JPH07232653A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents
電動式パワーステアリング装置Info
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- JPH07232653A JPH07232653A JP2413994A JP2413994A JPH07232653A JP H07232653 A JPH07232653 A JP H07232653A JP 2413994 A JP2413994 A JP 2413994A JP 2413994 A JP2413994 A JP 2413994A JP H07232653 A JPH07232653 A JP H07232653A
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- Japan
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- gear
- tooth
- steering
- electric power
- bevel gear
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡素な構成でありながら、歯の強度や歯車伝
達効率の低下を招来することなく、傘状歯車機構におけ
る作動時の歯当たり音を効果的に低減できる電動式パワ
ーステアリング装置を提供することにある。 【構成】 傘状歯車機構の一方を構成する大歯車13
の、歯13aの歯すじ方向端部に樹脂30を被覆してな
る。傘状歯車機構の作動時に、大歯車13と小歯車21
cとの間を樹脂30が通過することにより、歯当たり音
を低減させる。
達効率の低下を招来することなく、傘状歯車機構におけ
る作動時の歯当たり音を効果的に低減できる電動式パワ
ーステアリング装置を提供することにある。 【構成】 傘状歯車機構の一方を構成する大歯車13
の、歯13aの歯すじ方向端部に樹脂30を被覆してな
る。傘状歯車機構の作動時に、大歯車13と小歯車21
cとの間を樹脂30が通過することにより、歯当たり音
を低減させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動式パワーステアリ
ング装置に関し、特にベベルギヤもしくはハイポイドギ
ヤ機構等の歯車伝達機構を備えた電動式パワーステアリ
ング装置に関する。
ング装置に関し、特にベベルギヤもしくはハイポイドギ
ヤ機構等の歯車伝達機構を備えた電動式パワーステアリ
ング装置に関する。
【0002】
【従来技術】車両等において、操舵系に発生する操舵ト
ルクをトルクセンサで検出し、その検出値に応じて、操
舵系に連結された電動モータを駆動させ、操舵系に補助
トルクを出力する電動式パワーステアリング装置が知ら
れている。
ルクをトルクセンサで検出し、その検出値に応じて、操
舵系に連結された電動モータを駆動させ、操舵系に補助
トルクを出力する電動式パワーステアリング装置が知ら
れている。
【0003】ところで、電動式パワーステアリング装置
の中には、搭載スペースの制限等の理由から、電動モー
タの回転軸が操舵系の出力軸に直交するように配置され
ているものがある。このような形式の電動式ステアリン
グ装置において、電動モータの回転軸と操舵系の出力軸
とを、例えばベベルギヤもしくはハイポイドギヤ機構等
により連結し、減速させつつ動力伝達を行なっている。
の中には、搭載スペースの制限等の理由から、電動モー
タの回転軸が操舵系の出力軸に直交するように配置され
ているものがある。このような形式の電動式ステアリン
グ装置において、電動モータの回転軸と操舵系の出力軸
とを、例えばベベルギヤもしくはハイポイドギヤ機構等
により連結し、減速させつつ動力伝達を行なっている。
【0004】
【解決すべき課題】上述したような電動式パワーステア
リング装置における一つの問題は、ベベルギヤもしくは
ハイポイドギヤ機構の歯車の回転時に、噛合する歯同士
の間で歯当たり音が生じることである。歯車間のバック
ラッシュが大きい場合、歯当たり音が大きくなる傾向が
あるが、バックラッシュを簡単に適正値に調整すること
は困難である。そこでこのような問題点に対し、例えば
実開平3−125675は、従動歯車とそれが取り付け
られるステアリングシャフトの連結部との間に弾性部材
を介在させることにより、このような歯当たり音を低減
させる構成を提案している。
リング装置における一つの問題は、ベベルギヤもしくは
