JPH09240717A - 防水箱の密封構造 - Google Patents
防水箱の密封構造Info
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- JPH09240717A JPH09240717A JP8055036A JP5503696A JPH09240717A JP H09240717 A JPH09240717 A JP H09240717A JP 8055036 A JP8055036 A JP 8055036A JP 5503696 A JP5503696 A JP 5503696A JP H09240717 A JPH09240717 A JP H09240717A
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- Japan
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- lid
- main body
- waterproof box
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 防水箱の蓋体と本体との間の密封圧力を均一
化して密封性を向上し得る防水箱の密封構造を提供す
る。 【解決手段】 一方の施錠手段(4a)を一方の対向側
面(A)に備えかつ下端に環状のパツキン(6)を嵌挿
した周溝(5)を穿設した蓋体(3)と、他方の施錠手
段(4b)を対向側面(a)に前記蓋体側の施錠手段と
係止可能に備えた本体(2)とから成り、本体の開口周
部(2a)が、他方の対向側面(b)に沿って、両端部
から中央部分にかけて弓なりに徐々に高さを増加する山
形部分(2b)を形成している。
化して密封性を向上し得る防水箱の密封構造を提供す
る。 【解決手段】 一方の施錠手段(4a)を一方の対向側
面(A)に備えかつ下端に環状のパツキン(6)を嵌挿
した周溝(5)を穿設した蓋体(3)と、他方の施錠手
段(4b)を対向側面(a)に前記蓋体側の施錠手段と
係止可能に備えた本体(2)とから成り、本体の開口周
部(2a)が、他方の対向側面(b)に沿って、両端部
から中央部分にかけて弓なりに徐々に高さを増加する山
形部分(2b)を形成している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一方の施錠手段を一方
の対向側面に備えかつ下端に環状のパツキンを嵌挿した
周溝を穿設した蓋体と、他方の施錠手段を対向側面に前
記蓋体側の施錠手段と係止可能に備えた本体とから成
り、前記蓋体の周溝を前記本体の開口周部に嵌合し、次
いで前記一方および他方の施錠手段を係合して封止する
ように成した防水箱の密封構造に関する。
の対向側面に備えかつ下端に環状のパツキンを嵌挿した
周溝を穿設した蓋体と、他方の施錠手段を対向側面に前
記蓋体側の施錠手段と係止可能に備えた本体とから成
り、前記蓋体の周溝を前記本体の開口周部に嵌合し、次
いで前記一方および他方の施錠手段を係合して封止する
ように成した防水箱の密封構造に関する。
【0002】
【従来の技術】本体と蓋体との間の密封構造は従来種々
開発されており、例えば、実開昭64−26262号に
記載される構造もその1つである。しかしながら、この
構造はパツキンを使用してより密封性を高める防水箱に
はパツキンとの嵌合を考慮すれば使用し難い。
開発されており、例えば、実開昭64−26262号に
記載される構造もその1つである。しかしながら、この
構造はパツキンを使用してより密封性を高める防水箱に
はパツキンとの嵌合を考慮すれば使用し難い。
【0003】パツキンを使用して密封性を高める従来の
防水箱の密封構造は、例えば実開平4−15880号公
報に示されている。即ち、図4に示される本体101お
よび蓋体102からなる防水箱100において、本体1
01と蓋体102は図5に示すパツキン103を介して
嵌合密封される。このパツキン103は開口部分103
a、該開口部103aの底部に内側に上方に突出する凸
状部103b、パツキン本体底部で開口部103a方向
に上向きに凹んだ凹状部103c、および周壁103
d,103eからなる。このパツキン103は図6に示
す配置において本体101の上端周部に穿設された嵌合
凹溝101aの内部に配置され、開口部103aに蓋体
102の嵌合突出部102aが挿入される。
防水箱の密封構造は、例えば実開平4−15880号公
報に示されている。即ち、図4に示される本体101お
よび蓋体102からなる防水箱100において、本体1
01と蓋体102は図5に示すパツキン103を介して
嵌合密封される。このパツキン103は開口部分103
