JPH09246936A - 半導体装置およびこれを用いた表示駆動装置 - Google Patents

半導体装置およびこれを用いた表示駆動装置

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JPH09246936A
JPH09246936A JP8039765A JP3976596A JPH09246936A JP H09246936 A JPH09246936 A JP H09246936A JP 8039765 A JP8039765 A JP 8039765A JP 3976596 A JP3976596 A JP 3976596A JP H09246936 A JPH09246936 A JP H09246936A
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transistors
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Katsuhiko Morosawa
克彦 両澤
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晴夫 若井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一導電型のトランジスタで構成すること
で、リーク電流が小さく、高集積化が可能で、少ない工
程で形成することができ、出力レベルが適正な半導体装
置とする。 【解決手段】 P型トランジスタ13と14の各ソース
及びドレインは、電源とグラウンドとの間に直列に接続
され、P型トランジスタ13のゲートには、入力(I
N)側から正論理又は負論理が印加され、P型トランジ
スタ14のゲートには、反転入力( ̄IN)側から入力
(IN)を反転した論理が印加される。そして、その反
転入力( ̄IN)からP型トランジスタ14のゲートに
致る間に、P型トランジスタ12のソース・ドレインを
介在させ、そのP型トランジスタ12とP型トランジス
タ14のゲートとの間に一端が接続され、P型トランジ
スタ13とP型トランジスタ14の接続点との間に他端
が接続されたコンデンサ15を介在させている。これに
より、出力端子(OUT)から出力されるLowレベル
がグラウンドレベルと同等の電位となるように補正する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
これを用いた表示駆動装置に関し、詳細には、同じ導電
型の複数のトランジスタからなる半導体装置およびこれ
を用いた表示駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、液晶表示装置などのドラ
イバ回路を薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Tran
sistor)で構成する場合は、通常はCMOS(相補型)
回路が用いられている。このCMOS回路は、低消費電
力であって、適正な出力が得られることなどの利点があ
り、広く用いられている。
【0003】図41は、CMOSインバータ回路の構成
を示す図である。図41に示すように、CMOS1は、
PMOS2とNMOS3の二種類のトランジスタを対に
して用いている。このCMOS1は、IN(入力)が
「0」のときにPMOS2がオンして電源から「1」が
OUT(出力)される。また、入力が「1」のときは、
NMOS3がオンとなってグラウンドからの「0」が出
力される。このように、CMOSインバータ回路は、入
力を反転したものが出力される。
【0004】また、これとは別に、PMOSもしくはN
MOSのいずれか一方のトランジスタを用いてインバー
タ回路を構成することも可能である。このインバータ回
路には、比率形インバータ回路と無比率形インバータ回
路とがあり、さらに、比率形インバータ回路の中には、
抵抗負荷形、E/E形、E/D形などがある。
【0005】上記従来例では、インバータ回路を例にあ
げて説明したが、これ以外にラッチ回路、トライステー
ト回路、ドレインドライバ回路、ゲートドライバ回路等
を構成する場合、あるいは、ロジック回路としてオア回
路、エクスクルシブ・オア回路、アンド回路、ナンド回
路等を構成する場合もCMOS等が使われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の半導体装置にあっては、図41に示すCMO
S1がPMOS2とNMOS3の二種類のトランジスタ
から構成されているため、CMOSを製造する際に、P
MOSとNMOSの両方を作る必要から不純物注入工程
が増加して、マスクの枚数も増えることから製造工程お
よび素子構造が複雑化して、高コスト化するという問題
があった。
【0007】また、半導体装置のチャネル部分からのリ
ーク電流を抑えるため、半導体素子の構造として不純物
濃度の異なる領域を形成するLDD構造を採用すると、
さらに不純物注入工程が増加する問題が生ずる。
【0008】そこで、上記したCMOSを使わずにPM
OSもしくはNMOSのいずれか一方のトランジスタを
用いる構成として、例えば、上記した比率形インバータ
回路の抵抗負荷形とした場合、トランジスタと負荷抵抗
を備えている。このトランジスタは、PMOSもしくは
NMOSのいずれか一方を使っているため、素子構造が
簡略化され、製造工程数を少なくできる。ところが、こ
のトランジスタの他に広い面積を占める負荷抵抗を要す
るため、高集積化できなくなる上、負荷抵抗を用いた回
路は、直流的なリーク電流が大きくなって、出力レベル
が小さくなるという問題がある。
【0009】さらに、図42は、上記の無比率形インバ
ータ回路4を示す図であり、ここでは2個のPMOS5
および6を使って構成している。この無比率形インバー
タ回路4は、同じ導電型(ここではP型)のトランジス
タで構成しているので、不純物注入工程がCMOSの場
合に比べて少なくなり、また、負荷抵抗を使わないため
集積化することができる。
【0010】この無比率形インバータ回路4の基本動作
を示したのが図42であり、PMOS5のゲートに
「0」が入力されると、PMOS5がオンして、電源か
ら「1」が出力される。また、このときPMOS6のゲ
ートには、「1」が入力されるため、PMOS6がオフ
して、電源からの電流はグラウンド側に流れない。
【0011】逆に、PMOS5のゲートに「1」が入力
されると、PMOS5がオフし、また、PMOS6のゲ
ートには、「0」が入力されるため、PMOS6がオン
して、グラウンド電位VGND の「0」が出力されるはず
である。ところが、この出力されるロー側の「0」は、
トランジスタのしきい値電圧分だけ上昇するため、グラ
ウンド電位VGND のように充分低い電位が出力できなく
なるという問題がある。これは、以下に述べるような場
合に特に問題となる。
【0012】図43は、図42の回路を3個直列に接続
した無比率形インバータ回路7を示す図であり、図44
は、図43の無比率形インバータ回路7の動作時におけ
る各部の信号波形を示す図である。
【0013】図43および図44に示すように、無比率
形インバータ回路7に最初に入力される入力(IN)と
反転入力( ̄IN)の電位がVddとグラウンド電位であ
っても、01出力(01)と反転01出力( ̄01)に
なると、グラウンド電位よりわずかに上昇し、また、0
2出力(02)と反転02出力( ̄02)になると、グ
ラウンド電位よりさらに上昇し、最終的な出力(OU
T)と反転出力( ̄OUT)ではローレベルがグラウン
ド電位よりも大幅に上昇するため、このインバータを使
った回路が誤動作するおそれがある。
【0014】このように、PMOSのみでCMOS回路
を構成した場合、PMOSのしきい値分だけグラウンド
電位VGND が上昇するが、NMOSのみでCMOS回路
を構成した場合には、電源電位VddがNMOSのしきい
値分だけ上昇する。
【0015】つまり、CMOS回路をPMOSまたはN
トランジスタの一方のみで構成すると、トランジスタの
しきい値分だけ出力が鈍り、次段の回路の動作余裕度が
低減する。従って、多数のインバータ回路を縦続接続す
ることは勿論、他の回路との接続も不可能となる。
【0016】そこで、本発明は、相補型トランジスタか
らなるインバータ回路をP型またはN型のいずれか一方
の導電型の絶縁ゲート型トランジスタのみで構成して
も、グラウンド電位VGND または電源電位Vddを上昇ま
たは下降することなく出力することができる半導体装置
およびこの半導体装置を用いた表示駆動装置を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体装
置は、入力端に高電位が入力される、一導電型の第1の
トランジスタと、入力端に低電位が入力される、前記第
1のトランジスタと同一導電型の第2のトランジスタ
と、前記第1および第2のトランジスタの出力端に接続
された出力手段と、前記第1のトランジスタのゲートに
接続された非反転信号供給手段と、前記第2のトランジ
スタのゲートに接続された反転信号供給手段と、前記第
1および第2のトランジスタの出力端と前記反転信号供
給手段との間、または前記第1および第2のトランジス
タの出力端と前記非反転信号供給手段との間のいずれか
に接続された出力電圧補償回路と、を具備してなり、前
記出力電圧補償回路により前記出力手段から出力される
低電位の上昇または高電位の低下を抑制することを特徴
とする。
【0018】すなわち、第1のトランジスタと第2のト
ランジスタは、それぞれのゲートに接続された非反転信
号供給手段と反転信号供給手段の供給信号によってスイ
ッチング動作が行われ、出力手段から高電位または低電
位を出力する際に、出力電圧補償回路により低電位が上
昇したり、高電位が低下したりするのが抑制される。
【0019】したがって、請求項1記載の半導体装置
は、同一導電型のトランジスタを使って構成したとして
も、非反転信号供給手段と反転信号供給手段からそれぞ
れ入力される信号に応じて、適正な高電位あるいは低電
位の出力信号を出力するため、この半導体装置を使って
回路を構成しても誤動作が防止される。
【0020】また、第1のトランジスタと第2のトラン
ジスタは、同一導電型のトランジスタで構成されている
ため、製造工程数が少なくなるとともに、高集積化が可
能となり、低コスト化と高密度化を達成することができ
る。
【0021】さらに、第1のトランジスタと第2のトラ
ンジスタは、非反転信号供給手段と反転信号供給手段と
によって交互にスイッチングさせるため、リーク電流を
少なくすることができる。
【0022】請求項2記載の半導体装置は、請求項1記
載の発明において、前記出力電圧補償回路は、前記反転
信号供給手段または非反転信号供給手段に入力端が接続
された前記第1および第2のトランジスタと同一導電型
の第3のトランジスタと、この第3のトランジスタの出
力端と前記第1および第2のトランジスタの出力端に接
続された容量手段と、を含むようにしてもよい。
【0023】すなわち、具体的な出力電圧補償回路とし
ては、例えば、反転信号供給手段または非反転信号供給
手段に第3のトランジスタの入力端を接続し、その第3
のトランジスタの出力端と第1および第2のトランジス
タの出力端との間に容量手段を接続するものである。
【0024】したがって、同一導電型からなる第1また
は第2のトランジスタは、その出力電位がしきい値分だ
け鈍るという特性があるため、第3のトランジスタと容
量手段とによって、いわゆる「ブートストラップ」を構
成することにより、適正な出力電位を補償することがで
きる。
【0025】請求項3記載の半導体装置は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、前記第1および第2
のトランジスタはP型であってもよい。
【0026】請求項4記載の半導体装置は、請求項3記
載の発明において、前記第1のトランジスタの入力端
は、前記反転信号供給手段に接続されていてもよい。
【0027】請求項5記載の半導体装置は、請求項3記
載の発明において、前記第2のトランジスタの入力端
は、前記反転信号供給手段に接続されていてもよい。
【0028】請求項6記載の半導体装置は、請求項3記
載の発明において、前記第3のトランジスタのゲート
は、前記反転信号供給手段に接続されていてもよい。
【0029】すなわち、請求項3乃至請求項6に記載の
半導体装置は、第1、第2および第3のトランジスタを
P型としたり、第1のトランジスタの入力端、第2のト
ランジスタの入力端、あるいは、第3のトランジスタの
ゲートを反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0030】したがって、上記の入力端やゲートは、常
に高電位や低電位を入力する必要がなく、所定のタイミ
ングで高電位や低電位が入力されればよいため、上記反
転信号供給手段に接続することによって、配線を簡素化
することができ、消費電力を低減することができる。
【0031】請求項7記載の半導体装置は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、前記第1および第2
のトランジスタはN型としてもよい。
【0032】請求項8記載の半導体装置は、請求項7記
載の発明において、前記第1のトランジスタの入力端
は、前記非反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0033】請求項9記載の半導体装置は、請求項7記
載の発明において、前記第2のトランジスタの入力端
は、前記非反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0034】請求項10記載の半導体装置は、請求項7
記載の発明において、前記第3のトランジスタのゲート
は、前記非反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0035】すなわち、請求項7乃至請求項10に記載
の半導体装置は、第1、第2および第3のトランジスタ
をN型としたり、第1のトランジスタの入力端、第2の
トランジスタの入力端、あるいは、第3のトランジスタ
のゲートを非反転信号供給手段に接続するようにしても
よい。
【0036】したがって、上記の入力端やゲートは、常
に高電位や低電位を入力する必要がなく、所定のタイミ
ングで高電位や低電位が入力されればよいため、上記非
反転信号供給手段に接続することによって、配線を簡素
化することができるとともに、消費電力を低減すること
ができる。
【0037】請求項11記載の半導体装置は、入力端に
高電位が入力される、一導電型の第1および第3のトラ
ンジスタと、入力端に低電位が入力される、前記第1お
よび第3のトランジスタと同一導電型の第2および第4
のトランジスタと、前記第1および第2のトランジスタ
の出力端に接続された出力手段と、前記第3および第4
のトランジスタの出力端に接続され、前記出力手段とは
逆極性の信号を出力する反転出力手段と、前記第1およ
び前記第4のトランジスタのゲートに接続された非反転
信号供給手段と、前記第2および第3のトランジスタの
ゲートに接続された反転信号供給手段と、前記第1およ
び第2のトランジスタの出力端と前記反転信号供給手段
との間に接続された第1の出力電圧補償回路と、前記第
3および第4のトランジスタの出力端と前記非反転信号
供給手段との間に接続された第2の出力電圧補償回路
と、を備えたことを特徴とする。
【0038】すなわち、第1および第3のトランジスタ
の入力端に高電位が入力され、第2および第4のトラン
ジスタの入力端に低電位が入力され、第1および第4の
トランジスタのゲートに非反転信号供給手段が接続さ
れ、第2および第3のトランジスタのゲートに反転信号
供給手段が接続されて、これらの供給信号によりスイッ
チング動作を行って、出力手段および反転出力手段から
高電位または低電位を出力する際に、第1および第2の
出力電圧補償回路により低電位が上昇したり、高電位が
低下したりするのが抑制される。
【0039】したがって、請求項11記載の半導体装置
は、非反転信号供給手段と反転信号供給手段からそれぞ
れ入力される信号に応じて、第1および第2の出力電圧
補償回路により出力手段および反転出力手段から適正な
高電位あるいは低電位の出力信号が出力されるため、こ
の半導体装置を使って回路を構成しても誤動作が防止さ
れる。
【0040】また、第1乃至第4のトランジスタは、同
一導電型で構成されているため、製造工程数が少なくな
るとともに、高集積化が可能となり、低コスト化と高密
度化とを達成することができる。
【0041】さらに、第1および第2のトランジスタと
第3および第4のトランジスタは、非反転信号供給手段
と反転信号供給手段とによって、それぞれ交互にスイッ
チングさせるため、リーク電流を小さくすることができ
る。
【0042】請求項12記載の半導体装置は、請求項1
1記載の発明において、前記第1の出力電圧補償回路
は、前記反転信号供給手段に入力端が接続された、前記
第1乃至第4のトランジスタと同一導電型の第5のトラ
ンジスタと、この第5のトランジスタの出力端と前記第
1および第2のトランジスタの出力端に接続された第1
の容量手段とを含み、前記第2の出力電圧補償回路は、
前記非反転信号供給手段に入力端が接続された、前記第
1乃至第4のトランジスタと同一導電型の第6のトラン
ジスタと、この第6のトランジスタの出力端と前記第3
および第4のトランジスタの出力端に接続された第2の
容量手段とを含むようにしてもよい。
【0043】すなわち、具体的な出力電圧補償回路とし
ては、例えば、反転信号供給手段に第5のトランジスタ
の入力端を接続し、その第5のトランジスタの出力端と
第1および第2のトランジスタの出力端との間に第1の
容量手段を接続し、非反転信号供給手段に第6のトラン
ジスタの入力端を接続し、その第6のトランジスタの出
力端と第3および第4のトランジスタの出力端との間に
第2の容量手段を接続するものである。
【0044】したがって、一導電型からなる第1乃至第
4のトランジスタは、その出力電位がしきい値分だけ鈍
るという特性があるため、第5および第6のトランジス
タと第1および第2の容量手段とによる、いわゆる「ブ
ートストラップ」を構成することにより、適正な出力電
位が補償される。
【0045】請求項13記載の半導体装置は、請求項1
1または請求項12記載の発明において、前記第1乃至
第4のトランジスタはP型としてもよい。
【0046】請求項14記載の半導体装置は、請求項1
3記載の発明において、前記第2のトランジスタの入力
端は前記反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0047】請求項15記載の半導体装置は、請求項1
3記載の発明において、前記第1のトランジスタの入力
端は前記反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0048】請求項16記載の半導体装置は、請求項1
3記載の発明において、前記第4のトランジスタの入力
端は前記非反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0049】請求項17記載の半導体装置は、請求項1
3記載の発明において、前記第3のトランジスタの入力
端は前記非反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0050】すなわち、請求項13乃至請求項17に記
載の半導体装置は、第1乃至第6のトランジスタをP型
としたり、第1および第2のトランジスタの入力端を反
転信号供給手段に接続するとともに、第3および第4の
トランジスタの入力端を非反転信号供給手段に接続する
ようにしてもよい。
【0051】したがって、上記の各入力端は、常に高電
位や低電位を入力する必要がなく、所定のタイミングで
高電位や低電位が入力されればよいため、上記反転信号
供給手段や非反転信号供給手段に接続することによっ
て、配線を簡素化することができ、消費電力を低減する
ことができる。
【0052】請求項18記載の半導体装置は、入力端に
高電位が入力される、一導電型の第1および第3のトラ
ンジスタと、入力端に低電位が入力される、前記第1お
よび第3のトランジスタと同一導電型の第2および第4
のトランジスタと、前記第1および第2のトランジスタ
の出力端に接続された反転出力手段と、前記第3および
第4のトランジスタの出力端に接続され、前記反転出力
手段とは逆極性の信号を出力する出力手段と、前記第1
および第4のトランジスタのゲートに接続された非反転
信号供給手段と、前記第2および第3のトランジスタの
ゲートに接続された反転信号供給手段と、前記第1およ
び第2のトランジスタの出力端と前記非反転信号供給手
段との間に接続された第1の出力電圧補償回路と、前記
第3および第4のトランジスタの出力端と前記反転信号
供給手段との間に接続された第2の出力電圧補償回路
と、を備えたことを特徴とする。
【0053】すなわち、第1および第3のトランジスタ
の入力端に高電位が入力され、第2および第4のトラン
ジスタの入力端に低電位が入力され、第1および第4の
トランジスタのゲートに非反転信号供給手段が接続さ
れ、第2および第3のトランジスタのゲートに反転信号
供給手段が接続されて、これらの供給信号によりスイッ
チング動作を行って、出力手段および反転出力手段から
高電位または低電位を出力する際に、第1および第2の
出力電圧補償回路によって低電位が上昇したり、高電位
が低下したりするのが抑制される。
【0054】したがって、請求項18記載の半導体装置
は、非反転信号供給手段と反転信号供給手段からそれぞ
れ入力される信号に応じて、第1および第2の出力電圧
補償回路により出力手段および反転出力手段から適正な
高電位あるいは低電位の出力信号を出力することができ
るため、この半導体装置を使って回路を構成しても誤動
作を防止することができる。
【0055】また、第1乃至第4のトランジスタは、同
一導電型で構成されているため、製造工程数が少なくな
るとともに、高集積化が可能となり、低コスト化と高密
度化とを達成することができる。
【0056】さらに、第1および第2のトランジスタと
第3および第4のトランジスタは、非反転信号供給手段
と反転信号供給手段とによって、それぞれ交互にスイッ
チングさせるため、リーク電流を少なくすることができ
る。
【0057】請求項19記載の半導体装置は、請求項1
8記載の発明において、前記第1の出力電圧補償回路
は、前記非反転信号供給手段に入力端が接続された、前
記第1乃至第4のトランジスタと同一導電型の第5のト
ランジスタと、この第5のトランジスタの出力端と前記
第1および第2のトランジスタの出力端に接続された第
1の容量手段を含み、前記第2の出力電圧補償回路は、
前記反転信号供給手段に入力端が接続された、前記第1
乃至第4のトランジスタと同一導電型の第6のトランジ
スタと、この第6のトランジスタの出力端と前記第3お
よび第4のトランジスタの出力端に接続された第2の容
量手段を含むようにしてもよい。
【0058】すなわち、具体的な出力電圧補償回路とし
ては、例えば、非反転信号供給手段に第5のトランジス
タの入力端を接続し、その第5のトランジスタの出力端
と第1および第2のトランジスタの出力端との間に第1
の容量手段を接続し、反転信号供給手段に第6のトラン
ジスタの入力端を接続し、その第6のトランジスタの出
力端と第3および第4のトランジスタの出力端との間に
第2の容量手段を接続するものである。
【0059】したがって、同一導電型からなる第1乃至
第4のトランジスタは、その出力電位がしきい値分だけ
鈍るという特性があるため、第5および第6のトランジ
スタと第1および第2の容量手段とによる、いわゆる
「ブートストラップ」を構成することにより、適正な出
力電位が補償される。
【0060】請求項20記載の半導体装置は、請求項1
8または請求項19記載の発明において、前記第1乃至
第4のトランジスタはN型としてもよい。
【0061】請求項21記載の半導体装置は、請求項2
0記載の発明において、前記第1のトランジスタの入力
端は前記非反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0062】請求項22記載の半導体装置は、請求項2
0記載の発明において、前記第3のトランジスタの入力
端は前記反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0063】請求項23記載の半導体装置は、請求項2
0記載の発明において、前記第2のトランジスタの入力
端は前記非反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0064】請求項24記載の半導体装置は、請求項2
0記載の発明において、前記第4のトランジスタの入力
端は前記反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0065】すなわち、請求項20乃至請求項24に記
載の半導体装置は、第1乃至第6のトランジスタをN型
としたり、第1および第2のトランジスタの入力端を非
反転信号供給手段に接続するとともに、第3および第4
のトランジスタの入力端を反転信号供給手段に接続する
ようにしてもよい。
【0066】したがって、上記の各入力端は、常に高電
位や低電位を入力する必要がなく、所定のタイミングで
高電位や低電位が入力されればよいため、上記反転信号
供給手段や非反転信号供給手段に接続することによっ
て、配線を簡素化することができ、消費電力を低減する
ことができる。
【0067】請求項25記載の半導体装置は、請求項1
1または請求項18記載の発明において、前記非反転入
力手段と前記出力手段との間に接続された、前記第1乃
至第4のトランジスタと同一導電型の第7のトランジス
タと、前記反転入力手段と前記反転出力手段との間に接
