JPH0924751A - 作業用走行車両における車速制御装置 - Google Patents

作業用走行車両における車速制御装置

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JPH0924751A
JPH0924751A JP17474695A JP17474695A JPH0924751A JP H0924751 A JPH0924751 A JP H0924751A JP 17474695 A JP17474695 A JP 17474695A JP 17474695 A JP17474695 A JP 17474695A JP H0924751 A JPH0924751 A JP H0924751A
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Wataru Nakagawa
渉 中川
Taiji Mizukura
泰治 水倉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主変速レバー23を高速位置(H)にセット
した状態で、不用意に走行用の主クラッチ34をONに
するとき、走行車両が急発進するのを防止する。 【構成】 作業用走行車両におけるエンジン8の出力を
ON・OFFする主クラッチ34と、エンジンの燃料供
給装置32と、エンジン回転数を変速するミッション1
0の主変速レバー23とを備え、主クラッチ34がOF
FからONに切り替わったとき、制御装置30により燃
料供給装置32を作動させてエンジン回転数を一旦低下
させた後、徐々に所定の回転数まで復帰するようにした
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗用型田植機、コンバ
イン、トラクタ等の作業用走行車両における車速制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用型田植機、コンバイン、農作
業用トラクタにおいては、圃場での作業時にオペレータ
が作業操作に専念できるように、高速、低速等のほぼ一
定の走行速度を維持する必要がある一方、路上走行時に
は、通常の自動車のごとくアクセルペタル等のアクセル
手段により走行速度をオペレータが任意に調節できるよ
うにするため、エンジンの燃料供給装置における燃料供
給量をアクセル手段で調節するように構成すると共に、
変速装置に対する変速レバーを高速、低速等に所定の変
速位置にセットすると、その所定速度を維持するために
電子化した燃料供給装置に所定の信号を送って燃料供給
量を調節するように構成したものや、無段変速装置の所
定変速位置にセットするアクチュエータの作動を電子的
に制御すべく、変速レバーの変速位置のセット位置を信
号化するものがあった。また、この種の作業用走行車両
ではエンジンからの出力動力を遮断できる走行用クラッ
チを備えているのが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、農作業
を終了して路上走行に移るに際して、例えば変速レバー
を路上走行位置(高速位置)にセットすると、エンジン
の出力回転数または変速装置からの出力回転数が大きい
状態になっているから、オペレータが無意識に走行用ク
ラッチを入れると、走行車両は急発進するという問題が
あった。
【0004】本発明は、この問題を解決して、安全に運
転できる作業用走行車両を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の作業用走行車両における車
速制御装置は、作業用走行車両におけるエンジンの出力
をON・OFFする主クラッチと、エンジンの燃料供給
手段と、エンジン回転数を変速する変速手段とを備え、
主クラッチがOFFからONに切り替わったとき、エン
ジン回転数または変速手段からの出力回転数を一旦低下
させた後、徐々に所定の回転数まで復帰するようにした
制御手段を設けたものである。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の作業用走行車両における車速制御装置におい
て、前記変速手段に対する変速レバーの操作位置を検知
する検出器と、主クラッチのON・OFFを検知する検
出器と、予め車速を設定できるアクセル手段とを備え、
前記制御手段は、主クラッチがOFFからONに変化す
ると、エンジンの回転数を一旦低下させた後、予め設定
された設定車速に向かって徐々に復帰すべく、エンジン
への燃料供給手段を調節するように制御するものであ
る。