a、該開口部103aの底部に内側に上方に突出する凸
状部103b、パツキン本体底部で開口部103a方向
に上向きに凹んだ凹状部103c、および周壁103
d,103eからなる。このパツキン103は図6に示
す配置において本体101の上端周部に穿設された嵌合
凹溝101aの内部に配置され、開口部103aに蓋体
102の嵌合突出部102aが挿入される。
【0004】図7に拡大して示すごとく、この構造にお
いて、蓋体102の嵌合突出部102aがパツキン10
3の開口部103a内に挿入されるとき、嵌合突出部1
02aがパツキン底部の凸状部103bを押し下げ、そ
れにより周壁103d,103eが互いに平行な状態か
ら互いに内側に傾斜し、嵌合突出部102aに三方から
密着して防水作用を発揮させる。
いて、蓋体102の嵌合突出部102aがパツキン10
3の開口部103a内に挿入されるとき、嵌合突出部1
02aがパツキン底部の凸状部103bを押し下げ、そ
れにより周壁103d,103eが互いに平行な状態か
ら互いに内側に傾斜し、嵌合突出部102aに三方から
密着して防水作用を発揮させる。
【0005】
【発明が解決すべき課題】上記した従来例においてはパ
ツキン103の改良により確かに密封性は改善されてい
るが、図4の防水箱100のごとく、長手方向の長さY
が幅Xよりかなり長い直方体の場合にはこのようなパツ
キンを使用しても防水箱の密封性に問題が生じる。すな
わち、かかる防水箱においては蓋体102は該蓋体10
2の係止機構102bと本体101の係止機構101b
により本体101に装着され、この場合に、係止機構1
02bは長手方向を横切る対向側面上に設けられる。し
たがつて、長手方向の長さYがかなり長い場合に、蓋体
102によつて押さえる力が図7の矢印Cの方向から加
えられても、この力が係止機構近傍においては十分に作
用するが均一に本体上端周部全体には作用せず、本体1
01および蓋体102の長手方向中央部分近傍において
パッキンの反発力により隙間を生じ、完全な密封性が得
られないという問題が生じる。
ツキン103の改良により確かに密封性は改善されてい
るが、図4の防水箱100のごとく、長手方向の長さY
が幅Xよりかなり長い直方体の場合にはこのようなパツ
キンを使用しても防水箱の密封性に問題が生じる。すな
わち、かかる防水箱においては蓋体102は該蓋体10
2の係止機構102bと本体101の係止機構101b
により本体101に装着され、この場合に、係止機構1
02bは長手方向を横切る対向側面上に設けられる。し
たがつて、長手方向の長さYがかなり長い場合に、蓋体
102によつて押さえる力が図7の矢印Cの方向から加
えられても、この力が係止機構近傍においては十分に作
用するが均一に本体上端周部全体には作用せず、本体1
01および蓋体102の長手方向中央部分近傍において
パッキンの反発力により隙間を生じ、完全な密封性が得
られないという問題が生じる。
【0006】本発明の目的は、防水箱の本体と蓋体との
嵌合時に発生する密封圧力を全周において均一に作用せ
しめ、完全な密封状態を確保することが可能な防水箱の
密封構造を提供することにある。
嵌合時に発生する密封圧力を全周において均一に作用せ
しめ、完全な密封状態を確保することが可能な防水箱の
密封構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記課
題を解決するために、前記開口周部が、他方の対向側面
に沿って、両端部から中央部分にかけて弓なりに徐々に
高さを増加する山形部分を形成していることを特徴とす
る防水箱の密封構造が提供される。
題を解決するために、前記開口周部が、他方の対向側面
に沿って、両端部から中央部分にかけて弓なりに徐々に
高さを増加する山形部分を形成していることを特徴とす
る防水箱の密封構造が提供される。
【0008】本体と、蓋体と、これらの間に介在するパ
ツキンとからなる防水箱は蓋体の両端を本体側に押圧し
かつ施錠手段を係止して固定するとき、本体の開口周部
の中央部分が両端から徐々に弓なりに高さを増加する山
形部分を形成していることにより、前記蓋体の対応周部
には大きな張力が作用し、特に中央部分では前記山形部
分に倣って変形した結果、大きな緊張力から転化した嵌
合力が下方に向かって生じ、その結果として本体開口周
部の全域にわたって良好な密封状態を創出することとな
る。
ツキンとからなる防水箱は蓋体の両端を本体側に押圧し
かつ施錠手段を係止して固定するとき、本体の開口周部
の中央部分が両端から徐々に弓なりに高さを増加する山
形部分を形成していることにより、前記蓋体の対応周部
には大きな張力が作用し、特に中央部分では前記山形部
