR20190072258A (ko) * 2017-12-15 2019-06-25 (주)엘지하우시스 분말 슬러쉬 몰딩용 열가소성 폴리우레탄 분말

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4841720B2 (ja) カルボキシ化ニトリルゴムの熱可塑性加硫ゴム類及び熱可塑性ポリウレタン類
JP2001506681A (ja) 形態が制御されたポリマーブレンド
WO2007037526A9 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物及びその製造方法
JPH09255868A (ja) 軟質熱可塑性樹脂組成物、それを用いた成形材料及び成形品
DE60117680T2 (de) Thermoplastische Harzzusammensetzung
JPH079637A (ja) 変性プロピレン系重合体を用いた樹脂複合体
JPS6136347A (ja) 重合体組成物
JPH10273586A (ja) 変性ゴム・ウレタン樹脂組成物、その製造法および成形品
JPH0848873A (ja) 熱可塑性樹脂組成物、成形材料、成形品及び熱可塑性成形材料の製造方法
JPH07118314A (ja) 再生樹脂の製造法及びその再生樹脂組成物
JPH0711125A (ja) 熱可塑性ポリウレタン含有樹脂組成物
JPH09100376A (ja) 熱可塑性樹脂組成物及び成形材料
JP3214084B2 (ja) 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びそれを用いた物品
JPH0717841B2 (ja) 樹脂改質剤
JPH0987476A (ja) 熱可塑性重合体組成物
JPH07330972A (ja) オレフィン系樹脂組成物
JP3358334B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH06240096A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH08199012A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH083375A (ja) 樹脂組成物
JPH03247646A (ja) 熱可塑性重合体組成物
JPH083415A (ja) 熱可塑性樹脂組成物、ブロー成形方法及びその成形品
JPH03221549A (ja) 熱可塑性重合体組成物
JPH08319428A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JPH06136246A (ja) 熱可塑性樹脂組成物