JPH03221549A - 熱可塑性重合体組成物 - Google Patents

熱可塑性重合体組成物

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JPH03221549A
JPH03221549A JP19999590A JP19999590A JPH03221549A JP H03221549 A JPH03221549 A JP H03221549A JP 19999590 A JP19999590 A JP 19999590A JP 19999590 A JP19999590 A JP 19999590A JP H03221549 A JPH03221549 A JP H03221549A
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JP
Japan
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weight
copolymer
compound
polymer
vinyl aromatic
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Application number
JP19999590A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Takeuchi
資和 竹内
Yasuo Toyama
外山 靖男
Kohei Goto
幸平 後藤
Takumi Miyaji
巧 宮地
Masahiro Kobayashi
小林 雅広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は相溶性に優れ、さらに透明性、耐熱性、機械的
強度、耐摩耗性が優れた熱可塑性重合体組成物に関し、
さらに詳しくは、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合
物系共重合体と熱可塑性ポリウレタンエラストマーに対
し、ビニル芳香族化合物またはオレフィン化合物−不飽
和カルボン酸、その誘導体、あるいはα、β−不飽和カ
ルボン酸のグリシジルエステルとの(共)重合体を配合
してなる熱可塑性重合体組成物に関する。
[従来の技術] 炭化水素溶媒中、アルキルリチウム化合物を開始剤とし
てアニオン重合により得られるビニル芳香族化合物−共
役ジエン化合物からなるブロック共重合体は、加硫しな
くても高いゴム弾性が得られ、通常の熱可塑性樹脂の成
形機で成形可能であり、安価でかつスクラップの再生が
可能であるなどの理由により、近年特に需要の高い熱可
塑性エラストマーである。
しかしこのブロック共重合体は、耐熱性、耐摩耗性、耐
薬品性に劣るなどの欠点も有している。
一方、熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、耐摩耗性
や機械的強度、耐油性、耐寒性が優れた材料であり、ス
ポーツシューズ底、ホース、チューブなどに多く利用さ
れている。しかしながら、耐水性、成形加工性などに劣
るなどの欠点も有している。
前述のごとく、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物
ブロック共重合体および熱可塑性ポリウレタンエラスト
マーはそれぞれ有用な性能を持つため、従来より両者を
組み合わせて、さらに有用な材料を得る試みがなされて
きた。ところか両者は相溶性に乏しく、そのブレンド物
の性能は非常に劣るというのが現実であった。そこで、
従来より両者の相溶性を改良する試みが多くなされてき
た。
例えば、特開昭56−115352では、ビニル芳香族
化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体にジカルボ
ン酸基またはその誘導体基を結合させた変性ブロック共
重合体を用いて、ポリウレタン重合体との相溶性の改良
の試みかなされている。
しかし前記方法では、ビニル芳香族化合物−共役ジエン
化合物ブロック共重合体を変性するという煩雑な操作が
必要となり、また変性過程でゲル化、あるいは分子切断
という物性上好ましからざる現象か発生し、しかも得ら
れた変性ブロック共重合体とポリウレタン重合体との相
溶性は、まだ十分とはいえないものであった。
また、特開平1−225656では、ビニル芳香族化合
物と不飽和カルボン酸および/またはその誘導体との共
重合体を相溶化剤として用いて、ビニル芳香族化合物−
共役ジエン化合物ブロック共重合体とポリウレタン重合
体との相溶性の改良の試みがなされている。
しかし前記方法では、相溶性の改良はなされているもの
の透明性がまだ十分ではなく、透明性を必要とする用途
への使用には問題があった。