分に倣って変形した結果、大きな緊張力から転化した嵌
合力が下方に向かって生じ、その結果として本体開口周
部の全域にわたって良好な密封状態を創出することとな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の1つの実施形態による
と、上記蓋体は、本体の山形部分に沿って湾曲可能な材
料に依って形成されていることが密封性および操作性の
面から好ましい。その結果、この山形部分と両端間の張
力を一層増加することが可能となり、蓋体により大きな
嵌合力を発生させる事となる。
と、上記蓋体は、本体の山形部分に沿って湾曲可能な材
料に依って形成されていることが密封性および操作性の
面から好ましい。その結果、この山形部分と両端間の張
力を一層増加することが可能となり、蓋体により大きな
嵌合力を発生させる事となる。
【0010】本発明によるもう1つの実施形態による
と、前記防水箱が、長方形平面を有する直方体でありか
つ前記山形部分が本体の長辺に沿って形成されているこ
とを特徴としている。この構成により、一般の長箱に比
して本発明による防水箱の際立った密封性が確保され長
辺が長ければ長い程その効果を発揮することとなる。
と、前記防水箱が、長方形平面を有する直方体でありか
つ前記山形部分が本体の長辺に沿って形成されているこ
とを特徴としている。この構成により、一般の長箱に比
して本発明による防水箱の際立った密封性が確保され長
辺が長ければ長い程その効果を発揮することとなる。
【0011】また、更に本発明によるもう1つの実施形
態によると、前記防水箱が、正方形平面を有する直方体
でありかつ前記山形部分が本体の一方の組の辺に沿って
形成されていることを特徴としている。特に、一辺の長
さの比較的長い正方形平面を有する防水箱にこの様な本
発明による密封構造を適用する事は通常の箱に比較して
密封性の向上が得られる。
態によると、前記防水箱が、正方形平面を有する直方体
でありかつ前記山形部分が本体の一方の組の辺に沿って
形成されていることを特徴としている。特に、一辺の長
さの比較的長い正方形平面を有する防水箱にこの様な本
発明による密封構造を適用する事は通常の箱に比較して
密封性の向上が得られる。
【0012】これら構成に共通して適用されるもう1つ
の実施形態によると、前記本体および蓋体が、それぞれ
可塑性合成樹脂材料から成ることを特徴としている。蓋
体がその可塑性或いは弾性によりこの山形部分に倣って
漸次湾曲変形して、両端間の張力を増加させ、中央部分
に両端と変わらない均一な密封性を与えるためには、該
蓋体を特に塩化ビニールの如き熱可塑性合成樹脂により
製造されることが一般的であり、また一体成形による製
造も容易である。
の実施形態によると、前記本体および蓋体が、それぞれ
可塑性合成樹脂材料から成ることを特徴としている。蓋
体がその可塑性或いは弾性によりこの山形部分に倣って
漸次湾曲変形して、両端間の張力を増加させ、中央部分
に両端と変わらない均一な密封性を与えるためには、該
蓋体を特に塩化ビニールの如き熱可塑性合成樹脂により
製造されることが一般的であり、また一体成形による製
造も容易である。
【0013】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づ
き詳細に説明する。
き詳細に説明する。
【0014】
【実施例】図1は、本発明による防水箱1の本体2と蓋
体3を略示する斜視図で、図2は、本体2と蓋体3が嵌
合された状態を図1の矢印II−IIから見た部分断面
図を示す。図1および図2において、防水箱1は長方形
平面の直方体形状の本体2、蓋体3およびパツキン6か
ら構成される。本体2は本発明による密封構造の明確な
効果が認められる形状である長さが幅に比してかなり長
い矩形平面を備えた直方体形状の箱を例にして説明して
おり、長手方向に対して交差する対向短辺の側面aの上
方部には本体側の施錠手段4bおよび上方開口端周囲に
は実質的に嵌合突出部を形成している開口周部2aを備
えている。
体3を略示する斜視図で、図2は、本体2と蓋体3が嵌
合された状態を図1の矢印II−IIから見た部分断面
図を示す。図1および図2において、防水箱1は長方形
平面の直方体形状の本体2、蓋体3およびパツキン6か
ら構成される。本体2は本発明による密封構造の明確な
効果が認められる形状である長さが幅に比してかなり長
い矩形平面を備えた直方体形状の箱を例にして説明して
おり、長手方向に対して交差する対向短辺の側面aの上
方部には本体側の施錠手段4bおよび上方開口端周囲に
は実質的に嵌合突出部を形成している開口周部2aを備
えている。
【0015】この開口周部2aは本体2の長手方向側面
