JPH09245140A - カード式記録媒体および情報読取装置 - Google Patents

カード式記録媒体および情報読取装置

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JPH09245140A
JPH09245140A JP8050384A JP5038496A JPH09245140A JP H09245140 A JPH09245140 A JP H09245140A JP 8050384 A JP8050384 A JP 8050384A JP 5038496 A JP5038496 A JP 5038496A JP H09245140 A JPH09245140 A JP H09245140A
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達夫 平松
Toshihiro Waguri
利弘 和栗
Yoshikazu Tomita
義数 富田
Masahiro Seto
昌宏 瀬戸
隆二 ▲吉▼原
Ryuji Yoshihara
Hiromichi Suzuki
博道 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の初期データが2次元コードとして記録
されているカード式記録媒体において、2次元コードお
よび文字データを追記することが可能なカード式記録媒
体を提供する。 【解決手段】 プレ印刷領域16には予め所定の初期デ
ータが2次元コードとして記録されている。2次元コー
ドの読取動作時の基準位置を示す基準位置マーク14
は、2次元コードや文字データとは異なる特定のパター
ン形状を有している。2次元コードの追記は、やはり基
準位置マーク14を基準として、プレ印刷領域16に対
して所定の間隔をおいて行なわれる。したがって、プレ
印刷領域16と追記領域18との間に重なり等が生じる
ことなく、両者を連続して読取ることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に読取可能
な2次元コードの記録されたカード式記録媒体およびそ
の読取動作を行なう情報読取装置に関し、より特定的に
は、上記2次元コードの読取動作の信頼性を向上させる
ことや、予め2次元コードとして記録された初期情報に
基づいて行なわれた演算処理結果を、2次元コードとし
て追記することが可能なカード式記録媒体およびその追
記動作を行なう情報読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、新しいサービスを提供する放送の
1つとして、FMステレオ放送のベースバンド信号のあ
いたスペクトル領域に、ディジタル信号を重畳して送信
するFM多重放送の開発・実用化が進められている。
【0003】FM多重放送は、現行FMステレオ放送の
音声信号よりも高い周波数帯に新たにディジタル信号を
多重し、交通情報、文字・図形情報などを放送する新し
いメディアである。周波数を有効に利用できること、放
送設備が簡易に実現できること、移動体でデータが受信
できることから自動車等の移動体へ交通情報等を容易に
伝送できることなどが特徴として挙げられる。
【0004】したがって、FM多重放送は、受信機を搭
載した自動車等に対してリアルタイムでの渋滞情報等を
伝送する手段として、あるいは、ハンディタイプの受信
機を持つユーザに対して必要な情報をいつでもどこでも
アクセスできる低廉な伝送路を提供する手段として、一
部実用化が開始されている。
【0005】さらに、文字・図形情報等とともにプログ
ラムデータ(バイナリコードデータ)を送信することが
可能であるという特徴を利用して、送信した情報に基づ
いて、ユーザの側が何らかの対応をとるような放送形
態、すなわち聴取者参加型の番組放送を行なうことも検
討されている。
【0006】この場合、送信された情報に基づいてユー
ザのとった対応、たとえばクイズ番組を放送した場合に
おけるユーザの回答を放送側にフィードバックする方法
としては、たとえば電話回線等を用いる構成も可能であ
る。
【0007】しかし、より簡易に実現可能な構成とし
て、予め放送側において初期データを記録したカード等
を聴取者に配付しておき、聴取者の回答結果をこのカー
ドに記録して回収するという放送形態も可能である。
【0008】より具体的には、たとえば、ある特定のク
イズ番組が放送される際に、受信端末およびその番組に
対応したカードを持つユーザのみが回答することが可能
で、ユーザは、その回答結果が記録されたカードと交換
に景品等を受取るというような放送形態である。
【0009】以上のような要素に用いられるカードに対
しては以下のような特性が要求される。
【0010】i) 比較的小面積に、初期データを記録
可能な記録密度を有すること。 すなわち、カードには、番組の放送される周波数チャネ
ル、番組番号、カード使用期限等の初期データが記録さ
れるが、これらのデータを小面積で記録可能な記録方式
を採用していることが必要である。
【0011】ii) 記録されている情報が容易には解
読されないこと。 すなわち、そのカードを持っているユーザのみが番組に
参加することが可能な放送形態とすることが必要なこと
から、容易に解読ないしは変更できるような記録方式は
望ましくない。
【0012】iii) 機械的に高速読取が可能な情報
記録方式であること。 すなわち、多数の聴取者からの回答が寄せられた場合
に、短時間で回答の正誤を判別可能なように、機械式の
読取に適した情報記録方式であることが望ましい。
【0013】iv) データの追記が可能な記録方式と
なっていること。 すなわち、ユーザが放送される番組に応じて、クイズ等
に対して行なう回答を順次カードに記録していく構成と
なっていることが必要である。この場合、後から追記さ
れるデータについては、予め記録されている初期データ
と共通な読取方式および読取装置の構成で読取可能とな
っていることが、ソフトウェアおよびハードウェアの面
からみて有利である。
【0014】v) データの追記が行なわれる場合であ
っても、データ読取の精度(信頼性)が維持される記録
方式および情報読取方式であること。
【0015】すなわち、クイズ番組等に対しての回答に
