JPH08324278A - 作業車の走行用変速操作装置 - Google Patents

作業車の走行用変速操作装置

Info

Publication number
JPH08324278A
JPH08324278A JP13627995A JP13627995A JPH08324278A JP H08324278 A JPH08324278 A JP H08324278A JP 13627995 A JP13627995 A JP 13627995A JP 13627995 A JP13627995 A JP 13627995A JP H08324278 A JPH08324278 A JP H08324278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
speed change
shift
control mode
continuously variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13627995A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroto Kimura
木村  浩人
Tatsuji Ochi
竜児 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP13627995A priority Critical patent/JPH08324278A/ja
Publication of JPH08324278A publication Critical patent/JPH08324278A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 最高走行速度を作業の種類、機体の条件に適
応した速度に精度よく制限しながら走行できる走行用変
速操作装置を提供する。 【構成】 制御形態設定器19の切替え操作具19aを
作業種や機体条件に応じた操作位置に切替え操作する
と、設定器19が異なる制御形態を切替え設定し、変速
プログラム設定手段20が制御形態設定器19によって
設定された制御形態に対応する変速プログラムを設定す
る。変速プログラム設定手段20が設定する変速プログ
ラムと、変速レバー11の操作位置を検出する変速セン
サー13からの情報とに基づいて変速目標設定手段21
が変速目標速度を設定する。この設定変速目標速度と、
走行用無段変速装置の速度状態を検出する第2ポンテン
ショメータ15からの情報とに基づいて変速制御手段2
2が電動シリンダ14を自動的に操作して走行用無段変
速装置を変速レバー11の操作位置に対応する速度状態
に変速操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速レバーの操作位置
を検出する変速センサー、走行用無段変速装置を変速操
作する変速駆動機構、前記変速センサーからの情報に基
づいて前記変速駆動機構を自動的に操作することによ
り、前記走行用無段変速装置を前記変速レバーの操作方
向に対応する変速方向に前記変速レバーの操作ストロー
クに比例する速度変化分を変速操作する変速制御手段を
備えてある作業車の走行用変速操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、防除装置による薬剤供給を行
う場合、苗植え付け装置による田植えを行う場合よりも
機体の走行速度を遅くして作業される。このように、作
業によっては機体走行速度を速くしたり、遅くする必要
がある。また、作業装置を付け替えることによって作業
の変更を行うようになっていて、不用の作業装置を外し
て使用するべき作業装置の取り付けに移動するなど、作
業装置を全く装着しないで状態で走行する場合、作業装
置非装着のために自走機体の前後重量バランスが悪くな
って高速走行すると機体が揺れ動きやすくなることか
ら、比較的低速で走行する必要がある。したがって、変
速レバーの全操作範囲のうちの作業などに応じた最高速
度が得られる操作位置を操作限界とし、この操作限界を
越えて増速側に変速レバーを操作しないように注意しな
がら変速操作すれば、所定の最高速度を越えて高速走行
しないように速度制限しながら走行速度の変更ができ
る。ところが、この場合、変速レバーが実際には操作限
界よりも高速側に動き得ることにより、さらには、この
種の変速操作装置にあっては、無段変速装置の変速操作
が変速駆動機構によって行われるために変速レバーの操
作が軽くできることにより、変速レバーを操作限界を越
えて操作し過ぎて走行速度が所定の最高速度を越えてし