bの上縁部に沿って両端から中央に向かって徐々に弓な
りに盛り上がる山形部分2b(図3の正面図参照)を連
成すべく高さが徐々に増加されており、二次曲線を即ち
ゆるやかな放物線を描いており、この高さの変位量はD
で示される。
bの上縁部に沿って両端から中央に向かって徐々に弓な
りに盛り上がる山形部分2b(図3の正面図参照)を連
成すべく高さが徐々に増加されており、二次曲線を即ち
ゆるやかな放物線を描いており、この高さの変位量はD
で示される。
【0016】図1および図3において、高さの変位量D
は便宜上、通常の開口周部2aの本体短辺に沿った部分
から山形の最頂部までの間隔として示される。ここで
は、本体の長手方向の長さが幅に対してどの程度である
かは明確には定義しないが、長方形平面の直方体形状の
本体2においては長手方向対向側面bと一体成形により
山形部分2bが構成されていることが望ましい。
は便宜上、通常の開口周部2aの本体短辺に沿った部分
から山形の最頂部までの間隔として示される。ここで
は、本体の長手方向の長さが幅に対してどの程度である
かは明確には定義しないが、長方形平面の直方体形状の
本体2においては長手方向対向側面bと一体成形により
山形部分2bが構成されていることが望ましい。
【0017】蓋体3は、箱の長手方向と交差する短辺の
側面Aの両端に蓋体側施錠手段4aをそして内周部に環
状のパツキン6を収納する周溝5を備えている。図2に
詳しく示されているように、パツキン6は蓋体3と本体
2の開口周部2aおよび山形部分2bとの嵌合時に両者
間の密封作用を果たしており、どのような形状、材質で
も良く多少の弾性を有している事が望まれる。例えば、
図5に示した従来のパツキンのごとく成形された断面形
状を有するエラストマ材料製のもの等が好ましい。
側面Aの両端に蓋体側施錠手段4aをそして内周部に環
状のパツキン6を収納する周溝5を備えている。図2に
詳しく示されているように、パツキン6は蓋体3と本体
2の開口周部2aおよび山形部分2bとの嵌合時に両者
間の密封作用を果たしており、どのような形状、材質で
も良く多少の弾性を有している事が望まれる。例えば、
図5に示した従来のパツキンのごとく成形された断面形
状を有するエラストマ材料製のもの等が好ましい。
【0018】次いで蓋体3に就いて説明すると、蓋体3
は箱の長手方向を横切る短辺側の対向側面Aにおいて、
自由端に外向きフック8有しかつ垂下する弾性脚部7を
備えた施錠手段4aを有している。一方、本体2の対向
側面aにも同じく対応する位置に前記外向きフック8を
案内挿通しかつ錠止するために一体成形された矩形溝孔
9から成る錠止手段4bを有しており、これらは一旦係
合すると上方に引っ張っても外れない種類の施錠機構を
構成している。
は箱の長手方向を横切る短辺側の対向側面Aにおいて、
自由端に外向きフック8有しかつ垂下する弾性脚部7を
備えた施錠手段4aを有している。一方、本体2の対向
側面aにも同じく対応する位置に前記外向きフック8を
案内挿通しかつ錠止するために一体成形された矩形溝孔
9から成る錠止手段4bを有しており、これらは一旦係
合すると上方に引っ張っても外れない種類の施錠機構を
構成している。
【0019】次いで閉蓋の操作に就いて説明すると、蓋
体3の一端或いは両端を本体2の開口周部2aおよび山
形部分2b上に宛がい、その後蓋体を本体側に対して一
方づつ或いは両方同時に上から押し込み、上記施錠手段
4bの矩形溝孔9内に弾性脚部7の外向きフック8を係
合するだけで簡単に完了する。その際、該蓋体が可塑性
合成樹脂で出来ているので可撓性を有しており、蓋全体
として開口周部2aの両端部から中央部分に向かって弓
なりに容易に湾曲変形し、山形部分に倣って全体を覆う
こととなる。
体3の一端或いは両端を本体2の開口周部2aおよび山
形部分2b上に宛がい、その後蓋体を本体側に対して一
方づつ或いは両方同時に上から押し込み、上記施錠手段
4bの矩形溝孔9内に弾性脚部7の外向きフック8を係
合するだけで簡単に完了する。その際、該蓋体が可塑性
合成樹脂で出来ているので可撓性を有しており、蓋全体
として開口周部2aの両端部から中央部分に向かって弓
なりに容易に湾曲変形し、山形部分に倣って全体を覆う
こととなる。
【0020】同時に、本体2の両短辺から中央部分に位
置する山形部分の頂点に向かって双方の施錠手段により
左右に引っ張られる事となり、離れた中央部分でも弓な
りの山形部分が梃の支点の如く働いて大きな押圧力を発
揮し、同じ嵌合度合いを中央部分にも提供することにな
る。更に、蓋体3が周溝5に収納されたパツキン6によ
り、開口周部2aおよび山形部分2b共々弾性的に接合
する事となり、これら両方の嵌合状態を実質上均一化す