ついては、ユーザが容易に確認できるように、カードに
文字情報として印字することが必要である。このような
印字された文字が、データの読取に悪影響を与えない構
成となっていることが必要である。
【0016】vi) カード自身の正誤判定が容易な構
成となっていること。 すなわち、ユーザ側で用いる受信端末等においてカード
の挿入が行なわれたときに、そのカードが正規のカード
であるか否かの判定が容易に行なえる構成となっている
ことが必要である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記の課題のうちi〜
iiiについては、2次元コード、たとえば、いわゆる
2次元バーコードを用いることで解決が可能である。
【0018】すなわち、カード表面上に印刷された黒色
のドットパターンの配列により情報を記録する記録方式
である。1次元に配列されたバーコードに比べ、2次元
パターンとなることで記録密度が向上し、かつ機械読取
に適した構成となっている。しかも、人間によっては、
容易には判別不能である。
【0019】しかしながら、従来の2次元バーコードを
用いた構成では、以下のような問題点がある。
【0020】すなわち、第1に従来は、書込専用機によ
り2次元バーコードを印刷し、読取専用機により記録さ
れている情報を読取るという構成であり、既に印刷され
ている2次元バーコードに対して、新たに2次元バーコ
ードを追記するという構成は想定されていない。
【0021】仮に、既に印字されている2次元バーコー
ドに対して、新たに2次元バーコードのデータを追記し
ていく場合、既に印字されている2次元バーコードと、
後に印字する2次元バーコードとの間の合わせ精度は、
読取動作に影響を与えないものである必要がある。記録
面積を小さく、すなわち1つ1つのドットパターンの面
積を小さく維持しつつ、上記のような合わせ精度を実現
するためには、勢い機械構成も複雑なものとなり、各家
庭内で簡易に使用することが可能な受信端末の構成とし
ては適当でない。
【0022】第2に、一般に、2次元バーコードのデー
タの読取には、その読取開始位置を指定する基準パター
ンが必要となるが、上記のような構成のカードでは、2
次元バーコードが追記されるだけでなく、文字情報等の
印字も行なわれるため、これら後から印刷されるパター
ンが、基準位置を示すパターンの検出や2次元バーコー
ドの読取動作に影響を与えない構成となっていることが
必要である。
【0023】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであって、その目的は、予め所定のデ
ータが2次元コードとして記録されているカードに、文
字等が後から印字された場合でも、2次元コードの読取
動作の信頼性を維持することが可能なカード式記録媒体
および情報読取装置を提供することである。
【0024】この発明の他の目的は、所定の情報が2次
元コードとして予め記録されている場合に、後からデー
タを2次元コードとして追記することが可能であり、か
つ、その2次元コードの読取動作を容易に行なうことが
可能なカード式記録媒体および情報読取装置を提供する
ことである。
【0025】この発明のさらに他の目的は、2次元コー
ドとして、予め所定の情報が記録されているカード式記
録媒体が正規のものであるか否かを容易に検出すること
が可能なカード式記録媒体および情報読取装置を提供す
ることである。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のカード式
記録媒体は、符号化された所定の情報が記録され、所定
方向の走査により光学的に情報の読取が行なわれるカー
ド式記録媒体であって、一方の面上に、所定の情報を符
号化した2次元コードが、所定の方向に直交する一定長
の一辺を有する符号ブロックとして記録される情報記録
領域と、情報記録領域の所定方向の延長上に配置される
識別符号記録領域とを備え、識別符号記録領域は、所定
方向に垂直に配置され、カード式記録媒体を識別する情
報を有する第1の1次元特定パターンを含み、識別符号
記録領域から情報記録情報へ向かう所定方向の延長上に
垂直に配置され、情報記録領域からの情報読取動作の基
準位置を与える第2の1次元特定パターンをさらに備え
る。
【0027】請求項2記載のカード式記録媒体は、請求
項1記載のカード式記録媒体の構成に加えて、情報記録
領域は、さらに、第1の1次元特定パターンおよび符号
ブロック間に、符号ブロックと所定の間隔をもって配置
される情報追記領域を含み、情報追記領域には、所定の
情報に基づいて行なわれる所定の処理結果に対応する2
次元コードが、一定長の一辺を有する追記ブロックとし
て、所定方向に順次、所定の間隔をおいて追記される。
【0028】請求項3記載のカード式記録媒体は、請求
項2記載のカード式記録媒体の構成に加えて、所定方向
に順次配置される識別符号記録領域、情報記録領域およ
び第2の1次元特定パターンは符号情報記憶領域を構成
し、一方の面上の符号情報記録領域外に、文字情報記録
領域をさらに備え、文字情報記録領域は、所定の処理結
果に対応する文字情報が印字される追記情報印字領域を
含む。
【0029】請求項4記載の情報読取装置は、符号化さ
れた所定の情報が2次元コードとして記録される情報記
録領域と、情報読取の基準位置を示す1次元特定パター
ンとが所定の方向に順次配置されるカード式記録媒体か
ら、情報の読取を行なう情報読取装置であって、カード
式記録媒体を所定の方向に沿って、駆動信号により特定
される距離および方向に移動させる搬送手段と、情報記
録領域の移動軸と交差する方向に配置され、カード式記
録媒体表面の光学的パターンに対応する光検知信号を出
力する1次元光検知手段と、カード式記録媒体を1次元
光検知手段上で移動させる駆動信号を出力し、光検知信
号を受けて、1次元特定パターンを検知し、光検知信号
に基づいて所定の情報を読取る演算処理手段とを備え
る。
【0030】請求項5記載の情報読取装置は、請求項4
記載の情報読取装置の構成に加えて、1次元光検知手段
と平行に配置され、プリント信号に応じてカード式記録
媒体表面に対応するパターンを描く印刷手段をさらに備
え、演算処理手段は、所定の演算処理結果に応じて、プ