まう可能性がある。このため、従来、つぎの如く構成す
ることにより、確実に速度制限しながら走行変速するこ
とを可能にしていた。すなわち、変速レバーの操作位置
によって変速制御手段の作動を可能にしたり不能にし、
かつ、変速制御手段による変速制御が不能になる変速レ
バーの操作範囲を変更調節する調節手段を備え、図4に
示すように、変速レバー11の操作可能な範囲Zが低速
側の変速可能部分LZと、これ以外の高速側の変速不能
部分HZとに区画され、変速レバー11を変速可能部分
LZに位置させると、変速制御手段が作動可能になって
変速センサーからの情報に基づいて変速駆動機構を自動
的に操作するが、変速レバー11を変速不能部分HZに
位置させると、変速制御手段が作動不能になって変速駆
動機構の変速操作を行わなくなるとともに、変速可能部
分LZと変速不能分HZの境界の操作位置Xに対応する
速度状態に変速駆動機構を維持するようにし、さらに、
変速不能部分HZを広く調節したり、狭く調節できるよ
うにしていた。すなわち、変速レバー11を変速可能部
分LZで操作することによって無段変速装置が変速作動
する。変速レバー11を変速可能部分LZと変速不能部
分HZの境界の操作位置Xに操作するまで無段変速装置
が増速作動し、この操作位置Xを越えて高速側に操作し
ても、無段変速装置はそれ以上増速作動しないで操作位
置Xに対応する速度状態を維持するのである。これによ
り、変速可能部分LZと変速不能分HZの境界の操作位
置Xが所定の最高速度を現出する操作位置になるように
変速不可能部分HZの広さ調節をして変速操作を行うの
である。すると、変速レバー11は操作範囲Zの全体に
わたって移動するが、変速可能部分LZと変速不能部分
HZの境界の操作位置Xが変速限界Xになり、走行速度
が所定の最高速度を越えないように精度よく速度制限し
ながら変速できるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、最高速度を低く
抑えるように速度制限する場合、変速レバーは変速限界
を越えて変速不能側に移動し得ることから、この変速不
能側に変速レバーを操作し、変速操作を行っているのに
走行速度が変化しないという操作性の悪いものになって
いた。本発明の目的は、精度よく速度制限できるととも
に、操作性のよい変速操作ができる変速操作装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、目的達成のた
めに、冒頭に記した作業車の変速操作装置において、前
記変速制御手段の前記変速駆動機構を自動的に操作する
ための制御形態を低速側制御形態と高速側制御形態とに
切替え設定する切替え操作具を備え、前記低速側制御形
態は、前記変速レバーの単位操作ストロークの操作によ
って前記走行用無段変速装置に現出する速度変化分を小
側に設定し、かつ、前記変速レバーの最高速操作位置に
対応する前記走行用無段変速装置の速度状態を低速側に
設定する制御形態であり、前記高速制御形態は、前記変
速レバーの単位操作ストロークの操作によって前記走行
用無段変速装置に現出する速度変化分を大側に設定し、
かつ、前記変速レバーの最高速操作位置に対応する前記
走行用無段変速装置の速度状態を高速側に設定する制御
形態であることを特徴とする。
【0005】
【作用】たとえば、変速制御手段の制御形態を高速側制
御形態に切り替えて変速レバーを最高速操作位置に操作
した場合に走行用無段変速装置の現出する速度が、田植
え作業を行う際に守るべき最高速度になるように、高速
側制御形態の変速特性を設定し、変速制御手段の制御形
態を低速側制御形態に切り替えて変速レバーを最高速操
作位置に操作した場合に走行用無段変速装置の現出する
速度が、防除装置による薬剤供給を行う際に守るべき最
高速度になるように、低速側制御形態の変速特性を設定
する。すると、田植え作業を行う際、制御形態切替え操
作具によって変速制御手段の制御形態を高速側制御形態
に切り替えておけば、変速レバーを最高速操作位置まで
操作して走行用無段変速装置が増速側に変速作動して
も、変速制御手段が高速側制御形態によって変速駆動機
構を操作することから、走行用無段変速装置は田植え作
業用の最高速度を現出する速度状態で変速作動を停止す
ることになる。薬剤供給作業を行う際、制御形態切替え
操作具によって変速制御手段の制御形態を低速側制御形
態に切り替えておけば、変速レバーを最高速操作位置ま
で操作して走行用無段変速装置が増速側に変速作動して
も、変速制御手段が低速側制御形態によって変速駆動機
構を操作することから、走行用無段変速装置は薬剤供給
用の最高速度を現出する速度状態で変速作動を停止する