[発明が解決しようとする問題点コ 本発明者等は、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物
と熱可塑性ポリウレタンエラストマーの相溶性を改善し
、さらに物性上有益で、かつ透明な組成物を開発すべく
鋭意検討した結果、本発明に至ったものである。
[問題点を解決するための手段] すなわち本発明は、 (a)ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック
と共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックとから
なるブロック共重合体、および (b)熱可塑性ポリウレタンエラストマー、ならびに (c)(c−1)α、β−不飽和カルボン酸のグリシジ
ルエステルとビニル芳香族 化合物とを含む単量体の共重合体で あって、ビニル芳香族化合物の含有 量が5〜97重量%である共重合体 (以下、「共重合体(c−1)Jと いう)、および/または (c−2)カルボキシル基、酸無水物基およびエポキシ
基から選ばれた少な くとも1種の官能基を有するオレフ ィン系エラストマー(以下、「重合 体(c−2)Jという) からなり、かつ(a)成分2〜98重量%および(b)
成分2〜98重量%からなる成分100重量部に対して
、(c)成分を1〜150重量部配合することを特徴と
する熱可塑性重合体組成物を提供するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
共重合体(a−1)は、ビニル芳香族化合物を好ましく
は5〜95重量%、さらに好ましくは10〜90重量%
、特に好ましくは15〜70重量%含むものであって、
その構造は直鎖状、分岐状、放射状のいずれであっても
よく、特に限定しない。
具体的には、−数式 %式%) (式中、Aは芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブ
ロック、Bは共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロ
ック、Xはカップリング剤残基、nは1以上の整数であ
る。) で示される共重合体が挙げられる。
ここで、ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロッ
クとは、ビニル芳香族化合物単独重合体、あるいはビニ
ル芳香族化合物を通常60重量%以上、好ましくは80
重量%以上含有するビニル芳香族化合物と共役ジエン化
合物との共重合体からなる構造である。
一方、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックと
は、共役ジエン化合物単独重合体、あるいは共役ジエン
化合物を通常60重量%以上、好ましくは80重量%以
上含有する共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物との
共重合体からなる構造であって、ビニル芳香族化合物が
ランダムに結合あるいは漸増する、いわゆるテーパード
ブロックを1以上有する構造のいずれでもよい。
ビニル芳香族化合物としては、スチレン、αメチルスチ
レン、p−メチルスチレン、ビニルキシレン、モノクロ
ルスチレン、ジクロルスチレン、モノブロムスチレン、
ジブロムスチレン、フルオロスチレン、p−ターシャリ
−ブチルスチレン、エチルスチレン、ビニルナフタレン
などがあり、これらは1種または2種以上が使用される
。これらのうちスチレンが特に好ましい。
共役ジエン化合物としては、1,3−ブタジェン、2−
メチル−1,3−ブタジェン、2,3−シメチルー1,
3−ブタジェン、2−ネオペンチル−1,3−ブタジェ
ン、2−クロロ−1,3ブタジエン、2−シアノ−1,
3−ブタジェン、置換直鎖共役ペンタジェン類、直鎖お
よび側鎖共役へキサジエンなどがある。これらのうち、
1゜3−ブタジェン、2−メチル−1,3−ブタジェン
の使用が特に好ましい。
共重合体(a)全体の重量平均分子量は、好ましくは1
0,000〜500,000、さらに好まくしは20.
000〜300,000である。
共重合体(a)は1種たけでなく、異なる構造、異なる
ビニル芳香族化合物含量のものを組み合わせてもさしつ
かえない。
本発明の(b)の熱可塑性ポリウレタンエラストマーと
は、長鎖ポリオール、短鎖グリコール、ジイソシアナー
トなどを原料として重付加反応により、分子内にウレタ
ン結合を介して得られる重合体である。
この熱可塑型ポリウレタンエラストマーの原料である長
鎖ポリオールには、ポリ(1,4−ブチレンアジペート
)、ポリ (2−メチルペンタンアジペート)、ポリ(
