JPH0924855A - 電動式パワーステアリング装置の減速ギヤ機構 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置の減速ギヤ機構

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JPH0924855A
JPH0924855A JP17888895A JP17888895A JPH0924855A JP H0924855 A JPH0924855 A JP H0924855A JP 17888895 A JP17888895 A JP 17888895A JP 17888895 A JP17888895 A JP 17888895A JP H0924855 A JPH0924855 A JP H0924855A
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JP
Japan
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worm
gear mechanism
worm wheel
reduction gear
resin
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17888895A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Iwano
敏行 岩野
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ギヤ精度を十分確保しながらコストを大幅に
低減させた樹脂製のウォームホィールを用いた減速ギヤ
機構を提供する。 【構成】 電動モータ108の出力を減速ギヤ機構10
7、109を介して出力軸104に伝達し、操舵力を補
助するようになっている電動式パワーステアリング装置
の減速ギヤ機構において、前記減速ギヤ機構は、金属製
のウォーム109と、該ウォームに噛合するウォームホ
ィール107とからなっており、該ウォームホィールの
少なくとも該ウォームと噛合する歯部107bは樹脂か
らできており、該歯部は、歯すじが該ウォームホィール
の軸線に平行直線となるように形成された平歯車の形状
を呈しており、さらに該ウォームの軸線と該ウォームホ
ィールの軸線との交角をΣとし、ウォームの進み角をγ
0すると、以下の式が成立する。 Σ=90°−γ0

