JPH047080Y2 - - Google Patents

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JPH047080Y2
JPH047080Y2 JP1984022958U JP2295884U JPH047080Y2 JP H047080 Y2 JPH047080 Y2 JP H047080Y2 JP 1984022958 U JP1984022958 U JP 1984022958U JP 2295884 U JP2295884 U JP 2295884U JP H047080 Y2 JPH047080 Y2 JP H047080Y2
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JP1984022958U
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【考案の詳細な説明】 この考案はキヤツプ付き容器に関し、特に、容
器に対してキヤツプが弾性嵌合により上下方向に
着脱自在に装着される構造のものに関する。
従来、キヤツプ付き容器としては、キヤツプが
容器の開口筒部にネジ式に装着されるものと、キ
ヤツプの係止突起と容器の係止突起との弾性的か
つ可逆的な係合で、キヤツプが容器に嵌合される
ものが一般的である。このうち後者の嵌合構造の
ものは、キヤツプの取り付け取り外し操作がワン
タツチで行えるので、前者のネジ式構造のものよ
り取扱いが簡単である。しかし、キヤツプと容器
の嵌合強度の設定が比較的面倒で、次のような問
題を生じる。
キヤツプと容器との嵌合強度を大きくすると、
キヤツプが簡単には外れなくなるので、密封性能
の面では好ましいが、取り外し操作性が非常に悪
くなつてしまう。反対に嵌合強度を小さくする
と、キヤツプの取り外しは容易になるが、同時に
キヤツプが誤つて外れ易くなり、好ましくない。
また嵌合式のキヤツプ付き容器においては、キ
ヤツプの周壁面を弾性変形し易い軟質のものと
し、この部分を指で加圧して撓めると、周壁面の
下端が容器のテーパー状肩部に当接し、そのテー
パー面でキヤツプにこれを外す方向の分力が作用
するように構成したものが提案されている。しか
し従来のこの種のものでは、有頭筒状のキヤツプ
の周壁部を弾性変形させるものであるため、キヤ
ツプ自体を軟質の合成樹脂で薄肉に形成する必要
があつた。このため、キヤツプの周壁を押圧して
周壁面の下端が上記テーパー面に当接してスライ
ドしても、キヤツプ全体を押し上げる有効な作用
力が生じにくかつた。従つて、キヤツプと容器と
の嵌合強度の非常に小さいものにしかこの構造が
適用できなかつた。
また、ワンタツチでキヤツプを着脱する構造の
ものとして実開昭59−3849号公報に係るものが公
知となつている、この公知のものでは、キヤツプ
の内筒を容器の口部に上方から密着嵌合可能とす
る一方、キヤツプの外筒の一部に相対向して
「く」字状のキヤツプ脱着用の折曲片を形成して
いる。このキヤツプの容器の口部に嵌合した状態
では、上記折曲片の下端が容器の肩部に当接し、
この状態から「く」字状折曲片の中央部を内方へ
押圧すると、この折曲片が伸長するとともにその
下端が容器の肩部に作用し、その反作用としてキ
ヤツプの内筒と容器の口部との嵌合が解除される
ように構成されている。
しかしながら、この公知のキヤツプ構造のもの
では、キヤツプの材質は軟質のものに限定される
ため、高級感を呈する硬質の樹脂を仕様すること
ができない。また、キヤツプの嵌合状態が強い場
合、この嵌合を徐々に解除するようにすることが
好ましいわけであるが、このためには従来のキヤ
ツプ構造では「く」字状折曲片の折曲角度を鋭角
的に小さくしてストロークを大きくする必要があ
り、この場合、折曲片を押圧する指先に傷みが感
じられキヤツプの取り外し操作性の悪いものとな
つてしまう。従つて、従来公知のキヤツプ構造で
は、キヤツプの嵌合強度を大きくすることができ
ず、充分な機密性を得ることができなかつた。
この考案は前述した従来の問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的は、キヤツプの外郭部を