リント信号および駆動信号を出力し、1次元特定パター
ンから情報記録領域へ向かう所定の方向の延長上に、対
応する2次元コードを印刷する。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態のカ
ード式記録媒体100の情報記録面の構成を示す概略図
である。
【0032】本実施の形態では、図1中矢印で示した方
向にカード式記録媒体100が、読取装置に挿入され、
情報の読取動作および情報の追記動作が行なわれるもの
とする。
【0033】カード式記録媒体100は、カードの正誤
判定、すなわちそのカードが正規のカードであるか否か
の判定を行なうための識別符号10と、カードの搬送動
作中において、粗い位置決めおよび識別符号10ととも
にカードの正誤判定を行なうためのフォトセンサマーク
12と、初期情報を2次元コードとして記録するプレ印
刷領域16と、プレ印刷領域16に対する読出動作を行
なう際の基準位置を与えるための基準位置マーク14
と、基準位置マーク14に基づいて、プレ印刷領域16
と所定の間隔をもって、後から追記される情報が2次元
コードとして印刷される追記領域18と、追記領域に印
刷される2次元コードに対応する文字データやその他所
定の文字データが印字される文字データ印刷領域20と
を含む。
【0034】後に説明するように、追記領域18への印
刷は、プレ印刷領域16に対する読出動作の基準位置を
与える基準位置マーク14を基準として行なわれる。し
たがって、追記領域18に2次元コードとしてデータが
追記された後も、基準位置マーク14を基準とすること
で、プレ印刷領域16に対する読出動作と全く同様の動
作により、プレ印刷領域16および追記領域18の2次
元コードの読出動作を連続して行なうことができる。
【0035】ここで、2次元コードとしては、所定の印
刷パターンにより情報を表現できるものであれば、特に
その符号化の方式は限定されず、たとえば2次元バーコ
ードを用いることができる。
【0036】ただし、プレ印刷領域16と追記領域18
との間には、所定の間隔を有するように、追記動作が行
なわれており、このようなブロックに分割してデータが
記録されている場合でも、データ読取が可能な2次元コ
ードであることを要する。
【0037】ここで、プレ印刷領域16と追記領域18
との間に所定の間隔が設けられているのは、カード式記
録媒体100の搬送動作を行なう搬送部に存在する機械
的な遊びのために、両者を完全に連続させて追記印刷を
行なうこととすると、境界部分での2次元コードが判別
不能となる恐れがあるためである。
【0038】したがって、プレ印刷領域16と追記領域
18との間隔は、2次元コードを構成する各ドット領域
の大きさ、2次元コードの符号化方式、カードの搬送系
の動作精度および追記動作を行なう印刷装置の印刷精度
等に依存して決定されるべきものである。
【0039】図2は、図1に示した基準位置マーク1
4、プレ印刷領域16および追記領域18の構成をより
詳しく示す模式図である。
【0040】本実施の形態では、後に説明するように、
一旦カードが読取装置内に順方向に搬送された後、逆方
向への搬送時に2次元コードの読取動作を行なう構成と
なっているため、基準位置マーク14、プレ印刷領域1
6および追記領域18は、この順序で、カードの搬送の
順方向に沿って配列されている。
【0041】基準位置マーク14、プレ印刷領域16お
よび追記領域18の搬送方向に垂直な方向の幅は共通と
なる構成となっており、基準位置マーク14をもとに、
プレ印刷領域16および追記領域18を連続して読取る
のに有利な構成となっている。
【0042】図1においては追記領域18には、1つの
符号ブロックとして2次元コードが記録されている例を
示したが、このような構成に必ずしも限定されるわけで
はなく、図2に示したように、追記領域18は、複数の
符号ブロックを含み、各符号ブロックは、所定の間隔を
もって配置される構成となっていてもよい。
【0043】すなわち、番組の放送形態によっては、た
とえばクイズ番組の放送が1週間にわたって行なわれる
場合等が存在する。この場合、ユーザの回答の追記を行
なうのは、連続動作ではなく、各曜日ごとに順次追記し
ていく必要が生じるため、データの読取/書込装置への
カード式記録媒体100の挿入および印刷動作が複数回
にわたって行なわれることになる。つまり、このような
場合においても、順次追記される2次元コードが、搬送
系の遊びのために、その境界領域において、判読不能と
なることを防止するために、複数回にわたる追記は、そ
れぞれブロックに分割され、各ブロック間に所定の間隔
が設けられていることが必要である。
【0044】図3は、カード式記録媒体100のデータ
の読取を行なう読取装置200の構成を示す概略ブロッ
ク図である。
【0045】読取装置200は、カード式記録媒体10
0が挿入された場合に、その表面パターンを光学的に読
取り、たとえば、カード式記録媒体100の表面からの
反射光の光強度に対応する光検知信号を出力するカード
リーダ/ライタ部202と、光検知信号を受けて、その
信号強度の変化から対応するデータの読取を行なう演算
処理装置220(以下、CPUと呼ぶ)と、CPU22
0の動作プログラムおよびCPU220の演算処理結果
のデータ等の記憶を行なうメモリ部222とを含む。
【0046】カードリーダ/ライタ部202は、カード
式記録媒体100のフォトセンサマーク12の検出を行
なうフォトセンサ210と、識別符号10、基準位置マ
ーク14およびプレ印刷領域16のパターンに対応し
て、それらを光検知信号の強度変化に変換するイメージ
センサ206と、追記領域18および文字データ印刷領
域20への印刷動作を行なうサーマルヘッド204と、
カードの搬送系を駆動するモータ208とを含む。
【0047】番組の放送形態によっては、追記領域18
に追記されたデータをもとに、CPU220が演算処理
を行なう場合も存在し、その場合は、イメージセンサ2
06は、追記領域18に印刷された2次元コードの読取
動作も行なうことになる。この場合、図1において説明
したとおり、読取動作に対する基準位置マーク14は、
プレ印刷領域16および追記領域18の双方に対する読
出動作において共通に基準位置を与える。