ハイポイドギヤ機構の歯車の回転時に、噛合する歯同士
の間で歯当たり音が生じることである。歯車間のバック
ラッシュが大きい場合、歯当たり音が大きくなる傾向が
あるが、バックラッシュを簡単に適正値に調整すること
は困難である。そこでこのような問題点に対し、例えば
実開平3−125675は、従動歯車とそれが取り付け
られるステアリングシャフトの連結部との間に弾性部材
を介在させることにより、このような歯当たり音を低減
させる構成を提案している。
【0005】しかしこの従来技術による構成は、従動歯
車を連結部に対して弾性部材を介していわばフローティ
ング支持し、所定の押圧力で駆動ギヤに付勢するという
歯当たり音低減策である。したがって、ステアリングシ
ャフトの連結部に対して従動歯車がしっかり固定されな
いため、上記付勢力のために歯面間に生じる反力により
駆動歯車に対して従動歯車が傾くようになる。そのた
め、歯当たり音は低減されても、歯当たり位置が設計上
の位置に対して変化して、歯の強度や歯車伝達効率の低
下を招来する恐れがある。
車を連結部に対して弾性部材を介していわばフローティ
ング支持し、所定の押圧力で駆動ギヤに付勢するという
歯当たり音低減策である。したがって、ステアリングシ
ャフトの連結部に対して従動歯車がしっかり固定されな
いため、上記付勢力のために歯面間に生じる反力により
駆動歯車に対して従動歯車が傾くようになる。そのた
め、歯当たり音は低減されても、歯当たり位置が設計上
の位置に対して変化して、歯の強度や歯車伝達効率の低
下を招来する恐れがある。
【0006】本願発明の目的は、簡素な構成でありなが
ら、歯の強度や歯車伝達効率の低下を招来することな
く、傘状歯車機構における作動時の歯当たり音を効果的
に低減できる電動式パワーステアリング装置を提供する
ことにある。
ら、歯の強度や歯車伝達効率の低下を招来することな
く、傘状歯車機構における作動時の歯当たり音を効果的
に低減できる電動式パワーステアリング装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明の電動式パワーステアリング装置は、ハウ
ジングと、操舵系に発生する操舵トルクを検出する操舵
トルク検出手段と、該操舵トルク検出手段の検出結果に
応じた回転力を発生する回転軸を備えた電動モータと、
該電動モータの回転力を前記操舵系に伝達する伝達機構
とを備えており、該伝達機構が、該電動モータの回転軸
に連結された小歯車と、該操舵系の出力軸に連結され、
かつ該小歯車の軸線と平行でない軸線を有する大歯車と
を噛み合わせてなる傘状歯車機構を含む電動式パワース
テアリング装置において、前記小歯車と前記大歯車の少
なくとも一方の、歯の一部に弾性部材を被覆し、該傘状
歯車機構の動作時に、該弾性部材は両歯車の間を通過す
るように構成されている。
に、本願発明の電動式パワーステアリング装置は、ハウ
ジングと、操舵系に発生する操舵トルクを検出する操舵
トルク検出手段と、該操舵トルク検出手段の検出結果に
応じた回転力を発生する回転軸を備えた電動モータと、
該電動モータの回転力を前記操舵系に伝達する伝達機構
とを備えており、該伝達機構が、該電動モータの回転軸
に連結された小歯車と、該操舵系の出力軸に連結され、
かつ該小歯車の軸線と平行でない軸線を有する大歯車と
を噛み合わせてなる傘状歯車機構を含む電動式パワース
テアリング装置において、前記小歯車と前記大歯車の少
なくとも一方の、歯の一部に弾性部材を被覆し、該傘状
歯車機構の動作時に、該弾性部材は両歯車の間を通過す
るように構成されている。
【0008】
【作用】本願発明の電動式パワーステアリング装置によ
れば、該小歯車は該電動モータに連結され、該大歯車は
該出力時に連結されているため、作動時においても歯車
の傾きが生じることがないから、歯当たり位置が変化す
ることがない。よって、歯の強度や歯車の伝達効率の低
下を招来しない。一方、両歯車間に介在する該弾性部材
により歯当たり音は低減されるようになっている。
れば、該小歯車は該電動モータに連結され、該大歯車は
該出力時に連結されているため、作動時においても歯車
の傾きが生じることがないから、歯当たり位置が変化す
ることがない。よって、歯の強度や歯車の伝達効率の低
下を招来しない。一方、両歯車間に介在する該弾性部材
により歯当たり音は低減されるようになっている。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の実施例である電動式パワーステ
アリング装置の要部断面図である。図1において、本体
1aと蓋部材1bとからなるハウジング1内を、入力軸