続された、前記第1乃至第4のトランジスタと同一導電
型の第8のトランジスタと、を備えるようにしてもよ
い。
【0068】すなわち、請求項11または請求項18記
載の半導体装置において、非反転入力手段と出力手段と
の間に第7のトランジスタを、反転入力手段と反転出力
手段との間に第8のトランジスタを設けたことにより、
ラッチ回路が構成される。
【0069】したがって、同一導電型のトランジスタで
構成したことにより、製造工程数が減少して、低コスト
化できるとともに、高密度で実装できる上、適正な出力
電位が得られるラッチ回路とすることができる。
【0070】請求項26記載の半導体装置は、請求項1
1または請求項18記載の発明において、前記半導体装
置は、前記第1乃至第4のトランジスタと同一導電型の
複数のトランジスタで構成された論理回路を備えるよう
にしてもよい。
【0071】請求項27記載の半導体装置は、請求項2
6記載の発明において、前記論理回路はANDまたはN
AND回路を含むようにしてもよい。
【0072】請求項28記載の半導体装置は、請求項2
6記載の発明において、前記論理回路はORまたはNO
R回路を含むようにしてもよい。
【0073】請求項29記載の半導体装置は、請求項2
6記載の発明において、前記論理回路はEXORまたは
EXNOR回路を含むようにしてもよい。
【0074】すなわち、請求項26乃至請求項29に記
載の半導体装置は、請求項11乃至請求項24のいずれ
かに記載の半導体装置において、同一導電型の複数のト
ランジスタにより、AND、NAND、OR、NOR、
EXOR、EXNOR等の論理回路を備えるようにして
もよい。
【0075】したがって、同一導電型のトランジスタで
構成したことにより、製造工程数が減少して、低コスト
化できるとともに、高密度で実装できる上、適正な出力
電位が得られる論理回路とすることができる。
【0076】請求項30記載の半導体装置は、請求項1
1または請求項18記載の発明において、前記半導体装
置は、前記第1乃至第4のトランジスタと同一導電型の
第9のトランジスタを有し、前記出力手段または前記反
転出力手段の少なくとも一方は、前記第9のトランジス
タのゲートに接続されるようにしてもよい。
【0077】すなわち、請求項11または請求項18記
載の半導体装置の出力手段または反転出力手段の少なく
とも一方は、第9のトランジスタのゲートに接続されて
いる。
【0078】したがって、半導体装置の出力手段や反転
出力手段からの出力電位を用いて、さらに、第9のトラ
ンジスタをスイッチングさせる、例えば、トライステー
ト回路等に適用することができる。
【0079】請求項31記載の表示駆動装置は、絶縁基
板上に形成された複数のラッチ回路を含む表示駆動装置
であって、前記各ラッチ回路は、入力端に高電位が入力
される、一導電型の第1のトランジスタと、入力端に低
電位が入力される、前記第1のトランジスタと同一導電
型の第2のトランジスタと、前記第1および第2のトラ
ンジスタの出力端に接続された出力手段と、前記第1の
トランジスタのゲートに接続された非反転信号供給手段
と、前記第2のトランジスタのゲートに接続された反転
信号供給手段と、前記第1および第2のトランジスタの
出力端と前記反転信号供給手段との間、または前記第1
および第2のトランジスタの出力端と前記非反転信号供
給手段との間のいずれかに接続された出力電圧補償回路
とを具備してなり、前記出力電圧補償回路は、前記反転
信号供給手段または非反転信号供給手段に入力端が接続
された前記第1および第2のトランジスタと同一導電型
の第3のトランジスタと、この第3のトランジスタの出
力端と前記第1および第2のトランジスタの出力端に接
続された容量手段とを含むことを特徴とする。
【0080】すなわち、表示駆動装置を構成する複数の
ラッチ回路は、第1のトランジスタの入力端に高電位が
入力され、第2のトランジスタの入力端に低電位が入力
され、第1および第2のトランジスタの出力端に出力手
段が接続され、非反転信号供給手段が第1のトランジス
タのゲートに接続され、反転信号供給手段が第2のトラ
ンジスタのゲートに接続され、前記出力手段と前記反転
信号供給手段、または、非反転信号供給手段のいずれか
の間に出力電圧補償回路が接続され、その出力電圧補償
回路は、前記反転信号供給手段または非反転信号供給手
段に第3のトランジスタの入力端が接続され、この第3
のトランジスタの出力端と前記第1および第2のトラン
ジスタの出力端との間に容量手段が接続される。
【0081】したがって、本発明の半導体装置を含むラ
ッチ回路を使って表示駆動装置を構成したため、適正な
出力電位によって、確実かつ正確な表示駆動を行うこと
ができる。
【0082】請求項32記載の表示駆動装置は、絶縁基
板上に形成されたそれぞれが縦続された複数のインバー
タ回路を含む表示駆動装置であって、前記各インバータ
回路は、入力端に高電位が入力される、一導電型の第1
のトランジスタと、入力端に低電位が入力される、前記
第1のトランジスタと同一導電型の第2のトランジスタ
と、前記第1および第2のトランジスタの出力端に接続
された出力手段と、前記第1のトランジスタのゲートに
接続された非反転信号供給手段と、前記第2のトランジ
スタのゲートに接続された反転信号供給手段と、前記第
1および第2のトランジスタの出力端と前記反転信号供
給手段との間、または前記第1および第2のトランジス
タの出力端と前記非反転信号供給手段との間のいずれか
に接続された出力電圧補償回路とを具備してなり、前記
出力電圧補償回路は、前記反転信号供給手段または非反
転信号供給手段に入力端が接続された前記第1および第
2のトランジスタと同一導電型の第3のトランジスタ
と、この第3のトランジスタの出力端と前記第1および
第2のトランジスタの出力端に接続された容量手段とを
含むことを特徴とする。
【0083】すなわち、表示駆動装置を構成する縦続さ
れた複数のインバータ回路は、第1のトランジスタの入
力端に高電位が入力され、第2のトランジスタの入力端
に低電位が入力され、出力手段が第1および第2のトラ
ンジスタの出力端に接続され、非反転信号供給手段が第
1のトランジスタのゲートに接続され、反転信号供給手
段が第2のトランジスタのゲートに接続され、前記出力
手段と前記反転信号供給手段、または、前記非反転信号
供給手段とのいずれかの間に出力電圧補償回路が接続さ
れ、その出力電圧補償回路は、反転信号供給手段または
非反転信号供給手段に第3のトランジスタの入力端が接
続され、この第3のトランジスタの出力端と前記第1お
よび第2のトランジスタの出力端との間に容量手段が接
続される。
【0084】したがって、本発明の半導体装置を含むイ
ンバータ回路を使って表示駆動装置を構成したため、適
正な出力電位によって、確実かつ正確な表示駆動を行う
ことができる。
【0085】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体装置とこれ
を用いた表示駆動装置の実施形態を図面に基づいて説明
する。
【0086】図1乃至図40は、本発明の半導体装置と
これを用いた表示駆動装置の一実施形態を示す図であ
り、ここでは、半導体装置に用いる同一導電型のトラン
ジスタとしてPMOSのみを使って実施したものであ
る。
【0087】図1乃至図40において、本発明の半導体
装置の基本的な回路構成を図1で示し、図1の回路を組
み合わせて構成したインバータ回路を図2乃至図16に
示し、図1の回路と複数のP型トランジスタを用いて構
成したラッチ回路を図17乃至図21に示し、図1の回
路と複数のP型トランジスタを用いて構成したAND
(およびNAND)回路を図22乃至図27に示し、O
R(およびNOR)回路を図28及び図29に示し、E
XOR(およびEXNOR)回路を図30及び図31に
示し、図1の回路と複数のP型トランジスタと複数の電
圧源(VC 、VL、VH )を用いて構成したトライステ
ート回路を図32乃至図35に示し、上記したインバー
タ回路、ラッチ回路、アンド(およびナンド)回路、お
よびトライステート回路等を用いて構成したドレインド
ライバやゲートドライバを備えた液晶駆動回路を図36
乃至図40に示している。
【0088】(インバータ基本回路)図1は、本発明の
半導体装置のインバータ基本回路構成を示す図である。
図1に示すように、本発明の半導体装置11は、3個の
P型絶縁ゲート型(以下、P型トランジスタという)ト
ランジスタ12、13、14と、1個のコンデンサ15
とから構成されている。ここで、P型トランジスタはゲ
ート絶縁膜でシリコン酸化膜で形成されたP型又はシリ
コン窒化膜等他の絶縁膜で形成されたP型の電界効果型
薄膜トランジスタ(MIS−FET)である。この3個
のP型トランジスタ12、13、14は、いずれもアモ
ルファスシリコン、ポリシリコン等の非単結晶シリコン
で形成された半導体層を有する。そして、P型トランジ
スタ13とP型トランジスタ14のソースおよびドレイ
ンは、電源電位(Vdd)とグラウンド電位(VGND )と
の間に直列に接続され、P型トランジスタ13のゲート
には、入力(IN)側から正論理又は負論理が印加さ
れ、P型トランジスタ14のゲートには、反転入力( ̄
IN)側から入力(IN)を反転した論理が印加され
る。
【0089】上記した構成だけであれば、図36の従来
例に示す無比率形インバータ回路と同様であって、入力
(IN)に「0」が入力され、反転入力( ̄IN)に
「1」が入力されると、出力端部(OUT)から「1」
が出力されるが、逆に、入力(IN)に「1」が入力さ
れ、反転入力( ̄IN)から「0」が入力されると、出
力(OUT)からは充分下がりきらないローレベルの
「0」が出力される。これは、P型トランジスタ14が
オンしたときに、そのしきい値電圧分だけ低電位側を上
昇させることによる。
【0090】そこで、本発明では、図1に示す半導体装
置11の反転入力( ̄IN)とP型トランジスタ13,
14の出力端との間に出力電圧補償回路を接続して、P
型トランジスタ14から出力される低電位がグラウンド
電位(VGND )から上昇することを抑制するようにして
いる。
【0091】出力電圧補償回路は、P型トランジスタ1
3および14と同一導電型のP型トランジスタ12とコ
ンデンサ15からなり、P型トランジスタ12のソース
を反転入力( ̄IN)に接続し、ドレインをP型トラン
ジスタ14のゲートに接続するとともに、コンデンサ1
5の一方の電極をP型トランジスタ13,14の出力側
の接続点に、また、他方の電極をP型トランジスタ12
のドレインとP型トランジスタ14のゲートとの接続線
に接続して構成される。また、P型トランジスタ12の
ゲートはグラウンド電位(VGND )に接続されている。
このように、上記したP型トランジスタ12とコンデン
サ15を従来の無比率形インバータ回路に組み合わせた
ことにより、出力端部(OUT)から出力されるローレ
ベルをグラウンド電位と同じ電位まで下げることが可能
になった。
【0092】また、上記した3個のトランジスタ12、
13、14は、同一導電型(ここではPチャネル形)の
トランジスタで構成できるため、不純物注入工程やマス
クの枚数が削減されて、製造工程が簡略化されることに
より、コストを低減化することができる。
【0093】さらに、スイッチングトランジスタである
P型トランジスタ13を電源側、P型トランジスタ14
をグラウンド側に設けて、各ゲートに正論理と負論理の
両方を入力するようにしたため、リーク電流が少なくな
り、低消費電力化を図ることができる。
【0094】(インバータ回路)図2は、図1のインバ
ータ基本回路を2個組み合わせて正論理・負論理の両方
の否定を出力するインバータ回路21の構成を示す図で
ある。
【0095】まず、構成を説明する。
【0096】図2に示すように、インバータ回路21
は、P型トランジスタQ1、Q2、Q3とコンデンサC
1とで構成されたインバータ基本回路22と、P型トラ
ンジスタQ4、Q5、Q6とコンデンサC2とで構成さ
れたインバータ基本回路23とを組み合わせたものであ
る。
【0097】インバータ基本回路22は、P型トランジ
スタQ2のゲートに入力(IN)が、P型トランジスタ
Q1を介してP型トランジスタQ3のゲートに反転入力
( ̄IN)が入力される。また、インバータ基本回路2
3は、P型トランジスタQ5、Q6のゲートに対して、
入力(IN)と反転入力( ̄IN)とがインバータ基本
回路22とは逆に入力される。
【0098】次に、動作を説明する。
【0099】インバータ回路21は、例えば、入力(I
N)に負論理「0」が入力され、反転入力( ̄IN)に
正論理「1」が入力されると、インバータ基本回路22
のP型トランジスタQ2がオンして、電源Vddから
「1」が出力(OUT)され、P型トランジスタQ3は
オフする。逆に、インバータ基本回路23は、P型トラ
ンジスタQ5がオフし、P型トランジスタQ6がオンし
て、反転出力( ̄OUT)としてグラウンド電位の
「0」が出力される。
【0100】さらに、上記インバータ回路21におい
て、入力(IN)と反転入力( ̄IN)の論理が上記と
逆の場合は、出力(OUT)側から「0」が出力され、
反転出力( ̄OUT)側からは「1」が出力されること
になる。
【0101】このように、本実施形態のインバータ回路
21は、正論理・負論理の両方が入力および反転入力と
して入力されると、それらの否定が出力および反転出力
として出力される。
【0102】また、本実施形態のインバータ回路21
は、インバータ基本回路22のP型トランジスタQ3あ
るいはインバータ基本回路23のP型トランジスタQ6
がオンした場合、グラウンド電位が出力あるいは反転出
力として出力されるが、図2に示すように、P型トラン
ジスタQ3およびQ6のゲートにP型トランジスタQ1
およびQ4が設けられ、このP型トランジスタQ1と出
力端部との間、およびP型トランジスタQ4と反転出力
端部との間に、それぞれ所定容量からなるコンデンサC
1・C2が配置されている。
【0103】このため、出力や反転出力としてローレベ
ルを出力する際に、そのローレベルが上昇するのを防止
することが可能となり、適正なVddレベルの「1」とグ
ラウンド電位の「0」とを出力あるいは反転出力として
出力することができる。
【0104】図3は、図2のインバータ回路21のシン
ボルを示す図であり、インバータ回路21の入力側に
は、入力(IN)とそれを否定した反転入力( ̄IN)
が入力されると、出力側から入力の論理が反転された出
力(OUT)と、それを否定した反転出力( ̄OUT)
が出力される。
【0105】そして、図4は、上記図3のインバータ回
路21のシンボルを3個直列に接続した回路構成を示す
図で、図43に示す従来例の回路構成に対応している。
前述した図44に示す従来例の各部の信号レベルは、各
段のインバータ回路からローレベルを出力する際に、出
力されるローレベルがグラウンド電位(VGND )よりも
少しずつ上昇するため、インバータ回路を3個直列に接
続して動作させると、それらの上昇分の累積結果が最終
的なインバータ回路の出力レベルとなり、出力されるロ
ーレベルがグラウンド電位(VGND )よりも大幅にアッ
プして、適正な出力レベルが得られなかった。
【0106】図5は、図4のインバータ回路を動作させ
た時の入出力信号のシュミレーション結果を示す図であ
る。なお、本明細書中のシュミレーションで使用したP
型トランジスタは、トランジスタサイズがL=4μm,
W=4μm、しきい値電圧が−3V、電界効果移動度が
40cm2/V・S、ゲート電極容量が1.22×10-
14F、S/D(ソース/ドレイン)抵抗が200Ω、基
板電圧が電源電圧(Vdd)と等電位のものを使用してい
る。また、インバータ基本回路に用いたコンデンサは、
0.2pFの容量のものを使用している。
【0107】そこで、図5に示すように、本実施形態の
インバータ回路は、インバータ回路を3個直列に接続し
た場合でも、ローレベルが上昇するという出力レベルの
損失が見られず、常に適正なグラウンド電位(VGND )
および電源レベル(Vdd)を出力(OUT)あるいは反
転出力( ̄OUT)することができる。
【0108】また、本実施形態のインバータ回路は、上
記したように出力レベルの損失が無く、電源電圧(Vd
d)12V・動作周波数100KHzで動作する上、直
流的なリーク電流が無く、遷移電流しか流れないことが
確認できた。このため、例えば、TFT−LCDの駆動
回路として用いる場合の動作速度や消費電流に関して充
分な特性を持っていることがわかった。
【0109】次に、図6乃至図9は、図2のインバータ
回路21を変形した回路構成例を示す図である。図2と
同様にP型トランジスタQ1乃至Q6と、コンデンサC
1,C2を使っているが、各P型トランジスタの入力
端、あるいはゲートの接続関係を変えたものである。
【0110】すなわち、図2のインバータ回路21のト
ランジスタQ3がオン動作してローレベルを出力するの
は、反転入力信号( ̄IN)がローレベルの時である。
このため、トランジスタQ3がグラウンドに接地されて
いる入力端の電極は、常にローレベルである必要はな
く、反転入力信号( ̄IN)がローレベルの時だけ、ロ
ーであればよいことになる。
【0111】したがって、図6に示すように、トランジ
スタQ3の入力端をグラウンドではなく、トランジスタ
Q3がオン動作する際に、ローレベルとなる反転入力端
部( ̄IN)に接続しても支障がなく、全く同じ動作が
行われる。
【0112】また、図6のトランジスタQ6に関して
も、上記と同様の理由により、グラウンドに接地されて
いた入力端を、トランジスタQ6がオン動作する際にロ
ーレベルとなる入力端部(IN)に接続することで、接
地箇所が少なくなって、配線が簡素化され、消費電力を
減少させることができる。
【0113】次に、図2のインバータ回路21のトラン
ジスタQ2がオン動作してハイレベルを出力するのは、
入力信号(IN)がローレベルの時である。このため、
トランジスタQ2が電源に接続されている入力端の電極
は、常にハイレベルである必要はなく、入力信号(I
N)がローレベルの時だけ、ハイレベルが入力されれば
よいことになる。
【0114】したがって、図7に示すように、トランジ
スタQ2の入力端を電源ではなく、トランジスタQ2が
オン動作する際に、ハイレベルとなる反転入力端部( ̄
IN)に接続しても支障がなく、全く同じ動作が行われ
る。
【0115】また、図7のトランジスタQ5に関して
も、上記と同様の理由により、電源に接続されていた入
力端を、トランジスタQ5がオン動作する際にハイレベ
ルとなる入力端部(IN)に接続することで、電源との
接続箇所が少なくなって、配線を簡素化され、消費電力
を減少することができる。
【0116】次に、図8に示すように、トランジスタQ
2、Q3、Q5、Q6のそれぞれの入力端を上記と同様
の理由により、入力端部(IN)や反転入力端部( ̄I
N)に接続しても支障がなく、図2と全く同じ動作を行
うことができる。
【0117】さらに、図2に示したインバータ回路21
では、トランジスタQ3とQ6のゲート電圧を補償して
ローレベルの信号を確実に出力させるブートストラップ
用のトランジスタQ1,Q4のゲート電極がグラウンド
に接地されているが、このトランジスタQ1,Q4も常
にオン状態である必要はなく、トランジスタQ3あるい
はQ6がオン動作するときに、P型トランジスタQ1あ
るいはQ4のゲート電極にローレベルが入力されてオン
すればよい。
【0118】したがって、図9に示すように、トランジ
スタQ1あるいはQ4のゲート電極をグラウンドに接地
するのではなく、トランジスタQ3がオン動作する際に
ローレベルとなる反転入力端部( ̄IN)にトランジス
タQ1のゲート電極を接続し、また、トランジスタQ6
がオン動作する際にローレベルとなる入力端部(IN)
にトランジスタQ4のゲート電極を接続しても支障がな
く、全く同じ動作を行うことができる。
【0119】これにより、さらにトランジスタのグラウ
ンドや電源への接続箇所を少なくすることができるの
で、配線が簡素化され、消費電力を減少することができ
る。
【0120】次に、図10は、図2に示すP型トランジ
スタのインバータ回路をN型絶縁ゲート型トランジスタ
(以下、N型トランジスタという)で構成した場合の回
路図である。
【0121】ここで、N型トランジスタは、ゲート絶縁
膜がシリコン酸化膜で形成されたMOS又はシリコン窒
化膜等他の絶縁膜で形成されたN型の電界効果型トラン
ジスタ(MIS−FET)である。
【0122】図10に示すように、インバータ回路21
0は、N型トランジスタQ11、Q12、Q13とコン
デンサC1とで構成されたインバータ基本回路220
と、N型トランジスタQ14、Q15、Q16とコンデ
ンサC2とで構成されたインバータ基本回路230とを
組み合わせたものである。
【0123】インバータ基本回路220は、N型トラン
ジスタQ11を介してN型トランジスタQ12のゲート
に入力信号(IN)が、N型トランジスタQ13のゲー
トに反転入力信号( ̄IN)が入力される。また、イン
バータ基本回路230は、N型トランジスタQ15、Q
16のゲートに入力される入力信号(IN)と反転入力
信号( ̄IN)とがインバータ基本回路220とは逆に
入力される。
【0124】そして、トランジスタQ12,Q15の入
力端とトランジスタQ11、Q14のゲート電極には、
電源からハイレベルの信号が常に供給されている。ま
た、トランジスタQ13およびQ16の入力端は、グラ
ウンドに接地されて、常にローレベルの信号が入力され
ている。
【0125】図11は、周知のパスロジック回路200
の出力側に図10のN型インバータ回路210を接続し
た回路である。パスロジック回路200は、低消費電
力、高処理能力および高集積化を目的として最近開発さ
れた回路であり、列及び行方向にネットワーク状に配列
された多数のN型トランジスタQaα、Q( ̄aα)
…、Qmλ、Q( ̄mλ)、…Qzω、Q( ̄zω)か
ら構成される。各N型トランジスタは、行アドレス配線
a、( ̄a)、…m、( ̄m)、…z、( ̄z)のいず
れかにゲートが接続され、列アドレス配線α、( ̄
α)、…λ、( ̄λ)、…ω、( ̄ω)に入力端が接続
されている。各N型トランジスタは、所定の信号が入力
される行アドレス線と、その反転信号が入力される行ア
ドレスに接続される2個ずつがその出力端が接続された
ペアーとなっている。例えば、N型トランジスタQaα
とQ( ̄aα)の出力端は接続され、N型トランジスタ
QmλとQ( ̄mλ)の出力端は接続され、N型トラン
ジスタQzωとQ( ̄zω)は接続されている。
【0126】N型インバータ回路210は、このような
N型パストランジスタロジックネットワークの出力端
(SI )、( ̄SI )に接続される。
【0127】図12(a)および(b)は、図11の回
路のシュミレーション結果を示す図である。図12
(a)は、図11におけるパスロジック回路200の出
力端(SI )、( ̄SI )の波形を示し、図12(b)
は、N型インバータ回路210の出力端(SO)、( ̄
SO )の波形を示す。図12(a)に示される如く、N
型パスロジック回路200から出力される波形は、高電
位Vddが5Vから低下している。これは、N型パスロジ
ック回路200のネットワーク回路を構成する各N型ト
ランジスタの出力端が相互に接続されているために生じ
る電位低下であり、N型トランジスタのしきい値に対応
する低下である。しかし、N型インバータ回路210の
出力波形では、高電位Vddが5Vに回復している。この
ように、N型インバータ回路210は、高電位Vddの低
減を防止する効果があることを確認することができる。
【0128】上記した図10のN型トランジスタからな
るインバータ回路210の構成は、種々のバリエーショ
ンが考えられ、これを図13乃至図16に示す。
【0129】図13乃至図16は、図10のインバータ
回路210を変形した回路構成例を示す図である。図1
0と同様にN型トランジスタQ11乃至Q16と、コン
デンサC1,C2を使っているが、各N型トランジスタ
の入力端、あるいはゲートの接続関係を変えたものであ
る。
【0130】すなわち、図10のインバータ回路210
のトランジスタQ12がオン動作してハイレベルを出力
するのは、入力信号(IN)がハイレベルの時である。
このため、電源に接続されているトランジスタQ12の
入力端は、常にハイレベルである必要はなく、入力信号
(IN)がハイレベルの時だけ、ハイであればよいこと
になる。
【0131】したがって、図13に示すように、トラン
ジスタQ12の入力端を電源ではなく、トランジスタQ
12がオン動作する際に、ハイレベルとなる入力端部
(IN)に接続しても支障がなく、全く同じ動作が行わ
れる。
【0132】また、図13のトランジスタQ15に関し
ても、上記と同様の理由により、電源に接続されていた
入力端を、トランジスタQ15がオン動作する際にハイ
レベルとなる反転入力端部( ̄IN)に接続することに
より、電源への接続箇所が少なくなって、配線が簡素化
され、消費電力を減少することができる。
【0133】これと同様に、図10のインバータ回路2
10のトランジスタQ13がオン動作してローレベルを
出力するのは、反転入力信号( ̄IN)がハイレベルの
時である。このため、トランジスタQ13がグラウンド
に接地されている入力端の電極は、常にローレベルであ
る必要はなく、反転入力信号( ̄IN)がハイレベルの
時だけ、ハイが入力されればよいことになる。
【0134】したがって、図14に示すように、トラン
ジスタQ13の入力端をグラウンドではなく、トランジ
スタQ13がオン動作する際に、ローレベルとなる入力
端部(IN)に接続しても支障がなく、全く同じ動作が
行われる。
【0135】また、図14のトランジスタQ16に関し
ても、上記と同様の理由により、グラウンドに接続され
ていた入力端を、トランジスタQ16がオン動作する際
にローレベルとなる反転入力端部( ̄IN)に接続する