1,6−ヘキサンアジペート)、ポリカプロラクトン、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレンクリコール、
ポリオキシテトラメチレンクリコールなどがある。また
短鎖グツコールには、エチレングリコール、1.4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどがあり、
さらにジイソシアナートとしては、トリレンジイソシア
ナート、4,4−ジフェニルメタンジイソンアナート、
ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシ
アナートなどがある。
そして、長鎖ポリオールとジイソシアナートでソフトセ
グメントを形成し、短鎖グリコールとジイソシアナート
でハードセグメントを形成するものである。
(b)の熱可塑型ポリウレタンエラストマーの好ましい
分子量は、好ましくは5.000〜500.000、さ
らに好ましくは10,000〜3oo、oooである。
次に(c)成分の共重合体(c −1)は、α2β−不
飽和カルボン酸のグリシジルエステルとビニル芳香族化
合物とを含む共重合体であって、ここでビニル芳香族化
合物としては、前記と同様のものを挙げることができる
また、α、β−不飽和カルボン酸のグリシジルエステル
としては、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリン
ジル、エタクリル酸グリシジルなどか挙げられるが、こ
れらの中ではメタクリル酸グリシジルか好ましい。
また、共重合の際、(メタ)アクリロニトリル、アクロ
レオレフィン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプ
ロラクタムなどのビニル芳香族化合物以外のビニル化合
物、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、(メタ)アクリル酸ヘキシルなどの(メタ)アク
リル酸エステル化合物、またはエチレン、プロピレン、
ブテン−1などのオレフィン化合物やN−フェニルマレ
イミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メタ)アクリ
ルアミド、アリルグリシジルエーテル、クロルメチルス
チレンなどの他のラジカル重合可能な単量体を、単独ま
たは2種以上を含有する共重合体を用いることかできる
共重合体の製造方法は種々の方法があり、例えば溶波重
合法、塊状重合法、塊状−懸濁重合法などの公知の方法
によって得ることかでき、上記共重合体は公知のランダ
ム共重合体、グラフト共重合体のいずれの構造でもよい
グラフト共重合体としては、下記のような方法、例えは
、■分子末端に炭素−炭素二重結合を有する高分子量モ
ノマー(以下、「高分子量モノマー」という)とビニル
単量体とを水系懸濁重合によりグラフト共重合する方法
や、■α−オレフィンとα、β−不飽和不飽和カルボン
酸クリ上ジルエステルとするプレポリマーとビニル芳香
族化合物を水系懸濁重合によりグラフト共重合する方法
などによって製造することかできる。
上記■の方法で使用される高分子量モノマーとは、前記
ビニル芳香族化合物、α、β−、β−カルボン酸のグリ
シジルエステルおよび他のラジカル重合可能な単量体な
どから選ばれる少なくとも1種の化合物をラジカル重合
またはイオン重合して得られる数平均分子量1.000
〜5. 000程度のプレポリマーの少なくとも一方の
末端に、(メタ)アクロイルオキシ基を導入したもので
ある。また、ビニル単量体とは、高分子量モノマーを溶
解することのできる化合物か好ましく、例えは前記高分
子量モノマーの製造に用いられるビニル化合物と同様の
単量体を挙げることができる。
高分子量モノマーとビニル単量体の重合は、水、分散剤
、例えばポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニル
アルコール、カルボキシメチルセルロース、難燃性リン
酸金属塩など、および界面活性剤、例えばドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウムの存在下、重合開始剤として
過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイルなどの有機過酸化
物やアゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ系化合物を
用いて行なうことができる。
上記■の方法で使用されるα−オレフィンとしては、エ
チレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチン、1−ペ
ンテン、1−ヘキセン、1−デセン、4−メチル−1−