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電動式パワーステアリン
グ装置の減速ギヤ機構に関する。
【0002】
【従来技術】車両の電動式パワーステアリング装置とし
て、電動モータの回転出力をウォームギヤ機構を介して
減速し、ステアリングホィールの連結された出力軸を、
補助的に駆動するタイプのものが知られている(例え
ば、特開昭61−37580号公報)。
【0003】
【解決すべき課題】ところで、大きな負荷がかからない
軽自動車用のパワーステアリング装置においては、金属
製のウォームギヤと樹脂製のウォームホィールとを組み
合わせてウォームギヤ機構として用いたタイプがある。
樹脂製の歯車は、一般的には射出成形のみでも精度良く
形成されコスト的に有利である。しかしながら、ウォー
ムホィールの歯部の形状は複雑であるため、一旦ウォー
ムホィールの原型を樹脂で成形した後に、ホブカッター
で歯部を歯底が舟形に成るように機械加工しなければな
らなかった。
【0004】このような歯切り加工によってJIS4級
程度のギヤ精度が得られ、それによりギヤのバックラッ
シュを低減できる。しかしながら、このようなウォーム
ホィールにおいては、歯切り加工により製造コストが増
大するため、樹脂製の歯車の利点が十分に発揮できてい
なかったといえる。
【0005】本願発明は、ギヤ精度を十分確保しながら
コストを大幅に低減させた樹脂製のウォームホィールを
用いた減速ギヤ機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】本願発明によれば、電動モータ
の出力を減速ギヤ機構を介して出力軸に伝達し、操舵力
を補助するようになっている電動式パワーステアリング
装置の減速ギヤ機構において、前記減速ギヤ機構は、金
属製のウォームと、該ウォームに噛合するウォームホィ
ールとからなっており、該ウォームホィールの少なくと
も該ウォームと噛合する歯部は樹脂からできており、該
歯部は、歯すじが該ウォームホィールの軸線に平行直線
となるように形成された平歯車の形状を呈しており、さ
らに該ウォームの軸線と該ウォームホィールの軸線との
交角をΣとし、ウォームの進み角をγ0すると、以下の
式が成立する。 Σ=90°−γ0
【0007】
【作用】本願発明によれば、少なくとも歯部が樹脂製の
ウォームホィールの歯部形状を、平歯車と同様に、歯す
じが軸線に対して平行になるようにしているので、成形
により精度良く歯部の最終形状を形成でき、それにより
歯切り加工を不要として製造コストを大幅に低減させる
ことができる。
【0008】
【実施例】以下、本願発明の実施例を図面を参照して以
下に詳細に説明する。図1は、本願発明の実施例である
電動式パワーステアリング装置の概略を示す図である。
【0009】図1において、ハウジング101は、ブラ
ケット102により図示しない車体に取り付けられてい
る。ハウジング101に回転自在に支持されたハンドル
軸103は、その一端(図中上端)に図示しないステア
リングホィールを取り付けている。ハンドル軸103は
ハウジング101内を延在し、図示しないトルク検出器
を介して、出力軸104に連結されている。出力軸10
4は、図示しないラックを駆動するピニオン軸等に連結
されており、軸受105、106によりハウジング10
1に対して回転自在に支持されている。
【0010】出力軸104の周囲には、ウォームホィー
ル107が一体的に回転するように取り付けられてい
る。ウォームホィール107は、電動モータ108の回
転軸に形成されたウォーム109と噛合している。
【0011】次に、図2、3を参照して、本願発明の実
施例をさらに詳細に説明する。図2は本願発明によるウ
ォームギヤ機構を図1において側面から見た図、図3は
ウォームギヤ機構を上面から見た図である。なお、ウォ
ーム109もウォームホィール107も、それぞれの軸
線方向には移動不能だが回転方向には移動可能なように
設けられている。また、ウォームホィール107は、ス
チール製の中央部107aと、樹脂製の歯部107bと
からなる。歯部107bの歯面107cおよび歯底10
7dは、ウォームホィールの軸線方向に平行な直線的形
状となっており、すなわち歯部107bは平歯車と同様
の形状をしている。なお、ウォーム109とウォームホ
ィール107とで減速ギヤ機構を構成する。
【0012】図において、ウォーム109とウォームホ
ィール107の軸線は、交角Σで互いに交差している。
なお、ウォーム109の進み角γ0と交角Σとは、 Σ=90°−γ0 成る関係を有する。
【0013】次に、図1を参照して本実施例の動作を説
明する。車両が直進状態にあり、図示しないステアリン
グホィールからハンドル軸103へ回転力が入力されて
いない場合、図示しないトルク検出器から実質的なトル
ク信号が出力されないため、電動モータ108は駆動さ
れない。
【0014】一方、車両がカーブを曲がろうとする場合
には、図示しないステアリングホィールが操舵されて回
転力が出力軸104へ伝達されるため、図示しないトル
ク検出器から操舵トルクに応じた信号が出力され、電動
モータ108が操舵トルクに比例して駆動されトルクを
発生する。これにより、この電動式パワーステアリング
装置は、操舵力に応じた補助操舵力を出力することとな
る。
【0015】本願発明によるウォームホィールの歯部
は、歯すじが直線であることから射出成形によって容易
に成形でき、またその成形品はJIS4級程度の極めて
良い精度を有する。よって、ウォームとウォームホィー
ル間のバックラッシュを適切に設定でき、それにより動
作時の騒音等を低減することができる。さらに、歯部の
加工が成形のみであるため、機械加工では寸断される樹
脂材料の連続性が維持され、歯部の機械的強度が向上す
るという利点もある。
【0016】なお、従来技術によって、ウォームホィー
ルの歯部をガラス繊維等の補強材を添加した樹脂により
形成した場合、樹脂のみからなる歯部の場合に比して、
歯切り加工におけるカッタの損耗が激しく、これが製造
コストを押し上げる一因であった。しかしながら、本願
発明によるウォームホィールは、成形によってのみ形成
され得るため、このようなコストを増大する要因を排除
することができる。さらに、ガラス繊維等の補強材を添
加した樹脂は、切削等の機械加工により繊維が寸断さ
れ、繊維断面が歯面に露出することから、対抗歯面の摩
耗等において不利となる。本願発明のウォームホィール
によれば、このような不具合も防止できる。
【0017】以上、本発明を実施例を参照して説明して
きたが、本発明は上記実施例に限定して解釈されるべき
ではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろん
である。例えば、本実施例においてはウォームを金属製
としたが、十分な剛性が確保される限り樹脂製でも良
く、その他の材料製でも良い。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明の電動式パ
ワーステアリング装置の減速ギヤ機構によれば、少なく
とも歯部が樹脂製のウォームホィールの歯部形状を、平
歯車と同様に、歯すじが軸線に対して平行になるように
しているので、成形により精度良く歯部の最終形状を形
成でき、歯切り加工を不要として製造コストを大幅に低
減させることができる。それにより、低廉ながらバック
ラッシュの極めて小さいウォームギヤ機構が供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例である電動式パワーステアリ
ング装置の概略を示す図。
【図2】本願発明によるウォームギヤ機構を図1におい
て側面から見た図。
【図3】本願発明のウォームギヤ機構を上面から見た
図。
【符号の説明】
107………ウォームホィール 109………ウォーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータの出力を減速ギヤ機構を介し
    て出力軸に伝達し、操舵力を補助するようになっている
    電動式パワーステアリング装置の減速ギヤ機構におい
    て、 前記減速ギヤ機構は、金属製のウォームと、該ウォーム
    に噛合するウォームホィールとからなっており、該ウォ
    ームホィールの少なくとも該ウォームと噛合する歯部は
    樹脂からできており、該歯部は、歯すじが該ウォームホ
    ィールの軸線に平行直線となるように形成された平歯車
    の形状を呈しており、さらに該ウォームの軸線と該ウォ
    ームホィールの軸線との交角をΣとし、ウォームの進み
    角をγ0すると、以下の式が成立する。 Σ=90°−γ0
JP17888895A 1995-07-14 1995-07-14 電動式パワーステアリング装置の減速ギヤ機構 Withdrawn JPH0924855A (ja)

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