ことになる。このため、変速制御手段を高速側制御形態
にした場合の変速レバーの最高速操作位置と、低速側制
御形態にした場合の変速レバーの最高速操作位置とのい
ずれもを変速レバーのストロークエンドに設定して、変
速制御手段を高速側制御形態と低速側制御形態とのいず
れにした場合でも、変速レバーをストロークエンドに操
作することによって始めて変速限界になるようにしなが
ら変速操作できるようになる。さらに、高速側制御形態
にして変速レバーを変速限界に操作する場合には、低速
側制御形態にして変速レバーを変速限界に操作する場合
よりも高速の速度状態まで走行用無段変速装置が変速す
るようにしながら変速操作できるようになる。また、低
速側制御形態にした場合には、高速側制御形態にする場
合に比べ、変速レバーの操作可能な全操作ストロークが
同一になるが変速可能な最高速度が低速になり、変速レ
バーを操作するに伴って無段変速装置に発生する速度変
化分が変速レバーの操作ストロークの割りには小になる
ようにしながら変速操作できる。
【0006】
【発明の効果】最高速度を高速側と低速側のいずれにす
る場合も、変速レバーをストロークエンドまで操作して
始めて変速可能な最高速度になることにより、走行速度
が所定の最高速度を越えないように精度よく速度制限で
きるようになり、しかも、変速レバーを操作すれば必ず
走行速度が変化するように操作性のよい変速操作ができ
るようになった。その上、最高速度を低速側に制限する
場合、変速レバーの操作ストロークの割りには走行速度
がわずかしか変化しないことにより、薬剤供給の際に走
行速度のわずかな変更を精度よく容易に行って供給量の
微調節が容易にできるなど有利に作業できるものになっ
た。
【0007】
【実施例】図1に示すように、走行用の前車輪1および
後車輪2を駆動可能に備え、原動部3を前側に備えた自
走機体の後部に、リンク機構4をリフトシリンダ5によ
って上下に揺動操作できるように構成して連結して、作
業車を構成してある。この作業車は、同図に示すよう
に、リンク機構4の遊端側に備えられている連結フレー
ム6に苗植え付け装置7を連結して乗用型田植え機を構
成したり、苗植え付け装置7に替えて防除装置(図示せ
ず)を連結して薬剤供給機を構成するものである。
【0008】自走機体の後部を形成している走行用ミッ
ションケース8の前部に可変容量形油圧ポンプと、この
油圧ポンプによって駆動される油圧モータとから成る油
圧式の無段変速装置9を付設するとともに、この無段変
速装置9は、原動部3に備えられているエンジンEの回
転出力を無段階に変速し、変速後の回転出力を前記走行
用ミッションケース8の内部に備えられている走行用副
変速装置を介して前後輪1,2に伝達するように構成し
てある。すなわち、前記無段変速装置9は自走機体の走
行速度を無段階に主変速する走行用無段変速装置9を構
成している。図1に示す如く運転部のステアリングハン
ドル10の横側に配置した変速レバー11を備えるとと
もに、この変速レバー11を前記無段変速装置9の操作
部に連係させた走行用変速操作装置を図2に示す如く構
成してある。
【0009】すなわち、変速レバー11は回転支軸11
aの軸芯まわりでレバーガイド12のガイド溝12aに
沿わせて機体前後方向に揺動させることにより、中立位
置N、この中立位置Nよりも機体前方側に位置する前進
域、この前進域の前端に位置する前進最高速位置FM、
中立位置Nよりも機体後方側に位置する後進域、この後
進域の後端に位置する後進最高速位置RMに操作でき
る。前記回転支軸11aに回転操作式の第1ポテンショ
メータ13を連動させ、この第1ポテンショメータ13
により、変速レバー11が中立位置N、前進域、前進最
高速位置FM、後進最高速位置RMなどのいずれの操作
位置に操作されたかを検出するとともに検出結果を電気
信号として取り出す変速センサー13を構成してある。
【0010】無段変速装置9にこれの油圧ポンプの斜板
角変更を行うように備えられている揺動アーム式の操作
部9aに電動シリンダ14を連動させ、この電動シリン
ダ14によって無段変速装置9を変速操作するようにし
てある。すなわち、電動シリンダ14は、前記操作部9
aに連動しているシリンダ部と、このシリンダ部に連動
している電動モータとからなり、この電動モータを正回
転または逆回転方向に回動操作すると、シリンダ部が電
動モータの駆動力によって伸長または短縮作動して操作
部9aを揺動操作する。前記操作部9aに回転操作式の
第2ポテンショメータ15を連動させ、この第2ポテン
ショメータ15により、無段変速装置9が伝動切りの中
立状態、前進伝動状態、後進伝動状態のいずれにある
か、かつ、前進伝動状態や後進伝動状態のうちのいずれ