【0007】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載の作業用走行車両における車速制御装置におい
て、前記予め設定された設定車速に向かって徐々に復帰
すべく、エンジンへの燃料供給手段を調節するとき、前
記変速レバーの操作位置に応じて高速位置であれば復帰
時間を長く低速位置であれば復帰時間を短くなるように
制御するものである。
【0008】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
1に記載の作業用走行車両における車速制御装置におい
て、前記変速手段をアクチュエータの作動により無段変
速できるように構成し、前記変速手段からの出力回転数
を予め設定できる変速レバーの操作位置を検知する検出
器と、主クラッチのON・OFFを検知する検出器とを
備え、前記制御手段は、主クラッチがOFFで、且つ変
速レバーの操作位置が高速位置であるとき、前記アクチ
ュエータを低速側に作動させ、その後、前記主クラッチ
がONで、且つ変速レバーの操作位置が高速位置にセッ
トされたときには、前記予め設定された出力回転数に徐
々に復帰するように前記アクチュエータを増速側に作動
させる制御を実行するものである。
【0009】
【実施例】次に、本発明を具体化した実施例について説
明する。図1は乗用型田植機の側面図、図2は平面図で
ある。乗用型田植機の走行車両1は車体フレーム2とそ
の前部下面の左右両側に取付く前二輪3と、後部下面の
左右両側に伝動ケース4を介して取付く後二輪5とから
なり、車体フレーム2の上面には座席6と操縦ハンドル
7とを備え、且つ車体フレーム2の中途部下面には、当
該車体フレーム2の前部に搭載したエンジン8からの動
力を適宜変換して各車輪3,5及び苗植装置9にPTO
軸19を介して伝達するためのミッションケース10が
設けられている。
【0010】なお、苗植装置9は車体フレーム2の後部
に平行リンク機構11を介して上下動自在に装着され、
昇降油圧シリンダ12により、昇降調節可能に構成され
ている。そして、苗植装置9は、前記平行リンク機構1
1の後端が取付く中央伝動ケース13と、それから左右
両側に突出するパイプ状の支持部材14を介して連結さ
れた複数の植付ケース15と、各植付ケース15の下面
に前部がリンクを介して上下動可能なフロート16と、
上端が走行車両1の後部に接近するように傾斜配置され
た苗載台17と、各植付ケース15の左右両側に取付け
られたロータリ式の苗植機構18とより構成されてい
る。
【0011】次に、運転操作装置の構成について説明す
る。図1,図2に示すように、車体フレーム2の上面側
には座席6に座るオペレータが手で操作できるアクセル
レバー20とブレーキペタル21と走行用のクラッチペ
タル22とを配置し、座席6の一側のカバー体の案内溝
24を介して上向きに突出する主変速レバー23を配置
する。この主変速レバー23は案内溝24に沿って車体
フレーム2の前後方向に回動するとき、その最前位置を
高速(H)となる路上走行位置とし、その後部に低速
(L)の植付位置、さらに後方の平面視二股状の位置は
前後車輪3,5への動力伝達をしない中立位置(N)
と、苗継ぎ作業実行位置である。最後部は走行車両1の
後退位置(B)とする(図3参照)。なお、主変速レバ
ー23の回動位置を保持するため図示しない摩擦型等の
デデント機構を備えることはいうまでもない。
【0012】図3は本発明の制御装置30の第1実施例
における機能ブロック図を示し、制御装置30には、図
示しないが、制御を実行する中央処理装置(CPU)
と、制御プログラムを記憶させた読み出し専用メモリ
(ROM)と、制御に必要な各種データを記憶させる随
時読み書き可能メモリ(RAM)と、タイマーと、後述
する各種入力装置及び出力装置を接続して信号を伝送す
るためのバス及びインターフェイスとを備える。エンジ
ン8には電子ガバナー付きの燃料供給装置32を備え、
エンジン8の出力軸33とミッションケース10の入力
軸との間には動力を継断するための主クラッチ34を介
挿する。燃料供給装置32は、例えばエンジン8がディ
ーゼルエンジンであるときには、電子式の燃料噴射装置
であり、電子ガバナーのフライウエートのリフト量をレ
バーを介して燃料噴射ポンプ35のラックに伝えて燃料
噴射量を制御するものである。従って、この燃料噴射ポ
ンプ35に制御装置30から出力信号を出し、また、ラ
ック位置アンプ36にて前記ラック位置を検出してその
増幅信号を制御装置30に入力する。また、エンジン8
の出力回転数を予め設定するためのアクセルレバー20