硬質な樹脂から形成して高級感を呈するキヤツプ
とすることができるとともにキヤツプと容器の嵌
合強度を充分に大きくしても、キヤツプの取り外
しが簡単に行えるようにした使い勝手の良いキヤ
ツプ付き容器を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この考案では、
キヤツプ本体の内部に、その周壁部の内径より小
さな外径を有し、径方向に容易に弾性変形する可
撓筒体を設け、この可撓筒体の側壁部に突起を植
設するとともにこの突起をこのキヤツプ本体の周
壁部に形成した透孔を通して外方に突出させてい
る。そして、容器の肩部で上記可撓筒体の下端が
当接する面を傾斜面とし、上記突起を内方に押圧
して可撓筒体を径方向に撓めると、上記傾斜面で
可撓筒体を介してキヤツプ本体を上方へ押し外す
分力が作用するように構成したのである。
以下に本考案の好適な実施例について、添附図
面を参照して説明する。
この考案の実施例では容器10の本体部分は円
筒型をなし、その上面部分の中央には周辺より一
段高くなつた台状部11が形成され、更に台状部
11の中心部に開口筒部12が突出形成されてい
る。開口筒部12の先端外周はテーパー状に形成
され、且つこのテーパー面に連続して環状の係止
突起13が一体に形成されている。また、上記台
状部11の外周肩部には傾斜面14が形成されて
いる。
キヤツプ20はキヤツプ本体30と可撓筒体4
0とで構成される。キヤツプ本体30は充分な剛
性を有する合成樹脂の成形品で、容器10の外径
とほぼ同じ径の円盤型天井面31と、この天井面
31の周縁から垂下する円筒状の周壁部32とを
有する。
またキヤツプ本体30の天井面31の下面側に
は、まずその中心に円柱状栓33が形成されてい
る。この円柱状栓33は容器10の開口筒部12
の中心孔に嵌入し、これを塞ぐ。また、円柱状栓
33の周囲には、容器10の開口筒部12の外径
より一回り大きな嵌合筒部34は形成されてお
り、これが容器10とキヤツプ20との嵌合構造
の主要部となる。つまり、嵌合筒部34の内周面
には環状の係止突起35が一体の形成されてお
り、この係止突起35と容器10側の上記係止突
起13との弾性的且つ可逆的な係合で、キヤツプ
20が容器10に上下方向に着脱自在に嵌合され
る。
可撓筒体40は、その外径がキヤツプ本体30
の周壁部32の内径より若干小さく形成され、ま
たその高さはキヤツプ本体30の周壁部32より
も若干小さく、キヤツプ本体30の周壁部内に収
納可能となつている。また、この可撓筒体40は
比較的軟質の合成樹脂から形成されるとともにそ
の周壁部に一対のピン状突起41−41が対称位
置において半径方向外側に比較的長く突設されて
おり、この突起41−41を指先で内方に押圧す
ると可撓筒体40は容易に撓み楕円形状のように
変形する。
上記可撓筒体40の突起41−41に対応して
キヤツプ本体30の周壁部32に一対の透孔36
−36が形成されている。これ故、可撓筒体40
をその両突起41−41の部分が内方に凹むよう
に押し潰してキヤツプ本体30の下方からその周
壁部32内へ挿入し、この可撓筒体40の突起4
1−41がキヤツプ本体30の周壁部32の透孔
36−36に嵌合させた状態で弾性復帰させる
と、可撓筒体40とキヤツプ本体30とは突起4
1−41と透孔36−36の係合により脱落不能
に装着される。この各突起41はキヤツプ本体3
0の周壁部の肉厚よりも充分長く形成されている
ため、上記のように装着した状態では突起41は
上記透孔36から外方に突出しており、また可撓
筒体40の上端面はキヤツプ本体30の天井面の
下面にほぼ当接している。
第2図Aの状態ではキヤツプ20が容器10に
完全に嵌合されている。つまり、キヤツプ20側
の係止突起35が容器10側の係止突起13を乗
り越え、キヤツプ20が容器10に対して正しい
閉位置に位置決めされている。この状態では、可
撓筒体40の下端面は容器10の上面側外周部で
傾斜面14のすぐ外側に当接している。
上記の状態からキヤツプ20を取り外すには、
第2図Bに示すように、キヤツプ本体30の側壁
から外方へ突出した可撓筒体40のピン状突起4
1−41を両側から指で挟むように加圧し、これ