ブテン、4−メチル−1−ペンテン、4.4−ジメチル
−1−ペンテンなどか挙げSれ、α、β−、β−カルボ
ン酸グリシジルエステルとしては、前記と同様のものを
挙げる二とかできる。α−オレフィンとα、β−不飽和
不飽和カルホンジグリシジルエステル体とするプし・ポ
リマーの数平均分子量は、5,000〜50o、ooo
程度である。
このプレポリマーと芳香族ビニル化合物およびビニル単
量体は、ラジカル重合性有機過酸化物およびラジカル重
合開始剤の存在下、水系懸濁重合によりグラフト共重合
することができる。
共重合体(c−1)のうち好ましいものとしては、ビニ
ル芳香族化合物とメタクリル酸グリシジルとのランダム
共重合体、ビニル芳香族化合物とメタクリル酸グリシジ
ルとからなるグラフト共重合体などが挙げられる。
共重合体(c −1)の組成は、ビニル芳香族化合物か
通常5〜97重量%、好ましくは5〜95重量%、α、
β−、β−カルボン酸のグリシジルエステルから選ばれ
た少なくとも1種か通常1〜70重量%、好ましくは3
〜45重量%であり、他のラジカル重合可能な単量体か
通常0〜95重量%、好ましくは0〜90重量%である
また、(c)成分のうち重合体(c−2)は、例えばオ
レフィン化合物とカルボキシル基、酸無水物基およびエ
ポキシ基から選ばれる少なくとも1種の官能基を有する
単量体化合物(以下、「特定官能基含有単量体化合物」
という)とを共重合するか、あるいはオレフィン化合物
の重合体と特定官能基含有単量体化合物との高分子反応
などにより製造することかできる。
ここで、オレフィン化合物としては、前記のα−オレフ
ィンと同様の化合物を、カルボキシル基または酸無水物
基を有する単量体化合物としては、前記の不飽和カルボ
ン酸およびその誘導体と同様の化合物を、エポキシ基を
有する単量体化合物としては、前記のα、β−不飽和カ
ルボン酸のグリシジルエステルと同様の化合物を挙げる
ことができる。
共重合体(c−2)には、さらにオレフィン化合物や特
定官能基含有単量体化合物以外のラジカル重合可能な化
合物が共重合されていてもよい。
また、共重合体(c−2)を構成する全単量体中、特定
官能基含有単量体化合物は、通常0.01〜20重量%
、好ましくは0.05〜15重量%含6される。
共重合体(c−2)のうち、好ましいものとしては、無
水マレオレフィン酸変性エチレン−1−ブテン共重合エ
ラストマー、無水マレオレフィン酸変性エチレン−プロ
ピレン共重合エラストマー、メタクリル酸グリシジル変
性エチレン−プロピレン共重合エラストマー (メタ)
アクリル酸変性エチレンプロピレン共重合エラストマー
などが挙げられる。
なお、(c)成分としては透明性の点で(c −1)を
使用する方が好ましい。
(c)成分の共重合体の重量平均分子量は特に限定され
るものではないが、通常1,000〜1゜ooo、oo
o、好ましくは3,000〜800゜000、さらに好
ましくは5,000〜500゜000である。重量平均
分子量が1,000未満であると(a)成分と(b)成
分の相溶化効果は得られるものの、複合物の界面強度が
小さく、破壊特性に劣ってくるので好ましくない。また
、重量平均分子量が1.000,000を超えると相溶
化効果は劣ってくるので好ましくない。
また、(c)成分の共重合体は製造に際してゴムを配合
して変性したものでもよい。かかるゴムとしては、例え
ばポリブタジェンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジ
ェンゴム、スチレン−ブタジェンブロック共重合体、ア
クリルゴム、ニトリルゴム、エチレン−プロピレンゴム
、天然ゴム、水添スチレン−ブタジェン共重合体、水添
ブタジェン重合体などである。
本発明の組成物において、(a)成分/(b)成分の組
成比は2〜98/98〜2重量%、好ましくは5〜95
/95〜5重量%、特に好ましくは7〜80/93〜2
0重量%である。(a)成分か2重量%未満であると耐
熱水性、成形加工性か劣る。一方、(a)成分が98重
量%を超えると耐熱性、耐摩耗性が劣る。
(c)成分は、(a)成分と(b)成分の合計100重
量部に対して1〜150重量部、好ましくは2〜80重
量部であることか好ましい。1重量部未満であれは相溶
性の効果が発揮されず、また150重量部を超えると(
a)成分、(b)成分か木1するしなやかさ、ゴム弾性
、加工性が劣り好ましくない。
なお、混練方法は後述するいかなる方法によってもよい
。例えば、各成分を一括混練する方法もしくは各成分を
遂次混練する方法でもよいが、まず(b)成分と(c)
成分を混練し、その後(a)成分を加え混練する方法か
より相溶性向上の面から好ましい。
また、本発明の組成物は必要に応じて従来公知の方法に
より、マレオレフィン化、カルボキシル化、水酸化、エ
ポキシ化、ハロゲン化、スルホン化などの変性、および