ことで、グラウンドとの接地箇所が少なくなって、配線
が簡素化され、消費電力を減少させることができる。
【0136】次に、図15に示すように、トランジスタ
Q12、Q13、Q15、Q16のそれぞれの入力端を
上記と同様の理由により、入力端部(IN)や反転入力
端部( ̄IN)に接続しても支障がなく、図10と全く
同じ動作を行うことができる。
【0137】さらに、図10に示したインバータ回路2
10では、トランジスタQ12とQ15のゲート電圧を
補償してハイレベルの信号を確実に出力させるブートス
トラップ用のトランジスタQ11,Q14のゲート電極
が電源に接続されているが、このトランジスタQ11,
Q14も常にオン状態である必要はなく、トランジスタ
Q12あるいはQ15がオン動作するときに、N型トラ
ンジスタQ11あるいはQ14のゲート電極にハイレベ
ルを入力してオンさせればよい。
【0138】したがって、図16に示すように、トラン
ジスタQ11あるいはQ14のゲート電極を電源に接続
するのではなく、トランジスタQ12がオン動作する際
にハイレベルとなる入力端部(IN)にトランジスタQ
11のゲート電極を接続し、また、トランジスタQ15
がオン動作する際にハイレベルとなる反転入力端部( ̄
IN)にトランジスタQ14のゲート電極を接続しても
支障がなく、全く同じ動作を行うことができる。
【0139】このように、N型トランジスタで構成され
たインバータ回路210の場合も、図13乃至図16に
示すように構成することにより、さらにトランジスタの
グラウンドや電源への接続箇所を少なくできるので、配
線が簡素化され、消費電力を減少させることができる。
【0140】(ラッチ回路)図17は、上記図1に示す
インバータ基本回路を組み合わせてデータを一時的に保
持するラッチ回路51の構成図である。
【0141】まず、構成を説明する。
【0142】図17に示すラッチ回路51は、2つのイ
ンバータ基本回路52、53を使って構成したインバー
タ回路と入力端部(I)および反転入力端部( ̄I)と
の間に、スイッチング素子であるP型トランジスタQ2
1およびQ22を設け、このP型トランジスタQ21お
よびQ22のゲートには、スイッチングを行うための反
転クロック信号( ̄clk)が反転制御信号入力端部
( ̄L)から入力される。
【0143】また、インバータ基本回路52の出力端部
( ̄O)からの出力( ̄OUT)は、フィードバックル
ープによって上記したP型トランジスタQ22のドレイ
ン側に、スイッチング素子であるP型トランジスタQ2
4を介して接続されている。
【0144】また、インバータ基本回路53の出力端部
(O)からの出力(OUT)は、フィードバックループ
によって上記したP型トランジスタQ21のドレイン側
に、スイッチング素子であるP型トランジスタQ23を
介して接続されている。
【0145】上記したP型トランジスタQ23とQ24
のゲートには、スイッチングを制御するためのクロック
信号(clk)が制御信号入力端部(L)から入力され
るように構成されている。
【0146】このように、図17に示すラッチ回路51
は、図2に示すインバータ回路に4個のP型トランジス
タQ21乃至Q24を新たに付加したものである。そし
て、P型トランジスタQ21乃至Q24は、外部からの
反転制御信号入力端部( ̄L)および制御信号入力端部
(L)からの制御信号によって、ラッチ回路51をスル
ー動作させるかラッチ動作させるかを切換えるものであ
る。
【0147】図18は、図17に示すラッチ回路51の
シンボルを示す図であって、入力端部(I)に入力信号
(IN)が、反転入力端部( ̄I)に反転入力信号( ̄
IN)が入力されると、制御信号入力端部(L)に入力
されるクロック信号(clk)と反転制御信号入力端部
( ̄L)に入力される反転クロック信号( ̄clk)と
により、選択されるスルー動作とラッチ動作に応じた出
力信号(OUT)と反転出力信号( ̄OUT)とが出力
端部(O)と反転出力端部( ̄O)から出力される。
【0148】次に、動作を説明する。
【0149】図19は、ラッチ回路51を動作させた時
の入出力信号のシュミレーション結果を示す図である。
同図(a)は、制御信号入力端部(L)と反転制御信号
入力端部( ̄L)とに入力されるクロック信号(cl
k)と反転クロック信号( ̄clk)を示す図で、同図
(b)は、入力端部(I)と反転入力端部( ̄I)とに
入力される入力信号(IN)と反転入力信号( ̄IN)
を示す図で、同図(c)は、出力端部(O)と反転出力
端部( ̄O)から出力される出力信号(OUT)と反転
出力信号( ̄OUT)を示す図である。
【0150】本実施形態のラッチ回路51は、制御信号
入力端部(L)に入力されるクロック信号(clk)が
ハイ「1」で、反転制御信号入力端部( ̄L)の反転ク
ロック信号( ̄clk)がロー「0」の場合は、スルー
状態となり、逆に、制御信号入力端部(L)に入力され
るクロック信号(clk)がロー「0」で、反転制御信
号入力端部( ̄L)の反転クロック信号( ̄clk)が
ハイ「1」の場合は、ラッチ状態となる。
【0151】上記したスルー状態とは、入力端部(I)
からの入力信号(IN)がそのまま出力端部(O)の出
力信号(OUT)として出力され、反転入力端部( ̄
I)からの反転入力信号( ̄IN)がそのまま反転出力
端部( ̄O)の反転出力信号( ̄OUT)として出力さ
れる状態をいう。
【0152】また、上記したラッチ状態とは、ラッチ前
の出力状態を保持することをいう。
【0153】具体的には、図19(a)に示すように、
クロック信号(clk)がハイ「1」で、反転クロック
信号( ̄clk)がロー「0」の場合は、スルー状態と
なり、図17のP型トランジスタQ23とQ24はオフ
し、P型トランジスタQ21とQ22はオンとなる。
【0154】このため、図19(b)に示すように、入
力信号(IN)が「0」で、反転入力信号( ̄IN)が
「1」になると、P型トランジスタQ27とQ29がオ
フし、P型トランジスタQ26とQ30がオンするた
め、そのまま出力されるスルー状態となり、出力信号
(OUT)に「0」が、反転出力信号( ̄OUT)に
「1」が出力される。
【0155】次に、クロック信号(clk)がロー
「0」で、反転クロック信号( ̄clk)がハイ「1」
の場合は、ラッチ状態となり、図17のP型トランジス
タQ23とQ24はオンし、P型トランジスタQ21と
Q22はオフする。
【0156】このため、入力端部(I)と反転入力端部
( ̄I)の入力信号に関わりなく、図19(b)に示す
従前のスルー状態の出力信号(OUT)の「0」がP型
トランジスタQ23を介して、P型トランジスタQ26
とQ30とをオンし、反転出力信号( ̄OUT)の
「1」がP型トランジスタQ24を介して、P型トラン
ジスタQ27とQ29とをオフするため、図19(c)
に示すように、従前の出力状態が保持され、出力信号
(IN)が「0」で反転入力信号( ̄IN)の「1」が
そのまま出力される。
【0157】このように、図17に示すラッチ回路は、
4個のP型トランジスタQ21乃至Q24のゲートを外
部からの制御信号に従って、スルー動作とラッチ動作の
切換えを行っている。この回路は、正論理と負論理の2
つの入出力を持っているため、2個のインバータ基本回
路52、53からなるインバータ回路(図2参照)を1
つ使うだけでラッチ機能を実現することができる。
【0158】また、上記実施形態のラッチ回路は、図1
のインバータ基本回路を使って構成しているため、出力
レベルの損失が無くなるとともに、直流的なリーク電流
が無くなり、消費電力を低減化することができる。
【0159】なお、上記ラッチ回路51では、P型トラ
ンジスタで回路を構成したが、これに限定されるもので
はなく、P型トランジスタに代わってN型トランジスタ
により回路構成することもできる。
【0160】図20は、P型トランジスタを使った図1
7のラッチ回路51のインバータ回路を図記号に置換し
た回路図である。
【0161】図20に示すラッチ回路51は、インバー
タ回路21の入出力端部にそれぞれP型トランジスタQ
21乃至Q24を配して、クロックLと反転クロック ̄
Lとによってゲートを制御するものである。
【0162】ここでは、図17に示すラッチ回路51以
外の回路構成からなるバリエーションとして、図20の
インバータ回路21を上記の図6乃至図9までのインバ
ータ回路をそれぞれ用いて構成するようにしてもよい。
【0163】上記構成を採用した場合は、インバータ回
路21の各P型トランジスタに対する電源やグラウンド
との接続箇所が少なくなって、回路の配線が簡素化され
るとともに、消費電力を減少させることができる。
【0164】また、図21は、N型トランジスタを使っ
てラッチ回路61を構成してインバータ回路を図記号に
置換した回路図である。
【0165】図21に示すラッチ回路61は、図10に
示すインバータ回路210の入出力端部にそれぞれN型
トランジスタQ21乃至Q24を配して、クロックLと
反転クロック ̄Lとによってゲートを制御するものであ
る。
【0166】ここでは、N型トランジスタを用いたラッ
チ回路61の回路構成のバリエーションとして、図21
のインバータ回路210の部分に上記の図13乃至図1
6までのインバータ回路をそれぞれ用いて構成するよう
にしてもよい。
【0167】上記の構成からなるインバータ回路を採用
したラッチ回路61は、インバータ回路210の各N型
トランジスタに対する電源やグラウンドとの接続箇所が
少なくなって、回路の配線が簡素化されるとともに、消
費電力を減少させることができるようになった。
【0168】(アンド回路)図22は、上記図1のイン
バータ基本回路とP型トランジスタとを組み合わせて論
理積とその否定を生成するアンド回路の構成図である。
【0169】まず、構成を説明する。
【0170】図22のAND/NAND回路62は、論
理回路55とインバータ基本回路52および53から構
成される。
【0171】論理回路55は、4個のP型トランジスタ
Q31乃至Q34を用いて入力に対する論理積とその否
定を生成するものである。すなわち、入力がa、b2つ
の場合は、その否定である反転a( ̄a)と反転b( ̄
b)も入力する。そして、aの入力端部とグラウンドと
の間には、P型トランジスタのQ21とQ22を直列に
接続し、また、反転aの入力端部と電源(Vdd)との間
には、P型トランジスタのQ33とQ34を直列に接続
している。
【0172】上記のP型トランジスタQ32とQ34の
ゲートには、bが入力されてスイッチングが行われ、P
型トランジスタQ31とQ33のゲートには、反転bが
入力されてスイッチングが行われる。そして、上記スイ
ッチングの結果に応じて、P型トランジスタQ31とQ
32の間、およびP型トランジスタQ33とQ34の間
からハイレベル「1」又はローレベル「0」の信号が出
力される。
【0173】ただし、上記のP型トランジスタQ31乃
至Q34だけでは、ローレベルの出力がトランジスタの
しきい値電圧分だけ損失が発生する。このため、本実施
形態のアンド回路61では、インバータ基本回路52、
53で構成された図2と同様のインバータ回路を付加す
ることにより、出力レベルの補正を行っている。すなわ
ち、このインバータ基本回路52および53は、図17
に図示したインバータ基本回路52および53と同じ構
成であり、出力される低電位をグラウンド電位VGND と
等電位になるまで低下させる働きをしている。
【0174】次に、動作を説明する。
【0175】入力されるaが「0」(反転aは「1」)
で、bが「0」(反転bは「1」)の場合は、図22に
示すように、P型トランジスタのQ31とQ33がオフ
し、Q32とQ34がオンするため、インバータ回路側
のP型トランジスタQ26とQ30はオフするが、P型
トランジスタQ27とQ29がオンして、アンド出力が
「0」、ナンド出力が「1」となる。
【0176】上記と同様に、入力されるaが「0」(反
転aは「1」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場
合は、アンド出力が「0」、ナンド出力が「1」とな
る。
【0177】また、入力されるaが「1」(反転aは
「0」)で、bが「0」(反転bは「1」)の場合は、
アンド出力が「0」、ナンド出力が「1」となる。
【0178】さらに、入力されるaが「1」(反転aは
「0」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場合は、
アンド出力が「1」、ナンド出力が「0」となる。
【0179】図23は、図22のアンド回路61のシン
ボルを示す図であり、図24は、図23のアンド回路6
1における各入力パターンに対するアンド出力とナンド
出力のシュミレーション結果を示した図である。
【0180】図24に示すように、アンド回路は、入力
されるa、反転a、b、反転bの各入力の組み合わせに
応じて、所定の論理積(AND)とその否定(NAN
D)とが出力される。そして、アンド出力やナンド出力
でローレベルを出力する場合は、本実施形態のようにイ
ンバータ基本回路52、53を組み合わせることによっ
て出力レベルが補正されるので、図24(c)に示すよ
うに、確実にグラウンド電位(VGND )と等価な電位を
出力することができる。
【0181】また、上記実施形態のアンド回路61は、
図1に示すインバータ基本回路を採用しているため、直
流的なリーク電流が無くなり、消費電力を低減化するこ
とができる。
【0182】なお、上記アンド回路61では、P型トラ
ンジスタを使って回路を構成しているが、このP型トラ
ンジスタの代わりにN型トランジスタを使って構成して
もよい。
【0183】図25は、図22に示すP型トランジスタ
からなるアンド回路の変形例を示す回路図である。
【0184】図22に示したアンド回路61は、インバ
ータ基本回路52,53と、その前段にP型トランジス
タQ31乃至Q34からなる論理回路55とで構成され
ている。図25のアンド回路310は、図22のアンド
回路62のインバータ基本回路52,53からなるイン
バータ回路の部分は同じであるが、その前段の論理回路
の接続関係が異なっている。
【0185】すなわち、図22に示すトランジスタQ3
1とQ32は、入力端部aとグラウンドとの間にソース
とドレインが直列に接続され、トランジスタQ31とQ
32のゲート電極に反転入力信号 ̄bと入力信号bとが
印加されることにより、出力信号aかローレベルのグラ
ウンド出力信号がインバータ回路に入力される。また、
トランジスタQ33とQ34は、反転入力端部 ̄aと電
源との間にソースとドレインが直列に接続され、トラン
ジスタQ33とQ34のゲート電極に反転入力信号 ̄b
と入力信号bとが印加されることにより、反転入力信号
 ̄aかハイレベルの電源入力信号がインバータ回路に入
力される。
【0186】ところが、図25に示した論理回路のトラ
ンジスタQ32の入力端は、常にローレベルである必要
はなく、トランジスタQ32がオン動作する場合にのみ
ローレベルが入力されるものであればよい。したがっ
て、図25に示すように、トランジスタQ32の入力端
をグラウンドではなく、トランジスタQ32がオン動作
する際にローレベルとなる入力端部bに接続しても支障
がなく、図22と全く同じ動作を行うことができる。
【0187】また、図22の論理回路のトランジスタQ
34の入力端は、常にハイレベルである必要はなく、ト
ランジスタQ34がオン動作する場合にのみハイレベル
が入力されるものであればよい。したがって、図25に
示すように、トランジスタQ34の入力端を電源ではな
く、トランジスタQ34がオン動作する際にハイレベル
となる反転入力端部 ̄bに接続しても支障がなく、図2
2と全く同じ動作を行うことができる。
【0188】図26のアンド回路320は、図22に示
すP型トランジスタからなるアンド回路の別の変形例を
示す回路図である。
【0189】図26を図25との間で比較した場合、イ
ンバータ回路の前段部分の論理回路の構成は、図25と
同様であるが、図26の回路構成は、インバータ回路の
P型トランジスタQ26の入力端に接続されていた電源
に代えて、トランジスタQ26がオン動作する際にハイ
レベルとなる論理回路からの入力端部に接続すればよ
い。また、インバータ回路のP型トランジスタQ29の
入力端に接続されていた電源に代えて、トランジスタQ
29がオン動作する際にハイレベルとなる論理回路から
の入力端部に接続すればよい。
【0190】図27は、N型トランジスタで構成された
アンド回路330の回路図である。
【0191】図27のアンド回路330は、インバータ
基本回路220,230からなるN型インバータ回路
と、その前段のトランジスタQ31乃至Q34からなる
論理回路とで構成されている。
【0192】インバータ基本回路220のトランジスタ
Q13の入力端は、通常ローレベルが入力されるように
グラウンドに接地されているが、上記と同様の理由によ
り、トランジスタQ13がオン動作するときのみローレ
ベルとなる論理回路からの入力端部に接続しても、動作
に変わりは無い。
【0193】また、図27のアンド回路330の論理回
路では、上記のP型トランジスタで構成された図22に
示す論理回路において、トランジスタQ32の入力端が
グラウンドに接地されている代わりに、トランジスタQ
32がオン動作する場合にローレベルが入力されるよ
う、入力端子bに接続し、トランジスタQ34の入力端
が電源に接続されている代わりに、トランジスタQ34
がオン動作する場合にハイレベルが入力されるよう反転
入力端子 ̄bに接続されている。
【0194】(オア回路)図28は、P型トランジスタ
のみから構成される論理和とその否定論理を出力するO
R/NOR回路を示し、図29は、OR/NOR回路の
シンボルを示す図である。
【0195】OR/NOR回路64は、論理回路56、
インバータ基本回路52および53から構成されるが、
インバータ基本回路52および53の回路構成は、図1
7のラッチ回路51のインバータ基本回路52および5
3、および図22のAND/NAND回路61のインバ
ータ基本回路52および53と同じである。論理回路5
6は、4個のトランジスタQ41乃至Q44により信号
a、 ̄a、b、 ̄bの論理和信号およびその反転信号を
出力するよう回路構成されている。この論理回路56の
P型トランジスタQ43およびQ44の出力端がインバ
ータ基本回路52のP型トランジスタQ25のソースと
インバータ基本回路53のP型トランジスタQ29のゲ
ートに接続されており、また、論理回路56のP型トラ
ンジスタQ41およびQ42の出力端がインバータ基本
回路52のP型トランジスタQ26のゲートおよびイン
バータ基本回路53のP型トランジスタQ28のソース
に接続されている。
【0196】このようなOR/NOR回路64から出力
される出力波形は、低電位側をグラウンド電位とほぼ同
じ電位とすることができる。OR/NOR回路64を構
成するインバータ基本回路52および53は、この場合
にも、図6乃至図9のように変形することができる。
【0197】(イクスクルーシブオア回路)図30は、
P型トランジスタのみから構成される排他的論理和とそ
の否定論理を出力するEXOR/EXNOR回路を示
し、図31は、EXOR/EXNOR回路のシンボルを
示す図である。
【0198】図30に示すEXOR/EXNOR回路6
5は、図22および図28に図示されたインバータ基本
回路52および53を有する。このEXOR/EXNO
R回路65が前述のAND/NAND回路61およびO
R/NOR回路64と相違する点は、論理回路57につ
いてのみである。論理回路57は、4個のP型トランジ
スタQ45乃至Q48を有しており、これら各P型トラ
ンジスタQ45乃至Q48は、ゲートに入力される信号
aまたはその反転信号 ̄aに制御される。いずれのP型
トランジスタQ45乃至Q48も、そのソースには、信
号bまたは ̄bが入力されるが、ゲートに信号aが入力
され、ソースに信号bが入力されるトランジスタQ48
のドレイン、およびゲートに反転信号 ̄aが入力され、
ソースに反転信号 ̄bが入力されるトランジスタQ45
のドレインがインバータ基本回路52におけるトランジ
スタ25のソースとインバータ基本回路53におけるQ
29のゲートに接続され、ゲートに信号aが入力され、
ソースに反転信号 ̄bが入力されるトランジスタQ47
のドレイン、およびゲートに反転信号 ̄aが入力され、
ソースに信号bが入力されるトランジスタQ46のドレ
インがインバータ基本回路52におけるトランジスタQ
26のソースとインバータ基本回路53におけるトラン
ジスタQ28のゲートに接続されて構成されている。
【0199】このようなEXOR/EXNOR回路65
から出力される出力波形は、低電位側をグラウンド電位
VGND とほぼ同じ電位とすることができる。EXOR/
EXNOR回路65を構成するインバータ基本回路52
および53は、この場合にも、図6乃至図9のように変
形することができる。
【0200】(トライステート回路)図32は、交流化
電圧を生成するトライステート回路71の一構成例を示
す図である。このトライステート回路71は、例えば、
液晶駆動装置などで液晶を駆動する際に、直流電圧を印
加したのでは液晶が劣化することから、交流化された駆
動電圧を生成する場合などに用いられる。
【0201】まず、構成を説明する。
【0202】図32に示すように、8個のP型トランジ
スタQ51乃至Q58は、a、反転a( ̄a)、b、反
転b( ̄b)の4つの入力信号に基づいて、所定の論理
を生成する論理部を構成している。このトライステート
回路71は、a、bそれぞれに正論理・負論理を入力す
ることにより、3種類の電源電圧VH 、VC 、VL を切
換えて生成される交流化電圧が出力cから出力される
(但し、VH >VC >VL )。ここでは、上記実施形態
のアンド回路と同様にパス・トランジスタ・ロジックの
手法を用いている。
【0203】そして、例えば、このトライステート回路
を液晶駆動装置に用いる場合は、上記入力信号のaが書
き込みデータの有り/無し、すなわち、液晶を駆動する
か/しないかを表し、bが液晶駆動電圧の正/負を表す
ように用いることができる。
【0204】次に、6個のP型トランジスタQ59乃至
Q64とコンデンサC31およびC32は、図1に示す
2個のインバータ基本回路72、73を構成しており、
実際に駆動電圧を出力するP型トランジスタQ65、Q
66を充分に駆動して適正な出力電圧を得るため、P型
トランジスタQ51乃至Q58で構成された論理部の出
力を補正する働きをしている。
【0205】また、P型トランジスタQ65、Q66、
Q67は、電源電圧VH 、VL 、VC を切換えるスイッ
チングトランジスタである。
【0206】図33は、図32のトライステート回路7
1のシンボルを示す図であり、図34は、図33のトラ
イステート回路71へ入力されるa、bの2つの入力信
号とこれに基づいて生成される交流化された出力信号c
のシュミレーション結果を示す図である。
【0207】次に、動作について説明する。
【0208】図32に示すトライステート回路71は、
aとbのそれぞれに正論理・負論理のいずれかを入力す
ることにより、cからVH 、VC 、VL のいずれかが出
力される。実際には、図34の(a),(b)に示すよ
うに、入力a、bが変化することによって、同図(c)
に示すような交流化信号を生成するものである。
【0209】まず、入力信号のaとbが「0」の場合
は、P型トランジスタQ65、Q66がオフとなり、P
型トランジスタQ67がオンするため、cからVcが出
力される。また、入力信号のaが「0」で、bが「1」
の場合も上記と同様にcからVcが出力される。これ
は、aが「0」の場合は、論理部のP型トランジスタQ
51、Q53、Q55、Q57がオフとなるため、bの
入力信号に影響されることなくP型トランジスタQ67
をオンして、cからVcが出力されることによる。
【0210】また、入力信号のaが「1」の場合は、ス
イッチングトランジスタのQ67がオフし、論理部のP
型トランジスタQ52、Q54、Q56、Q58がオフ
するとともに、逆に、P型トランジスタQ51、Q5
3、Q55、Q57がオンする。このため、bの入力信
号に基づいてcからの出力電圧が変化する。
【0211】そこで、bが「0」の場合は、Q61とQ
63がオンとなり、ゲートにグラウンド電位VGND が供
給されてP型トランジスタQ66がオンしQ65がオフ
するため、cからVL が出力される。
【0212】また、bが「1」の場合は、Q60とQ6
4がオンとなり、ゲートにグラウンド電位VGND が供給
されてP型トランジスタQ65がオンしQ66がオフす
るため、cからVH が出力される。
【0213】このように、本実施形態のトライステート
回路71は、P型トランジスタとコンデンサだけで構成
できることから、構造が簡単となり、少ない工程数で製
造できるため、低コスト化が図れる。
【0214】また、上記実施形態のトライステート回路
71は、図1と同じインバータ基本回路72、73を用
いて、P型トランジスタQ51乃至Q58で構成された
論理部の出力を補正するようにしたため、図34(c)
に示すように、出力電圧c、特に、ローレベルの出力電
圧であるVL が充分下がりきらないという問題が解決さ
れ、常に所定の電圧まで確実に下がった状態の電圧レベ
ルを出力することができるようになった。
【0215】次に、図35は、図32のトライステート
回路を変形した他の実施形態に係る構成図であり、図3
2と同一部または相当部には同じ符号が付してある。
【0216】そこで、例えば液晶駆動回路のトライステ
ート回路を構成する場合は、出力電源のVH とVL との
電圧関係がVH >VL であると、ハイ(VH )側のスイ
ッチングトランジスタであるQ65が充分にオン状態に
ならなくても、液晶駆動の実用上ではそれ程差し支えな
いが、むしろQ66が充分にオン状態とならずにロー