ることし、全周にわたり均一な密封圧力を付与すること
となる。
置する山形部分の頂点に向かって双方の施錠手段により
左右に引っ張られる事となり、離れた中央部分でも弓な
りの山形部分が梃の支点の如く働いて大きな押圧力を発
揮し、同じ嵌合度合いを中央部分にも提供することにな
る。更に、蓋体3が周溝5に収納されたパツキン6によ
り、開口周部2aおよび山形部分2b共々弾性的に接合
する事となり、これら両方の嵌合状態を実質上均一化す
ることし、全周にわたり均一な密封圧力を付与すること
となる。
【0021】なお、蓋体3を本体2から外す際は、弾性
脚部7を互いに外側から内向きに押圧力を与えながら蓋
体を上に持ち去るのみで良く、この種の施錠機構自体は
公知であるので、詳細に説明する必要はない。また、こ
の実施例では細長い立方体の箱の密封構造に就いてのみ
述べたが、一辺の長さが比較的長い正方形平面を有する
箱に就いても同様の密封構造を適用可能であることは以
上の説明から明らかである。
脚部7を互いに外側から内向きに押圧力を与えながら蓋
体を上に持ち去るのみで良く、この種の施錠機構自体は
公知であるので、詳細に説明する必要はない。また、こ
の実施例では細長い立方体の箱の密封構造に就いてのみ
述べたが、一辺の長さが比較的長い正方形平面を有する
箱に就いても同様の密封構造を適用可能であることは以
上の説明から明らかである。
【0022】
【発明の効果】本発明による防水箱の密封構造は叙上の
ごとき構成としたので、一辺の長さが比較的長い方形の
防水箱を封止する際において、本体上に載置した蓋体の
周縁を上から指で若干の圧力を加えてなぞる程度の簡単
な嵌合操作により或いは一対の施錠手段の係止操作と言
った簡単な作業によって、蓋体と本体開口周部との間で
全周にわたって均一な嵌合状態が得られ、中央部分にお
いてのみならず周縁全体にわたる均一な密封圧力を与え
ることが可能となり、従って容器全体の密封性の向上が
確保されると言った効果が得られる。
ごとき構成としたので、一辺の長さが比較的長い方形の
防水箱を封止する際において、本体上に載置した蓋体の
周縁を上から指で若干の圧力を加えてなぞる程度の簡単
な嵌合操作により或いは一対の施錠手段の係止操作と言
った簡単な作業によって、蓋体と本体開口周部との間で
全周にわたって均一な嵌合状態が得られ、中央部分にお
いてのみならず周縁全体にわたる均一な密封圧力を与え
ることが可能となり、従って容器全体の密封性の向上が
確保されると言った効果が得られる。
【図1】本発明による密封構造を備えた防水箱を示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図2】図1の矢印II−IIから見た防水箱の嵌合状
態を示す部分断面図である。
態を示す部分断面図である。
【図3】図1に示した防水箱の本体を示す正面図であ
る。
る。
【図4】従来例の防水箱を示す概略斜視図である。
【図5】従来例の防水箱の密封に使用されるパツキンの
1例を示す断面図である。
1例を示す断面図である。
【図6】従来例の防水箱の本体と蓋体の嵌合状態を示す
部分断面図である。
部分断面図である。
【図7】図6の嵌合状態における蓋体およびパツキンの
密着状態を示す部分断面図である。
密着状態を示す部分断面図である。
1 防水箱 2 本体 2a 開口周部 2b 山形部分 3 蓋体 4a 蓋体側施錠手段 4b 本体側施錠手段 5 周溝 6 パッキン 7 脚部 8 外向きフック 9 矩形溝孔 A 蓋側の対向側面 B 蓋側の対向側面 a 本体側の対向側面 b 本体側の対向側面 D 変位量
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】次いで蓋体3に就いて説明すると、蓋体3
は箱の長手方向を横切る短辺側の対向側面Aにおいて、
自由端に外向きフック8を有しかつ垂下する弾性脚部7
を備えた施錠手段4aを有している。一方、本体2の対
向側面aにも同じく対応する位置に前記外向きフック8
を案内挿通しかつ錠止するために一体成形された矩形溝
孔9から成る錠止手段4bを有しており、これらは一旦
係合すると上方に引っ張っても外れない種類の施錠機構
を構成している。
は箱の長手方向を横切る短辺側の対向側面Aにおいて、
自由端に外向きフック8を有しかつ垂下する弾性脚部7
を備えた施錠手段4aを有している。一方、本体2の対
向側面aにも同じく対応する位置に前記外向きフック8
を案内挿通しかつ錠止するために一体成形された矩形溝
孔9から成る錠止手段4bを有しており、これらは一旦
係合すると上方に引っ張っても外れない種類の施錠機構
を構成している。
Claims (5)
- 【請求項1】 一方の施錠手段を一方の対向側面に備え