2および出力軸3が延在している。中空の入力軸2は、
上端を図示しないステアリングシャフトに連結され、軸
受4によりハウジング1に対して回転自在に支持されて
いる。入力軸2内を、一端を入力軸2に他端を出力軸3
に連結したトーションバー5が延在している。
する。図1は、本発明の実施例である電動式パワーステ
アリング装置の要部断面図である。図1において、本体
1aと蓋部材1bとからなるハウジング1内を、入力軸
2および出力軸3が延在している。中空の入力軸2は、
上端を図示しないステアリングシャフトに連結され、軸
受4によりハウジング1に対して回転自在に支持されて
いる。入力軸2内を、一端を入力軸2に他端を出力軸3
に連結したトーションバー5が延在している。
【0010】入力軸2の下端周囲において、受けたトル
クに比例してトーションバー5がねじれることに基づ
き、操舵トルクを検出する検出装置が設けられている。
この検出装置は、入力軸2に対して相対回転および軸線
方向に移動可能に外嵌されたスライダ6と、内方端は出
力軸3の上方端に形成された溝内に挿入されかつ外端を
スライダ6内に延在させたピン7と、入力軸3の下方端
側外周に形成された螺旋溝2a内とスライダ6の凹部6
aとで形成された空間内を移動自在なスチールボール8
と、スライダ6を上方へ付勢するスプリング12と、ス
ライダ6の外周と連結され、スライダ6の移動量を測定
するポテンショメータ10とから構成されている。な
お、この検出装置は、例えば実開昭60−179944
号公報において代表されるように公知であり、よってそ
の構成について以下に詳細は記載しない。
クに比例してトーションバー5がねじれることに基づ
き、操舵トルクを検出する検出装置が設けられている。
この検出装置は、入力軸2に対して相対回転および軸線
方向に移動可能に外嵌されたスライダ6と、内方端は出
力軸3の上方端に形成された溝内に挿入されかつ外端を
スライダ6内に延在させたピン7と、入力軸3の下方端
側外周に形成された螺旋溝2a内とスライダ6の凹部6
aとで形成された空間内を移動自在なスチールボール8
と、スライダ6を上方へ付勢するスプリング12と、ス
ライダ6の外周と連結され、スライダ6の移動量を測定
するポテンショメータ10とから構成されている。な
お、この検出装置は、例えば実開昭60−179944
号公報において代表されるように公知であり、よってそ
の構成について以下に詳細は記載しない。
【0011】出力軸3の中央部にはピニオン歯車3aが
形成されており、紙面垂直方向に延在するラック軸11
のラック歯11aと噛合している。ラック軸11は、図
示しない操舵機構を介して車輪に連結されている。ラッ
ク軸11は、ラックガイド12a、スプリング12b、
ロック部材12cからなる公知のラックサポート装置1
2により背面から支持され、ピニオン歯車3aに向かっ
て押圧されている。
形成されており、紙面垂直方向に延在するラック軸11
のラック歯11aと噛合している。ラック軸11は、図
示しない操舵機構を介して車輪に連結されている。ラッ
ク軸11は、ラックガイド12a、スプリング12b、
ロック部材12cからなる公知のラックサポート装置1
2により背面から支持され、ピニオン歯車3aに向かっ
て押圧されている。
【0012】出力軸3の上方端外周には、大歯車である
大ベベルギヤ13が焼き嵌め等により固定的に取り付け
られている。出力軸3の上方端における大ベベルギヤ1
3の近傍に上方軸受14が嵌合している。上方軸受14
の内輪は、出力軸3の上方端に形成された段部3bに当
接しており、上方軸受14が出力軸3に対してそれ以上
上方に移動しないよう構成されている。また上方軸受1
4の外輪は、ハウジング1の段部1fに当接しており、
上方軸受14がハウジング1に対してそれ以上下方に移
動しないよう構成されている。
大ベベルギヤ13が焼き嵌め等により固定的に取り付け
られている。出力軸3の上方端における大ベベルギヤ1
3の近傍に上方軸受14が嵌合している。上方軸受14
の内輪は、出力軸3の上方端に形成された段部3bに当
接しており、上方軸受14が出力軸3に対してそれ以上
上方に移動しないよう構成されている。また上方軸受1
4の外輪は、ハウジング1の段部1fに当接しており、
上方軸受14がハウジング1に対してそれ以上下方に移
動しないよう構成されている。
【0013】出力軸3の下方端には、下方軸受15が嵌
合している。下方軸受15は、その外輪がハウジング1
に対して支持され、その内輪はワッシャ16を介してナ
ット17により出力軸3に取り付けられている。なお、