(VL )側の出力電圧レベルが下がりきらないことの方
が問題となる。このような状況下では、ハイ側(VH )
のスイッチングトランジスタのQ65のゲートに印加さ
れる電圧レベルを補正するために設けた図32に示すイ
ンバータ基本回路72を省略することが考えられる。図
35は、上記の考えに基づいて構成したトライステート
回路81である。
【0217】図35のトライステート回路は、上記のよ
うに使用目的に応じて構成したため、図32のトライス
テート回路71と比べて、実用上の特性に影響を与える
ことがなく、さらに5個のP型トランジスタQ53、Q
54、Q59、Q60、Q61と、1個のコンデンサC
31とを省略することが可能となり、回路構成が簡略化
されて、低コスト化することができる。
【0218】なお、上記トライステート回路71、81
では、P型トランジスタを使って回路構成しているが、
このP型トランジスタの代わりにN型トランジスタを使
って構成してもよい。
【0219】(液晶駆動回路)図36は、本実施形態に
係る駆動回路一体型TFT−LCD91の概略構成図で
ある。この駆動回路一体型TFT−LCD91は、LC
D(Liquid Crystal Display)の表示領域において、ガ
ラス基板上の各画素毎にスイッチング素子となるTFT
(Thin Film Transistor)を形成するとともに、ドレイ
ンドライバ(データ線駆動回路)やゲートドライバ(走
査線駆動回路)からなる液晶駆動回路もガラス基板上に
一体形成したものである。
【0220】まず、構成を説明する。
【0221】図36に示すように、駆動回路一体型TF
T−LCD91は、ガラス基板92上の表示領域内の各
画素毎にTFTを形成する液晶表示パネル(TFT−L
CD)93と、その液晶表示パネル93の各TFTのゲ
ートに走査信号を印加して選択状態と非選択状態とを作
り出すゲートドライバ94と、そのゲートドライバ94
によって選択状態にしたTFTに表示信号を印加して各
画素毎の液晶を駆動するドレインドライバ95とで構成
されている。
【0222】上記した液晶表示パネル93、ゲートドラ
イバ94およびドレインドライバ95は、ガラス基板9
2上に一体形成されている。
【0223】図37は、図36に示すドレインドライバ
95をインバータ基本回路とP型トランジスタからなる
ラッチ回路、アンド回路、およびトライステート回路と
で構成した部分回路図であり、図38は、図37各部の
信号波形を示すタイミングチャートである。
【0224】図37に示すドレインドライバ95は、ラ
ッチ回路101、102、103……、アンド回路11
1、112……、ラッチ回路121、122……、ラッ
チ回路131、132、……、トライステート回路14
1、142……などで構成されている。
【0225】ラッチ回路101、102、103は、図
示しないコントローラから入力される水平クロック(X
SCL)と、反転水平クロック( ̄XSCL)とが制御
信号入力端部(L)と反転制御信号入力端部( ̄L)と
に1つ置きに逆の位相で入力されて、制御信号入力端部
(L)に「1」が入ると入力信号をスルーで出力し、
「0」が入ると従前の入力信号をラッチする。
【0226】ラッチ回路101への入力信号は、水平同
期信号XDと水平同期信号 ̄XDが入力され、スルー状
態とラッチ状態に応じた出力信号が出力端部(O)と反
転出力端部( ̄O)から出力され、アンド回路111と
次段のラッチ回路102の入力端部に入力される。
【0227】同様に、ラッチ回路102の出力信号は、
アンド回路111とアンド回路112および次段のラッ
チ回路103の入力端部に入力される。
【0228】そして、アンド回路111は、上記ラッチ
回路101の出力(OUT)とラッチ回路102の反転
出力( ̄OUT)とを入力して、論理積とその否定とを
ラッチ回路121の制御信号入力端部(L)と反転制御
信号入力端部( ̄L)とに入力する。アンド回路112
も同様に、ラッチ回路102の反転出力( ̄OUT)と
ラッチ回路103の出力(OUT)とが入力されて、論
理積とその否定とがラッチ回路122の制御信号入力端
部(L)と反転制御信号入力端部( ̄L)に入力され
る。
【0229】ラッチ回路121とラッチ回路122は、
上記したアンド回路111と112からの出力信号のタ
イミングに応じて、図示しないデータ変換回路から入力
される各画素毎のデータをラッチし、そのラッチしたデ
ータをそれぞれ次段のラッチ回路131と132に出力
する。
【0230】ラッチ回路131と132は、クロックO
Pのタイミングで入力された各画素毎のデータをラッチ
して、その出力をそれぞれのトライステート回路141
と142に出力する。
【0231】トライステート回路141と142は、上
記したラッチ回路131と132からの入力信号と、交
流化信号WFとの組み合わせによって、VH 、VC 、V
L からなる3種類の電源電圧を適宜選択することによ
り、交流化された表示信号が生成される。トライステー
ト回路141から出力される交流化された表示信号は、
ドレインラインのD1に出力され、トライステート回路
142から出力される交流化された表示信号は、ドレイ
ンラインのD2に出力される。
【0232】なお、図37は、2ライン分のドレインラ
インに供給するドレインドライバ95の一部の構成を説
明したにすぎず、実際には上記各回路が水平走査方向に
画素数に応じて連なって配置されている。これにより、
各ドレインラインには、その位置に応じた表示信号を供
給することができる。
【0233】上記したように、ラッチ回路、アンド回路
およびトライステート回路で構成されたドレインドライ
バ95は、インバータ基本回路とP型トランジスタだけ
で構成することが可能であるため、相補型トランジスタ
で構成した場合と比べると、トランジスタ構造が簡単
で、製造工程数が少なくなる上、画素のTFTトランジ
スタにP型トランジスタを採用するならば、ガラス基板
の同一平面上に駆動回路一体型TFT−LCDを同時に
作成することができ、低コスト化が図れるという利点が
ある。
【0234】また、本実施形態のドレインドライバ95
は、相補型の場合と同様に直流のリーク電流が少なく、
低消費電力性を有し、適正な出力レベル、特に、ローレ
ベルの出力を充分低く抑えることができるという利点が
ある。
【0235】図39は、図36のゲートドライバ94の
詳細ブロック図である。ゲートドライバ94は、ラッチ
回路151、152…、NOR回路161、162…、
インバータ回路171、172…、インバータ回路18
1、182…、インバータ回路191、192…から構
成される。
【0236】図示しないコントローラからの垂直クロッ
クYSCLは、縦列接続された各ラッチ回路151、1
52…の制御端子Lおよび反転制御端子 ̄Lに交互に入
力され、図示しないコントローラからの反転垂直クロッ
ク ̄YSCLは、縦列接続された各ラッチ回路151、
152…の反転制御端子 ̄Lおよび制御端子Lに交互
に、換言すれば、垂直クロックYSCLが接続されてい
ない方の制御端子Lまたは反転制御端子 ̄Lに接続され
る。各ラッチ回路151、152…では、制御端子Lに
「1」が入力されると入力信号をスルーで出力し、
「0」が入力されると前回の入力信号をラッチする。
【0237】各ラッチ回路151の入力端子Iには、垂
直同期信号YDが供給され、この垂直同期信号YDは垂
直クロックYSCLおよび反転垂直クロック ̄YSCL
に同期して各ラッチ回路151、152…の出力端Oか
ら次段のラッチ回路152、153…に順次出力される
とともに、反転出力端 ̄Oから対応する各NOR回路1
61、162…の一方の入力端子、および前段のNOR
回路161、162…の他方の入力端子に出力される。
そして、各NOR回路161、162…からは対応する
インバータ回路171、172…に出力され、さらに対
応するインバータ回路181、182…およびインバー
タ回路191、192を通過して電流を増大した上、各
ゲート線にゲート信号G1、G2…に出力される。
【0238】図40は、上記垂直クロックYSCL、反
転垂直クロック ̄YSCL、垂直同期信号YDおよびゲ
ート信号G1、G2…のタイミングを示す図である。
【0239】上記したように、ラッチ回路、NOR回路
およびインバータ回路で構成されたゲートドライバ94
は、ドレインドライバ95の場合と同様に、本発明のイ
ンバータ基本回路を用いることによりP型トランジスタ
だけで構成することができるため、相補型トランジスタ
で構成した場合と比べると、トランジスタ構造が簡単に
なり、製造工程数を少なくすることができる。特に、画
素のTFTトランジスタにP型トランジスタを採用すれ
ば、ガラス基板の同一平面上に駆動回路一体型TFT−
LCDを作成することができるため、低コスト化が図れ
る。
【0240】また、本実施形態のゲートドライバ94
は、相補型と同様の低消費電力性と、適正な出力レベ
ル、特に、ローレベルの出力を充分低く抑えることがで
きるという利点がある。
【0241】
【発明の効果】請求項1記載の半導体装置によれば、非
反転信号供給手段と反転信号供給手段からそれぞれ入力
される信号に応じて、適正な高電位あるいは低電位の出
力信号が出力されるため、この半導体装置を使って回路
を構成しても誤動作を防止することができる。また、第
1のトランジスタと第2のトランジスタは、一導電型で
構成されているため、製造工程数が少なくなるととも
に、高集積化が可能となり、低コスト化と高密度化が達
成できる。さらに、第1のトランジスタと第2のトラン
ジスタは、非反転信号供給手段と反転信号供給手段とに
よって交互にスイッチングさせるため、リーク電流が小
さくなる。
【0242】請求項2記載の半導体装置によれば、一導
電型からなる第1または第2のトランジスタは、その出
力電位がしきい値分だけ鈍るという特性があるため、第
3のトランジスタと容量手段とにより、適正な出力電位
を補償する。
【0243】請求項3乃至請求項6に記載の半導体装置
によれば、第1、第2および第3のトランジスタがP型
である場合に、第1のトランジスタの入力端、第2のト
ランジスタの入力端、あるいは、第3のトランジスタの
ゲートを反転信号供給手段に接続するようにしたので、
上記の入力端やゲートは、常に高電位や低電位を入力す
る必要がなく、所定のタイミングで高電位や低電位が入
力されればよいため、上記反転信号供給手段に接続する
ことによって、配線を簡素化することができ、消費電力
を低減することができる。
【0244】請求項7乃至請求項10に記載の半導体装
置によれば、第1、第2および第3のトランジスタがN
型である場合、第1のトランジスタの入力端、第2のト
ランジスタの入力端、あるいは、第3のトランジスタの
ゲートを非反転信号供給手段に接続するようにしたの
で、上記の入力端やゲートは、常に高電位や低電位を入
力する必要がなく、所定のタイミングで高電位や低電位
が入力されればよいため、上記非反転信号供給手段に接
続することによって、配線を簡素化することができると
ともに、消費電力を低減することができる。
【0245】請求項11記載の半導体装置によれば、非
反転信号供給手段と反転信号供給手段からそれぞれ入力
される信号に応じて、第1および第2の出力電圧補償回
路により出力手段および反転出力手段から適正な高電位
あるいは低電位の出力信号を出力することができるの
で、この半導体装置を使って回路を構成しても誤動作を
防止することができる。また、第1乃至第4のトランジ
スタは、同一導電型で構成されているので、製造工程数
が少なくなるとともに、高集積化が可能となり、低コス
ト化と高密度化が達成できる。さらに、第1および第2
のトランジスタと第3および第4のトランジスタは、非
反転信号供給手段と反転信号供給手段とによって、それ
ぞれ交互にスイッチングさせるので、リーク電流が小さ
くなる。
【0246】請求項12記載の半導体装置によれば、一
導電型からなる第1乃至第4のトランジスタは、その出
力電位がしきい値分だけ鈍るという特性があるため、第
5および第6のトランジスタと第1および第2の容量手
段とにより、適正な出力電位を補償することができる。
【0247】請求項13乃至請求項17に記載の半導体
装置によれば、第1乃至第6のトランジスタがP型であ
る場合、第1および第2のトランジスタの入力端を反転
信号供給手段に接続するとともに、第3および第4のト
ランジスタの入力端を非反転信号供給手段に接続するよ
うにしたので、上記の各入力端は、常に高電位や低電位
を入力する必要がなく、所定のタイミングで高電位や低
電位が入力されればよいため、上記反転信号供給手段や
非反転信号供給手段に接続することによって、配線を簡
素化することができ、消費電力を低減することができ
る。
【0248】請求項18記載の半導体装置によれば、非
反転信号供給手段と反転信号供給手段からそれぞれ入力
される信号に応じて、第1および第2の出力電圧補償回
路により出力手段および反転出力手段から適正な高電位
あるいは低電位の出力信号を出力することができるの
で、この半導体装置を使って回路を構成しても誤動作を
防止することができる。また、第1乃至第4のトランジ
スタは、同一導電型で構成されているので、製造工程数
が少なくなるとともに、高集積化が可能となり、低コス
ト化と高密度化を達成することができる。さらに、第1
および第2のトランジスタと第3および第4のトランジ
スタは、非反転信号供給手段と反転信号供給手段とによ
って、それぞれ交互にスイッチングさせるので、リーク
電流を小さくすることができる。
【0249】請求項19記載の半導体装置によれば、同
一導電型からなる第1乃至第4のトランジスタは、その
出力電位がしきい値分だけ鈍るという特性があるので、
第5および第6のトランジスタと第1および第2の容量
手段とにより、適正な出力電位を補償する。
【0250】請求項20乃至請求項24に記載の半導体
装置によれば、第1乃至第6のトランジスタがN型であ
る場合、第1および第2のトランジスタの入力端を非反
転信号供給手段に接続するとともに、第3および第4の
トランジスタの入力端を反転信号供給手段に接続するよ
うにしたので、上記の各入力端は、常に高電位や低電位
を入力する必要がなく、所定のタイミングで高電位や低
電位が入力されればよいため、上記反転信号供給手段や
非反転信号供給手段に接続することによって、配線を簡
素化することができ、消費電力を低減することができ
る。
【0251】請求項25記載の半導体装置によれば、同
一導電型のトランジスタで構成したことにより、製造工
程数が減少して、低コスト化できるとともに、高密度で
実装できる上、適正な出力電位が得られるラッチ回路と
することができる。
【0252】請求項26乃至請求項29に記載の半導体
装置によれば、請求項11または請求項18記載の半導
体装置において、同一導電型の複数のトランジスタによ
り、AND、NAND、OR、NOR、EXOR、EX
NOR等の論理回路を備えるようにしたので、同一導電
型のトランジスタで構成したことにより、製造工程数が
減少して、低コスト化できるとともに、高密度で実装で
きる上、適正な出力電位が得られる論理回路とすること
ができる。
【0253】請求項30記載の半導体装置によれば、半
導体装置の出力手段や反転出力手段からの出力電位を用
いて、さらに、第5のトランジスタをスイッチングさせ
ることにより、例えば、トライステート回路等に適用す
ることができる。
【0254】請求項31記載の表示駆動装置によれば、
本発明の半導体装置を含むラッチ回路を使って表示駆動
装置を構成したので、適正な出力電位によって、確実か
つ正確な表示駆動を行うことができる。
【0255】請求項32記載の表示駆動装置によれば、
本発明の半導体装置を含むインバータ回路を使って表示
駆動装置を構成したので、適正な出力電位によって、確
実かつ正確な表示駆動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置のインバータ基本回路構成
を示す図。
【図2】図1のインバータ基本回路を2個組み合わせて
正論理・負論理の両方の否定を出力するインバータ回路
の構成を示す図。
【図3】図2のインバータ回路のシンボルを示す図。
【図4】図3に示すインバータ回路のシンボルを3個連
続して接続した状態を示す図。
【図5】図4の3個のインバータ回路を直列に接続して
動作させた時の信号波形のシュミレーションを結果を示
す図。
【図6】図2のインバータ回路を変形した回路構成例を
示す図。
【図7】図2のインバータ回路を変形した回路構成例を
示す図。
【図8】図2のインバータ回路を変形した回路構成例を
示す図。
【図9】図2のインバータ回路を変形した回路構成例を
示す図。
【図10】図2に示すP型トランジスタのインバータ回
路をN型トランジスタで構成した場合の回路図。
【図11】図2のインバータ回路とパスロジック回路と
を接続した回路を示す図。
【図12】図11のインバータ回路の入力信号と出力信
号の波形を示す図。
【図13】図10のインバータ回路を変形した回路構成
例を示す図。
【図14】図10のインバータ回路を変形した回路構成
例を示す図。
【図15】図10のインバータ回路を変形した回路構成
例を示す図。
【図16】図10のインバータ回路を変形した回路構成
例を示す図。
【図17】図1の基本回路を組み合わせてデータを一時
的に保持するラッチ回路の構成図。
【図18】図17に示すラッチ回路のシンボルを示す
図。
【図19】ラッチ回路を動作させた時の入出力信号のシ
ュミレーション結果を示す図。
【図20】P型トランジスタを使った図17のラッチ回
路のインバータ回路を図記号に置換した回路図。
【図21】N型トランジスタを使ってラッチ回路を構成
してインバータ回路を図記号に置換した回路図。
【図22】図1の基本回路とP型トランジスタとを組み
合わせて論理積とその否定を生成するアンド回路の構成
図。
【図23】図22のアンド回路のシンボルを示す図。
【図24】図23のアンド回路における各入力パターン
に対するアンド出力とナンド出力のシュミレーション結
果を示す図。
【図25】図22に示すP型トランジスタからなるアン
ド回路の変形例を示す回路図。
【図26】図22に示すP型トランジスタからなるアン
ド回路の別の変形例を示す回路図。
【図27】N型トランジスタで構成されたアンド回路の
回路図。
【図28】N型トランジスタで構成されたOR・NOR
回路の回路図
【図29】図28のOR・NOR回路のシンボルを示す
図。
【図30】N型トランジスタで構成されたEXOR・E
XNOR回路の回路図。
【図31】図30のEXOR・EXNOR回路のシンボ
ルを示す図。
【図32】交流化電圧を生成するトライステート回路の
一構成例を示す図。
【図33】図32のトライステート回路のシンボルを示
す図。
【図34】図33のトライステート回路へ入力される
a、bの2つの入力信号とこれに基づいて生成される交
流化電圧出力cのシュミレーション結果を示す図
【図35】図32のトライステート回路を変形した他の
実施形態に係る構成図。
【図36】本実施形態に係る駆動回路一体型TFT−L
CDの概略構成図。
【図37】図36に示すドレインドライバを基本回路と
P型トランジスタからなるラッチ回路と、アンド回路
と、トライステート回路とで構成した部分回路図。
【図38】図19各部の信号波形を示すタイミングチャ
ート。
【図39】図36に示すゲートドライバを基本回路とP
型トランジスタからなるラッチ回路と、アンド回路と、
インバータ回路とで構成した部分回路図。
【図40】図38各部の信号波形を示すタイミングチャ
ート。
【図41】相補型インバータ回路の構成を示す図。
【図42】無比率形インバータ回路を示す図。
【図43】図42の回路を組み合わせて構成した無比率
形インバータ回路を示す図。
【図44】図43の動作時における各部の信号波形を示
す図。
【符号の説明】
11 半導体装置 12,13,14 P型トランジスタ 15 コンデンサ 21,31,41 インバータ回路 22,23 インバータ基本回路 51 ラッチ回路 52,53 インバータ基本回路 55,56,57 論理回路 61 ラッチ回路 62 アンド回路 64 OR・NOR回路 65 EXOR・EXNOR回路 71,81 トライステート回路 72,73 インバータ基本回路 91 駆動回路一体型TFT−L
CD 92 ガラス基板 93 液晶表示パネル 94 ゲートドライバ 95 ドレインドライバ 101,102,103 ラッチ回路 111,112 アンド回路 121,122 ラッチ回路 131,132 ラッチ回路 141,142 トライステート回路 151,152,153 ラッチ回路 161,162 NOR回路 171,172 インバータ回路 181,182 インバータ回路 191,192 インバータ回路 210 インバータ回路 220,230 インバータ基本回路 310,320,330 アンド回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 半導体装置およびこれを用いた表示駆
動装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
これを用いた表示駆動装置に関し、詳細には、同じ導電
型の複数のトランジスタからなる半導体装置およびこれ
を用いた表示駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、液晶表示装置などのドラ
イバ回路を薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Tran
sistor)で構成する場合は、通常はCMOS(相補型)
回路が用いられている。このCMOS回路は、低消費電
力であって、適正な出力が得られることなどの利点があ
り、広く用いられている。
【0003】図40は、CMOSインバータ回路の構成
を示す図である。図40に示すように、CMOS1は、
PMOS2とNMOS3の二種類のトランジスタを対に
して用いている。このCMOS1は、IN(入力)が
「0」のときにPMOS2がオンして電源から「1」が
OUT(出力)される。また、入力が「1」のときは、
NMOS3がオンとなってグラウンドからの「0」が出
力される。このように、CMOSインバータ回路は、入
力を反転したものが出力される。
【0004】また、これとは別に、PMOSもしくはN
MOSのいずれか一方のトランジスタを用いてインバー
タ回路を構成することも可能である。このインバータ回
路には、比率形インバータ回路と無比率形インバータ回
路とがあり、さらに、比率形インバータ回路の中には、
抵抗負荷形、E/E形、E/D形などがある。
【0005】上記従来例では、インバータ回路を例にあ
げて説明したが、これ以外にラッチ回路、トライステー
ト回路、ドレインドライバ回路、ゲートドライバ回路等
を構成する場合、あるいは、ロジック回路としてオア回
路、エクスクルシブ・オア回路、アンド回路、ナンド回
路等を構成する場合もCMOS等が使われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の半導体装置にあっては、図40に示すCMO
S1がPMOS2とNMOS3の二種類のトランジスタ
から構成されているため、CMOSを製造する際に、P
MOSとNMOSの両方を作る必要から不純物注入工程
が増加して、マスクの枚数も増えることから製造工程お
よび素子構造が複雑化して、高コスト化するという問題
があった。
【0007】また、半導体装置のチャネル部分からのリ
ーク電流を抑えるため、半導体素子の構造として不純物
濃度の異なる領域を形成するLDD構造を採用すると、
さらに不純物注入工程が増加する問題が生ずる。
【0008】そこで、上記したCMOSを使わずにPM
OSもしくはNMOSのいずれか一方のトランジスタを
用いる構成として、例えば、上記した比率形インバータ
回路の抵抗負荷形とした場合、トランジスタと負荷抵抗
を備えている。このトランジスタは、PMOSもしくは
NMOSのいずれか一方を使っているため、素子構造が
簡略化され、製造工程数を少なくできる。ところが、こ
のトランジスタの他に広い面積を占める負荷抵抗を要す
るため、高集積化できなくなる上、負荷抵抗を用いた回
路は、直流的なリーク電流が大きくなって、出力レベル
が小さくなるという問題がある。
【0009】さらに、図41は、PMOSを2個使って
構成した無比率形インバ−タの基本回路を3個直列に接
続した無比率形インバータ回路7を示す図であり、図4
は、図41の無比率形インバータ回路7の動作時にお
ける各部の信号波形を示す図である。
【0010】図41および図42に示すように、無比率
形インバータ回路7に最初に入力される入力(IN)と
反転入力( ̄IN)の電位がVddとグラウンド電位であ
っても、01出力(01)と反転01出力( ̄01)に
なると、グラウンド電位よりわずかに上昇し、また、0
2出力(02)と反転02出力( ̄02)になると、グ
ラウンド電位よりさらに上昇し、最終的な出力(OU
T)と反転出力( ̄OUT)ではローレベルがグラウン
ド電位よりも大幅に上昇するため、このインバータを使
った回路が誤動作するおそれがある。
【0011】このように、PMOSのみでCMOS回路
を構成した場合、PMOSのしきい値分だけグラウンド
電位VGND が上昇するが、NMOSのみでCMOS回路
を構成した場合には、電源電位VddがNMOSのしきい
値分だけ上昇する。
【0012】つまり、CMOS回路をPMOSまたはN
トランジスタの一方のみで構成すると、トランジスタの
しきい値分だけ出力が鈍り、次段の回路の動作余裕度が
低減する。従って、多数のインバータ回路を縦続接続す
ることは勿論、他の回路との接続も不可能となる。
【0013】そこで、本発明は、相補型トランジスタか
らなるインバータ回路をP型またはN型のいずれか一方
の導電型の絶縁ゲート型トランジスタのみで構成して
も、グラウンド電位VGND または電源電位Vddを上昇ま
たは下降することなく出力することができる半導体装置