の回動位置を検知するロータリポジションメータ(ポテ
ンショメータ)等の検出器37の検出信号を制御装置3
0に入力する。
【0013】さらに、前記主クラッチ34をON・OF
F操作するためのクラッチペタル22を踏み込んで前記
主クラッチ34をOFF(動力遮断状態)すると、リミ
ットスイッチなどの検出器38がONとなり、クラッチ
ペタル22の踏み込みを止めると、主クラッチ34はO
N(動力接続状態)であり検出器38の信号はOFFと
なる信号を制御装置30に入力する。
【0014】主変速レバー23には、その前後回動位置
を検知するためのロータリポジションメータ(ポテンシ
ョメータ)等の検出器39を備え、該検出器39により
変速位置に対応する信号を制御装置30に入力する。さ
らに、出力軸33に近接させさせて設けた近接センサ型
の回転計40の検出値を制御装置30に入力して、エン
ジン8の出力回転数を常時監視している。
【0015】そして、制御装置30では次のような車速
制御を実行する。即ち、図4のフロートに示すように、
車速制御に入ると、予め設定した主変速レバー23のセ
ット位置、アクセルレバー20のセット位置を読み込み
(S1)、次いでエンジンの出力回転数Neを回転計4
0から適宜短時間ごとに読み込む(S2)。そして、通
常の車速制御(S3)では、例えば、主変速レバー23
を苗植付作業時の低速位置(L)にセットした状態で、
且つアクセルレバー20のセット位置を所定位置にセッ
トしておけば、エンジンの出力回転数Neが作業に適し
た値に保持されるよう制御される。路上走行時には、主
変速レバー23を高速位置(H)にセットし、アクセル
レバー20を手で回動操作してセットすれば、そのセッ
ト位置に対応してエンジンの出力回転数Neが路上走行
に適した値を保持できる。
【0016】通常の苗植付作業を終了して前記路上走行
に入るに際して、出力回転数Ne=N1またはN2にセ
ットされているものとする。路上走行開始にあたり、オ
ペレータが主クラッチ34をOFF(動力遮断状態)か
らON(動力接続状態)に主クラッチ22を切換え操作
したとすると(S4:yes )、制御装置3の出力信号に
て燃料供給装置32のラック位置を変更して一旦エンジ
ンの出力回転数NeをNoの低い値に急速に変化するよ
うに制御する(S5)。この様子は図5のタイムチャー
トに示す。これにより、主クラッチ22を動力伝動遮断
から動力接続に切換えたとき、高い回転数の出力がいき
なり車輪3、5に伝達されず、走行車両1は急発進しな
いから安全である。
【0017】そして、一定時間(to)経過したか否を
判別する(S6)。この一定時間(to)は、オペレー
タが走行の構えができるのに要する所要時間であれば良
く、通常1秒〜2秒程度あれば良い。この一定時間(t
o)経過すれば(S6:yes )、次に、前記主変速レバ
ー23のセット位置が高速位置(H)か否かを判別し
(S7)、高速位置であるときには(S7:yes )、長
い時間(t2)を要して元の設定した高速回転数N2に
まで戻すという漸増速度制御を実行する(S8)。反対
に、主変速レバー23のセット位置が低速位置(L)の
ときには(S7:no)、短い時間(t1)を要して元の
設定した低速回転数N1にまで戻すという漸増速度制御
を実行するのである(S9)。
【0018】この漸増車速制御により、図5に示すよう
に、路上走行の初期段階では、いきなり高いエンジン回
転数とならないから、安全であり、徐々に高い回転数に
復帰できるから、路上走行に手間取ることもない。しか
も、元の設定回転数が低い(N1)場合には、速度漸増
の勾配を大きくしても(又は所要時間t1を短くして
も)、さほど発進時の危険がなく、且つ所定の走行速度
にまで短時間で到達できる。他方、元の設定回転数が高
い(N2)場合には、速度漸増の勾配を小さくする(又
は所要時間t2を長くする)ことにより、運転の安全性
が向上するのである。
【0019】図6は第2実施例を示し、制御装置41は
前記第1実施例と同様に、制御を実行する中央処理装置
(CPU)と、制御プログラムを記憶させた読み出し専
用メモリ(ROM)と、制御に必要な各種データを記憶
させる随時読み書き可能メモリ(RAM)と、タイマー
と、後述する各種入力装置及び出力装置を接続して信号
を伝送するためのバス及びインターフェイスとを備え
る。エンジン8には電子ガバナー付きの燃料供給装置3
2を備え、エンジン8の出力軸33とミッションケース
10の入力軸との間には動力を継断するための主クラッ
チ34を介挿する。燃料供給装置32は、例えばエンジ
ン8がディーゼルエンジンであるときには、電子式の燃
料噴射装置であり、電子ガバナーのフライウエートのリ