【0048】イメージセンサ206およびサーマルヘッ
ド204は、ともにカード式記録媒体100の搬送方向
に対して垂直に配置され、すなわち両者は互いに平行に
配置されている。
【0049】イメージセンサ206は、フォトセンサが
1次元的に複数配列された構成となっており、1次元的
にパターンを光検知信号に変換するとともに、カード式
記録媒体100自体がその垂直方向に移動するため、結
果として、2次元的にパターンを光検知信号に変化する
構成となっている。
【0050】一方、サーマルヘッド204も、1次元的
に印字ヘッドが配列されており、カードが垂直方向に搬
送されることで、2次元的に文字や図形等を描くことが
可能となっている。
【0051】カードの搬送は、たとえばモータ208に
より駆動されるローラ等によって行なうことが可能であ
り、その詳細については、図示省略している。
【0052】次に、読取装置200による、カード式記
録媒体100の読取動作および追記動作の概略について
説明する。
【0053】図4は、読取装置200に、カード式記録
媒体100が挿入された場合の、カード式記録媒体10
0表面のパターンとイメージセンサ206およびフォト
センサ210との位置関係を示す図である。
【0054】すなわち、カードが挿入されたことが検知
されると、モータ208により駆動されるカード送り機
構により、カードが読取装置内部に引込まれ、イメージ
センサ206は、その引込み動作中のカード式記録媒体
100表面上のパターン変化に対応して、その出力する
光検知信号を変化させる。
【0055】以下では、説明を簡単にするために、フォ
トセンサマーク12の位置をフォトセンサ210が検知
した位置において、識別符号10が、イメージセンサ2
06上に位置するように、イメージセンサ206および
フォトセンサ210が配置されているものとする。
【0056】つまり、カード式記録媒体100が、読取
装置200中に引込まれ、フォトセンサ210がフォト
センサマーク12を検知したこと、およびイメージセン
サ206が、識別符号10に対応する光検知信号を出力
していることをCPU220が検知すると、そのデータ
に応じて、カードの正誤判定が行なわれる。
【0057】ただし、より一般には、識別符号10がイ
メージセンサ206上に位置するのと、フォトセンサマ
ーク12がフォトセンサ210上に位置するのとが、同
時である必要はなく、識別符号10の検知後、所定のカ
ード送りによりフォトセンサマーク12が検知される構
成でもよい。
【0058】図5は、カード式記録媒体100の正誤判
定後、続いて、プレ印刷領域16に印字されている2次
元コードの読取動作を行なうために、基準位置マーク1
4の検出が行なわれる場合の、カード式記録媒体100
とカードリーダ/ライタ部202との位置関係を示す模
式図である。
【0059】すなわち、図4における状態から、さらに
カード送り機構により、カード式記録媒体100が読取
装置内部に引込まれ、その引込み動作中にイメージセン
サ206から出力される光検知信号に応じて、CPU2
20は、基準位置マーク14の検出を行なう。
【0060】このとき、図4に示したカード式記録媒体
100とカードリーダ/ライタ部202との位置関係か
ら、基準位置マーク14の識別符号10からの距離が予
め定められている場合は、常時イメージセンサ206を
活性状態としている必要はなく、カード送り機構の粗い
送り動作(以下、粗動作と呼ぶ)により、基準位置マー
ク14付近の所定の位置までカード式記録媒体100を
移動させた後、その近傍でカード式記録媒体を順方向ま
たは逆方向に微動させるとともに、イメージセンサ20
6を活性として、基準位置マーク14を検出する構成と
することも可能である。
【0061】このとき、カード表面には、2次元コード
だけではなく、所定の文字等が印刷されており、また後
に説明するように、新たに文字データ等の追記も行なわ
れるため、基準位置マーク14の検出にあたり、その読
取動作に誤動作が発生しないように、基準位置マーク1
4を特定の構成のパターンとすることが可能である。
【0062】すなわち、2次元コードとしても、文字パ
ターンとしても存在しない1次元パターン、たとえば、
2次元コードの符号化方式によっては、存在し得ない1
次元配列や、2次元コードの配列のピッチとは異なるピ
ッチで配列された繰返しパターンなどである。
【0063】つまり、2次元コードの符号化方式により
形成され得る全パターン中に、その2次元コードと同一
のピッチで、繰返される点線状のパターンが存在しない
場合は、そのパターンを用いることができ、仮に、2次
元コードの符号化方式によって、点線状パターンが存在
するのであれば、そのピッチを変更することにより、い
ずれにしても図1に示したような点線状パターンを用い
ることが可能である。
【0064】図1では、識別符号10も、このような点
線状パターンとしたが、もちろん、他のドットパターン
によりカード識別を行なう構成とすることも可能であ
る。
【0065】図6は、プレ印刷領域16の読取動作中の
カードリーダ/ライタ部202とカード式記録媒体10
0との位置関係を示す模式図である。
【0066】すなわち、図5に示した基準位置マークの
検出動作で、順方向あるいは逆方向への微動により、基
準位置マーク14が検出された後、その位置を基準とし
て、逆方向へのカードの搬送が行なわれ、イメージセン
サ206は、プレ印刷領域16のパターンに応じて変化
する光検知信号を出力する。CPU220は、その光検
知信号の強度変化と、メモリ部222に予め記録されて
いる符号方式のデータとの対比により、プレ印刷領域1
6に記録されている情報の読取を行なう。
【0067】図7は、追記領域18への2次元コードの
印刷動作中のカード式記録媒体100とカードリーダ/
ライタ部202との位置関係を示す模式図である。
【0068】CPU220は、プレ印刷領域16からの
読取データをもとに、FM多重放送により放送されたプ
ログラムデータに基づいて演算処理を行なう。
【0069】ここで、FM多重放送によりプログラムデ
ータが伝送されると、CPU220は、受信されたFM
多重放送信号をもとに、番組名や番組番号とともに、そ
のプログラムデータをメモリ部222に記憶させてい
る。
【0070】プレ印刷領域16からの読取データをもと