の速度状態にあるかを検出するとともにこの検出結果を
電気信号として取り出すようにしてある。
【0011】前記変速センサー13に連係させた変速制
御機構16を前記電動シリンダ14の駆動回路17、お
よび、前記第2ポテンショメータ15に連係させるとと
もに、運転部の運転パネル18に取り付けた制御形態設
定器19を前記変速制御機構16に連係させてある。こ
の変速制御機構16をマイクロコンピュータによって構
成することにより、変速プログラム設定手段20、変速
目標速度設定手段21、変速制御手段22を変速制御機
構16に備えてある。
【0012】制御形態設定器19に切替え操作具19a
を備えてあるとともに、この切替え操作具19aは、回
転操作することにより、切替え操作具19aの指針19
bが運転パネル18の第1〜第3表示A,B,Cのうち
の第1表示Aを指示する田植え位置と、指針19bが第
2表示Bを指示する防除位置と、指針19bが第3表示
Cを指示する非装着位置に切り替わる。切替え操作具1
9aを3つの操作位置に切替え操作すると、制御形態設
定器19が田植え制御形態と防除制御形態と非装着制御
形態の3種の制御形態を切替え設定し、制御形態設定器
19からの情報に基づいて変速プログラム設定手段20
が図3に示す第1〜第3変速プログラムa,b,cのう
ちのいずれか一つを設定し、変速プログラム設定手段2
0が設定した変速プログラムと、変速センサー13によ
る検出結果とに基づいて変速目標速度設定手段21が無
段変装装置9に現出させるべき変速目標速度を設定す
る。変速プログラム設定手段20は、第1〜第3変速プ
ログラムa,b,cのうちのいずれか一つ変速プログラ
ムaが予め設定入力されており、切替え操作具19aが
切替え操作されて制御形態設定器19から所定の信号を
入力すると、予め設定入力されている変速プログラムを
演算基準の変速プログラムとして演算処理することによ
り、制御形態設定器19によって設定された制御形態に
対応する他の2種の変速プログラムを算出するとともに
設定することにより、第1〜第3変速プログラムa,
b,cの3種の変速プログラムの設定を行う。
【0013】すなわち、切替え操作具19aを田植え位
置に操作すると、制御形態設定器19は第1制御形態を
設定し、変速プログラム設定手段20は第1変速プログ
ラムaを設定し、変速目標速度設定手段21は変速セン
サー13による検出結果と、第1変速プログラムaとに
基づいて変速目標速度を設定する。切替え操作具19a
を防除位置に操作すると、制御形態設定器19は第2制
御形態を設定し、変速プログラム設定手段20は第2変
速プログラムbを設定し、変速目標速度設定手段21は
変速センサー13による検出結果と、第2変速プログラ
ムbとに基づいて変速目標速度を設定する。切替え操作
具19aを非装着位置に操作すると、制御形態設定器1
9は第3制御形態を設定し、変速プログラム設定手段2
0は第3変速プログラムcを設定し、変速目標速度設定
手段21は変速センサー13による検出結果と、第3変
速プログラムcとに基づいて変速目標速度を設定する。
【0014】変速目標設定手段21は変速目標速度を設
定すると、この設定変速目標速度を変速制御手段22に
出力する。すると、変速制御手段22は変速目標速度設
定手段21からの情報と第3ポテンショメータ15によ
る検出結果とに基づいて駆動回路17に所定の信号を出
力して電動シリンダ14を増速側または減速側に自動的
に操作することにより、無段変速装置9を変速目標速度
設定手段21による設定変速目標速度に等しいまたはそ
れに近い速度状態に変速操作する。
【0015】したがって、変速制御手段22は変速セン
サー13と第2ポテンショメータ15からの情報、およ
び、変速プログラム設定手段20が設定する変速設定プ
ログラムaまたはbまたはcに基づいて電動シリンダ1
4を自動的に操作することにより、無段変速装置9を変
速レバー11の操作方向に対応する変速方向に変速レバ
ー11の操作スロトークに比例する速度変化分を変速操
作する。そして、第1変速プログラムaは、変速レバー
11が単位操作ストロークdSを操作されることによっ
て無段変速装置9が速度変化分dV1だけ増速または減
速する側に変速作動し、変速レバー11が前進最高速位
置FMに操作されると無段変速装置9が走行速度V1を
機体最高走行速度として現出する速度状態になるように
変速制御をプログラムするものである。第2変速プログ
ラムbは、変速レバー11が単位操作ストロークdSを
操作されることによって無段変速装置9が前記速度変化
分dV1より小の速度変化分dV2だけ増速または減速
する側に変速作動し、変速レバー11が前進最高速位置