フト量をレバーを介して燃料噴射ポンプのラックに伝え
て燃料噴射量を制御するものである。従って、この燃料
噴射ポンプに制御装置30から出力信号を出し、また、
ラック位置アンプにて前記ラック位置を検出してその増
幅信号を制御装置に入力する。
【0020】前記ミッションケース10内には幅間隔変
更可能な入力側のプーリ42及び出力側プーリ43とに
無端ベルト44を巻掛けし、アクチュエータとしての制
御モータ45及びリンク機構46を介して前記一方のプ
ーリの幅を縮めると他方のプーリの幅が狭まり、両プー
リ42,43に対するベルト44の巻掛け径を変化させ
るようにした無段変速機構47を設け、その出力軸48
から副変速機構49に入力させる。なお、制御装置41
からの出力信号にて駆動回路50を作動させて制御モー
タ45を正回転または逆回転させ、その出没々する軸を
前記リンク機構46に連結している。また、リンク機構
46の前後移動位置をロータリポジションメータ(ポテ
ンショメータ)等の検出器51にて検知して、その信号
を制御装置41に入力し、無段変速機構47における出
力軸48からの出力回転数を換算できるようになってい
る。
【0021】また、前記主クラッチ34をON・OFF
操作するためのクラッチペタル22を踏み込んで前記ク
ラッチ34をOFF(動力遮断状態)すると、リミット
スイッチなどの検出器38がONとなり、クラッチペタ
ル22の踏み込みを止めるとクラッチ34はON(動力
接続状態)であり検出器38の信号はOFFとなる信号
を制御装置41に入力する。
【0022】主変速レバー23には、その前後回動位置
を検知するためのロータリポジションメータ(ポテンシ
ョメータ)等の検出器39を備え、該検出器39により
変速位置に対応する信号を制御装置41に入力する。な
お、主変速レバー23を高速位置又は路上走行位置に回
動したとき、その状態を検知するためのリミットスイッ
チ等の検出器39aが備えられ、その信号も制御装置4
1に入力される。さらに、出力軸33に近接させさせて
設けた近接センサ型の回転計40の検出値を制御装置3
0に入力して、エンジン8の出力回転数を常時監視して
いる。そして、増速スイッチ52をONにするときに
は、主変速レバー23にて設定した前記無段変速機構4
7の出力軸48の回転数を所定の割合だけ増大させるよ
うにするものである。
【0023】以上の構成により、制御装置41では次の
ような車速制御を実行する。即ち、図7のフロートに示
すように、車速制御に入ると、予め設定した主変速レバ
ー23のセット位置を読み込み(S20)、次いで無段
変速機構47のセット位置を検出器51の信号により読
み込む(S21)。なお、この場合、エンジンの出力回
転数Neを回転計40から適宜短時間ごとに読み込んで
おいても良い。
【0024】次いで、主クラッチ34がON(動力接続
状態)であるか否かを判断し(S22)、次に主変速レ
バー23が高速位置(H)(または路上走行位置)にセ
ットされているか否かを判別する(S23)。主クラッ
チ34がONで且つ主変速レバー23が高速位置(H)
(または路上走行位置)以外の位置であるときには(S
22:yes 、S23:no)、苗植付け作業の状態である
ので、通常の車速制御モード(S24)を実行する。通
常の車速制御(S24)では、主変速レバー23にてセ
ットされた変速位置に対応する主変速レバー回転数が得
られるように、駆動回路50に出力信号を出し、制御モ
ータ45を作動させる。
【0025】そして、路上走行などのために、主クラッ
チ34をOFFにし、且つ主変速レバー23を高速位置
(H)(または路上走行位置)にセットすると(S2
2:no、S23:yes )、一定時間または所定の低速出
力になるまで制御モータ45を低方向に駆動させる(S
25)。次に、路上走行を開始するから否かを判断する
ため、再度、主クラッチ34がON(動力接続状態)で
あるか否かの判断(S26)と主変速レバー23が高速
位置(H)(または路上走行位置)にセットされている
か否かの判別(S27)とを実行する。
【0026】主クラッチ34がON(動力接続)であり
(S26:yes )、且つ主変速レバー23が高速位置
(H)(または路上走行位置)にセットされている場合
には(S27:yes )、無段変速機構47の元のセット
位置に復帰させるための制御モータ45の駆動をスロー
駆動させる(S28)べく駆動回路50に出力信号を出
す。このスロー駆動の作動時間は一定時間に設定される
ので、S29にて所定時間経過したか否かを判別し、一
定時間経過すれば(S29:yes )、制御モータ45の