上方軸受14および下方軸受15とで、出力軸3を回転
自在に支持しているが、上方軸受14は出力軸3からラ
ジアル荷重のみを受け、上方軸受15は4点接触軸受で
あって、出力軸3からラジアルおよびスラスト荷重を受
けるようになっている。
合している。下方軸受15は、その外輪がハウジング1
に対して支持され、その内輪はワッシャ16を介してナ
ット17により出力軸3に取り付けられている。なお、
上方軸受14および下方軸受15とで、出力軸3を回転
自在に支持しているが、上方軸受14は出力軸3からラ
ジアル荷重のみを受け、上方軸受15は4点接触軸受で
あって、出力軸3からラジアルおよびスラスト荷重を受
けるようになっている。
【0014】ハウジング1の左端には、電動モータ21
が取り付けられている。電動モータ21は、軸受22、
23によりハウジング1に対して回転自在に支持された
回転軸21aを有する。回転軸の中央部には、両側を軸
受22、23により挟持された大径部21bが形成され
ている。軸受23の右側は、ハウジング1に形成された
段部1eに当接している。一方軸受22の左側は、管状
ネジ部材24に当接している。管状ネジ部材24の外周
に形成された雄ネジ部24aをハウジング1に形成され
た雌ネジ部1dに螺合させることにより、軸受22、2
3はハウジング1に対し軸線方向移動不能に取り付けら
れることとなる。なお雄ネジ部24aに螺合されたナッ
ト25は、ネジロック機能を有するものである。電動モ
ータ21は、不図示の駆動装置に連結されているが、こ
の駆動装置は、ポテンショメータ10の出力や車速等の
情報を入力し、所定の電力を電動モータ21に供給して
適切な補助トルクを発生させるものである。
が取り付けられている。電動モータ21は、軸受22、
23によりハウジング1に対して回転自在に支持された
回転軸21aを有する。回転軸の中央部には、両側を軸
受22、23により挟持された大径部21bが形成され
ている。軸受23の右側は、ハウジング1に形成された
段部1eに当接している。一方軸受22の左側は、管状
ネジ部材24に当接している。管状ネジ部材24の外周
に形成された雄ネジ部24aをハウジング1に形成され
た雌ネジ部1dに螺合させることにより、軸受22、2
3はハウジング1に対し軸線方向移動不能に取り付けら
れることとなる。なお雄ネジ部24aに螺合されたナッ
ト25は、ネジロック機能を有するものである。電動モ
ータ21は、不図示の駆動装置に連結されているが、こ
の駆動装置は、ポテンショメータ10の出力や車速等の
情報を入力し、所定の電力を電動モータ21に供給して
適切な補助トルクを発生させるものである。
【0015】回転軸21aは、出力軸3に対してその軸
線同士が直交するように配置されており、回転軸21a
の先端には、大ベベルギヤ13に噛合した小歯車である
小ベベルギヤ21cが形成されている。なお、大ベベル
ギヤ13と小ベベルギヤ21cとで傘状歯車機構を形成
している。
線同士が直交するように配置されており、回転軸21a
の先端には、大ベベルギヤ13に噛合した小歯車である
小ベベルギヤ21cが形成されている。なお、大ベベル
ギヤ13と小ベベルギヤ21cとで傘状歯車機構を形成
している。
【0016】図2は、図1のII部に示す大ベベルギヤ1
3の断面一部拡大図である。図3は、図2の歯13aを
III-III 線に沿って切断して得られた一部断面図であ
る。大ベベルギヤ13は、その上面円周部において略半
径方向に延在する複数の歯13a(図2中では一つのみ
を示す)を設けている。歯13aの内側(図2中左側)
端部において、図3に示すように歯13aの上面に円周
方向にわたって、歯を覆うようにして樹脂30が被覆さ
れている。図1に示す小ベベルギヤ21cの歯と大ベベ
ルギヤ13の歯13aとの歯当たり部は、図2中クロス
ハッチA部で示す歯13aの中央部である。したがっ
て、これを避けるような位置に樹脂30は被覆されてい
る。なお、樹脂30が弾性部材を構成する。
3の断面一部拡大図である。図3は、図2の歯13aを
III-III 線に沿って切断して得られた一部断面図であ
る。大ベベルギヤ13は、その上面円周部において略半
径方向に延在する複数の歯13a(図2中では一つのみ
を示す)を設けている。歯13aの内側(図2中左側)
端部において、図3に示すように歯13aの上面に円周
方向にわたって、歯を覆うようにして樹脂30が被覆さ
れている。図1に示す小ベベルギヤ21cの歯と大ベベ
ルギヤ13の歯13aとの歯当たり部は、図2中クロス
ハッチA部で示す歯13aの中央部である。したがっ
て、これを避けるような位置に樹脂30は被覆されてい