およびこの半導体装置を用いた表示駆動装置を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体装
置は、入力端に高電位が入力される、一導電型の第1の
トランジスタと、入力端に低電位が入力される、前記第
1のトランジスタと同一導電型の第2のトランジスタ
と、前記第1および第2のトランジスタの出力端に接続
された出力手段と、前記第1のトランジスタのゲートに
接続された非反転信号供給手段と、前記第2のトランジ
スタのゲートに接続された反転信号供給手段と、前記第
1および第2のトランジスタの出力端と前記反転信号供
給手段との間、または前記第1および第2のトランジス
タの出力端と前記非反転信号供給手段との間のいずれか
に接続された出力電圧補償回路と、を具備してなり、前
記出力電圧補償回路により前記出力手段から出力される
低電位の上昇または高電位の低下を抑制することを特徴
とする。
【0015】すなわち、第1のトランジスタと第2のト
ランジスタは、それぞれのゲートに接続された非反転信
号供給手段と反転信号供給手段の供給信号によってスイ
ッチング動作が行われ、出力手段から高電位または低電
位を出力する際に、出力電圧補償回路により低電位が上
昇したり、高電位が低下したりするのが抑制される。
【0016】したがって、請求項1記載の半導体装置
は、同一導電型のトランジスタを使って構成したとして
も、非反転信号供給手段と反転信号供給手段からそれぞ
れ入力される信号に応じて、適正な高電位あるいは低電
位の出力信号を出力するため、この半導体装置を使って
回路を構成しても誤動作が防止される。
【0017】また、第1のトランジスタと第2のトラン
ジスタは、同一導電型のトランジスタで構成されている
ため、製造工程数が少なくなるとともに、高集積化が可
能となり、低コスト化と高密度化を達成することができ
る。
【0018】さらに、第1のトランジスタと第2のトラ
ンジスタは、非反転信号供給手段と反転信号供給手段と
によって交互にスイッチングさせるため、リーク電流を
少なくすることができる。
【0019】請求項2記載の半導体装置は、請求項1記
載の発明において、前記出力電圧補償回路は、前記反転
信号供給手段または非反転信号供給手段に入力端が接続
された前記第1および第2のトランジスタと同一導電型
の第3のトランジスタと、この第3のトランジスタの出
力端と前記第1および第2のトランジスタの出力端に接
続された容量手段と、を含むようにしてもよい。
【0020】すなわち、具体的な出力電圧補償回路とし
ては、例えば、反転信号供給手段または非反転信号供給
手段に第3のトランジスタの入力端を接続し、その第3
のトランジスタの出力端と第1および第2のトランジス
タの出力端との間に容量手段を接続するものである。
【0021】したがって、同一導電型からなる第1また
は第2のトランジスタは、その出力電位がしきい値分だ
け鈍るという特性があるため、第3のトランジスタと容
量手段とによって、いわゆる「ブートストラップ」を構
成することにより、適正な出力電位を補償することがで
きる。
【0022】請求項3記載の半導体装置は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、前記第1および第2
のトランジスタはP型であってもよい。
【0023】請求項4記載の半導体装置は、請求項3記
載の発明において、前記第1のトランジスタの入力端
は、前記反転信号供給手段に接続されていてもよい。
【0024】請求項5記載の半導体装置は、請求項3記
載の発明において、前記第2のトランジスタの入力端
は、前記反転信号供給手段に接続されていてもよい。
【0025】請求項6記載の半導体装置は、請求項3記
載の発明において、前記第3のトランジスタのゲート
は、前記反転信号供給手段に接続されていてもよい。
【0026】すなわち、請求項3乃至請求項6に記載の
半導体装置は、第1、第2および第3のトランジスタを
P型としたり、第1のトランジスタの入力端、第2のト
ランジスタの入力端、あるいは、第3のトランジスタの
ゲートを反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0027】したがって、上記の入力端やゲートは、常
に高電位や低電位を入力する必要がなく、所定のタイミ
ングで高電位や低電位が入力されればよいため、上記反
転信号供給手段に接続することによって、配線を簡素化
することができ、消費電力を低減することができる。
【0028】請求項7記載の半導体装置は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、前記第1および第2
のトランジスタはN型としてもよい。
【0029】請求項8記載の半導体装置は、請求項7記
載の発明において、前記第1のトランジスタの入力端
は、前記非反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0030】請求項9記載の半導体装置は、請求項7記
載の発明において、前記第2のトランジスタの入力端
は、前記非反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0031】請求項10記載の半導体装置は、請求項7
記載の発明において、前記第3のトランジスタのゲート
は、前記非反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0032】すなわち、請求項7乃至請求項10に記載
の半導体装置は、第1、第2および第3のトランジスタ
をN型としたり、第1のトランジスタの入力端、第2の
トランジスタの入力端、あるいは、第3のトランジスタ
のゲートを非反転信号供給手段に接続するようにしても
よい。
【0033】したがって、上記の入力端やゲートは、常
に高電位や低電位を入力する必要がなく、所定のタイミ
ングで高電位や低電位が入力されればよいため、上記非
反転信号供給手段に接続することによって、配線を簡素
化することができるとともに、消費電力を低減すること
ができる。
【0034】請求項11記載の半導体装置は、入力端に
高電位が入力される、一導電型の第1および第3のトラ
ンジスタと、入力端に低電位が入力される、前記第1お
よび第3のトランジスタと同一導電型の第2および第4
のトランジスタと、前記第1および第2のトランジスタ
の出力端に接続された出力手段と、前記第3および第4
のトランジスタの出力端に接続され、前記出力手段とは
逆極性の信号を出力する反転出力手段と、前記第1およ
び前記第4のトランジスタのゲートに接続された非反転
信号供給手段と、前記第2および第3のトランジスタの
ゲートに接続された反転信号供給手段と、前記第1およ
び第2のトランジスタの出力端と前記反転信号供給手段
との間に接続された第1の出力電圧補償回路と、前記第
3および第4のトランジスタの出力端と前記非反転信号
供給手段との間に接続された第2の出力電圧補償回路
と、を備えたことを特徴とする。
【0035】すなわち、第1および第3のトランジスタ
の入力端に高電位が入力され、第2および第4のトラン
ジスタの入力端に低電位が入力され、第1および第4の
トランジスタのゲートに非反転信号供給手段が接続さ
れ、第2および第3のトランジスタのゲートに反転信号
供給手段が接続されて、これらの供給信号によりスイッ
チング動作を行って、出力手段および反転出力手段から
高電位または低電位を出力する際に、第1および第2の
出力電圧補償回路により低電位が上昇したり、高電位が
低下したりするのが抑制される。
【0036】したがって、請求項11記載の半導体装置
は、非反転信号供給手段と反転信号供給手段からそれぞ
れ入力される信号に応じて、第1および第2の出力電圧
補償回路により出力手段および反転出力手段から適正な
高電位あるいは低電位の出力信号が出力されるため、こ
の半導体装置を使って回路を構成しても誤動作が防止さ
れる。
【0037】また、第1乃至第4のトランジスタは、同
一導電型で構成されているため、製造工程数が少なくな
るとともに、高集積化が可能となり、低コスト化と高密
度化とを達成することができる。
【0038】さらに、第1および第2のトランジスタと
第3および第4のトランジスタは、非反転信号供給手段
と反転信号供給手段とによって、それぞれ交互にスイッ
チングさせるため、リーク電流を小さくすることができ
る。
【0039】請求項12記載の半導体装置は、請求項1
1記載の発明において、前記第1の出力電圧補償回路
は、前記反転信号供給手段に入力端が接続された、前記
第1乃至第4のトランジスタと同一導電型の第5のトラ
ンジスタと、この第5のトランジスタの出力端と前記第
1および第2のトランジスタの出力端に接続された第1
の容量手段とを含み、前記第2の出力電圧補償回路は、
前記非反転信号供給手段に入力端が接続された、前記第
1乃至第4のトランジスタと同一導電型の第6のトラン
ジスタと、この第6のトランジスタの出力端と前記第3
および第4のトランジスタの出力端に接続された第2の
容量手段とを含むようにしてもよい。
【0040】すなわち、具体的な出力電圧補償回路とし
ては、例えば、反転信号供給手段に第5のトランジスタ
の入力端を接続し、その第5のトランジスタの出力端と
第1および第2のトランジスタの出力端との間に第1の
容量手段を接続し、非反転信号供給手段に第6のトラン
ジスタの入力端を接続し、その第6のトランジスタの出
力端と第3および第4のトランジスタの出力端との間に
第2の容量手段を接続するものである。
【0041】したがって、一導電型からなる第1乃至第
4のトランジスタは、その出力電位がしきい値分だけ鈍
るという特性があるため、第5および第6のトランジス
タと第1および第2の容量手段とによる、いわゆる「ブ
ートストラップ」を構成することにより、適正な出力電
位が補償される。
【0042】請求項13記載の半導体装置は、請求項1
1または請求項12記載の発明において、前記第1乃至
第4のトランジスタはP型としてもよい。
【0043】請求項14記載の半導体装置は、請求項1
3記載の発明において、前記第2のトランジスタの入力
端は前記反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0044】請求項15記載の半導体装置は、請求項1
3記載の発明において、前記第1のトランジスタの入力
端は前記反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0045】請求項16記載の半導体装置は、請求項1
3記載の発明において、前記第4のトランジスタの入力
端は前記非反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0046】請求項17記載の半導体装置は、請求項1
3記載の発明において、前記第3のトランジスタの入力
端は前記非反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0047】すなわち、請求項13乃至請求項17に記
載の半導体装置は、第1乃至第6のトランジスタをP型
としたり、第1および第2のトランジスタの入力端を反
転信号供給手段に接続するとともに、第3および第4の
トランジスタの入力端を非反転信号供給手段に接続する
ようにしてもよい。
【0048】したがって、上記の各入力端は、常に高電
位や低電位を入力する必要がなく、所定のタイミングで
高電位や低電位が入力されればよいため、上記反転信号
供給手段や非反転信号供給手段に接続することによっ
て、配線を簡素化することができ、消費電力を低減する
ことができる。
【0049】請求項18記載の半導体装置は、入力端に
高電位が入力される、一導電型の第1および第3のトラ
ンジスタと、入力端に低電位が入力される、前記第1お
よび第3のトランジスタと同一導電型の第2および第4
のトランジスタと、前記第1および第2のトランジスタ
の出力端に接続された反転出力手段と、前記第3および
第4のトランジスタの出力端に接続され、前記反転出力
手段とは逆極性の信号を出力する出力手段と、前記第1
および第4のトランジスタのゲートに接続された非反転
信号供給手段と、前記第2および第3のトランジスタの
ゲートに接続された反転信号供給手段と、前記第1およ
び第2のトランジスタの出力端と前記非反転信号供給手
段との間に接続された第1の出力電圧補償回路と、前記
第3および第4のトランジスタの出力端と前記反転信号
供給手段との間に接続された第2の出力電圧補償回路
と、を備えたことを特徴とする。
【0050】すなわち、第1および第3のトランジスタ
の入力端に高電位が入力され、第2および第4のトラン
ジスタの入力端に低電位が入力され、第1および第4の
トランジスタのゲートに非反転信号供給手段が接続さ
れ、第2および第3のトランジスタのゲートに反転信号
供給手段が接続されて、これらの供給信号によりスイッ
チング動作を行って、出力手段および反転出力手段から
高電位または低電位を出力する際に、第1および第2の
出力電圧補償回路によって低電位が上昇したり、高電位
が低下したりするのが抑制される。
【0051】したがって、請求項18記載の半導体装置
は、非反転信号供給手段と反転信号供給手段からそれぞ
れ入力される信号に応じて、第1および第2の出力電圧
補償回路により出力手段および反転出力手段から適正な
高電位あるいは低電位の出力信号を出力することができ
るため、この半導体装置を使って回路を構成しても誤動
作を防止することができる。
【0052】また、第1乃至第4のトランジスタは、同
一導電型で構成されているため、製造工程数が少なくな
るとともに、高集積化が可能となり、低コスト化と高密
度化とを達成することができる。
【0053】さらに、第1および第2のトランジスタと
第3および第4のトランジスタは、非反転信号供給手段
と反転信号供給手段とによって、それぞれ交互にスイッ
チングさせるため、リーク電流を少なくすることができ
る。
【0054】請求項19記載の半導体装置は、請求項1
8記載の発明において、前記第1の出力電圧補償回路
は、前記非反転信号供給手段に入力端が接続された、前
記第1乃至第4のトランジスタと同一導電型の第5のト
ランジスタと、この第5のトランジスタの出力端と前記
第1および第2のトランジスタの出力端に接続された第
1の容量手段を含み、前記第2の出力電圧補償回路は、
前記反転信号供給手段に入力端が接続された、前記第1
乃至第4のトランジスタと同一導電型の第6のトランジ
スタと、この第6のトランジスタの出力端と前記第3お
よび第4のトランジスタの出力端に接続された第2の容
量手段を含むようにしてもよい。
【0055】すなわち、具体的な出力電圧補償回路とし
ては、例えば、非反転信号供給手段に第5のトランジス
タの入力端を接続し、その第5のトランジスタの出力端
と第1および第2のトランジスタの出力端との間に第1
の容量手段を接続し、反転信号供給手段に第6のトラン
ジスタの入力端を接続し、その第6のトランジスタの出
力端と第3および第4のトランジスタの出力端との間に
第2の容量手段を接続するものである。
【0056】したがって、同一導電型からなる第1乃至
第4のトランジスタは、その出力電位がしきい値分だけ
鈍るという特性があるため、第5および第6のトランジ
スタと第1および第2の容量手段とによる、いわゆる
「ブートストラップ」を構成することにより、適正な出
力電位が補償される。
【0057】請求項20記載の半導体装置は、請求項1
8または請求項19記載の発明において、前記第1乃至
第4のトランジスタはN型としてもよい。
【0058】請求項21記載の半導体装置は、請求項2
0記載の発明において、前記第1のトランジスタの入力
端は前記非反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0059】請求項22記載の半導体装置は、請求項2
0記載の発明において、前記第3のトランジスタの入力
端は前記反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0060】請求項23記載の半導体装置は、請求項2
0記載の発明において、前記第2のトランジスタの入力
端は前記非反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0061】請求項24記載の半導体装置は、請求項2
0記載の発明において、前記第4のトランジスタの入力
端は前記反転信号供給手段に接続するようにしてもよ
い。
【0062】すなわち、請求項20乃至請求項24に記
載の半導体装置は、第1乃至第6のトランジスタをN型
としたり、第1および第2のトランジスタの入力端を非
反転信号供給手段に接続するとともに、第3および第4
のトランジスタの入力端を反転信号供給手段に接続する
ようにしてもよい。
【0063】したがって、上記の各入力端は、常に高電
位や低電位を入力する必要がなく、所定のタイミングで
高電位や低電位が入力されればよいため、上記反転信号
供給手段や非反転信号供給手段に接続することによっ
て、配線を簡素化することができ、消費電力を低減する
ことができる。
【0064】請求項25記載の半導体装置は、請求項1
1または請求項18記載の発明において、前記非反転入
力手段と前記出力手段との間に接続された、前記第1乃
至第4のトランジスタと同一導電型の第7のトランジス
タと、前記反転入力手段と前記反転出力手段との間に接
続された、前記第1乃至第4のトランジスタと同一導電
型の第8のトランジスタと、を備えるようにしてもよ
い。
【0065】すなわち、請求項11または請求項18記
載の半導体装置において、非反転入力手段と出力手段と
の間に第7のトランジスタを、反転入力手段と反転出力
手段との間に第8のトランジスタを設けたことにより、
ラッチ回路が構成される。
【0066】したがって、同一導電型のトランジスタで
構成したことにより、製造工程数が減少して、低コスト
化できるとともに、高密度で実装できる上、適正な出力
電位が得られるラッチ回路とすることができる。
【0067】請求項26記載の半導体装置は、請求項1
1または請求項18記載の発明において、前記半導体装
置は、前記第1乃至第4のトランジスタと同一導電型の
複数のトランジスタで構成された論理回路を備えるよう
にしてもよい。
【0068】請求項27記載の半導体装置は、請求項2
6記載の発明において、前記論理回路はANDまたはN
AND回路を含むようにしてもよい。
【0069】請求項28記載の半導体装置は、請求項2
6記載の発明において、前記論理回路はORまたはNO
R回路を含むようにしてもよい。
【0070】請求項29記載の半導体装置は、請求項2
6記載の発明において、前記論理回路はEXORまたは
EXNOR回路を含むようにしてもよい。
【0071】すなわち、請求項26乃至請求項29に記
載の半導体装置は、請求項11乃至請求項24のいずれ
かに記載の半導体装置において、同一導電型の複数のト
ランジスタにより、AND、NAND、OR、NOR、
EXOR、EXNOR等の論理回路を備えるようにして
もよい。
【0072】したがって、同一導電型のトランジスタで
構成したことにより、製造工程数が減少して、低コスト
化できるとともに、高密度で実装できる上、適正な出力
電位が得られる論理回路とすることができる。
【0073】請求項30記載の半導体装置は、請求項1
1または請求項18記載の発明において、前記半導体装
置は、前記第1乃至第4のトランジスタと同一導電型の
第9のトランジスタを有し、前記出力手段または前記反
転出力手段の少なくとも一方は、前記第9のトランジス
タのゲートに接続されるようにしてもよい。
【0074】すなわち、請求項11または請求項18記
載の半導体装置の出力手段または反転出力手段の少なく
とも一方は、第9のトランジスタのゲートに接続されて
いる。
【0075】したがって、半導体装置の出力手段や反転
出力手段からの出力電位を用いて、さらに、第9のトラ
ンジスタをスイッチングさせる、例えば、トライステー
ト回路等に適用することができる。
【0076】請求項31記載の表示駆動装置は、絶縁基
板上に形成された複数のラッチ回路を含む表示駆動装置
であって、前記各ラッチ回路は、入力端に高電位が入力
される、一導電型の第1のトランジスタと、入力端に低
電位が入力される、前記第1のトランジスタと同一導電
型の第2のトランジスタと、前記第1および第2のトラ
ンジスタの出力端に接続された出力手段と、前記第1の
トランジスタのゲートに接続された非反転信号供給手段
と、前記第2のトランジスタのゲートに接続された反転
信号供給手段と、前記第1および第2のトランジスタの
出力端と前記反転信号供給手段との間、または前記第1
および第2のトランジスタの出力端と前記非反転信号供
給手段との間のいずれかに接続された出力電圧補償回路
とを具備してなり、前記出力電圧補償回路は、前記反転
信号供給手段または非反転信号供給手段に入力端が接続
された前記第1および第2のトランジスタと同一導電型
の第3のトランジスタと、この第3のトランジスタの出
力端と前記第1および第2のトランジスタの出力端に接
続された容量手段とを含むことを特徴とする。
【0077】すなわち、表示駆動装置を構成する複数の
ラッチ回路は、第1のトランジスタの入力端に高電位が
入力され、第2のトランジスタの入力端に低電位が入力
され、第1および第2のトランジスタの出力端に出力手
段が接続され、非反転信号供給手段が第1のトランジス
タのゲートに接続され、反転信号供給手段が第2のトラ
ンジスタのゲートに接続され、前記出力手段と前記反転
信号供給手段、または、非反転信号供給手段のいずれか
の間に出力電圧補償回路が接続され、その出力電圧補償
回路は、前記反転信号供給手段または非反転信号供給手
段に第3のトランジスタの入力端が接続され、この第3
のトランジスタの出力端と前記第1および第2のトラン
ジスタの出力端との間に容量手段が接続される。
【0078】したがって、本発明の半導体装置を含むラ
ッチ回路を使って表示駆動装置を構成したため、適正な
出力電位によって、確実かつ正確な表示駆動を行うこと
ができる。
【0079】請求項32記載の表示駆動装置は、絶縁基
板上に形成されたそれぞれが縦続された複数のインバー
タ回路を含む表示駆動装置であって、前記各インバータ
回路は、入力端に高電位が入力される、一導電型の第1
のトランジスタと、入力端に低電位が入力される、前記
第1のトランジスタと同一導電型の第2のトランジスタ
と、前記第1および第2のトランジスタの出力端に接続
された出力手段と、前記第1のトランジスタのゲートに
接続された非反転信号供給手段と、前記第2のトランジ
スタのゲートに接続された反転信号供給手段と、前記第
1および第2のトランジスタの出力端と前記反転信号供
給手段との間、または前記第1および第2のトランジス
タの出力端と前記非反転信号供給手段との間のいずれか
に接続された出力電圧補償回路とを具備してなり、前記
出力電圧補償回路は、前記反転信号供給手段または非反
転信号供給手段に入力端が接続された前記第1および第
2のトランジスタと同一導電型の第3のトランジスタ
と、この第3のトランジスタの出力端と前記第1および
第2のトランジスタの出力端に接続された容量手段とを
含むことを特徴とする。
【0080】すなわち、表示駆動装置を構成する縦続さ
れた複数のインバータ回路は、第1のトランジスタの入
力端に高電位が入力され、第2のトランジスタの入力端
に低電位が入力され、出力手段が第1および第2のトラ
ンジスタの出力端に接続され、非反転信号供給手段が第
1のトランジスタのゲートに接続され、反転信号供給手
段が第2のトランジスタのゲートに接続され、前記出力
手段と前記反転信号供給手段、または、前記非反転信号
供給手段とのいずれかの間に出力電圧補償回路が接続さ
れ、その出力電圧補償回路は、反転信号供給手段または
非反転信号供給手段に第3のトランジスタの入力端が接
続され、この第3のトランジスタの出力端と前記第1お
よび第2のトランジスタの出力端との間に容量手段が接
続される。
【0081】したがって、本発明の半導体装置を含むイ
ンバータ回路を使って表示駆動装置を構成したため、適
正な出力電位によって、確実かつ正確な表示駆動を行う
ことができる。
【0082】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体装置とこれ
を用いた表示駆動装置の実施形態を図面に基づいて説明
する。
【0083】図1乃至図39は、本発明の半導体装置と
これを用いた表示駆動装置の一実施形態を示す図であ
り、ここでは、半導体装置に用いる同一導電型のトラン
ジスタとしてPMOSのみを使って実施したものであ
る。
【0084】図1乃至図39において、本発明の半導体
装置の基本的な回路構成を図1で示し、図1の回路を組
み合わせて構成したインバータ回路を図2乃至図15
示し、図1の回路と複数のP型トランジスタを用いて構
成したラッチ回路を図16乃至図20に示し、図1の回
路と複数のP型トランジスタを用いて構成したAND
(およびNAND)回路を図21乃至図26に示し、O
R(およびNOR)回路を図27及び図28に示し、E
XOR(およびEXNOR)回路を図29及び図30
示し、図1の回路と複数のP型トランジスタと複数の電
圧源(VC 、VL、VH )を用いて構成したトライステ
ート回路を図31乃至図34に示し、上記したインバー
タ回路、ラッチ回路、アンド(およびナンド)回路、お
よびトライステート回路等を用いて構成したドレインド
ライバやゲートドライバを備えた液晶駆動回路を図35
乃至図39に示している。
【0085】(インバータ基本回路)図1は、本発明の
半導体装置のインバータ基本回路構成を示す図である。
図1に示すように、本発明の半導体装置11は、3個の
P型絶縁ゲート型(以下、P型トランジスタという)ト
ランジスタ12、13、14と、1個のコンデンサ15
とから構成されている。ここで、P型トランジスタはゲ
ート絶縁膜でシリコン酸化膜で形成されたP型又はシリ