駆動を通常モード(高速)に戻すのである(S30)。
【0027】なお、主クラッチ34がOFFであり(S
26:no)、且つ主変速レバー23が高速位置以外のと
きには(S27:no)、制御モータ45を通常モードで
駆動させる(S30)。このように制御すれば、再度ク
ラッチペタル22から足を離して走行用(主)クラッチ
を入りにしたときにも、不用意に走行車両1が急発進す
るという不都合を回避することができ、且つ、一定時間
後には、予め設定された変速機構の出力回転数にまで復
帰しているから、オペレータが一々速度調節する作業も
必要ないという効果を奏する。
【0028】なお、コンバインやトラクタ等において副
変速レバーと主変速レバーとのセット位置の組合せで、
エンジン回転数が高速回転側にセットされるものでは、
副変速レバー及び主変速レバーのセット位置が危険速度
になる位置を1〜複数の検出器にて検知し、この検出器
の出力信号と、走行用(主)クラッチのON・OFF検
出とにより、エンジン回転数または変速機構の出力回転
数を一旦低下させた後徐々に増大させる車速制御を実行
しても良いのである。
【0029】以上の各構成、変形例は農作業用の走行車
両ばかりでなく、土木工事用のトラクタ、作業機等の走
行車両に藻適用できることはいうまでもない。
【0030】
【発明の作用・効果】以上に詳述したように、請求項1
に記載の発明の作業用走行車両における車速制御装置
は、作業用走行車両におけるエンジンの出力をON・O
FFする主クラッチと、エンジンの燃料供給手段と、エ
ンジン回転数を変速する変速手段とを備え、主クラッチ
がOFFからONに切り替わったとき、エンジン回転数
または変速手段からの出力回転数を一旦低下させた後、
徐々に所定の回転数まで復帰するようにした制御手段を
設けたものである。
【0031】このように構成すれば、予めエンジンの燃
料供給を多くしてエンジン出力回転数を高めるような設
定や、変速レバーの位置の設定で出力回転数が高くなる
ように変速手段を設定しておいても、路上走行のために
主クラッチをOFFからONに切り換えたとたんに、回
転数を一旦低下させるので、急発進するという事故を未
然に且つ確実に防止できるのである。そして、回転数が
低下したままで保持されると、路上走行が遅くなりもた
つくから、徐々に所定の回転数まで復帰することで、そ
の不便性を解消できるのである。
【0032】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の作業用走行車両における車速制御装置におい
て、前記変速手段に対する変速レバーの操作位置を検知
する検出器と、主クラッチのON・OFFを検知する検
出器と、予め車速を設定できるアクセル手段とを備え、
前記制御手段は、主クラッチがOFFからONに変化す
ると、エンジンの回転数を一旦低下させた後、予め設定
された設定車速に向かって徐々に復帰すべく、エンジン
への燃料供給手段を調節するように制御するものであ
る。
【0033】本発明では、アクセル手段で高速に設定さ
れ、また変速手段が高速位置にあっても、主クラッチが
OFFからONに変化するとき、エンジンへの燃料供給
手段を制御して、エンジン出力回転数を一旦低下させる
ものであり、これによっても走行車両の急発進を確実に
防止できる。また、本発明では燃料供給手段を調節する
ので燃費の節約できるという効果も奏する。
【0034】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載の作業用走行車両における車速制御装置におい
て、前記予め設定された設定車速に向かって徐々に復帰
すべく、エンジンへの燃料供給手段を調節するとき、前
記変速レバーの操作位置に応じて高速位置であれば復帰
時間を長く低速位置であれば復帰時間を短くなるように
制御するものである。
【0035】このように制御すれば、請求項1及び2の
発明の作用・効果に加えて、路上走行の初期段階では、
いきなり高いエンジン回転数とならないから、安全であ
り、徐々に高い回転数に復帰できるから、路上走行に手
間取ることもない。しかも、元の設定回転数が低い場合
には、速度漸増の勾配を大きくしても(又は所要時間を
短くしても)、さほど発進時の危険がなく、且つ所定の
走行速度にまで短時間で到達できる。他方、元の設定回
転数が高い場合には、速度漸増の勾配を小さくする(又
は所要時間を長くする)ことにより、運転の安全性が向
上するのである。
【0036】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
1に記載の作業用走行車両における車速制御装置におい