る。なお、樹脂30が弾性部材を構成する。
【0017】次に、本発明の実施例の動作につき以下に
説明する。車両が直進状態にあり、図示しないステアリ
ングホイールおよびステアリングシャフトを介して、入
力軸2に操舵力が入力されていないとすると、スライダ
6は入力軸2に対して相対移動しないから、ポテンショ
メータ10は出力信号を発生せず、電動モータ21は補
助操舵トルクを発生しない。
説明する。車両が直進状態にあり、図示しないステアリ
ングホイールおよびステアリングシャフトを介して、入
力軸2に操舵力が入力されていないとすると、スライダ
6は入力軸2に対して相対移動しないから、ポテンショ
メータ10は出力信号を発生せず、電動モータ21は補
助操舵トルクを発生しない。
【0018】車両がカーブを曲がろうとするときに運転
者が不図示のステアリングホイールを操舵すると、操舵
力に応じてトーションバー5がねじれ入力軸2と出力軸
3との間で回転位相差が発生する。この回転位相差に基
づき公知の態様でスライダ6が入力軸2に対して上下に
移動し、ポテンショメータ10がスライダ2の移動方向
および量に応じて信号を出力する。この信号に基づき、
電動モータ21は補助操舵力を発生することとなる。
者が不図示のステアリングホイールを操舵すると、操舵
力に応じてトーションバー5がねじれ入力軸2と出力軸
3との間で回転位相差が発生する。この回転位相差に基
づき公知の態様でスライダ6が入力軸2に対して上下に
移動し、ポテンショメータ10がスライダ2の移動方向
および量に応じて信号を出力する。この信号に基づき、
電動モータ21は補助操舵力を発生することとなる。
【0019】電動モータ21が補助動力を発生して、ベ
ベルギヤ間で動力伝達が行なわれるとき、被覆された樹
脂30のためにギヤの回転が早くても歯同士が衝接する
ことがない。すなわち、樹脂30は所定の弾性力を有し
ているので、噛合する歯同士の間を通過する際に圧縮さ
れて、それにより適度な押圧力が両ギヤに付与される。
したがって歯面同士はソフトに当接し合い、結果として
歯当たり音を低減させることができるわけである。な
お、樹脂30は歯当たり部を避けて被覆されているた
め、樹脂30を設けても歯当たり位置がずれることもな
く、また樹脂30の寿命も延びることとなる。
ベルギヤ間で動力伝達が行なわれるとき、被覆された樹
脂30のためにギヤの回転が早くても歯同士が衝接する
ことがない。すなわち、樹脂30は所定の弾性力を有し
ているので、噛合する歯同士の間を通過する際に圧縮さ
れて、それにより適度な押圧力が両ギヤに付与される。
したがって歯面同士はソフトに当接し合い、結果として
歯当たり音を低減させることができるわけである。な
お、樹脂30は歯当たり部を避けて被覆されているた
め、樹脂30を設けても歯当たり位置がずれることもな
く、また樹脂30の寿命も延びることとなる。
【0020】以上、実施例を参照して本願発明を詳細に
説明してきたが、本願発明は上記実施例に限定して解釈
されるべきでなく、その趣旨を損ねない範囲で適宜変
更、改良可能であることはもちろんである。例えば、傘
状歯車機構はベベルギヤでなくハイポイドギヤであって
も良く、更には単なる傘歯車であっても良い。また、樹
脂の種類は問わず、所定の弾性力ならびに所定の耐摩耗
性を備えていれば良い。更に、上述のように樹脂はベベ
ルギヤの歯の内側端部に被覆されているが、歯当たり部
を避ける位置であれば、歯の何れであっても良い。
説明してきたが、本願発明は上記実施例に限定して解釈
されるべきでなく、その趣旨を損ねない範囲で適宜変
更、改良可能であることはもちろんである。例えば、傘
状歯車機構はベベルギヤでなくハイポイドギヤであって
も良く、更には単なる傘歯車であっても良い。また、樹
脂の種類は問わず、所定の弾性力ならびに所定の耐摩耗
性を備えていれば良い。更に、上述のように樹脂はベベ
ルギヤの歯の内側端部に被覆されているが、歯当たり部
を避ける位置であれば、歯の何れであっても良い。
【0021】
【発明の効果】以上述べてきたように、本願発明の電動
式パワーステアリング装置によれば、該小歯車は該電動
モータに連結され、該大歯車は該出力時に連結されてい
るため、作動時においても歯車の傾きが生じることがな
いから、歯当たり位置が変化することがない。よって、
歯の強度や歯車の伝達効率の低下を招来しない。一方、
両歯車間に介在する該弾性部材により歯当たり音が低減
されるようになっている。これにより、傘状歯車機構の
厳密なバックラッシュ調整は不要となる効果も奏され
る。
式パワーステアリング装置によれば、該小歯車は該電動