に、番組名や番組番号等が指定されると、CPU220
は、メモリ部222から対応するプログラムデータを読
出して、演算処理を開始する。このとき、たとえばそれ
がクイズ番組等であれば、ユーザがそのクイズ番組に応
じて入力端末から入力する回答を受けて、その回答の正
誤の判断を行なう。
【0071】その正誤結果等に応じて、カード式記録媒
体100に対して印刷するデータを順次サーマルヘッド
204に対して出力する。
【0072】この場合追記領域への印刷動作は、以下の
手順で行なわれる。すなわち、再びカード式記録媒体を
順方向に搬送して所定量オーバーランした後、逆方向に
搬送して、基準位置マーク14の検出を行なう。これに
より、再び基準位置の位置合わせが行なわれる。ここ
で、基準位置マーク14の位置検出を再び行なうのは、
カードの搬送系に存在する機械的な遊び等による、追記
を開始する位置に対する誤差を極力抑えるためである。
【0073】基準位置マーク14の検出後、プレ印刷領
域16のデータ読取時に検出されているプレ印刷領域1
6の終端位置のデータおよび印刷されるべき2次元コー
ドのデータ長をもとに、プレ印刷領域の終端と、追記完
了後の追記領域の開始点との間に所定の距離が保持され
るようにカード送り動作を行なう。
【0074】その後、CPU220からのデータに基づ
いて、サーマルヘッド204が追記領域への2次元コー
ドの印刷を行なう。
【0075】ここで、データの読取等を逆方向への搬送
時に行なう構成とすることで、カードを完全に搬送機構
内部にとり込んだ状態でカード送りが可能となり、カー
ド端部から順方向に読取等を行なうよりも、より安定に
搬送できる。
【0076】以上、読取装置200中でのカード式記録
媒体100とカードリーダ/ライタ部202との各動作
中の位置関係について説明した。
【0077】以下では、さらに、各動作中におけるCP
U220の動作について詳しく説明する。
【0078】[カード処理全体のフロー]図8は、CP
U220が、カード式記録媒体100に対して行なう処
理の全体の流れを示すフローチャートである。
【0079】カード式記録媒体100(以下、カードと
呼ぶ)が、読取装置200に挿入されたことが検知され
ると、処理が開始される(ステップS100)。
【0080】識別符号10およびフォトセンサマーク1
2により、このカードが正規のものであるか否かの判別
が行なわれる(ステップS102)。
【0081】カードが正規のものでないと判断されたと
きは(ステップS104)、カードの排出動作が行なわ
れ(ステップS118)、処理は初期状態に復帰する。
【0082】一方、カードが正規のものであると判断さ
れたときは、続いて、プレ印刷領域16の2次元コード
の読取動作が行なわれる(ステップS106)。
【0083】プレ印刷領域の2次元コードに対応する情
報に基づいて、このカードが読取装置200の初期化を
行なうための初期データを記憶したシステムカード等で
あって、以後にプログラム処理を伴うものでないと判断
された場合は(ステップS108)、カードが排出され
(ステップS118)、処理は初期状態に復帰する。
【0084】この場合、初期化データとは、FM多重放
送を受信するにあたり、聴取者が予め登録した居住地コ
ード、世帯コード、生年月日データ等を含み、このデー
タをもとに聴取者が希望する番組のみが、データとして
メモリ部222に取込まれる構成となっている。
【0085】一方、カードがその後のプログラム処理を
伴うものであると判断された場合は(ステップS10
8)、そのカードの情報に基づいた処理を、CPU22
0が行なう(ステップS110)。
【0086】すなわち、カードに記録された情報によ
り、たとえばテレビ番組に連動してクイズに答えるとい
うようなプログラムデータが選択された場合に、テレビ
番組の進行に合わせて表示装置(図示せず)から出力さ
れるクイズ番組に応じて、ユーザがデータ入力端末から
入力する回答に基づいて、CPU220がその正解/不
正解を判断する。
【0087】続いて、CPU220は、その回答に対す
る判断結果に応じて、カードの追記領域18に対応する
判断結果を2次元コードとして印刷する(ステップS1
12)。
【0088】プログラムの処理が2次元コードの印刷の
みを行なう場合であって、文字印刷を行なわない場合で
あるとCPU220が判断すると(ステップS11
4)、カードが排出され(ステップS118)、処理は
初期状態に復帰する。
【0089】一方、処理結果を文字としても印刷するプ
ログラムであるとCPU220が判断すると(ステップ
S114)、カード100の文字データ印刷領域20
に、追記領域18に印刷された2次元コードに対応する
文字データ等の印刷が行なわれる(ステップS11
6)。
【0090】処理が終了するとカードが排出され(ステ
ップS118)、CPU220の処理は初期状態に復帰
する。
【0091】[カード正誤判別処理フロー]図9は、図
8に示したCPU220の動作のうちカード判別動作
(ステップS102)の処理をより詳しく示すフローチ
ャートである。
【0092】CPU220は、処理を開始した後、まず
読取装置200にカードが挿入されているか否かを、フ
ォトセンサ210からの信号により検出する。すなわ
ち、カードの先端が、フォトセンサ210の受光部を覆
うことにより、フォトセンサ210からの出力信号の変
化を検知してカードの挿入が行なわれているか否かの判
断を行なう。カードの挿入が行なわれていないと判断す
ると(ステップS202)、カードが検出されるまで処
理は待機状態となる。
【0093】一方、カードが検出されると(ステップS
202)、CPU220は、モータ208を駆動して、
カードの引込み動作を行なう(ステップS204)。
【0094】続いて、CPU220は、イメージセンサ
206からの出力信号をモニタすることにより、カード
先端部に位置する識別符号が検出されたか否かを判断す
る(ステップS206)。
【0095】続いて、CPU220は、フォトセンサ2
10からの出力信号をもとに、フォトセンサマーク12
の検出が行なわれているか否かの判断を行なう(ステッ
プS216)。フォトセンサマークの検出が行なわれて
いないと、続いて、識別符号およびフォトセンサマーク