FMに操作されると無段変速装置9が前記走行速度V1
よりも低速の走行速度V2を機体最高走行速度として現
出する速度状態になるように変速制御をプログラムする
ものである。第3変速プログラムcは、変速レバー11
が単位操作ストロークdSを操作されることによって無
段変速装置9が前記速度変化分dV2よりも小の速度変
化分dV3だけ増速または減速する側に変速作動し、変
速レバー11が前進最高速位置FMに操作されると無段
変速装置9が前記走行速度V2よりも低速の走行速度V
3を機体最高走行速度として現出する速度状態になるよ
うに変速制御をプログラムするものである。これによ
り、切替え操作具19aを田植え位置Aに操作すると、
変速制御手段22は第1制御形態になり、第2および第
3変速プログラムb,cよりも高速側の第1変速プログ
ラムaに基づいて変速操作を行う。すなわち、変速レバ
ー11の単位操作ストロークdSの操作によって無段変
速装置9に現出する速度変化分dVとして、第2および
第3変速プログラムb,cの場合よりも大側の速度変化
分dV1を設定し、変速レバー11の前進最高速位置F
Mに対応する無段変速装置9の速度状態として、第2お
よび第3変速プログラムb,cの場合のよりも高速側で
機体走行速度がV1になるものを設定して変速操作を行
う。切替え操作具19aを防除位置Bに操作すると、変
速制御手段22は第2制御形態になり、第1変速プログ
ラムaよりも低速側で第3変速プログラムcよりも高速
側の第2変速プログラムbに基づいて変速操作を行う。
すなわち、変速レバー11の単位操作ストロークdSの
操作によって無段変速装置9に現出する速度変化分dV
として、第2変速プログラムaの場合よりも小側で第3
変速プログラムcの場合よりも大側の速度変化分dV2
を設定し、変速レバー11の前進最高速位置FMに対応
する無段変速装置9の速度状態として、第2変速プログ
ラムaによる場合よりも低速側で第3変速プログラムc
の場合のよりも高速側で機体走行速度がV2になるもの
を設定して変速操作を行う。切替え操作具19aを非装
着位置Cに操作すると、変速制御手段22は第3制御形
態になり、第1および第2変速プログラムa,bよりも
低速側の第3変速プログラムcに基づいて変速操作を行
う。すなわち、変速レバー11の単位操作ストロークd
Sの操作によって無段変速装置9に現出する速度変化分
dVとして、第1および第2変速プログラムa,bの場
合よりも小側の速度変化分dV3を設定し、変速レバー
11の前進最高速位置FMに対応する無段変速装置9の
速度状態として、第1および第2変速プログラムa,b
の場合のよりも低速側で機体走行速度がV3になるもの
を設定して変速操作を行う。尚、第1変速プログラムa
の前記走行速度V1としては、約1.35m/sを設定
し、第2変速プログラムbの前記走行速度V2としては
約0.8m/sを設定してある。
【0016】つまり、苗植え付け装置7を連結して田植
え作業を行う場合には切替え操作具19aを田植え位置
Aに操作しておき、苗植え付け装置7に替えて防除装置
を連結して薬剤供給作業を行う場合には切替え操作具1
9aを防除位置Bに操作しておき、苗植え付け装置7も
防除装置も連結しない作業装置非装着の場合には切替え
操作具19aを非装着位置Cに操作しておく。すると、
いずれの場合にも、変速レバー11を機体前後方向に揺
動操作することにより、変速センサー13や第2ポテン
ショメータ15からの情報に基づいて変速制御手段22
が電動シリンダ14を自動的に操作して無段変速装置9
を変速レバー11の操作位置に対応する速度状態に変速
操作するために、機体の走行停止操作および前後進切替
えができるとともに、前進走行速度および後進走行速度
を無段階に変更できる。そして、変速レバー11を前進
最高速位置FMに操作することにより、機体の前進走行
速度が最高速度V1またはV2またはV3になる。田植
え作業の場合には、変速制御手段22が前記第1制御形
態になっていて第1変速プログラムaに基づく変速操作
を行うため、変速レバー11を前進最高速位置FMまで
操作すると、前進速度が前記走行速度V1まで上昇す
る。薬剤供給作業の場合には、変速制御手段22が前記
第2制御形態になっていて第2変速プログラムbに基づ
く変速操作を行うため、変速レバー11を前進最高速位
置FMまで操作しても前進速度が前記走行速度V2まで
しか上昇しない。作業装置非装着の場合には、変速制御
手段22が前記第3制御形態になっていて第3変速プロ
グラムcに基づく変速操作を行うため、変速レバー11
を前進最高速位置FMまで操作しても前進速度が前記走
行速度V3までしか上昇しない。これにより、田植え作