イオウ架橋、過酸化物架橋、金属イオン架橋、電子線架
橋、シラン架橋などの架橋を行なうこともできる。
本発明の熱可塑性重合体組成物には、通常の熱可塑性樹
脂に用いられる添加剤を必要に応じて添加することがで
きる。例えば、フタル酸エステルなどの可塑剤、シリカ
、タルク、ガラス繊維などの充填剤または補強剤、その
他、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、
滑剤、発泡剤、着色剤、顔料、核材、架橋剤、架橋助剤
など、またはこれらの混合物がある。
その他必要に応じてゴム状重合体、例えばSBR,NB
R,BR,EPTSEPRSNR,IR。
1.2−ポリブタジェン、ARS CR,I IR。
H3Pなどを添加することができる。
また、その他必要に応じて前記(a)〜(c)成分以外
の熱可塑性樹脂、例えばポリスチレン系樹脂、ポリエチ
レン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ジエン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリ
スルフォン、ポリフェニレンサルファイドなどを配合す
ることもできる。
また、本発明の組成物の成形加工には、従来より公知の
方法、例えば押出成形、射出成形、中空成形、圧縮成形
、カレンダー加工などにより実用」二有用な成形品に加
工することができる。また、必要に応じて塗装、メツキ
などの加工を施すことちてきる。
本発明の組成物は、優れた耐熱性、耐摩耗性、加工性、
しなやかさ、低温特性、温度依存性、相溶性、塗装性、
印刷性、ホットスタンプ性、接着性、深絞り性、耐熱水
性、ゴム弾性、ゴム感触、可とう性、すべり抵抗性、耐
ストレスクラック性などを生かして、接着剤・粘着剤の
素材、アスファルト改質の素材、加硫ゴムの改質材など
に利用できる。例えば、■食肉鮮魚用トレー、青果物パ
ック、冷菓食品、容器などのシート用途、■食品包装、
日用雑貨包装、工業資材包装、各種ゴム製品や樹脂製品
や布帛類や皮革品などのラミネート、紙オムツなどに用
いられる伸縮テープなどのフィルム用途、■ホース、チ
ューブ、ベルトなどの用途、■スポーツシューズ、レジ
ャーシューズ、ファッションサンダル、皮靴などの履物
用途、■テレビ、ステレオ、掃除機などの家電用品用途
、■バンパ一部品、ボディーパネル、サイトシールドな
どの自動車用内外装部品用途、■ホットメルト型接着剤
・粘着剤、コンタクト型接着剤、スプレー型接着剤など
の素材用途、■道路舗装材、防水シート、配管コーティ
ングなどのアスファルトブレンド用素材用途、■その他
日用品、レジャー用品、玩具、工業用品、医療用部品な
ど幅広い用途に用いることができる。
[実 施 例コ 以下、本発明を実施例を挙げ詳細に説明するが、本発明
の主旨を超えない限り、実施例に限定されるものではな
い。
(ブロック共重合体ASBの調製) 洗浄、乾燥した撹拌機、ジャケット付きのオートクレー
ブに、窒素雰囲気下でシクロヘキサン4゜500g、テ
トラヒドロフラン1gを仕込んだ後、内温を70℃とし
た。次に、n−ブチルリチウム0.4gを含むヘキサン
溶液を添加後、スチレン120gを添加し60分間重合
した。次いで、ブタジェン360gを添加し60分間重
合した。さらに、スチレン120gを添加し60分間重
合した。なお、重合中は温度を70°Cになるように調
節した。重合終了後、2,6−ジ−ターシャリブチル−
p−クレゾールを添加した後、シクロヘキサンを加熱除
去し、直鎖状ブロック共重合体を得た。このブロック共
重合体中の結合スチレン含有量は40%であり、重量平
均分子量は18万であった。これをブロック共重合体A
とする。
上記と同様にして、結合スチレン含有量15%、重量平
均分子量18万の直鎖状ブロック共重合体を得た。これ
をブロック共重合体Bとする。
(ブロック共重合体Cの調製) 前記と同様のオートクレーブに、シクロヘキサン4,5
00g、テトラヒドロフラン1gを仕込んだ後、内温7
0℃とした。次に、n−ブチルリチウム0.8gを含む
ヘキサン溶液を添加後、スチレン420gを添加し60
分間重合した。次いて、ブタジェン180gを添加し6
0分間重合した。次に、テトラクロロシランを0.5g
添加し30分間放置した、なお、重合中は温度を70°
Cになるように調節した。重合終了後、2.6−ジ−タ
ーシャリブチル−p−クレゾールを添加した後、シクロ
ヘキサンを加熱除去し、放射状ブロック共重合体を得た
。このブロック共重合体の結合スチレン含有量は70%
、重量平均分子量は22万てあった。これをブロック共
重合体Cとする。
(無水マレオレフィン酸変性ブロック共重合体の調整)
前記のブロック共重合体A100重量部に、無水マレオ
レフィン酸1.5重量部、フェノチアジン0゜2重量部