の検出に割当てられている、処理時間を超過しているか
否かの判断が行なわれる(ステップS218)。
【0096】時間超過(以下、タイムアウトと呼ぶ)で
ないと判断されると、再び識別符号の検出判断(ステッ
プS206)に処理が戻る。したがって、タイムアウト
となるまで、識別符号検出、フォトセンサマーク検出お
よびタイムアウトの判断のループが形成される。
【0097】一方、識別符号が検出されず(ステップS
206)、フォトセンサマークのみの検出が行なわれた
場合(ステップS216)、挿入されたカードは誤カー
ドであると判定され(ステップS220)、CPU22
0は、モータの動作を停止する(ステップS214)。
モータ停止後処理は終了し、図8中のカード判別処理
(ステップS102)が終了する。
【0098】さらに、識別符号が検出されず(ステップ
S206)、フォトセンサマークも検出されず(ステッ
プS216)、かつタイムアウトであると判断されると
(ステップS218)、この場合も誤カードであると判
定され(ステップS220)、CPU220は、モータ
動作を停止させ(ステップS214)、カード判別処理
を終了する(ステップS222)。
【0099】一方、識別符号が検出されると(ステップ
S206)、CPU220は、予め記憶されている正カ
ードのフォトセンサマーク位置をもとに、モータ208
を駆動し、フォトセンサマークの位置までカード送りを
行なう(ステップS208)。
【0100】フォトセンサマークが検出されないと(ス
テップS210)、誤カードであると判定される(ステ
ップS220)。
【0101】一方、フォトセンサマークが所定の位置に
検出されると(ステップS210)、正カードであると
判定され(ステップS212)、CPU220は、モー
タの駆動動作を停止し(ステップS214)、カード判
別動作を終了する(ステップS222)。
【0102】以上により、イメージセンサ206により
検出される識別符号のパターンが、正カードのものであ
るかという判断と、フォトセンサマークが正規の位置に
存在しているかという判断を組合せることにより、挿入
されたカードが正規のカードであるか否かの判定が行な
われる。
【0103】[2次元コード読取動作のフロー]図10
は、図8に示した2次元コード読取動作(ステップS1
06)におけるCPU220の動作をより詳細に説明す
るフローチャートである。
【0104】CPU220は、2次元コード読取動作が
開始すると(ステップS300)、モータ208を駆動
しつつ、イメージセンサ206からの光検知信号をモニ
タして、基準位置マーク14の検出を行なう(ステップ
S302)。
【0105】この場合、フォトセンサマーク12ないし
識別符号10の検出が行なわれたカード位置から、基準
位置マーク14までの移動量が規定されているときは、
CPU220は、モータ208を駆動して所定量のカー
ド送りを行なうことで、イメージセンサ206の近傍に
基準位置マーク14が接近するまでカード送りを行な
う。この後、カードを順方向あるいは逆方向に移動させ
ることで、イメージセンサ206からの光検知信号をモ
ニタしつつ基準位置マーク14の検出を行なう。
【0106】以上の動作により、基準位置マークの検出
が行なわれない場合(ステップS304)、2次元コー
ド読取動作は終了する(ステップS314)。
【0107】一方、基準位置マーク14の検出が行なわ
れると(ステップS304)、イメージセンサ上に、プ
レ印刷領域の読取開始位置が位置するまでカード送りが
行なわれる(ステップS306)。
【0108】続いて、CPU220は、モータ208を
駆動してカードを逆方向に移動させつつ、イメージセン
サ206からの出力信号を受けて、2次元コードの読取
を行なう(ステップS308)。
【0109】2次元コードの読取が終了すると、CPU
220は、2次元コードの最終位置をメモリ部222に
記憶させる(ステップS310)。
【0110】その後、CPU220は、イメージセンサ
からの光検知信号の強度変化をもとに2次元コードデー
タを対応する情報データにデコードする(ステップS3
12)。
【0111】デコード完了で2次元コードの読取処理が
完了する(ステップS314)。 [2次元コード追記処理のフロー]一方で、メモリ部2
22には、FM多重放送により伝送されたプログラムデ
ータが記憶されており、CPU220は、プレ印刷領域
16から読取られた初期データに基づいて、メモリ部2
22中の対応する番組データのプログラムを実行する。
【0112】つまり、プレ印刷領域には、番組の種類
や、その番組が放送される周波数チャネルや番組番号お
よびカードの使用期限等のデータが記録されており、C
PU220は、これらのデータをもとに、対応する番組
データ(プログラムデータ)の受信が完了しているか否
かやカードの使用期限が満了しているか否か等の判断を
行なった後、メモリ部222に記憶されているプログラ
ムデータの実行を行なう。
【0113】このとき、たとえば、プログラムデータが
クイズ番組データであれば、CPU220は、対応する
クイズを表示装置に出力し、ユーザから与えられる回答
を入力端末より受けて、その正解/不正解を判断すると
ともに、対応するメッセージをカードに印刷するため
に、サーマルヘッド204に対して対応するプリントデ
ータ信号を出力する。
【0114】図11は、図8に示した2次元コード印刷
処理(ステップS112)におけるCPU220の処理
をより詳細に示すフローチャートである。
【0115】2次元コード印刷処理が開始すると(ステ
ップS400)、CPU220は、印字データを2次元
コードデータに変換する(ステップS402)。
【0116】続いて、CPU220は、変換したデータ
長と図10に示したプレ印刷領域の2次元コードの読取
処理において検出されたプレ印刷領域の読取の最終位置
とに基づいて、2次元コードを印刷する開始位置の決定
を行なう(ステップS404)。
【0117】続いて、CPU220は、モータ208を
駆動して、イメージセンサ206からの光検知信号をモ
ニタしつつ、カード上の基準位置マーク14の検出(カ
ード頭出し処理)を行なう(ステップS406)。
【0118】すなわち、2次元コードの読出処理におけ
る基準位置を与える基準位置マーク14の位置検出を行