コン窒化膜等他の絶縁膜で形成されたP型の電界効果型
薄膜トランジスタ(MIS−FET)である。この3個
のP型トランジスタ12、13、14は、いずれもアモ
ルファスシリコン、ポリシリコン等の非単結晶シリコン
で形成された半導体層を有する。そして、P型トランジ
スタ13とP型トランジスタ14のソースおよびドレイ
ンは、電源電位(Vdd)とグラウンド電位(VGND )と
の間に直列に接続され、P型トランジスタ13のゲート
には、入力(IN)側から正論理又は負論理が印加さ
れ、P型トランジスタ14のゲートには、反転入力( ̄
IN)側から入力(IN)を反転した論理が印加され
る。
【0086】上記した構成だけであれば、図35の従来
例に示す無比率形インバータ回路と同様であって、入力
(IN)に「0」が入力され、反転入力( ̄IN)に
「1」が入力されると、出力端部(OUT)から「1」
が出力されるが、逆に、入力(IN)に「1」が入力さ
れ、反転入力( ̄IN)から「0」が入力されると、出
力(OUT)からは充分下がりきらないローレベルの
「0」が出力される。これは、P型トランジスタ14が
オンしたときに、そのしきい値電圧分だけ低電位側を上
昇させることによる。
【0087】そこで、本発明では、図1に示す半導体装
置11の反転入力( ̄IN)とP型トランジスタ13,
14の出力端との間に出力電圧補償回路を接続して、P
型トランジスタ14から出力される低電位がグラウンド
電位(VGND )から上昇することを抑制するようにして
いる。
【0088】出力電圧補償回路は、P型トランジスタ1
3および14と同一導電型のP型トランジスタ12とコ
ンデンサ15からなり、P型トランジスタ12のソース
を反転入力( ̄IN)に接続し、ドレインをP型トラン
ジスタ14のゲートに接続するとともに、コンデンサ1
5の一方の電極をP型トランジスタ13,14の出力側
の接続点に、また、他方の電極をP型トランジスタ12
のドレインとP型トランジスタ14のゲートとの接続線
に接続して構成される。また、P型トランジスタ12の
ゲートはグラウンド電位(VGND )に接続されている。
このように、上記したP型トランジスタ12とコンデン
サ15を従来の無比率形インバータ回路に組み合わせた
ことにより、出力端部(OUT)から出力されるローレ
ベルをグラウンド電位と同じ電位まで下げることが可能
になった。
【0089】また、上記した3個のトランジスタ12、
13、14は、同一導電型(ここではPチャネル形)の
トランジスタで構成できるため、不純物注入工程やマス
クの枚数が削減されて、製造工程が簡略化されることに
より、コストを低減化することができる。
【0090】さらに、スイッチングトランジスタである
P型トランジスタ13を電源側、P型トランジスタ14
をグラウンド側に設けて、各ゲートに正論理と負論理の
両方を入力するようにしたため、リーク電流が少なくな
り、低消費電力化を図ることができる。
【0091】(インバータ回路)図2は、図1のインバ
ータ基本回路を2個組み合わせて正論理・負論理の両方
の否定を出力するインバータ回路21の構成を示す図で
ある。
【0092】まず、構成を説明する。
【0093】図2に示すように、インバータ回路21
は、P型トランジスタQ1、Q2、Q3とコンデンサC
1とで構成されたインバータ基本回路22と、P型トラ
ンジスタQ4、Q5、Q6とコンデンサC2とで構成さ
れたインバータ基本回路23とを組み合わせたものであ
る。
【0094】インバータ基本回路22は、P型トランジ
スタQ2のゲートに入力(IN)が、P型トランジスタ
Q1を介してP型トランジスタQ3のゲートに反転入力
( ̄IN)が入力される。また、インバータ基本回路2
3は、P型トランジスタQ5、Q6のゲートに対して、
入力(IN)と反転入力( ̄IN)とがインバータ基本
回路22とは逆に入力される。
【0095】次に、動作を説明する。
【0096】インバータ回路21は、例えば、入力(I
N)に負論理「0」が入力され、反転入力( ̄IN)に
正論理「1」が入力されると、インバータ基本回路22
のP型トランジスタQ2がオンして、電源Vddから
「1」が出力(OUT)され、P型トランジスタQ3は
オフする。逆に、インバータ基本回路23は、P型トラ
ンジスタQ5がオフし、P型トランジスタQ6がオンし
て、反転出力( ̄OUT)としてグラウンド電位の
「0」が出力される。
【0097】さらに、上記インバータ回路21におい
て、入力(IN)と反転入力( ̄IN)の論理が上記と
逆の場合は、出力(OUT)側から「0」が出力され、
反転出力( ̄OUT)側からは「1」が出力されること
になる。
【0098】このように、本実施形態のインバータ回路
21は、正論理・負論理の両方が入力および反転入力と
して入力されると、それらの否定が出力および反転出力
として出力される。
【0099】また、本実施形態のインバータ回路21
は、インバータ基本回路22のP型トランジスタQ3あ
るいはインバータ基本回路23のP型トランジスタQ6
がオンした場合、グラウンド電位が出力あるいは反転出
力として出力されるが、図2に示すように、P型トラン
ジスタQ3およびQ6のゲートにP型トランジスタQ1
およびQ4が設けられ、このP型トランジスタQ1と出
力端部との間、およびP型トランジスタQ4と反転出力
端部との間に、それぞれ所定容量からなるコンデンサC
1・C2が配置されている。
【0100】このため、出力や反転出力としてローレベ
ルを出力する際に、そのローレベルが上昇するのを防止
することが可能となり、適正なVddレベルの「1」とグ
ラウンド電位の「0」とを出力あるいは反転出力として
出力することができる。
【0101】図3は、図2のインバータ回路21のシン
ボルを示す図であり、インバータ回路21の入力側に
は、入力(IN)とそれを否定した反転入力( ̄IN)
が入力されると、出力側から入力の論理が反転された出
力(OUT)と、それを否定した反転出力( ̄OUT)
が出力される。
【0102】そして、図4は、上記図3のインバータ回
路21のシンボルを3個直列に接続した回路構成を示す
図で、図41に示す従来例の回路構成に対応している。
前述した図42に示す従来例の各部の信号レベルは、各
段のインバータ回路からローレベルを出力する際に、出
力されるローレベルがグラウンド電位(VGND )よりも
少しずつ上昇するため、インバータ回路を3個直列に接
続して動作させると、それらの上昇分の累積結果が最終
的なインバータ回路の出力レベルとなり、出力されるロ
ーレベルがグラウンド電位(VGND )よりも大幅にアッ
プして、適正な出力レベルが得られなかった。
【0103】図5は、図4のインバータ回路を動作させ
た時の入出力信号のシュミレーション結果を示す図であ
る。なお、本明細書中のシュミレーションで使用したP
型トランジスタは、トランジスタサイズがL=4μm,
W=4μm、しきい値電圧が−3V、電界効果移動度が
40cm2/V・S、ゲート電極容量が1.22×10-
14F、S/D(ソース/ドレイン)抵抗が200Ω、基
板電圧が電源電圧(Vdd)と等電位のものを使用してい
る。また、インバータ基本回路に用いたコンデンサは、
0.2pFの容量のものを使用している。
【0104】そこで、図5に示すように、本実施形態の
インバータ回路は、インバータ回路を3個直列に接続し
た場合でも、ローレベルが上昇するという出力レベルの
損失が見られず、常に適正なグラウンド電位(VGND )
および電源レベル(Vdd)を出力(OUT)あるいは反
転出力( ̄OUT)することができる。
【0105】また、本実施形態のインバータ回路は、上
記したように出力レベルの損失が無く、電源電圧(Vd
d)12V・動作周波数100KHzで動作する上、直
流的なリーク電流が無く、遷移電流しか流れないことが
確認できた。このため、例えば、TFT−LCDの駆動
回路として用いる場合の動作速度や消費電流に関して充
分な特性を持っていることがわかった。
【0106】次に、図6乃至図9は、図2のインバータ
回路21を変形した回路構成例を示す図である。図2と
同様にP型トランジスタQ1乃至Q6と、コンデンサC
1,C2を使っているが、各P型トランジスタの入力
端、あるいはゲートの接続関係を変えたものである。
【0107】すなわち、図2のインバータ回路21のト
ランジスタQ3がオン動作してローレベルを出力するの
は、反転入力信号( ̄IN)がローレベルの時である。
このため、トランジスタQ3がグラウンドに接地されて
いる入力端の電極は、常にローレベルである必要はな
く、反転入力信号( ̄IN)がローレベルの時だけ、ロ
ーであればよいことになる。
【0108】したがって、図6に示すように、トランジ
スタQ3の入力端をグラウンドではなく、トランジスタ
Q3がオン動作する際に、ローレベルとなる反転入力端
部( ̄IN)に接続しても支障がなく、全く同じ動作が
行われる。
【0109】また、図6のトランジスタQ6に関して
も、上記と同様の理由により、グラウンドに接地されて
いた入力端を、トランジスタQ6がオン動作する際にロ
ーレベルとなる入力端部(IN)に接続することで、接
地箇所が少なくなって、配線が簡素化され、消費電力を
減少させることができる。
【0110】次に、図2のインバータ回路21のトラン
ジスタQ2がオン動作してハイレベルを出力するのは、
入力信号(IN)がローレベルの時である。このため、
トランジスタQ2が電源に接続されている入力端の電極
は、常にハイレベルである必要はなく、入力信号(I
N)がローレベルの時だけ、ハイレベルが入力されれば
よいことになる。
【0111】したがって、図7に示すように、トランジ
スタQ2の入力端を電源ではなく、トランジスタQ2が
オン動作する際に、ハイレベルとなる反転入力端部( ̄
IN)に接続しても支障がなく、全く同じ動作が行われ
る。
【0112】また、図7のトランジスタQ5に関して
も、上記と同様の理由により、電源に接続されていた入
力端を、トランジスタQ5がオン動作する際にハイレベ
ルとなる入力端部(IN)に接続することで、電源との
接続箇所が少なくなって、配線を簡素化され、消費電力
を減少することができる。
【0113】次に、図8に示すように、トランジスタQ
2、Q3、Q5、Q6のそれぞれの入力端を上記と同様
の理由により、入力端部(IN)や反転入力端部( ̄I
N)に接続しても支障がなく、図2と全く同じ動作を行
うことができる。
【0114】さらに、図2に示したインバータ回路21
では、トランジスタQ3とQ6のゲート電圧を補償して
ローレベルの信号を確実に出力させるブートストラップ
用のトランジスタQ1,Q4のゲート電極がグラウンド
に接地されているが、このトランジスタQ1,Q4も常
にオン状態である必要はなく、トランジスタQ3あるい
はQ6がオン動作するときに、P型トランジスタQ1あ
るいはQ4のゲート電極にローレベルが入力されてオン
すればよい。
【0115】したがって、図9に示すように、トランジ
スタQ1あるいはQ4のゲート電極をグラウンドに接地
するのではなく、トランジスタQ3がオン動作する際に
ローレベルとなる反転入力端部( ̄IN)にトランジス
タQ1のゲート電極を接続し、また、トランジスタQ6
がオン動作する際にローレベルとなる入力端部(IN)
にトランジスタQ4のゲート電極を接続しても支障がな
く、全く同じ動作を行うことができる。
【0116】これにより、さらにトランジスタのグラウ
ンドや電源への接続箇所を少なくすることができるの
で、配線が簡素化され、消費電力を減少することができ
る。
【0117】次に、図10は、図2に示すP型トランジ
スタのインバータ回路をN型絶縁ゲート型トランジスタ
(以下、N型トランジスタという)で構成した場合の回
路図である。
【0118】ここで、N型トランジスタは、ゲート絶縁
膜がシリコン酸化膜で形成されたMOS又はシリコン窒
化膜等他の絶縁膜で形成されたN型の電界効果型トラン
ジスタ(MIS−FET)である。
【0119】図10に示すように、インバータ回路21
0は、N型トランジスタQ11、Q12、Q13とコン
デンサC1とで構成されたインバータ基本回路220
と、N型トランジスタQ14、Q15、Q16とコンデ
ンサC2とで構成されたインバータ基本回路230とを
組み合わせたものである。
【0120】インバータ基本回路220は、N型トラン
ジスタQ11を介してN型トランジスタQ12のゲート
に入力信号(IN)が、N型トランジスタQ13のゲー
トに反転入力信号( ̄IN)が入力される。また、イン
バータ基本回路230は、N型トランジスタQ15、Q
16のゲートに入力される入力信号(IN)と反転入力
信号( ̄IN)とがインバータ基本回路220とは逆に
入力される。
【0121】そして、トランジスタQ12,Q15の入
力端とトランジスタQ11、Q14のゲート電極には、
電源からハイレベルの信号が常に供給されている。ま
た、トランジスタQ13およびQ16の入力端は、グラ
ウンドに接地されて、常にローレベルの信号が入力され
ている。
【0122】図11は、周知のパスロジック回路200
の出力側に図10のN型インバータ回路210を接続し
た回路である。パスロジック回路200は、低消費電
力、高処理能力および高集積化を目的として最近開発さ
れた回路であり、列及び行方向にネットワーク状に配列
された多数のN型トランジスタQaα、Q( ̄aα)
…、Qmλ、Q( ̄mλ)、…Qzω、Q( ̄zω)か
ら構成される。各N型トランジスタは、行アドレス配線
a、( ̄a)、…m、( ̄m)、…z、( ̄z)のいず
れかにゲートが接続され、列アドレス配線α、( ̄
α)、…λ、( ̄λ)、…ω、( ̄ω)に入力端が接続
されている。各N型トランジスタは、所定の信号が入力
される行アドレス線と、その反転信号が入力される行ア
ドレスに接続される2個ずつがその出力端が接続された
ペアーとなっている。例えば、N型トランジスタQaα
とQ( ̄aα)の出力端は接続され、N型トランジスタ
QmλとQ( ̄mλ)の出力端は接続され、N型トラン
ジスタQzωとQ( ̄zω)は接続されている。
【0123】N型インバータ回路210は、このような
N型パストランジスタロジックネットワークの出力端
(SI )、( ̄SI )に接続される。
【0124】図12(a)および(b)は、図11の回
路のシュミレーション結果を示す図である。図12
(a)は、図11におけるパスロジック回路200の出
力端(SI )、( ̄SI )の波形を示し、図12(b)
は、N型インバータ回路210の出力端(SO)、( ̄
SO )の波形を示す。図12(a)に示される如く、N
型パスロジック回路200から出力される波形は、高電
位Vddが5Vから低下している。これは、N型パスロジ
ック回路200のネットワーク回路を構成する各N型ト
ランジスタの出力端が相互に接続されているために生じ
る電位低下であり、N型トランジスタのしきい値に対応
する低下である。しかし、N型インバータ回路210の
出力波形では、高電位Vddが5Vに回復している。この
ように、N型インバータ回路210は、高電位Vddの低
減を防止する効果があることを確認することができる。
【0125】上記した図10のN型トランジスタからな
るインバータ回路210の構成は、種々のバリエーショ
ンが考えられ、これを図13乃至図15に示す。
【0126】図13乃至図15は、図10のインバータ
回路210を変形した回路構成例を示す図である。図1
0と同様にN型トランジスタQ11乃至Q16と、コン
デンサC1,C2を使っているが、各N型トランジスタ
の入力端、あるいはゲートの接続関係を変えたものであ
る。
【0127】すなわち、図10のインバータ回路210
のトランジスタQ12がオン動作してハイレベルを出力
するのは、入力信号(IN)がハイレベルの時である。
このため、電源に接続されているトランジスタQ12の
入力端は、常にハイレベルである必要はなく、入力信号
(IN)がハイレベルの時だけ、ハイであればよいこと
になる。
【0128】したがって、図13に示すように、トラン
ジスタQ12の入力端を電源ではなく、トランジスタQ
12がオン動作する際に、ハイレベルとなる入力端部
(IN)に接続しても支障がなく、全く同じ動作が行わ
れる。
【0129】また、図13のトランジスタQ15に関し
ても、上記と同様の理由により、電源に接続されていた
入力端を、トランジスタQ15がオン動作する際にハイ
レベルとなる反転入力端部( ̄IN)に接続することに
より、電源への接続箇所が少なくなって、配線が簡素化
され、消費電力を減少することができる。
【0130】これと同様に、図10のインバータ回路2
10のトランジスタQ13がオン動作してローレベルを
出力するのは、反転入力信号( ̄IN)がハイレベルの
時である。このため、トランジスタQ13がグラウンド
に接地されている入力端の電極は、常にローレベルであ
る必要はなく、反転入力信号( ̄IN)がハイレベルの
時だけ、ハイが入力されればよいことになる。
【0131】次に、図14に示すように、トランジスタ
Q12、Q13、Q15、Q16のそれぞれの入力端を
上記と同様の理由により、入力端部(IN)や反転入力
端部( ̄IN)に接続しても支障がなく、図10と全く
同じ動作を行うことができる。
【0132】さらに、図10に示したインバータ回路2
10では、トランジスタQ12とQ15のゲート電圧を
補償してハイレベルの信号を確実に出力させるブートス
トラップ用のトランジスタQ11,Q14のゲート電極
が電源に接続されているが、このトランジスタQ11,
Q14も常にオン状態である必要はなく、トランジスタ
Q12あるいはQ15がオン動作するときに、N型トラ
ンジスタQ11あるいはQ14のゲート電極にハイレベ
ルを入力してオンさせればよい。
【0133】したがって、図15に示すように、トラン
ジスタQ11あるいはQ14のゲート電極を電源に接続
するのではなく、トランジスタQ12がオン動作する際
にハイレベルとなる入力端部(IN)にトランジスタQ
11のゲート電極を接続し、また、トランジスタQ15
がオン動作する際にハイレベルとなる反転入力端部( ̄
IN)にトランジスタQ14のゲート電極を接続しても
支障がなく、全く同じ動作を行うことができる。
【0134】このように、N型トランジスタで構成され
たインバータ回路210の場合も、図13乃至図15
示すように構成することにより、さらにトランジスタの
グラウンドや電源への接続箇所を少なくできるので、配
線が簡素化され、消費電力を減少させることができる。
【0135】(ラッチ回路)図16は、上記図1に示す
インバータ基本回路を組み合わせてデータを一時的に保
持するラッチ回路51の構成図である。
【0136】まず、構成を説明する。
【0137】図16に示すラッチ回路51は、2つのイ
ンバータ基本回路52、53を使って構成したインバー
タ回路と入力端部(I)および反転入力端部( ̄I)と
の間に、スイッチング素子であるP型トランジスタQ2
1およびQ22を設け、このP型トランジスタQ21お
よびQ22のゲートには、スイッチングを行うための反
転クロック信号( ̄clk)が反転制御信号入力端部
( ̄L)から入力される。
【0138】また、インバータ基本回路52の出力端部
( ̄O)からの出力( ̄OUT)は、フィードバックル
ープによって上記したP型トランジスタQ22のドレイ
ン側に、スイッチング素子であるP型トランジスタQ2
4を介して接続されている。
【0139】また、インバータ基本回路53の出力端部
(O)からの出力(OUT)は、フィードバックループ
によって上記したP型トランジスタQ21のドレイン側
に、スイッチング素子であるP型トランジスタQ23を
介して接続されている。
【0140】上記したP型トランジスタQ23とQ24
のゲートには、スイッチングを制御するためのクロック
信号(clk)が制御信号入力端部(L)から入力され
るように構成されている。
【0141】このように、図16に示すラッチ回路51
は、図2に示すインバータ回路に4個のP型トランジス
タQ21乃至Q24を新たに付加したものである。そし
て、P型トランジスタQ21乃至Q24は、外部からの
反転制御信号入力端部( ̄L)および制御信号入力端部
(L)からの制御信号によって、ラッチ回路51をスル
ー動作させるかラッチ動作させるかを切換えるものであ
る。
【0142】図17は、図16に示すラッチ回路51の
シンボルを示す図であって、入力端部(I)に入力信号
(IN)が、反転入力端部( ̄I)に反転入力信号( ̄
IN)が入力されると、制御信号入力端部(L)に入力
されるクロック信号(clk)と反転制御信号入力端部
( ̄L)に入力される反転クロック信号( ̄clk)と
により、選択されるスルー動作とラッチ動作に応じた出
力信号(OUT)と反転出力信号( ̄OUT)とが出力
端部(O)と反転出力端部( ̄O)から出力される。
【0143】次に、動作を説明する。
【0144】図18は、ラッチ回路51を動作させた時
の入出力信号のシュミレーション結果を示す図である。
同図(a)は、制御信号入力端部(L)と反転制御信号
入力端部( ̄L)とに入力されるクロック信号(cl
k)と反転クロック信号( ̄clk)を示す図で、同図
(b)は、入力端部(I)と反転入力端部( ̄I)とに
入力される入力信号(IN)と反転入力信号( ̄IN)
を示す図で、同図(c)は、出力端部(O)と反転出力
端部( ̄O)から出力される出力信号(OUT)と反転
出力信号( ̄OUT)を示す図である。
【0145】本実施形態のラッチ回路51は、制御信号
入力端部(L)に入力されるクロック信号(clk)が
ハイ「1」で、反転制御信号入力端部( ̄L)の反転ク
ロック信号( ̄clk)がロー「0」の場合は、スルー
状態となり、逆に、制御信号入力端部(L)に入力され
るクロック信号(clk)がロー「0」で、反転制御信
号入力端部( ̄L)の反転クロック信号( ̄clk)が
ハイ「1」の場合は、ラッチ状態となる。
【0146】上記したスルー状態とは、入力端部(I)
からの入力信号(IN)がそのまま出力端部(O)の出
力信号(OUT)として出力され、反転入力端部( ̄
I)からの反転入力信号( ̄IN)がそのまま反転出力
端部( ̄O)の反転出力信号( ̄OUT)として出力さ
れる状態をいう。
【0147】また、上記したラッチ状態とは、ラッチ前
の出力状態を保持することをいう。
【0148】具体的には、図18(a)に示すように、
クロック信号(clk)がハイ「1」で、反転クロック
信号( ̄clk)がロー「0」の場合は、スルー状態と
なり、図16のP型トランジスタQ23とQ24はオフ
し、P型トランジスタQ21とQ22はオンとなる。
【0149】このため、図18(b)に示すように、入
力信号(IN)が「0」で、反転入力信号( ̄IN)が
「1」になると、P型トランジスタQ27とQ29がオ
フし、P型トランジスタQ26とQ30がオンするた
め、そのまま出力されるスルー状態となり、出力信号
(OUT)に「0」が、反転出力信号( ̄OUT)に
「1」が出力される。
【0150】次に、クロック信号(clk)がロー
「0」で、反転クロック信号( ̄clk)がハイ「1」
の場合は、ラッチ状態となり、図16のP型トランジス
タQ23とQ24はオンし、P型トランジスタQ21と
Q22はオフする。
【0151】このため、入力端部(I)と反転入力端部
( ̄I)の入力信号に関わりなく、図18(b)に示す
従前のスルー状態の出力信号(OUT)の「0」がP型
トランジスタQ23を介して、P型トランジスタQ26
とQ30とをオンし、反転出力信号( ̄OUT)の
「1」がP型トランジスタQ24を介して、P型トラン
ジスタQ27とQ29とをオフするため、図18(c)
に示すように、従前の出力状態が保持され、出力信号
(IN)が「0」で反転入力信号( ̄IN)の「1」が
そのまま出力される。
【0152】このように、図16に示すラッチ回路は、
4個のP型トランジスタQ21乃至Q24のゲートを外
部からの制御信号に従って、スルー動作とラッチ動作の
切換えを行っている。この回路は、正論理と負論理の2
つの入出力を持っているため、2個のインバータ基本回
路52、53からなるインバータ回路(図2参照)を1
つ使うだけでラッチ機能を実現することができる。
【0153】また、上記実施形態のラッチ回路は、図1
のインバータ基本回路を使って構成しているため、出力
レベルの損失が無くなるとともに、直流的なリーク電流
が無くなり、消費電力を低減化することができる。
【0154】なお、上記ラッチ回路51では、P型トラ
ンジスタで回路を構成したが、これに限定されるもので
はなく、P型トランジスタに代わってN型トランジスタ
により回路構成することもできる。
【0155】図19は、P型トランジスタを使った図1
のラッチ回路51のインバータ回路を図記号に置換し
た回路図である。
【0156】図19に示すラッチ回路51は、インバー
タ回路21の入出力端部にそれぞれP型トランジスタQ
21乃至Q24を配して、クロックLと反転クロック ̄
Lとによってゲートを制御するものである。
【0157】ここでは、図16に示すラッチ回路51以
外の回路構成からなるバリエーションとして、図19
インバータ回路21を上記の図6乃至図9までのインバ
ータ回路をそれぞれ用いて構成するようにしてもよい。
【0158】上記構成を採用した場合は、インバータ回
路21の各P型トランジスタに対する電源やグラウンド
との接続箇所が少なくなって、回路の配線が簡素化され
るとともに、消費電力を減少させることができる。
【0159】また、図20は、N型トランジスタを使っ
てラッチ回路61を構成してインバータ回路を図記号に
置換した回路図である。
【0160】図20に示すラッチ回路61は、図10に
示すインバータ回路210の入出力端部にそれぞれN型
トランジスタQ21乃至Q24を配して、クロックLと
反転クロック ̄Lとによってゲートを制御するものであ
る。
【0161】ここでは、N型トランジスタを用いたラッ
チ回路61の回路構成のバリエーションとして、図20