を配合し、押出機で混練して変性反応を行なった。この
変性ブロック共重合体の無水マレオレフィン酸付加量は
0.6重量部、トルエン不溶ゲル含量は2重量%であっ
た。
(酸無水物基含有オレフィン系エラストマーの調整) エチレン−プロピレン共重合ゴム〔日本合成ゴム製、E
P961SP (以下、rEPMJという)〕 110
0重量部1,3−ビス(t e r tブチルパーオキ
シプロビル)ベンゼン0.5重量部、および無水マレオ
レフィン酸0.5重量部を混合し、シリンダー温度22
0°Cに設定した押出機で混練し、無水マレオレフィン
酸変性のEPMペレット化を行なった。赤外吸収スペク
トルによる定量分析から、0.300重量部の無水マレ
オレフィン酸が付加していることを確認した。これを無
水マレオレフィン酸変性EPM−(F)と称する。
(エポキシ基含有オレフィン系エラストマーの調整) EPM100重量部に対し、ジクミルパーオキサイド0
.5重量部、メタクリル酸グリシジルエステル3部を混
合し、シリンダー温度200°Cに設定した押出機で混
練し、エポキシ基含有EPMのペレット化を行なった。
赤外吸収スペクトルから、メタクリル酸グリシジルが1
.3重量%EPMにり′ラフトしていることを確認した
。この得られたグラフト共重合体をエポキシ基含有EP
M−(G)と称する。
(カルボキシル基含有オレフィン系エラストマーの調整
) EPMIQQ重量部に対し、1,3−ビス(tert−
ブチルパーオキシプロビル)ベンゼン0゜5重量部、ア
クリル酸1重量部を混合し、シリンダー温度220°C
に設定した押出機で混練し、カルホキシル基含有EPM
のペレット化を行なった。
赤外吸収スペクトルから、アクリル酸またはメタクリル
酸が0.8重量%EPMにグラフトしていることを確認
した。これをカルボキシル基含有EPM−(H)と称す
る。
(実施例1〜14および比較例1〜12)上記の方法で
得られた各ブロック共重合体、熱可塑性ポリウレタンエ
ラストマーおよび各スチレン系樹脂を用い、表−1に示
す配合で190℃でプラストミル(東洋精機製作新製)
を用い、110rpmで5分間混練し、各組成物を得、
これらの圧縮成形品を形成し、各物性を測定した。結果
を表−1に示す。
なお、表−1に示す材料は以下のものを使用した。
・スチレン−イソプレン−スチレン共重合体5IS50
00 (日本合成ゴム製) ・熱可塑性ポリウレタンニラストマー クラミロンU3190 (クラレ製) ・スチレン−グリシジルメタクリルエステル(90/1
0)共重合体(共重合体■)KZ−731(荒用化学工
業製) ・エチレン−メタクリル酸グリシジル共重合体にスチレ
ンおよびアクリロニトリルをグラフト共重合した重合体
(グラフト共重合体I)モディパ−A−4400(日本
油脂型)・エチレン−メタクリル酸グリシジル共重合体
にスチレンをグラフト共重合した重合体(グラフト共重
合体■) モディパーA−3100(日本油脂型)・メタクリル酸
グリシジル−スチレン共重合体にメチルメタクリレート
をグラフト共重合した重合体(グラフト共重合体■) GP300 (東亜合成化学製) ・メタクリル酸グリシジル−スチレン共重合体にスチレ
ンをグラフト共重合した重合体(グラフト共重合体■) GP500 (東亜合成化学製) ・ポリスチレン トーポレックス525(三井東圧化学製)・スチレン−
無水マレオレフィン酸(9515)共重合体(共重合体
■) MSX−2000(三洋化戊工業製) また、各物性は次の方法で測定した。
・ビカット軟化点 ASTM  D1525 (荷重1kg)・引張特性 JIS  K6301に準拠 ・テーパー摩耗 ASTM  D1044 (摩耗輪H−22)・透明性 ASTM  D1003に準じてヘイズを測定した。
・耐熱水性 引張りテストピースを70°Cの温水に10日間l受潰
した後、JIS  K6301に従い、引張ったときの
保持率(%)で評価。
実施例1〜14は本発明の組成物であり、耐熱性、引張
特性、耐摩耗性および透明性の特性に優れており、本発
明の目的とする組成物か得られている。
本発明の(c)成分を用いない比較例1〜3は、(a)
成分と(b)成分の相溶性が十分でなく、引張特性、摩
耗性、耐熱水性に劣る。
比較例4および5は、(c)成分の使用量が本発明の範
囲を超えているもので、耐熱性は向上するものの、モジ
ュラスが高くなり、かつ透明性、成形性に劣る。
比較例6は、(c)g分に代えてα、β−不飽和カルボ
ン酸のグリシジルエステルを共重合していないポリスチ
レンを用いたもので、透明性と耐摩耗性が劣る。
比較例7および8は、(a)成分が本発明の範囲未満て
あり、耐熱水性が劣り、一方、(a)成分が本発明の範
囲を超えている比較例9および10は、耐熱性、耐摩耗
性が劣る。
比較例11は、ポリウレタンエラストマーと無水マレオ