業の場合には、苗植え付けに適応した比較的高速の前記
走行速度V1で走行して作業できるのであるが、薬剤供
給作業の場合には、変速レバー11を前進最高速位置F
Mに操作しても走行速度が薬剤供給作業用の最高走行速
度である前記走行速度V2までしか上昇しないように精
度よく速度制限して薬剤を確実に供給しながら作業でき
る。そして、作業装置を連結しない場合には、変速レバ
ー11を前進最高速位置FMに操作しても走行速度が作
業装置非連結用の最高走行速度である前記走行速度V3
までしか上昇しないように精度よく速度制限して自走機
体の前後重量バランスが悪くなっている割りには低速で
安全に走行できる。さらに、田植え作業、薬剤供給作
業、作業装置非連結の場合のいずれにおいても、変速レ
バー11の前進側での操作可能な全操作ストロークを中
立位置Nから前進最高速位置FMまでの同一ストローク
にしながら変速操作できる。
【0017】〔別実施例〕前記油圧式無段変速装置9に
替え、ベルト式の無段変速装置を採用してもよいのであ
り、これらを走行用無段変速装置9と総称する。
【0018】前記電動シリンダ14に替え、油圧シリン
ダなど各種のアクチュエータを採用してもよいのであ
り、これらを変速駆動機構14と総称する。
【0019】作業装置を付け替えることによって異なる
種類の作業を行うように構成する作業車の他、複数種の
作業装置を使い分けできるように連結したままとして異
なる種類の作業を行うように構成する作業車や、作業装
置の取り外しが不能な作業車の場合にも本発明は適用で
きる。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業車の苗植え付け装置連結状態での側面図
【図2】変速操作用のブロック図
【図3】変速プログラムの説明図
【図4】従来の速度制限構造の説明図
【符号の説明】
9 走行用無段変速装置 11 変速レバー 13 変速センサー 14 変速駆動機構 19a 切替え操作具 22 変速制御手段 dS 単位操作ストローク dV 速度変化分 FM 最高速操作位置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速レバー(11)の操作位置を検出す
    る変速センサー(13)、走行用無段変速装置(9)を
    変速操作する変速駆動機構(14)、前記変速センサー
    (13)からの情報に基づいて前記変速駆動機構(1
    4)を自動的に操作することにより、前記走行用無段変
    速装置(9)を前記変速レバー(11)の操作方向に対
    応する変速方向に前記変速レバー(11)の操作ストロ
    ークに比例する速度変化分を変速操作する変速制御手段
    (22)を備えてある作業車の走行用変速操作装置であ
    って、 前記変速制御手段(22)の前記変速駆動機構(14)
    を自動的に操作するための制御形態を低速側制御形態と
    高速側制御形態とに切替え設定する切替え操作具(19
    a)を備え、 前記低速側制御形態は、前記変速レバー(11)の単位
    操作ストローク(dS)の操作によって前記走行用無段
    変速装置(9)に現出する速度変化分(dV)を小側に
    設定し、かつ、前記変速レバー(11)の最高速操作位
    置(FM)に対応する前記走行用無段変速装置(9)の
    速度状態を低速側に設定する制御形態であり、 前記高速制御形態は、前記変速レバー(11)の単位操
    作ストローク(dS)の操作によって前記走行用無段変
    速装置(9)に現出する速度変化分(dV)を大側に設
    定し、かつ、前記変速レバー(11)の最高速操作位置
    (FM)に対応する前記走行用無段変速装置(9)の速
    度状態を高速側に設定する制御形態である作業車の走行
    用変速操作装置。
JP13627995A 1995-06-02 1995-06-02 作業車の走行用変速操作装置 Pending JPH08324278A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13627995A JPH08324278A (ja) 1995-06-02 1995-06-02 作業車の走行用変速操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13627995A JPH08324278A (ja) 1995-06-02 1995-06-02 作業車の走行用変速操作装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08324278A true JPH08324278A (ja) 1996-12-10