なった後、2次元コードの印刷開始位置までカード送り
を行なう構成としている。
【0119】このような構成とすることで、搬送系等に
存在する機械的な遊びにより生ずる基準位置マーク等印
刷された2次元コードとの位置的なずれを最小限に抑制
することが可能となる。
【0120】続いて、CPU220は、基準位置マーク
14の検出が行なわれたか否かの判断を行なう(ステッ
プS408)。検出されない場合は、処理は終了する
(ステップS414)。
【0121】一方、基準位置マークの検出が完了すると
(ステップS408)、CPU220は、2次元コード
の印刷開始位置まで逆方向にカード送りを行なう(ステ
ップS410)。
【0122】続いて、CPU220は、2次元コードの
印刷を行なうために、対応する印刷情報を含むプリント
データ信号をサーマルヘッド204に対して出力する。
【0123】カードが順方向に移動しつつ、サーマルヘ
ッド204が駆動されることで、対応する2次元コード
が印刷される。
【0124】すなわち、プレ印刷領域16に対して、所
定の間隔をおいて追記領域18に2次元コードの印刷が
行なわれる。ここで、このようにプレ印刷領域と追記領
域との間に所定の間隔が保持されることで、カード送り
機構にカード送り方向の機械的な誤差が存在する場合で
も、予め印刷されている2次元コードと追記された2次
元コードとの境界部分において2次元コード同士の重な
りやずれ等が生じない。したがって、後に追記部分の2
次元コードの読取処理を行なう際も、データの読出にエ
ラーが生じるという問題を回避できる。さらに、追記領
域18に対して印刷される2次元コードが含むデータと
同様の内容の文字データをカードに印刷する必要がある
場合は、カードをさらに移動させて、文字データ印刷領
域20に対してサーマルヘッド204を駆動することに
より文字データの印刷を行なう構成とすることも可能で
ある。
【0125】[カード頭出し処理のフロー]図12は、
図10に示した2次元コードの読取処理および図11に
示した2次元コードの印刷処理におけるカード頭出し処
理(ステップS302およびS406)における、CP
U220の処理をより詳細に示すフローチャートであ
る。
【0126】頭出し処理が開始されると(ステップS5
00)、CPU220は、予め記憶されている検索開始
位置までカード送り処理を行なう(ステップS50
2)。すなわち、現在位置から、予め記憶されている基
準位置マーク14までの距離に基づいて、イメージセン
サ206の近傍まで基準位置マーク14が移動するよう
にカード送りを行なう。
【0127】続いて、モータ208を順方向に回転させ
てカードを順方向に移動させつつ(ステップS50
4)、イメージセンサ206からの光検知信号をモニタ
して、イメージセンサマーク(基準位置マーク)14が
検出されたか否かの判断を行なう(ステップS50
6)。
【0128】基準位置マーク14が検出されない場合、
タイムアウトが判断されるまで(ステップS508)、
基準位置マーク14の検出動作が繰返される(ステップ
S506、S508)。タイムアウトと判断すると(ス
テップS508)、CPU220は、頭出しエラーと判
断し(ステップS518)、処理を終了する。
【0129】一方、カードの順方向移動中にイメージセ
ンサマークが検出されると(ステップS506)、CP
U220は、モータの回転数のカウンタ値を現在位置と
して記憶し(ステップS509)、モータ208をさら
に10ステップ分オーバーランさせる(ステップS51
0)。
【0130】続いて、モータを読出動作における回転方
向、すなわち逆転方向に回転させて、カードを逆方向に
移動させ(ステップS512)、再びイメージセンサマ
ークが検出されたか否かの判断を行なう(ステップS5
14)。
【0131】タイムアウトと判断されるまで(ステップ
S516)、イメージセンサマークの検出とタイムアウ
トの判断の処理が繰返される(ステップS514、S5
16)。
【0132】タイムアウトと判断されると(ステップS
516)、CPU220は頭出しエラーと判断し(ステ
ップS518)、処理を終了する。
【0133】一方、イメージセンサマークが検出される
と(ステップS514)、CPU220は、ステップS
509で記憶したカウンタ値と現在のカウンタ値から、
逆方向へのカード送りの補正値を求め(ステップS52
0)、現在の位置を原点に設定する(ステップS52
2)。
【0134】以上のようにして、カードに記録されてい
る2次元コードの読出処理または2次元コードの追記処
理に対する基準位置(原点)の検出が行なわれる。
【0135】また、一度カードを順方向に移動させた
後、カードを逆方向に移動させる一連のカード送り動作
中に基準位置の検出を行なう構成としているので、カー
ドを逆方向に移動させつつ2次元コードの読取を行なう
場合あるいは2次元コードの追記を行なう場合でも、カ
ード送り機構に存在する遊び等のために読取開始位置ま
たは追記開始位置にずれが生じるということがない。
【0136】
【発明の効果】以上のような構成とすることで、カード
式記録媒体100に2次元コードとして予め記録されて
いるデータをもとに、CPU220が処理した結果を2
次元コードとしてカード式記録媒体100に追記するこ
とが可能になる。
【0137】すなわち、カード式記録媒体100におけ
る基準位置マーク14は、プレ印刷領域16からのデー
タの読取および追記領域18への2次元コードの書込の
両方の場合について共通に基準位置を与えるため、後に
プレ印刷領域16および追記領域18に記録された2次
元コードを連続して読取ることが可能となる。
【0138】しかも、基準位置マーク14は、プレ印刷
領域16や追記領域18ならびに文字データ印刷領域2
0に印刷されるパターンと識別可能な特定のパターン形
状とすることで、基準位置検出の誤動作を防止すること
が可能となる。
【0139】さらに、プレ印刷領域16と追記領域18
とは所定の間隔をもって配置されるので、カード搬送機
構にカード搬送方向に対する機械的な誤差が生ずる場合
でも、プレ印刷領域16および追記領域18に記録され
る2次元コードの読取動作に誤動作が発生することを防
止することが可能である。
【0140】さらに、追記領域18に複数のブロックと