レフィン酸変性ブロック共重合体との組成物であり、本
発明の組成物に較べ透明性、耐熱性、耐摩耗性が劣る。
比較例12は、スチレン−無水マレオレフィン酸共重合
体を相溶化剤として用いた組成物であり、本発 明の組成物に比べ透明性が劣る。
以 下 余 白 (実施例15〜26および比較例13〜18)上記の方
法で得られた各ブロック共重合体、熱可塑性ポリウレタ
ンエラストマーおよび各官能基を有するオレフィン系エ
ラストマーを用い、表2に示す配合で190℃でプラス
トミル(東洋精機製作新製)を用い、110rpmで5
分間混練し、各組成物を得、これらの圧縮成形品を形成
し、各物性を実施例1と同様にして測定した。結果を表
−2に示す。
なお、表−2に示す材料は以下のものを使用した。
・ポリウレタンニラストマー クラミロン03190 (クラレ製) ・エチレン−プロピレン共重合体 EP961SP (日本合成ゴム製) ・水累化ブロック共重合体D クレイトンG1657 (シェル化学型)以下余白 実施例15〜26は本発明の組成物であり、耐熱性、引
張特性、耐摩耗性および透明性の特性に優れており、本
発明の目的とする組成物が得られている。
本発明の(a)成分に替えて水素化ブロック共重合体を
用いた比較例13は、相溶性は良いが透明性が劣る。
比較例14は、(c)成分が本発明の範囲を超えている
もので、耐熱水性保持率は向上するものの、引張特性、
摩耗性、成形性、透明性に劣る。
比較例15は、(c)成分に未変性EPMを用いたもの
で、相溶性が十分でなく、引張特性、摩耗性、耐熱水性
に劣る。
比較例16は、(a)成分が本発明の範囲未満であり、
耐熱水性が劣り、一方、(a)成分が本発明の範囲を超
えている比較例17は、耐熱性が劣る。
[発明の効果コ 従宋Oンエン系共重合体と熱可塑性ポリウレタンエラス
トマーとのd合物は、ビカット軟化点、引張強さ、伸び
も低く、また摩耗量も大きく実用に耐えるものではない
。また透明性も悪く、両者が相溶していないものであっ
た。
しかし本発明のごとく、ジエン系共重合体と熱可塑性ポ
リウレタンエラストマーに、α、β−不飽和カルボン酸
のグリシジルエステルから選ばれた少なくとも1種の化
合物とビニル芳香族化合物またはオレフィン化合物を必
須成分とする(共)重合体を配合したものはビカット軟
化点の格段の向上が認められ、耐熱性の高い組成物であ
る。また引張強さ、伸びも向上し、摩耗値の向上も認め
られる。さらに組成物の透明性も優れたものが得られる
本発明の組成物は、上記のような優れた特性を有する材
料であり、履物、工業部品、自動車内外装部品、玩具、
日用品、フィルム、医療品、粘接着剤、塗料などに好適
に使用できるものであり、工業的に価値の高い材料であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブ
    ロックと共役ジエン化合物を主体とする 重合体ブロックとからなるブロック共重合体、 (b)熱可塑性ポリウレタンエラストマー、ならびに (c)(c−1)α,β−不飽和カルボン酸のグリシジ
    ルエステルとビニル芳香族 化合物とを含む単量体の共重合体であって、ビニル芳香
    族化合物の含有量が5〜97重量%である共重合体、 および/または (c−2)カルボキシル基、酸無水物基およびエポキシ
    基から選ばれた少なくとも1種の官能基を有するオレフ
    ィン系エラストマー からなり、かつ(a)成分2〜98重量%および(b)
    成分2〜98重量%からなる成分100重量部に対して
    、(c)成分を1〜150重量部配合することを特徴と
    する熱可塑性重合体組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011184474A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Asahi Kasei Chemicals Corp 水性インク印刷性に優れた樹脂組成物
JP2018515652A (ja) * 2015-04-30 2018-06-14 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 熱可塑性ポリウレタン及びポリオレフィンを含有するポリマー組成物

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JP2018515652A (ja) * 2015-04-30 2018-06-14 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 熱可塑性ポリウレタン及びポリオレフィンを含有するポリマー組成物

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