かつ下端に環状のパツキンを嵌挿した周溝を穿設した蓋
体と、他方の施錠手段を対向側面に前記蓋体側の施錠手
段と係止可能に備えた本体とから成り、前記蓋体の周溝
を前記本体の開口周部に嵌合し、次いで前記一方および
他方の施錠手段を係合して封止するように成した防水箱
の密封構造において、 前記開口周部が、他方の対向側面に沿って、両端部から
中央部分にかけて弓なりに徐々に高さを増加する山形部
分を形成していることを特徴とする防水箱の密封構造。 - 【請求項2】 前記蓋体が、本体の前記山形部分に沿っ
て湾曲可能な材料に依って形成されていることを特徴と
する請求項1に記載の防水箱の密封構造。 - 【請求項3】 前記防水箱が、長方形平面を有する直方
体でありかつ前記山形部分が本体の長辺に沿って形成さ
れていることを特徴とする請求項1または2に記載の防
水箱の密封構造。 - 【請求項4】 前記防水箱が、正方形平面を有する直方
体でありかつ前記山形部分が本体の一方の組の辺に沿っ
て形成されていることを特徴とする請求項1または2に
記載の防水箱の密封構造。 - 【請求項5】 前記本体および蓋体が、それぞれ可塑性
樹脂材料から成ることを特徴とする請求項1乃至4のう
ちのいづれか1項に記載の防水箱の密封構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8055036A JPH09240717A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 防水箱の密封構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8055036A JPH09240717A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 防水箱の密封構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09240717A true JPH09240717A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12987443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8055036A Pending JPH09240717A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 防水箱の密封構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09240717A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007151626A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Fukuda Denshi Co Ltd | 医療機器 |
JP2010109216A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Kenwood Corp | 開閉パネル機構における防水構造 |
CN104968176A (zh) * | 2015-07-03 | 2015-10-07 | 南京禄口汽车配件厂 | 压铸铝防水盒 |
JP2016525049A (ja) * | 2013-07-19 | 2016-08-22 | ブラゴジェビッチ ステヴァン | 密封可能容器 |
-
1996
- 1996-03-12 JP JP8055036A patent/JPH09240717A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007151626A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Fukuda Denshi Co Ltd | 医療機器 |
JP2010109216A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Kenwood Corp | 開閉パネル機構における防水構造 |
JP2016525049A (ja) * | 2013-07-19 | 2016-08-22 | ブラゴジェビッチ ステヴァン | 密封可能容器 |
CN104968176A (zh) * | 2015-07-03 | 2015-10-07 | 南京禄口汽车配件厂 | 压铸铝防水盒 |
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