して2次元コードが印刷される場合も、各ブロック間に
所定の距離をおくことで、同様にして読取動作中の読取
エラーの発生を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカード式記録媒体100のデータ
記録領域の構成を示す模式図である。
【図2】図1に示した基準位置マーク、プレ印刷領域お
よび追記領域の構成をより詳細に示す模式図である。
【図3】読取装置200の構成を示す概略ブロック図で
ある。
【図4】カードの正誤判定を行なう際の読取装置200
内のカード位置を示す模式図である。
【図5】カードの頭出し処理を行なう際の読取装置20
0内のカード位置を示す模式図である。
【図6】2次元コードの読取処理中の読取装置200内
のカード位置を示す模式図である。
【図7】追記処理中の読取装置200内のカード位置を
示す模式図である。
【図8】読取装置200のカード処理を示すフローチャ
ートである。
【図9】カード判別処理を示すフローチャートである。
【図10】2次元コード読取処理を示すフローチャート
である。
【図11】2次元コード追記処理を示すフローチャート
である。
【図12】カード頭出し処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 識別符号 12 フォトセンサマーク 14 基準位置マーク 16 プレ印刷領域 18 追記領域 100 カード式記録媒体 200 読取装置 202 カードリーダ/ライタ部 204 サーマルヘッド 206 イメージセンサ 208 モータ 210 フォトセンサ 220 CPU 222 メモリ部
フロントページの続き (72)発明者 和栗 利弘 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 富田 義数 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 瀬戸 昌宏 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機ソフトウェア株式会社内 (72)発明者 ▲吉▼原 隆二 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機ソフトウェア株式会社内 (72)発明者 鈴木 博道 東京都港区白金6丁目14番15号 株式会社 メディア・マーケティング・ネットワーク 内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化された所定の情報が記録され、所
    定方向の走査により光学的に情報の読取が行なわれるカ
    ード式記録媒体であって、 一方の面上に、 前記所定の情報を符号化した2次元コードが、前記所定
    の方向に直交する一定長の一辺を有する符号ブロックと
    して記録される情報記録領域と、 前記情報記録領域の前記所定方向の延長上に配置される
    識別符号記録領域とを備え、 前記識別符号記録領域は、 前記所定方向に垂直に配置され、前記カード式記録媒体
    を識別する情報を有する第1の1次元特定パターンを含
    み、 前記識別符号記録領域から前記情報記録情報へ向かう前
    記所定方向の延長上に垂直に配置され、前記情報記録領
    域からの情報読取動作の基準位置を与える第2の1次元
    特定パターンをさらに備える、カード式記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記情報記録領域は、さらに、 前記第1の1次元特定パターンおよび前記符号ブロック
    間に、前記符号ブロックと所定の間隔をもって配置され
    る情報追記領域を含み、 前記情報追記領域には、 前記所定の情報に基づいて行なわれる所定の処理結果に
    対応する2次元コードが、前記一定長の一辺を有する追
    記ブロックとして、前記所定方向に順次前記所定の間隔
    をおいて追記される、請求項1記載のカード式記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 前記所定方向に順次配置される前記識別
    符号記録領域、前記情報記録領域および前記第2の1次
    元特定パターンは符号情報記憶領域を構成し、前記一方
    の面上の前記符号情報記録領域外に、文字情報記録領域
    をさらに備え、 前記文字情報記録領域は、 前記所定の処理結果に対応する文字情報が印字される追
    記情報印字領域を含む、請求項2記載のカード式記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 符号化された所定の情報が2次元コード
    として記録される情報記録領域と、情報読取の基準位置
    を示す1次元特定パターンとが、所定の方向に順次配置
    されるカード式記録媒体から、情報の読取を行なう情報
    読取装置であって、 前記カード式記録媒体を前記所定の方向に沿って、駆動
    信号により特定される距離および方向に移動させる搬送
    手段と、 前記情報記録領域の移動軸と交差する方向に配置され、
    前記カード式記録媒体表面の光学的パターンに対応する
    光検知信号を出力する1次元光検知手段と、 前記カード式記録媒体を前記1次元光検知手段上で移動
    させる前記駆動信号を出力し、前記光検知信号を受け
    て、前記1次元特定パターンを検知し、前記光検知信号
    に基づいて前記所定の情報を読取る演算処理手段とを備
    える、情報読取装置。
  5. 【請求項5】 前記1次元光検知手段と平行に配置さ
    れ、プリント信号に応じて前記カード式記録媒体表面に
    対応するパターンを描く印刷手段をさらに備え、 前記演算処理手段は、 所定の演算処理結果に応じて、前記プリント信号および
    前記駆動信号を出力し、前記1次元特定パターンから前
    記情報記録領域へ向かう前記所定の方向の延長上に、対
    応する2次元コードを印刷する、請求項4記載の情報読
    取装置。
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