のインバータ回路210の部分に上記の図13乃至図1
までのインバータ回路をそれぞれ用いて構成するよう
にしてもよい。
【0162】上記の構成からなるインバータ回路を採用
したラッチ回路61は、インバータ回路210の各N型
トランジスタに対する電源やグラウンドとの接続箇所が
少なくなって、回路の配線が簡素化されるとともに、消
費電力を減少させることができるようになった。
【0163】(アンド回路)図21は、上記図1のイン
バータ基本回路とP型トランジスタとを組み合わせて論
理積とその否定を生成するアンド回路の構成図である。
【0164】まず、構成を説明する。
【0165】図21のAND/NAND回路62は、論
理回路55とインバータ基本回路52および53から構
成される。
【0166】論理回路55は、4個のP型トランジスタ
Q31乃至Q34を用いて入力に対する論理積とその否
定を生成するものである。すなわち、入力がa、b2つ
の場合は、その否定である反転a( ̄a)と反転b( ̄
b)も入力する。そして、aの入力端部とグラウンドと
の間には、P型トランジスタのQ21とQ22を直列に
接続し、また、反転aの入力端部と電源(Vdd)との間
には、P型トランジスタのQ33とQ34を直列に接続
している。
【0167】上記のP型トランジスタQ32とQ34の
ゲートには、bが入力されてスイッチングが行われ、P
型トランジスタQ31とQ33のゲートには、反転bが
入力されてスイッチングが行われる。そして、上記スイ
ッチングの結果に応じて、P型トランジスタQ31とQ
32の間、およびP型トランジスタQ33とQ34の間
からハイレベル「1」又はローレベル「0」の信号が出
力される。
【0168】ただし、上記のP型トランジスタQ31乃
至Q34だけでは、ローレベルの出力がトランジスタの
しきい値電圧分だけ損失が発生する。このため、本実施
形態のアンド回路61では、インバータ基本回路52、
53で構成された図2と同様のインバータ回路を付加す
ることにより、出力レベルの補正を行っている。すなわ
ち、このインバータ基本回路52および53は、図16
に図示したインバータ基本回路52および53と同じ構
成であり、出力される低電位をグラウンド電位VGND と
等電位になるまで低下させる働きをしている。
【0169】次に、動作を説明する。
【0170】入力されるaが「0」(反転aは「1」)
で、bが「0」(反転bは「1」)の場合は、図21
示すように、P型トランジスタのQ31とQ33がオフ
し、Q32とQ34がオンするため、インバータ回路側
のP型トランジスタQ26とQ30はオフするが、P型
トランジスタQ27とQ29がオンして、アンド出力が
「0」、ナンド出力が「1」となる。
【0171】上記と同様に、入力されるaが「0」(反
転aは「1」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場
合は、アンド出力が「0」、ナンド出力が「1」とな
る。
【0172】また、入力されるaが「1」(反転aは
「0」)で、bが「0」(反転bは「1」)の場合は、
アンド出力が「0」、ナンド出力が「1」となる。
【0173】さらに、入力されるaが「1」(反転aは
「0」)で、bが「1」(反転bは「0」)の場合は、
アンド出力が「1」、ナンド出力が「0」となる。
【0174】図22は、図21のアンド回路61のシン
ボルを示す図であり、図23は、図22のアンド回路6
1における各入力パターンに対するアンド出力とナンド
出力のシュミレーション結果を示した図である。
【0175】図23に示すように、アンド回路は、入力
されるa、反転a、b、反転bの各入力の組み合わせに
応じて、所定の論理積(AND)とその否定(NAN
D)とが出力される。そして、アンド出力やナンド出力
でローレベルを出力する場合は、本実施形態のようにイ
ンバータ基本回路52、53を組み合わせることによっ
て出力レベルが補正されるので、図23(c)に示すよ
うに、確実にグラウンド電位(VGND )と等価な電位を
出力することができる。
【0176】また、上記実施形態のアンド回路61は、
図1に示すインバータ基本回路を採用しているため、直
流的なリーク電流が無くなり、消費電力を低減化するこ
とができる。
【0177】なお、上記アンド回路61では、P型トラ
ンジスタを使って回路を構成しているが、このP型トラ
ンジスタの代わりにN型トランジスタを使って構成して
もよい。
【0178】図24は、図21に示すP型トランジスタ
からなるアンド回路の変形例を示す回路図である。
【0179】図21に示したアンド回路61は、インバ
ータ基本回路52,53と、その前段にP型トランジス
タQ31乃至Q34からなる論理回路55とで構成され
ている。図24のアンド回路310は、図21のアンド
回路62のインバータ基本回路52,53からなるイン
バータ回路の部分は同じであるが、その前段の論理回路
の接続関係が異なっている。
【0180】すなわち、図21に示すトランジスタQ3
1とQ32は、入力端部aとグラウンドとの間にソース
とドレインが直列に接続され、トランジスタQ31とQ
32のゲート電極に反転入力信号 ̄bと入力信号bとが
印加されることにより、出力信号aかローレベルのグラ
ウンド出力信号がインバータ回路に入力される。また、
トランジスタQ33とQ34は、反転入力端部 ̄aと電
源との間にソースとドレインが直列に接続され、トラン
ジスタQ33とQ34のゲート電極に反転入力信号 ̄b
と入力信号bとが印加されることにより、反転入力信号
 ̄aかハイレベルの電源入力信号がインバータ回路に入
力される。
【0181】ところが、図24に示した論理回路のトラ
ンジスタQ32の入力端は、常にローレベルである必要
はなく、トランジスタQ32がオン動作する場合にのみ
ローレベルが入力されるものであればよい。したがっ
て、図24に示すように、トランジスタQ32の入力端
をグラウンドではなく、トランジスタQ32がオン動作
する際にローレベルとなる入力端部bに接続しても支障
がなく、図21と全く同じ動作を行うことができる。
【0182】また、図21の論理回路のトランジスタQ
34の入力端は、常にハイレベルである必要はなく、ト
ランジスタQ34がオン動作する場合にのみハイレベル
が入力されるものであればよい。したがって、図24
示すように、トランジスタQ34の入力端を電源ではな
く、トランジスタQ34がオン動作する際にハイレベル
となる反転入力端部 ̄bに接続しても支障がなく、図2
と全く同じ動作を行うことができる。
【0183】図25のアンド回路320は、図21に示
すP型トランジスタからなるアンド回路の別の変形例を
示す回路図である。
【0184】図25図24との間で比較した場合、イ
ンバータ回路の前段部分の論理回路の構成は、図24
同様であるが、図25の回路構成は、インバータ回路の
P型トランジスタQ26の入力端に接続されていた電源
に代えて、トランジスタQ26がオン動作する際にハイ
レベルとなる論理回路からの入力端部に接続すればよ
い。また、インバータ回路のP型トランジスタQ29の
入力端に接続されていた電源に代えて、トランジスタQ
29がオン動作する際にハイレベルとなる論理回路から
の入力端部に接続すればよい。
【0185】図26は、N型トランジスタで構成された
アンド回路330の回路図である。
【0186】図26のアンド回路330は、インバータ
基本回路220,230からなるN型インバータ回路
と、その前段のトランジスタQ31乃至Q34からなる
論理回路とで構成されている。
【0187】インバータ基本回路220のトランジスタ
Q13の入力端は、通常ローレベルが入力されるように
グラウンドに接地されているが、上記と同様の理由によ
り、トランジスタQ13がオン動作するときのみローレ
ベルとなる論理回路からの入力端部に接続しても、動作
に変わりは無い。
【0188】また、図26のアンド回路330の論理回
路では、上記のP型トランジスタで構成された図21
示す論理回路において、トランジスタQ32の入力端が
グラウンドに接地されている代わりに、トランジスタQ
32がオン動作する場合にローレベルが入力されるよ
う、入力端子bに接続し、トランジスタQ34の入力端
が電源に接続されている代わりに、トランジスタQ34
がオン動作する場合にハイレベルが入力されるよう反転
入力端子 ̄bに接続されている。
【0189】(オア回路)図27は、P型トランジスタ
のみから構成される論理和とその否定論理を出力するO
R/NOR回路を示し、図28は、OR/NOR回路の
シンボルを示す図である。
【0190】OR/NOR回路64は、論理回路56、
インバータ基本回路52および53から構成されるが、
インバータ基本回路52および53の回路構成は、図1
のラッチ回路51のインバータ基本回路52および5
3、および図21のAND/NAND回路61のインバ
ータ基本回路52および53と同じである。論理回路5
6は、4個のトランジスタQ41乃至Q44により信号
a、 ̄a、b、 ̄bの論理和信号およびその反転信号を
出力するよう回路構成されている。この論理回路56の
P型トランジスタQ43およびQ44の出力端がインバ
ータ基本回路52のP型トランジスタQ25のソースと
インバータ基本回路53のP型トランジスタQ29のゲ
ートに接続されており、また、論理回路56のP型トラ
ンジスタQ41およびQ42の出力端がインバータ基本
回路52のP型トランジスタQ26のゲートおよびイン
バータ基本回路53のP型トランジスタQ28のソース
に接続されている。
【0191】このようなOR/NOR回路64から出力
される出力波形は、低電位側をグラウンド電位とほぼ同
じ電位とすることができる。OR/NOR回路64を構
成するインバータ基本回路52および53は、この場合
にも、図6乃至図9のように変形することができる。
【0192】(イクスクルーシブオア回路)図29は、
P型トランジスタのみから構成される排他的論理和とそ
の否定論理を出力するEXOR/EXNOR回路を示
し、図30は、EXOR/EXNOR回路のシンボルを
示す図である。
【0193】図29に示すEXOR/EXNOR回路6
5は、図21および図27に図示されたインバータ基本
回路52および53を有する。このEXOR/EXNO
R回路65が前述のAND/NAND回路61およびO
R/NOR回路64と相違する点は、論理回路57につ
いてのみである。論理回路57は、4個のP型トランジ
スタQ45乃至Q48を有しており、これら各P型トラ
ンジスタQ45乃至Q48は、ゲートに入力される信号
aまたはその反転信号 ̄aに制御される。いずれのP型
トランジスタQ45乃至Q48も、そのソースには、信
号bまたは ̄bが入力されるが、ゲートに信号aが入力
され、ソースに信号bが入力されるトランジスタQ48
のドレイン、およびゲートに反転信号 ̄aが入力され、
ソースに反転信号 ̄bが入力されるトランジスタQ45
のドレインがインバータ基本回路52におけるトランジ
スタ25のソースとインバータ基本回路53におけるQ
29のゲートに接続され、ゲートに信号aが入力され、
ソースに反転信号 ̄bが入力されるトランジスタQ47
のドレイン、およびゲートに反転信号 ̄aが入力され、
ソースに信号bが入力されるトランジスタQ46のドレ
インがインバータ基本回路52におけるトランジスタQ
26のソースとインバータ基本回路53におけるトラン
ジスタQ28のゲートに接続されて構成されている。
【0194】このようなEXOR/EXNOR回路65
から出力される出力波形は、低電位側をグラウンド電位
VGND とほぼ同じ電位とすることができる。EXOR/
EXNOR回路65を構成するインバータ基本回路52
および53は、この場合にも、図6乃至図9のように変
形することができる。
【0195】(トライステート回路)図31は、交流化
電圧を生成するトライステート回路71の一構成例を示
す図である。このトライステート回路71は、例えば、
液晶駆動装置などで液晶を駆動する際に、直流電圧を印
加したのでは液晶が劣化することから、交流化された駆
動電圧を生成する場合などに用いられる。
【0196】まず、構成を説明する。
【0197】図31に示すように、8個のP型トランジ
スタQ51乃至Q58は、a、反転a( ̄a)、b、反
転b( ̄b)の4つの入力信号に基づいて、所定の論理
を生成する論理部を構成している。このトライステート
回路71は、a、bそれぞれに正論理・負論理を入力す
ることにより、3種類の電源電圧VH 、VC 、VL を切
換えて生成される交流化電圧が出力cから出力される
(但し、VH >VC >VL )。ここでは、上記実施形態
のアンド回路と同様にパス・トランジスタ・ロジックの
手法を用いている。
【0198】そして、例えば、このトライステート回路
を液晶駆動装置に用いる場合は、上記入力信号のaが書
き込みデータの有り/無し、すなわち、液晶を駆動する
か/しないかを表し、bが液晶駆動電圧の正/負を表す
ように用いることができる。
【0199】次に、6個のP型トランジスタQ59乃至
Q64とコンデンサC31およびC32は、図1に示す
2個のインバータ基本回路72、73を構成しており、
実際に駆動電圧を出力するP型トランジスタQ65、Q
66を充分に駆動して適正な出力電圧を得るため、P型
トランジスタQ51乃至Q58で構成された論理部の出
力を補正する働きをしている。
【0200】また、P型トランジスタQ65、Q66、
Q67は、電源電圧VH 、VL 、VC を切換えるスイッ
チングトランジスタである。
【0201】図32は、図31のトライステート回路7
1のシンボルを示す図であり、図33は、図32のトラ
イステート回路71へ入力されるa、bの2つの入力信
号とこれに基づいて生成される交流化された出力信号c
のシュミレーション結果を示す図である。
【0202】次に、動作について説明する。
【0203】図31に示すトライステート回路71は、
aとbのそれぞれに正論理・負論理のいずれかを入力す
ることにより、cからVH 、VC 、VL のいずれかが出
力される。実際には、図33の(a),(b)に示すよ
うに、入力a、bが変化することによって、同図(c)
に示すような交流化信号を生成するものである。
【0204】まず、入力信号のaとbが「0」の場合
は、P型トランジスタQ65、Q66がオフとなり、P
型トランジスタQ67がオンするため、cからVcが出
力される。また、入力信号のaが「0」で、bが「1」
の場合も上記と同様にcからVcが出力される。これ
は、aが「0」の場合は、論理部のP型トランジスタQ
51、Q53、Q55、Q57がオフとなるため、bの
入力信号に影響されることなくP型トランジスタQ67
をオンして、cからVcが出力されることによる。
【0205】また、入力信号のaが「1」の場合は、ス
イッチングトランジスタのQ67がオフし、論理部のP
型トランジスタQ52、Q54、Q56、Q58がオフ
するとともに、逆に、P型トランジスタQ51、Q5
3、Q55、Q57がオンする。このため、bの入力信
号に基づいてcからの出力電圧が変化する。
【0206】そこで、bが「0」の場合は、Q61とQ
63がオンとなり、ゲートにグラウンド電位VGND が供
給されてP型トランジスタQ66がオンしQ65がオフ
するため、cからVL が出力される。
【0207】また、bが「1」の場合は、Q60とQ6
4がオンとなり、ゲートにグラウンド電位VGND が供給
されてP型トランジスタQ65がオンしQ66がオフす
るため、cからVH が出力される。
【0208】このように、本実施形態のトライステート
回路71は、P型トランジスタとコンデンサだけで構成
できることから、構造が簡単となり、少ない工程数で製
造できるため、低コスト化が図れる。
【0209】また、上記実施形態のトライステート回路
71は、図1と同じインバータ基本回路72、73を用
いて、P型トランジスタQ51乃至Q58で構成された
論理部の出力を補正するようにしたため、図33(c)
に示すように、出力電圧c、特に、ローレベルの出力電
圧であるVL が充分下がりきらないという問題が解決さ
れ、常に所定の電圧まで確実に下がった状態の電圧レベ
ルを出力することができるようになった。
【0210】次に、図34は、図31のトライステート
回路を変形した他の実施形態に係る構成図であり、図3
と同一部または相当部には同じ符号が付してある。
【0211】そこで、例えば液晶駆動回路のトライステ
ート回路を構成する場合は、出力電源のVH とVL との
電圧関係がVH >VL であると、ハイ(VH )側のスイ
ッチングトランジスタであるQ65が充分にオン状態に
ならなくても、液晶駆動の実用上ではそれ程差し支えな
いが、むしろQ66が充分にオン状態とならずにロー
(VL )側の出力電圧レベルが下がりきらないことの方
が問題となる。このような状況下では、ハイ側(VH )
のスイッチングトランジスタのQ65のゲートに印加さ
れる電圧レベルを補正するために設けた図31に示すイ
ンバータ基本回路72を省略することが考えられる。
34は、上記の考えに基づいて構成したトライステート
回路81である。
【0212】図34のトライステート回路は、上記のよ
うに使用目的に応じて構成したため、図31のトライス
テート回路71と比べて、実用上の特性に影響を与える
ことがなく、さらに5個のP型トランジスタQ53、Q
54、Q59、Q60、Q61と、1個のコンデンサC
31とを省略することが可能となり、回路構成が簡略化
されて、低コスト化することができる。
【0213】なお、上記トライステート回路71、81
では、P型トランジスタを使って回路構成しているが、
このP型トランジスタの代わりにN型トランジスタを使
って構成してもよい。
【0214】(液晶駆動回路)図35は、本実施形態に
係る駆動回路一体型TFT−LCD91の概略構成図で
ある。この駆動回路一体型TFT−LCD91は、LC
D(Liquid Crystal Display)の表示領域において、ガ
ラス基板上の各画素毎にスイッチング素子となるTFT
(Thin Film Transistor)を形成するとともに、ドレイ
ンドライバ(データ線駆動回路)やゲートドライバ(走
査線駆動回路)からなる液晶駆動回路もガラス基板上に
一体形成したものである。
【0215】まず、構成を説明する。
【0216】図35に示すように、駆動回路一体型TF
T−LCD91は、ガラス基板92上の表示領域内の各
画素毎にTFTを形成する液晶表示パネル(TFT−L
CD)93と、その液晶表示パネル93の各TFTのゲ
ートに走査信号を印加して選択状態と非選択状態とを作
り出すゲートドライバ94と、そのゲートドライバ94
によって選択状態にしたTFTに表示信号を印加して各
画素毎の液晶を駆動するドレインドライバ95とで構成
されている。
【0217】上記した液晶表示パネル93、ゲートドラ
イバ94およびドレインドライバ95は、ガラス基板9
2上に一体形成されている。
【0218】図36は、図35に示すドレインドライバ
95をインバータ基本回路とP型トランジスタからなる
ラッチ回路、アンド回路、およびトライステート回路と
で構成した部分回路図であり、図37は、図36各部の
信号波形を示すタイミングチャートである。
【0219】図36に示すドレインドライバ95は、ラ
ッチ回路101、102、103……、アンド回路11
1、112……、ラッチ回路121、122……、ラッ
チ回路131、132、……、トライステート回路14
1、142……などで構成されている。
【0220】ラッチ回路101、102、103は、図
示しないコントローラから入力される水平クロック(X
SCL)と、反転水平クロック( ̄XSCL)とが制御
信号入力端部(L)と反転制御信号入力端部( ̄L)と
に1つ置きに逆の位相で入力されて、制御信号入力端部
(L)に「1」が入ると入力信号をスルーで出力し、
「0」が入ると従前の入力信号をラッチする。
【0221】ラッチ回路101への入力信号は、水平同
期信号XDと水平同期信号 ̄XDが入力され、スルー状
態とラッチ状態に応じた出力信号が出力端部(O)と反
転出力端部( ̄O)から出力され、アンド回路111と
次段のラッチ回路102の入力端部に入力される。
【0222】同様に、ラッチ回路102の出力信号は、
アンド回路111とアンド回路112および次段のラッ
チ回路103の入力端部に入力される。
【0223】そして、アンド回路111は、上記ラッチ
回路101の出力(OUT)とラッチ回路102の反転
出力( ̄OUT)とを入力して、論理積とその否定とを
ラッチ回路121の制御信号入力端部(L)と反転制御
信号入力端部( ̄L)とに入力する。アンド回路112
も同様に、ラッチ回路102の反転出力( ̄OUT)と
ラッチ回路103の出力(OUT)とが入力されて、論
理積とその否定とがラッチ回路122の制御信号入力端
部(L)と反転制御信号入力端部( ̄L)に入力され
る。
【0224】ラッチ回路121とラッチ回路122は、
上記したアンド回路111と112からの出力信号のタ
イミングに応じて、図示しないデータ変換回路から入力
される各画素毎のデータをラッチし、そのラッチしたデ
ータをそれぞれ次段のラッチ回路131と132に出力
する。
【0225】ラッチ回路131と132は、クロックO
Pのタイミングで入力された各画素毎のデータをラッチ
して、その出力をそれぞれのトライステート回路141
と142に出力する。
【0226】トライステート回路141と142は、上
記したラッチ回路131と132からの入力信号と、交
流化信号WFとの組み合わせによって、VH 、VC 、V
L からなる3種類の電源電圧を適宜選択することによ
り、交流化された表示信号が生成される。トライステー
ト回路141から出力される交流化された表示信号は、
ドレインラインのD1に出力され、トライステート回路
142から出力される交流化された表示信号は、ドレイ
ンラインのD2に出力される。
【0227】なお、図36は、2ライン分のドレインラ
インに供給するドレインドライバ95の一部の構成を説
明したにすぎず、実際には上記各回路が水平走査方向に
画素数に応じて連なって配置されている。これにより、
各ドレインラインには、その位置に応じた表示信号を供
給することができる。
【0228】上記したように、ラッチ回路、アンド回路
およびトライステート回路で構成されたドレインドライ
バ95は、インバータ基本回路とP型トランジスタだけ
で構成することが可能であるため、相補型トランジスタ
で構成した場合と比べると、トランジスタ構造が簡単
で、製造工程数が少なくなる上、画素のTFTトランジ
スタにP型トランジスタを採用するならば、ガラス基板
の同一平面上に駆動回路一体型TFT−LCDを同時に
作成することができ、低コスト化が図れるという利点が
ある。
【0229】また、本実施形態のドレインドライバ95
は、相補型の場合と同様に直流のリーク電流が少なく、
低消費電力性を有し、適正な出力レベル、特に、ローレ
ベルの出力を充分低く抑えることができるという利点が
ある。
【0230】図38は、図35のゲートドライバ94の
詳細ブロック図である。ゲートドライバ94は、ラッチ
回路151、152…、NOR回路161、162…、
インバータ回路171、172…、インバータ回路18
1、182…、インバータ回路191、192…から構
成される。
【0231】図示しないコントローラからの垂直クロッ
クYSCLは、縦列接続された各ラッチ回路151、1
52…の制御端子Lおよび反転制御端子 ̄Lに交互に入
力され、図示しないコントローラからの反転垂直クロッ
ク ̄YSCLは、縦列接続された各ラッチ回路151、
152…の反転制御端子 ̄Lおよび制御端子Lに交互
に、換言すれば、垂直クロックYSCLが接続されてい
ない方の制御端子Lまたは反転制御端子 ̄Lに接続され
る。各ラッチ回路151、152…では、制御端子Lに
「1」が入力されると入力信号をスルーで出力し、
「0」が入力されると前回の入力信号をラッチする。
【0232】各ラッチ回路151の入力端子Iには、垂
直同期信号YDが供給され、この垂直同期信号YDは垂
直クロックYSCLおよび反転垂直クロック ̄YSCL
に同期して各ラッチ回路151、152…の出力端Oか
ら次段のラッチ回路152、153…に順次出力される
とともに、反転出力端 ̄Oから対応する各NOR回路1
61、162…の一方の入力端子、および前段のNOR
回路161、162…の他方の入力端子に出力される。
そして、各NOR回路161、162…からは対応する
インバータ回路171、172…に出力され、さらに対
応するインバータ回路181、182…およびインバー
タ回路191、192を通過して電流を増大した上、各
ゲート線にゲート信号G1、G2…に出力される。
【0233】図39は、上記垂直クロックYSCL、反
転垂直クロック ̄YSCL、垂直同期信号YDおよびゲ
ート信号G1、G2…のタイミングを示す図である。
【0234】上記したように、ラッチ回路、NOR回路
およびインバータ回路で構成されたゲートドライバ94
は、ドレインドライバ95の場合と同様に、本発明のイ
ンバータ基本回路を用いることによりP型トランジスタ
だけで構成することができるため、相補型トランジスタ
で構成した場合と比べると、トランジスタ構造が簡単に
なり、製造工程数を少なくすることができる。特に、画
素のTFTトランジスタにP型トランジスタを採用すれ
ば、ガラス基板の同一平面上に駆動回路一体型TFT−
LCDを作成することができるため、低コスト化が図れ
る。
【0235】また、本実施形態のゲートドライバ94
は、相補型と同様の低消費電力性と、適正な出力レベ
ル、特に、ローレベルの出力を充分低く抑えることがで
きるという利点がある。
【0236】
【発明の効果】請求項1記載の半導体装置によれば、非
反転信号供給手段と反転信号供給手段からそれぞれ入力
される信号に応じて、適正な高電位あるいは低電位の出
力信号が出力されるため、この半導体装置を使って回路
を構成しても誤動作を防止することができる。また、第