て、前記変速手段をアクチュエータの作動により無段変
速できるように構成し、前記変速手段からの出力回転数
を予め設定できる変速レバーの操作位置を検知する検出
器と、主クラッチのON・OFFを検知する検出器とを
備え、前記制御手段は、主クラッチがOFFで、且つ変
速レバーの操作位置が高速位置であるとき、前記アクチ
ュエータを低速側に作動させ、その後、前記主クラッチ
がONで、且つ変速レバーの操作位置が高速位置にセッ
トされたときには、前記予め設定された出力回転数に徐
々に復帰するように前記アクチュエータを増速側に作動
させる制御を実行するものである。
【0037】このように制御すれば、路上走行するため
に、変速レバーの設定位置を高速側に変更した後、再度
主クラッチを入りにしたときにも、不用意に走行車両が
急発進するという不都合を回避することができ、且つ、
一定時間後には、予め設定された変速機構の出力回転数
にまで復帰しているから、オペレータが一々速度調節す
る作業も必要ないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の側面図である。
【図2】乗用型田植機の平面図である。
【図3】第1実施例の制御装置の機能ブロック図であ
る。
【図4】第1実施例の車速制御のフローチャートであ
る。
【図5】第1実施例の車速制御の態様を示すタイムチャ
ートである。
【図6】第2実施例の制御装置の機能ブロック図であ
る。
【図7】第2実施例の車速制御のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 走行車両 8 エンジン 10 ミッションケース 20 アクセルレバー 22 クラッチペタル 23 主変速レバー 30,41 制御装置 32 燃料供給装置 33 出力軸 34 主クラッチ 37,38,39,51 検出器 40 回転計 45 制御モータ 47 無段変速機構 50 駆動回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業用走行車両におけるエンジンの出力
    をON・OFFする主クラッチと、エンジンの燃料供給
    手段と、エンジン回転数を変速する変速手段とを備え、
    主クラッチがOFFからONに切り替わったとき、エン
    ジン回転数または変速手段からの出力回転数を一旦低下
    させた後、徐々に所定の回転数まで復帰するようにした
    制御手段を設けたことを特徴とする作業用走行車両にお
    ける車速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記変速手段に対する変速レバーの操作
    位置を検知する検出器と、主クラッチのON・OFFを
    検知する検出器と、予め車速を設定できるアクセル手段
    とを備え、前記制御手段は、主クラッチがOFFからO
    Nに変化すると、エンジンの回転数を一旦低下させた
    後、予め設定された設定車速に向かって徐々に復帰すべ
    く、エンジンへの燃料供給手段を調節するように制御す
    ることを特徴とする請求項1に記載の作業用走行車両に
    おける車速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記予め設定された設定車速に向かって
    徐々に復帰すべく、エンジンへの燃料供給手段を調節す
    るとき、前記変速レバーの操作位置に応じて高速位置で
    あれば復帰時間を長く、低速位置であれば復帰時間を短
    くなるように制御したことを特徴とする請求項2に記載
    の作業用走行車両における車速制御装置。
  4. 【請求項4】 前記変速手段をアクチュエータの作動に
    より無段変速できるように構成し、前記変速手段からの
    出力回転数を予め設定できる変速レバーの操作位置を検
    知する検出器と、主クラッチのON・OFFを検知する
    検出器とを備え、前記制御手段は、主クラッチがOFF
    で、且つ変速レバーの操作位置が高速位置であるとき、
    前記アクチュエータを低速側に作動させ、その後、前記
    主クラッチがONで、且つ変速レバーの操作位置が高速
    位置にセットされたときには、前記予め設定された出力
    回転数に徐々に復帰するように前記アクチュエータを増
    速側に作動させる制御を実行することを特徴とする請求
    項1に記載の作業用走行車両における車速制御装置。
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