を径方向に撓めて楕円型状に変形させる。この
時、可撓筒体40の縮径変形した部分の下端部
は、登り坂となつている容器10の傾斜面14に
摺接する。従つて、可撓筒体40が容器10から
受ける反作用力はこの傾斜面14に垂直な方向と
なり、上方へ向かう分力を含むことになる。可撓
筒体40に作用する上方へ向かう分力は、可撓筒
体40のピン状突起41が嵌合するキヤツプ本体
30の周壁部32に形成した透孔36の上面に作
用し、キヤツプ本体30を上方へ押し上げるよう
に作用する。この力でキヤツプ20が上方へ押し
上げられ、係止突起35が係止突起13を弾性的
に乗り越え、キヤツプ20が容器10から外れ
る。
ここで傾斜面14と可撓筒体40の当接による
楔効果でキヤツプ20を上方へ押し上げる大きな
力が発生するので、容器10の開口筒部12とキ
ヤツプ20の嵌合筒部34との嵌合強度を充分に
大きくしても、可撓筒体40の突起41−41を
外周から挟みつけるように押圧することで、キヤ
ツプ20を容易に取り外すことができる。
また、この考案のキヤツプ付き容器は円筒型に
限定されるものではなく、各型の容器にも適用で
き、可撓筒体40を角筒状に形成しても良い。
以上詳細に説明したように、この考案に係るキ
ヤツプ付き容器にあつては、キヤツプ本体と可撓
筒体とから構成されているため、キヤツプ本体を
充分な剛性を有する高級感を呈する樹脂から形成
し、キヤツプ全体に高級感を持たせることが可能
である。
また、容器の肩部で上記可撓筒体の下端が当接
する面傾斜面とし、この傾斜面と可撓筒体の当接
による楔効果でキヤツプを上方へ押し上げるよう
にしたので、傾斜面の傾斜角度を小さくするとと
もに可撓筒体に植設した突起の押し込みストロー
クを大きくすることによつてキヤツプと容器の嵌
合強度を充分に大きくしても、キヤツプの取り外
しが簡単に行え、非常に使い勝手の良いものとな
る。
特に、可撓筒体の側壁部に突起を植設するとと
もにこの突起をキヤツプ本体の周壁部に形成した
透孔を通して外方に突出させているので、このキ
ヤツプ付き容器を初めて見た人であつても、この
突起を押込めばキヤツプを外すことができるとい
うことを直感的に理解することができ、しかも押
圧位置が具体的に示されているから使用上極めて
便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例によるキヤツプ付
き容器の一部を切り欠いて示す分解斜視図、第2
図は同上キヤツプ付き容器のキヤツプを完全に閉
じた状態Aとキヤツプを取り外す時の動作状態B
とを合成した断面図である。 10……容器、14……傾斜面、20……キヤ
ツプ、30……キヤツプ本体、32……周壁部、
36……透孔、40……可撓筒体、41……突
起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. キヤツプ本体の係止突起と容器の係止突起との
    弾性的かつ可逆的係合によりキヤツプ本体が容器
    に対して上下方向に着脱自在に装着されるキヤツ
    プ付き容器であつて、上記キヤツプ本体の内部に
    はその周壁部の内径より小さな外径を有し、径方
    向に容易に弾性変形する可撓筒体を設け、この可
    撓筒体の側壁部に突起を植設するとともに上記突
    起を上記キヤツプ本体の上記周壁部に形成した透
    孔を通して外方に突出させ、上記容器の肩部で上
    記可撓筒体の下端が当接する面を傾斜面とし、上
    記突起を内方に押圧して上記可撓筒体を径方向に
    撓めると、上記傾斜面で上記可撓筒体を介して上
    記キヤツプ本体を上方へ押し外す分力が作用する
    ように構成したことを特徴とするキヤツプ付き容
    器。
JP2295884U 1984-02-22 1984-02-22 キヤツプ付き容器 Granted JPS60136940U (ja)

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JPS60136940U JPS60136940U (ja) 1985-09-11
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