1のトランジスタと第2のトランジスタは、一導電型で
構成されているため、製造工程数が少なくなるととも
に、高集積化が可能となり、低コスト化と高密度化が達
成できる。さらに、第1のトランジスタと第2のトラン
ジスタは、非反転信号供給手段と反転信号供給手段とに
よって交互にスイッチングさせるため、リーク電流が小
さくなる。
【0237】請求項2記載の半導体装置によれば、一導
電型からなる第1または第2のトランジスタは、その出
力電位がしきい値分だけ鈍るという特性があるため、第
3のトランジスタと容量手段とにより、適正な出力電位
を補償する。
【0238】請求項3乃至請求項6に記載の半導体装置
によれば、第1、第2および第3のトランジスタがP型
である場合に、第1のトランジスタの入力端、第2のト
ランジスタの入力端、あるいは、第3のトランジスタの
ゲートを反転信号供給手段に接続するようにしたので、
上記の入力端やゲートは、常に高電位や低電位を入力す
る必要がなく、所定のタイミングで高電位や低電位が入
力されればよいため、上記反転信号供給手段に接続する
ことによって、配線を簡素化することができ、消費電力
を低減することができる。
【0239】請求項7乃至請求項10に記載の半導体装
置によれば、第1、第2および第3のトランジスタがN
型である場合、第1のトランジスタの入力端、第2のト
ランジスタの入力端、あるいは、第3のトランジスタの
ゲートを非反転信号供給手段に接続するようにしたの
で、上記の入力端やゲートは、常に高電位や低電位を入
力する必要がなく、所定のタイミングで高電位や低電位
が入力されればよいため、上記非反転信号供給手段に接
続することによって、配線を簡素化することができると
ともに、消費電力を低減することができる。
【0240】請求項11記載の半導体装置によれば、非
反転信号供給手段と反転信号供給手段からそれぞれ入力
される信号に応じて、第1および第2の出力電圧補償回
路により出力手段および反転出力手段から適正な高電位
あるいは低電位の出力信号を出力することができるの
で、この半導体装置を使って回路を構成しても誤動作を
防止することができる。また、第1乃至第4のトランジ
スタは、同一導電型で構成されているので、製造工程数
が少なくなるとともに、高集積化が可能となり、低コス
ト化と高密度化が達成できる。さらに、第1および第2
のトランジスタと第3および第4のトランジスタは、非
反転信号供給手段と反転信号供給手段とによって、それ
ぞれ交互にスイッチングさせるので、リーク電流が小さ
くなる。
【0241】請求項12記載の半導体装置によれば、一
導電型からなる第1乃至第4のトランジスタは、その出
力電位がしきい値分だけ鈍るという特性があるため、第
5および第6のトランジスタと第1および第2の容量手
段とにより、適正な出力電位を補償することができる。
【0242】請求項13乃至請求項17に記載の半導体
装置によれば、第1乃至第6のトランジスタがP型であ
る場合、第1および第2のトランジスタの入力端を反転
信号供給手段に接続するとともに、第3および第4のト
ランジスタの入力端を非反転信号供給手段に接続するよ
うにしたので、上記の各入力端は、常に高電位や低電位
を入力する必要がなく、所定のタイミングで高電位や低
電位が入力されればよいため、上記反転信号供給手段や
非反転信号供給手段に接続することによって、配線を簡
素化することができ、消費電力を低減することができ
る。
【0243】請求項18記載の半導体装置によれば、非
反転信号供給手段と反転信号供給手段からそれぞれ入力
される信号に応じて、第1および第2の出力電圧補償回
路により出力手段および反転出力手段から適正な高電位
あるいは低電位の出力信号を出力することができるの
で、この半導体装置を使って回路を構成しても誤動作を
防止することができる。また、第1乃至第4のトランジ
スタは、同一導電型で構成されているので、製造工程数
が少なくなるとともに、高集積化が可能となり、低コス
ト化と高密度化を達成することができる。さらに、第1
および第2のトランジスタと第3および第4のトランジ
スタは、非反転信号供給手段と反転信号供給手段とによ
って、それぞれ交互にスイッチングさせるので、リーク
電流を小さくすることができる。
【0244】請求項19記載の半導体装置によれば、同
一導電型からなる第1乃至第4のトランジスタは、その
出力電位がしきい値分だけ鈍るという特性があるので、
第5および第6のトランジスタと第1および第2の容量
手段とにより、適正な出力電位を補償する。
【0245】請求項20乃至請求項24に記載の半導体
装置によれば、第1乃至第6のトランジスタがN型であ
る場合、第1および第2のトランジスタの入力端を非反
転信号供給手段に接続するとともに、第3および第4の
トランジスタの入力端を反転信号供給手段に接続するよ
うにしたので、上記の各入力端は、常に高電位や低電位
を入力する必要がなく、所定のタイミングで高電位や低
電位が入力されればよいため、上記反転信号供給手段や
非反転信号供給手段に接続することによって、配線を簡
素化することができ、消費電力を低減することができ
る。
【0246】請求項25記載の半導体装置によれば、同
一導電型のトランジスタで構成したことにより、製造工
程数が減少して、低コスト化できるとともに、高密度で
実装できる上、適正な出力電位が得られるラッチ回路と
することができる。
【0247】請求項26乃至請求項29に記載の半導体
装置によれば、請求項11または請求項18記載の半導
体装置において、同一導電型の複数のトランジスタによ
り、AND、NAND、OR、NOR、EXOR、EX
NOR等の論理回路を備えるようにしたので、同一導電
型のトランジスタで構成したことにより、製造工程数が
減少して、低コスト化できるとともに、高密度で実装で
きる上、適正な出力電位が得られる論理回路とすること
ができる。
【0248】請求項30記載の半導体装置によれば、半
導体装置の出力手段や反転出力手段からの出力電位を用
いて、さらに、第5のトランジスタをスイッチングさせ
ることにより、例えば、トライステート回路等に適用す
ることができる。
【0249】請求項31記載の表示駆動装置によれば、
本発明の半導体装置を含むラッチ回路を使って表示駆動
装置を構成したので、適正な出力電位によって、確実か
つ正確な表示駆動を行うことができる。
【0250】請求項32記載の表示駆動装置によれば、
本発明の半導体装置を含むインバータ回路を使って表示
駆動装置を構成したので、適正な出力電位によって、確
実かつ正確な表示駆動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置のインバータ基本回路構成
を示す図。
【図2】図1のインバータ基本回路を2個組み合わせて
正論理・負論理の両方の否定を出力するインバータ回路
の構成を示す図。
【図3】図2のインバータ回路のシンボルを示す図。
【図4】図3に示すインバータ回路のシンボルを3個連
続して接続した状態を示す図。
【図5】図4の3個のインバータ回路を直列に接続して
動作させた時の信号波形のシュミレーションを結果を示
す図。
【図6】図2のインバータ回路を変形した回路構成例を
示す図。
【図7】図2のインバータ回路を変形した回路構成例を
示す図。
【図8】図2のインバータ回路を変形した回路構成例を
示す図。
【図9】図2のインバータ回路を変形した回路構成例を
示す図。
【図10】図2に示すP型トランジスタのインバータ回
路をN型トランジスタで構成した場合の回路図。
【図11】図2のインバータ回路とパスロジック回路と
を接続した回路を示す図。
【図12】図11のインバータ回路の入力信号と出力信
号の波形を示す図。
【図13】図10のインバータ回路を変形した回路構成
例を示す図。
図14】図10のインバータ回路を変形した回路構成
例を示す図。
図15】図10のインバータ回路を変形した回路構成
例を示す図。
図16】図1の基本回路を組み合わせてデータを一時
的に保持するラッチ回路の構成図。
図17図16に示すラッチ回路のシンボルを示す
図。
図18】ラッチ回路を動作させた時の入出力信号のシ
ュミレーション結果を示す図。
図19】P型トランジスタを使った図16のラッチ回
路のインバータ回路を図記号に置換した回路図。
図20】N型トランジスタを使ってラッチ回路を構成
してインバータ回路を図記号に置換した回路図。
図21】図1の基本回路とP型トランジスタとを組み
合わせて論理積とその否定を生成するアンド回路の構成
図。
図22図21のアンド回路のシンボルを示す図。
図23図22のアンド回路における各入力パターン
に対するアンド出力とナンド出力のシュミレーション結
果を示す図。
図24図21に示すP型トランジスタからなるアン
ド回路の変形例を示す回路図。
図25図21に示すP型トランジスタからなるアン
ド回路の別の変形例を示す回路図。
図26】N型トランジスタで構成されたアンド回路の
回路図。
図27】N型トランジスタで構成されたOR・NOR
回路の回路図
図28図27のOR・NOR回路のシンボルを示す
図。
図29】N型トランジスタで構成されたEXOR・E
XNOR回路の回路図。
図30】図29のEXOR・EXNOR回路のシンボ
ルを示す図。
図31】交流化電圧を生成するトライステート回路の
一構成例を示す図。
図32図31のトライステート回路のシンボルを示
す図。
図33図32のトライステート回路へ入力される
a、bの2つの入力信号とこれに基づいて生成される交
流化電圧出力cのシュミレーション結果を示す図
図34図31のトライステート回路を変形した他の
実施形態に係る構成図。
図35】本実施形態に係る駆動回路一体型TFT−L
CDの概略構成図。
図36図35に示すドレインドライバを基本回路と
P型トランジスタからなるラッチ回路と、アンド回路
と、トライステート回路とで構成した部分回路図。
図37図18各部の信号波形を示すタイミングチャ
ート。
図38図35に示すゲートドライバを基本回路とP
型トランジスタからなるラッチ回路と、アンド回路と、
インバータ回路とで構成した部分回路図。
図39図37各部の信号波形を示すタイミングチャ
ート。
図40】相補型インバータ回路の構成を示す図。
図41PMOSを2個使って構成した無比率形イン
バ−タの基本回路を組み合わせて構成した無比率形イン
バータ回路を示す図。
図42図41の動作時における各部の信号波形を示
す図。
【符号の説明】 11 半導体装置 12,13,14 P型トランジスタ 15 コンデンサ 21,31,41 インバータ回路 22,23 インバータ基本回路 51 ラッチ回路 52,53 インバータ基本回路 55,56,57 論理回路 61 ラッチ回路 62 アンド回路 64 OR・NOR回路 65 EXOR・EXNOR回路 71,81 トライステート回路 72,73 インバータ基本回路 91 駆動回路一体型TFT−L
CD 92 ガラス基板 93 液晶表示パネル 94 ゲートドライバ 95 ドレインドライバ 101,102,103 ラッチ回路 111,112 アンド回路 121,122 ラッチ回路 131,132 ラッチ回路 141,142 トライステート回路 151,152,153 ラッチ回路 161,162 NOR回路 171,172 インバータ回路 181,182 インバータ回路 191,192 インバータ回路 210 インバータ回路 220,230 インバータ基本回路 310,320,330 アンド回路
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図17】
【図22】
【図28】
【図32】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図30】
【図40】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図18】
【図19】
【図16】
【図20】
【図21】
【図23】
【図25】
【図24】
【図26】
【図27】
【図29】
【図33】
【図41】
【図31】
【図34】
【図35】
【図38】
【図36】
【図37】
【図39】
【図42】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 3/356 H04N 5/66 102B 17/14 H01L 29/78 612B 19/0175 H03K 3/356 Z H04N 5/66 102 19/00 101A

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力端に高電位が入力される、一導電型の
    第1のトランジスタと、 入力端に低電位が入力される、前記第1のトランジスタ
    と同一導電型の第2のトランジスタと、 前記第1および第2のトランジスタの出力端に接続され
    た出力手段と、 前記第1のトランジスタのゲートに接続された非反転信
    号供給手段と、 前記第2のトランジスタのゲートに接続された反転信号
    供給手段と、 前記第1および第2のトランジスタの出力端と前記反転
    信号供給手段との間、または前記第1および第2のトラ
    ンジスタの出力端と前記非反転信号供給手段との間のい
    ずれかに接続された出力電圧補償回路と、 を具備してなり、前記出力電圧補償回路により前記出力
    手段から出力される低電位の上昇または高電位の低下を
    抑制することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の発明において、前記出力電
    圧補償回路は、 前記反転信号供給手段または非反転信号供給手段に入力
    端が接続された前記第1および第2のトランジスタと同
    一導電型の第3のトランジスタと、 この第3のトランジスタの出力端と前記第1および第2
    のトランジスタの出力端に接続された容量手段と、 を含むことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の発明におい
    て、前記第1および第2のトランジスタはP型であるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の発明において、前記第1の
    トランジスタの入力端は、前記反転信号供給手段に接続
    されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の発明において、前記第2の
    トランジスタの入力端は、前記反転信号供給手段に接続
    されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載の発明において、前記第3の
    トランジスタのゲートは、前記反転信号供給手段に接続
    されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】請求項1または請求項2記載の発明におい
    て、前記第1および第2のトランジスタはN型であるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の発明において、前記第1の
    トランジスタの入力端は、前記非反転信号供給手段に接
    続されていることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】請求項7記載の発明において、前記第2の
    トランジスタの入力端は、前記非反転信号供給手段に接
    続されていることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】請求項7記載の発明において、前記第3
    のトランジスタのゲートは、前記非反転信号供給手段に
    接続されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】入力端に高電位が入力される、一導電型
    の第1および第3のトランジスタと、 入力端に低電位が入力される、前記第1および第3のト
    ランジスタと同一導電型の第2および第4のトランジス
    タと、 前記第1および第2のトランジスタの出力端に接続され
    た出力手段と、 前記第3および第4のトランジスタの出力端に接続さ
    れ、前記出力手段とは逆極性の信号を出力する反転出力
    手段と、 前記第1および前記第4のトランジスタのゲートに接続
    された非反転信号供給手段と、 前記第2および第3のトランジスタのゲートに接続され
    た反転信号供給手段と、 前記第1および第2のトランジスタの出力端と前記反転
    信号供給手段との間に接続された第1の出力電圧補償回
    路と、 前記第3および第4のトランジスタの出力端と前記非反
    転信号供給手段との間に接続された第2の出力電圧補償
    回路と、 を備えたことを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の発明において、 前記第1の出力電圧補償回路は、 前記反転信号供給手段に入力端が接続された、前記第1
    乃至第4のトランジスタと同一導電型の第5のトランジ
    スタと、 この第5のトランジスタの出力端と前記第1および第2
    のトランジスタの出力端に接続された第1の容量手段と
    を含み、 前記第2の出力電圧補償回路は、 前記非反転信号供給手段に入力端が接続された、前記第
    1乃至第4のトランジスタと同一導電型の第6のトラン
    ジスタと、 この第6のトランジスタの出力端と前記第3および第4
    のトランジスタの出力端に接続された第2の容量手段と
    を含むことを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】請求項11または請求項12記載の発明
    において、前記第1乃至第4のトランジスタはP型であ
    ることを特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の発明において、前記第
    2のトランジスタの入力端は前記反転信号供給手段に接
    続されていることを特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】請求項13記載の発明において、前記第
    1のトランジスタの入力端は前記反転信号供給手段に接
    続されていることを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】請求項13記載の発明において、前記第
    4のトランジスタの入力端は前記非反転信号供給手段に
    接続されていることを特徴とする半導体装置。
  17. 【請求項17】請求項13記載の発明において、前記第
    3のトランジスタの入力端は前記非反転信号供給手段に
    接続されていることを特徴とする半導体装置。
  18. 【請求項18】入力端に高電位が入力される、一導電型
    の第1および第3のトランジスタと、 入力端に低電位が入力される、前記第1および第3のト
    ランジスタと同一導電型の第2および第4のトランジス
    タと、 前記第1および第2のトランジスタの出力端に接続され
    た反転出力手段と、 前記第3および第4のトランジスタの出力端に接続さ
    れ、前記反転出力手段とは逆極性の信号を出力する出力
    手段と、 前記第1および第4のトランジスタのゲートに接続され
    た非反転信号供給手段と、 前記第2および第3のトランジスタのゲートに接続され
    た反転信号供給手段と、 前記第1および第2のトランジスタの出力端と前記非反
    転信号供給手段との間に接続された第1の出力電圧補償
    回路と、 前記第3および第4のトランジスタの出力端と前記反転
    信号供給手段との間に接続された第2の出力電圧補償回
    路と、 を備えたことを特徴とする半導体装置。
  19. 【請求項19】請求項18記載の発明において、 前記第1の出力電圧補償回路は、 前記非反転信号供給手段に入力端が接続された、前記第
    1乃至第4のトランジスタと同一導電型の第5のトラン
    ジスタと、 この第5のトランジスタの出力端と前記第1および第2
    のトランジスタの出力端に接続された第1の容量手段を
    含み、 前記第2の出力電圧補償回路は、 前記反転信号供給手段に入力端が接続された、前記第1
    乃至第4のトランジスタと同一導電型の第6のトランジ
    スタと、 この第6のトランジスタの出力端と前記第3および第4
    のトランジスタの出力端に接続された第2の容量手段を
    含むことを特徴とする半導体装置。
  20. 【請求項20】請求項18または請求項19記載の発明
    において、前記第1乃至第4のトランジスタはN型であ
    ることを特徴とする半導体装置。
  21. 【請求項21】請求項20記載の発明において、前記第
    1のトランジスタの入力端は前記非反転信号供給手段に
    接続されていることを特徴とする半導体装置。
  22. 【請求項22】請求項20記載の発明において、前記第
    3のトランジスタの入力端は前記反転信号供給手段に接
    続されていることを特徴とする半導体装置。
  23. 【請求項23】請求項20記載の発明において、前記第
    2のトランジスタの入力端は前記非反転信号供給手段に
    接続されていることを特徴とする半導体装置。
  24. 【請求項24】請求項20記載の発明において、前記第
    4のトランジスタの入力端は前記反転信号供給手段に接
    続されていることを特徴とする半導体装置。
  25. 【請求項25】請求項11または請求項18記載の発明
    において、 前記非反転入力手段と前記出力手段との間に接続され
    た、前記第1乃至第4のトランジスタと同一導電型の第
    7のトランジスタと、 前記反転入力手段と前記反転出力手段との間に接続され
    た、前記第1乃至第4のトランジスタと同一導電型の第
    8のトランジスタと、 を備えたことを特徴とする半導体装置。
  26. 【請求項26】請求項11または請求項18記載の発明
    において、前記半導体装置は、 前記第1乃至第4のトランジスタと同一導電型の複数の
    トランジスタで構成された論理回路を備えたことを特徴
    とする半導体装置。
  27. 【請求項27】請求項26記載の発明において、前記論
    理回路はANDまたはNAND回路を含むことを特徴と
    する半導体装置。
  28. 【請求項28】請求項26記載の発明において、前記論
    理回路はORまたはNOR回路を含むことを特徴とする
    半導体装置。
  29. 【請求項29】請求項26記載の発明において、前記論
    理回路はEXORまたはEXNOR回路を含むことを特
    徴とする半導体装置。
  30. 【請求項30】請求項11または請求項18記載の発明
    において、前記半導体装置は、 前記第1乃至第4のトランジスタと同一導電型の第9の
    トランジスタを有し、前記出力手段または前記反転出力
    手段の少なくとも一方は、前記第9のトランジスタのゲ
    ートに接続されていることを特徴とする半導体装置。
  31. 【請求項31】絶縁基板上に形成された複数のラッチ回
    路を含む表示駆動装置であって、 前記各ラッチ回路は、 入力端に高電位が入力される、一導電型の第1のトラン
    ジスタと、 入力端に低電位が入力される、前記第1のトランジスタ
    と同一導電型の第2のトランジスタと、 前記第1および第2のトランジスタの出力端に接続され
    た出力手段と、 前記第1のトランジスタのゲートに接続された非反転信
    号供給手段と、 前記第2のトランジスタのゲートに接続された反転信号
    供給手段と、 前記第1および第2のトランジスタの出力端と前記反転
    信号供給手段との間、または前記第1および第2のトラ
    ンジスタの出力端と前記非反転信号供給手段との間のい
    ずれかに接続された出力電圧補償回路とを具備してな
    り、 前記出力電圧補償回路は、前記反転信号供給手段または
    非反転信号供給手段に入力端が接続された前記第1およ
    び第2のトランジスタと同一導電型の第3のトランジス
    タと、この第3のトランジスタの出力端と前記第1およ
    び第2のトランジスタの出力端に接続された容量手段と
    を含むことを特徴とする表示駆動装置。
  32. 【請求項32】絶縁基板上に形成されたそれぞれが縦続
    された複数のインバータ回路を含む表示駆動装置であっ
    て、 前記各インバータ回路は、 入力端に高電位が入力される、一導電型の第1のトラン
    ジスタと、 入力端に低電位が入力される、前記第1のトランジスタ
    と同一導電型の第2のトランジスタと、 前記第1および第2のトランジスタの出力端に接続され
    た出力手段と、 前記第1のトランジスタのゲートに接続された非反転信
    号供給手段と、 前記第2のトランジスタのゲートに接続された反転信号
    供給手段と、 前記第1および第2のトランジスタの出力端と前記反転
    信号供給手段との間、または前記第1および第2のトラ
    ンジスタの出力端と前記非反転信号供給手段との間のい
    ずれかに接続された出力電圧補償回路とを具備してな
    り、 前記出力電圧補償回路は、前記反転信号供給手段または
    非反転信号供給手段に入力端が接続された前記第1およ
    び第2のトランジスタと同一導電型の第3のトランジス
    タと、この第3のトランジスタの出力端と前記第1およ
    び第2のトランジスタの出力端に接続された容量手段と
    を含むことを特徴とする表示駆動装置。
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