Family

ID=15171478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13627995A Pending JPH08324278A (ja) 1995-06-02 1995-06-02 作業車の走行用変速操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08324278A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007030625A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Yanmar Co Ltd 作業車両の制御装置
JP2007032650A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Yanmar Co Ltd 作業車両の制御装置
JP2008039087A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Yanmar Co Ltd 作業車両の走行変速装置
JP2010071469A (ja) * 2009-10-16 2010-04-02 Yanmar Co Ltd 作業車両の制御装置
JP2011116370A (ja) * 2011-03-18 2011-06-16 Yanmar Co Ltd 作業車両
CN110043656A (zh) * 2019-04-25 2019-07-23 四川阿尔特新能源汽车有限公司 汽车换档方法、整车控制器、汽车及存储介质

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007030625A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Yanmar Co Ltd 作業車両の制御装置
JP2007032650A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Yanmar Co Ltd 作業車両の制御装置
JP2008039087A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Yanmar Co Ltd 作業車両の走行変速装置
JP2010071469A (ja) * 2009-10-16 2010-04-02 Yanmar Co Ltd 作業車両の制御装置
JP2011116370A (ja) * 2011-03-18 2011-06-16 Yanmar Co Ltd 作業車両
CN110043656A (zh) * 2019-04-25 2019-07-23 四川阿尔特新能源汽车有限公司 汽车换档方法、整车控制器、汽车及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9725090B2 (en) Speed control for working vehicle
EP2965938B1 (en) Speed control for working vehicle
JPH08324278A (ja) 作業車の走行用変速操作装置
JP4095355B2 (ja) 田植機
JP2001108061A (ja) 走行速度制御装置
JP2006083996A (ja) コンバイン
CN113448266A (zh) 用于机器的远程控制台
JP3647511B2 (ja) 作業用走行車両における車速制御装置
JP2010213626A (ja) 田植機の変速操作機構
JPH08256542A (ja) 田植え機
JP2001161112A (ja) 農作業機の操向制御装置
JPH11315911A (ja) 移動農機
JP2004237767A (ja) 動力車両の変速装置
JP2004017912A (ja) 作業車
JPH05260827A (ja) 作業車の走行制御装置
JPH09201111A (ja) 移動農機
EP3421845A1 (en) Work vehicle
JP6484977B2 (ja) 作業車両
JP2006081499A (ja) コンバイン
JPH08326879A (ja) 作業車の走行用変速操作装置
JP2006329235A (ja) 走行車両
JP3723273B2 (ja) コンバインの操作装置
JP2018105358A (ja) 作業車両
JP2934996B2 (ja) 田植機
JP2000006680A (ja) 作業車