モータに連結され、該大歯車は該出力時に連結されてい
るため、作動時においても歯車の傾きが生じることがな
いから、歯当たり位置が変化することがない。よって、
歯の強度や歯車の伝達効率の低下を招来しない。一方、
両歯車間に介在する該弾性部材により歯当たり音が低減
されるようになっている。これにより、傘状歯車機構の
厳密なバックラッシュ調整は不要となる効果も奏され
る。
【図1】本発明の実施例である電動式パワーステアリン
グ装置の軸線方向要部断面図である。
グ装置の軸線方向要部断面図である。
【図2】図1のII部に示す大ベベルギヤ13の断面一部
拡大図である。
拡大図である。
【図3】図2の歯13aをIII-III 線に沿って切断して
得られた一部断面図である。
得られた一部断面図である。
1・・・・・・ハウジング 2・・・・・・入力軸 3・・・・・・出力軸 13・・・・・・大ベベルギヤ 30・・・・・・樹脂
Claims (2)
- 【請求項1】 ハウジングと、 操舵系に発生する操舵トルクを検出する操舵トルク検出
手段と、 該操舵トルク検出手段の検出結果に応じた回転力を発生
する回転軸を備えた電動モータと、 該電動モータの回転力を前記操舵系に伝達する伝達機構
とを備えており、 該伝達機構が、該電動モータの回転軸に連結された小歯
車と、該操舵系の出力軸に連結され、かつ該小歯車の軸
線と平行でない軸線を有する大歯車とを噛み合わせてな
る傘状歯車機構を含む電動式パワーステアリング装置に
おいて、 前記小歯車と前記大歯車の少なくとも一方の、歯の一部
に弾性部材を被覆し、該傘状歯車機構の動作時に、該弾
性部材は両歯車の間を通過する電動式パワーステアリン
グ装置。 - 【請求項2】 前記弾性部材は、該歯の歯すじ方向の端
部に被覆されている請求項1記載の電動式パワーステア
リング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2413994A JPH07232653A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 電動式パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2413994A JPH07232653A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 電動式パワーステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07232653A true JPH07232653A (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=12129994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2413994A Withdrawn JPH07232653A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 電動式パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH07232653A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000027907A (ja) * | 1998-04-23 | 2000-01-25 | Robert Bosch Gmbh | 電気機械式の車輪ブレ―キ装置 |
EP0908647A3 (en) * | 1997-10-13 | 2000-05-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hypoid gear structure |
US7128183B2 (en) | 2003-05-28 | 2006-10-31 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Electric power steering apparatus |
JP2008170450A (ja) * | 2008-02-12 | 2008-07-24 | Honda Motor Co Ltd | トルク検出装置 |
-
1994
- 1994-02-22 JP JP2413994A patent/JPH07232653A/ja not_active Withdrawn
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